JP2000169745A - 電子写真用トナ―及び現像剤、粉末塗料並びにインクジェットインクにおけるキナクリドン系混晶顔料の使用 - Google Patents

電子写真用トナ―及び現像剤、粉末塗料並びにインクジェットインクにおけるキナクリドン系混晶顔料の使用

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真用トナー及び現像剤、粉末塗料材
料、インクジェットインク、エレクトレット繊維並びに
カラーフィルター用の着色剤として好適な顔料の提供。 【解決手段】 電子写真用トナー及び現像剤、粉末塗料
材料、インクジェットインク、エレクトレット繊維並び
にカラーフィルターにおける着色剤としての、 a)式(I): 【化1】 (式中、R及びRは水素原子である)の非置換β相
キナクリドン85〜99重量%と、 b)置換基R及びRが同一又は異なり、塩素、臭素
もしくはフッ素原子、又はC−Cアルキル基で置換
されていてもよいC−Cアルキル、C−C アル
コキシもしくはカルボキサミド基であり、Rが更に水
素でもよい式(I)の1種以上の置換キナクリドン1〜
15重量%から構成されるキナクリドン系混晶顔料の使
用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真用トナー及
び現像剤、粉末塗料並びにインクジェットインクにおけ
る新規混晶顔料の使用に関する。
【0002】
【従来技術】電子写真記録法では光伝導体上に「電荷潜
像」を生成する。静電帯電トナーを付着させてこの電荷
潜像を現像した後、例えば紙、布、箔又はプラスチック
に転写し、例えば圧力、輻射、熱又は溶剤作用により定
着する。典型的なトナーは1又は2成分粉末トナー(1
又は2成分現像剤とも言う)であり、更に、例えば磁性
トナー、液体トナー、ラテックストナー及び重合トナー
等の特殊トナーも使用されている。
【0003】トナーの品質を表す尺度の1つはその比電
荷量q/m(単位質量当たりの電荷)である。静電荷の
極性とレベルに加え、特に所望電荷レベルに迅速に達す
ることと、長い励起時間にわたってこの電荷を維持する
ことが決定的品質基準である。更に、トナーが温度や大
気湿度等の気候作用を受けにくいこともその適性の重要
な基準である。
【0004】方法の種類と装置の種類に応じて正帯電性
トナーと負帯電性トナーの両者が複写機、レーザープリ
ンター、LED(発光ダイオード)、LCS(液晶シャ
ッター)プリンター又は電子写真に基づく他のディジタ
ルプリンターで使用されている。
【0005】正電荷又は負電荷をもつ電子写真用トナー
又は現像剤を得るためには、電荷制御剤を加えることが
一般的である。カラートナーの色付与成分としては、有
機有色顔料が一般に使用されている。有色顔料は染料に
較べて塗布媒体に溶けにくく、例えば熱安定性や耐光堅
牢性が改善されるので非常に有利である。
【0006】減法混色原理によると、イエロー、シアン
及びマゼンタの3原色によりヒトの目に見える色の完全
なスペクトルを再現することができる。正確な色再現
は、特定原色が厳密に定義された色要件を満足する場合
のみに可能である。そうでない場合には、色相を再現す
ることができず、カラーコントラストは不十分である。
【0007】フルカラートナーの場合には、イエロー、
シアン及びマゼンタの3色のトナーは同一装置で順次転
写されるので、厳密に定義された色要件を満足するだけ
でなく、その摩擦電気特性も相互に厳密に整合していな
ければならない。
【0008】着色剤は場合によりトナーの摩擦電気帯電
に長期効果があることが知られている。着色剤の摩擦電
気効果は不定であり、その結果、トナー帯電性に非常に
強く影響する場合があるので、一旦製造したトナーベー
ス製剤に単に着色剤を加えることはできない。必要な電
荷制御剤の種類と量を個々に選択して各着色剤に特定の
製剤を製造することが必要であると思われる。このアプ
ローチは手間がかかり、プロセスカラー用カラートナー
の場合には更に困難になる。
【0009】更に、着色剤が高い熱安定性と良好な分散
性をもつことも実用上重要である。配合機又は押出機を
使用する場合に着色剤をトナー樹脂に添加する典型的温
度は100℃〜200℃である。従って、200℃、更
には250℃で熱安定性であると非常に有利である。種
々のバインダー系で長時間(約30分間)にわたって熱
安定性を維持することも重要である。典型的なトナーバ
インダーは付加重合、重付加及び重縮合により形成され
る樹脂であり、例えばスチレン、スチレン−アクリレー
ト、スチレン−ブタジエン、アクリレート、ポリエステ
ル及びフェノール−エポキシ樹脂、ポリスルホン並びに
ポリウレタンを単独又は組み合わせて使用することがで
きる。
【0010】基本的に有色顔料は非常に高い透明度と、
良好な分散性と、低い固有静電効果と、可能な範囲で中
性の固有摩擦電気効果をもつ必要がある。中性固有摩擦
電気効果とは、顔料が樹脂の固有静電帯電に殆ど又は全
く影響せず、例えば電荷制御剤により設定される規定電
荷に容易に従うことを意味する。
【0011】フルカラー複写機又は印刷の場合には装置
に応じたカラーシーケンスでイエロー、シアン及びマゼ
ンタの3色を相互に重ねて複写又は印刷するので、透明
度も重要である。即ち、上層の色が十分に透明でないな
らば、下層の色は十分な程度まで透けて見えず、色再現
が損なわれる。オーバーヘッドプロジェクション用シー
トに複写又は印刷する場合には、1色でも透明でないと
投影画像全体がグレーになってしまうので、透明度は一
層重要である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は電子写
真用トナー及び現像剤、粉末塗料材料、インクジェット
インク、カラーフィルター並びにエレクトレット繊維で
使用するために上記要件を満足する有色顔料を提供する
ことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的は驚くべきこと
に下記キナクリドン混晶を使用することにより達成され
た。
【0014】本発明は電子写真用トナー及び現像剤、粉
末塗料材料、インクジェットインク、エレクトレット繊
維並びにカラーフィルターにおける着色剤としての、 a)式(I):
【0015】
【化2】 (式中、R及びRは水素原子である)の非置換β相
キナクリドン85〜99重量%、特に87〜95重量%
と、 b)置換基R及びRが同一又は異なり、塩素、臭素
もしくはフッ素原子、又はC−Cアルキル基で置換
されていてもよいC−Cアルキル、C−C アル
コキシもしくはカルボキサミド基であり、Rが更に水
素でもよい式(I)の1種以上の置換キナクリドン1〜
15重量%、特に5〜13重量%から構成されるキナク
リドン系混晶顔料の使用を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】非置換β相キナクリドン85〜9
