JP6761608B2 - 駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置においては、感光体ドラムなどの被回転駆動体に駆動源である駆動モータからの回転駆動力をギヤを介して伝達し、被回転駆動体を回転駆動させる駆動装置を備えたものが知られている。
特許文献1に記載の画像形成装置に設けられた駆動装置は、回転軸を中心に回転可能な円筒状の第一回転部材を有しており、この第一回転部材の内周面に従動内歯ギヤ部が形成され、第一回転部材の外周面に駆動外歯ギヤ部が形成されている。第一回転部材の従動内歯ギヤ部は、駆動モータの出力軸に設けられた駆動外歯ギヤと噛み合っており、駆動モータにより駆動外歯ギヤが回転されることで第一回転部材が回転する。第一回転部材の駆動外歯ギヤ部は、被回転駆動体と同軸上で連結された回転軸を中心に回転可能な第二回転部材の外周に形成された従動外歯ギヤ部と噛み合っており、第一回転部材が回転することで第二回転部材が回転する。そして、このように第二回転部材が回転することで、回転軸を介して被回転駆動体が回転する。
特許文献1によれば、駆動モータの駆動外歯ギヤと噛み合うギヤを内歯ギヤにすることにより、前記噛み合うギヤが外歯ギヤの場合よりも噛み合い率を上げることができ、騒音や振動の発生を抑制できるとされている。
特許文献1に記載の画像形成装置に設けられた駆動装置では、第一回転部材を介して駆動モータの駆動外歯ギヤから第二回転部材に回転駆動力が伝達される。そのため、駆動モータの駆動外歯ギヤから直接、第二回転部材に回転駆動力を伝達する構成に比べ、偏心などによる第一回転部材の一回転周期の速度変動が被回転駆動体に生じることで、画像形成に不具合が発生するおそれがあった。
上記課題を解決するために、本発明は、回転駆動力を出力する駆動源と、同軸上に設けられた内歯ギヤと第一外歯ギヤとを有し、第一回転軸を中心に回転可能な第一回転部材と、前記駆動源の出力軸に設けられ前記内歯ギヤと噛み合う駆動出力ギヤと、第二回転軸を中心に回転可能であり前記第一外歯ギヤと噛み合う第二外歯ギヤを有する第二回転部材とを備え、前記第二回転部材を介して被回転駆動体に回転駆動力を伝達し該被回転駆動体を回転駆動させる駆動装置において、2つの像担持体にそれぞれ駆動的に連結される2つの前記第二回転部材を、それぞれの前記第二外歯ギヤが前記第一回転部材の前記第一外歯ギヤに対し互いに異なる箇所で噛み合うように設け、前記第一回転部材の径が前記第二回転部材の径よりも小さく、前記像担持体の一体回転部分と前記駆動源とは、存在する領域が前記像担持体の軸の方向で重複することを特徴とする。
以上、本発明によれば、第一回転部材の一回転周期の速度変動に起因した、被回転駆動体の速度変動により生じ得る不具合を抑制することが可能となる。
実施例に係る駆動装置の側面図。 実施形態に係るプリンタの概略構成図。 参考構成例に係る駆動装置によって回転駆動される感光体ドラムの駆動ギヤ列を示した模式図。 参考構成例に係る駆動装置の側面図。 実施例に係る駆動装置によって回転駆動される感光体ドラムの駆動ギヤ列を示した模式図。 感光体ドラム表面上における露光位置から転写位置までの距離と、減速ギヤの径との関連付けの説明に用いる図。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置であるプリンタの概略構成図である。本実施形態のプリンタは、カラー画像の色分解成分に対応するブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の現像剤によって画像を形成する作像部として4つのプロセスユニット1K,1Y,1M,1Cを備えている。各プロセスユニット1K,1Y,1M,1Cは、互いに異なる色のトナーを収容したトナー容器6K,6Y,6M,6Cを有しており、扱うトナーの色が異なる以外は同様の構成になっている。各プロセスユニット1K,1Y,1M,1Cの構成を、プロセスユニット1Kを用いて説明する。プロセスユニット1Kは、感光体ドラム2Kと、ドラムクリーニング装置3Kと、帯電装置4Kと、現像装置5K等を有している。プロセスユニット1Kは、プリンタ本体に対して着脱自在に装着され、一度に消耗部品を交換可能となっている。
各プロセスユニット1K,1Y,1M,1Cの上方には、露光器7が配設されている。この露光器7は、画像データに基づいてレーザダイオードからレーザ光Lを発するように構成されている。また、各プロセスユニット1K,1Y,1M,1Cの下方には、第一転写部としての転写装置8が配設されている。転写装置8は、一次転写ローラ9K,9Y,9M,9C、駆動ローラ21、従動ローラ22、中間転写ベルト20、駆動ローラ21に対向して配設した第二転写部としての二次転写ローラ23、及び、ベルトクリーニング装置10等を有する。一次転写ローラ9K、9Y、9M、9Cは、中間転写ベルト20を挟んで感光体ドラム2K,2Y,2M,2Cに押し当てて設けられており、これにより感光体ドラム2K,2Y,2M,2Cと中間転写ベルト20とを接触させて一次転写部を形成している。中間転写ベルト20は、一次転写ローラ9K,9Y,9M,9Cと駆動ローラ21と従動ローラ22とに、図中時計回り方向に回転可能に掛け渡されている。
プリンタの下部には、用紙Pを多数枚収容可能な給紙トレイ50と、給紙トレイ50から用紙Pを給紙路31に向けて送り出す給紙ローラ30とが設けられている。給紙路31の用紙搬送方向末端付近には、レジストローラ対56が配設されている。レジストローラ対56は、給紙ローラ30から送られてくる用紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、中間転写ベルト20と二次転写ローラ23とが接することで形成される二次転写ニップ部において、中間転写ベルト20上のトナー像とタイミングを合せて、二次転写ニップ部に向けて用紙Pを送り出す。
