JP2000183552A - 筐体とその製造方法及び筐体を用いた機器 - Google Patents

筐体とその製造方法及び筐体を用いた機器

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JP2000183552A JP10353569A JP35356998A JP2000183552A JP 2000183552 A JP2000183552 A JP 2000183552A JP 10353569 A JP10353569 A JP 10353569A JP 35356998 A JP35356998 A JP 35356998A JP 2000183552 A JP2000183552 A JP 2000183552A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的に重量のある機器を凹凸のある設置面上
に載せた場合や、他のオプションユニットを追加した場
合において、筐体の底板の強度アップを図ることで、筐
体の変形を最小にし、かつ変形に起因する種々の不具合
を解決することのできる筐体とその製造方法及び筐体を
用いた機器の提供。 【解決手段】 底板50の上に構造体を固定して、所定
の装置を内蔵するための筐体であって、底板50を、荷
重を支持する複数の支持部材を設けるために、所定長さ
と高さで絞り加工される複数の絞り加工部16を形成し
た下板9と、スポット溶接により固定されることで二重
底にする上板8とから形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体とその製造方
法及び筐体を用いた機器に関する。
【0002】
【従来の技術】各種事務機器、電子機器、電気機器、機
械装置の各種の機器において、所定強度を有する筐体が
使用される。この筐体には底板が設けられており、この
底板を設置面に載置または固定することで機器を不動状
態にして使用する。
【0003】従来の筐体は、図14の筐体200の外観
斜視図に示すように、箱型とされており、各種OA機
器、通信機器等の電子・電気機器や、機械装置の筐体と
して用いられる。
【0004】このために筐体200は、板金・パイプ材
をはじめとした各種筐体フレーム材からなる構造体とし
て構成される。
【0005】具体的には、側板201、202、天板2
04、底板205、支柱203、各種ステー206、各
種補強板207を図示のように溶接またはねじやかしめ
などのファスナー手段により固定して、組立てるように
して構成されている。また、設置面に直に当接する支持
部材300が底板205に固定されることで、適宜高さ
調整するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、現在のカラープ
リンタ装置及びカラー複写機等の事務機器は、高画質化
や紙搬送性の安定等の要求が増大しており、複写及びプ
リントプロセスや紙搬送プロセスにおける機械的精度を
保持する基礎となる、筐体の強度の確保が重要となって
いる。
【0007】しかしながら、同時に上記の事務機におい
ては、コスト面から、筐体は薄肉でかつ軽量な構造が求
められている。そこで、軽量かつ安価で基準を満足する
筐体を準備し、この筐体に所定の装置を内蔵し、評価試
験を行なうようにしている。この評価試験において事務
機単体で、画質への影響度に関する筐体の強度試験が基
準を満たすように配慮しているが、実際にユーザーが使
用する現場において、凹凸のある設置面にインストール
すると、筐体の支持部材の接地状況が変化したり、また
は原稿送り装置やペディスタル等のオプションユニット
の追加により支持部材300が保持する荷重分布が変化
することになる。
【0008】この結果、底板205がひずみ、さらには
筐体全体が変形を起こし、内蔵装置の傾き発生等から機
械的精度の悪化を招くことになり、画質の劣化や紙搬送
性の低下を招く問題が生じていた。
【0009】このために、従来の筐体の底板205の厚
型化、重量化を余儀なくされるものであり、コストアッ
プ及び重量アップを招くものであった。
【0010】したがって、本発明は上記の事情に鑑みて
なされたものであり、比較的に重量のある機器を凹凸の
ある設置面上に載せた場合や、他のオプションユニット
を追加した場合において、筐体の底板の強度アップを図
ることで、筐体の変形を最小にし、かつ変形に起因する
種々の不具合を解決することのできる筐体とその製造方
法及び筐体を用いた機器の提供を目的にしている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、底板の上に構造体を固定して、所
定の装置を内蔵するための筐体であって、前記底板を、
荷重を支持する複数の支持部材を設けるために、所定長
さと高さで絞り加工される複数の第1の絞り加工部を形
成した第1の底板と、前記第1の絞り加工部と前記第1
の底板の縁部との間を、溶接を含む固定手段により固定
