JP3515967B2 - 画像形成装置の筐体 - Google Patents

画像形成装置の筐体

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JP3515967B2
JP3515967B2 JP2001260284A JP2001260284A JP3515967B2 JP 3515967 B2 JP3515967 B2 JP 3515967B2 JP 2001260284 A JP2001260284 A JP 2001260284A JP 2001260284 A JP2001260284 A JP 2001260284A JP 3515967 B2 JP3515967 B2 JP 3515967B2
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政利 上原
芳樹 青山
正 寺西
正幸 西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置の枠
組を構成し、内部機器を支持する筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、画像形成装置の枠組として用
いられる筐体としては、角型の中空形状のパイプ(以
下、角パイプとする)を組み立てた筐体が使用されてい
る。この角パイプ製の筐体は、角パイプが有する強度を
有するため、筐体として組み立てた場合に強度を確保す
ることができる。また、板金をプレス加工により打ち抜
いたものを前後面の側板として組み立てた筐体も提案さ
れている。この板金製の筐体は、前後面の側板の下部を
ビス止めしてベース部材に取り付け、両側板の間に懸架
部材をビス止めして組み立てられる。この板金製の筐体
の場合、角パイプ製の筐体よりも製造コストが安くなる
という利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、角パイ
プ製の筐体は、強度を有する反面、製造コストが高いと
いう問題を有している。一方、板金製の筐体は製造コス
トが安い反面、強度が十分ではないという問題がある。
特に、懸架部材は、前後面の両側板に対して直交させた
状態でビス止めされるため、前後面両側板との接合部分
の強度が弱く、筐体の基体となる前後面の側板に撓み
(ひずみ)が発生しやすい。これは、板金製の筐体を大
型の装置に適用した場合に顕著であり、筐体内に備え付
けた内部機器の位置精度がひずみ等の影響で保てなくな
る。例えば、レーザ光を感光体表面に照射したときに形
成される静電潜像の精度が低下したり、また、画像形成
を高速処理する場合に装置本体に振動が発生してずれが
生じ、画質が低下するという問題が発生する。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、製造コストの安い板金製の側板
を使用しながらも、十分な強度を有する画像形成装置の
筐体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、画像形成装置の枠組を構成し、内部機器を
支持する筐体において、並列して配置された前側板及び
後側板と、当該両側板の下部に接合されて両側板を支持
するベース部材と、当該両側板の間に懸架された懸架部
材とを備え、少なくとも上記両側板及び懸架部材が板金
で形成され、前記両側板は端部が折り曲げられた接合代
を有し、前記接合代の外側面に、前記懸架部材が溶接さ
れており、前記懸架部材が、前記両側板上部に形成され
た接合代の側端に溶接されているものである。
【0006】例えば、前記接合代は、前記両側板の端部
が約90度折り曲げられて形成され、前記懸架部材は当
該接合代に平行な状態であてがわれ、接合代に面接触し
た状態で溶接されるようにする。
【0007】これらの構成によれば、板金で形成された
懸架部材を、上記両側板の接合代に対して平行にあてが
った状態で、接合代の外側面に溶接するため、接合部に
おける懸架部材と接合代との接触面積が大きくなる。よ
って、接合代を有しない側板に、ビス止めで懸架部材を
接合する場合よりも、接合部の強度が増加するため、上
記両側板の捻じれや撓みを的確に抑えることができる。