二次転写ニップ部の上方には、二次転写ニップ部で中間転写ベルト20上からトナー像が転写された用紙Pが搬送される転写後搬送路32が配設されている。この転写後搬送路32の用紙搬送方向末端付近には、トナー像を熱と圧力とによって用紙Pに定着させる定着部としての定着装置40が設けてある。定着装置40は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ40aと、この定着ローラ40aに対して所定圧力で当接しながら回転する加圧ローラ40bとを備えている。
定着装置40の上方には、定着装置40でトナー像が定着された用紙Pが搬送される定着後搬送路41が配設されており、定着後搬送路41の末端で、排紙路42と反転搬送路43とに分岐している。定着後搬送路41の側方に、揺動軸44aを中心に揺動する切替部材44が配設されている。排紙路42の末端には、排紙ローラ対45が配設されている。反転搬送路43は、その末端で給紙路31に合流し、反転搬送路43の途中には、反転搬送ローラ対46が配設されている。また、プリンタの上部には、上部カバーを内方へ凹ませて形成された、排紙路42を搬送され排紙ローラ対45によって排出された用紙Pを積載収容する排紙トレイ47が設けられている。
転写装置8と給紙トレイ50との間には、廃トナーを収容する廃トナー収容器60が設けられている。この廃トナー収容器60は、プリンタ本体に対して着脱自在に装着されている。
次に、本実施形態に係るプリンタの基本的動作について説明する。図2において、プリンタの制御部からの給紙信号によって給紙ローラ30が回転すると、給紙トレイ50に積載された用紙Pの最上位の用紙Pのみが分離されて給紙路31へ送り出される。用紙Pの先端がレジストローラ対56のローラ間に到達すると、中間転写ベルト20上に形成されるトナー像とタイミング(同期)をとると共に、用紙Pの先端スキューを補正するため、用紙Pに弛みを形成した状態で待機する。
作像動作について、一つのプロセスユニット1Kを例にして説明すると、まず、帯電装置4Kにて感光体ドラム2Kの表面を均一な高電位に帯電させる。画像データに基づいて露光器7から感光体ドラム2Kの表面にレーザ光Lが照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。トナー容器6Kからブラックトナーを現像装置5Kに供給する。
現像装置5Kの現像ローラによって、静電潜像が形成された感光体ドラム2Kの表面部分にトナーを転移させ現像し、ブラックのトナー像を形成する。そして、感光体ドラム2K上に形成したトナー像を、一次転写バイアスが印加された一次転写ローラ9Kと感光体ドラム2Kとの間で形成される転写電界により、一次転写部で中間転写ベルト20に転写する。
ドラムクリーニング装置3Kは、感光体ドラム2Kから中間転写ベルト20にトナー像を転写する一次転写工程を経た後の感光体ドラム2Kの表面に付着している転写残トナーを感光体ドラム2Kの表面から除去する。ドラムクリーニング装置3Kによって感光体ドラム2Kの表面から除去された転写残トナーは、廃トナー搬送手段によって、プロセスユニット1K内にある廃トナー収容部へ送られ回収される。また、除電装置は、ドラムクリーニング装置3Kによって転写残トナーが除去されクリーニングされた後の感光体ドラム2Kの残留電荷を除電する。
プロセスユニット1K以外の他色のプロセスユニット1Y,1M,1Cにおいても、同様にして感光体ドラム2Y,2M,2C上にトナー像が形成され、各色トナー像が重なり合うように、各色に対応した一次転写部で中間転写ベルト20上に転写される。
各色トナー像が重なり合うように中間転写ベルト20上に転写されると、レジストローラ対56と給紙ローラ30とが回転駆動を開始し、中間転写ベルト20に転写したトナー像とタイミング(同期)をとって用紙Pを二次転写ニップ部へ送る。そして、二次転写ニップ部で、二次転写バイアスが印加された二次転写ローラ23と駆動ローラ21との間で形成される転写電界により、送られてきた用紙Pに中間転写ベルト20上のトナー像を転写する。
二次転写ニップ部でトナー像が転写された用紙Pは、転写後搬送路32を通って定着装置40へと搬送される。定着装置40に送り込まれた用紙Pは、定着ローラ40aと加圧ローラ40bとの間に挟まれ、用紙P上の未定着トナー像が加熱及び加圧されて用紙Pに定着される。定着装置40でトナー像が定着された用紙Pは、定着装置40から定着後搬送路41へ送り出される。定着装置40から用紙Pを送り出したタイミングでは、切替部材44が図2の実線で示す位置にあり、定着後搬送路41の末端付近を開放している。そして、定着装置40から送り出された用紙Pは、定着後搬送路41を通過した後、排紙ローラ対45に挟み込まれ、排紙トレイ47へ排出される。
用紙Pの表裏両面にトナー像を形成する両面印刷を行う場合は、排紙ローラ対45によって搬送される用紙Pの後端が、定着後搬送路41を通り抜けると、切替部材44が図2の点線の位置に揺動して定着後搬送路41の末端付近が閉鎖される。これとほぼ同時に、排紙ローラ対45が逆回転し、用紙Pが逆送されて反転搬送路43へ進入する。反転搬送路43内を搬送される用紙Pは、反転搬送ローラ対46を経て、レジストローラ対56に至り、中間転写ベルト20上に形成された裏面用のトナー像とタイミングを合わせて二次転写ニップ部に送り出される。そして、二次転写ニップ部を通過する際に用紙Pの裏面にトナー像が転写される。用紙Pは、その裏面のトナー像が定着装置40によって定着された後、定着後搬送路41、排紙路42、排紙ローラ対45を順次経由して排紙トレイ47へ排出される。
