JP6540979B2 - 駆動装置、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動装置および駆動装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機における画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機における画像形成装置においては、画像形成動作のために多くの駆動手段が備えられており、感光体や転写ベルトの動作などに用いられている。このような駆動手段を備えた画像形成装置においては、画像形成動作時の騒音が問題となる。画像形成装置の内部には、多くの構成部品が機械的に連結されており、駆動手段によって駆動力が構成部品に伝達され、構成部品の振動などによって騒音が発生する。このような騒音を小さくするために、多くの発明が既になされている。
特許文献1(特開2009−164668号公報)では、画像形成装置の画像読み取り部内の駆動装置に関して、振動の防止の発明がなされている。図4に示すように、駆動手段であるモータ200が、支持板201にモータ固定用ビス202で固定されている。支持板201は、防振部材203を介して、図示しない筐体に支持板固定用ビス204で3箇所固定されている。支持板201の、モータ200が配置される面の裏側には、図示しない駆動出力ギアおよび駆動プーリ206が配置されており、モータ200の駆動力は、駆動出力ギアを介して駆動プーリ206に伝達し、駆動プーリ206は駆動力をベルト207に伝達する。また、支持板201には傾き調整用ビス210が設けられており、ビスの締め具合によって支持板201の傾きを調整し、支持板201が筐体に対して傾くことを防止している。これにより、駆動プーリ206の配置がずれてベルト207との噛み合いが悪くなるなどして振動が大きくなることを防いでいる。
特許文献2(特開2007−3964号公報)では、画像形成装置内部で発生する振動を、高周波と低周波の音で区別し、低周波の音を大きくすることで、人が不快に感じやすい高周波の音を聞こえにくくすると同時に、発生する音自体を小さくする対策を加えて騒音の改善を行っている。音を小さくする対策としては、モータのステップ角を小さくすることでモータの動きを滑らかにすることや、壁面に吸音材を配置して壁面内部で発生する音を吸収するなどの対策が取られている。
画像形成装置の騒音対策として、特許文献1、特許文献2に示すような、防振材・吸音材を用いる、高周波の音を目立たなくする等の対策が既になされ、画像形成時の騒音に対して一定の効果をあげている。しかし、画像形成装置には様々な種類のものが存在し、画像形成装置内部にも様々な機構の駆動装置が複数存在することから、必ずしも前述の対策が有効になるわけではなく、また、より騒音を小さくするという観点からも、より多くの画像形成装置に対する騒音対策手段を持つことが望ましい。
このような事情から、本発明では、前述の対策とは異なり、かつ簡易な方法で行える騒音対策手段を提供する。
上記の課題を解決するため、本発明は、駆動源と、前記駆動源を取り付けるための取付部材と、前記取付部材を介して前記駆動源を保持する保持部材と、前記保持部材と前記取付部材との間に配される中間部材と、前記取付部材を前記保持部材に締結する固定部材とを備えた駆動装置であって、前記取付部材、前記中間部材、および、前記保持部材は、重なり合って設けられ、前記取付部材は、前記中間部材に前記の重なり合う方向に当接し、前記固定部材によって締結される締結部を備え、前記中間部材は、前記固定部材が貫通し、かつ、当該固定部材の貫通部分との間に間隙を形成する第1孔部を有すると共に、前記固定部材による前記締結により、前記締結部と前記保持部材との間に挟まれて固定され、前記取付部材と前記保持部材は当接しない駆動装置を特徴とするものである。
本発明の駆動装置では、駆動時に振動する振動部材を保持する保持部が、相互に重ね合わせされ、かつ部分的に連結された二つの部材、第一保持部材と第二保持部材によって少なくとも構成されている。振動部材から伝達される振動は、この第一保持部材と第二保持部材に伝達するが、第一保持部材と第二保持部材は部分的に連結されているのみであり、一体となって同期的に振動しない。このため、両部材の振動の位相にはずれが生じ、お互いの部材の振動が干渉することによって両部材の振動を低減させる。以上から、保持部および保持部から伝播する振動を低減し、駆動装置全体での制振効果および騒音低減効果を得ることができる。
