JP5413644B2 - 構造部材及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は電子機器などの筐体や機能部品として使用される構造部材とこれを使用した画像形成装置に関する。
近年画像形成装置では装置の小型化が進んでおり、装置筐体の実装スペースも小さくなり、限られたスペースで高い剛性を保つことが要求されている。特に電子写真方式のカラー画像形成装置では、筐体の剛性が不足していると、高低差や凹凸のある机や床に置かれると筐体が変形し、作像装置の位置精度が悪化し、色ずれなどの問題が発生してしまう。また色合わせの点から作像装置の位置精度の要求は非常に高く、これに伴い装置筐体の位置精度の要求も非常に高いものとなっている。そのため近年の画像形成装置の筐体では省スペースで高い剛性を確保するとともに高い位置精度が求められている。
特許文献1には、金属の薄板で構成され千鳥状に配設された複数の突起部を有する第1の板部材と、同様に金属の薄板で構成され、複数の突起が千鳥状に配設された第2の板部材とをそれぞれの板材に設けられた突起が互いに重なり合わないように重ね合わせ、互いに接する部分を締結した部材を画像形成装置の筐体として使用しているものが記載されている。
特許文献2には、矩形状の底板の4辺に沿って側板を立設して構成される電子機器箱型フレーム構造において、前記底板と前記側板とで箱型フレームの内周縁に沿って角パイプ構造を構成しているものが記載されている。
特許文献3には、金属板を折り曲げて形成された補強構造とこの補強構造に締結具と接着剤とを併用した結合手段により結合され、かつ補強構造を支える支持構造により箱型構造を形成しているものが記載されている。
特許文献4には、金属により作られている外側部と外側部の内側に配置され、金属により作られている内側部とを有し、外側部と内側部をカシメにより接合する構成としているものが記載されている。
特許文献5には、コ字状の断面形状を有するコ字状部材とこのコ字状部材の開口縁部に機械的に結合された平板上の補強板とよりなる角パイプ材を備え、該角パイプ材の軸方向両端部を側板によってねじ止め固定したフレーム構造を構成しているものが記載されている。
前記特許文献2乃至5に記載のものでは、筐体を構成する構造部材を箱形にして剛性を高めるようにしている。図18は構造部材の構成を示す断面図である。ここで箱型の構造部材200は、その高さhの寸法を大きくすればするほど剛性が高くなる。従って、剛性を高めるには高さhの寸法を大きくすればよいが、このように高さhを大きくすると筐体を構成する部材の厚さが大きくなり、その実装スペースが増大してしまう。これに対して、特許文献1に記載のものは構造部材を箱型構成の内部において互いの金属同士を接触接合させることで高さhを大きくすることなく剛性を高めることとしている。
しかし、特許文献1に記載の部材は、以下の問題がある。まず、突起部と板部材とを接触接合することで板部材の面から接合部が突出する場合があることである。このような部材を電子機器の一部として使用するならば、その接合部をさけて部品を実装しなければならないという制約が生じる。また画像形成装置の搬送ガイド板などに使用する場合には接合部が突出しているとシート材が引っかかり搬送できなくなってしまうため、適さない。
また、突起部の高さを対向する板部材との距離に合わせる必要があり、板部材の距離が大きくなると突起形状の加工も難しくなり、突起高さの寸法精度が低くなってしまう。突起部が複数ある場合、寸法精度が低下すると接触させる面同士のガタが大きくなり、その状態で締結させると両方の板部材を変形させながら締結させているので、結果として部材の寸法精度は低くなってしまい、そのような部材では高い位置精度の求められる画像形成装置の筐体の一部としては適さない。
また、箱型構造のメリットとして内部に機能部材を納めることがあげられる。機能部材としては例えば防音部材やヒータなどがあり、特許文献1に記載のものでは互い違いに複数の突起部を重なり合わないようにしているため、内部に実装するスペースが小さくなってしまい、機能部材を納められるというメリットがなくなってしまう。
他の特許文献に記載のものは以下の不具合がある。即ち、特許文献2記載の電子機器構造は、箱型フレームの内周縁に沿って角パイプ構造とすることで剛性をあげている。角パイプで剛性をあげるにはパイプ内の断面積を大きくすればよいが、それは電子機器の構造としての実装スペースを大きくしていることとなり、小型化の達成が厳しくなってしまう。
また、特許文献3に記載の構造は、補強構造と補強構造を支える支持部材を結合することで箱型形状とすることで剛性をあげているため、前記特許文献2と同様に箱型形状の断面積を大きくすれば剛性もあげられるが、それは構造としての実装スペースを大きくしていることとなる。
