JP2002016384A - 電気機器の筐体フレーム - Google Patents
電気機器の筐体フレームInfo
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Abstract
度及び剛性を高め、電気機器の設置面の凹凸等による捩
れによる変形を防いで底板全体に高い平面度を確保する
ことができる電気機器の筐体フレームを提供すること。 【構成】 少なくとも側板、支柱、天板及び底板5を含
んで構成される電気機器の筐体フレームにおいて、前記
底板5を少なくとも上面を構成する第1部材102と下
面を構成する第2部材103とで構成し、第1部材10
2及び第2部材103の縁104,105を樋状に成形
して両部材102,103に平面部106,107と壁
部をそれぞれ形成するとともに、第1部材102及び第
2部材103を内部が空洞になるように箱状に重ね合わ
せて互いの前記壁部の壁面で結合し、第1部材102又
は第2部材103の少なくとも一方(第2部材103)
の平面部107の複数箇所に、底板5の空洞方向に向か
って突出するよう錐台形に変形させた複数の絞り部(変
形部)101を設け、各絞り部101の頂点109部分
で第1部材102と第2部材103を更に結合する。
Description
事務機器や通信機器等の各種電気機器の筐体フレームに
関するものである。
務機器や通信機器等の各種電気機器の筐体フレーム20
0は、それぞれ板金やパイプ材等から成る側板1,2、
支柱3、天板4、底板5、ステー6、補強板7等から構
成されており、底板5は全体が平坦な平板として構成さ
れている(第1の従来例)。
外周部及び外周部内側近傍の複数箇所に、該底板5の厚
さ方向の一方向に突出するように変形した変形部81,
8283が設けられている(特開平11−186744
号公報参照)。或は底板の他の部分よりも厚さを大きく
した肉厚部が設けられている場合もある(第2の従来
例)。
れた複数の円錐台状の突起部102a,103aを有す
る第1の板部材102と第2の板部材103とを両者の
突起102a,103aの先端同士が対向した状態で互
いに重なり合わないように重ね合わせ、両板部材10
2,103の互いに接する部分を締結して貼り合わせる
ことによって構造部材を1枚の板状部材として構成する
ことも提案されている(特開平11−165448号公
報参照)(第3の従来例)。
板を構成する場合もある(第4の従来例)。
絞り加工を施した2枚の金属板5a,5bを重ねて溶接
することによって底板5を構成するものもあった(第5
の従来例)。
形成装置等の事務機器や通信機器等の各種電気機器に
は、高機能化の他に小型化、軽量化、高画像化及び低コ
スト化が求められているため、事務機器の筐体フレーム
としては薄肉で軽量な構造が必要となる。
上記要求を満足させようとすると、筐体フレームの機械
的強度が低下するという問題が発生し、機器本体を凹凸
のある設置面上に設置した場合等には筐体フレーム全体
が捩れて変形するため、筐体フレームに取り付けられた
内部部品の傾きを引き起こす。
枠体や超寿命枠体が必要となってきた。
されない場合には以下のような問題が生じる。
寿命の低下 今日は筐体部品はそのままリサイタルされることがあ
るが、クラック発生のためにリサイクル不適合 このような問題に対応するためには筐体フレームの厚型
化、重量化、コストアップは免れず、構造上難しいと考
えられていた。
は、上記の点で今日においては性能が満たされなくなっ
てきた。
従来例では絞り加工を施して強度アップを図っていた
が、その変形部の数及び面積が元の変形していない面に
占める割合が大きいため、底板全体としての平面度の維
持が困難であった。
溶接するため、溶接による残留応力が発生し、底板全体
としての平面度の維持が困難であった。
いては、平面の床に電気機器を設置した場合、底板の平
面度が低く、且つ、底板の剛性が高いために電気機器全
体がグラ付き、品位低下のイメージを招き兼ねなかっ
た。
で、その目的とする処は、底板の薄肉化と軽量化を図り
つつ該底板の強度及び剛性を高め、電気機器の設置面の
凹凸等による捩れによる変形を防いで底板全体に高い平
面度を確保することができる電気機器の筐体フレームを
