JPH11165448A - 構造部材とこの構造部材を使用した画像形成装置 - Google Patents

構造部材とこの構造部材を使用した画像形成装置

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JPH11165448A
JPH11165448A JP25665598A JP25665598A JPH11165448A JP H11165448 A JPH11165448 A JP H11165448A JP 25665598 A JP25665598 A JP 25665598A JP 25665598 A JP25665598 A JP 25665598A JP H11165448 A JPH11165448 A JP H11165448A
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forming apparatus
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Takashi Ozawa
隆志 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない素材で薄く且つ剛性に優れた汎用性の
高い構造部材を提供すること。 【構成】 金属の薄板で構成され、千鳥状に配設された
複数の錐台状の突起部を有する第1の板部材102と、
同様に金属の薄板で構成され、複数の錐台状の突起が千
鳥状に配設された第2の板部材103とを、各板部材1
02,103に設けられた突起の先端同士が対向した状
態で互いに重ね合わないように重ね合わせ、両板部材1
02,103の互いに接する部分を締結して張り合せる
ことによって構造部材107を1枚の板状部材として構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属薄板で構成さ
れる構造部材とこれを使用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、中型の事務機器である複写機やマ
ルチファンクションプリンタでは、給紙トレイや自動両
面装置を本体に内蔵化するとともに、装置の占有スペー
スの縮小化や機体の外形寸法の小型化を進める一方、ユ
ーザーやサービスマンの操作性や作業性向上のためにト
ナー補給やメンテナンス等の作業が装置の前面から行え
るよう、装置内の各種機器を手前に引き出し可能な装置
の前面には極力構造体を配置しない装置構造が採用され
ている。
【0003】図11に示す電子写真複写機1では、像形
成部、レジストローラ、搬送部、定着器等を支持する搬
送ユニット部7、給紙部2,3,4,5、両面ユニット
部6が前面に引き出し可能に構成され、これらのユニッ
ト類を支えるための構造部材は図のハッチング部8とな
っており、底面の構造体である底板9は僅かな高さ(1
0〜30mm程度)のスペースで配置されている。
【0004】このように、側板や底板、ステイ等の装置
の構造部材の占有スペース、形状及び配置に対する制約
が益々多くなっている。特に、底面部の構造部材である
底板は、装置の荷重を支える点で装置の中でも最も重要
な構造部材である一方、装置の高さを抑えて小型化を図
っていく上でその厚みを極力薄くすることが要求されて
いる。
【0005】底板は、前述のように装置の重量を支え、
前後の他の構造部材等を保持する等、最も剛性が必要と
なる構造部材であるため、この底板の剛性が十分でない
場合には種々の不具合が生じることになる。例えば、装
置を設置する場所の床に歪みがある場合にはその歪みに
よって底板が変形し、これにより装置全体に変形が生
じ、内部の部材間の位置関係にズレが生じて動作に不具
合を生じたり、複写機等では画像形成に関係する部材間
の精密な位置関係にズレが生じ、コピーとして形成され
る画像自体に歪みが出てしまうことにもなる。
【0006】又、装置を移動させる際には装置底面部に
取り付けられたキャスター部に大きな負荷が作用する
が、キャスターが固定されている底板の剛性が不十分で
ある場合にはキャスター固定部分の底板に変形が生じ、
前記と同様に画像の不具合やキャスターの動作に異常が
生じることになる。
【0007】そこで、上記のような不具合の発生を防ぐ
ため、底板の剛性アップを目的として図12に示すよう
に底板9に補強のための絞り形状を加えたり、クロスメ
ンバー等の補強部材を底板に一体に取り付ける等の対策
が施されているが、何れの対策も底板の限られた部分に
対する処理のために補強による効果も部分的であって、