することで、二重底にする第2の底板とから形成するこ
とを特徴としている。
【0012】また、前記底板を矩形に形成するともに、
4辺の縁部の近傍に沿うように前記第1の絞り加工部
を、前記第2の底板に向けて凸状に形成することを特徴
としている。
【0013】また、縁部から略直角に形成される第1の
壁面を有する箱形状に前記第1の底板を形成し、また縁
部から略直角に形成される第2の壁面を有する箱形状に
前記第2の底板を形成し、前記第1の壁面と前記第2の
壁面とを、前記固定手段で固定することを特徴としてい
る。
【0014】また、縁部から略直角に形成される第1の
壁面と、前記第1の壁面から略直角に延設される第1の
鍔部を有する箱形状となるように前記第1の底板を形成
し、縁部から略直角に形成される第2の壁面と、前記第
2の壁面から略直角に延設される第2の鍔部を有する箱
形状となるように前記第2の底板を形成し、前記第1の
鍔部と前記第2の鍔部を、前記固定手段で固定すること
を特徴としている。
【0015】また、前記第1の底板の対向する2辺の縁
部の近傍に沿うように前記第1の絞り加工部を形成し、
また、前記第2の底板の対向する2辺の縁部の近傍に沿
うように前記第1の絞り加工部に直交するようにして第
2の絞り加工部を形成し、前記第1の絞り加工部と前記
第2の絞り加工部と前記第1の底板と前記第2の底板の
縁部の間を溶接を含む固定手段で固定することを特徴と
している。
【0016】また、前記底板を矩形に形成するともに、
4辺の縁部の近傍に沿うように前記第1の絞り加工部
を、前記第2の底板に向けて前記底板の厚さの略半分の
高さで凸状に形成し、また、4辺の縁部の近傍に沿うよ
うに前記第2の絞り加工部を、前記第1の底板に向けて
前記底板の厚さの略半分の高さで凸状に形成して、前記
第1の絞り加工部と前記第2の絞り加工部と前記第1の
底板と前記第2の底板の縁部の間を、スポット溶接を含
む固定手段で固定することを特徴としている。
【0017】また、前記支持部材を設ける専用の第3の
絞り加工部を、前記第2の底板に向けて凸状になるよう
に形成することを特徴としている。
【0018】また、前記第1の底板と前記第2の底板は
冷間圧延鉄板材を含む所定厚さの板材をプレス加工して
得ることを特徴としている。
【0019】また、前記支持部材は高さ調整機能を備え
るアジャスターであることを特徴としている。
【0020】また、底板の上に構造体を固定して、所定
の装置を内蔵するための筐体の製造方法であって、前記
底板を、所定長さと高さで絞り加工される複数の第1の
絞り加工部を形成した第1の底板と、前記第1の絞り加
工部と前記第1の底板の縁部との間を、スポット溶接を
含む固定手段により固定することで、二重底にする第2
の底板とから形成し、前記第1の絞り加工部に荷重を支
持する複数の支持部材を設けることを特徴としている。
【0021】また、筐体の製造方法において、前記底板
を矩形に形成するともに、4辺の縁部の近傍に沿うよう
に前記第1の絞り加工部を、前記第2の底板に向けて凸
状に形成することを特徴としている。
【0022】また、筐体の製造方法において、縁部から
略直角に形成される第1の壁面を有する箱形状に前記第
1の底板を形成し、また縁部から略直角に形成される第
2の壁面を有する箱形状に前記第2の底板を形成し、前
記第1の壁面と前記第2の壁面とを、前記固定手段で固
定することを特徴としている。
【0023】また、筐体の製造方法において、縁部から
略直角に形成される第1の壁面と、前記第1の壁面から
略直角に延設される第1の鍔部を有する箱形状となるよ
うに前記第1の底板を形成し、縁部から略直角に形成さ
れる第2の壁面と、前記第2の壁面から略直角に延設さ
れる第2の鍔部を有する箱形状となるように前記第2の
底板を形成し、前記第1の鍔部と前記第2の鍔部を、前
記固定手段で固定することを特徴としている。
【0024】また、筐体の製造方法において、前記第1
の底板の対向する2辺の縁部の近傍に沿うように前記第
1の絞り加工部を形成し、また、前記第2の底板の対向
する2辺の縁部の近傍に沿うように前記第1の絞り加工
部に直交するようにして第2の絞り加工部を形成し、前
記第1の絞り加工部と前記第2の絞り加工部と前記第1
の底板と前記第2の底板の縁部の間を、溶接を含む固定
手段で固定することを特徴としている。
【0025】また、筐体の製造方法において、前記底板
を矩形に形成するともに、4辺の縁部の近傍に沿うよう
に前記第1の絞り加工部を、前記第2の底板に向けて前
記底板の厚さの略半分の高さで凸状に形成し、また、4
辺の縁部の近傍に沿うように前記第2の絞り加工部を、
前記第1の底板に向けて前記底板の厚さの略半分の高さ
で凸状に形成して、前記第1の絞り加工部と前記第2の
絞り加工部と前記第1の底板と前記第2の底板の縁部の
間を、溶接を含む固定手段で固定することを特徴として
いる。
【0026】また、筐体の製造方法において、前記支持
部材を設ける専用の第3の絞り加工部を、前記第2の底