また、中間転写ベルト20上のトナー像を用紙Pに転写した後、中間転写ベルト20上には転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、ベルトクリーニング装置10によって中間転写ベルト20から除去される。中間転写ベルト20から除去されたトナーは、廃トナー搬送手段によって廃トナー収容器60内に回収される。
[参考構成例]
図3は、参考構成例に係る駆動装置によって回転駆動される感光体ドラム2C,2M,2Yの駆動ギヤ列を示した模式図である。図4は、参考構成例に係る駆動装置の側面図である。
図4に示すように参考構成例に係る駆動装置は、互いに対向した二枚の板状フレーム101,102を有している。そして、駆動源としての駆動モータ120が、座板130を介して板状フレーム102に取り付けられている。
駆動モータ120の出力ギヤ120aは、板状フレーム102を貫通して板状フレーム101に向かって突出している。板状フレーム101と板状フレーム102との間には、感光体ドラム2Mの径よりも大径である大径ギヤ170Mが配設されている。この大径ギヤ170Mの外周には従動外歯ギヤ部170aMが形成されており、この従動外歯ギヤ部170aMと出力ギヤ120aとが噛み合っていて、出力ギヤ120aにより大径ギヤ170Mが回転駆動される。大径ギヤ170Mは、板状フレーム101と板状フレーム102とに両端が支持された回転軸180に一体化されている。この回転軸180は、感光体ドラム2Mと同軸でカップリング25Mに連結可能となっている。
したがって、この駆動装置では、駆動モータ120の回転が、出力ギヤ120a、大径ギヤ170Mの従動外歯ギヤ部170aM、回転軸180、カップリング25M、感光体ドラム2Mの順で伝達される。
参考構成例に係る駆動装置においては、感光体ドラム2C,2M,2Yの回転駆動を、1つの駆動モータ120からの回転駆動力によって行う。すなわち、駆動モータ120から出力された駆動力は、駆動モータ120の出力ギヤ120aと噛み合う大径ギヤ170Cに伝達され、感光体ドラム2Cを回転させる。同様に、駆動モータ120から出力された駆動力は、駆動モータ120の出力ギヤ120aと噛み合う大径ギヤ170Mに伝達され、感光体ドラム2Mを回転させる。感光体ドラム2Yについては、前述のように大径ギヤ170Mに伝達された回転駆動力が、大径ギヤ170Mと大径ギヤ170Yとに噛み合うアイドラギヤ140を介して、大径ギヤ170Yに伝達され、感光体ドラム2Yを回転させる。
参考構成例に係る駆動装置においては、大径ギヤ170に対して直接、駆動モータ120の出力ギヤ120aを噛み合わせる構成となっている。そのため、駆動モータ120を設ける位置の自由度が少なく、大径ギヤ170に対して感光体ドラム軸線方向で感光体ドラム2Mと同じ側に駆動モータ120を配置することは難しく、プリンタの小型化が困難であった。
[実施例]
図1は実施例に係る駆動装置100の側面図である。図5は実施例に係る駆動装置100の正面図である。図1に示すように駆動装置100は、互いに対向した二枚の板状フレーム101,102と、板状フレーム101と板状フレーム102との間に位置する板状フレーム103とを有している。そして、駆動源としての駆動モータ120が、板状フレーム101に形成された開口部101a内に入り込み、板状フレーム101と非接触で座板130を介して板状フレーム103に取り付けられている。
駆動モータ120の出力ギヤ120aは、板状フレーム103を貫通して板状フレーム102に向かって突出している。出力ギヤ120aのピッチ円は、大きな減速比を得るために小さく設定されている。また、出力ギヤ120aの一歯のピッチを1[mm]以下にしており、これによってバンディングを低減させることができる。二つの板状フレーム101,102に対して、駆動モータ120の近傍で、出力ギヤ120aと平行に配設された支軸150の両端が、板状フレーム102と板状フレーム103とに支持されている。この支軸150は減速ギヤ160を回転可能に支持している。減速ギヤ160の円筒部160cの内周面には、出力ギヤ120aに噛み合う従動内歯ギヤ部160aが形成されており、円筒部160cの外周面には、駆動外歯ギヤ部160bが形成されている。従動内歯ギヤ部160aと出力ギヤ120aとを噛み合わせることで、駆動モータ120の出力ギヤ120aから減速ギヤ160に駆動モータ120の回転が伝達される。
また、減速ギヤ160の円筒部160cの内周面に形成された従動内歯ギヤ部160aと出力ギヤ120aとを噛み合わせる構成であるので、従動内歯ギヤ部160aと出力ギヤ120aとの噛み合い部分を円筒部160cで覆うことができる。そのため、この噛み合い部分で発生する騒音を減速ギヤ160により遮蔽することができる。また、外歯ギヤ同士の噛み合わせに比べて、噛み合い率を上げることができ、騒音や振動の発生を抑制することができる。これにより、駆動装置100の静音性を高めることができる。
また、減速ギヤ160の従動内歯ギヤ部160aと出力ギヤ120aとは、互いに噛み合うハス歯となっている。このように、従動内歯ギヤ部160aと出力ギヤ120aとをハス歯同士の噛み合わせとすることで、平歯同士の噛み合わせにする場合よりも、騒音や振動の低減とトルク伝達性の向上を図ることができる。