全体の剛性の向上が十分に得られにくいという問題があ
る。尚、図12は中型の複写機を構成する主な構造部材
を示す斜視図であり、同図中、10は前側板、11は後
側板、12,13は右側面のステイ部材、14,15は
左側面のステイ部材であり、これらは板厚1〜3mm程
度の鋼板材で構成されている。そして、ビス等の締結部
材による締着又は溶接によって、前記底板9と前側板1
0及び後側板11が結合され、ステイ部材12,13,
14,15と前側板10及び後側板11が結合されて複
写機における一体状の構造部材が構成される。
【0008】又、追加した補強材が効率的に剛性の向上
に繋がらないため、コストアップをした割りには得られ
る効果が十分でないという問題もある。
【0009】一方、装置の稼働音の問題も近年注目され
てきており、装置の静音化が求められているが、高速化
や機能追加により装置内の音源は増加しており、如何に
装置外へ音を逃がさないかが重要な技術課題となってき
ている。この課題に対してもやはり装置の構造体の剛性
を上げ、音源からの振動を遮断することが求められてい
る。
【0010】上記問題に対しては、従来より振動を防止
する部材(グラスウール等の防振・遮音材)を付加して
対応しているが、これらの部材のコストは高く、製品の
コストアップを招く結果となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、年々進
む装置の小型化と内蔵される機能の向上(例えば、用紙
収納枚数の増加等)に対して構造部材の剛性を十分確保
して行くことが困難な状況となってきている。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、少ない素材で薄く且つ剛性に
優れた汎用性の高い構造部材とこれを用いた画像形成装
置を提供することにある。
【0013】又、本発明の他の目的は、事務機器の限ら
れたスペース(厚さ10〜30mm程度)の中で底面部
に高い剛性を確保することによって事務機等の自重によ
る変形や床面の歪みによる事務機器の変形を抑えること
ができるとともに、高い遮音性能を確保して事務機器の
静音化を図ることができる構造部材とこれを用いた画像
形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、金属の薄板で構成され、千鳥状に配設さ
れた複数の錐台状の突起部を有する第1の板部材と、同
様に金属の薄板で構成され、複数の錐台状の突起が千鳥
状に配設された第2の板部材とを、各板部材に設けられ
た突起の先端同士が対向した状態で互いに重ね合わない
ように重ね合わせ、両板部材の互いに接する部分を締結
して張り合せることによって構造部材を1枚の板状部材
として構成することを特徴とする。
【0015】又、本発明は、金属の薄板で構成され、千
鳥状に配設された複数の錐台状の突起部を有する第1の
板部材と、同様に金属の薄板で構成され、複数の錐台状
の突起が千鳥状に配設された第2の板部材とを、各板部
材に設けられた突起の先端同士が対向した状態で互いに
重ね合わないように重ね合わせ、両板部材の互いに接す
る部分を締結して張り合せることによって1枚の板状部
材として構成される構造部材で形成される装置本体の筐
体部と、該記筐体部に取り付けられた画像形成用部品
と、を有して画像形成装置を構成することを特徴とす
る。
【0016】従って、本発明によれば、第1の板部材と
第2の板部材とを、各板部材に設けられた錐台状の突起
の先端同士が対向した状態で互いに重ね合わないように
重ね合わせ、両板部材の互いに接する部分を締結して張
り合せることによって構造部材を1枚の板状部材として
構成したため、該構造部材に疑似的なハニカム構造が形
成され、少ない素材で薄く且つ剛性に優れた汎用性の高
い構造部材が得られ、例えば事務機器の限られたスペー
ス(厚さ10〜30mm程度)の中で底面部に高い剛性
を確保することができ、事務機器の自重による変形や床
面の歪みによる事務機器の変形を抑えることができる。
【0017】又、本発明によれば、請求項1記載の構造
部材を画像形成装置に適用することによって装置内の振
動を少ない構造体素材で抑えることができ、画質の向上
を図ることができるとともに、装置内部で生じる装置の
作動音を構造部材にて構成される空間部によって低減さ
せることができるため、画像形成装置の静音化が図られ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0019】図1は本発明に係る構造部材107の構造
(構成要素)を示す分解斜視図である。
【0020】図1において、101は平板形状の鉄鋼や