板に向けて凸状に形成することを特徴としている。
【0027】また、筐体の製造方法において、前記第1
の底板と前記第2の底板を、冷間圧延の鉄板材を含む所
定厚さの板材をプレス加工して得ることを特徴としてい
る。また、筐体の製造方法において、前記構造体を、鉄
を含む金属製の型材から組立て、かつ前記底板を鉄を含
む金属製の型板材から加工形成し、溶接を含む固定手段
により相互に固定することを特徴としている。
【0028】そして、筐体の製造方法による筐体を用い
た機器であって、前記構造体に所定装置を固定し、前記
支持部材を介して設置面上に配設されることを特徴とし
ている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好適な各実施形態について説明する。図1は後述す
る各実施形態に共通する筐体100の構造体を示した外
観斜視図であって、本図において筐体100は、主とし
て板金材からなる左右側板1、2と、中空構造を持つ金
属パイプ3と、板金材からなる天板4と同じく板金材か
らなり後述の二重底構造を有する底板50と、同じく板
金材からなる各種ステー6と同じく板金材からなる各種
補強板7とを溶接、ねじ止、かしめ等の固定手段により
固定することで図示のように構成される。
【0030】また、底板50の下の四隅には上下方法の
高さ調整機能を備えているアジャスターで代表される支
持部材22が設けられており、設置面上にガタ付きなく
載置するようにしている。
【0031】図2は底板50の外観斜視図である。本図
において、底板50は、例えば冷間圧延板材の厚さ1.
6mmの規格板材をプレス装置などで曲げ加工された第
2の底板である上板8、同じくプレス加工された第1の
底板である下板9を溶接記号で示したスポット溶接10
や、ネジ、かしめピンなどの固定手段により図示のよう
に一体形成した箱型の形状を有しており、所謂二重底構
造として強度を確保して、四隅の金属パイプ3を固定す
るようにして、全体の荷重を支えるように構成されてい
る。
【0032】図3は、図2の底板の立体分解図である。
図2に図3をさらに参照して、図示のように、上板8と
下板9の両方の縁部から曲げ加工して、縁部から略直角
に形成される第1の壁面11aを有する箱形状になるよ
うに上板8を形成し、また縁部から略直角に形成される
第2の壁面11bを有する箱形状に下板9を形成して、
両者が重なる部分を接合部11としている。
【0033】また、下板9を図示のように矩形に形成す
るともに、4辺の縁部の近傍に沿うように第1の絞り加
工部16を、その深さを16.8mmとなるようにプレス
加工されており、この絞り部16が上板8と接するよう
にしている。この深さは、その時々の設計の条件によっ
て適当な深さを設定することができる。このように上板
8に向けて凸状に形成することで、図4の底板50の透
視図に図示のように接合部11と、上板8と第1の絞り
加工部16の山部の間を上記のスポット溶接10により
多数個所において固定するように構成されている。
【0034】以上のように底板50を箱型形状にするこ
とで、同様の質量を有する単純に2枚を重ね合わせて固
定した厚さ3.2mmの平板状の底板との比較において、
断面二次モーメントが大幅に増大する事から、底板のね
じりに対する強度が大幅に向上することになる。
【0035】またさらに、ねじり変形において応力が集
中する各辺に対して平行となる外周部近傍の部位に絞り
加工部16を形成していることから、底板のねじりに対
する強度が大幅に向上する。なおここで、絞り加工部1
6の山部と上板8との接合面において、図2に図示のよ
うに数点において上板8と下板9を接合している事か
ら、箱型形状を有する底板50がねじり変形をする際
の、上板と下板のすべりを完全に防止する事が可能とな
る。
【0036】またさらに、特に支持部材22における応
力集中部位の応力対策として、支持部材22の取り付け
部を絞り加工部16の内部に設けるようにして、上板と
下板の板厚の和となる3.2mmの板厚分の強度を確保す
る事ができるため、支持部材22の取り付け部近傍での
応力集中による局所的な変形を防止する事ができるよう
になる。ここで、一般的に、事務機等の筐体100の機
械的強度は主に底板の強度により確保されていることか
ら、底板の強度が向上すれば、筐体全体の強度も向上す
ることになる。
【0037】従って、上記のように底板を構成すること
により、筐体全体の強度を向上させることが可能とな
り、筐体の変形に起因する多くの不具合を防止する効果
を得ることが出来る。
【0038】次に、図5は第2実施形態の底板50の立
体分解図である。本図において、既に説明済みの構成部
品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図
示のように、上板12は平板であり、下板13のみ図示
のようにプレス加工されている。
【0039】この下板13は縁部から略直角に形成され
