JP2005056882A - フレームの連結構造 - Google Patents

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Kazuhisa Kondo
和久 近藤
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Abstract

【課題】部材の薄肉化および軽量化を図りつつ筐体の全体的な剛性を向上させる。
【解決手段】交差方向に延びる2本の長尺のフレーム(第1フレーム10および第2フレーム20)の端部同士を互いに連結するものであり、第1および第2フレーム10,20は、互いに交差する中央板11,21と各中央板11,21から折り曲げられた状態で延設された各一対の側板12,22とを有し、第1および第2フレーム10,20の端部には、中央板11,21から側板12,22の幅方向に向けて延設された天板13,23が設けられ、天板13,23と側板12,22の端縁との間には、相手方の側板12,22が嵌り込み得る隙間14,24が形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば画像形成装置などの電気機器の筐体を組み立てるときに適用されるフレームの連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置は、筐体の内部に感光体ドラムや、読み取られた原稿画像を光学的に感光体ドラムの周面に照射するレーザーユニットや、用紙を搬送する搬送ローラ等の搬送機器などの精密機器が多数装着されてなり、これら各精密機器間の相互の連係動作で稼働されるようになっている。したがって、各機器間の相対位置に狂いが生じると各機器が正常に動作し得なくなるため、筐体は、位置狂いが生じない構造的に頑丈なものが望まれる。
【0003】
筐体を頑丈なものにしようとすれば、例えば金属製の中実の柱材や梁材、さらには分厚い底板材で箱型の頑丈な骨格をつくり、この骨格の内部に各種の精密機器を納めるようにすればよいが、それでは材料コストが嵩むばかりか、近年の画像形成装置の小型化や軽量化に逆行することになり、好ましいことでない。
【0004】
そのようなことから、従来、特許文献1に記載されているような筐体用の底板が提案されている。この底板は、金属製の矩形状の薄板の両側部を直角に折り曲げて得られた、平板部およびこの平板部の両側部の曲折板部からなるコ字状板と、このコ字状板の曲折板部間に嵌め込まれた状態で山の部分が平板部に溶接止めされる薄板製の波板とを備えて構成されている。かかる底板を用いることにより、軽量で且つ剛性に富んだ筐体を組み立てることが期待される。
【0005】
また、特許文献2には、並列して配置された前側板および後側板と、両側板の下部に接合されて両側板を支持するベース部材とを備えてなる画像形成装置の筐体が記載されている。前記両側板は板金によって形成され、その両側部に折り曲げ処理によって形成された接合代が設けられ、この接合代の下部がベース部材の側縁に溶接で固定されている。こうすることで、両側板をベース部材の上に載置してビス止めによって固定する場合に比較し、接合部の強度が増加するため、筐体の歪みを有効に抑えることが可能になり、筐体の剛性が強化される。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−16384号公報
【特許文献2】
特開2003−69243号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載されているものは、底板の剛性および強度を向上させることができるが、底板の上に構築される支柱や側板なども含めた筐体全体としての剛性の向上は望めない。
【0008】
これに対し、特許文献2に記載されているものは、ベース部材に立設された側板は、その下部に接合代が設けられ、この接合代がベース部材に溶接されることによって溶接範囲が増大し、これによって側板とベース部材との間の結合状態が強固なものになるが、側板の上端部の天板に対する結合については、天板から突設されたブラケットに側板が単純にねじ止めされているだけであるため、この部分の結合状態はそれ程強固なものではなく、これがネックとなって筐体を全体的に構造的に丈夫なものにし得ないという不都合が存在する。
【0009】
本発明は、上記のような状況に鑑みなされたものであり、部材の薄肉化および軽量化を図りつつ筐体の全体的な剛性を向上させることができる筐体フレームの連結構造を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、交差方向に延びる第1および第2の長尺のフレームの端部同士を連結するフレームの連結構造において、前記各フレームは、所要厚みを有し且つ少なくとも互いに直交する第1面部と第2面部とで構成され、各フレームの端部には、第1面部から直角に屈曲された延設面部が設けられていることを特徴とするものである。
