JP6747105B2 - 配電盤の薄板パネルフレーム構造 - Google Patents

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本発明は、少なくとも配電盤の仕上がり外形横幅寸法精度を高くすることができるとともに、パネル組立作業を容易に行うことができる配電盤の薄板パネルフレーム構造に関する。
従来の配電盤は、アングル鋼材に塗装処理を施し、縦梁、横梁、奥行き方向の梁を組み合わせ、その梁結合部を溶接接合等を行って筐体を構築し、その後、箱形枠組の周面に側面、底板、天井板、背面カバーを組み立てるのが一般的であった。
しかし、近年の配電盤は、盤の製作コスト低減や軽量化、溶接レス化や塗装レス化が推進されており、薄板に板金曲げ加工を施して作成した側板パネル、底板パネル、天井板パネルを組み合わせ、パネルの相互間をねじ締結、もしくはリベット止めするパネル組立方式の筐体構造が多く製作される傾向にある(特許文献1参照)。
特開平9−322324号公報
ところで、配電盤の筐体には、組立性や強度の確保以外に、仕上がり寸法の精度が求められる。これは、配電盤の列盤時に、個々の配電盤の外形横幅寸法に誤差やばらつきがあると、据付床面に敷設した共通ベース枠の上に並置搭載する各配電盤が正しい位置に収まらず、相互間に不要な隙間が生じたり、逆に、共通ベース枠から、はみ出してしまうといった不具合が生じるからである。
ここで、従来の配電盤のパネル筐体構造では、図8に示すように、側板パネル101と底板パネル102との間の結合部は、側板パネル101の底辺をコの字状に曲げ加工し、底板パネル102の横幅方向の左右側辺をL字状に曲げ加工し、各曲げ加工した折り曲げ部の板面同士を重ね合わせてネジ締結している。
この折り曲げ部は、板金曲げ加工の専用プレス機を使用し、このプレス機に作業員がワークを位置決めセットして曲げ加工の作業を行うことによって形成される。L字状の曲げ加工は1回の曲げ加工工程で行われ、コの字状の曲げ加工は2回の曲げ加工工程で行われる。この板金曲げ加工には少なからず寸法、直角度に誤差を伴う。図8に示したパネル筐体構造では、曲げ加工工程数に伴って、寸法、直角度の誤差分が横幅方向に累積され、配電盤の外形横幅寸法Waを設計通りの寸法精度で仕上げることは困難な場合が多い。
一方、従来の配電盤の薄板パネル筐体構造では、配電盤を組み立てる際、各パネルの位置合わせに時間がかかるとともに、パネルの組立位置精度の維持が難しいという問題もあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、少なくとも配電盤の仕上がり外形横幅寸法精度を高くすることができるとともに、パネル組立作業を容易に行うことができる配電盤の薄板パネルフレーム構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる配電盤の薄板パネルフレーム構造は、表面にメッキ処理を施した薄板鋼板及び不銹鋼板からなる底板薄板パネル、一対の側板薄板パネル、及び、天井板薄板パネルを組み立てて配電盤の筐体基本構造を形成する配電盤の薄板パネルフレーム構造であって、前記底板薄板パネルは、前記一対の側板薄板パネル側の側端部を上方に向けてL字曲げ加工した折り曲げ部を形成し、かつ、前記折り曲げ部に前記配電盤の内側に向けて押し出した複数の内側エンボス加工部を形成し、前記天井板薄板パネルは、前記一対の側板薄板パネル側の側端部を下方に向けてL字曲げ加工した折り曲げ部を形成し、かつ、前記折り曲げ部に前記配電盤の内側に向けて押し出した複数の内側エンボス加工部を形成し、前記一対の側板薄板パネルは、前記底板薄板パネルの前記折り曲げ部の外側表面に接する下端平面部及び前記天井板薄板パネルの前記折り曲げ部の外側表面に接する上端平面部のそれぞれに前記配電盤の内側に向けて押し出した、前記内側エンボス加工部と同一形状のリベット接触面を有する複数の外側エンボス加工部を各内側エンボス加工部の位置に対応して形成し、前記底板薄板パネル及び前記天井板薄板パネルの前記折り曲げ部に一対の側板薄板パネルの下端平面部及び上端平面部を、各内側エンボス加工部と各外側エンボス加工部とを位置決め部として用いて重ね合わせ、各内側エンボス加工部と各外側エンボス加工部とをリベット止めすることを特徴とする。
