JP2001267761A - 筐 体 - Google Patents

筐 体

Info

Publication number
JP2001267761A
JP2001267761A JP2000072364A JP2000072364A JP2001267761A JP 2001267761 A JP2001267761 A JP 2001267761A JP 2000072364 A JP2000072364 A JP 2000072364A JP 2000072364 A JP2000072364 A JP 2000072364A JP 2001267761 A JP2001267761 A JP 2001267761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
absorbing material
sound absorbing
frame
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000072364A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Takebe
徹 竹部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Gunma Ltd
Original Assignee
NEC Gunma Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Gunma Ltd filed Critical NEC Gunma Ltd
Priority to JP2000072364A priority Critical patent/JP2001267761A/ja
Publication of JP2001267761A publication Critical patent/JP2001267761A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体外部への騒音の漏洩を低減し、リサイ
クルし易く、軽量な筐体を提供する。 【解決手段】 筐体1は、騒音源となる電子装置4を
収納した箱状の枠を備え、枠の内部に、電子装置4から
の音を減衰して音の漏洩を低減するための膜状の吸音材
5を配置した構造である。吸音材5は、枠体の基底部2
とカバー部3に対して空気層6を介してほぼ平行に配置
され、その共振振動数が、電子装置4からの音の主要な
周波数に一致するように構成されている。さらに、吸音
材5と筐体1の枠とが同一の材質で構成されている。従
って、筐体1を廃棄する際に、吸音材5と筐体1の枠と
を分別する必要がなく、リサイクルが容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体に関し、特
に、騒音の漏洩を低減するための筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の筐体には、その内部か
ら発生する音が、ユーザーに不快感を与えないよう、騒
音を抑制するための様々な工夫が施されている。防音措
置が施された筐体の一例が、特開平11−161281
号公報に開示されている。この公報に開示された筐体
は、その内壁に筐体と同一材質で形成された共鳴型吸音
材が配置された構造を有している。この構成によれば、
共鳴型吸音材と筐体とが同一の材質で構成されているの
で、情報処理装置を廃棄する際に、共鳴型吸音材と筐体
とを分別する必要がなく、リサイクルが容易である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−161281号公報に開示されている筐体は、吸
音材が共鳴によって音を吸収するため、吸音材をある程
度厚く形成する必要があり、その吸音材の重量のため
に、筐体全体が重くなる。特に、機器が小型化するほ
ど、吸音材の重量の割合が大きくなる。一方、軽い吸音
材を用いると、筐体と異なる材質の吸音材が必要にな
り、吸音材を分別してから廃棄しなくてはならず、リサ
イクルをするときに余計な負担がかかってしまう。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みて成されたもの
で、騒音の漏洩を低減することができて、リサイクルし
易く、軽量な筐体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点に係る筐体は、音源を収納可能
に構成された箱状の枠と、前記枠の内部に配置され、前
記音源からの音を減衰して音の漏洩を低減する膜状の吸
音材と、を有し、前記吸音材は、前記枠の内壁に空気層
を介してほぼ平行に配置され、共振振動数が、前記音源
からの音の主要な周波数に一致するように構成されてい
る、ことを特徴とする。この構成によれば、筐体の内部
に騒音源となる装置が収納されたときに、騒音源から発
生した音が、吸音材により減衰されるので、筐体の外部
に漏れる騒音が抑制される。
【0006】前記吸音材は、例えば、数2で定義される
周波数fが前記音源からの音の主要な周波数fに一致
するように、その面密度m、最低次の固有振動数f
空気層の厚さLが設定される。
【数2】f=(1/2π)√[(K/m)+{ρc
(mL)}], K=(2πf)m f=f ただし、K[kg/s]は、前記吸音材の単位面
積当たりの等価剛性、m[kg/m]は、面密度、f
[Hz]は、前記吸音材の最低次の固有振動数、L
[m]は、前記吸音材と枠との間の空気層の厚さ、ρ
[kg/m]は空気の密度、c[m/s]は空気中の
音速を表す。この構成によれば、吸音材の重量を軽減す
るように、吸音材の面密度mを選択することにより、筐
体を軽量に構成することができる。
【0007】また、前記吸音材は、筐体の枠と同一の材
質で構成されることが望ましい。この構成によれば、筐
体を廃棄する際に、吸音材を筐体からわざわざ分別しな
くて済み、リサイクルも容易にすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかる情報
処理装置の筐体について、以下図面を参照して説明す
る。図1に第1の実施形態の情報処理装置の筐体1の縦
断面図を示す。図示するように、筐体1は箱状の枠を備
