JP2544741Y2 - 応力の低減を図った溶接構造物継手 - Google Patents
応力の低減を図った溶接構造物継手Info
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- JP2544741Y2 JP2544741Y2 JP10377391U JP10377391U JP2544741Y2 JP 2544741 Y2 JP2544741 Y2 JP 2544741Y2 JP 10377391 U JP10377391 U JP 10377391U JP 10377391 U JP10377391 U JP 10377391U JP 2544741 Y2 JP2544741 Y2 JP 2544741Y2
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- welding
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は溶接構造物の継手に係
り、特に応力の低減を図った溶接構造物継手に関する。
り、特に応力の低減を図った溶接構造物継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば図4に示すパワ−ショ
ベルの上部旋回体の上部に設けた作業機を支えるレボフ
レ−ム11のように、2枚以上の板材12,13より構
成される溶接構造物においては、図4のP部の詳細を図
5に示すように板材を連結する溶接部Qに高応力が発生
する。この場合の応力を低減するには、通常溶接の脚を
長くするか、板厚を増やすか、あるいは、補強板を当て
る等の対策がなされている。
ベルの上部旋回体の上部に設けた作業機を支えるレボフ
レ−ム11のように、2枚以上の板材12,13より構
成される溶接構造物においては、図4のP部の詳細を図
5に示すように板材を連結する溶接部Qに高応力が発生
する。この場合の応力を低減するには、通常溶接の脚を
長くするか、板厚を増やすか、あるいは、補強板を当て
る等の対策がなされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な対策を行うと応力は低下するものの重量の増加による
運動性能が低下し、また、製造原価も高くなると云う欠
点があった。
な対策を行うと応力は低下するものの重量の増加による
運動性能が低下し、また、製造原価も高くなると云う欠
点があった。
【0004】本考案はこれに鑑み、溶接の脚を長くする
ことなく、また、板厚を増やさず、しかも補強板を設け
ることなく応力の低減を図った溶接構造物継手を提供し
て従来技術の持つ欠点の解消を図ることを目的としてな
されたものである。
ことなく、また、板厚を増やさず、しかも補強板を設け
ることなく応力の低減を図った溶接構造物継手を提供し
て従来技術の持つ欠点の解消を図ることを目的としてな
されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の問題点を
解決する手段として本考案は、平板状の第1部材に、少
なくとも屈曲した2面を有する第2部材を屈曲した2面
で接触させた構造物の溶接において、該第2部材の接触
面に、屈曲の交点からそれぞれ適宜長さで、小幅の第1
切り欠きを設け、該第1切り欠きに隣合って凹形の第2
切り欠きを設けて、第1部材との接触部を突片に形成す
ると共に、溶接ビ−ドの止端部の位置を該突片の端部よ
り5mm以上離れて、かつ該第2切り欠き深さ内とした
ことを特徴とする。
解決する手段として本考案は、平板状の第1部材に、少
なくとも屈曲した2面を有する第2部材を屈曲した2面
で接触させた構造物の溶接において、該第2部材の接触
面に、屈曲の交点からそれぞれ適宜長さで、小幅の第1
切り欠きを設け、該第1切り欠きに隣合って凹形の第2
切り欠きを設けて、第1部材との接触部を突片に形成す
ると共に、溶接ビ−ドの止端部の位置を該突片の端部よ
り5mm以上離れて、かつ該第2切り欠き深さ内とした
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成により、溶接により従来高応力部とな
る部分は溶接されていないから応力集中は起こらず、し
たがって全体として応力を低減することができる。
る部分は溶接されていないから応力集中は起こらず、し
たがって全体として応力を低減することができる。
【0007】
【実施例】図1は本考案にかかる応力の低減を図った溶
接構造物継手の一実施例の斜視図、図2は図1の平面図
である。
接構造物継手の一実施例の斜視図、図2は図1の平面図
である。
【0008】本考案は、平板状の第1部材1に、少なく
とも屈曲した2面を有する第2部材2を屈曲した2面2
a,2bで接触させた構造物の溶接において、該第2部
材2の接触面に、屈曲の交点Oからそれぞれ適宜長さ
で、小幅の第1切り欠き3を設け、該第1切り欠き3に
隣合って凹形の第2切り欠き4を設けて、第1部材1と
の接触部を突片5に形成すると共に、溶接ビ−ド6の止
端部の位置7を該突片5の端部より5mm以上離れて、
かつ該第2切り欠き4深さL内としたものである。
とも屈曲した2面を有する第2部材2を屈曲した2面2
a,2bで接触させた構造物の溶接において、該第2部
材2の接触面に、屈曲の交点Oからそれぞれ適宜長さ
で、小幅の第1切り欠き3を設け、該第1切り欠き3に
隣合って凹形の第2切り欠き4を設けて、第1部材1と
の接触部を突片5に形成すると共に、溶接ビ−ド6の止
端部の位置7を該突片5の端部より5mm以上離れて、
かつ該第2切り欠き4深さL内としたものである。
【0009】前記第2部材2の2面2a,2bはそれぞ
れ第1部材1に接触するように取り付けられており、2
面2a,2bの交点Oから接触面に沿ってそれぞれ適宜
長さに、かつ小幅の第1切り欠き3が設けられている。
第1切り欠き3に隣合って凹形の適宜深さの第2切り欠
き4が設けられ、これにより第1部材1との接触面との
間には突片5が形成される。この場合、溶接ビ−ド6の
止端部の位置7は突片5の端部5aから5mm以上で、