る第1の壁面40と、この第1の壁面40から略直角に
外側に延設される第1の鍔部41を有する箱形状となる
ように形成されており、この第1の鍔部41を上板の縁
部と接合して上記のスポット溶接により固定するように
している。
【0040】また、図6は第3実施形態の底板50の立
体分解図である。本図において、既に説明済みの構成部
品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図
示のように、上板14の縁部には略直角に形成される第
2の壁面42と、第2の壁面42から略直角に延設され
る第2の鍔部43を有する箱形状となるように形成され
ており、下板15の第1の鍔部41と第2の鍔部43を
接合してから上記のスポット溶接を含む固定手段で固定
することで二重底の底板50を得るようにしている。
【0041】図7(a)は、第4実施形態の底板50の
立体分解図、(b)は固定後の要部断面図である。本図
において、既に説明済みの構成部品については同様の符
号を附して説明を割愛すると、図示のように、上板17
において、絞り加工部16が4辺の縁部に沿うように加
工されており、下板26に対して図7(b)に示すよう
にスポット溶接10されて一体形成されるように構成さ
れている。
【0042】また、図8は第5実施形態の底板50の立
体分解図である。本図において、上板18の対向する2
辺の縁部の近傍に沿うように第1の絞り加工部16が形
成されており、第2の底板である下板19の対向する2
辺の縁部の近傍に沿うようにして上記の第1の絞り加工
部16に直交するようにして第2の絞り加工部である絞
り加工部160が形成されており、第1の絞り加工部1
6と第2の絞り加工部160とを破線部18a、19a
に位置するようにしてから、縁部の間をスポット溶接を
含む固定手段で固定するようにしている。
【0043】図9(a)は、第6実施形態の底板50の
立体分解図、(b)は固定後の要部断面図である。図示
のように上板20の4辺の縁部の近傍に沿うように第1
の絞り加工部16を、下板21に向けて完成後の厚さの
略半分の高さで凸状に形成するとともに、4辺の縁部の
近傍に沿うように第2の絞り加工部160を、上板20
に向けて完成後の底板の厚さの略半分の高さとなるよう
に凸状に形成して、図9(b)に図示のようにスポット
溶接10を含む固定手段で固定することで、完成品を得
るようにしている。
【0044】また、図10は第6実施形態の底板50の
立体分解図である。また、図13は完成後の透視図であ
る。両図において、既に説明済みの構成部品については
同様の符号を附して説明を割愛すると、支持部材を設け
る専用の第3の絞り加工部23が上板24に向けて凸状
になるように4隅にプレス加工されており、この加工部
23内に支持部材を設けるようにしている。なお、第3
の絞り加工部23は円形絞りとして、各辺に平行で外周
部近傍に設けられた絞り加工部16とは別の位置に自由
に設ける事が可能となるようにしている。
【0045】従って、底板の変形を最小にする様に、底
板の上部にかかる荷重分布(本実施例では前・後側板か
らかかる荷重分布)に応じて、支持部材22の取り付け
位置を設計する事が可能となる。
【0046】なお一般的には、底板の上部にかかる荷重
分布中最大となる、前・後側板の取り付け位置の真下の
四点に支持部材を取り付けた場合に、底板の変形が最小
となるとされているため、これに従った。
【0047】以上の様に底板の任意の位置に絞りを設
け、それに対して支持部材を取り付ける事により、図1
1の透視図で示されるように底板に対する支持部材22
の取り付け位置が規制されている底板との比較におい
て、図12の外観斜視図に図示のように支持部材22の
固定位置の自由度が広がることとなり、底板50上部の
荷重分布に応じた支持部材22の取り付け位置の選択自
由度がアップする結果、底板の変形を最小とする位置に
支持部材22を取り付けることが可能となり、筐体の変
形に起因する多くの不具合を防止する効果を得ることが
出来るようになる。以上の構成にもとづき、筐体を構成
する底板を箱型形状とし、かつ絞りを設け、かつ絞り部
で上板と下板を接合し、かつ支持部材を絞り部に取り付
けることにより、本体を凹凸のある設置台に載せた場合
に、筐体に対して垂直に構成される前後側板がお互いに
ねじれるような変形をしようとしても、前後側板を保持
している底板によりねじりの荷重を緩衝できるようにな
る。
【0048】また支持部材22が、高強度をもつ絞り部
に取り付けられている事により、支持部材の取り付け部
近傍での局所的な変形が抑えられ、筐体全体の変形が防
止されることになる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的に重量のある機器を凹凸のある設置面上に載せた
場合や、他のオプションユニットを追加した場合におい
て、筐体の底板の強度アップを図ることで、筐体の変形
を最小にし、かつ変形に起因する種々の不具合を解決す