9重量%と、種々の置換基をもつ1種以上、特に1又は
2種のキナクリドン1〜15重量%を含むキナクリドン
混合物は固溶体とも呼ぶ混晶を所定条件下で形成する。
混晶とは、通常は非理論比で結晶相に加えた1種以上の
成分が同一格子内でホスト化合物と共に結晶化する系を
意味する。対応する機械的混合物のX線回折図では全成
分の反射が見られるが、混晶のX線回折図は主化合物の
(多くの場合は拡大した)結晶格子又は類似結晶格子又
は著しく異なる結晶格子の反射しか示さない。
【0017】本発明により使用する混晶顔料では、R
が水素原子、塩素原子、メチル基又はカルボキサミド基
であり、Rが塩素原子、メチル基又はカルボキサミド
基である式(I)の置換キナクリドン(b)が好まし
い。
【0018】本発明の混晶顔料の色特性は個々の成分の
対応する機械的混合物と著しく異なる。特に、色相が美
しく、色強度が高い。更に、得られる色相は特に赤紫領
域で個々の成分又は従来技術の混晶を使用した場合には
得られないものである。堅牢性も優れている。
【0019】上記混晶顔料はポリリン酸及び/又はポリ
リン酸エステルの存在下に化合物a)の主成分である
2,5−ジアニリノテレフタル酸と化合物b)の主成分
である置換テレフタル酸を85:15〜99:1、特に
87:13〜95:5の比で環化し、環化後に存在する
閉環混合物を少なくとも110℃、好ましくは110〜
180℃、特に好ましくは135〜165℃の温度で水
又は希リン酸を使用して加圧下に加水分解し、その後、
直接又は微粉砕段階及び/又は仕上げ処理後に混晶顔料
を分離することにより製造することができる。
【0020】一般に使用する閉環剤はジアニリノテレフ
タル酸の3〜10倍、好ましくは3〜5倍の量のポリリ
ン酸又はそのメチルエステルである。ポリリン酸又はエ
ステルのP含量は80〜85重量%、好ましくは
83〜85重量%であり、110〜120%のリン酸等
量に対応する。もっと多量の閉環剤を使用してもよい
が、一般には不要である。閉環温度は一般に80〜15
0℃、好ましくは120〜140℃である。閉環反応で
は、例えば芳香族炭化水素等の不活性溶剤を共存させて
もよい。閉環を完了するまでの時間は一般に0.5〜2
4時間であるが、通常は1〜2時間でよい。
【0021】環化後に存在する閉環混合物は、少なくと
も110℃の温度で水又は希リン酸を単独又は反応条件
下で不活性な有機溶剤(例えば芳香族炭化水素)の共存
下に使用して加圧下に加水分解する。加水分解には水又
は希リン酸を使用する。この場合には、閉環混合物を加
圧下に水又は希リン酸に配量する。あるいは、逆の手順
でもよい。加水分解は連続的に実施してもよいし、バッ
チ法で実施してもよい。スタティックミキサーで連続的
に実施すると有利である。一般にポリリン酸の2〜10
倍の量の水又は希リン酸を使用する。加水分解時間は閉
環溶融液の配量速度に依存し、例えば0.5〜24時
間、好ましくは0.5〜5時間である。
【0022】ジアニリノテレフタル酸、閉環条件及び高
温加水分解条件の選択により、常法により分離可能な官
能性混晶顔料が加水分解後に直接得られる。得られた微
粉状混晶(この場合にはプレ顔料と呼ぶ)を高温で仕上
げ処理するか、又はまず粗結晶粗混晶顔料を得、有利に
はこれを機械的に微粉砕し、直接又は仕上げ処理後に官
能性顔料形態にすると有利である。
【0023】予め分離するか又は分離せずに混晶プレ顔
料を50〜200℃の温度で溶剤の添加下又は非添加下
に後処理し、液体媒体の分離後に分離する。液体媒体は
例えば7.5〜13のアルカリ性pHをもつことが好ま
しい。
【0024】粗結晶粗混晶顔料を機械的に微粉砕した
後、得られた混晶顔料を常法で分離するか、又は得られ
た混晶プレ顔料を予め分離するか又は分離せずに上記の
ように仕上げ処理し、液体媒体の分離後に分離する。微
粉砕は乾式又は湿式粉砕のいずれでもよい。この目的に
は粗混晶顔料を乾燥する必要がないので、高エネルギー
入力湿式粉砕が好ましい。乾式粉砕は全バッチ又は連続
振動ミル又はロールミルを使用して適切に実施され、湿
式粉砕は全バッチ又は連続撹拌ボールミル、ロールミル
及び振動ミル、更には混練装置を使用して適切に実施さ
れる。
【0025】色特性を改善し、特定色効果を得るために
は、本方法の任意時点で溶剤、顔料分散剤、界面活性
剤、脱泡剤、エキステンダー又は他の添加剤を加えるこ
とができる。これらの添加剤の混合物を使用してもよ
い。
【0026】本方法の範囲で使用する界面活性剤の例は
カチオン、アニオン又は非イオン界面活性剤、好ましく
は脂肪酸タウリド、脂肪酸サルコシド、脂肪アルコール
ポリグリコールエーテル、脂肪アルコールポリグリコー
ルエステル、アルキルポリグリコールエーテルスルフェ
ート、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、ア
ルカンスルホン酸及びその塩、アルキルフェニルスルホ
ン酸及びその塩、並びにアルキルフェノールポリグリコ
ールエーテルスルフェートである。
【0027】本方法の範囲で使用可能な顔料分散剤は式
(II) P−Xm (II) の化合物であり、式中、PはR及びRが同一であ
り、水素原子又はメチル基である式(I)の直鎖キナク
リドンのm価基であり、Xは式(III) −COOM (III) の基又は式(IV) SOM (IV) の基であり、式中、Mは水素イオンHもしくはr価金
属カチオンの等価物Mr+/r(rはこの場合には数
1、2及び3の1個に対応し、例えばLi1+、Na
1+、K1+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba
2+、Mn2+、Cu2+、Ni2+、Co 2+、Zn
2+、Fe2+、Al3+、Cr3+又はFe3+であ
る)、又はアンモニウムイオンもしくはアルキルアンモ
ニウムイオンであり、Xはフタルイミドメチレン基又は
スルホンアミド基である。
【0028】粗混晶顔料、混晶プレ顔料又は混晶顔料単
位重量当たり合計0.1〜20重量%、好ましくは3〜
10重量%の界面活性剤及び/又は顔料分散剤を加える
と好都合である。
【0029】製法の1段階以上で使用可能な好ましい有
機溶剤はアルカノール(特にエタノール、プロパノー
ル、ブタノール及びペンタノール)、脂肪族カルボキサ
ミド(特にホルムアミド又はジメチルホルムアミド)、
環状カルボキサミド(特にN−メチルピロリドン)、芳
香族炭化水素(例えばトルエン、キシレン又はエチルベ
ンゼン)、及び芳香族塩素化炭化水素(例えばクロロベ
ンゼン又はo−ジクロロベンゼン)である。
【0030】US−A3,160,510の情報による
と、キナクリドン混晶顔料(非混合物)は非置換キナク
リドンが本発明の場合よりも著しく低い割合で存在する
場合にしか得られないので、高温加水分解の結果として