ステンレス等の鋼板部材である外板、102,103は
第1、第2の板部材であって、これらの板部材102,
103は円錐台状の複数の突起部102a,103aを
千鳥格子状に配置して成る鋼板部材で構成されている。
尚、板部材102,103の円錐台状の突起部102
a,103aはプレスの絞り加工によって形成されてい
る。
【0021】ここで、図2に基づいて板部材102,1
03の円錐台状の突起部102a,103aの絞り形状
について説明する。
【0022】突起部102a,103aの頂面部の円形
平面の直径d1は、絞り加工時の安定性及び頂面部での
締結力確保の点から板部材102,103の母材板厚t
に対して5t〜20tの範囲で底面部の直径d2の1/
3以上に設定される。
【0023】又、突起部102a,103aの円錐台の
斜面角度θは、絞り加工の安定性と剛性アップの効果の
点から45°〜60°に設定される。
【0024】更に、絞りの間隔pは、絞り加工の安定性
と剛性アップの効果の点から(d1+d2+4t)に設
定される。
【0025】上記加工条件と装置での使用可能スペース
から各寸法を設定するが、本実施の形態では、外板10
1と板部材102,103として圧延鋼板を使用し、そ
れぞれの寸法を以下のように設定した。
【0026】 板部材及び外板の母材板厚 t 1.6mm 突起部の頂面部の直径 d1 16mm 突起部の底面部の直径 d2 32mm 突起部の円錐台の斜面角度 θ 約60° 板部材の高さ h 13.2mm 図3及び図4は結合後の構造部材107の形状を示す。
【0027】図3及び図4は結合後の構造部材107の
部分断面図(図1のX−X線断面図)であり、外板10
1と板部材102,103は図1に格子点で示す絞りの
突起部102a,103aの頂面部で結合され、A点部
では外板101と2枚の板部材102,103が結合さ
れ、B点部では2枚の板部材102,103のみが結合
されており、基本的には全ての頂面部で結合が行われて
いる。
【0028】図3はプレス加工によるカシメ締結にて外
板101と板部材102,103自体を変形されてこれ
らの締結合を行った場合の構造部材107の断面形状を
示し、図4は締結部材としてリベット104を使用して
外板101と板部材102,103とを結合した場合の
構造部材107の断面形状を示している。尚、その他の
締結方法としては電気溶接の適用も可能である。
【0029】図5に構造部材107の別断面形状を示す
が、本図に示す断面形状を有する構造部材107では板
部材102,103の両側に外板101,105をカシ
メ締結している。このように、外板101,105を板
部材102,103の両側に設けることによって図3及
び図4に示す断面形状を有する構造部材107に対して
更なる剛性の向上を図ることができる。尚、この構造で
は両側の外板101,105のカシメ結合の際に機械加
工を導入するため、これらの外板101,105には開
口孔106が形成されている。
【0030】又、図6に構造部材107の更に別の断面
形状を示すが、本図に示す断面形状を有する構造部材1
07は板部材102,103のみで構成され、これらの
板部材102,103はB点部でカシメ結合されてい
る。このように外板101を省略して2枚の板部材10
2,103のみによって構造部材107を構成すること
によって構成部材の数を削減することができ、これによ
ってコストダウンを図ることができる。
【0031】ところで、以上示した結合方法の他にも溶
接を使用しても本発明の効果は変わらないが、図3に示
すカシメ締結の方法では、外板101、板部材102,
103の突起部102a,103aや外形を形成するプ
レス加工の一連の工程の中にカシメ締結工程を組み込む
ことができるため、加工コストを他の結合手段よりも低
く設定することができ、従来の底板に対してもほぼ同等
のコストでの製作が可能となる。
【0032】図7は本発明に係る構造部材107を底板
(クロスハッチ部)107に使用した複写機の断面図で
ある。
【0033】次に、本発明に係る構造部材107の性能
を示す。
【0034】図8に示すような形状の構造部材107
(約700mm×700mm)の4隅A,B,C,D部
のうち3隅A,B,C部を支持し、フリー状態にしたD
部に図示矢印方向の荷重を加えた際のD部の変形量をシ
ミュレーション計算した結果を表1に示す。尚、図8に
おいて107aはカシメ加工により締結した位置を示
す。
【0035】 表1は同一材料では最も剛性が高い構造であるムク材と
本発明に係る構造部材107の2タイプ(外板が片側の