える。この枠は、開口を有する基底部2と、基底部2の
開口を塞ぐカバー部3とから構成される。カバー部3
は、図2に示す形状を有する。図2のA部を拡大したも
のを図3に示す。図1〜図3に示すように、基底部2の
内壁とカバー部3の内壁には、所定の空気層6を介し
て、吸音材5が枠に対してほぼ平行に配置されている。
【0009】吸音材5は、筐体1の基底部2およびカバ
ー部3と同一の材質で、膜状または板状に構成されてい
る。その材質としては、強度や加工し易さなどから、例
えば、鉄、アルミニウムなどの金属やABS,PSなど
の合成樹脂を採用する。
【0010】筐体1は、内部に騒音源となる電子装置4
を収納する。電子装置4から発生する音は、異なる周波
数の成分を含む。吸音材5は、効果的に騒音を抑制する
ために、その共振振動数が電子装置4からの音の主要な
周波数に一致するように構成される。具体的に説明する
と、吸音材5の共振振動数は数3で表される。そこで、
電子装置4が放出する音の周波数分布を予め測定してお
き、その主要周波数fと数3で定義される吸音材5の
共振振動数fが一致するように、空気層の厚さL、吸音
材5の面密度mと最低次の固有振動数fとの少なくと
もいずれかを調整する。
【数3】f=(1/2π)√[(K/m)+{ρc
(mL)}], K=(2πf)m ただし、K[kg/s]は吸音材の単位面積当た
りの等価剛性、m[kg/m]は面密度、f[H
z]は吸音材の最低次の固有振動数、L[m]は吸音材
と枠との間の空気層の厚さ、ρ[kg/m]は空気の
密度、c[m/s]は空気中の音速を表す。
【0011】上記構成の情報処理装置を動作させると、
電子装置4の最もエネルギーの大きい周波数成分が吸音
材5を共振振動させ、音波エネルギーが振動エネルギー
や熱エネルギーに変換される。従って、筐体1内部の音
が減衰され、筐体1の外部に漏れる騒音が抑制される。
このように、この第1の実施の形態の筐体は、枠体の内
面に膜状または板状の吸音材5を配置した構造であるの
で、構造が簡単で、且つ、軽量である。しかも、電子機
器4からの騒音のうち、主振動の周波数成分を減衰でき
るので、騒音を効率良く減衰させることができる。
【0012】図4に、第2の実施形態の情報処理装置の
筐体の縦断面図を示す。この実施例では、枠の基底部2
は、電子装置4のみを他の構成要素から分離して収納す
るように構成されている。この筐体1も第1の実施形態
と同様に、騒音を抑制し、リサイクルし易いが、吸音材
5が電子装置4だけを覆うので、吸音材5の使用量を削
減することができる。また、電子装置4が枠体に二重に
取り囲まれるので、第1の実施形態よりも騒音を抑制す
ることができる。
【0013】吸音材の強度を高めるためには、例えば、
第2の実施形態と同じ構成では、基底部2と吸音材5と
の間をつなぐゴム状の弾性体を空気層6の適所に固定す
ればよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、筐体は、内部に収納された音源からの音を減衰し、
騒音の漏洩を低減することができる。また、筐体に配置
される吸音材が軽量な膜状に構成されることにより、軽
量な筐体を提供することができる。その上、吸音材が筐
体の枠と同材質で構成されるので、廃棄する際に、この
筐体はリサイクルし易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の筐体の縦断面図であ
る。
【図2】カバー部の斜視図である。
【図3】カバー部の断面拡大図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の筐体の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 筐体 2 基底部 3 カバー部 4 電子装置(音源) 5 吸音材 6 空気層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音源を収納可能に構成された箱状の枠と、 前記枠の内部に配置され、前記音源からの音を減衰して
    音の漏洩を低減する吸音材と、を有し、 前記吸音材は、前記枠の内壁に空気層を介してほぼ平行
    に配置され、共振振動数が、前記音源からの音の主要な
    周波数に一致するように構成されている、 ことを特徴とする筐体。
  2. 【請求項2】前記吸音材は、数1で定義される周波数f
    が前記音源からの音の主要な周波数fに一致するよう
    に、その面密度m、最低次の固有振動数f、空気層の
    厚さLが設定されている、ことを特徴とする請求項1に
    記載の筐体。 【数1】f=(1/2π)√[(K/m)+{ρc
    (mL)}], K=(2πf)m f=f ただし、K[kg/s]は、前記吸音材の単位面
    積当たりの等価剛性、m[kg/m]は、面密度、f
    [Hz]は、前記吸音材の最低次の固有振動数、L
    [m]は、前記吸音材と枠との間の空気層の厚さ、ρ
    [kg/m]は空気の密度、c[m/s]は空気中の
    音速を表す。
  3. 【請求項3】前記吸音材は、前記枠と同一の材質で構成
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    筐体。
JP2000072364A 2000-03-15 2000-03-15 筐 体 Pending JP2001267761A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072364A JP2001267761A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 筐 体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072364A JP2001267761A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 筐 体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001267761A true JP2001267761A (ja) 2001-09-28