板状フレーム101と板状フレーム102との間で減速ギヤ160の上方に、感光体ドラム2Mの径よりも大径である大径ギヤ170が配設されている。この大径ギヤ170の外周には従動外歯ギヤ部170aが形成されており、この従動外歯ギヤ部170aと減速ギヤ160の駆動外歯ギヤ部160bとが噛み合っていて、減速ギヤ160により大径ギヤ170が回転駆動される。大径ギヤ170は、板状フレーム101と板状フレーム102とに両端が支持された回転軸180に一体化されている。この回転軸180は、感光体ドラム2Mと同軸でカップリング25Mに連結されている。したがって、この駆動装置100では、駆動モータ120の回転が、出力ギヤ120a、従動内歯ギヤ部160a、駆動外歯ギヤ部160b、従動外歯ギヤ部170a、回転軸180、カップリング25M、感光体ドラム2Mの順で伝達される。
図5に示すように減速ギヤ160の駆動外歯ギヤ部160bは、感光体ドラム2Cの径よりも大径な大径ギヤ170Cの従動外歯ギヤ部170aCと、感光体ドラム2Mの径よりも大径な大径ギヤ170Mの従動外歯ギヤ部170aMとに、駆動力を伝達している。また、大径ギヤ170Mは、アイドラギヤ140を介すことで、感光体ドラム2Yよりも大径である大径ギヤ170Yに駆動力を伝達している。大径ギヤ170C,170M,170Yは、それぞれ同軸上に備わっているカップリングを介すことで感光体ドラム2C,2M,2Yに駆動力を伝達している。
本実施例に係る駆動装置100においても、感光体ドラム2C,2M,2Yの回転駆動を、1つの駆動モータ120からの回転駆動力によって行う。すなわち、駆動モータ120から出力された駆動力は、駆動モータ120の出力ギヤ120aと減速ギヤ160とを介して大径ギヤ170Cに伝達され、感光体ドラム2Cを回転させる。同様に、駆動モータ120から出力された駆動力は、駆動モータ120の出力ギヤ120aと減速ギヤ160とを介して大径ギヤ170Mに伝達され、感光体ドラム2Mを回転させる。感光体ドラム2Yについては、前述のように大径ギヤ170Mに伝達された回転駆動力が、大径ギヤ170Mと大径ギヤ170Yとに噛み合うアイドラギヤ140を介して、大径ギヤ170Yに伝達され、感光体ドラム2Yを回転させる。そして、本実施例のように、大径ギヤ170Cと大径ギヤ170Mとに減速ギヤ160が噛み合うようにすることで、イエロー色よりも色ずれが視認されやすい、シアン色のトナー像とマゼンタ色のトナー像の色ずれを抑制することができる。
また、本実施例の駆動装置100においては、参考構成例の駆動装置に対して、大径ギヤ170と出力ギヤ120aとの間に減速ギヤ160を1個追加した構成となっている。これにより、大径ギヤ170と出力ギヤ120aとを直接噛み合わせる場合よりも、駆動モータ120を装置高さ方向で感光体ドラム2から遠ざけた位置に配設することが可能となり、駆動モータ120の配置に自由度が生じる。そのため、本実施例においては、図1に示すように、大径ギヤ170に対して大径ギヤ軸線方向で感光体ドラム2Mと同じ側であり、感光体ドラム2Mの下方に駆動モータ120を位置させて設けている。これにより、図4に示すような大径ギヤ170に対して大径ギヤ軸線方向で感光体ドラム2Mとは反対側に駆動モータ120を位置させて設ける場合よりも、プリンタの大径ギヤ軸線方向の大きさを小さくすることができ、プリンタの小型化を図ることが可能となる。なお、感光体ドラム2Kを回転駆動させるための駆動装置として、駆動装置100と同様の構成のものを採用しても良い。
図6を用いて、感光体ドラム表面上における露光位置P1から転写位置P2までの距離と、減速ギヤ160の径との関連付けについて説明する。露光器7からのレーザ光Lによって感光体ドラム2の表面が露光され感光体ドラム表面に潜像が形成される。露光器7によって露光された露光位置から感光体ドラム表面が回転移動し、現像装置5に設けられた現像ローラ11との対向位置を通過するときに、現像ローラ11の表面に担持された現像剤中のトナーによって、前記潜像が現像されトナー像が形成される。そして、さらに感光体ドラム表面が回転移動し、中間転写ベルト20を介して一次転写ローラ9と対向する転写位置P2に到達すると、感光体ドラム2から中間転写ベルト20にトナー像が転写される。このとき、感光体ドラム回転方向で露光位置Pから転写位置P2までの回転角度は、図6に示すように角度αとなる。
本実施例の駆動装置100においては、大径ギヤ170C,170M,170Yの外径よりも減速ギヤ160の外径を小さくしており、大径ギヤ170が角度αだけ回転する間に、減速ギヤ160が整数回だけ回転するようにしている。すなわち、減速ギヤ160の駆動外歯ギヤ部160bの歯数は、大径ギヤ170の歯数のα/360となっている。これにより、駆動外歯ギヤ部160bの一回転の周期変動が生じたとしても、露光位置P1と転写位置P2とで感光体ドラム2の回転ムラを同じにすることができる。よって、感光体ドラム2から中間転写ベルト20に転写されたトナー像が、感光体ドラム2の回転ムラにより感光体ドラム回転方向で伸縮するのが抑えられ、画像には影響がない。
さらに、大径ギヤ170が角度αだけ回転される間に、駆動モータ120(出力ギヤ120a)が整数回だけ回転、具体的には5回転するようにしている。これにより、駆動モータ120(出力ギヤ120a)の一回転変動が生じたとしても、画像には影響がない。すなわち、大径ギヤ170が角度αだけ回転する間に、駆動モータ120(出力ギヤ120a)と減速ギヤ160の一回転変動が、ちょうど整数倍になっていれば良い。
また、駆動モータ120の出力ギヤ120aの回転の一周期が、感光体ドラム回転方向における感光体ドラム表面の露光位置P1−転写位置P2間の距離の1/整数倍(整数分の一倍)となるように設定すると良い。これにより、減速ギヤ160の一回転周期で速度変動が生じても、色ずれなどの異常画像が生じるのを抑制することができる。また、減速ギヤ160の回転の一周期が、感光体ドラム回転方向における感光体ドラム表面の露光位置P1−転写位置P2間の距離の1/整数倍(整数分の一倍)となるように設定すると良い。これにより、駆動モータ120の出力ギヤ120aの一回転周期で速度変動が生じても、色ずれなどの異常画像が生じるのを抑制することができる。