提供することにある。
め、請求項1記載の発明は、少なくとも側板、支柱、天
板及び底板を含んで構成される電気機器の筐体フレーム
において、前記底板を少なくとも上面を構成する第1部
材と下面を構成する第2部材とで構成し、第1部材及び
第2部材の縁を樋状に成形して両部材に平面部と壁部を
それぞれ形成するとともに、第1部材及び第2部材を内
部が空洞になるように箱状に重ね合わせて互いの前記壁
部の壁面で結合し、第1部材又は第2部材の少なくとも
一方の平面部の複数箇所に、底板の空洞方向に向かって
突出するよう錐台形に変形させた複数の変形部を設け、
各変形部の頂点部分で第1部材と第2部材を更に結合し
たことを特徴とする。
明において、前記変形部を第1部材又は第2部材の少な
くとも一方の平面部の対角線上及び四辺部に配置したこ
とを特徴とする。
3記載の発明において、少なくとも前記底板を樹脂材で
構成したことを特徴とする。
フレームの底板を少なくとも上面を構成する第1部材と
下面を構成する第2部材とで構成し、第1部材又は第2
部材の少なくとも一方の平面部の複数箇所に複数の変形
部を設け、各変形部の頂点部分で第1部材と第2部材を
結合したため、底板の薄肉化と軽量化を図りつつ該底板
全体の断面係数を飛躍的に増大させてその剛性と機械的
強度を大幅に高めることができ、電気機器の設置面の凹
凸等による捩れによる変形を防いで底板全体に高い平面
度を確保することができる。
図面に基づいて説明する。
画像形成装置の断面図であり、画像形成装置はその内部
に光学系10、感光ドラム11、一次帯電器12、現像
装置13、転写/分離帯電器14、クリーニング装置1
5、搬送装置16、定着装置17、給紙カセット18等
が配設されている。
の正面図、図2は同筐体フレーム100の右側面図であ
り、筐体フレーム100は全体として直方体形状に成形
され、前側板1と後側板2、支柱3、天板4、底板5、
ステー6及び補強板7から構成されている。
5、ステー6及び補強板7は金属板を塑性加工した板金
で構成され、支柱3は金属パイプや板材を曲げ合わせて
パイプ状にした部材で構成されている。
4に基づいて説明する。尚、図3は底板5の断面図、図
4は底板5の底面図である。
下面を形成する第2部材103とで構成されており、第
1部材102及び第2部材103は共に縁部104,1
05が樋状に縁絞り加工されている。
に嵌め込まれ、両者は図1及び図2に示す側面溶接部1
08において溶接によって接合一体化されている。尚、
本実施の形態では、第1部材102が第2部材103を
覆うように外側に嵌め込まれているが、この関係は逆で
も良い。又、第1部材102と第2部材103を溶接以
外の例えばカシメ加工、ビス止め等の他の方法によって
結合しても良い。カシメ加工によって第1部材102と
第2部材103を結合する場合、図3に示すようにカシ
メ加工により生じる凸部110を底板5平面部から突出
させないように加工する必要がある。
03の平面部107には円錐台状に絞り加工された複数
の絞り部101が配設されている。そして、各絞り部1
01の高さはその頂点部109が第1部材102の平面
部106の裏側に突き当たる値に設定されている。
は画像形成装置本体移動用のキャスター111が四隅に
それぞれ取り付けられており、第2部材103に円錐台
状に絞り加工された絞り部101が四隅のキャスター1
11に向けて対角線状に配列されるとともに、該第2部
材103の四辺にも同様に絞り部101が配列されてい
る。
01を第2部材103の四辺及び対角線状に配列するこ
とによって該第2部材103単品での剛性と機械的強度
を高めることができる。
の絞り部101において第1部材102と第2部材10
3とが結合されているため、底板5全体の断面係数を飛
躍的に増大させることができ、これによって底板5全体
の剛性と機械的強度を大幅に高めることができる。
103の前記箇所に配置することによって第1部材10
2の平面部106の強度も上がるため、該第1部材10
2の上に画像形成装置上必要な各ユニットや部品を直接
置いても第1部材102が歪むことが少ない。
構成する場合には、該底板5に高い平面度を確保するこ
とは非常に困難であるが、本実施の形態のように第1部