【0011】
この発明によれば、例えば一方のフレームの第1面部を、他方のフレームの延設面部に当接させた状態で、一方のフレームの延設面部を他方のフレームの第1面部に外側から当接させる、いわゆる包み込み方式で両者を互いにねじ止めあるいは溶接止めで連結することができる。
【0012】
また、例えば、連結される各フレームの第2面部と延設面部との間にフレームの肉厚より僅かに大きい隙間が形成されている場合(この場合については請求項2で別途規定している)には、一方のフレームの第2面部を他方のフレームの隙間にはめ込んだ状態で、一方のフレームの延設面部を他方のフレームの第1面部に外側から当接させるとともに、他方のフレームの延設面部を一方のフレームの第1面部に内側から当接させる、いわゆる羽交い絞め方式で両者を互いにねじ止めあるいは溶接止めで連結することができる。
【0013】
そして、いずれの方式で2本のフレームを互いに連結した場合であっても、一方のフレームの延設縁部が他方のフレームの第1面部に当接した状態になるため、従来の第2面部同士のみが互いに当接するフレームの連結構造に比較し、当接面積が増加した分、各フレームはより強固に連結される。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記延設面部と第2面部の端縁との間には、前記所要厚みに相当する隙間が形成されていることを特徴とするものである。
【0015】
この発明によれば、一方のフレームの第2面部と延設面部との隙間に他方(相手方)のフレームの第2面部を嵌め込むことによって、他方のフレームの延設面部が一方のフレームの第1面部の外面側に当接した羽交い絞め状態になって2本のフレームは互いに連結される。この連結状態において、互いに当接している第1面部および延設面部、並びに第2面部同士に互いに溶接止めあるいはねじ止めを施すことにより、2本のフレームの端部同士の連結状態が固定される。
【0016】
そして、2本のフレームが連結されて固定された状態では、一方のフレームに対して他方のフレームの延びる方向および他方のフレームに対して直交する2方向のそれぞれに向けて両者の連結位置回りに力が作用しても、一方の第1面部と他方の延設面部、および一方および他方の第2面部同士、一方の第2面部の端面と他方の第1面部とが互いに当止しているため、2本のフレームの結合状態は三次元的に極めて強固なものとなり、連結位置の高い剛性を確保することができる。
【0017】
したがって、高い剛性を確保することができる分、フレームの厚み寸法を薄く設定することが可能になる。したがって、かかるフレームの連結構造を用いた画像形成装置等の電気機器の筐体は、所定の剛性を確保した上で軽量化を図ることが可能になる。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記各フレームの前記第1面部、第2面部および延設面部には、各フレームが連結された状態で互いに対向する位置に締結用の貫通孔がそれぞれ穿設されていることを特徴とするものである。
【0019】
この発明によれば、2本のフレームの端部同士を連結した状態で、それぞれに設けられた貫通孔にねじを通して締結することにより、2本のフレームはその端部同士が互いに固定されることになる。このように、2本のフレームをねじ止めすることができるため、溶接止めに比べてフレームの連結・固定操作が容易になり、筐体の組み付け作業の作業性が向上する。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記第1面部または第2面部を挟む形で第2面部または第1面部と略対称位置に第3面部が設けられていることを特徴とするものである。
【0021】
この発明によれば、フレームの第1面部に、第2面部に加えてさらに第3面部が設けられることにより、その分フレーム自体の強度および剛性が向上する。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記各フレームの前記第3面部には、各フレームが連結された状態で互いに対向する位置に締結用の貫通孔がそれぞれ穿設されていることを特徴とするものである。
【0023】