純混晶顔料が得られることは驚くべきことであり、予測
できなかった。更に、US−A4,099,980の情
報によると、上記組成物における閉環混合物のソルボリ
シスは非置換キナクリドンのγ相で混晶顔料を生じる
が、本発明の方法によると、形成される混晶顔料はβ相
で存在する。
【0031】本発明により獲得可能な混晶顔料は優れた
彩色性と流動性、特に高い凝集安定性、易分散性、良好
な光沢性及び高い色強度をもつ。
【0032】例えばEP−A−2−247 576、E
P 0 822 460又はEP0 827 039に
記載されているような従来公知の混晶に比較して、本発
明のキナクリドン混晶を使用すると、トナーにおける彩
色性が著しく改善される。所与顔料濃度でトナーはより
高い色強度とより高い透明度を示し、色相が美しい。バ
インダー系に殆ど静電効果を与えないので、例えば電荷
制御剤により容易に所望摩擦電荷に微調整することがで
きる。
【0033】更に、環境にやさしい製法で着色剤を製造
できるので、カラートナーにより好ましい総合環境収支
が得られる。
【0034】静電写真トナー及び現像剤に加え、本発明
の混晶は粉末及び塗料材料、特に例えば金属、木材、繊
維材料、紙又はゴムから製造した物品の表面を被覆する
ために使用されるような摩擦電気又は動電気的に吹付け
る粉末塗料材料で着色剤として使用することもできる。
粉末塗料又は粉末は一般に下記2種の方法の一方により
その静電荷を得る。 a)コロナ法の場合には、粉末塗料材料又は粉末を帯電
コロナに通して案内し、その工程で帯電させる。 b)摩擦電気又は動電気法の場合には、摩擦電気の原理
を利用する。
【0035】使用する典型的な粉末塗料樹脂はエポキシ
樹脂、カルボキシル及びヒドロキシル含有ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂並びにアクリル樹脂であり、慣
用硬化剤を併用する。樹脂を併用してもよい。例えば、
エポキシ樹脂はカルボキシル及びヒドロキシル含有ポリ
エステル樹脂と併用することが多い。
【0036】更に、着色剤の摩擦電気効果の改善の結
果、着色(顔料入り)エレクトレット材料の場合にはエ
レクトレット特性が改善されると考えられ、典型的なエ
レクトレット材料はポリオレフィン、ハロゲン化ポリオ
レフィン、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、
ポリスチレン又はフルオロポリマー(例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン及び
過フッ素化エチレン及びプロピレン)、又はポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリ
エーテルケトン、ポリアリーレンスルフィド(特にポリ
フェニレンスルフィド)、ポリアセタール、セルロース
エステル、ポリアルキレンテレフタレート及びその混合
物をベースとする。エレクトレット材料は多数の利用分
野があり、コロナ帯電又は摩擦電気帯電によりその電荷
を獲得することができる(G.M.Sessler,
“Electrets”,Topics in App
lied Physics,Vol 33,Sprin
ger Verlag,NewYork,Heidel
berg,第2版,1987参照)。
【0037】更に、着色剤の摩擦電気効果の改善の結
果、静電法により分離する着色(顔料入り)ポリマーの
分離性が改善されると考えられる(Y.Higashi
yau,J.of Electrostatics,3
0,203〜212頁,1993)。従って、顔料の固
有摩擦電気効果はプラスチックの内部着色に重要であ
る。固有摩擦電気効果は例えば紡糸工程、フィルム延伸
工程又は他の成形工程等の強い摩擦接触を伴う工程又は
処理段階でも重要である。
【0038】本発明の混晶は他の顔料と混合することに
より彩色シェーディングしてもよい。
【0039】電子写真用カラートナー、摩擦電気吹付粉
末塗料材料又はインクジェットインクに関連して実施す
ることが多い作業の1つとして、色相をシェーディング
し、特定用途の要件に合わせるという作業がある。この
目的には別の有機有色顔料、無機顔料及び染料が特に適
している。
【0040】色相のシェーディングには、混晶の0.0
1〜50重量%、好ましくは0.1〜25重量%、特に
好ましくは0.1〜15重量%の濃度で別の有機有色顔
料をキナクリドン混晶と混合使用することが好ましい。
この場合、別の有機有色顔料はアゾ顔料又は多環式顔料
の群から選択することができる。
【0041】特に好ましい態様では、青みがかったマゼ
ンタのキナクリドン混晶を例えばP.R.146、P.
R.207、P.R.209、P.R.186、P.
R.48等の黄色系又はカーマイン色顔料種で2成分混
合物の方式でシェーディングすることができる。複数成
分の混合物も利用できる。例えばP.O.62、P.
O.36、P.O.34、P.O.13、P.O.43
もしくはP.O.5等のオレンジ顔料又はP.Y.1
2、13、17、83、155、180、185もしく
は97等の黄色顔料を使用すると、比較的広い色相段階
が可能である。
【0042】混合物はプレスケーキ、噴霧乾燥プレスケ
ーキ又はマスターバッチを混合し、固体又は液体形態の
キャリヤー材料(水性及び非水性インク)の存在下に分
散させ(押出、混練、ロールミル法、ビーズミル、Ul
tra−turrax)、キャリヤー材料の存在下にフ
ラッシュすることにより粉末形態で製造することができ
る。
【0043】着色剤を高い割合の水又は溶剤(>5%)
と併用する場合には、高温減圧下に混合してもよい。
【0044】明度を増し、場合により同時に色相をシェ
ーディングするためには有機染料との混合物が特に適し
ている。このような染料の好ましい例は直接、反応及び
酸性染料等の水溶性染料と、溶剤染料、分散染料及びバ
ット染料等の溶剤可溶性染料である。特定例としては
C.I.Reactive Yellow 37、Ac
id Yellow 23、Reactive Red
23、180、Acid Red 52、React
ive Blue 19、21、Acid Blue
9、Direct Blue 199、Solvent
Yellow14、16、25、56、64、79、
81、82、83:1、93、98、133、162、
174、Solvent Red 8、19、24、4
9、89、90、91、109、118、119、12
2、127、135、160、195、212、21
5、Solvent Blue 44、45、Solv
ent Orange 60、63、Disperse
Yellow 64、Vat Red 41を挙げる
ことができる。
【0045】例えば贋造防止トナーを製造するために
は、混晶の0.0001〜30重量%、好ましくは0.