また、本発明にかかる配電盤の薄板パネルフレーム構造は、上記の発明において、前記一対の側板薄板パネルは、前記配電盤の前側の一対の辺をそれぞれ含む一対の前柱側板薄板パネル、前記配電盤の後側の一対の辺をそれぞれ含む一対の後柱側板薄板パネル、前記一対の前柱側板薄板パネルと一対の後柱側板薄板パネルとの間にそれぞれ配置される一対の中柱側板薄板パネルの3対の離隔したパネルで形成されることを特徴とする。
また、本発明にかかる配電盤の薄板パネルフレーム構造は、上記の発明において、前記一対の中柱側板薄板パネルは、中央部分に母線配置用の開口部が形成され、両側部分を前記配電盤の内側に向けてコの字状に折り曲げ加工されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる配電盤の薄板パネルフレーム構造は、上記の発明において、前記一対の前柱側板薄板パネルは、前記配電盤の前側側部を前記配電盤の内側に向けてコの字状に折り曲げ加工され、前記配電盤の後側側部を前記配電盤の内側に向けてZ字状に折り曲げ加工されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる配電盤の薄板パネルフレーム構造は、上記の発明において、前記一対の後柱側板薄板パネルは、前記配電盤の後側側部を前記配電盤の内側に向けてコの字状に折り曲げ加工され、前記配電盤の前側側部を前記配電盤の内側に向けてZ字状に折り曲げ加工されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる配電盤の薄板パネルフレーム構造は、上記の発明において、組み合わされる一対の前記内側エンボス加工部と前記外側エンボス加工部との大きさは、配置される位置で異なるものを含むことを特徴とする。
本発明によれば、パネル組立時に横幅方向における曲げ加工部分が少ないうえ、少なくとも配電盤の仕上がり外形横幅寸法精度を高くすることができるとともに、エンボス加工部を用いてパネル間の位置決めが可能なので、パネル組立作業を容易に行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態である配電盤の全体構成を示す斜視図である。 図2は、前柱側板薄板パネルと底板薄板パネルとの組み合わせ状態を示す拡大斜視図である。 図3は、前柱側板薄板パネルと底板薄板パネルとが組み立てられる際のリベット止め位置の構造を示すA−A線断面図である。 図4は、前柱側板薄板パネルと底板薄板パネルと天井板薄板パネルとの組み立て状態を示すB−B線断面図である。 図5は、前柱側板薄板パネルの構成を示す斜視図である。 図6は、中柱側板薄板パネルの構成を示す斜視図である。 図7は、後柱側板薄板パネルの構成を示す斜視図である。 図8は、従来のパネル筐体構造の組立の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態である配電盤1の筐体基本構造を示す斜視図である。この配電盤1は、底板薄板パネル11、天井板薄板パネル12、及び、一対の前柱側板薄板パネル13と一対の中柱側板薄板パネル14と一対の後柱側板薄板パネル15とからなる一対の側板薄板パネル16の組み合わせによって筐体基本構造を形成している。
一対の前柱側板薄板パネル13は、配電盤1の前側(+Y方向)の一対の辺21をそれぞれ含む。一対の後柱側板薄板パネル15は、配電盤1の後側(−Y方向)の一対の辺22をそれぞれ含む。一対の中柱側板薄板パネル14は、一対の前柱側板薄板パネル13と一対の後柱側板薄板パネル15との間でそれぞれに離隔して配置される。
底板薄板パネル11には、一対の側板薄板パネル16側の両側側端部を上方(+Z方向)に向けてL字曲げ加工した折り曲げ部11aが形成されている。また、折り曲げ部11aには、配電盤1のX軸方向で内側に向けて押し出した複数の内側エンボス加工部31が形成されている。
