JP3502541B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- Facsimiles In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学読み取り手段
を備えた複写機やファクシミリ等の画像形成装置に関
し、特に画像形成部と画像読取部の構造体を改良したも
のに関する。 【０００２】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
複写機の構造は、プリンタエンジンの共通化、装置全体
の軽量化及び組み立て工数の削減等の理由から、プロッ
タエンジン部の構造体はモールド一体樹脂により構成
し、画像読取部（スキャナユニット）を支持する構造体
は複数の板金等をネジ等で締結したフレーム構造体で構
成したものが普及している。 【０００３】図１にこの種の画像形成装置の従来の構造
例を示す。図中１はプロッタエンジン部の構造体であ
り、モールド樹脂で形成してあり、ここに搬送系、作像
プロセス系、定着系、レーザ書き込み系等のユニットを
組み込む。また図中２はベースで、装置全体を支えてい
る組み立ての基準部品である。このベース２に前側板
３、後側板４、ステー５、６、右スキャナ支持部材７、
左スキャナ支持部材８で構成する板金フレーム構造体を
ネジ止め固定し、これによりスキャナユニット９を支持
している。なお、ベース２の下側には右給紙レール１
０、左給紙レール１１が取り付けてあり、ここに給紙カ
セットをセットする。 【０００４】また近年、複写機の構成は、装置の設置面
積の低減化により、排紙された転写紙が機外から飛び出
さないようにした胴内排紙型と称されるものが市場で受
け入れられている。このタイプの複写機としては、用紙
の取り出し性を改善するために、スキャナを３点支持構
成にすることにより、片側の排紙スペースを開放してい
るものが多く普及している。 【０００５】またこのタイプの複写機では、画像の歪
み、誤動作を防止するために、スキャナユニットを支持
する構造体に高い剛性が要求されるが、３点支持のよう
にスキャナユニットを支持する一辺のステーが片持ちと
なる構成では、スキャナユニット等の重量や、輸送時の
落下、振動等により、板金フレームの締結部に非常に大
きな曲げモーメントや衝撃が作用するため、ネジ等での
締結では締結部がずれ、フレーム構造体が永久的に歪ん
でしまうという懸念がある。 【０００６】さらに、板金のコ字状部材のみで形成した
構造体では、板金の板厚を充分大きくしない限り上記の
ような曲げモーメントに対して全体の捩れが発生し易
く、強度的に充分耐え得る構造とするのは困難であり、
一方、強度を高めるために板金の板厚を大きくすれば、
それだけ重量が重くなってしまうという問題がある。 【０００７】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、画像
歪み等が発生しない高剛性で、かつ軽量化した画像形成
装置を提供することを目的とする。 【０００８】 【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、上記目的を達成するために、装置構造体が、画像形
成部と画像読取部に分割され、これら画像形成部と画像
読取部とを組み合わせてなる画像形成装置において、上
記画像形成部の構造体をモールド成形品で、上記画像読
取部の支持構造体を角パイプを使用した溶接締結による
構造体としてなることを特徴とする。 【０００９】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。なお以下では従来の例と共通する部
分については共通する符号を付して説明する。図２は本
発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す分解斜視図
である。本実施形態装置の支持構造体は、角パイプと一
部の板金プレス部品にて構成してあり、各部品は溶接に
て締結する。まず、ベース２１にプロッタエンジン部が
組み込まれたモールドフレームを固定し、その上から溶
接構造体２２を組み込む。図中２３は装置を持ち上げる
時に用いる取っ手であり、未使用時は角パイプ中にセッ
トする。 【００１０】スキャナユニット９は、溶接構造体２２の
ステー２４、２５の上に固定する。スキャナユニット９
を支持するステー２４、２５には、通常０．５ｍｍ以下
程度の位置精度が要求されるが、組み立て治具で溶接締
結すると部品寸法の積み上げによるバラツキもなく精度
の良い構造体とすることが可能である。なお本実施形態
装置は、角パイプ主体の溶接構造であるため、軽くて高
剛性な構造体となる。 【００１１】なお図３及び図４に従来タイプの板金部材
のみでネジ締結した構造体と、本発明の角パイプを用い
た溶接構造体の強度比較測定例とその測定データを示
す。図３に示すように、支持構造体Ａに対して片持ちと
なるスキャナユニットのフレームＢの先端部に対して荷
重を加え、フレームＢの撓みを測定したところ、図４に
示すように、従来タイプの構造体は撓み量も大きく、永
久変形しているが、本発明の構造体は、従来タイプに比
べて撓み量が小さく、永久変形もほとんど発生していな
い。 【００１２】 【発明の効果】本発明に係る画像形成装置は、以上説明
してきたように、プロッタエンジン部を構成するモール
ドフレーム構造と、スキャナユニットを支持する角パイ
プ溶接フレーム構造の組み合わせによって画像形成装置
の構造体を形成することにより、スキャナ３点支持構成
（片持ち支持構成）の複写機等においても、画像歪み等
の発生しない、高い剛性かつ軽量な構造体を提供するこ
とができるという効果がある。
を備えた複写機やファクシミリ等の画像形成装置に関
し、特に画像形成部と画像読取部の構造体を改良したも