001〜15重量%、特に好ましくは0.001〜5重
量%の濃度の蛍光性染料及び顔料(例えばLumino
l(登録商標)(Riedel−de Haen))を
使用することも可能である。
【0046】淡色化するためには混合物中にTiO
BaSO等の無機顔料を使用する。パール光沢顔料、
Fe顔料(Paliocrom(登録商標))及
び例えば視角により異なる色で知覚されるコレステリッ
クポリマーをベースとする顔料等の効能顔料とキナクリ
ドン混晶の混合物も利用できる。
【0047】本発明により使用する混晶は、良好な性能
帯電性を達成するために正又は負制御を提供する多数の
電荷制御剤と併用することもできる。あるいは、正電荷
制御剤と負電荷制御剤を同時に使用してもよい。
【0048】利用可能な電荷制御剤の例は、トリフェニ
ルメタン、アンモニウム及びインモニウム化合物、イミ
ニウム化合物、フッ素化アンモニウム及びフッ素化イン
モニウム化合物、ビスカチオン酸アミド、ポリマーアン
モニウム化合物、ジアリルアンモニウム化合物、アリー
ルスルフィド誘導体、フェノール誘導体、ホスホニウム
化合物及びフッ素化ホスホニウム化合物、カリックス
(n)アレーン、環状結合オリゴ糖(シクロデキストリ
ン)及びその誘導体、特にホウ素エステル誘導体、イン
ターポリ電解質錯体(IPEC)、ポリエステル塩、金
属錯化合物、特にサリチル酸−金属及びサリチル酸−非
金属錯体、α−ヒドロキシカルボン酸−金属及び−非金
属錯体、ベンズイミダゾロン、並びにアジン、チアジン
もしくはオキサジンであり、カラーインデックスに顔
料、溶剤染料、塩基性染料もしくは酸性染料として記載
されている。
【0049】単独又は相互に組み合わせて本発明の混晶
顔料と併用可能な電荷制御剤の例はトリアリールメタン
誘導体(例えばカラーインデックスPigment B
lue 1、1:2、2、3、8、9、9:1、10、
10:1、11、12、14、18、19、24、5
3、56、57、58、59、61、62、67又は例
えばカラーインデックスSolvent Blue
2、3、4、5、6、23、43、54、66、71、
72、81、124、125)や、熱安定性と加工性の
点で適切であるという条件でカラーインデックスにAc
id Blue及びBasic Dyeとして記載され
ているトリアリールメタン化合物(例えばカラーインデ
ックスBasic Blue 1、2、5、7、8、1
1、15、18、20、23、26、36、55、5
6、77、81、83、88、89、カラーインデック
スBasic Green 1、3、4、9、10)で
あり、カラーインデックスSolvent Blue
125、66及び124が特に適している。
【0050】その高度結晶質硫酸塩又はトリクロロトリ
フェニルメチルテトラクロロアルミン酸塩の形態のカラ
ーインデックスSolvent Blue 124が特
に適切である。
【0051】CAS番号84179−66−8(クロム
アゾ錯体)、115706−73−5(鉄アゾ錯体)、
31714−55−3(クロムアゾ錯体)、84030
−55−7(クロムサリチル酸錯体)、42405−4
0−3(クロムサリチル酸錯体)の金属錯体、第4級ア
ンモニウム化合物CAS番号116810−46−9、
アルミニウムアゾ錯体染料、金属カルボキシレート及び
スルホネートも利用できる。
【0052】エレクトレット繊維の製造に特に適するト
リフェニルメタン系電荷制御剤の例はDE−A−1 9
19 724及びDE−A−1 644 619に記載
されている化合物である。
【0053】US−A−5,051,585に記載され
ているようなトリフェニルメタン、特に式(2):
【0054】
【化3】 (式中、R及びRはフェニルアミノ基であり、R
はm−メチルフェニルアミノ基であり、R〜R10
はいずれも水素である)のトリフェニルメタンが特に有
利である。
【0055】US−A−5,015,676に記載され
ているようなアンモニウム及びインモニウム化合物と、
US−A−5,069,994に記載されているような
フッ素化アンモニウム及びインモニウム化合物、特に式
(3):
【0056】
【化4】 (式中、R13は炭素原子数5〜11の過フッ素化アル
キルであり、R22、R33及びR43は同一又は異な
り、炭素原子数1〜5、好ましくは1〜2のアルキルで
あり、Yは理論当量のアニオン、好ましくはテトラフ
ルオロ硼酸又はテトラフェニル硼酸アニオンである)の
化合物も利用できる。
【0057】WO91/10172に記載されているよ
うなビスカチオン酸アミド、特に式(4):
【0058】
【化5】 (式中、R14、R24及びR34は同一又は異なり、
炭素原子数1〜5のアルキル基、好ましくはメチルであ
り、nは2〜5の整数であり、Zは化学量論当量のア
ニオン、好ましくはテトラフェニル硼酸アニオンであ
る)の化合物も利用できる。
【0059】DE−A−4 142 541に記載され
ているようなジアルキルアンモニウム化合物、特に式
(5):
【0060】
【化6】 (式中、R15及びR25は同一又は異なり、炭素原子
数1〜5、好ましくは1又は2のアルキル基、好ましく
はメチル基であり、Aは化学量論当量のアニオン、好
ましくはテトラフェニル硼酸アニオンである)の化合物
や、DE−A−4 029 652又はDE−A−4
103 610に記載されているような式(6):
【0061】
【化7】 (式中、nは5000〜500,000g/molの分
子量、好ましくは40,000〜400,000g/m
olの分子量に対応する値をもつ)から獲得可能なポリ
マーアンモニウム化合物も利用可能できる。
【0062】DE−A−4 031 705に記載され
ているようなアリールスルフィド誘導体、特に式
(7):
【0063】
【化8】 (式中、R17、R27、R37及びR47は同一又は
異なり、炭素原子数1〜5、好ましくは2又は3のアル
キル基であり、R57は2価基−S−、−S−S−、−
SO−及び−SO−の1種である)の化合物も利用で
きる。
【0064】例えば、R17〜R47はプロピル基であ
り、R57は−S−S−基である。
【0065】EP−A−0 258 651に記載され
ているようなフェノール誘導体、特に式(8):
【0066】
【化9】 (式中、R18及びR38は炭素原子数1〜5、好まし
くは1〜3のアルキル又はアルケニル基であり、R28
及びR48は水素又は炭素原子数1〜3のアルキル、好
ましくはメチルである)の化合物も利用できる。
【0067】US−A−5 021 473及びUS−
A−5 147 748に記載されているようなホスホ
ニウム化合物及びフッ素化ホスホニウム化合物も利用で
きる。
【0068】EP−A−0 385 580、EP−A
−0 516 434及びAngew.Chemie
(1993),195,1258に記載されているよう
なカリックス(n)アレーンも利用できる。
【0069】更に、式(14):
【0070】
【化10】 (式中、Mは2価中心金属原子、好ましくはクロム、
アルミニウム、鉄、ホウ素又は亜鉛原子であり、R
114及びR214は炭素原子数1〜8、好ましくは3
〜6の同一又は異なる直鎖又は分枝鎖アルキル基、例え
ば第3級ブチルである)の金属錯化合物(例えばクロム
−、コバルト−、鉄−、亜鉛−もしくはアルミニウム−
アゾ錯体又はクロム−、コバルト−、鉄−、亜鉛−もし
くはアルミニウム−サリチル酸もしくは硼酸錯体)も利
用できる。
【0071】EP−A−0 347 695に記載され