しかも第2切り欠き4の深さL内にあるようになってい
る。
れ第1部材1に接触するように取り付けられており、2
面2a,2bの交点Oから接触面に沿ってそれぞれ適宜
長さに、かつ小幅の第1切り欠き3が設けられている。
第1切り欠き3に隣合って凹形の適宜深さの第2切り欠
き4が設けられ、これにより第1部材1との接触面との
間には突片5が形成される。この場合、溶接ビ−ド6の
止端部の位置7は突片5の端部5aから5mm以上で、
しかも第2切り欠き4の深さL内にあるようになってい
る。
【0010】図3は本考案の溶接継手をレボフレ−ムメ
インビームに適用した場合を示し、図6に示した従来と
比較して、高応力部8がなくなるから応力を低減できる
ことになる。
インビームに適用した場合を示し、図6に示した従来と
比較して、高応力部8がなくなるから応力を低減できる
ことになる。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、平板状の
第1部材に、少なくとも屈曲した2面を有する第2部材
を屈曲した2面で接触させた構造物の溶接において、該
第2部材の接触面に、屈曲の交点からそれぞれ適宜長さ
で、小幅の第1切り欠きを設け、該第1切り欠きに隣合
って凹形の第2切り欠きを設けて、第1部材との接触部
を突片に形成すると共に、溶接ビ−ドの止端部の位置を
該突片の端部より5mm以上離れて、かつ該第2切り欠
き深さ内としたから、溶接の際の高応力部の低減が可能
となり、従来のように溶接の脚を長くしたり、板厚を厚
くしたりすることがなく、また、補強板を設けることが
なくて済み、したがって製造原価も上昇しない。
第1部材に、少なくとも屈曲した2面を有する第2部材
を屈曲した2面で接触させた構造物の溶接において、該
第2部材の接触面に、屈曲の交点からそれぞれ適宜長さ
で、小幅の第1切り欠きを設け、該第1切り欠きに隣合
って凹形の第2切り欠きを設けて、第1部材との接触部
を突片に形成すると共に、溶接ビ−ドの止端部の位置を
該突片の端部より5mm以上離れて、かつ該第2切り欠
き深さ内としたから、溶接の際の高応力部の低減が可能
となり、従来のように溶接の脚を長くしたり、板厚を厚
くしたりすることがなく、また、補強板を設けることが
なくて済み、したがって製造原価も上昇しない。
【図1】本考案にかかる応力の低減を図った溶接構造物
継手の一実施例を示す斜視による説明図である。
継手の一実施例を示す斜視による説明図である。
【図2】図1の平面の説明図である。
【図3】本考案のパワ−ショベルのレボフレ−ムメイン
ビーム溶接の適用例の斜視による説明図である。
ビーム溶接の適用例の斜視による説明図である。
【図4】従来のパワ−ショベルにおけるレボフレ−ムの
メインビ−ムの溶接の一例を示す斜視による説明図であ
る。
メインビ−ムの溶接の一例を示す斜視による説明図であ
る。
【図5】図4のP部の詳細を示す説明図である。
【図6】従来のパワ−ショベルのレボフレ−ムメインビ
ーム溶接の斜視による説明図である。
ーム溶接の斜視による説明図である。
1 第1部材 2 第2部材 3 第1切り欠き 4 第2 〃 5 突片 6 溶接ビ−ド 7 止端部
Claims (1)
- 【請求項1】 平板状の第1部材に、少なくとも屈曲し
た2面を有する第2部材を屈曲した2面で接触させた構
造物の溶接において、該第2部材の接触面に、屈曲の交
点からそれぞれ適宜長さで、小幅の第1切り欠きを設
け、該第1切り欠きに隣合って凹形の第2切り欠きを設
けて、第1部材との接触部を突片に形成すると共に、溶
接ビ−ドの止端部の位置を該突片の端部より5mm以上
離れて、かつ該第2切り欠き深さ内としたことを特徴と
する応力の低減を図った溶接構造物継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10377391U JP2544741Y2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 応力の低減を図った溶接構造物継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10377391U JP2544741Y2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 応力の低減を図った溶接構造物継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544374U JPH0544374U (ja) | 1993-06-15 |
JP2544741Y2 true JP2544741Y2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=14362772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10377391U Expired - Lifetime JP2544741Y2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 応力の低減を図った溶接構造物継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544741Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4704888B2 (ja) * | 2005-10-28 | 2011-06-22 | 株式会社小松製作所 | 部品支持具、部品支持構造および建設機械 |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP10377391U patent/JP2544741Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0544374U (ja) | 1993-06-15 |
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