この発明によれば、第3面部を対象としてねじ止めすることが可能になり、その分2本のフレームのねじ止めによる連結・固定状態が強固になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るフレームの連結構造の第1実施形態(羽交い絞め方式)を説明するための2本のフレームを示す斜視図であり、(イ)は、各フレームが連結される直前の状態、(ロ)は、各フレームが連結された状態をそれぞれ示している。なお、図1において、X−X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向、Z−Z方向を上下方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方、−Z方向を下方、+Z方向を上方という。
【0025】
図1に示すように、第1実施形態に係るフレームの接続構造は、長尺の一のフレーム(第1フレーム10)と、他のフレーム(第2フレーム20)との端部同士を接続する接続構造に係るものである。
【0026】
第1フレーム10は、所定の厚み寸法(本実施形態においては略1mm)の金属製の薄板(板金)にプレス処理を施すことによって形成されており、長尺板状の中央板(第1面部)11と、この中央板11の両側縁部から所定幅で同一方向に折り曲げられた状態で延設された幅方向一対の側板(一方が第2面部で他方が第3面部)12と、側板12の中央板11からの突出方向に向けて中央板11の端部から折り曲げられた状態で形成された天板(延設面部)13とを備えた基本構成を有している。本実施形態においては、各側板12および天板13は、中央板11に対してそれぞれ直角に折り曲げられた状態になっている。
【0027】
前記各側板12と天板13との間には、それぞれ隙間14が形成されている。これらの隙間14の幅方向(X方向)および上下方向(Z方向)の寸法は、前記板金の厚み寸法より僅かに大きく寸法設定されている。
【0028】
また、前記中央板11の図1における上部には中央板貫通孔15が穿設されているとともに、前記各側板12には、側板貫通孔16が穿設されている。さらに、前記天板13の中央部には天板貫通孔17が穿設されている。
【0029】
第2フレーム20は、基本的に第1フレーム10と同一構成であり、第1フレーム10の場合と同様の板金にプレス処理を施すことによって形成されており、長尺板状の中央板(第1面部)21と、この中央板21の両側縁部から所定幅で同一方向に折り曲げられた状態で延設された幅方向一対の側板(一方が第2面部で他方が第3面部)22と、側板22の中央板21からの突出方向に向けて中央板21の端部から折り曲げられた状態で形成された天板(延設面部)23とを備えた基本構成を有している。本実施形態においては、各側板22および天板23は、は中央板21に対してそれぞれ直角に折り曲げられた状態になっている。
【0030】
前記各側板22と天板23との間には、それぞれ隙間24が形成されている。これらの隙間24の幅方向(X方向)および前後方向(Y方向)の寸法は、前記板金の厚み寸法より僅かに大きく寸法設定されている。
【0031】
また、前記中央板21の図1における前部には中央板貫通孔25が穿設されているとともに、前記各側板22には、側板貫通孔26が穿設されている。さらに、前記天板23の中央部には天板貫通孔27が穿設されている。
【0032】
そして、本実施形態においては、第1フレーム10の中央板11の幅寸法は、第2フレーム20の中央板21の幅寸法より、板金の厚み寸法の2倍分だけ幅広に寸法設定されている。これによって、図1の(イ)に示す状態において、第2フレーム20を下降させてその先端部を画像形成装置10の上端部に重ね合わせると、第2フレーム20の各側板22が第1フレーム10の側板12および天板13間の対応した各隙間14にそれぞれ嵌まり込むとともに、第2フレーム20の天板23が第1フレーム10の中央板11の外面側に面接触した状態で、図1の(ロ)に示すように、第1および第2フレーム10,20の端部同士が互いに嵌め合わされる。
【0033】
また、第1および第2フレーム10,20の端部同士が当接された状態で、第1フレーム10の中央板貫通孔15と、第2フレーム20の天板貫通孔27とは互いに対向するとともに、第2フレーム20の中央板貫通孔25と、第1フレーム10の天板貫通孔17とは互いに対向し、かつ、第1フレーム10の側板貫通孔16と第2フレーム20の側板貫通孔26とが互いに対向するように角孔の穿設位置が設定されている。
【0034】
したがって、第1および第2フレーム10,20の端部同士が互いに嵌め合わされた状態で、各孔にボルトBを差し通してナットNで締結することにより、図1の(ロ)に示すように、第1および第2フレーム10,20は、各端部同士が連結・固定された状態になる。
【0035】
そして、第1および第2フレーム10,20の端部同士が互いに固定された状態では、両者の連結位置に幅方向(X方向)、前後方向(Y方向)および高さ方向(Z方向)のいずれから力が加わっても、連結部分は羽交い絞め状態で第1および第2フレーム10,20の各端部同士が連結されているため、第1および第2フレーム10,20は、極めて強固に一体化された状態になっている。