ているようなベンズイミダゾロンも利用できる。
【0072】DE−A−4 418 842に記載され
ているような環状結合オリゴ糖、特に式(16):
【0073】
【化11】 (式中、n16は3〜100の数であり、R116及び
216はOH、OR 16であり、R316は置換又
は非置換C−C18アルキル、C−C12アリール
又はトシルであり、X16はCHOH又はCHCO
316である)の化合物も利用できる。利用可能な例
としては、 n16=6、R116及びR216=OH、X16=C
OH n16=7、R116及びR216=OH、X16=C
OH n16=8、R116及びR216=OH、X16=C
OH が挙げられる。
【0074】他の利用可能な化合物はアニオン成分が各
成分a)、b)及びc)と所望によりd)と所望により
e)の反応生成物から構成されるポリエステルであり、
カチオン成分が水素原子又は金属カチオンであるDE−
A−4 332 170に記載されているようなポリマ
ー塩であり、ここで、 a)はジカルボン酸又はジカルボン酸の反応性誘導体で
あり、スルホ基を含まず、 b)はヒドロキシル、カルボキシル又はヒドロキシルと
カルボキシルを官能基とする2官能性芳香族、脂肪族又
は脂環式スルホ化合物であり、 c)は脂肪族、脂環式もしくは芳香族ジオール、ポリエ
ーテルジオール又はポリカーボネートジオールであり、 d)はヒドロキシル、カルボキシル又はヒドロキシルと
カルボキシルを官能基とする多官能性化合物(官能価>
2)であり、 e)はモノカルボン酸である。
【0075】例えばシクロデキストリン又はシクロデキ
ストリン誘導体を式:
【0076】
【化12】 (式中、R及びRはアルキル、好ましくはC−C
アルキルである)の化合物と反応させることにより獲
得可能なDE−A−1 971 1260に記載されて
いるようなシクロオリゴ糖化合物も利用できる。
【0077】例えばDE−A−197 32 995に
記載されているようなインターポリ電解質錯体も利用で
きる。特に適当なこのような化合物は0.9:1.1〜
1.1:0.9のポリマーカチオン基対ポリマーアニオ
ン基モル比を特徴とする化合物である。
【0078】特に液体トナー(Handbook of
Imaging Materials,1991,M
arcel Dekker,Inc.,第6章,Liq
uid Toner Technology)でキナク
リドン混晶を使用する場合に利用可能な別の化合物は界
面活性イオン性化合物と金属石鹸である。
【0079】バリウムペトロネート、カルシウムペトロ
ネート、バリウムジノニルナフタレンスルホネート(塩
基性及び中性)、カルシウムジノニルスルホネート又は
ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート等のアルキル
化アリールスルホネートや、ポリイソブチレンスクシン
イミド(Chevron’s Oloa 1200)が
特に適切である。
【0080】大豆レシチンやN−ビニルピロリドンポリ
マーも利用できる。
【0081】飽和及び不飽和置換基のリン酸化モノ及び
ジグリセリドのナトリウム塩、A:メチルp−トルエン
スルホネートで第4級化した2−(N,N)−ジメチル
アミノエチルメタクリレートのポリマーとB:ポリ−2
−エチルヘキシルメタクリレートのABジブロックコポ
リマーも利用できる。
【0082】特に液体トナーでは2価及び3価カルボキ
シレート、特にアルミニウムトリステアレート、バリウ
ムステアレート、クロムステアレート、マグネシウムオ
クトエート、カルシウムステアレート、鉄ナフタライト
及び亜鉛ナフタライトも利用できる。
【0083】EP0 636 945 A1に記載され
ているようなキレート化電荷制御剤、EP 0 778
501 A1に記載されているような金属(イオン)
化合物、JA 9(1997)−106107に記載さ
れているようなリン酸金属塩、カラーインデックス番号
C.I.Solvent Black 5、5:1、
5:2、7、31及び50、C.I.Pigment
Black 1、C.I.Basic Red 2並び
にC.I.Basic Black 1及び2のアジン
も利用できる。
【0084】キナクリドン混晶と電荷制御剤の配合は混
晶製造中、仕上げ操作中に物理的混合により実施しても
よいし、混晶顔料を表面に適宜塗布してもよい(顔料コ
ーティング)。バインダーをキナクリドン混晶顔料と電
荷制御剤の存在下に重合する重合トナーの場合には両成
分を加えると有利であり、炭化水素等の高沸点不活性溶
剤中で液体トナーの製造に使用することもできる。
【0085】従って、本発明はトナーバインダーと、シ
ェーディングしてもしなくてもよい混晶顔料0.1〜6
0重量%、好ましくは0.5〜20重量%と、トリフェ
ニルメタン、アンモニウム及びインモニウム化合物、フ
ッ素化アンモニウム及びインモニウム化合物、ビスカチ
オン酸アミド、ポリマーアンモニウム化合物、ジアリル
アンモニウム化合物、アリールスルフィド誘導体、フェ
ノール誘導体、ホスホニウム化合物及びフッ素化ホスホ
ニウム化合物、カリックス(n)アレーン、シクロデキ
ストリン、ポリエステル塩、金属錯化合物、シクロオリ
ゴ糖−ホウ素錯体、インターポリ電解質錯体、ベンズイ
ミダゾロン、アジン、チアジン又はオキサジンの類から
の電荷制御剤0〜20重量%、好ましくは0.1〜5重
量%(各場合の含量はトナー又は現像剤の総重量に基づ
く)を含む電子写真用トナー又は現像剤も提供する。
【0086】更に、動物、植物もしくは鉱物起源のロ
ウ、合成ロウ又はその混合物等の付加成分をトナーに加
えてもよい。ロウは20℃で混練可能であり、固まりか
ら硬質脆性、粗結晶から微結晶及び半透明から不透明の
非ガラス様物質であるとみなされる。更に、トナー中の
混晶顔料に光安定剤を加えてもよい。その後、TiO
や高分散シリカ等のフリーフロー剤をトナーに加えても
よい。
【0087】ほぼ無色の化合物を電荷制御剤として含む
電子写真用トナー又は現像剤が特に好ましい。電荷制御
剤は湿性プレスケーキ、マスターバッチ又は粉末形態の
顔料に加えることができる。上記式(3)の化合物、R
15及びR25が各々メチルであり、Aがテトラフェ
ニル硼酸アニオンである上記式(5)の化合物、R
及びR25が各々メチルであり、Aがテトラフェニル
硼酸アニオンであり、nが5000〜500,000g
/molの分子量に対応する値をもつ上記式(6)の化
合物、上記式(7)の化合物、上記式(14)の化合物
又はポリエステルをアニオン成分とする上記ポリマーと
の混合物が好ましい。
【0088】本発明は更に、エポキシ、カルボキシル又
はヒドロキシル基を含むアクリル樹脂又はポリエステル
樹脂又はこのような樹脂の組み合わせと、シェーディン
グしてもしなくてもよい混晶顔料0.1〜60重量%、
好ましくは0.5〜20重量%と、電子写真用トナーに
ついて上記に挙げた好ましい化合物及び類から選択され
る電荷制御剤0〜20重量%、好ましくは0.1〜5重
量%(各場合の含量は粉末又は粉末塗料材料の総重量に
基づく)を含む粉末又は粉末塗料材料も提供する。
【0089】本発明により使用するキナクリドン混晶顔
料はトナー(液体又は乾燥)、現像剤、粉末塗料材料、
エレクトレット材料又は静電分離用ポリマーの各々のバ
インダーに混合物全体を基にして0.1〜60重量%、
好ましくは0.5〜20重量%、特に好ましくは0.1
〜5.0重量%の濃度で例えば押出又は混練により均質
添加するか、又はバインダーの重合中に添加すると好都