画像形成装置の概略構成図である。 a図は本発明の第一実施形態に係る駆動装置の概略断面図で、b図はモータ、モータギアの断面図である。 本発明の第二実施形態に係る駆動装置の概略断面図である。 従来の画像形成装置の概略構成図である。 本発明の第三実施形態に係る駆動装置の概略断面図で、a図は断面図、b図は正面から見た概略構成図である。 本発明の第四実施形態に係る駆動装置の概略断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1に示すように、画像形成装置1は、露光部2、画像形成部3、転写部4、給紙部5、搬送路6、定着部7、及び排出部8等により構成されている。
露光部2は、画像形成装置1の上部に位置しており、レーザ光等を発光する光源や各種光学系により構成されている。具体的には、図示しない画像取得手段から得られた画像データに基づいて作成される画像の色分解成分毎のレーザ光を、後述する画像形成部3の感光体に向けて照射することで、感光体の表面を露光するものである。
画像形成部3は、露光部2の下方に位置しており、画像形成装置1に対して着脱可能に構成された複数のプロセスユニット31を備えている。各プロセスユニット31は、表面上にトナーを担持可能な、感光体ドラム32と、感光体ドラム32の表面を一様に帯電させる帯電ローラ33と、感光体ドラム32の表面にトナーを供給する現像装置34と、感光体ドラム32の表面をクリーニングするための感光体クリーニングブレード35等で構成されている。
なお、各プロセスユニット31は、カラー画像の色分解成分であるイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色に対応した4つのプロセスユニット31(31Y,31C,31M,31Bk)からなっており、これらは異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっているため、符号は省略している。
転写部4は、画像形成部3の直下に位置する。この転写部4は、駆動ローラ41及び従動ローラ42に周回走行可能に張架されている無端状の中間転写ベルト43、中間転写ベルト43の表面をクリーニングするクリーニングブレード44、各プロセスユニット31の感光体ドラム32に対して中間転写ベルト43を挟んだ対向位置に配置されている一次転写ローラ45等で構成されている。各一次転写ローラ45はそれぞれの位置で中間転写ベルト43の内周面を押圧しており、中間転写ベルト43の押圧された部分と各感光体ドラム32とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。
また、中間転写ベルト43の駆動ローラ41と、中間転写ベルト43を挟んで駆動ローラ41に対向した位置には二次転写ローラ46が配設されている。二次転写ローラ46は中間転写ベルト43の外周面を押圧しており、二次転写ローラ46と中間転写ベルト43とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。更に、クリーニングブレード44によってクリーニングされた廃トナーを収容する廃トナーボックス47が、中間転写ベルト43の下方に図示しない廃トナー移送ホースを介して配設されている。
給紙部5は、画像形成装置1の下部に位置しており、記録用紙Pを収容した給紙カセット51や、給紙カセット51から記録用紙Pを搬出する給紙ローラ52等からなっている。
搬送路6は、給紙部5から搬出された記録用紙Pを搬送する搬送経路であり、一対のレジストローラ61の他、後述する排出部8に至るまで、図示しない搬送ローラ対が搬送路6の途中に適宜配置されている。
定着部7は、加熱源71によって加熱される定着ローラ72、その定着ローラ72を加圧可能な加圧ローラ73等を有している。
排出部8は、画像形成装置1の搬送路6の最下流に設けられる。この排出部8には、記録用紙Pを外部へ排出するための一対の排紙ローラ81と、排出された記録媒体をストックするための排紙トレイ82とが配設されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
画像形成装置1において、画像形成動作が開始されると、各プロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkの感光体ドラム32の表面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム32に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。各感光体ドラム32上に形成された静電潜像に、各現像装置34によってトナーが供給されることにより、静電潜像は顕像であるトナー画像(現像剤像)として可視像化される。