これにより、画像形成装置の動作時に振動が発生して
も、側板の変形量が少なく寸法が安定し、筐体としての
変形量を低減することができる。
【0008】また、懸架部材を、両側板上部に形成され
た接合代の側端に溶接するので、両側板の動きを的確に
抑制することができ、側板の捻じれや撓みをより確実に
防止することができる。
【0009】また、接合代の外側面に懸架部材を取り付
けるので、両側板及び懸架部材の周囲から懸架部材の位
置決めや取り付け作業を行うことができる。これによ
り、接合代を有しない側板にビス止めによって懸架部材
を接合する場合よりも、懸架部材の位置決めや取り付け
作業が簡単になる。
【0010】このように、本筐体によれば、製造コスト
の安い板金製の側板を使用しながらも、十分な強度を確
保することができ、正確な画像形成が可能となる。
【0011】また、前記接合代は前記両側板の側部に形
成され、前記懸架部材は当該両側板の側部に形成された
接合代に溶接されるようにしてもよい。この場合、懸架
部材が板金からなるので、前記両側板の側部の接合代に
懸架部材を溶接すれば、その高さ方向に幅を有した状態
で両側板間に懸架されることになるので、前記両側板の
水平方向における変形を効果的に抑制することができ
る。
【0012】また、前記懸架部材とは別個の懸架部材
を、前記両側板の高さ方向における略中央部で接合代に
更に溶接することによって、両側板の動きを的確に抑制
することができ、側板の捻じれや撓みをより確実に防止
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
画像形成装置の筐体について図面を参照して説明する。
図1,図2は本発明に係る画像形成装置の筐体の正面側
の斜視図、図3は画像形成装置の筐体の背面側の斜視図
である。本発明に係る筐体1は、コピー機,プリンタ等
の画像形成装置の枠組を構成し、画像形成装置の外枠及
び内部に備えられる各種の電子機器類を支持するもので
あり、主に板金からなる部材を接合して組み立てられ
る。筐体1は、その土台となるベース部材2と、ベース
部材2に垂直な状態で接合され、下部がベース部材2に
支持されている前側板3と、前側板3に並列させた状態
で、ベース部材2に垂直な状態で取り付けられ、下部が
ベース部材2に支持されている後側板4とを有し、更
に、前側板3及び後側板4の上部に、両側板3,4の間
に懸架させるようにして接合された上板部材5と、前側
板3及び後側板4の上部及び略中央部に、前側板3及び
後側板4の間に懸架されるようにして接合されたステイ
(懸架部材)61,62,63とを有している。
【0014】ベース部材2は、その四辺が角型の中空材
(以下、角パイプ)21を接合して組み合わせたものか
らなる。ベース部材2の角パイプ21で囲まれた部分に
は、内部機器の装備に適する形状(本実施形態では略中
央部に凹部22aを形成)とされた底板22が角パイプ
21に接合されている。
【0015】前側板3は、板金からなり、内部機器の装
備や操作性等のために側板本体部31に大きく開口が設
けられている。この側板本体部31の上部、下部及び側
部は約90度の角度で前方向に折り曲げられて接合代3
2,33,34,35が形成されている。この接合代3
2,33,34,35が形成されることで側板の剛性が
強化される。
【0016】前側板3の側部の接合代33,35は、そ
の下部が側板本体部31の下端よりも下方に延び、ベー
ス部材2の角パイプ21のほぼ下面まで延びた形状とさ
れている。側板本体部31の下部の接合代34は、ベー
ス部材2の角パイプ21の上面に当接するように形成さ
れている。また、前側板3には、側板本体部31の捻じ
れ防止等のために、水平方向に延びる補強部材36が接
合されている。
【0017】後側板4は、板金からなり、前側板3と同
様に、側板本体部41の上部、下部及び側部が約90度
の角度で後方向に折り返され、接合代42,43,4
4,45が形成されている。これにより、側板の剛性強
化等が図られている。後側板4の側部の接合代43,4
5は、その下部が側板本体部41の下端よりも下方に延
び、ベース部材2の角パイプ21のほぼ下面まで延びた
形状とされている。また、側板本体部41の下部の接合
代44は、ベース部材2の角パイプ21の上面に当接す