更に、特許文献4に記載の構造では、金属により作られている外側部と外側部の内側に配置され、金属により作られている内側部とを有し、外側部と内側部をカシメにより接合する構成とし、外側の部材と内側の部材を結合することで、その部分の板厚をあげることと同じ剛性アップが図られている。しかし、それ以上の剛性アップは期待できず、特許文献2及び3のような箱型構造の剛性よりは劣ることとなる。
そして、特許文献5に記載の構造では、コ字状の断面形状を有するコ字状部材とこのコ字状部材の開口縁部に機械的に結合された平板上の補強板とよりなる角パイプ材を備え、該角パイプ材の軸方向両端部を側板によってねじ止め固定したフレーム構造を構成することで、フレーム構造の剛性をあげている。角パイプフレームはつまり箱型形状の部材であり、前記文献2、3と同様に箱型形状の断面積を大きくすれば剛性もあげられるが、それは構造としての実装スペースを大きくしていることとなる。
以上のような問題を鑑み、本発明は、省スペースで高い剛性が得られ、かつ位置精度を高くすることができる構造部材及びこの構造部材を使用した画像形装置を提供することを目的となる。
請求項1の発明は、最も広い面積を備える面部に複数の突起部が膨出形成された2枚の薄板材を互いに対向させ、前記2枚の薄板材には前記2枚の薄板材と異なる部材を連結するための位置決め部が夫々設けられており、前記突起部の頂部が重なり合うように重ね、前記複数の突起部のうちで接触する頂部同士を突き当てて結合したことを特徴とする構造部材である。また請求項2の発明は、請求項1に記載の構造部材において、前記位置決め部が前記2枚の薄板材の少なくとも1つの辺側に複数個設けられており、前記複数個の位置決め部の間に、頂部が重なり合う突起部が少なくとも1つあることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1に記載の構造部材において、前記複数の突起部は、最も広い面積を備える面部の略中心をなす直線上に設けられていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構造部材において、前記接触する頂部同士を突き当て、接合して接合したことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の構造部材において、前記突起部は円錐台の形状であることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の構造部材において、前記接触部分の接合は、カシメまたは溶接による接合であることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の構造部材において、前記2枚の薄板材の間に形成される中空部分に吸音材を配置したことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の構造部材において、前記2枚の薄板材の間に形成される中空部分にヒータを配置したことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の構造部材において、前記2枚の薄板材は同一の形状であることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、構造部材を装置の一部として使用したことを特徴とする画像形成装置である。 また請求項1の発明は、請求項10に記載の画像形成装置において、前記構造部材を筐体の底面に使用したことを特徴とする。
本発明に係る構造部材によれば、複数の突起形状を有した薄板材を互いに対向する向きに前記突起形状部分が重なり合うように重ね、接触部分を接合するので、同じ高さの箱型構造よりも高い剛性を持たせることができ、また突起同士を重ね合わせることで、突起の高さを小さく、突起部の加工精度を高くすることができ、接触部のガタつきを小さくすることができ、その結果接触部の接合時の変形が小さく、位置精度の高い構造部材とすることができる。
電子写真方式の画像形成装置の断面図である。 画像形成装置の筐体を示す斜視図である。 第1の実施例に係る構造部材の分解斜視図である。 構造部材の図3中のA−A線に相当する断面図である。 第1の実施例に係る構造部材の変形例を示す断面図である。 第1の実施例に係る構造部材を使用した筐体を示す分解斜視図である。 図6に示した筐体の斜視図である。 第2の実施例に係る構造部材の分解斜視図である。 図8中のB−B線に相当する断面図である。 第2の実施例に係る構造部材を構成する板材の平面図である。 第2の実施例に係る構造部材を使用した筐体を示す斜視図である。 第2の実施例の変形例に係る構造部材を示す斜視図である。 第3の実施例に係る構造部材の断面図である。 第3の実施例に係る構造部材を使用した筐体を示す斜視図である。 第4の実施例に係る構造部材を示す断面図である。 第4の実施例に係る構造部材を使用した筐体を示す斜視図である。 第5の実施例に係る構造部材を示す斜視図である。 構造部材の構成を示す断面図である。