次いで、転写部4の駆動ローラ41が図の反時計回りに回転駆動されることにより、中間転写ベルト43が図の矢印Aで示す方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ45には、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ45と各感光体ドラム32との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各プロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkの感光体ドラム32上に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト43上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト43の表面には、フルカラーのトナー画像が形成される。
一方、画像形成動作が開始されると、画像形成装置1の下部では、給紙部5の給紙ローラ52が回転駆動することによって、給紙カセット51に収容された記録用紙Pが搬送路6に送り出される。搬送路6に送り出された記録用紙Pは、レジストローラ61によってタイミングを計られて、二次転写ローラ46とそれに対向する駆動ローラ41との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ46には、中間転写ベルト43上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト43上のトナー画像が記録用紙P上に一括して転写される。
トナー画像が転写された記録用紙Pは、定着部7へと搬送され、加熱源71によって加熱されている定着ローラ72と加圧ローラ73とによって記録用紙Pが加熱及び加圧されてトナー画像が記録用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された記録用紙Pは、定着ローラ72から分離され、図示しない搬送ローラ対によって搬送され、排出部8において排紙ローラ81によって排紙トレイ82へと排出される。また、転写後の中間転写ベルト43上に付着している残留トナーは、クリーニングブレード44等によって除去される。除去されたトナーは、図示しないスクリューや廃トナー移送ホース等により廃トナーボックス47へ搬送され回収される。
以上の説明は、記録用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニット31を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
このような画像形成装置においては、感光体ドラム32の回転動作や中間転写ベルト43を作動させるための駆動ローラ41の回転動作、その他に給紙動作、画像読み取り動作、排紙動作等、各工程で所定の動作を行う構造物を作動させるため、複数の駆動装置が用いられている。以下では、本発明に係る駆動装置について詳述する。
図2(a)は本発明の第一実施形態に係る駆動装置の概略断面図である。
図2(a)に示すように、駆動手段(第一振動部材)としてのモータ100が、第一保持部材としての板材101aに保持されている。モータ100は、モータギア102、ギア103、および第二振動部材としての駆動軸104を介して、駆動対象物105に連結されている。モータ100が保持されている側とは反対側の、駆動対象物105が配置される側には、別板材107aと別ブラケット107bが設けられており、ブラケット101bと別ブラケット107bはスタッド106によって連結されている。
駆動軸104は、第二保持部材としてのブラケット101b、および別ブラケット107bに保持され、モータギア102を介してギア103から伝達されたモータ100の駆動力を、駆動対象物105に伝達する役割をしている。板材101aとブラケット101b、および別板材107aと別ブラケット107bは、お互い重ね合わせされており、ツメなどの構造的手段またはネジなどの締結部材によって部分的に結合されている。板材101aとブラケット101bは、モータ100と駆動軸104を保持する、保持部の役割をしている。