ることのできる筐体とその製造方法及び筐体を用いた機
器を提供することができる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に共通する筐体を示す外観斜視図であ
る。
【図2】本発明の第1実施形態の底板の外観斜視図であ
る。
【図3】図2の底板の立体分解図である。
【図4】底板50の透視図である。
【図5】第2実施形態の底板50の立体分解図である。
【図6】第3実施形態の底板50の立体分解図である。
【図7】(a)は、第4実施形態の底板50の立体分解
図、(b)は固定後の要部断面図である。
【図8】第5実施形態の底板50の立体分解図である。
【図9】第6実施形態の底板50の立体分解図(a)、
固定後の要部断面図(b)である。
【図10】第7実施形態の底板50の立体分解図であ
る。
【図11】底板の透視図である。
【図12】底板の外観斜視図である。
【図13】底板の詳細を示す透視斜視図である。
【図14】従来例の筐体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 側板 2 側板 3 支柱 4 天板 5 底板 6 ステー 7 補強板 8 上板 9 下板 10 スポット溶接部 11 接合部 12 上板 13 下板 14 上板 15 下板 16 絞り加工部 17 上板 18 上板 19 下板 20 上板 21 下板 22 支持部品 23 絞り加工部 24 上板 25 下板 26 下板 50 底板

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板の上に構造体を固定して、所定の装
    置を内蔵するための筐体であって、 前記底板を、 荷重を支持する複数の支持部材を設けるために、所定長
    さと高さで絞り加工される複数の第1の絞り加工部を形
    成した第1の底板と、 前記第1の絞り加工部と前記第1の底板の縁部との間
    を、溶接を含む固定手段により固定することで、二重底
    にする第2の底板とから形成することを特徴とする筐
    体。
  2. 【請求項2】 前記底板を矩形に形成するとともに、4
    辺の縁部の近傍に沿うように前記第1の絞り加工部を、
    前記第2の底板に向けて凸状に形成することを特徴とす
    る請求項1に記載の筐体。
  3. 【請求項3】 縁部から略直角に形成される第1の壁面
    を有する箱形状に前記第1の底板を形成し、また縁部か
    ら略直角に形成される第2の壁面を有する箱形状に前記
    第2の底板を形成し、 前記第1の壁面と前記第2の壁面とを、前記固定手段で
    固定することを特徴とする請求項2に記載の筐体。
  4. 【請求項4】 縁部から略直角に形成される第1の壁面
    と、前記第1の壁面から略直角に延設される第1の鍔部
    を有する箱形状となるように前記第1の底板を形成し、 縁部から略直角に形成される第2の壁面と、前記第2の
    壁面から略直角に延設される第2の鍔部を有する箱形状
    となるように前記第2の底板を形成し、 前記第1の鍔部と前記第2の鍔部を、前記固定手段で固
    定することを特徴とする請求項2に記載の筐体。
  5. 【請求項5】 前記第1の底板の対向する2辺の縁部の
    近傍に沿うように前記第1の絞り加工部を形成し、ま
    た、前記第2の底板の対向する2辺の縁部の近傍に沿う
    ように前記第1の絞り加工部に直交するようにして第2
    の絞り加工部を形成し、前記第1の絞り加工部と前記第
    2の絞り加工部と前記第1の底板と前記第2の底板の縁
    部の間を、溶接を含む固定手段で固定することを特徴と
    する請求項2乃至4のいずれか1項に記載の筐体。
  6. 【請求項6】 前記底板を矩形に形成するともに、4辺
    の縁部の近傍に沿うように前記第1の絞り加工部を、前
    記第2の底板に向けて前記底板の厚さの略半分の高さで
    凸状に形成し、また、4辺の縁部の近傍に沿うように前
    記第2の絞り加工部を、前記第1の底板に向けて前記底
    板の厚さの略半分の高さで凸状に形成して、前記第1の
    絞り加工部と前記第2の絞り加工部と前記第1の底板と
    前記第2の底板の縁部の間を、溶接を含む固定手段で固
    定することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項
    に記載の筐体。
  7. 【請求項7】 前記支持部材を設ける専用の第3の絞り
    加工部を、前記第2の底板に向けて凸状になるように形
    成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項
    に記載の筐体。
  8. 【請求項8】 前記第1の底板と前記第2の底板は冷間
    圧延鉄板材を含む所定厚さの板材をプレス加工して得る