るように形成されている。また、後側板4にも、側板本
体部41の捻じれ防止等のために、水平方向に延びる補
強部材46が接合されている。
【0018】前側板3及び後側板4の上部に接合されて
いるステイ61,62は約90度に折り曲げられ、両側
板3,4の接合代32,33,35,42,43,45
に溶接されている。
【0019】両側板3,4の高さ方向における略中央部
に接合されているステイ63は、その上下端部が内側に
折り曲げられて剛性強化が図られ、その長さ方向端部が
両側板3,4の接合代35,45に溶接されている。こ
れらステイ61,62,63の接合により、前側板3及
び後側板4の捻じれ等の防止が図られている。
【0020】次に、筐体1の組み立て時における各部材
の溶接及び溶接箇所について説明する。図4は筐体1の
正面図、図5は同背面図、図6は同右側面図、図7は前
側板とステイとの接合部を示す断面図、図8は同左側面
図、図9は同上面図、図10は同下面図、図11(a)
は前側板3及び後側板4とベース部材2とを接合する前
の筐体を示す斜視図、(b)は前側板3及び後側板4と
ベース部材2とを接合した筐体を示す斜視図、図12は
後側板とベース部材との溶接部を示す部分拡大図であ
る。なお、各図においては、各部材の形状及び溶接箇所
を明確にするため、内部機器装備のために各部材に形成
される細かな孔部等は省略して図示する。
【0021】ベース部材2の角パイプ21同士の溶接及
び溶接箇所について説明する。ベース部材2の角パイプ
21は、図4,図5に示すように、その端部同士を溶接
ポイントP1,P2においてベース部材2の側方から溶
接し、更に図10に示すように、その端部同士を角パイ
プ21の裏側から溶接する(溶接ポイントP3)。角パ
イプ21への底板22の接合は、図10に示すように、
角パイプ21の裏側に底板22の端縁部を当接させ、複
数箇所において溶接する(溶接ポイントP4)。さら
に、底板22に形成されている凹部22aの縁部を、ベ
ース部材2の裏側から角パイプ21に溶接し(溶接ポイ
ントP5)、底板22と角パイプ21との接合強化が図
られる。
【0022】前側板3及び後側板4のベース部材2への
溶接及び溶接箇所について説明する。ベース部材2に前
側板3及び後側板4を接合するときは、図6に示すよう
に、前側板3の接合代33及び後側板4の接合代43の
下部を、ベース部材2の角パイプ21の側面に溶接する
(溶接ポイントP6,P7)。この場合、接合代33,
43下部の溶接部分に孔部33a,43aを形成してお
き、この孔部33a,43aを通して角パイプ21に対
して溶接するようにする。同様に、両側板3,4の接合
代35,45の下部も孔部35a,45aを通して角パ
イプ21に溶接する(溶接ポイントP8,P9、図8参
照)。
【0023】すなわち、図11(a)に示すように、両
側板3,4の接合代33,35,43,45の下部が、
ベース部材2を両側方から挟持する状態とし、この状態
で接合代33,35,43,45の下部をベース部材2
の側面に溶接する(図11(b),図12)。角パイプ
21上に載置された状態の接合代34,44の縁部は、
図11(b)に示すように、その上方から底板22に溶
接する(溶接ポイントP10)。さらに、図6,図8に
示すように、前側板3及び後側板4の下端部を、筐体1
の内側からベース部材2に溶接する(溶接ポイントP1
1)。
【0024】補強部材36は、図4に示すように、補強
部材36は、接合片361,362,363,364に
おいて前側板3に溶接する(溶接ポイントP12)。こ
の溶接は、前側板3に形成されている孔部を通して、前
側板3の裏側(内側)から各接合片に対して行われる。
さらに、図6,図8に示すように、補強部材36の側面
365を前側板3の接合代33,35に溶接する(溶接
ポイントP13)。この溶接は、接合代33,35に形
成されている孔部を通して、接合代33,35の外側か
ら側面365に対して行われる。
【0025】補強部材46は、図5に示すように、接合
片461,462,463,464,465において後
側板4に溶接する(溶接ポイントP14)。この溶接
は、後側板4に形成されている孔部を通して、後側板4
の内側(筐体1の内部側)から各接合片に対して行われ