図2(b)はモータ100とモータギア102の断面図で、板材101aがモータ100を保持している状態を示した図である。ブラケット101bにはモータギア102が貫通する箇所に孔Q1が設けられており、モータ100およびモータギア102と接触していない。このため、モータ100は板材101aによって保持され、ブラケット101bによっては保持されていない。また、図2(a)に示すように、板材101aには孔Q2が設けられており、駆動軸104は、ブラケット101bによって保持されているが、板材101aによっては直接保持されていない。
モータ100の駆動による振動は、モータ100を保持する板材101aに伝わるが、モータ100に接触しないブラケット101bには直接伝達されない。一方、モータ100の駆動による振動は、モータギア102およびギア103を介して駆動軸104に伝わり、駆動軸104を回転させて駆動対象物105を動作させる。そして、駆動軸104の回転による振動は、駆動軸104を保持するブラケット101bに伝わるが、駆動軸104に接触しない板材101aには直接伝達されない。
この様な構成により、板材101aはモータ100から、ブラケット101bは駆動軸104から、それぞれ振動を直接伝達されることになり、それぞれ異なる部材から振動を伝達される。振動を伝達された板材101aとブラケット101bは、部分的に結合されているのみであるため、一体となって同期的に振動せず、両部材の振動の位相にずれが生じる。このため、板材101aとブラケット101bの振動はお互いに干渉し、両部材の振動は低減され、同時に、両部材から周辺の部材へ伝播する振動も小さくなる。
以上より、重ね合わせされ、部分的に結合された板材101aとブラケット101bによって、モータ100および駆動軸104から受ける振動を小さくすることができる。このため、保持部とその周辺機構、および駆動装置全体で制振効果および騒音低減効果を得ることができる。
別板材107aには孔Q3が設けられ、駆動軸104に接触しない構成となっている。駆動対象物105側の駆動軸104は、別ブラケット107bに保持されている。また、別ブラケット107bはスタッド106を保持している。
スタッド106は、別ブラケット107bに保持される端部とは反対側の端部を、ブラケット101bに保持されている。前述のように、ブラケット101bは、駆動軸104の振動を伝達されて振動しており、ブラケット101bの振動がスタッド106を介して別ブラケット107bに伝達される。
別ブラケット107bは、スタッド106と駆動軸104のそれぞれから振動を伝達されて自身も振動する。そして別板材107aは、スタッド106と駆動軸104には非接触で、振動を伝達されないが、重ね合わせされた別ブラケット107bから振動を伝達される。
この時、板材101aとブラケット101bの関係と同様に、別板材107aと別ブラケット107bは、重ね合わせされ、部分的に結合されているのみであるため、一体となって同期的に振動せず、両部材の振動の位相にずれが生じる。よって、両部材の振動が干渉して、両部材の振動は低減され、制振効果を得ることができる。この時、別板材107aと別ブラケット107bはそれぞれ第一保持部材と第二保持部材の役割をし、スタッド106と駆動軸104の二つの振動部材から振動を伝達される。
このような二つの保持部材の重ね合わせによる振動の低減効果においては、重ね合わせされる二つの部材(板材とブラケット)の振動差が小さい場合には、両者の重ね合わせにより振動を十分に打ち消し合うことができるが、振動差が大きい場合には、振動が大きい部材の振動が十分に打ち消されず、十分な制振効果が得られないことがある。このため、両部材の振動を調整して振動差を小さくすることが望ましい。
ここで、部材の剛性を高める事で部材の振動を抑えることができるため、各部材の剛性を調整し、振動が大きい部材の剛性を他方の部材より高める事で、振動差を調整することが考えられる。
本発明の実施形態の板材とブラケットの振動の大きさを比較すると、各ブラケットは振動部材である駆動軸104と噛合っており、噛合った部分から直接駆動力を伝達されるため、他部材との接触によって振動を伝達される各板材よりも伝達される振動が大きい。
また、本発明のブラケットには一つのギア103(に連結された駆動軸104)が連結されるのみであるが、複数のギアがブラケットに連結された構造も一般的に用いられ、この場合にはブラケットへ伝達される振動はより大きくなる。