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載
    の筐体。
  9. 【請求項9】 前記支持部材は高さ調整機能を備えるア
    ジャスターであることを特徴とする請求項1乃至8のい
    ずれか1項に記載の筐体。
  10. 【請求項10】 底板の上に構造体を固定して、所定の
    装置を内蔵するための筐体の製造方法であって、 前記底板を、 、所定長さと高さで絞り加工される複数の第1の絞り加
    工部を形成した第1の底板と、 前記第1の絞り加工部と前記第1の底板の縁部との間
    を、溶接を含む固定手段により固定することで、二重底
    にする第2の底板とから形成し、 前記第1の絞り加工部に荷重を支持する複数の支持部材
    を設けることを特徴とする筐体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記底板を矩形に形成するともに、4
    辺の縁部の近傍に沿うように前記第1の絞り加工部を、
    前記第2の底板に向けて凸状に形成することを特徴とす
    る請求項10に記載の筐体の製造方法。
  12. 【請求項12】 縁部から略直角に形成される第1の壁
    面を有する箱形状に前記第1の底板を形成し、また縁部
    から略直角に形成される第2の壁面を有する箱形状に前
    記第2の底板を形成し、 前記第1の壁面と前記第2の壁面とを、前記固定手段で
    固定することを特徴とする請求項11に記載の筐体の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 縁部から略直角に形成される第1の壁
    面と、前記第1の壁面から略直角に延設される第1の鍔
    部を有する箱形状となるように前記第1の底板を形成
    し、 縁部から略直角に形成される第2の壁面と、前記第2の
    壁面から略直角に延設される第2の鍔部を有する箱形状
    となるように前記第2の底板を形成し、 前記第1の鍔部と前記第2の鍔部を、前記固定手段で固
    定することを特徴とする請求項11に記載の筐体の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の底板の対向する2辺の縁部
    の近傍に沿うように前記第1の絞り加工部を形成し、ま
    た、前記第2の底板の対向する2辺の縁部の近傍に沿う
    ように前記第1の絞り加工部に直交するようにして第2
    の絞り加工部を形成し、前記第1の絞り加工部と前記第
    2の絞り加工部と前記第1の底板と前記第2の底板の縁
    部の間を、溶接を含む固定手段で固定することを特徴と
    する請求項11乃至13のいずれか1項に記載の筐体の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 前記底板を矩形に形成するともに、4
    辺の縁部の近傍に沿うように前記第1の絞り加工部を、
    前記第2の底板に向けて前記底板の厚さの略半分の高さ
    で凸状に形成し、また、4辺の縁部の近傍に沿うように
    前記第2の絞り加工部を、前記第1の底板に向けて前記
    底板の厚さの略半分の高さで凸状に形成して、前記第1
    の絞り加工部と前記第2の絞り加工部と前記第1の底板
    と前記第2の底板の縁部の間を、溶接を含む固定手段で
    固定することを特徴とする請求項11乃至13のいずれ
    か1項に記載の筐体の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記支持部材を設ける専用の第3の絞
    り加工部を、前記第2の底板に向けて凸状になるように
    形成することを特徴とする請求項10乃至15のいずれ
    か1項に記載の筐体の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の底板と前記第2の底板を、
    冷間圧延の鉄板材を含む所定厚さの板材をプレス加工し
    て得ることを特徴とする請求項10乃至16のいずれか
    1項に記載の筐体の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記構造体を、鉄を含む金属製の型材
    から組立て、かつ前記底板を鉄を含む金属製の型板材か
    ら加工形成し、溶接を含む固定手段により相互に固定す
    ることを特徴とする請求項10に記載の筐体の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 請求項10乃至18に記載の筐体の製
    造方法による筐体を用いた機器であって、 前記構造体に所定装置を固定し、前記支持部材を介して
    設置面上に配設されることを特徴とする筐体を用いた機
    器。
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