天井板薄板パネル12には、一対の側板薄板パネル16側の両側側端部を下方(−Z方向)に向けてL字曲げ加工した折り曲げ部12aが形成されている。また、折り曲げ部12aには、配電盤1のX軸方向で内側に向けて押し出した複数の内側エンボス加工部31が形成されている。
一対の前柱側板薄板パネル13は、底板薄板パネル11の折り曲げ部11aの外側表面に接する下端平面部13a及び天井板薄板パネル12の折り曲げ部12aの外側表面に接する上端平面部13bを有する。下端平面部13a及び上端平面部13bのそれぞれには配電盤1のX軸方向で内側に向けて押し出した、内側エンボス加工部31と同一形状のリベット接触面を有する複数の外側エンボス加工部30が、折り曲げ部11a,12aに形成された内側エンボス加工部31の位置に対応して形成されている。
同様に、一対の中柱側板薄板パネル14は、底板薄板パネル11の折り曲げ部11aの外側表面に接する下端平面部14a及び天井板薄板パネル12の折り曲げ部12aの外側表面に接する上端平面部14bを有する。下端平面部14a及び上端平面部14bのそれぞれには配電盤1のX軸方向で内側に向けて押し出した、内側エンボス加工部31と同一形状のリベット接触面を有する複数の外側エンボス加工部30が、折り曲げ部11a,12aに形成された内側エンボス加工部31の位置に対応して形成されている。
同様に、一対の後柱側板薄板パネル15は、底板薄板パネル11の折り曲げ部11aの外側表面に接する下端平面部15a及び天井板薄板パネル12の折り曲げ部12aの外側表面に接する上端平面部15bを有する。下端平面部15a及び上端平面部15bのそれぞれには配電盤1のX軸方向で内側に向けて押し出した、内側エンボス加工部31と同一形状のリベット接触面を有する複数の外側エンボス加工部30が、折り曲げ部11a,12aに形成された内側エンボス加工部31の位置に対応して形成されている。
図2は、底板薄板パネル11と前柱側板薄板パネル13との組み合わせ状態を示す拡大斜視図である。また、図3は、前柱側板薄板パネル13と底板薄板パネル11とが組み立てられる際のリベット止め位置の構造を示すA−A線断面図である。さらに、図4は、前柱側板薄板パネル13と底板薄板パネル11と天井板薄板パネル12との組み立て状態を示すB−B線断面図である。
配電盤1は、底板薄板パネル11及び天井板薄板パネル12の各折り曲げ部11a,12aに、一対の前柱側板薄板パネル13、一対の中柱側板薄板パネル14、及び一対の後柱側板薄板パネル15の各下端平面部13a,14a,15a及び各上端平面部13b,14b,15bを、各内側エンボス加工部31と各外側エンボス加工部30とを位置決め部として用いて重ね合わせ、各内側エンボス加工部31と各外側エンボス加工部30とをリベット止めする。例えば、図2に示すように、底板薄板パネル11の折り曲げ部11aの外側表面と、この外側表面に接触する、前柱側板薄板パネル13の下端平面部13aとは、折り曲げ部11aに形成された各内側エンボス加工部31と下端平面部13aに形成された各外側エンボス加工部30とが位置決め部として機能して組み合わされ、それぞれがリベット2によってリベット止めされる。
図3に示すように、前柱側板薄板パネル13の下端平面部13aと底板薄板パネル11の折り曲げ部11aとのリベット止め位置には、それぞれ、配電盤1の内側(C方向)に向けて押し出した同一形状のリベット接触面32を有する外側エンボス加工部30と内側エンボス加工部31とが重ね合されて形成される。たとえば、外側エンボス加工部30と内側エンボス加工部31は、円形状に押し出される。
外側エンボス加工部30と内側エンボス加工部31の中央には、リベット2を貫通させる貫通孔30a,31aがそれぞれ同一位置かつ同一径で形成される。リベット2の頭部の位置は、下端平面部13aの表面以下の位置となり、下端平面部13aの表面から突出しない。したがって、複数の配電盤1を容易に列配置することができる。また、リベット2として強度の高い丸頭リベットなどを用いることで、リベット数を低減でき、パネル組立時間を短縮することができる。