本実施形態に係るプリンタでは、複数の感光体ドラム2上の各トナー像を中間転写ベルト上に順次重ね合わせてカラー画像を形成するため、各トナー像の重なりがズレてしまうと、いわゆる色ズレが生じる。この色ズレが生じるのは、例えば、感光体ドラム2に回転を伝達するための大径ギヤ170の偏心などによる速度変動が原因となり得る。感光体ドラム2の大径ギヤ170に偏心などが発生している場合、感光体ドラムの表面移動速度が周期的に変動し、この変動により中間転写ベルト表面上に転写されたトナー像は、周期的に伸び縮みする。よって、各感光体ドラム2によるトナー像の伸び縮みの周期が中間転写ベルト表面上において一致していない場合、色ズレが生じる。
そこで、本実施例の駆動装置100においては、大径ギヤ170C,170M,170Yに、位相合わせ用の目印である位相合わせ用マーク110C,110M,110Yを付している。そして、位相合わせ用マーク110C,110M,110Yとを目印にして、それぞれ感光体ドラム2C,2M,2Yから中間転写ベルト20上への各色トナー像の転写位置が合うように、大径ギヤ170C,170M,170Yを組み付けている。
具体的には、まず、位相合わせ用マーク110Cに対応する感光体ドラム2C上の位置に形成されたC色トナー像が、中間転写ベルト20上に転写されるようにする。次に、中間転写ベルト20上のC色トナー像が転写された箇所がM色用の一次転写ニップに到達したときに、位相合わせ用マーク110Mに対応する感光体ドラム2C上の位置に形成されたM色トナー像が、中間転写ベルト20上に転写されるようにする。中間転写ベルト20上のC色トナー像及びM色トナー像が転写された箇所がY色用の一次転写ニップに到達したときに、位相合わせ用マーク110Yに対応する感光体ドラム2Y上の位置に形成されたY色トナー像が、中間転写ベルト20上に転写されるようにする。これにより、大径ギヤ170C,170M,170Yの一回転周期の偏心成分に起因して、中間転写ベルト20上に転写された各色トナー像に色ズレが生じるのを抑制することができる。
なお、これまで感光体ドラム2K,2Y,2M,2Cを回転駆動させる駆動装置100について説明してきたが、これに限るものではない。例えば、現像装置の現像ローラ11や、中間転写ベルト20を回転駆動させる駆動ローラ21や、給紙ローラ30や、定着装置40の定着ローラ40aなどの少なくともいずれか一つを回転駆動させる駆動手段として、前記駆動装置100を採用することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
回転駆動力を出力する駆動モータ120などの駆動源と、同軸上に設けられた従動内歯ギヤ部160aなどの内歯ギヤと 駆動外歯ギヤ部160bなどの第一外歯ギヤとを有し、支軸150などの第一回転軸を中心に回転可能な減速ギヤ160などの第一回転部材と、前記駆動源の出力軸に設けられ前記内歯ギヤと噛み合う出力ギヤ120aなどの駆動出力ギヤと、回転軸180などの第二回転軸を中心に回転可能であり前記第一外歯ギヤと噛み合う従動外歯ギヤ部170aなどの第二外歯ギヤを有する大径ギヤ170などの第二回転部材とを備え、前記第二回転部材を介して感光体ドラム2などの被回転駆動体に回転駆動力を伝達し前記被回転駆動体を回転駆動させる駆動装置100などの駆動装置において、前記第一回転部材の径が前記第二回転部材の径よりも小さい。
前記駆動装置が回転駆動させる前記被回転駆動体が、画像形成装置に設けられる感光体ドラムの場合、第一回転部材の一回転周期の速度変動に起因した感光体ドラムの表面速度変動により、次のような不具合が生じ得る。すなわち、感光体ドラム表面上における露光装置と転写位置とで、感光体ドラムの表面速度が異なると、露光によって形成された感光体ドラム表面上の潜像に対して、感光体ドラムから転写材に転写された画像が、感光体ドラム回転方向で伸縮してしまう。ここで、第一回転部材の径が第二回転部材の径よりも大きいと、第二回転部材が一回転する間に、第一回転部材を一回転させることができない。そのため、第二回転部材を介して回転駆動力が伝達される感光体ドラムの表面が、露光位置から転写位置まで回転移動するときに、第一回転部材を一回転以上の整数回だけ回転するように第一回転部材を構成することはできない。よって、感光体ドラム表面上における露光位置と転写位置とで、第一回転部材の一回転周期の速度変動の大きさを同じにすることができない。
(態様A)においては、第一回転部材の径を第二回転部材の径よりも小さくしているので、第二回転部材が一回転する間に、第一回転部材を一回転以上回転させることができる。これにより、第二回転部材を介して回転駆動力が伝達される感光体ドラムの表面が、露光位置から転写位置まで回転移動するときに、第一回転部材が一回転以上の整数回だけ回転するように第一回転部材を構成することが可能となる。このように第一回転部材を構成することで、第一回転部材の一回転周期で速度変動が生じても、感光体ドラム表面上における露光位置と転写位置とで、第一回転部材の一回転周期の速度変動の大きさを同じにすることができる。よって、露光によって形成された感光体ドラム表面上の潜像に対して、感光体ドラム表面上から転写材に転写された画像が、感光体ドラム回転方向で伸縮してしまうのを抑制することができる。
(態様B)