本発明は、最も広い面積を備える面部に当該面部の略中心をなす直線上に複数の突起部が膨出形成された略同一形状の2枚の薄板材を互いに対向して前記突起部の頂部が重なり合うように重ね、前記突起部の接触した頂部を接合して結合したことを特徴とする構造部材である。本発明は、複数の突起形状を有した薄板材を互いに対向する向きに前記突起形状部分が重なり合うように重ね、接触部分を接合するので、同じ高さの箱型構造よりも高い剛性を持たせることができ、また突起同士を重ね合わせることで、突起の高さを小さく、突起部の加工精度を高くすることができ、接触部のガタつきを小さくすることができ、その結果接触部の接合時の変形が小さく、位置精度の高い構造部材とすることができる。また、接触面の接合部が突起高さ分板材の内側にあるため、接合代が板材から外側に突出することがなく、電子機器の一部使用する際に板構造部材から突出しないため、実装上の制約が少なくすることができ、画像形成装置の搬送ガイド板などにも使用が可能となる。また、同一形状の薄板同士を重ね合わせるので、接触部のガタが更に小さくなり、その結果接触部の接合時の変形が小さくなり、更に位置精度の高い構造部材とすることが可能となる。更に、前記複数の突起形状は前記薄板材の最も広い面部に有し、前記突起形状は面の中心線上に対象な位置に配置するので、同じ板材同士を重ね合わせた場合、同じ形態の突起同士を接触させることができ、接触部のガタつきを更に小さくすることができ、その結果接触部の接合時の変形が小さくなり、更に位置精度の高い構造部材とすることが可能となる。
また、本発明は、構造部材の突起部は円錐台の形状である。これにより、金属、樹脂ともに加工性があり、突起部の上面の面積や突起部の高さなど形状の自由度が高く、場合に応じて最適な形状を選択することが可能となる。
また、本発明は、構造部材の接触部分の接合は、カシメによる接合とすることができる。これにより、溶接のように熱ひずみによる変形を防ぐことができ、プレス加工の一連の工程の中にカシメ工程を組み込むこともでき、コストを低く抑えることも可能となる。
また、本発明は、構造部材の接触部分の接合は、溶接による接合とすることができる。これにより、接触部分の締結強度が高く、剛性の高い構造部材を提供することができる。
また、本発明は、構造部材の2枚の薄板材の間に形成される中空部分に吸音材を配置したことを特徴とする。これにより、吸音性を備えた構造部材を提供することができる。
また、本発明は、構造部材の2枚の薄板材の間に形成される中空部分にヒータを配置することができる。これにより、保温性や除湿性を備えた構造部材を提供することができる。
また、本発明は、前記構造部材を装置の一部として使用した画像形成装置である。本発明に係る構造部材を採用することにより、画像形成装置の筐体の位置精度を落とすことなく、剛性を高めることができる。
そして、本発明は、前記構造部材を筐体の底面に使用したことを特徴とする。筐体剛性にて最も寄与度が高い底板に本構造部材を使用することにより、効果的に筐体剛性を高めることができる。
以下本発明の実施例に係る画像形成装置について説明する。図1は電子写真方式の画像形成装置の断面図、図2は画像形成装置の筐体を示す斜視図である。画像形成装置1は、光学装置20により光を照射され、4つの作像装置10Y,10C,10M,10Bkによりそれぞれ画像形成された4色のトナー像は、転写装置30にて各色のトナーが重ねられ、シート材Pに転写される。一方シート材供給装置40に積載されたシート材Pは給紙コロ41によりピックアップされ、レジストローラ42から転写装置30にまで搬送され、シート材Pにトナー像が転写される。その後シート材Pはトナー像を定着する定着装置50により加熱定着され、シート材排出ローラ60まで搬送され、シート材積載部70にシート材が積載される。画像形成装置1においては、以上の工程にてシート材に画像が形成される。また、この画像形成装置において、各種装置は、図2に示すような筐体80の所定位置に配置され固定され、各装置の位置関係が定められている。
図3は第1の実施例に係る構造部材の分解斜視図、図4は構造部材の図3中のA−A線に相当する断面図である。実施例に係る構造部材110は、板材101と、第2の板材102とで構成されている。板材101の相対向する2辺には屈曲部101aが設けられており、板材101の一番広い面部をなす面101cには突起部101bが複数この例では2個設けられている。ここで、板材101に面部として屈曲部101aと、面101cとがあり、面101cが一番大きな面積となっている。この突起部101bは板材101の略中央線上に設けられている。一方、第2の板材102は、中央部に大きな絞り部102aが板材101との接合側と反対側に向け形成され、この絞り部102aに複数の突起部102bが設けられていると共に、絞り部102aの周囲は基準面102cが形成される。ここで、第2の板材102は、102aの底面と、基準面102cとがあり、絞り部102aの底面はこの板材102の一番広い面部をなす。突起部102bは、第2の板材102を前記板材101と組み合わせたとき突起部同士が接触する個所、即ち、図示の例では、第2の板材102の中心線上に2個形成される。ここで突起部101b及び突起部102bはそれぞれ円錐形状となっている。