る。さらに、図6,図8に示すように、補強部材46の
側面466を後側板4の接合代43,45に溶接する
(溶接ポイントP15)。この溶接は、接合代43,4
5に形成されている孔部を通して、接合代43,45の
外側から側面466に対して行われる。
【0026】また、溶接箇所は特に図示しないが、上板
部材5は、前側板3及び後側板4間に懸架させるように
して、両側板3,4上部の内側に溶接する。この溶接
は、上板部材5に形成されている孔部を通して、両側板
3,4の内側(筐体1の内部側)から溶接する。
【0027】ステイ61,62,63の前側板3及び後
側板4への溶接及び溶接箇所について説明する。図6に
示すように、ステイ61は、その長さ方向端部におい
て、前側板3の接合代33及び後側板4の接合代43に
溶接する(溶接ポイントP17)。この場合、ステイ6
1の長さ方向端部付近に孔部61aを形成しておき、こ
の孔部61aを通して接合代33,43の外側面に溶接
する。
【0028】このように、板金で形成されたステイ61
を接合代33,43の外側面に溶接すると、接合代3
3,43に対してステイ61を平行な状態として溶接す
ることになり、当該接合部におけるステイ61と接合代
33,43との接触面積が大きくなる。よって、接合代
を有しない側板に、ステイを直交させた状態でビス止め
する場合に比べ、接合部分における強度が増加し、両側
板3,4の捻じれや撓みを的確に抑えることができる。
接合代33,43の外側面に懸架部材を取り付けるよう
にすることによって、両側板3,4(接合代33,4
3)の周囲から、ステイ61の接合代33,43に対す
る位置決めや取り付け作業を行うことができるので、ス
テイ61の位置決めや取り付け作業を簡単に行うことが
できる。
【0029】また、当該ステイ61の溶接は、図6,図
7に示すように、側板本体部31,41を折り曲げた根
元部分、すなわち、接合代33,43と側板本体部3
1,41との境目となるコーナー部近傍で行う。このよ
うにすれば、両側板2,3の接合代33,43の折り曲
げ根元付近は、側板に撓みが発生した場合であっても変
形量が少なく、また側板の他の部分に比べて強度を有し
ているため、当該接合部における強度がより増加し、筐
体1の変形量が減少するという効果がある。
【0030】さらに、ステイ61は、図9に示すよう
に、前側板3及び後側板4上部の接合代32,42の外
側面に溶接する(溶接ポイントP18)。この場合にお
いても、ステイ61の長さ方向端部に孔部61bを形成
しておき、この孔部61bを通して接合代32,42に
溶接する。この場合も、側板本体部31,41を折り曲
げた根元部分近傍にステイ61を溶接する。
【0031】さらに、接合代32,42との接合を強化
するために、ステイ61の長さ方向端縁部を接合代3
2,42に溶接する。さらに接合代33,43の上部の
曲げ(溶接代)が接合代32,42の下面にあり、接合
代32と接合代33、接合代42と接合代43を接合し
ている(溶接ポイントP19)。このステイ61の接合
代32,42への溶接においても、上記接合代33,4
3への接合の場合と同様に、接合部分における強度が増
加して、両側板3,4の捻じれや撓みを的確に抑えるこ
とができ、しかも、溶接時のステイ61の位置決めや取
り付け作業を簡単に行うことができる。
【0032】同様に、ステイ62は、図8に示すよう
に、その長さ方向端部を前側板3及び後側板4の接合代
35,45の外側面に溶接する(溶接ポイントP2
0)。この場合においても、ステイ62の長さ方向端部
付近に孔部62aを形成しておき、この孔部62aを通
して接合代35,45の外側面に溶接する。ステイ62
の接合代35,45への溶接は、側板本体部31,41
を折り曲げた根元部分近傍で溶接を行うようにする。
【0033】さらに、ステイ62は、図9に示すよう
に、前側板3及び後側板4上部の接合代32,42の外
側面に溶接されている(溶接ポイントP21)。この場
合においても、ステイ62の長さ方向端部(溶接する部
分)付近に孔部62bを形成しておき、この孔部62b
を通して接合代32,42の外側面に溶接する。そし
て、接合代32,42の側板本体部31,41を折り曲
げた根元部分近傍で溶接する。また、接合代32,42