以上のことから、ギア103および駆動軸104に連結されたブラケット101bおよび別ブラケット107bに伝わる振動は、各板材に伝わる振動に比べて大きくなりやすいといえる。
このため、本発明の駆動装置では、ブラケット101bおよび別ブラケット107bは、板材101aおよび別板材107aよりも剛性を高く設定している。これにより、ブラケットと板材の振動差を小さくし、より効果的に制振効果を得る事ができる。
なお本発明では、剛性を高める手段として、各ブラケットの厚みを各板材より厚くしている。しかし、これに限らず、材質を変更する等して各部材の剛性を調整してもよい。
以上のように、第一実施形態の保持部に伝達される振動は、板材101a(第一保持部材)とブラケット101b(第二保持部材)のケースのように、第一保持部材と第二保持部材がそれぞれ異なる振動部材(モータ100と駆動軸104)を保持して、それぞれ保持する振動部材から振動を伝達される場合が考えられる。
また別のケースとして、別板材107a(第一保持部材)と別ブラケット107b(第二保持部材)のケースのように、複数の振動部材(スタッド106と駆動軸104)が、特定の保持部材(別ブラケット107b)によってのみ保持され、特定の保持部材にのみ振動を伝え、振動部材から直接振動を伝達されない保持部材(別板材107a)が存在する場合も考えられる。
前者のケースでは、それぞれの振動部材からそれぞれの保持部材に伝達された、位相の違う振動が相互に干渉して振動を低減し、制振効果を得る。
これに対して後者のケースでは、振動部材から特定の保持部材に振動が伝達され、振動が伝達された保持部材が、別の保持部材に振動を伝達し、二次的に別の保持部材が振動することによって、これらの保持部材間で位相の違う振動が相互に干渉して振動が低減し、制振効果を得ている。
両者のケースを比較すると、後者の別の保持部材の振動は二次的なものであるため、その振動は小さく、両部材間の振動の干渉による振動の低減も小さなものになる。よって、前者の方が振動の干渉による振動の低減が大きく、保持部とその周辺機構、あるいは駆動装置全体として大きな制振効果および振動低減効果を得ることができる。
また、振動部材としては、モータ100のように、自身が駆動手段であり、自身の駆動力による振動を直接、保持部材に伝達する場合と、駆動軸104のように、駆動手段の駆動力による振動を直接または間接的に伝達され、伝達された振動を保持部材に伝達する場合がある。
よって、第一実施形態で示した場合以外にも、第一保持部材と第二保持部材が、それぞれ異なる駆動手段から直接振動を伝達される場合や、異なる駆動手段から、直接または間接的に振動を伝達された振動部材から、振動を伝達される場合なども考えられる。
図3は本発明の第二実施形態に係る駆動装置の概略断面図である。
第二実施形態の駆動装置では、モータ100と板材101aおよびブラケット101bがネジ110によって締結されており、モータ100は板材101aとブラケット101bの両方によって保持されている。第1実施形態と同様、モータ100は、モータギア102、ギア103、および駆動軸104を介して、駆動対象物105に連結されており、駆動軸104はブラケット101bによって保持されている。駆動対象物105は図示を省略している。
モータ100が板材101aとブラケット101bの両方によって保持されているため、モータ100の振動は、板材101aとブラケット101bの両方に伝達される。また、駆動軸104の振動はブラケット101bに伝達される。
この時、第一実施形態と同様に、板材101aとブラケット101bが重ね合わせされ、部分的に結合しているのみであるため、両部材の振動の位相のずれが生じ、両部材の間で振動の干渉により振動が低減され、制振効果を得ることができる。
ただし、第二実施形態の駆動装置では、第一実施形態と比べて、モータ100から板材101aとブラケット101bの両方に振動が伝達されて伝達先が多くなるため、装置全体の振動の大きさが第一実施形態に比べて大きくなる可能性がある。
以上のように、第二実施形態では、第一振動部材(モータ100)が第一保持部材と第二保持部材(板材101aとブラケット101b)の両方によって保持され、第二振動部材(駆動軸104)が保持部材のいずれか一方(ブラケット101b)によってのみ保持される場合を示した。
第二実施形態で、第二振動部材(駆動軸104)を第一保持部材と第二保持部材(板材101aとブラケット101b)の両方によって保持される構成にすることも可能である。