板材101と第2の板材102とを重ね合わせた状態で、前記突起部101bと、突起部102bがその先端部で接触し、接合部110aでカシメにより接合しされているまた、基準面102cと板材101の周縁部も接合部110bでカシメにより接合されている。これにより、構造部材110は、第2の板材102の基準面102cと板材101の周縁である接触面とが接合された状態となり、箱型構造の内部にそれぞれ複数の接合点のある構造部材となっている。なお、板材は金属であれば鋼やステンレスといった鋼板などを使用することができ、金属に限らず樹脂を使用することができる。
本実施例に係る構造部材110によれば、板材101と板材102で箱型構造が構成される他、箱形構造の内部でも突起部101b及び突起部102bの間もカシメで接合されているので、単純な箱型構造よりも剛性の高い構造部材とすることができ、また、接合部が板材101の基準面101Cから突出しない。また、突起部101b及び102bは各板材101,102の中心線上に設けられているので、両突起部101b,102bの位置を正確に合わせることができる。
図5は第1の実施例に係る構造部材の変形例を示す断面図である。本例に係る構造部材110は、接合部110a、110bをスポット溶接で接合したものである。ここで接合部をカシメで接合する場合は溶接で接合する場合のような熱ひずみはなく、位置精度の高い構造部材を提供することができる。一方、溶接での接合は接触部の締結強度を高めることができ、剛性の高い構造部材を提供することができる。どちらを選定するかは搭載する画像形成装置に求められる剛性及び精度から好ましい方を選択することが望ましい。
次にこの構造部材110を使用した画像形成装置の筐体120について説明する。図6は第1の実施例に構造部材を使用した筐体を示す分解斜視図、図7は図6に示した筐体の斜視図である。図6に示すように筐体120は、上記構造部材110と、2枚の側板121、122と、前上ステイ123と、後下ステイ124と、後上ステイ125とを備えて構成される。構造部材110は前記側板121、122の間に配置され、側板121と側板122は前記構造部材110を介して位置決めされる構成となっている。なお、側板121、122は図1に示した作像装置10、光学装置20、転写装置30など各装置の位置決めを行っており、側板121、122同士の位置関係も高い精度が要求されている。本実施例では板材102の絞り部102aに穴部126,127が開設され、側板121、122に設けられた突起121a,122aをこの穴部126,127に合することで側板121、122の位置関係を決める構成としている。
図7に示すように、側板121、122の間には、前記構造部材110の他、前記前上ステイ123、前記後下ステイ124、前記後上ステイ125などが側板121、122の間に連結されることで筐体120は構成されている。本例では構造部材110は側板121、122の中央よりやや下方の位置に水平方向に配置されている。このような構成にすると、例えば側板121の一部に力がかかったとしても、構造部材110が高い剛性を備えるため、変形せず、側板121、122の位置関係が崩れず、筐体120のねじれを防ぐことができる。なお、各種ステイや構造部材110と側板121、122とは締結部材(例えばねじ)により連結されている。
次に第2の実施例に係る構造部材130について説明する。図8は第2の実施例に係る構造部材の分解斜視図、図9は図8中のB−B線に相当する断面図である。図8に示すように、構造部材130は、同形の2枚の板材131,131で構成されている。板材131の外周には曲げ部131aが形成されており、一番広い面部である板材131の内部の平面部131cには突起部131bが複数、本例では8個設けられている。ここで、板材131には、面として、曲げ部131aと平面部131cとがあり、平面部131cが一番広い面積を有する。上述のように構造部材130は、2枚の同一形状の板材131を反転して重ねるようにし、一方の板材131の曲げ部131a,突起部131bが他方の板材131の曲げ部131a,突起部131b接触するようにしている。そして、曲げ部131aの先端を接触させて接合することで箱型構造を形成し、更に内部の突起部131b同士が接触させて接合することで、箱型構造よりも剛性の高い構造部材を構成している。なお、本例では各接触部は溶接により接合されている。