また、外側エンボス加工部30の傾斜部30bと内側エンボス加工部31の傾斜部31bとは、傾斜部30b,31b間に隙間が形成されるように傾きを異ならせている。具体的には、傾斜部30bの傾斜を傾斜部31bの傾斜よりも大きくしている。この隙間の形成により、前柱側板薄板パネル13の下端平面部13aと底板薄板パネル11の折り曲げ部11aとの位置ずれ方向(D方向)の力を分散することができる。また、外側エンボス加工部30と内側エンボス加工部31の各傾斜部30b,31bの加工精度のバラツキがある場合でも、このバラツキを隙間が吸収することによって重ね合わせ時の浮きを抑えることができる。なお、内側エンボス加工部31のリベット接触面32側の平坦面も、加工精度のバラツキを考慮して、外側エンボス加工部30のリベット接触面32側の平坦面に比して所定マージン分、大きくしておくことが好ましい。
また、下端平面部13aと折り曲げ部11aのリベット止め位置には、同一形状のリベット接触面32を有する外側エンボス加工部30と内側エンボス加工部31とが形成されているため、リベット止めの位置決めを容易に行うことができる。この結果、パネル組立を容易に行うことができるとともに、パネル組立時間を短縮することができる。
さらに、下端平面部13aと折り曲げ部11aのリベット止め位置には、同一形状のリベット接触面32を有する外側エンボス加工部30と内側エンボス加工部31とが形成されているため、リベット止め後、下端平面部13aと折り曲げ部11aとの位置ずれ(D方向の位置ずれ)を抑え、パネル組立後における荷重、振動によるリベット抜けを抑えることができる。
また、図4に示すように、底板薄板パネル11の折り曲げ部11aの外側表面と、前柱側板薄板パネル13の下端平面部13aの内側表面とが接触してリベット結合されており、天井板薄板パネル12の折り曲げ部12aの外側表面と、前柱側板薄板パネル13の上端平面部13bの内側表面とが接触してリベット結合されている。ここで、前柱側板薄板パネル13の下端平面部13a及び上端平面部13bは折り曲げ加工されておらず、底板薄板パネル11の折り曲げ部11a及び天井板薄板パネルの折り曲げ部12aは、それぞれ1回のL字状の折り曲げ加工のみであり、幅方向(X方向)では2つの折り曲げ加工が施されているのみである。なお、一対の中柱側板薄板パネル14及び一対の後柱側板薄板パネル15も同様なパネル組立結合である。
したがって、図8に示した幅方向で折り曲げ加工数が多いパネル組立構造に比して、本実施の形態では折り曲げ加工数が少ないため、配電盤1の外形横幅寸法Wの精度を高くすることができ、外形横幅寸法Wを設計通りの寸法精度で仕上げることができる。
図5は、前柱側板薄板パネル13の構成を示す斜視図である。また、図6は、中柱側板薄板パネル14の構成を示す斜視図である。さらに、図7は、後柱側板薄板パネル15の構成を示す斜視図である。
図1及び図5に示すように、前柱側板薄板パネル13には、配電盤1の前側(+Y方向)側部を配電盤1の内側に向けてコの字状に折り曲げ加工した曲げ加工部40と、配電盤1の後側(−Y方向)側部を配電盤1の内側に向けてZ字状に折り曲げ加工した曲げ加工部41とが形成されている。曲げ加工部40には、前面薄板パネル扉をヒンジで取り付けるための丸穴40aが形成されている。また、曲げ加工部41には、制御機器取付用部材及び仕切板の取付を可能とするように、一定間隔で、リベットかしめ用の丸穴と、ヘキサナットを使用したネジ止め用の六角穴とが形成されている。なお、前柱側板薄板パネル13の中央部分には、盤間の渡り線用の開口部42が形成されている。この開口部42は、角穴である。開口部42を丸穴にするとニプリング加工が必要となって時間がかかるが、角穴とすることによって加工が容易となる。
図1及び図6に示すように、中柱側板薄板パネル14には、中央部分に、列盤時に盤間接続用母線を通す母線配置用の開口部50が形成されている。この開口部50は、角穴である。母線は、1枚の薄板の開口部50を貫通するのみである。従来は、母線貫通部の四辺を複数の部材で構成しており、母線貫通部の接続部での振動ずれや部材の寸法精度による発熱のおそれがあった。本実施の形態では、角穴を施しただけで曲げ加工も必要なく、母線の接続部がないので振動ずれや寸法誤差による発熱もない。さらに、母線の通電電流が大きくなる場合を考慮して十分な空間距離を確保することができ、空間距離を確保できない場合に使用する非磁性体材料を用いなくてよくなり、コストを抑えることができる。