のに関する。 【０００２】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
複写機の構造は、プリンタエンジンの共通化、装置全体
の軽量化及び組み立て工数の削減等の理由から、プロッ
タエンジン部の構造体はモールド一体樹脂により構成
し、画像読取部（スキャナユニット）を支持する構造体
は複数の板金等をネジ等で締結したフレーム構造体で構
成したものが普及している。 【０００３】図１にこの種の画像形成装置の従来の構造
例を示す。図中１はプロッタエンジン部の構造体であ
り、モールド樹脂で形成してあり、ここに搬送系、作像
プロセス系、定着系、レーザ書き込み系等のユニットを
組み込む。また図中２はベースで、装置全体を支えてい
る組み立ての基準部品である。このベース２に前側板
３、後側板４、ステー５、６、右スキャナ支持部材７、
左スキャナ支持部材８で構成する板金フレーム構造体を
ネジ止め固定し、これによりスキャナユニット９を支持
している。なお、ベース２の下側には右給紙レール１
０、左給紙レール１１が取り付けてあり、ここに給紙カ
セットをセットする。 【０００４】また近年、複写機の構成は、装置の設置面
積の低減化により、排紙された転写紙が機外から飛び出
さないようにした胴内排紙型と称されるものが市場で受
け入れられている。このタイプの複写機としては、用紙
の取り出し性を改善するために、スキャナを３点支持構
成にすることにより、片側の排紙スペースを開放してい
るものが多く普及している。 【０００５】またこのタイプの複写機では、画像の歪
み、誤動作を防止するために、スキャナユニットを支持
する構造体に高い剛性が要求されるが、３点支持のよう
にスキャナユニットを支持する一辺のステーが片持ちと
なる構成では、スキャナユニット等の重量や、輸送時の
落下、振動等により、板金フレームの締結部に非常に大
きな曲げモーメントや衝撃が作用するため、ネジ等での
締結では締結部がずれ、フレーム構造体が永久的に歪ん
でしまうという懸念がある。 【０００６】さらに、板金のコ字状部材のみで形成した
構造体では、板金の板厚を充分大きくしない限り上記の
ような曲げモーメントに対して全体の捩れが発生し易
く、強度的に充分耐え得る構造とするのは困難であり、
一方、強度を高めるために板金の板厚を大きくすれば、
それだけ重量が重くなってしまうという問題がある。 【０００７】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、画像
歪み等が発生しない高剛性で、かつ軽量化した画像形成
装置を提供することを目的とする。 【０００８】 【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、上記目的を達成するために、装置構造体が、画像形
成部と画像読取部に分割され、これら画像形成部と画像
読取部とを組み合わせてなる画像形成装置において、上
記画像形成部の構造体をモールド成形品で、上記画像読
取部の支持構造体を角パイプを使用した溶接締結による
構造体としてなることを特徴とする。 【０００９】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。なお以下では従来の例と共通する部
分については共通する符号を付して説明する。図２は本
発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す分解斜視図
である。本実施形態装置の支持構造体は、角パイプと一
部の板金プレス部品にて構成してあり、各部品は溶接に
て締結する。まず、ベース２１にプロッタエンジン部が
組み込まれたモールドフレームを固定し、その上から溶
接構造体２２を組み込む。図中２３は装置を持ち上げる
時に用いる取っ手であり、未使用時は角パイプ中にセッ
トする。 【００１０】スキャナユニット９は、溶接構造体２２の
ステー２４、２５の上に固定する。スキャナユニット９
を支持するステー２４、２５には、通常０．５ｍｍ以下
程度の位置精度が要求されるが、組み立て治具で溶接締
結すると部品寸法の積み上げによるバラツキもなく精度
の良い構造体とすることが可能である。なお本実施形態
装置は、角パイプ主体の溶接構造であるため、軽くて高
剛性な構造体となる。 【００１１】なお図３及び図４に従来タイプの板金部材
のみでネジ締結した構造体と、本発明の角パイプを用い
た溶接構造体の強度比較測定例とその測定データを示
す。図３に示すように、支持構造体Ａに対して片持ちと
なるスキャナユニットのフレームＢの先端部に対して荷
重を加え、フレームＢの撓みを測定したところ、図４に
示すように、従来タイプの構造体は撓み量も大きく、永
久変形しているが、本発明の構造体は、従来タイプに比
べて撓み量が小さく、永久変形もほとんど発生していな
い。 【００１２】 【発明の効果】本発明に係る画像形成装置は、以上説明
してきたように、プロッタエンジン部を構成するモール
ドフレーム構造と、スキャナユニットを支持する角パイ
プ溶接フレーム構造の組み合わせによって画像形成装置
の構造体を形成することにより、スキャナ３点支持構成
（片持ち支持構成）の複写機等においても、画像歪み等
の発生しない、高い剛性かつ軽量な構造体を提供するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】画像形成装置の従来の構造例を示す分解斜視図
である。 【図２】本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す
分解斜視図である。 【図３】従来タイプの板金部材のみでネジ締結した構造
体と、本発明の角パイプを用いた溶接構造体の強度比較
測定例を示す側面図である。 【図４】図３の測定結果を示すグラフである。 【符号の説明】 ９ スキャナユニット ２１ ベース ２２ 溶接構造体 ２３ 取っ手 ２４、２５ ステー