【0036】
具体的には、例えば、第1および第2フレーム10,20の連結部分に幅方向(X方向)に向かう力が加わると、第1フレーム10の天板13と、第2フレーム20の側板22の根元部分とが互いに干渉し合うため、第1および第2フレーム10,20の連結部分の幅方向(X方向)に向かう変形が有効に抑止される。
【0037】
また、第1および第2フレーム10,20の連結部分に前後方向(Y方向)に向かう力が加わると、第1フレーム10の中央板11と第2フレーム20の側板22とが互いに干渉し合うため、第1および第2フレーム10,20の連結部分の前後方向(Y方向)に向かう変形が有効に抑止される。
【0038】
さらに、第1および第2フレーム10,20の連結部分に下方に向かう力が加わったときには、第2フレーム20の中央板21の端部が第1フレーム10の中央板11の上端部に支持されているため、第1および第2フレーム10,20の連結部分の下方に向かう変形が有効に阻止される。
【0039】
すなわち、第1および第2フレーム10,20の連結部分にX、Y、Z方向のいずれから力が加わっても、当該連結部分は、各構成要素が互いに干渉し合うため、単にボルト止めや溶接止めだけで連結されている場合に比較し、連結状態が極めて強固なものになるのである。
【0040】
図2は、本発明に係るフレームの連結構造の第2実施形態(包み込み方式)を説明するための2本のフレームを示す斜視図であり、(イ)は、各フレームが連結される直前の状態、(ロ)は、各フレームが連結された状態をそれぞれ示している。なお、図2において方向を示すX、YおよびZの内容については、図1の場合と同様である。また、第1および第2フレーム10,20の構成については、第1実施形態のものと同様である。
【0041】
第2実施形態のフレームの連結構造においては、図2の(イ)に示すように、中央板11の幅寸法が大きい第1フレーム10の端部を、図2の(ロ)に示すように、第2フレーム20の端部に被せ、第1フレーム10が第2フレーム20を包み込むようにすることで両者を互いに連結するものである。
【0042】
したがって、第2実施形態においては、第1および第2フレーム10,20の各隙間14,24隙間に相手方の部材が嵌め込まれることはない。したがって、図2においては、第1および第2フレーム10,20のそれぞれの側板12,22と天板13,23との間に隙間14,24が形成されているが、第2実施形態の連結方法を採用する限り、この隙間14,24は不要である。
【0043】
第2実施形態の連結構造によれば、先の第1実施形態と同様の作用効果に加えて、第1および第2フレーム10,20を互いに連結するに際し、隙間14,24に相手方の部材を嵌め込む面倒な作業を行わなくてもよい分、連結作業の作業性が向上する。また、3本のフレームを三次元的に連結する場合、最初の2本のフレームについて第1実施形態の連結構造(羽交い絞め方式)で連結しておき、残りの3本目のフレームを先の2本のフレームの連結部分に第2実施形態の連結構造(包み込み方式)で連結すればよく、状況に応じて両方式を併用することでフレーム連結の汎用性を向上させることができる。
【0044】
図3は、本発明に係るフレームの連結構造が適用された画像形成装置の枠体30の一実施形態を示す斜視図である。この枠体30は、上面に図略の原稿給紙装置が搭載される一方、内部に前記原稿給紙装置によって給紙された原稿の原稿画像を光学的に読み取る光学系部材や、この光学系部材によって読み取られた原稿画像を感光体ドラムを介して用紙に転写する転写ユニット、さらには用紙上の転写画像に対して定着処理を施す定着ユニット等の精密機器が装着されるものである。
【0045】
かかる枠体30は、矩形状の底板31と、この底板31の2個所の角部に立設された2本の支柱32(第1支柱321および第2支柱322)と、これら2本の支柱32の頂部間に架設された第1梁材33と、底板31上であって、一対の支柱32が立設されている辺部と対向した辺部に立設された第1壁部材34と、第2支柱322と前記第1壁部材34との間に架設された第2壁部材35と、第1支柱321と第1壁部材34の頂部間に架設された第2梁材36とを備えて構成されている。なお、枠体30の上面には、原稿画像を透過させるためのコンタクトガラス37が装着されている。
【0046】
そして、この実施形態の枠体30においては、第1支柱321と第2梁材36との連結部分に第1実施形態に係る連結構造が採用され、支柱32と第1梁材33との間に第2実施形態に係る連結構造が採用されている。第1支柱321が第1実施形態の第1フレーム10に相当し、第2梁材36が第1実施形態の第2フレーム20に相当する。また、第1梁材33が第2実施形態の第1フレーム10に相当する。因みに、図3に示す例では、第1支柱321と第2梁材36との連結部分に第1梁材33の端部が被せられた状態で固定されているため、図3では第1実施形態の連結構造が視認し得ないようになっている。