また、中柱側板薄板パネル14には、Y方向の両側部分を配電盤1の内側に向けてコの字状に折り曲げ加工した曲げ加工部51,52が形成されている。曲げ加工部51,52には、曲げ加工部41と同様に、制御機器取付用部材及び仕切板の取付を可能とするように、一定間隔で、リベットかしめ用の丸穴と、ヘキサナットを使用したネジ止め用の六角穴とが形成されている。
図1及び図7に示すように、後柱側板薄板パネル15には、配電盤1の後側(−Y方向)側部を配電盤1の内側に向けてコの字状に折り曲げ加工した曲げ加工部60と、配電盤1の前側(+Y方向)側部を配電盤1の内側に向けてZ字状に折り曲げ加工した曲げ加工部61とが形成されている。曲げ加工部60には、後面薄板パネル扉をヒンジで取り付け可能にするための丸穴と、後面カバーとしての薄板パネルの取付をも可能にする、ヘキサナットを使用したネジ止め用の六角穴とが形成されている。
なお、+Y方向端面には、図示しない前面薄板パネル扉が取り付けられ、−Y方向端面には、図示しない後面薄板パネルあるいは後面薄板パネル扉が取り付けられる。また、前柱側板薄板パネル13と中柱側板薄板パネル14との間、あるいは後柱側板薄板パネル15と中柱側板薄板パネル14との間、さらに、中柱側板薄板パネル14間には、図示しない一対の中間薄板パネルが必要に応じて組み付けられる。中間薄板パネルには、底板薄板パネル11及び天井板薄板パネル12の各内側エンボス加工部31に対応した外側エンボス加工部30が形成されてリベット結合され、前柱側板薄板パネル13、中柱側板薄板パネル14、後柱側板薄板パネル15の各側面と同一面を形成する。
また、底板薄板パネル11及び天井板薄板パネル12の形状を変えるのみで種々の幅と奥行きとの組み合わせパターンをもつ配電盤を容易に構成することができる。
なお、上述した配電盤1の各薄板パネル(底板薄板パネル11,天井板薄板パネル12,側板薄板パネル16は、表面にメッキ処理を施した薄板鋼板及び不銹鋼板である。このため、配電盤1の各薄板パネルは、塗装処理が必要なく、リベット結合のみで溶接加工も不要であるため、工数が削減され、品質のばらつきもなく、特殊な技術をもたない一般作業者であっても寸法精度の高いパネル組立を容易かつ短時間に行うことができる。
また、組み合わされる一対の内側エンボス加工部31と外側エンボス加工部30との大きさは、配置される位置で異なるようにしてもよい。これによって、さらにパネル組立の位置決め精度を高めることができるとともに、組立ミスを防止することができる。
1 配電盤
2 リベット
11 底板薄板パネル
11a,12a 折り曲げ部
12 天井板薄板パネル
13 前柱側板薄板パネル
13a,14a,15a 下端平面部
13b,14b,15b 上端平面部
14 中柱側板薄板パネル
15 後柱側板薄板パネル
16 側板薄板パネル
21,22 辺
30 外側エンボス加工部
30a,31a 貫通孔
30b,31b 傾斜部
31 内側エンボス加工部
32 リベット接触面
40,41,51,52,60,61 曲げ加工部
40a 丸穴
42,50 開口部
W 外形横幅寸法

Claims (6)

  1. 底板薄板パネル、一対の側板薄板パネル、及び、天井板薄板パネルを組み立てて配電盤の筐体基本構造を形成する配電盤の薄板パネルフレーム構造であって、
    前記底板薄板パネルは、表面にメッキ処理を施した薄板鋼板及び不銹鋼板からなる前記一対の側板薄板パネル側の側端部を上方に向けてL字曲げ加工した折り曲げ部を形成し、かつ、前記折り曲げ部に前記配電盤の内側に向けて押し出した複数の内側エンボス加工部を形成し、
    前記天井板薄板パネルは、前記一対の側板薄板パネル側の側端部を下方に向けてL字曲げ加工した折り曲げ部を形成し、かつ、前記折り曲げ部に前記配電盤の内側に向けて押し出した複数の内側エンボス加工部を形成し、
    前記一対の側板薄板パネルは、前記底板薄板パネルの前記折り曲げ部の外側表面に接する下端平面部及び前記天井板薄板パネルの前記折り曲げ部の外側表面に接する上端平面部のそれぞれに前記配電盤の内側に向けて押し出した、前記内側エンボス加工部と同一形状のリベット接触面を有する複数の外側エンボス加工部を各内側エンボス加工部の位置に対応して形成し、