第二実施形態のモータ100では、モータ100に設けられたインロー108によって板材101a等に位置決めしてネジ留めされる。そして、モータ軸を中心にしてモータ100を回転させ、板材101a等への固定位置を変更可能に構成されている。これにより、固定位置を変更することで、最も振動が小さくなる様に、モータ100の固定位置を調整することができる。
また、第二実施形態では、モータ100の板材101aへの固定と、板材101aとブラケット101bの部分的な固定を、共通のネジ110で行っており、駆動装置の部品数を減らすことができる。
ここまで、第一実施形態と第二実施形態を用いて、本発明に係る駆動装置の構成を説明した。画像形成装置の内部には複数の駆動装置が用いられており、駆動手段であるモータ100や駆動対象物105の大きさも駆動装置によって様々であり、それぞれの駆動装置に適した板材101aおよびブラケット101bを選び、より大きな制振効果を得ることが重要である。よって、以下では、制振効果の調整を行う手段について説明する。
モータ100の取り付け位置を変えることにより、制振効果の調整を行う方法を既に示した。しかし、モータ100の取り付け位置に限らず、保持部材である板材101aとブラケット101bの結合位置を変えることで、制振効果の調整を行うことができる。例えば、両部材をネジで締結して結合する場合、板材101aとブラケット101bのそれぞれに複数のネジ穴を設け、複数位置で固定可能に構成することができる。
次に、実施形態の駆動装置では、重ね合わせされる保持部材は、板材101aとブラケット101bのような二枚の重ね合わせによるもののみであった。しかし、三枚、四枚と枚数を増やして重ね合わせすることも可能である。また、重ね合わせする保持部材の厚みは同じ厚みである必要はなく、特定の保持部材の厚みだけを厚くするまたは薄くすることもできる。板材101aの厚みを、ブラケット101bに比べて厚くするまたは薄くすることにより、板材101aとブラケット101bの厚みに差をつけて最適な制振効果および振動低減効果を得られるように調整することができる。
また、それぞれの保持部材を異なる材質で構成することも可能である。
板材101aの材料を、ブラケット101bの材料に比べて振動の伝達しやすい、または伝達しにくい材料を採用し、最適な制振効果および振動低減効果を得られるように調整することができる。
図5は本発明の第三実施形態に係る駆動装置の概略断面図で、(a)図は断面図、(b)図は正面から見た概略構成図である。
本発明の第三実施形態に係る駆動装置では、モータ100が第一保持部材としての第一板金120aに保持され、モータギア102および第一ギア121、第二ギア122に連結されている。第一板金120aは側板123に位置決めされている。モータ100の駆動力は、モータギア102、および第一ギア121、第二ギア122を介して、感光体や中間転写ベルトなどの各装置へ伝達される。
また、第一板金120aには、第二保持部材としての第二板金120bが重ね合わせされ、第一板金120aと第二板金120bは図示しない複数のネジ等によって部分的に結合されている。第二板金120bが重ね合わせされることによって、板金が1枚の時よりも厚みが増し、強度が増加する。
これにより、モータ100の駆動力を伝達する際に、第一板金120aの振動を抑えることができる。また、第一実施形態でも示したように、二つの板金の振動が干渉することによって、振動を抑えることができる。
また、伝達される振動の大きさに応じて、第二板金120bの厚みを調整することで、最適な制振効果および振動低減効果を得られるように調整することが可能である。
図5(b)に示すように、第二板金120bには、モータ100が配置される部分にモータ100を避けるように穴形状130が設けられており、モータ100と接触しない構成となっている。
仮に、穴形状130が存在しなければ、モータ100は第二板金120bの上に配置されることになり、第二板金120bの厚み分だけ駆動装置の幅が大きくなる。
穴形状130を設ける等して、第二板金120bをモータ100および第一板金120aに接する部材に接触させないことで、駆動装置の幅を変化させないようにすることができる。このため、前述のように第二板金120bの厚みを調節して、最適な第二板金120bの厚みが厚くなった場合にも、駆動装置全体の幅は変化しない(ただし、第三実施形態でいうと、第二板金120bがモータ100よりも厚くなる場合は除く)。
また、第三実施形態の駆動装置では、モータ100を二つ配設しているが、一つであってもよいし、複数であってもよい。