【0047】
第1支柱321と第2梁材36との間に本発明の連結構造が採用されるのは、本実施形態の場合、第2支柱322は第2壁部材35と接続されることにより高い剛性が得られているのに対し、第1支柱321は壁部材と接続されることなく底板31上に立設された状態になっているため、支柱32と第2梁材36との連結部分は充分な剛性を得るのが困難だからである。
【0048】
そして、第1支柱321、第1梁材33および第2梁材36間に本発明に係る連結構造が採用されることにより、従来構造的な弱点を備えていた部分の剛性が向上し、延いては枠体30が全体的に剛性に富んだものになる。
【0049】
図4は、図3における第1支柱321、第2梁材36および第1梁材33が組み立てられる前の拡大分解斜視図であり、図5は、それらの組み立て斜視図である。図4には、第1支柱321、第1梁材33および第2梁材36の各部と、図1に示す部品の部品番号とを対応づけるために、図1の部品番号を括弧付きで示している。なお、図4において、第1支柱321については括弧付き部品番号が2段で2種類示されているが、これは、第1支柱321が第2梁材36に対して第1実施形態の第1フレーム10として機能しているのに対し、第1梁材33に対しては、第2フレーム20として機能しているからである。
【0050】
また、第1支柱321の第1面部は、図4における手前側のコの字状の面であり、その上部に延設面部が直交状態で接続しており、この場合、中央板である第2面部との間に隙間が設けられている。第2梁材36の第2面部の一部がこの隙間に嵌め込まれている。このように第1面部が必ずしも中央板となる訳ではなく、本願発明の技術的範囲内において変更自在である。
【0051】
以上詳述したように、本発明のフレームの連結構造は、交差方向に延びる2本の長尺のフレーム(第1フレーム10および第2フレーム20)の端部同士を互いに連結するものであり、第1および第2フレーム10,20は、互いに交差する中央板11,21と各中央板11,21から折り曲げられた状態で延設された各一対の側板12,22とを有し、第1および第2フレーム10,20の端部には、中央板11,21から側板12,22の幅方向に向けて延設された天板13,23が設けられてなる第1および第2フレーム10,20を採用することを前提とするものである。
【0052】
そして、特に第1実施形態の連結構造(羽交い絞め方式)においては、天板13,23と側板12,22の端縁との間に相手方の側板12,22が嵌り込み得る隙間14,24が形成されているため、一方のフレームの側板12,22と天板13,23との隙間14,24に他方(相手方)のフレームの側板12,22を嵌め込むことによって、他方のフレームの天板13,23が一方のフレームの中央板11,21の外面側に当接した羽交い絞め状態になって2本のフレームは互いに連結される。この連結状態において、互いに当接している中央板11,21および天板13,23、並びに側板12,22同士を互いにボルトBで締結することにより、第1および第2フレーム10,20の端部同士を強固に連結することができる。
【0053】
そして、第1および第2フレーム10,20が互いに連結されて固定された状態では、一方のフレームに対して他方のフレームの延びる方向および他方のフレームに対して直交する2方向のそれぞれに向けて両者の連結位置回りに力が作用しても、一方の中央板11,21と他方の天板13,23、および一方および他方の側板12,22同士、一方の側板12,22の端面と他方の中央板11,21とが互いに当止しているため、第1および第2フレーム10,20の連結状態は三次元的に極めて強固なものとなり、高い剛性を確保することができる。
【0054】
したがって、高い剛性を確保することができる分、第1および第2フレーム10,20の厚み寸法を薄く設定することができ、かかるフレームの連結構造を用いた画像形成装置等の電気機器の枠体30(図3)は、所定の剛性を確保した上で軽量化を図ることができる。
【0055】
また、中央板11,21、側板12,22および天板13,23には、隙間14,24に相手方の側板12,22が嵌り込むことにより2本のフレームが連結された状態で互いに対向する貫通孔15,25、貫通孔16,26および貫通孔17,25を予め穿設しておけば、第1および第2フレーム10,20の端部同士を互いに嵌め合わせた状態で、それぞれに設けられた貫通孔にボルトBを通してナットNで締結することができる。そして、第1および第2フレーム10,20をボルトBで締結することにより、溶接止めに比べてフレームの連結・固定操作が容易になり、枠体30の組み付け作業の作業性を向上させることができる。