    前記底板薄板パネル及び前記天井板薄板パネルの前記折り曲げ部に前記一対の側板薄板パネルの下端平面部及び上端平面部を、各内側エンボス加工部と各外側エンボス加工部とを位置決め部として用いて重ね合わせ、各内側エンボス加工部と各外側エンボス加工部とをリベット止めし、
    組み合わされる一対の前記内側エンボス加工部と前記外側エンボス加工部との大きさは、配置される位置で異なるものを含むことを特徴とする配電盤の薄板パネルフレーム構造。
  2. 前記一対の側板薄板パネルは、前記配電盤の前側の一対の辺をそれぞれ含む一対の前柱側板薄板パネル、前記配電盤の後側の一対の辺をそれぞれ含む一対の後柱側板薄板パネル、前記一対の前柱側板薄板パネルと前記一対の後柱側板薄板パネルとの間にそれぞれ配置される一対の中柱側板薄板パネルの3対の離隔したパネルで形成されることを特徴とする請求項1に記載の配電盤の薄板パネルフレーム構造。
  3. 前記一対の中柱側板薄板パネルは、中央部分に母線配置用の開口部が形成され、両側部分を前記配電盤の内側に向けてコの字状に折り曲げ加工されていることを特徴とする請求項2に記載の配電盤の薄板パネルフレーム構造。
  4. 底板薄板パネル、一対の側板薄板パネル、及び、天井板薄板パネルを組み立てて配電盤の筐体基本構造を形成する配電盤の薄板パネルフレーム構造であって、
    前記底板薄板パネルは、表面にメッキ処理を施した薄板鋼板及び不銹鋼板からなる前記一対の側板薄板パネル側の側端部を上方に向けてL字曲げ加工した折り曲げ部を形成し、かつ、前記折り曲げ部に前記配電盤の内側に向けて押し出した複数の内側エンボス加工部を形成し、
    前記天井板薄板パネルは、前記一対の側板薄板パネル側の側端部を下方に向けてL字曲げ加工した折り曲げ部を形成し、かつ、前記折り曲げ部に前記配電盤の内側に向けて押し出した複数の内側エンボス加工部を形成し、
    前記一対の側板薄板パネルは、前記底板薄板パネルの前記折り曲げ部の外側表面に接する下端平面部及び前記天井板薄板パネルの前記折り曲げ部の外側表面に接する上端平面部のそれぞれに前記配電盤の内側に向けて押し出した、前記内側エンボス加工部と同一形状のリベット接触面を有する複数の外側エンボス加工部を各内側エンボス加工部の位置に対応して形成し、
    前記底板薄板パネル及び前記天井板薄板パネルの前記折り曲げ部に前記一対の側板薄板パネルの下端平面部及び上端平面部を、各内側エンボス加工部と各外側エンボス加工部とを位置決め部として用いて重ね合わせ、各内側エンボス加工部と各外側エンボス加工部とをリベット止めし、
    前記一対の側板薄板パネルは、前記配電盤の前側の一対の辺をそれぞれ含む一対の前柱側板薄板パネル、前記配電盤の後側の一対の辺をそれぞれ含む一対の後柱側板薄板パネル、前記一対の前柱側板薄板パネルと前記一対の後柱側板薄板パネルとの間にそれぞれ配置される一対の中柱側板薄板パネルの3対の離隔したパネルで形成され、
    前記一対の中柱側板薄板パネルは、中央部分に母線配置用の開口部が形成され、両側部分を前記配電盤の内側に向けてコの字状に折り曲げ加工されていることを特徴とする配電盤の薄板パネルフレーム構造。
  5. 前記一対の前柱側板薄板パネルは、前記配電盤の前側側部を前記配電盤の内側に向けてコの字状に折り曲げ加工され、前記配電盤の後側側部を前記配電盤の内側に向けてZ字状に折り曲げ加工されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の配電盤の薄板パネルフレーム構造。
  6. 前記一対の後柱側板薄板パネルは、前記配電盤の後側側部を前記配電盤の内側に向けてコの字状に折り曲げ加工され、前記配電盤の前側側部を前記配電盤の内側に向けてZ字状に折り曲げ加工されていることを特徴とする請求項2〜のいずれか一つに記載の配電盤の薄板パネルフレーム構造。
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