(態様A)において、前記第一回転部材は、前記第一回転軸と同軸上に回転中心を有する円筒部160cなどの円筒部を有しており、前記円筒部の内周面に前記内歯ギヤが形成され、前記円筒部の外周面に前記第一外歯ギヤが形成されており、前記円筒部の外径が前記第二回転部材の径よりも小さい。これによれば、上記実施形態について説明したように、被回転駆動体に対して第一回転部材の一回転周期の速度変動の影響を抑えることが可能となる。
(態様C)
(態様B)において、前記内歯ギヤと前記第一外歯ギヤとが、前記第一回転軸と直交する同一断面上に位置する。これによれば、上記実施形態について説明したように、第一回転部材軸線方向で駆動装置の小型化を図ることができる。
(態様D)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記第二回転部材の径が前記被回転駆動体の径よりも大きい。これによれば、上記実施形態について説明したように、被回転駆動体に対して第二外歯ギヤの一回転周期の速度変動の影響を低減させることができる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、前記駆動出力ギヤと前記内歯ギヤとをハス歯ギヤを用いて構成した。これによれば、上記実施形態について説明したように、平歯同士の噛み合わせにする場合よりも、騒音や振動の低減とトルク伝達性の向上を図ることができる。
(態様F)
(態様A)乃至(態様E)において、前記第二外歯ギヤに位相合せ用の位相合わせ用マーク110などの目印を設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、例えば、被回転駆動体が感光体ドラムの場合に、色ずれが生じるのを抑制することが可能となる。
(態様G)
(態様A)乃至(態様F)において、前記駆動出力ギヤの一歯のピッチを1[mm]以下にした。これによれば、上記実施形態について説明したように、バンディングを低減させることができる。
(態様H)
画像を形成する画像形成手段と、被回転駆動体を回転駆動させる駆動手段とを備えた画像形成装置において、前記駆動手段として(態様A)乃至(態様G)のいずれかの駆動装置を用いた。これによれば、上記実施形態について説明したように、第一回転部材の一回転周期の速度変動に起因した、被回転駆動体の速度変動により生じ得る不具合を抑制することが可能となり、良好な画像形成を行うことができる。
(態様I)
(態様H)において、前記画像形成手段は、それぞれが回転軸を中心に回転可能に設けられた前記被回転駆動体でありトナー像が形成される複数の感光体ドラムを有しており、該複数の感光体ドラムのうち少なくとも一つの感光体ドラムを前記駆動装置によって駆動させる。これによれば、上記実施形態について説明したように、トナー像の色ずれを抑制することができる。
(態様J)
(態様I)において、前記複数の感光体ドラムとして、黒色用感光体ドラムと、黒色以外の色用感光体ドラムとを有しており、前記駆動装置は、前記黒色以外の色用感光体ドラムを駆動させる。これによれば、上記実施形態について説明したように、色ずれが視認されやすい黒色以外の色のトナー像の色ずれを抑制することができる。
(態様K)
(態様J)において、前記黒色以外の色用感光体ドラムとして、シアン色のトナー像が形成されるシアン感光体ドラムと、マゼンタ色のトナー像が形成されるマゼンタ感光体ドラムとを少なくとも有しており、前記第二外歯ギヤであり前記シアン感光体ドラムと同軸上に設けられたシアン第二外歯ギヤと、前記第二外歯ギヤであり前記マゼンタ感光体ドラムと同軸上に設けられたマゼンタ第二外歯ギヤとに、前記第一外歯ギヤが噛み合う。これによれば、上記実施形態について説明したように、特に色ずれが視認されやすいシアン色のトナー像とマゼンタ色のトナー像の色ずれを抑制することができる。
(態様L)
(態様H)乃至(態様K)のいずれかにおいて、前記感光体ドラムの表面を露光して該表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像を現像剤で現像してトナー像化する現像手段と、前記感光体ドラムの表面から転写材上にトナー像を転写する転写手段とを有しており、前記内歯ギヤの一回転距離は、前記感光体ドラムの一回転距離よりも小さく、感光体ドラム回転方向における感光体ドラム表面の露光位置―転写位置間の距離の1/整数倍である。これによれば、上記実施形態について説明したように、感光体ドラムから転写材上に転写されたトナー像に、内歯ギヤの一回転周期の位置ズレが生じるのを抑制することができる。
(態様M)
(態様H)乃至(態様L)のいずれかにおいて、前記感光体ドラムの表面を露光して該表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像を現像剤で現像してトナー像化する現像手段と、前記感光体ドラムの表面から転写材上にトナー像を転写する転写手段とを有しており、前記内歯ギヤと前記第一外歯ギヤとが一体となっており、前記第一回転部材の回転の一周期が、感光体ドラム回転方向における感光体ドラム表面の露光位置―転写位置間の距離の1/整数倍である。これによれば、上記実施形態について説明したように、感光体ドラムから転写材上に転写されたトナー像に、内歯ギヤ及び第一外歯ギヤの一回転周期の位置ズレが生じるのを抑制することができる。
(態様N)
(態様H)乃至(態様M)のいずれかにおいて、前記感光体ドラムの表面を露光して該表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像を現像剤で現像してトナー像化する現像手段と、前記感光体ドラムの表面から転写材上にトナー像を転写する転写手段とを有しており、前記駆動源の一回転周期が、感光体ドラム回転方向における感光体ドラム表面の露光位置―転写位置間の距離の1/整数倍である。これによれば、上記実施形態について説明したように、感光体ドラムから転写材上に転写されたトナー像に、駆動源の回転変動ピッチの位置ずれを抑制することができる。