との接合を強化するために、ステイ62の長さ方向端縁
部を接合代32,42に溶接する。さらに接合代35,
45の上部の曲げ(溶接代)が接合代32,42の下面
にあり、接合代32と接合代35、接合代42と接合代
45を接合している(溶接ポイントP22)。
【0034】ステイ63は、図8に示すように、前側板
3及び後側板4の高さ方向の略中央部において両側板
3,4間に懸架され、接合代35,45に平行な状態と
して、その長さ方向端部を接合代35,45の外側面に
溶接する。この場合も、ステイ63の長さ方向端部付近
に孔部63aを形成しておき、この孔部63aを通して
接合代35,45に溶接する(溶接ポイントP23)。
ステイ63の接合代35,45への溶接は、側板本体部
31,41を折り曲げた根元部分近傍で溶接行うように
する。
【0035】以上のように、本実施形態の筐体1は、板
金で形成された前側板3及び後側板4とステイ61,6
2,63とが溶接による接合で組み立てられているた
め、両側板3,4及びステイ61,62,63の接合部
における強度が、ビス止めによる接合の場合よりも増
し、筐体1の剛性が強化される。さらに、ステイ61,
62,63は、前側板3及び後側板4の接合代33,3
5,43,45の曲げ根元近傍に溶接されているが、こ
の曲げ根元近傍は両側板3,4に撓み等が発生した場合
であっても変形量が少なく、また側板の他の部分に比べ
て強度を有しているため、接合部における強度がより高
くなり、筐体1の変形量が減少する。
【0036】また、本筐体1によれば、ビス止めによっ
てステイを側板に接合する場合のように、側板の曲げ根
元にビス止め用の孔を形成することが困難である、側板
の曲げの影響でビス止め用孔が変形し易いという問題を
生じることなく、ステイ61,62,63を両側板3,
4に簡単に接合することができる。
【0037】また、前側板3及び後側板4の接合代に対
してステイ61,62,63を平行にあてがって溶接
し、ステイ61,62,63と接合代32,33,35
との接触面積を大きくしているので、接合部における強
度の増加を図ることができ、この点からも、両側板3,
4の捻じれや撓みを原因とする筐体1の変形を効果的に
防止することができる。
【0038】なお、本発明は上記実施の形態の構成に限
られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形
態では、前側板3及び後側板4の接合代は、前側板3及
び後側板4の上端部、下端部、及び両側端部に形成され
ているが、接合代はこれら全ての端部に形成されていな
くてもよく、例えば、上端部や一方の側端部のみに形成
されているものであってもよい。この場合、ステイは、
前側板3及び後側板4に形成されている接合代に溶接さ
れる。
【0039】また、上記実施形態では、各部材の接合部
における溶接箇所の数を特定していないが、各接合部に
おいて複数箇所で溶接を行うようにすれば、溶接部にお
ける強度が増加し、側板の捻じれに対する耐久度が増す
ので、一点で溶接する場合よりも筐体の強度が向上す
る。また、各部材の溶接方法は特に限定されないが、ア
ーク溶接,スポット溶接等が好ましい。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、板金で形
成された懸架部材と、上記両側板の接合代の外側面との
接合部における懸架部材と接合代との接触面積が大きく
なるので、接合代を有しない側板にビス止めで懸架部材
を接合する場合よりも、接合部の強度を増加させること
ができ、上記両側板の捻じれや撓みを的確に抑えること
ができる。これにより、画像形成装置の動作時に振動が
発生しても、側板の変形量が少なく寸法が安定し、筐体
としての変形量を低減することができる。
【0041】また、懸架部材を、両側板上部に形成され
た接合代の側端に溶接することによって、両側板の動き
を的確に抑制することができ、側板の捻じれや撓みをよ
り確実に防止することができる。
【0042】また、接合代の外側面に懸架部材を取り付
けるので、両側板及び懸架部材の周囲から懸架部材の位
置決めや取り付け作業を行うことができる。これによ
り、接合代を有しない側板にビス止めによって懸架部材
を接合する場合よりも、懸架部材の位置決めや取り付け