みのタイプと両側のタイプ)とを構造部材107の厚さ
が10mm,12mm,14mmの場合で計算したもの
である。材質は事務機等の構造部材で使われる鋼板で、
外板、板部材として1.6mmの鋼板を使用した場合と
している。結果はムク板での変形量を100として表示
してあり、数字が小さい程変形量が小さく剛性が高いこ
とを示している。
【0036】又、表2には上記で比較した構造部材の重
量の比較を示している。尚、表2では表1と同様にムク
材の重量を100として表示しており、数字が小さい程
軽いことを示している。
【0037】 表1及び表2の結果より、本発明に係る構造部材107
では、厚さ12mmムク材と同等の剛性が厚さ14mm
の外板両側タイプで得られる上、このときの重量はムク
材の約半分で実現できることが分かる。又、この厚さ1
4mmの外板両側タイプでの実際の変形量は図8のD部
に10kgの荷重を掛けた場合に約0.7mmになり、
構造部材107の重量は約15kgとなる。これらの数
値は、事務機の底板としてこの構造部材107を使用し
た場合、十分に高い剛性が得られることを意味してお
り、側面部の他の構造部材との組み合わせで総重量20
0kgを超える装置でも十分な剛性を確保することがで
きる。
【0038】表3は構造体の素材として一般に用いられ
る鋼板(厚さ1.6mm)をほぼ同じ枚数(2〜4枚)
使用した場合の構造部材107の各タイプの変形量を表
1の場合と同様の条件でシュミレーション計算した結果
を示す。
【0039】 表3の結果より、積層合体したムクの構成に対して本発
明に係る構造部材107の各タイプ共に大幅に変形量の
減少(剛性アップ)が実現できることが明らかである。
特に、鋼板使用枚数が2枚の外板無しのタイプにおいて
も変形量が大幅に減少している。
【0040】又、外板の枚数に応じて変形量が減少して
いく(剛性が向上していく)ことも明らかである。
【0041】表4に図3に示す断面形状を有する構造体
での突起部の個数と変位量との関係をシュミレーション
計算した結果を示す。
【0042】 表4の結果より、突起部の個数が多い方が変位量が小さ
い(剛性が高い)ことが証明された。又、表4の結果か
ら本発明の特徴である突起部を効率的に多数配置する構
成が構造体の剛性を高めるのに有効であることが理解で
きる。
【0043】而して、本実施の形態では、2枚の板部材
102,103をそれらの突起部102a,103aが
対向しない位置で合わせ、若しくは更に少なくとも一方
の面に外板101を重ね、板部材102,103の各突
起部102a,103aの頂面にて該板部材102,1
03と外板101とを一体的に締結して複写機1の構造
部材107を構成したため、該構造部材107に疑似的
なハニカム構造が形成されてその剛性が高められ、複写
機1の限られたスペース(厚さ10〜30mm程度)の
中で底面部に高い剛性を確保することができ、この結
果、複写機1の自重による変形や床面の歪みによる複写
機1の変形を抑えることができる。そして、構造部材1
07は通常のプレス加工によって構成され、従来のよう
に補強部材を溶接によって補強する必要がないため、構
造部材107の製造コストを低く抑えることができる。
【0044】又、板部材102,103と外板101と
を複数箇所で締結して複写機1の構造部材107を構成
したため、該構造部材107に高い遮音性能が確保さ
れ、複写機1の内部で発生する騒音の伝播が構造部材1
07によって効果的に遮断されて複写機1の静音化が図
られる。このように構造部材107自体に高い遮音性能
が確保されるため、新たに遮音部材を追加する必要がな
く、部品点数を削減して複写機1の軽量化及び低コスト
化を図ることができる。
【0045】以上の説明で明らかなように、本実施の形
態によれば、金属の薄板材から成り、千鳥状に配置され
た複数の錐台状突起部を有する複数の板部材のみ、又は
更にこの板部材と平板の外板を構成要素とし、複数枚の
前記板部材をそれらの突起部が逆方向で対向しない位置
で合わせて重ね、一体的に締結して構造部材を構成した
ため、例えば事務機器の限られたスペース(厚さ10〜
30mm程度)の中で底面部に高い剛性を確保すること
によって事務機器の自重による変形や床面の歪みによる
事務機器の変形を抑えることができるとともに、高い遮
音性能を確保して事務機器の静音化を図ることができる
という効果が得られる。
【0046】ここで、上記構造部材の他の変形例に言及
すると、錐台状の形状については上記円錐台状に限定さ
れず、図9に示すような錐台部の断面が四角状や図10
に示すような三角状等の多角形のものであっても良い。