材102と第2部材103とを前記手法によって一体化
して底板5を構成すれば、該底板5の変位が極めて小さ
くなり、この底板5に高い平面度を確保することができ
る。因に、円錐台状の絞り部101を第2部材103に
前述のように配置することにより、第2部材103全体
に円錐台状の絞り加工を施す場合よりも底板5の剛性及
び強度を高めて該底板5の変位を小さく抑えることがで
き、この結果、底板5に高い平面度を確保することがで
きる。
は主に底板5の強度によって確保されているため、底板
5の強度が向上すれば筐体フレーム100全体の強度も
向上する。
ように底板5に対して絞り部101を設けて底板5の強
度及び剛性を高めることによって筐体フレーム100全
体の強度及び剛性を向上させることができる。
装置本体が凹凸のある設置面上に設置されて筐体フレー
ム100に対して捩り荷重が作用したような場合等に
は、筐体フレーム100の変形を防ぐことができ、この
筐体フレーム100の変形に起因して画像形成装置に発
生する多くの不具合を解消することができる。
点から一般ユーザーには見ることができないように第2
部材103に絞り部101を設けたが、第1部材102
と第2部材103とを逆にしても前述と同様の効果を得
ることができる。
3のみに円錐台状の絞り部101を設けたが、第1部材
102と第2部材103の双方に円錐台状の絞り部を設
け、互いの頂点部で第1部材102と第2部材103を
結合しても同様の効果を得ることができる。
構成したが、プラスチックで構成しても良く、プラスチ
ックで構成する場合には、底板5の絞り部はプラスチッ
クから底板5を成形する際に用いられる金型の形状によ
って所望の形状に成形し得ることは勿論である。
1の形状を円錐台状としたが、半円球状、四角形状等の
類似形状を採用することもできる。
画像形成装置の筐体フレームに対して適用した形態につ
いて述べたが、本発明はその他任意の電気機器の筐体フ
レームに対しても同様に適用可能である。
よれば、少なくとも側板、支柱、天板及び底板を含んで
構成される電気機器の筐体フレームにおいて、前記底板
を少なくとも上面を構成する第1部材と下面を構成する
第2部材とで構成し、第1部材及び第2部材の縁を樋状
に成形して両部材に平面部と壁部をそれぞれ形成すると
ともに、第1部材及び第2部材を内部が空洞になるよう
に箱状に重ね合わせて互いの前記壁部の壁面で結合し、
第1部材又は第2部材の少なくとも一方の平面部の複数
箇所に、底板の空洞方向に向かって突出するよう錐台形
に変形させた複数の変形部を設け、各変形部の頂点部分
で第1部材と第2部材を更に結合したため、底板の薄肉
化と軽量化を図りつつ該底板の強度及び剛性を高め、電
気機器の設置面の凹凸等による捩れによる変形を防いで
底板全体に高い平面度を確保することができるという効
果が得られる。
る。
る。
置の断面図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも側板、支柱、天板及び底板を
含んで構成される電気機器の筐体フレームにおいて、 前記底板を少なくとも上面を構成する第1部材と下面を
構成する第2部材とで構成し、第1部材及び第2部材の
縁を樋状に成形して両部材に平面部と壁部をそれぞれ形
成するとともに、第1部材及び第2部材を内部が空洞に
なるように箱状に重ね合わせて互いの前記壁部の壁面で
結合し、第1部材又は第2部材の少なくとも一方の平面
部の複数箇所に、底板の空洞方向に向かって突出するよ
う錐台形に変形させた複数の変形部を設け、各変形部の
頂点部分で第1部材と第2部材を更に結合したことを特
徴とする電気機器の筐体フレーム。 - 【請求項2】 前記変形部を第1部材又は第2部材の少
なくとも一方の平面部の対角線上及び四辺部に配置した
ことを特徴とする請求項1記載の電気機器の筐体フレー
ム。 - 【請求項3】 少なくとも前記底板を樹脂材で構成した
ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の電気機器の
筐体フレーム。
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