【0056】
これに対し、第2実施形態の連結構造(包み込み方式)においては、第1フレーム10の端部を第2フレーム20の端部に被せるだけであるため、第1実施形態の連結構造と同様の作用効果を確保した上で、第1および第2フレーム10,20の各隙間14,24に相手方の部材を嵌め込む必要がない分、連結作業の作業性が向上するという利点が存在する。
【0057】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0058】
(1)上記の実施形態においては、第1および第2フレーム10,20は、いずれも金属板に所定のプレス処理を施すことによって形成されているが、本発明は、第1および第2フレーム10,20がプレス処理によって形成されること限定されるものではなくそれぞれの中央板11,21に側板12,22および天板13,23を溶接することによって第1および第2フレーム10,20を形成してもよい。
【0059】
(2)上記の実施形態においては、第1および第2フレーム10,20の厚み寸法は、略1mmに設定されているが、本発明は、第1および第2フレーム10,20の厚み寸法が1mmであることに限定されるものではなく、適用される筐体の大きさや状況に応じて1mm未満であってもよいし、1mmを越えてもよい。
【0060】
(3)上記の実施形態においては、第1および第2フレーム10,20は、端部同士がボルトBによって固定されているが、本発明は、第1および第2フレーム10,20がボルト止めされることに限定されるものではなく、第1および第2フレーム10,20の端部同士が互いに嵌め合わされた状態で第2フレーム20の天板23を第1フレーム10の中央板11に溶接し、第1フレーム10の天板13を第2フレーム20の中央板21に溶接し、第1および第2フレーム10,20の側板12,22同士を互いに溶接する等の溶接止めによって両者を固定してもよい。
【0061】
(4)上記の実施形態においては、第1および第2フレーム10,20には、それぞれ一対ずつの側板12,22が設けられているが、本発明は、第1および第2フレーム10,20に側板12,22を一対ずつ設けることに限定されるものではなく、一方の各側板12,22が互いに対応する状態で他方の各側板12,22をなくしてもよい。こうすることにより、材料コストを削減した上で第1および第2フレーム10,20の強固な連結を確保することができる。
【0062】
(5)上記の実施形態においては、一方のフレーム(上記の実施形態では第1フレーム10)の中央板11の幅寸法を他方のフレーム(上記の実施形態では第2フレーム20)の中央板21の幅寸法より大きく寸法設定されているが、こうする変わりに各中央板11,21の幅寸法を同一に設定してもよい。但しこの場合には、第2フレーム20の一対の側板22を第1フレーム10の対応した各隙間14にはめ込むに際し、各側板22間の距離が小さくなるように側板22を塑性変形させなければならないが、第2フレーム20は厚み寸法が略1mmの薄板で形成されているため、前記塑性変形は容易に行い得る。
【0063】
(6)上記の実施形態においては、第1および第2フレーム10,20に穿設された中央板貫通孔15,25、側板貫通孔16,26および天板貫通孔17,27は、いずれも1つずつ設けられているが、これらの孔が1つずつであることに限定されるものではなく、2つ、3つ、4つ、5つさらには6つ以上など、複数孔を穿設してもよい。これらの複数の孔にボルトBを差し通して締結することにより、第1および第2フレーム10,20はより強固に一体化される。またこれらの孔をねじ孔にずれば、ナットNを用いることなくビス止めで第1および第2フレーム10,20を連結することが可能になり、ナットNが不要になる分、部品点数の削減に貢献することができる。
【0064】
【発明の効果】
本発明のフレームの連結構造によれば、端部同士が互いに連結される2本のフレームは、所要厚みを有し且つ少なくとも互いに直交する第1面部と第2面部とで構成され、各フレームの端部には、第1面部から直角に屈曲された延設面部が設けられているため、例えば一方のフレームの第1面部を、他方のフレームの延設面部に当接させた状態で、一方のフレームの延設面部を他方のフレームの第1面部に外側から当接させる、いわゆる包み込み方式で両者を互いにねじ止めあるいは溶接止めで連結することができる。
【0065】
