JP2584317Y2 - 制御箱塔載型ハウジング箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はキュービクル等に適用する制御箱塔載型ハ
ウジング箱に関するものである。 従来、キュービクルのハウジング箱は、第１図および
第２図に示すように、山形網等からなる前面支柱１およ
び後面支柱２と、各横梁３と底板４とで組枠５を構成
し、その外側に外装板（図示せず）を張って構成してい
る。組枠５には制御箱６が載せられる。前面支柱１は制
御箱６の重量を支えるために、ある程度（例えば40〜50
mm）の幅Ａを有するものが用いられる。しかし、箱全幅
Ｌに、遮断器７の幅ｌと隙間Ｓの他に、前面支柱１の２
本分の幅２×Ａを見込まなければならず、箱幅の縮小化
が困難であった。 したがって、この考案の目的は、幅狭化が図れる制御
箱塔載型ハウジング箱を提供することである。 この考案の一実施例を第３図ないし第７図に示す。こ
の例はキュービクルに適用したものである。図におい
て、10はハウジング箱であり、上面に制御箱11が塔載さ
れ、内部に遮断器12が前面から引出し自在に収容されて
いる。遮断器12は断路用導体13と車輪14を有する。ハウ
ジング箱10は、第６図の各構成部材を第５図のように組
立てたものである。すなわち、15は側面形状Ｌ形の主フ
レームであり、両側縁に立上りフランジ15aを有する底
板部15bと、その後縁から立ち上りかつ両側縁に前向き
にフランジ15cを有する背板部15dとからなる。背板部15
dの上縁には補強片15eが前向きに折曲形成されている。
主フレーム15の両側の立上りフランジ15aと前向きフラ
ンジ15cの外面に下縁および後縁を重ねて一対の側板16
が設けられる。その重なり部分は溶接またはボルト止め
等により接合される。側板16は上縁に内向き部分と立上
り部分とからなる折曲フランジ16aを有し、上向き部分
に制御箱11用の取付孔17が設けてある。18は三角形状の
補強板であり、上縁が側板16の折曲フランジ16aの立下
り部分に重ねて溶接され、後端面が主フレーム15の背板
15dに当接して溶接される。19は断面形状Ｌ形に形成さ
れた前梁であり、両側の側板上端前縁間に溶接等で固定
される。前梁19は両端に折曲フランジ16aを嵌合させる
切欠19aを有する。なお、主フレーム15と補強板18には
例えば4.5mm厚の鉄板が用いられ、側板16と前梁19には
3.5mm厚の鉄板が用いられる。 このように構成したため、制御箱11の重量Ｗは、側板
16の折曲フランジ16aと補強板18とにより、片持梁的に
支持される。そのため、前面に支柱が不要となり、従来
の前面支柱の幅分（Ａ×２）が側板16の厚さ（3.5mm×
２）となり、箱幅が減少する。 以上のように、この考案の制御箱塔載型ハウジング箱
は、側板の上縁に折曲フランジを設け、かつ補強板を設
け、これらにより積載荷重を片持梁的に支持するように
したので、従来の前面支柱が不要となり、それだけ箱幅
を狭くすることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来例の分解斜視図、第２図はその正面図、第
３図はこの考案の一実施例の正面図、第４図はその側面
図、第５図は同じくその斜視図、第６図は同じくその分
解斜視図、第７図は同じくその作用説明図である。 11…制御箱、15…主フレーム、15a…立上りフランジ、1
5b…底板部、15c…前向きフランジ、15d…背板部、16…
側板部、16a…折曲フランジ、18…補強板、19…前梁

Claims (1)

1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 １．両側縁に立上りフランジを有する底板部とこの底板
   部の後縁から立ち上り両側縁に前向きフランジを有する
   背板部とからなるＬ形側面形状の主フレームと、この主
   フレームの両側の前記立上りフランジおよび前向きフラ
   ンジに下縁および後縁がそれぞれ重なり上縁に内向き部
   分とその先端から立ち下る部分とからなる折曲フランジ
   が延設された一対の側板と、この側板の前記折曲フラン
   ジの立下り部分に上縁が重なり後縁が前記主フレームの
   背板部に当接した補強板と、前記両側板の前端上縁間に
   設けられた前梁とを備えた制御箱塔載型ハウジング箱。