(態様O)
(態様H)乃至(態様N)において、前記第二外歯ギヤよりも第二外歯ギヤ軸線方向で被回転駆動体側に前記駆動源を位置させて設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成装置の小型化を図ることが可能となる。
(態様P)
回転駆動力を出力する駆動モータ120などの駆動源と、同軸上に設けられた従動内歯ギヤ部160aなどの内歯ギヤと 駆動外歯ギヤ部160bなどの第一外歯ギヤとを有し、支軸150などの第一回転軸を中心に回転可能な減速ギヤ160などの第一回転部材と、前記駆動源の出力軸に設けられ前記内歯ギヤと噛み合う出力ギヤ120aなどの駆動出力ギヤと、回転軸180などの第二回転軸を中心に回転可能であり前記第一外歯ギヤと噛み合う従動外歯ギヤ部170aなどの第二外歯ギヤを有する大径ギヤ170などの第二回転部材とを備え、前記第二回転部材を介して感光体ドラム2などの被回転駆動体に回転駆動力を伝達し前記被回転駆動体を回転駆動させる駆動装置において、前記第二外歯ギヤよりも第二外歯ギヤ軸線方向で被回転駆動体側に前記駆動源を位置させて設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、装置の小型化を図ることが可能となる。
1 プロセスユニット
2 感光体ドラム
3 ドラムクリーニング装置
4 帯電装置
5 現像装置
6 トナー容器
7 露光器
8 転写装置
9 一次転写ローラ
10 ベルトクリーニング装置
11 現像ローラ
20 中間転写ベルト
21 駆動ローラ
22 従動ローラ
23 二次転写ローラ
25 カップリング
30 給紙ローラ
31 給紙路
32 転写後搬送路
40 定着装置
40a 定着ローラ
40b 加圧ローラ
41 定着後搬送路
42 排紙路
43 反転搬送路
44 切替部材
44a 揺動軸
45 排紙ローラ対
46 反転搬送ローラ対
47 排紙トレイ
50 給紙トレイ
56 レジストローラ対
60 廃トナー収容器
100 駆動装置
101 板状フレーム
102 板状フレーム
103 板状フレーム
110 位相合わせ用マーク
120 駆動モータ
120a 出力ギヤ
130 座板
140 アイドラギヤ
150 支軸
160 減速ギヤ
160a 従動内歯ギヤ部
160b 駆動外歯ギヤ部
160c 円筒部
170 大径ギヤ
170a 従動外歯ギヤ部
180 回転軸
特開2014−169723号公報

Claims (19)

  1. 回転駆動力を出力する駆動源と、
    同軸上に設けられた内歯ギヤと第一外歯ギヤとを有し、第一回転軸を中心に回転可能な第一回転部材と、
    前記駆動源の出力軸に設けられ前記内歯ギヤと噛み合う駆動出力ギヤと、
    前記第一外歯ギヤと噛み合う第二外歯ギヤを有する第二回転部材とを備え、
    前記第二回転部材を介して被回転駆動体に回転駆動力を伝達し該被回転駆動体を回転駆動させる駆動装置において、
    2つの像担持体にそれぞれ駆動的に連結される2つの前記第二回転部材を、それぞれの前記第二外歯ギヤが前記第一回転部材の前記第一外歯ギヤに対し互いに異なる箇所で噛み合うように設け、
    前記第一回転部材の径が前記第二回転部材の径よりも小さく、
    前記像担持体の一体回転部分と前記駆動源とは、存在する領域が前記像担持体の軸の方向で重複することを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記2つの第二回転部材は、それぞれの回転軸から前記第一回転軸までの距離が互いに等しいことを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記駆動出力ギヤは、前記2つの第二回転部材の回転軸を結ぶ線の垂線上であって、前記第一回転軸を挟んで前記結ぶ線とは反対側の箇所で前記内歯ギヤと噛み合うことを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の駆動装置において、
    前記第一回転部材は、前記第一回転軸と同軸上に回転中心を有する円筒部を有しており、該円筒部の内周面に前記内歯ギヤが形成され、該円筒部の外周面に前記第一外歯ギヤが形成されており、
    前記円筒部の外径が前記第二回転部材の径よりも小さいことを特徴とする駆動装置。
  5. 請求項4に記載の駆動装置において、
    前記内歯ギヤと前記第一外歯ギヤとが、前記第一回転軸と直交する同一断面上に位置することを特徴とする駆動装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の駆動装置において、
    前記第二回転部材の径が前記被回転駆動体の径よりも大きいことを特徴とする駆動装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の駆動装置において、
    前記駆動出力ギヤと前記内歯ギヤとをハス歯ギヤを用いて構成したことを特徴とする駆動装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の駆動装置において、
    前記第二外歯ギヤに位相合せ用の目印を設けたことを特徴とする駆動装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の駆動装置において、
    前記駆動出力ギヤの一歯のピッチを1[mm]以下にしたことを特徴とする駆動装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の駆動装置において、