【0047】本発明の構造部材の特徴は、金属の薄板で
構成され、千鳥状に配設された複数の錐台状の突起部を
有する第1の板部材と、同様に金属の薄板で構成され、
前記第1の板部材の錐台状突起とは異なる大きさで形成
した複数の錐台状の突起を千鳥格子状に配設された第2
の板部材と、これら2枚の板部材の錐台状部を同じ方向
に互いに重ね合わせ、重ね合って互いに接する部分を締
結して張り合せることによって1枚の板状部材に構成す
る点にある。
【0048】上記構成により、極力、構造部材の厚さを
抑えると同時に、十分な強度を得ることが可能となっ
た。
【0049】ここで、上記構造部材を用いた画像形成装
置の一例として電子写真複写機を図7に基づいて説明す
る。
【0050】図7に示す電子写真複写機1においては、
像形成部は電子写真感光体70とその周囲に配設された
帯電ローラ71、現像器72、クリーニング器73とが
一体支持されたプロセスユニット74を有する。そし
て、感光体70の下部には転写及び分離用帯電器75が
設けられている。
【0051】而して、上記像形成部においては、感光体
70が帯電ローラ71により帯電され、装置上部の光学
系77により原稿載置台76上の原稿像が感光体70に
露光されることによって感光体70上に潜像が形成され
る。そして、この潜像は現像器72によって現像されて
トナー像として顕像化され、感光体70上のトナー像は
トナー像は搬送されてきた転写材上に転写され、トナー
像の転写を受けた転写材は定着器78に搬送されてトナ
ー像の加熱定着を受けた後に装置外へ送出される。尚、
トナー像の転写後に感光体70上に残留したトナーは前
記クリーニング器73によって除去され、表面が清掃さ
れた感光体70は次の像形成に備えられる。又、本複写
機1においては、上部に原稿自動搬送装置79が設けら
れている。
【0052】ところで、本発明に係る構造体が適用可能
な画像形成装置の例としては、上記複写機に限定される
ものではなく、原稿像から直接画像を形成しない電子写
真プリンタや電子写真ファクシミリにも適用可能であ
る。又、本発明は電子写真装置以外にもインクジェット
プリンタ等の小型の画像形成装置に対しても適用可能で
ある。
【0053】前記実施の形態のように、本発明に係る構
造部材を画像形成装置に適用することによって装置内の
振動を少ない構造体素材で抑えることができ、画質の向
上を図ることができる。又、装置内部で生じる装置の作
動音は構造部材にて構成される空間部によって低減せし
められ、装置の静音化が図られる。
【0054】尚、以上の実施の形態では本発明の画像形
成装置への適用例として装置本体の底板に適用した事例
を示したが、その他にも図12に示した前後側板10,
11やステイ部材12,14のような構造部材への適用
も可能である。
【0055】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、第1の板部材と第2の板部材とを、各板部材に
設けられた錐台状の突起の先端同士が対向した状態で互
いに重ね合わないように重ね合わせ、両板部材の互いに
接する部分を締結して張り合せることによって構造部材
を1枚の板状部材として構成したため、該構造部材に疑
似的なハニカム構造が形成され、少ない素材で薄く且つ
剛性に優れた汎用性の高い構造部材が得られ、例えば事
務機器の限られたスペース(厚さ10〜30mm程度)
の中で底面部に高い剛性を確保することができ、事務機
器の自重による変形や床面の歪みによる事務機器の変形
を抑えることができるという効果が得られる。
【0056】又、本発明によれば、請求項1記載の構造
部材を画像形成装置に適用することによって装置内の振
動を少ない構造体素材で抑えることができ、画質の向上
を図ることができるとともに、装置内部で生じる装置の
作動音を構造部材にて構成される空間部によって低減さ
せることができるため、画像形成装置の静音化が図られ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構造部材の構造(構成要素)を示
す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る構造部材の中板の構造を示す部分
断面図である。
【図3】本発明に係る構造部材の部分断面図(図1のX
−X線断面図)である。
【図4】本発明に係る構造部材の部分断面図(図1のX
−X線断面図)である。
【図5】本発明の構造部材の別断面形状を示す部分断面
図である。
【図6】本発明の構造部材の別断面形状を示す部分断面
図である。
【図7】本発明に係る構造部材を備える複写機の断面図
である。