図10は第2の実施例に係る構造部材を構成する板材の平面図である。本例に係る構造部材130を構成する板材131に形成される突起部131bは、図示の例では中心線O1,O2上に配置されている。これにより一方の板材131をその中心線O1を軸として反転させて他方の板材131に重ね合わせるだけで、中心線O1上にある突起部131bは同じ突起部131b同士が重ね合わせる。また、中心線O2を軸に反転させて重ね合わせた場合、中心線O2上にある突起部131bは同じ突起部131b同士が重ね合わせる。これにより、全く同じ金型の同じ部分で形成された突起部131b同士が重ね合わせることになるので、複数の突起部同士の接触ガタが更に小さくなり、その結果接触部の接合時の変形が小さくなり、更に位置精度の高い構造部材とすることができる。
次に上記構造部材130を使用した画像形成装置の筐体140について説明する。図11は第2の実施例に係る構造部材を使用した筐体を示す斜視図である。この例では構造部材130は筐体140の底面に配置され、側板141、142は、前記構造部材130に連結固定される。また側板141、142の間には前上ステイ143、後下ステイ144、後上ステイ145が配置されており、それぞれ側板141、142と連結固定されている。一般的に画像形成装置の筐体剛性において、最も寄与の大きい構造部材は筐体の底面に配置されている底板であることが判明している。本実施例で筐体140の底板に上記構造部材130を使用しているので、非常に高い剛性を備えるものとすることができる。
に第2の実施例に係る構造部材130の変形例について説明する。図12は第2の実施例の変形例に係る構造部材を示す斜視図である。この構造部材130は、スリット130aを形成しており、このスリットに前記筐体140の側板141、142に設けられた突起(不図示)を勘合して位置決めをするようにしている。ここで、側板141、142は構造部材130を介して位置が決まるようになっているので、構造部材130のスリット130aは非常に高い位置精度が求められる。上述したように構造部材130は同一形状の板材131同士で、突起部131bも全く同じ形状であるので、複数の接触部分のガタが小さく、接合時の変形を小さくすることができる。このため、上記スリット130aの位置精度の高い構造部材130を提供することが可能となっている。
次に第3の実施例に係る構造部材150について説明する。図13は第3の実施例に係る構造部材の断面図である。なお、本実施例の基本構成は前記第2の実施例に係る構造部材130と同じであり、第2の実施例と共通する構成については同じ符号で示し、説明は割愛する。構造部材150は実施例2記載の構造部材130と同様に同一形状の2枚の板材131で構成されている。本例に係る構造部材150の内部には吸音材151が配置されている。図14は第3の実施例に係る構造部材を使用した筐体を示す斜視図である。この例において、構造部材150は筐体160の底面に配置されている。図1に示すように、画像形成装置1は、その下部にシート材供給装置40が備えられており、シート材が搬送される際に搬送音が発生する。本例に係る筐体160は、内部に吸音材151を備えた構造部材150が筐体160の底面に配置されているので、シート材の搬送音を吸収し、画像形成装置1から発生する騒音を低減することができる。なお、吸音材にはウレタン樹脂製の発泡体等を使用することができる。
次に第4の実施例に係る構造部材170について説明する。図15は第4の実施例に係る構造部材を示す断面図である。本実施例に係る構造部材170の基本構成は第2の実施例と同じであり、第2の実施例と共通する構成については同じ符号で示し、説明は割愛する。構造部材170は実施例2記載の構造部材130と同様に同一の2枚の板材131で構成されており、構造部材170の内部にはヒータ171が配置されている。図16は第4の実施例に係る構造部材を使用した筐体を示す斜視図である。この例において、構造部材170は画像形成装置の筐体180の底面に配置されている。図1に示すように画像形成装置1は、その下部にシート材供給装置40が備えられている。また画像形成装置1では転写装置30によりトナーが転写されたシート材を定着装置50で加熱定着する。この定着時にシート材は加熱され急激に温度が上昇するため、シート材内部の水分が蒸発し、このシート材の水分変化に伴い、定着後にシート材がカールしたり、発生した水蒸気が画像形成装置内部で結露を発生したりすることがある。本例に係る筐体160は、内部にヒータ171を備えた構造部材170をその底面に設けているため、前記シート材はこのヒータ171により暖められ除湿される。これにより、定着前後でのシート材水分変化量を小さく抑えることができ、上述したカールや装置内の結露を防ぐことができる。