である。 【図２】本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す
分解斜視図である。 【図３】従来タイプの板金部材のみでネジ締結した構造
体と、本発明の角パイプを用いた溶接構造体の強度比較
測定例を示す側面図である。 【図４】図３の測定結果を示すグラフである。 【符号の説明】 ９ スキャナユニット ２１ ベース ２２ 溶接構造体 ２３ 取っ手 ２４、２５ ステー
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(56)参考文献 特開 平10−51579（ＪＰ，Ａ)
特開 平９−304985（ＪＰ，Ａ)
特開 平９−218552（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−281580（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−219298（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−175419（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−287176（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−33762（ＪＰ，Ａ)
実開 平５−45715（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G03G 15/00
G03G 15/00 550
G03G 21/16 - 21/18
H04N 1/00 - 1/00 108
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 装置構造体が、画像形成部と画像読取部
に分割され、これら画像形成部と画像読取部とを組み合
わせてなる画像形成装置において、上記画像形成部の構
造体をモールド成形品で、上記画像読取部の支持構造体
を角パイプを使用した溶接締結による構造体としてなる
ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08023698A JP3502541B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08023698A JP3502541B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 画像形成装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11258885A JPH11258885A (ja) | 1999-09-24 |
| JP3502541B2 true JP3502541B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=13712712
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08023698A Expired - Fee Related JP3502541B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3502541B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001154436A (ja) | 1999-11-24 | 2001-06-08 | Sharp Corp | 画像形成装置 |
| JP4696716B2 (ja) * | 2005-06-23 | 2011-06-08 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
| JP4784822B2 (ja) | 2005-11-29 | 2011-10-05 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
| JP4761128B2 (ja) | 2005-11-29 | 2011-08-31 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
| JP4752625B2 (ja) | 2006-06-01 | 2011-08-17 | 富士ゼロックス株式会社 | 支持台、スキャナ装置、および画像記録装置 |
| JP2008009260A (ja) | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
| JP2008009262A (ja) | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
| JP5347573B2 (ja) * | 2009-03-03 | 2013-11-20 | 株式会社リコー | カラー画像形成装置用の枠組構造体とカラー画像形成装置 |
| JP5910079B2 (ja) | 2011-12-28 | 2016-04-27 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
-
1998
- 1998-03-11 JP JP08023698A patent/JP3502541B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11258885A (ja) | 1999-09-24 |
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Legal Events
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