【図8】本発明に係る構造部材の斜視図である。
【図9】本発明に係る構造部材の錐台状突起の断面形状
の変形例を示す説明図である。
【図10】本発明に係る構造部材の錐台状突起の断面形
状の変形例を示す説明図である。
【図11】従来の構造部材を備える複写機の断面図であ
る。
【図12】従来の構造部材の分解斜視図である。
【符号の説明】 1 複写機(事務機器) 101,105 外板 102 第1の板部材 103 第2の板部材 102a,103a 突起部 104 リベット 107 構造部材

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属の薄板で構成され、千鳥状に配設さ
    れた複数の錐台状の突起部を有する第1の板部材と、同
    様に金属の薄板で構成され、複数の錐台状の突起が千鳥
    状に配設された第2の板部材とを、各板部材に設けられ
    た突起の先端同士が対向した状態で互いに重なり合わな
    いように重ね合わせ、両板部材の互いに接する部分を締
    結して張り合せることによって1枚の板状部材として構
    成されることを特徴とする構造部材。
  2. 【請求項2】 前記錐台状の突起部は円錐台状に構成さ
    れることを特徴とする請求項1記載の構造部材。
  3. 【請求項3】 前記錐台状の突起部は角錐台状に構成さ
    れることを特徴とする請求項1記載の構造部材。
  4. 【請求項4】 前記張り合せた板状部材に、更に少なく
    とも1枚の金属の薄板を締結して張り合せることによっ
    て1枚の板状部材を構成することを特徴とする請求項1
    記載の構造部材。
  5. 【請求項5】 前記板部材の張り合せはカシメによる締
    結によってなされることを特徴とする請求項1記載の構
    造部材。
  6. 【請求項6】 前記板部材の張り合せはリベットによる
    締結によってなされることを特徴とする請求項1記載の
    構造部材。
  7. 【請求項7】 前記板部材の張り合せは電気溶接による
    締結によってなされることを特徴とする請求項1記載の
    構造部材。
  8. 【請求項8】 金属の薄板で構成され、千鳥状に配設さ
    れた複数の錐台状の突起部を有する第1の板部材と、同
    様に金属の薄板で構成され、複数の錐台状の突起が千鳥
    状に配設された第2の板部材とを、各板部材に設けられ
    た突起の先端同士が対向した状態で互いに重なり合わな
    いように重ね合わせ、両板部材の互いに接する部分を締
    結して張り合せることによって1枚の板状部材として構
    成される構造部材で形成される装置本体の筐体部と、 上記筐体部に取り付けられた画像形成用部品と、を有す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記錐台状の突起部は円錐台状に構成さ
    れることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記錐台状の突起部は角錐台状に構成
    されることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記張り合せた板状部材に、更に少な
    くとも1枚の金属の薄板を締結して張り合せることによ
    って1枚の板状部材を構成することを特徴とする請求項
    8記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記構造部材を装置本体の最も重力が
    加わる底面部に用いることを特徴とする請求項8記載の
    画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記構造部材と金属製の板状部材とを
    組み合わせて装置本体の筐体を構成することを特徴とす
    る請求項8記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記画像形成用部品は、電子写真感光
    体を含み、装置本体は電子写真画像形成装置を構成する
    ことを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記装置本体は、原稿像を電子写真感
    光体に露光するための光学系を有し、本体は電子写真複
    写機を構成することを特徴とする請求項14記載の画像
    形成装置。
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