次に第5の実施例に係る構造部材190について説明する。図17は第5の実施例に係る構造部材を示す斜視図である。本例に係る構造部材190は、2枚の板材191で構成されており、板材191の外周には曲げ部191aが設けられており、板材191の内部には突起部191bが複数設けられている。構造部材190は一方の板材191の曲げ部191a及び突起部191bが他の板材191の曲げ部191a及び突起部191bに接触するように反転し、それぞれの曲げ部191a、突起部191bが接触接合されている。また、板材191の最も広い面191cには複数の直線上の突起191dが設けられている。また、突起部191bの接合部は面191cに突出しない構成となっている。この構造部材190は例えば図1のような画像形成装置においてシート材搬送ガイド板として使用できる。本例では、突起191dが搬送ガイドの機能を果たす。ここで前述したように突起部191bの接合部は、面191cから突出しない構成となっているのでシート材を搬送しても接合部に引っかかることなくスムーズに搬送することが可能となる。
1 画像形成装置
10 作像装置
10Y,10C,10M,10Bk 作像装置
20 光学装置
30 転写装置
40 シート材供給装置
41 給紙コロ
42 レジストローラ
50 定着装置
60 シート材排出ローラ
70 シート材積載部
80 筐体
101 板材
101,102 板材
101C 基準面
101a 屈曲部
101b 突起部
101c 面
102 第2の板材
102a 絞り部
102b 突起部
102c 基準面
110 構造部材
110a 接合部
110b 接合部
120 筐体
121、122 側板
121a,122a 突起
123 前上ステイ
124 後下ステイ
125 後上ステイ
126,127 穴部
130 構造部材
130a スリット
131,131 板材
131a 曲げ部
131b 突起部
131c 平面部
140 筐体
141、142 側板
143 前上ステイ
144 後下ステイ
145 後上ステイ
150 構造部材
151 吸音材
160 筐体
170 構造部材
171 ヒータ
180 筐体
190 構造部材
191 板材
191a 曲げ部
191b 突起部
191c 面
191d 突起
200 構造部材
O1 中心線
O2 中心線
特開平11−165448号公報 特開平11−177254号公報 特開平11−284367号公報 特開2001−203480号公報 特開特開平9−146321号公報

Claims (11)

  1. 最も広い面積を備える面部に複数の突起部が膨出形成された2枚の薄板材を互いに対向させ、前記2枚の薄板材には前記2枚の薄板材と異なる部材を連結するための位置決め部が夫々設けられており、前記突起部の頂部が重なり合うように重ね、前記複数の突起部のうちで接触する頂部同士を突き当てて結合したことを特徴とする構造部材。
  2. 前記位置決め部が前記2枚の薄板材の少なくとも1つの辺側に複数個設けられており前記複数個の位置決め部の間に、頂部が重なり合う突起部が少なくとも1つあることを特徴とする請求項1に記載の構造部材。
  3. 前記複数の突起部は最も広い面積を備える面部の略中心をなす直線上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の構造部材。
  4. 前記接触する頂部同士を突き当て、接合して接合したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の構造部材。
  5. 前記突起部は円錐台の形状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の構造部材。
  6. 前記接触部分の接合は、カシメまたは溶接による接合であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の構造部材。
  7. 前記2枚の薄板材の間に形成される中空部分に吸音材を配置したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の構造部材。
  8. 前記2枚の薄板材の間に形成される中空部分にヒータを配置したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の構造部材。
  9. 前記2枚の薄板材は同一の形状であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の構造部材。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の構造部材を装置の一部として使用したことを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記構造部材を筐体の底面に使用したことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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