合である。この点では、混晶顔料と上記電荷制御剤は乾
燥粉砕粉末、分散液又は懸濁液の形態で例えば有機及び
/又は無機溶剤、(例えばフラッシュ法に使用可能な)
プレスケーキ、後述するような噴霧乾燥プレスケーキ、
マスターバッチ、製剤、既製ペーストに加えてもよい
し、例えば珪藻土、TiO、Al等の適当なキ
ャリヤーに加える化合物として加えてもよいし、水溶液
又は非水溶液から加えてもよいし、何らかの他の形態で
加えてもよい。プレスケーキ又はマスターバッチ中の混
晶顔料濃度は通常は5〜70重量%、好ましくは20〜
50重量%である。更に、混晶顔料は高度に濃縮したプ
レスケーキ、特に噴霧乾燥プレスケーキとして使用して
もよく、その場合には、顔料濃度は25〜95重量%、
好ましくは50〜90重量%である。噴霧乾燥プレスケ
ーキは常法により製造することができる。
【0090】本発明の顔料を均質添加する電子写真用ト
ナー又は粉末塗料の静電荷のレベルは予測することがで
きず、約20℃及び50%相対大気湿度で同一条件(同
一分散時間、同一粒度分布、同一粒子形態)下に標準試
験系で測定される。トナーの静電帯電はキャリヤー即ち
標準化摩擦パートナー(キャリヤー97重量部に対して
トナー3重量部)でロールベッド(150rpm)上で
流動化することにより実施される。その後、慣用q/m
測定装置で静電帯電を測定する(J.H.Dessau
er,H.E.Clark,“Xerography
and related Processes”,Fo
cal Press,N.Y.,1965,289頁;
J.F.Hughes,“Electrostatic
Powder Coating”,Research
Studies PressLtd.Letchwo
rth,Hertfordshire,Englan
d,1984,第2章)。
【0091】粉末又は粉末塗料材料の摩擦電気吹付は標
準吹付管と星形内部ロッドを備える吹付装置を3バール
の噴霧圧で最大粉末スループットで使用して実施する。
この目的には、吹付けようとする物品を吹付室に吊り下
げ、吹付装置をそれ以上移動せずに約20cmの距離か
ら前方から直接吹付ける。その後、Intec(Dor
tmund)製品「粉末の摩擦電荷測定装置」を使用し
て各吹付粉末の電荷を測定する。測定を実施するために
は、吹付装置から噴射する粉末の霧の中に測定装置のア
ンテナを直接保持する。粉末塗料材料又は粉末の静電荷
からの電流強度はμAで表示される。その後、吹付けて
付着した粉末塗料材料の示差計量により付着率(%)を
決定する トナーバインダー系中のキナクリドン混晶顔料の透明度
を次のように調べる。顔料入り試験トナー30重量部を
ディソルバーで撹拌し(5000rpmで5分間)、
(各トナー樹脂15重量部と酢酸エチル85重量部から
構成される)ベースワニス70重量部に溶かす。
【0092】こうして製造した試験トナーワニスを手動
コーターで適当な紙(例えば凸版印刷紙)にナイフ塗り
し、同様にして製造した標準顔料入りワニスと比較す
る。コーターバーに利用可能な寸法は例えばKバーN3
(=24μm塗膜厚さ)である。透明度をより良好に測
定するためには、紙に黒い線を印刷し、DIN 559
88に従ってdL値で表した透明度の差を測定するか、
又はPigmentsMarketing,Clari
ant GmbH“Visuelle und Far
bmetrische Bewertung von
Pigmeten”[顔料の目視及び比色評価],第3
版,1996(No.1/1)の試験手順に従って評価
する。
【0093】キナクリドン混晶顔料は水性(マイクロエ
マルションインクを含む)及び非水性(「溶剤型」)イ
ンクジェットインク並びにホットメルト法により用いる
これらのインクジェットインクで着色剤として利用でき
ることも判明した。
【0094】マイクロエマルションインクは有機溶剤
と、水と、所望により付加ヒドロトロープ物質(界面メ
ディエーター)をベースとする。非水性インクは主に有
機溶剤と、所望によりヒドロトロープ物質を含む。
【0095】ホットメルトインクは、室温では固体であ
るが、加熱すると液化するロウ、脂肪酸、脂肪アルコー
ル又はスルホンアミドを主にベースとし、好ましい融点
範囲は約60℃〜約140℃である。
【0096】本発明は更にロウ20〜90重量%と、キ
ナクリドン混晶顔料1〜10重量%から主に構成される
ホットメルトインクジェットインクも提供する。(「着
色剤ディソルバー」としての)付加ポリマー0〜20重
量%と、分散助剤0〜5重量%と、粘度調節剤0〜20
重量%と、可塑剤0〜20重量%と、粘着添加剤0〜1
0重量%と、(例えばロウの結晶化を防止する)透明度
安定剤0〜10重量%と、酸化防止剤0〜2重量%も加
えてもよい。典型的添加剤及び助剤は例えばUS−A
5,560,760に記載されている。
【0097】本発明は更にキナクリドン混晶顔料の1種
以上を含むインクジェット記録液を提供する。
【0098】最終記録液は一般に乾量で計算した場合に
合計0.5〜15重量%、好ましくは1.5〜8重量%
のキナクリドン混晶顔料を含む。
【0099】マイクロエマルションインクはキナクリド
ン混晶顔料を0.5〜15重量%、好ましくは1.5〜
8重量%と、水5〜99重量%と、有機溶剤及び/又は
ヒドロトロープ化合物0.5〜94.5重量%を含む。
【0100】「溶剤型」インクジェットインクはキナク
リドン混晶顔料0.5〜15重量%と、有機溶剤及び/
又はヒドロトロープ化合物85〜94.5重量%を含む
ことが好ましい。
【0101】記録液を製造するために使用する水は蒸留
水又は脱イオン水として使用することが好ましい。
【0102】記録液中に存在する溶剤は有機溶剤又はこ
のような溶剤の混合物を含むことができる。利用可能な
溶剤の例は1価又は多価アルコール、そのエーテル及び
エステル(例えばアルカノール、特に炭素原子数1〜4
のもの、例えばメタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール及びイソブタノー
ル)、2又は3価アルコール、特に炭素原子数2〜5の
もの(例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,2−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセロー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ト
リプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル)、多価アルコールの低級アルキルエーテル(例えば
エチレングリコールモノメチル、モノエチル又はモノブ
チルエーテル、トリエチレングリコールモノメチル又は
モノエチルエーテル)、ケトン及びケトンアルコール
(例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、メチルペンチルケトン、
シクロペンタノン、シクロヘキサノン及びジアセトンア
ルコール)、アミド(例えばジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド及びN−メチルピロリドン)、トル
エン及びn−ヘキサンである。
【0103】溶剤と兼用してもよいヒドロトロープ化合
物としては例えばホルムアミド、尿素、テトラメチル尿