    前記第二回転部材を支持する第1フレーム及び第2フレームと、
    前記第1及び2フレームの間に設けられた第3フレームと、
    前記第2フレームと第3フレームとの間に前記第一回転部材を設けるとともに、前記第3フレームの前記第1フレーム側に前記駆動源を設け、前記第1フレームは、前記駆動源が貫通する開口部を備えることを特徴とする駆動装置。
  11. 画像を形成する画像形成手段と、
    被回転駆動体を回転駆動させる駆動手段とを備えた画像形成装置において、
    前記駆動手段として請求項1乃至10のいずれか一項に記載の駆動装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成手段は、それぞれが回転軸を中心に回転可能に設けられた前記被回転駆動体でありトナー像が形成される複数の感光体ドラムを有しており、該複数の感光体ドラムのうち少なくとも一つの感光体ドラムを前記駆動装置によって駆動させることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項12に記載の画像形成装置において、
    前記複数の感光体ドラムとして、黒色用感光体ドラムと、黒色以外の色用感光体ドラムとを有しており、
    前記駆動装置は、前記黒色以外の色用感光体ドラムを駆動させることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項13に記載の画像形成装置において、
    前記黒色以外の色用感光体ドラムとして、シアン色のトナー像が形成されるシアン感光体ドラムと、マゼンタ色のトナー像が形成されるマゼンタ感光体ドラムとを少なくとも有しており、
    前記第二外歯ギヤであり前記シアン感光体ドラムと同軸上に設けられたシアン第二外歯ギヤと、前記第二外歯ギヤであり前記マゼンタ感光体ドラムと同軸上に設けられたマゼンタ第二外歯ギヤとに、前記第一外歯ギヤが噛み合うことを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項12乃至14のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記感光体ドラムの表面を露光して該表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記潜像を現像剤で現像してトナー像化する現像手段と、
    前記感光体ドラムの表面から転写材上にトナー像を転写する転写手段とを有しており、
    感光体ドラム回転方向における感光体ドラム表面の露光位置―転写位置間の距離に対応する角度をαとしたとき、前記第一回転部材の前記第一外歯ギヤの歯数は、前記第二回転部材の前記第二外歯ギヤの歯数の、α/360であることを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項12乃至14のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記感光体ドラムの表面を露光して該表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記潜像を現像剤で現像してトナー像化する現像手段と、
    前記感光体ドラムの表面から転写材上にトナー像を転写する転写手段とを有しており、
    感光体ドラム回転方向における感光体ドラム表面の露光位置―転写位置間の距離に対応する角度だけ前記第二回転部材が回転する間に、前記駆動出力ギヤが整数回回転することを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項12乃至14のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記感光体ドラムの表面を露光して該表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記潜像を現像剤で現像してトナー像化する現像手段と、
    前記感光体ドラムの表面から転写材上にトナー像を転写する転写手段とを有しており、
    感光体ドラム回転方向における感光体ドラム表面の露光位置―転写位置間の距離に対応する角度だけ前記第二回転部材が回転する間に、前記第一回転部材が整数回回転することを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項12乃至14のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記感光体ドラムの表面を露光して該表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記潜像を現像剤で現像してトナー像化する現像手段と、
    前記感光体ドラムの表面から転写材上にトナー像を転写する転写手段とを有しており、
    感光体ドラム回転方向における感光体ドラム表面の露光位置―転写位置間の距離に対応する角度だけ前記第二回転部材が回転する間に、前記駆動出力ギヤ及び前記第一回転部材が整数回回転することを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項12乃至18のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記第二外歯ギヤよりも第二外歯ギヤ軸線方向で被回転駆動体側に前記駆動源を位置させて設けたことを特徴とする画像形成装置。
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