作業が簡単になる。
【0043】従って、本筐体によれば、製造コストの安
い板金製の側板を使用しながらも、十分な強度を確保す
ることができ、正確な画像形成が可能となる。
【0044】また、前記接合代は前記両側板の側部に形
成され、前記懸架部材は当該両側板の側部に形成された
接合代に溶接されるようにすれば、前記両側板の水平方
向における変形を効果的に抑制することができる。
【0045】また、前記懸架部材とは別個に、更なる
架部材を、両側板の高さ方向における略中央部で接合代
に溶接することによって、両側板の動きを的確に抑制す
ることができ、側板の捻じれや撓みをより確実に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の筐体の正面斜視図
である。
【図2】上記画像形成装置の筐体の正面斜視図である。
【図3】上記筐体の背面斜視図である。
【図4】上記筐体の正面図である。
【図5】上記筐体の背面図である。
【図6】上記筐体の右側面図である。
【図7】上記筐体の前側板とステイとの接合部を示す断
面図である。
【図8】上記筐体の左側面図である。
【図9】上記筐体の上面図である。
【図10】上記筐体の下面図である。
【図11】(a)は前側板及び後側板とベース部材とを
接合する前の筐体を示す斜視図、(b)は前側板及び後
側板とベース部材とを接合した筐体を示す斜視図であ
る。
【図12】後側板とベース部材との溶接部を示す部分拡
大図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 ベース部材 21 角パイプ 3 前側板 31 側板本体部 32,33,34,35 接合代 4 後側板 41 側板本体部 42,43,44,45 接合代 61,62,63 ステイ(懸架部材)
フロントページの続き (72)発明者 西 正幸 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セ ラミタ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−307280(JP,A) 特開 平11−165448(JP,A) 特開2001−255804(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 550 G03G 21/16 - 21/18 B41J 29/00 - 29/70 H05K 5/00 - 5/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置の枠組を構成し、内部機器
    を支持する筐体において、 並列して配置された前側板及び後側板と、当該両側板の
    下部に接合されて両側板を支持するベース部材と、当該
    両側板の間に懸架された懸架部材とを備え、 少なくとも上記両側板及び懸架部材が板金で形成され、
    前記両側板は端部が折り曲げられた接合代を有し、 前記接合代の外側面に、前記懸架部材が溶接されてお
    り、 前記懸架部材が、前記両側板上部に形成された接合代の
    側端に溶接されていることを特徴とする画像形成装置の
    筐体。
  2. 【請求項2】 前記接合代は、前記両側板の端部が約9
    0度折り曲げられて形成され、前記懸架部材は当該接合
    代に平行な状態であてがわれ、接合代に面接触した状態
    で溶接されていることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置の筐体。
  3. 【請求項3】 前記接合代は前記両側板の側部に形成さ
    れ、前記懸架部材は当該両側板の側部に形成された接合
    代に溶接されていることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の画像形成装置の筐体。
  4. 【請求項4】 前記懸架部材とは別個に、更なる懸架部
    材が前記両側板の高さ方向における略中央部で接合代に
    溶接されていることを特徴とする請求項3に記載の画像
    形成装置の筐体。
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