素、ε−カプロラクタム、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ブチルグリコール、メチルセルロース、
グリセロール、N−メチルピロリドン、1,3−ジエチ
ル−2−イミダゾリジノン、チオジグリコール、ベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸Na、ト
ルエンスルホン酸Na、クメンスルホン酸Na、ドデシ
ルスルホン酸Na、安息香酸Na、サリチル酸Na又は
ブチルモノグリコール硫酸Naが挙げられる。
【0104】本発明の記録液は更に他の慣用添加剤を加
えてもよく、例えば防腐剤、カチオン、アニオン又は非
イオン界面活性物質(界面活性剤及び湿潤剤)、及び粘
度調節剤(例えば皮膜形成剤及び/又は付着及び耐摩耗
性を増加するためのバインダーとしてのポリビニルアル
コール、セルロース誘導体又は水溶性天然もしくは合成
樹脂)が挙げられる。
【0105】例えばエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノ
ールアミン又はジイソプロピルアミン等のアミンは主に
記録液のpHを増すように機能する。これらのアミンは
通常、0〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の
割合で記録液に加える。
【0106】本発明のインクジェットインクは粉末、水
性もしくは非水性製剤、懸濁液又はプレスケーキの形態
のキナクリドン混晶顔料をマイクロエマルション媒体又
は非水性媒体又はホットメルトインクジェットインク製
造用ロウに分散することにより製造することができる。
プレスケーキは高度に濃縮したプレスケーキ、特に噴霧
乾燥プレスケーキでもよい。
【0107】更に、キナクリドン混晶顔料は減法及び加
法色生成の両者のカラーフィルター用着色剤としても利
用できる(P.Gregory “Topics in
Applied Chemistry: High
Technology Application of
Organic Colorants”Plenum
Press,New York 1991,15〜2
5頁)。
【0108】下記実施例中、部及び百分率は重量に基づ
く。
【0109】合成例1 85.0%Pを含むポリリン酸392部を圧力容
器に配量する。次に2,5−ジアニリノテレフタル酸7
0.5部と2,5−ジ−(4−トルイジノ)テレフタル
酸7.8部を80〜90℃で撹拌下に導入し、混合物を
125℃に1時間加熱すると、この間に閉環が生じてキ
ナクリドンを形成する。次に、反応混合物を第2の圧力
容器に配量し、加圧下に撹拌しながら140℃で30%
濃度リン酸1762部の混合物を加えて加水分解する。
加水分解中に温度は155℃まで上昇する。混合物を1
55℃で0.5時間撹拌する。次に60℃まで冷却し、
混晶顔料を吸引濾別し、中性まで水洗し、80℃で乾燥
する。混晶顔料70.2部が得られる。スペクトルは混
晶顔料のスペクトルである。このスペクトルは13.7
3°(2θ)の反射が追加されている点で非置換β相キ
ナクリドンのスペクトルと異なる。11.05及び2
5.31°(2θ)における2,9−ジメチルキナクリ
ドンの典型的反射は検出できない。
【0110】合成例2 合成例1に従って製造した混晶顔料9部と式(II)の
顔料分散剤1部を機械的に混合する。この式(II)に
おいてPは直鎖非置換キナクリドンの基であり、Xは式
−SO−NH−(CH−N(Cの基
である。
【0111】合成例3 85.0%Pを含むポリリン酸382部を圧力容
器に配量する。次に2,5−ジアニリノテレフタル酸6
4.9部と2,5−ジ−(4−トルイジノ)テレフタル
酸11.5部を80〜90℃で撹拌下に導入し、混合物
を125℃に1時間加熱すると、この間に閉環が生じて
キナクリドンを形成する。次に、反応混合物を第2の圧
力容器に配量し、加圧下に撹拌しながら140℃で30
%濃度リン酸1721部の混合物を加えて加水分解す
る。加水分解中に温度は155℃まで上昇する。混合物
を155℃で0.5時間撹拌する。次に60℃まで冷却
し、混晶顔料を吸引濾別し、中性まで水洗し、80℃で
乾燥する。混晶顔料68.6部が得られる。スペクトル
は混晶顔料のスペクトルである。2,9−ジメチルキナ
クリドンの典型的反射は検出できない。
【0112】合成例4 合成例3の手順を繰り返し、混晶顔料68.6部をイソ
ブタノールで仕上げ処理する。即ち混晶顔料を水41
1.6部及び100%イソブタノール411.6部と混
合し、混合物を150℃で5時間撹拌した後、イソブタ
ノールを留去する。 静電特性
【0113】適用例1 粉末又は対応量のプレスケーキとしての合成例1からの
混晶顔料5部を混練装置で30分間かけてトナーバイン
ダー(ビスフェノールAをベースとするポリエステル、
Almacryl(登録商標)T500)95部に均質
配合する。次に、生成物を汎用実験室ミルで粉砕し、遠
心分級機で分級する。所望粒子フラクション(4〜25
μm)を粒度50〜200μmのシリコーン被覆フェラ
イト粒子(嵩密度2.75g/cm)(Powder
Techn.製品FBM 96−100)から構成さ
れるキャリヤーで励起する。
【0114】測定は慣用q/m測定装置で実施する。ト
ナーを吹き出す際にキャリヤーが連行されないようにす
るために、メッシュサイズ25μmをもつ篩を使用す
る。測定は約50%の相対大気湿度で実施する。励起時
間の関数として、下記q/m値[μC/g]が測定され
る。
【0115】
【表1】
【0116】適用例2〜8(表) 適用例1と同様にトナーを製造して測定する。全適用例
で乾量として計算した混晶顔料の割合は5%である。プ
レスケーキ(適用例2及び3)とマスターバッチ(適用
例7)における顔料濃度は各場合とも30%である。
【0117】適用例4、5及び6においてトナー中の電
荷制御剤の量は各場合とも1%であり、トナーバインダ
ーの割合は94%である。
【0118】
【表2】 電荷制御剤A:
【0119】
【化13】 23,R33,R43=C−Cアルキル R13=C−C11ペルフルオロアルキル。 電荷制御剤B:
【0120】
【化14】 電荷制御剤C:アルキルCr−サリチル酸(Bontr
on(登録商標)E84,Orient Chemic
als)。
【0121】適用例から明らかなように、本発明により
使用するキナクリドン混晶顔料は電荷制御剤に対して非
常に良好な適合性を示す。このため、技術装置要件に従
って摩擦電気帯電を微調整することができる。少量(1
%)の電荷制御剤でも安定的に長期帯電できる。 透明度:適用例1からのトナーの透明度を測定し(24
μm層厚)、EP−A−0 247 576の実施例3
の混晶顔料を着色剤として含む以外は同様のトナーの透
明度と比較した。本発明の試験トナーは3〜4ポイント
高い透明度(=著しく高い透明度)と、色相の青シフト
と、より高い色強度を示した。水性及び非水性インクジ
ェットインク:
【0122】実施例1 コポリマーに激しく混練することにより均質顔料分散液
とした塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー(例えばWa
cker製品Vinol(登録商標)15/45又はH
uls製品Vilith(登録商標)AS42)をベー
スとする合成例1からの混晶顔料の微粉砕50%顔料製
剤10部をディソルバーで撹拌しながらメチルイソブチ
ルケトン80部と1,2−プロピレングリコール10部
の混合物に加える。