Family

ID=18590789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000072364A Pending JP2001267761A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 筐 体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001267761A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002163885A (ja) * 2000-11-22 2002-06-07 Nec Corp ドライブ装置収納ケース
JP2009017175A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Victor Co Of Japan Ltd ヘッドホン
JP2010066563A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Mitsubishi Electric Corp 投写型映像表示装置
JP2010122605A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Fukuda Denshi Co Ltd 板状吸音部材
JP2010204247A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Ricoh Co Ltd 構造部材及び画像形成装置
JP2014059520A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Osaka Gas Co Ltd 騒音抑制方法及び屋外機
JP2019040110A (ja) * 2017-08-28 2019-03-14 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
CN109643536A (zh) * 2016-08-26 2019-04-16 富士胶片株式会社 防音结构体

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002163885A (ja) * 2000-11-22 2002-06-07 Nec Corp ドライブ装置収納ケース
JP2009017175A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Victor Co Of Japan Ltd ヘッドホン
US8861766B2 (en) 2007-07-04 2014-10-14 Victor Company Of Japan, Ltd. Headphones
JP2010066563A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Mitsubishi Electric Corp 投写型映像表示装置
JP2010122605A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Fukuda Denshi Co Ltd 板状吸音部材
JP2010204247A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Ricoh Co Ltd 構造部材及び画像形成装置
JP2014059520A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Osaka Gas Co Ltd 騒音抑制方法及び屋外機
CN109643536A (zh) * 2016-08-26 2019-04-16 富士胶片株式会社 防音结构体
CN109643536B (zh) * 2016-08-26 2023-05-02 富士胶片株式会社 防音结构体
JP2019040110A (ja) * 2017-08-28 2019-03-14 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP7031175B2 (ja) 2017-08-28 2022-03-08 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4747657B2 (ja) 噴流発生装置及び電子機器
CN107484087B (zh) 具有在共振空间中的多孔材料的微型扬声器箱体
CN208353585U (zh) 扬声器箱
KR101318490B1 (ko) 전자 기기
US8895825B2 (en) Methods and devices for muting a harmonica
JP6256521B2 (ja) 電子鍵盤楽器
JP2001267761A (ja) 筐 体
JP2011059208A (ja) 音響共鳴装置、スピーカエンクロージャ、楽器及び乗り物
TW201834472A (zh) 揚聲器、揚聲裝置及行動終端
WO2020145049A1 (ja) 電動車用消音部材
JP2004166064A (ja) インナパネル及びスピーカ装置
US20140291065A1 (en) Loudspeaker having external extension
US20010014163A1 (en) Acoustic filter apparatus for an electonic device
US11423868B2 (en) Keyboard device and musical sound emission method
CN110010101B (zh) 立式钢琴
JP2012185330A (ja) 音響調整システム及び電子楽器
US6675932B2 (en) Speaker housing configured to minimize standing waves and resonate above the frequency range of transducers
US20210235194A1 (en) Resonating loudspeakers and related systems and methods
JPH11161281A (ja) 情報処理装置の筐体構造
JP3831986B2 (ja) スピーカ装置
CN207869356U (zh) 扬声器箱
JP6924531B2 (ja) ブース
JPH1066183A (ja) スピーカのホーン構造
US7495159B1 (en) Reflecting plates for resonating chamber
WO2019218520A1 (zh) 一种增强低频的扬声器箱体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050621