図6は本発明の第四実施形態に係る駆動装置の概略断面図である。
第四実施形態のブラケット101bおよび別ブラケット107bは、両端部に補強部としてのフランジ140、フランジ150をそれぞれ有する。各ブラケットにフランジ部を設ける事で強度を高め、その部分の振動を抑えることができる。
また第四実施形態の駆動装置では、板材101aおよび別板材107aの長さが、ブラケット101bおよび別ブラケット107bと比較してそれぞれ短く、各ブラケットのフランジ部分は各板材と重ね合わせされていない。
前述の様に、フランジ部分はブラケットの他の部分に比べて強度が高く振動が抑えられる。このため、この部分においては板材との重ね合わせによる制振効果を必ずしも必要としない。フランジ部分に板材を重ね合わせしないことで、板材101aおよび別板材107aの長さを短くすることができ、低重量化、低コスト化につながる。
保持部材の補強部として第四実施形態では各ブラケットにフランジ部分を設けたが、その部分だけ厚みを厚くして強度を上げてもよい。また、各板材に伝達される振動の方が大きい場合には、こちらに補強部を設けてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。本発明に係る画像形成装置は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
1 画像形成装置
100 モータ(第一振動部材または駆動手段)
101a 板材(第一保持部材)
101b ブラケット(第二保持部材)
104 駆動軸(第二振動部材)
107a 別板材
107b 別ブラケット
120a 第一板金(第一保持部材)
120b 第二板金(第二保持部材)
140、150 フランジ(補強部)
特開2009−164668号公報 特開2007−3964号公報

Claims (12)

  1. 駆動源と、
    前記駆動源を取り付けるための取付部材と、
    前記取付部材を介して前記駆動源を保持する保持部材と、
    前記保持部材と前記取付部材との間に配される中間部材と、
    前記取付部材を前記保持部材に締結する固定部材とを備えた駆動装置であって、
    前記取付部材、前記中間部材、および、前記保持部材は、重なり合って設けられ、
    前記取付部材は、前記中間部材に前記の重なり合う方向に当接し、前記固定部材によって締結される締結部を備え、
    前記中間部材は、前記固定部材が貫通し、かつ、当該固定部材の貫通部分との間に間隙を形成する第1孔部を有すると共に、前記固定部材による前記締結により、前記締結部と前記保持部材との間に挟まれて固定され、
    前記取付部材と前記保持部材は当接しないことを特徴とする駆動装置。
  2. 前記中間部材、および、前記保持部材は板状部材である請求項1記載の駆動装置。
  3. 前記保持部材と前記中間部材とが同じ材質で形成される請求項1又は2記載の駆動装置。
  4. 前記取付部材は、前記中間部材との間に、前記の重なり合う方向に間隙を形成する離間部を備えた請求項1から3いずれか1項に記載の駆動装置。
  5. 前記取付部材は、板状部材を厚み方向に曲げた立体形状をなし、前記締結部および前記離間部は、当該曲げ部分を挟んでそれぞれ反対側に設けられる請求項4記載の駆動装置。
  6. 前記中間部材は、前記駆動源が貫通する第2孔部を備えており、当該第2孔部を形成する壁面と前記駆動源とが非接触に設けられる請求項1から5いずれか1項に記載の駆動装置。
  7. 前記駆動源からの駆動力を被駆動体に伝達するための駆動伝達部材をさらに有する請求項1から6いずれか1項に記載の駆動装置。
  8. 前記駆動伝達部材を複数有し、
    前記複数の駆動伝達部材は、少なくとも、前記駆動源に連結された出力ギアと、前記出力ギアと噛み合うギア部材と、前記ギア部材を支持し、前記被駆動体に駆動的に連結される駆動軸とによって構成される請求項7記載の駆動装置。
  9. 前記駆動軸は、前記被駆動体と一体的に回転する請求項8記載の駆動装置。
  10. 前記駆動軸は、前記保持部材に保持される請求項8または9記載の駆動装置。
  11. 前記中間部材は、前記駆動軸との接触を避けるための第3孔部を有する請求項10記載の駆動装置。
  12. 請求項1から11いずれか1項に記載の駆動装置を備えた画像形成装置。
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