また、例えば、連結される各フレームの第2面部と延設面部との間にフレームの肉厚より僅かに大きい隙間が形成されている場合(この場合については請求項2で別途規定している)には、一方のフレームの第2面部を他方のフレームの隙間にはめ込んだ状態で、一方のフレームの延設面部を他方のフレームの第1面部に外側から当接させるとともに、他方のフレームの延設面部を一方のフレームの第1面部に内側から当接させる、いわゆる羽交い絞め方式で両者を互いにねじ止めあるいは溶接止めで連結することができる。
【0066】
そして、いずれの方式で2本のフレームを互いに連結した場合であっても、一方のフレームの延設縁部が他方のフレームの第1面部に当接した状態になるため、従来の第2面部同士のみが互いに当接するフレームの連結構造に比較し、当接面積が増加した分、各フレームをより強固に連結することができる。
【0067】
特に、延設面部と第2面部の端縁との間に、相手方の第2面部が嵌り込み得る隙間を形成しておけば、一方のフレームの第2面部と延設面部との隙間に他方(相手方)のフレームの第2面部を嵌め込むことによって、他方のフレームの延設面部が一方のフレームの第1面部の外面側に当接した羽交い絞め状態になって2本のフレームは互いに連結される。この連結状態において、互いに当接している第1面部および延設面部、並びに第2面部同士を互いに溶接止めあるいはねじ止めを施すことにより、2本のフレームの端部同士の連結状態を固定することができる。
【0068】
そして、2本のフレームが連結されて固定された状態では、一方のフレームに対して他方のフレームの延びる方向および他方のフレームに対して直交する2方向のそれぞれに向けて両者の連結位置回りに力が作用しても、一方の第1面部と他方の延設面部、および一方および他方の第2面部同士、一方の第2面部の端面と他方の第1面部とが互いに当止しているため、2本のフレームの結合状態は三次元的に極めて強固なものとなり、連結位置の高い剛性を確保することができる。
【0069】
したがって、高い剛性を確保することができる分、フレームの厚み寸法を薄く設定することが可能になる。したがって、かかるフレームの連結構造を用いた画像形成装置等の電気機器の筐体は、所定の剛性を確保した上で軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフレームの連結構造の第1実施形態を説明するための2本のフレームを示す斜視図であり、(イ)は、各フレームが連結される直前の状態、(ロ)は、各フレームが連結された状態をそれぞれ示している。
【図2】本発明に係るフレームの連結構造の第2実施形態を説明するための2本のフレームを示す斜視図であり、(イ)は、各フレームが連結される直前の状態、(ロ)は、各フレームが連結された状態をそれぞれ示している。
【図3】本発明に係るフレームの連結構造が適用された画像形成装置の枠体の一実施形態を示す斜視図である。
【図4】図3における第1支柱、第2梁材および第1梁材が組み立てられる前の拡大分解斜視図である。
【図5】図4の組み立て斜視図である。
【符号の説明】
10 第1フレーム
20 第2フレーム
11,21 中央板(第1面部)
12,22 側板(第2面部または第3面部)
13,23 天板(延設面部)
14,24 隙間
15,25 中央板貫通孔
16,26 側板貫通孔
17,27 天板貫通孔
30 枠体
31 底板
32 支柱
321 第1支柱
322 第2支柱
33 第1梁材
34 第1壁部材
35 第2壁部材
36 第2梁材
37コンタクトガラス

Claims (5)

  1. 交差方向に延びる第1および第2の長尺のフレームの端部同士を連結するフレームの連結構造において、
    前記各フレームは、所要厚みを有し且つ少なくとも互いに直交する第1面部と第2面部とで構成され、
    各フレームの端部には、第1面部から直角に屈曲された延設面部が設けられていることを特徴とするフレームの連結構造。
  2. 前記延設面部と第2面部の端縁との間には、前記所要厚みに相当する隙間が形成されていることを特徴とする請求項1記載のフレームの連結構造。
  3. 前記各フレームの前記第1面部、第2面部および延設面部には、各フレームが連結された状態で互いに対向する位置に締結用の貫通孔がそれぞれ穿設されていることを特徴とする請求項1または2記載のフレームの連結構造。
  4. 前記第1面部または第2面部を挟む形で第2面部または第1面部と略対称位置に第3面部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに2記載のフレームの連結構造。
  5. 前記各フレームの前記第3面部には、各フレームが連結された状態で互いに対向する位置に締結用の貫通孔がそれぞれ穿設されていることを特徴とする請求項4記載のフレームの連結構造。
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