【0123】下記組成: 混晶顔料 5部 塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー 5部 1,2−プロピレングリコール 10部 メチルイソブチルケトン 80部 をもつインクジェットインクが得られる。
【0124】実施例2 40%超微細水性顔料製剤形態の合成例2からの顔料製
剤5部を撹拌下(櫂形撹拌機又はディソルバー)にまず
脱イオン水75部、次いでMowilith(登録商
標)DM 760(アクリレート分散液)6部、エタノ
ール2部、1,2−プロピレングリコール5部及びMe
rgal(登録商標)K7 0.2部と混合する。
【0125】 下記組成: 合成例2からの顔料製剤 5部 Mowilith DM 760(アクリレート分散液) 6部 エタノール 2部 1,2−プロピレングリコール 5部 Mergal K7 0.2部 脱イオン水 81.8部 をもつインクジェットインクが得られる。
【0126】実施例3 40重量%超微細水性顔料製剤形態の合成例3からの混
晶顔料5部を撹拌下にまず脱イオン水80部、次いでL
uviskol(登録商標)K30(ポリビニルピロリ
ドン、BASF)4部、1,2−プロピレングリコール
5部及びMergal(登録商標)K7 0.2部と混
合する。
【0127】 下記組成: 混晶顔料 5部 Luviskol K30(ポリビニルピロリドン) 4部 1,2−プロピレングリコール 5部 Mergal K7 0.2部 脱イオン水 85.8部 をもつインクジェットインクが得られる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/20 101 G02B 5/20 101 G03G 9/097 G03G 9/12 311 9/09 9/08 344 9/12 311 361 (72)発明者 ハンス−トビーアス・マツホルト ドイツ国、64297・ダルムシユタツト、バ ルトシユトラーセ・20 (72)発明者 デイーテル・シユナイトマン ドイツ国、65817・エプシユタイン、ツア イリング・28・アー (72)発明者 マルテイン・ボエマー ドイツ国、61267・ノイ−アンシユパハ、 アオフ・デア・エアレンビーゼ・53

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真用トナー及び現像剤、粉末塗料
    材料、インクジェットインク、エレクトレット繊維並び
    にカラーフィルターにおける着色剤としての、 a)式(I): 【化1】 (式中、R及びRは水素原子である)の非置換β相
    キナクリドン85〜99重量%と、 b)置換基R及びRが同一又は異なり、塩素、臭素
    もしくはフッ素原子、又はC−Cアルキル基で置換
    されていてもよいC−Cアルキル、C−C アル
    コキシもしくはカルボキサミド基であり、Rが更に水
    素でもよい式(I)の1種以上の置換キナクリドン1〜
    15重量%から構成されるキナクリドン系混晶顔料の使
    用。
  2. 【請求項2】 混晶顔料がa)87〜95重量%とb)
    5〜13重量%から構成される請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 b)におけるR基が水素、塩素、メチ
    ル又はカルボキサミドであり、R基が塩素、メチル又
    はカルボキサミドである請求項1又は2に記載の使用。
  4. 【請求項4】 混晶顔料を別の有機有色顔料、無機顔料
    又は染料でシェーディングする請求項1から3のいずれ
    か一項に記載の使用。
  5. 【請求項5】 トリフェニルメタン、アンモニウム及び
    インモニウム化合物、イミニウム化合物、フッ素化アン
    モニウム及びフッ素化インモニウム化合物、ビスカチオ
    ン酸アミド、ポリマーアンモニウム化合物、ジアリルア
    ンモニウム化合物、アリールスルフィド誘導体、フェノ
    ール誘導体、ホスホニウム化合物及びフッ素化ホスホニ
    ウム化合物、カリックス(n)アレーン、環状結合オリ
    ゴ糖及びその誘導体、特にホウ素エステル誘導体、イン
    ターポリ電解質錯体、ポリエステル塩、金属錯化合物、
    特にサリチル酸−金属及びサリチル酸−非金属錯体、α
    −ヒドロキシカルボン酸−金属及び−非金属錯体、ベン
    ズイミダゾロン、アジン、チアジン又はオキサジンの群
    から選択される電荷制御剤と混晶顔料を併用する請求項
    1から4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 【請求項6】 液体トナー又は粉末トナーにおける請求
    項1から5のいずれか一項に記載の使用。
  7. 【請求項7】 トナーバインダーと、シェーディングし
    てもしなくてもよい請求項1から4のいずれか一項に記
    載の混晶顔料0.1〜60重量%、好ましくは0.5〜
    20重量%と、トリフェニルメタン、アンモニウム及び
    インモニウム化合物、フッ素化アンモニウム及びインモ
    ニウム化合物、ビスカチオン酸アミド、ポリマーアンモ
    ニウム化合物、ジアリルアンモニウム化合物、アリール
    スルフィド誘導体、フェノール誘導体、ホスホニウム化
    合物及びフッ素化ホスホニウム化合物、カリックス
    (n)アレーン、シクロデキストリン、ポリエステル
    塩、金属錯化合物、シクロオリゴ糖−ホウ素錯体、イン
    ターポリ電解質錯体、ベンズイミダゾロン、アジン、チ
    アジン又はオキサジンの類からの電荷制御剤0〜20重
    量%、好ましくは0.1〜5重量%(各場合の含量はト
    ナー又は現像剤の総重量に基づく)を含む電子写真用ト
    ナー又は現像剤。
  8. 【請求項8】 エポキシ、カルボキシル又はヒドロキシ
    ル基を含むアクリル樹脂又はポリエステル樹脂又はこの
    ような樹脂の組み合わせと、シェーディングしてもしな
    くてもよい請求項1から4のいずれか一項に記載の混晶
    顔料0.1〜60重量%、好ましくは0.5〜20重量
    %と、トリフェニルメタン、アンモニウム及びインモニ
    ウム化合物、フッ素化アンモニウム及びインモニウム化
    合物、ビスカチオン酸アミド、ポリマーアンモニウム化
    合物、ジアリルアンモニウム化合物、アリールスルフィ
    ド誘導体、フェノール誘導体、ホスホニウム化合物及び
    フッ素化ホスホニウム化合物、カリックス(n)アレー
    ン、シクロデキストリン、ポリエステル塩、金属錯化合
    物、シクロオリゴ糖−ホウ素錯体、インターポリ電解質
    錯体、ベンズイミダゾロン、アジン、チアジン又はオキ
    サジンの類からの電荷制御剤0〜20重量%、好ましく
    は0.1〜5重量%(各場合の含量は粉末又は粉末塗料
    材料の総重量に基づく)を含む粉末又は粉末塗料材料。
  9. 【請求項9】 請求項1から4のいずれか一項に記載の
    混晶顔料0.5〜15重量%を含むインクジェットイン
    ク。
  10. 【請求項10】 ロウ20〜90重量%と、請求項1か
    ら4のいずれか一項に記載の混晶顔料1〜10重量%か
    ら主に構成されるホットメルトインクジェットインク。
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