JPH1149998A - 画像記録用着色組成物及びその製造方法 - Google Patents

画像記録用着色組成物及びその製造方法

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JPH1149998A
JPH1149998A JP16782198A JP16782198A JPH1149998A JP H1149998 A JPH1149998 A JP H1149998A JP 16782198 A JP16782198 A JP 16782198A JP 16782198 A JP16782198 A JP 16782198A JP H1149998 A JPH1149998 A JP H1149998A
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千豊 鷹取
Masayuki Nakano
正行 中野
Nobuaki Sekine
宣明 関根
Yukio Kanbara
行雄 神原
Keiji Nakajima
啓二 中島
Ken Okura
研 大倉
Michiei Nakamura
道衛 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像記録における記録剤或いはその製造に使
用される高濃度着色組成物及びその製造方法の提供。 【解決手段】 顔料及び樹脂を含む画像記録用着色組成
物において、該顔料が、ジメチルキナクリドン顔料と無
置換キナクリドン顔料との混合顔料(A)、ジメチルキ
ナクリドン顔料と無置換キナクリドン顔料との固溶体顔
料(B)、或いはジメチルキナクリドン顔料と無置換キ
ナクリドン顔料との固溶体顔料とジメチルキナクリドン
顔料及び/又は無置換キナクリドン顔料との混合顔料
(C)であることを特徴とする画像記録用着色組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、電子印
刷、静電記録、インクジェット記録及び熱転写記録等の
画像記録における記録剤或いはその製造に使用される高
濃度着色組成物及び該画像記録用記録剤に使用された画
像記録用着色組成物及びそれらの製造方法に関する。
【0002】更に詳しくは本発明は、顔料及び樹脂を含
有する画像記録用記録剤において、顔料として優れた各
種堅牢性及び微細な粒子径を有するジメチルキナクリド
ン顔料と無置換キナクリドン顔料との混合顔料、ジメチ
ルキナクリドン顔料と無置換キナクリドン顔料との固溶
体顔料、或はジメチルキナクリドン顔料と無置換キナク
リドン顔料との固溶体顔料とジメチルキナクリドン顔料
及び/又は無置換キナクリドン顔料との混合顔料を含有
する鮮明なマゼンタ色の画像記録用着色組成物及びその
製造方法を提供するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、フルカラー又はモノカラーの電子
写真、静電印刷、静電記録、インクジェット記録及び熱
転写記録等の画像記録に使用されるマゼンタ色記録剤に
使用される赤色顔料としては、赤色の油溶性染料、分散
染料、チオインジゴ系顔料、溶性アゾレーキ系顔料、不
溶性アゾ系顔料、ジメチルキナクリドン顔料等が使用さ
れてきている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】上記したマゼンタ
色画像記録剤に使用する赤色顔料としてはマゼンタ色顔
料として著名なジメチルキナクリドン顔料が使用される
ことが多いが、単独ではマゼンタ色としては青みが強過
ぎるため、多くの場合それより黄味の赤色色素を混合調
色して所望のマゼンタ色として使用している。
【0005】しかしながら、これらに使用される赤色色
素についてみると、油溶性染料、分散染料等は樹脂媒体
に溶解的に着色できるため着色力は高いが、耐光性、耐
熱性、耐溶剤性、耐薬品性等の諸堅牢性に劣るという欠
点がある。又、チオインジゴ系顔料、溶性アゾレーキ系
顔料、不溶性アゾ系顔料も染料類よりは優れているが、
耐光性、耐熱性等の諸堅牢性が不十分である。従って、
上記した如き染料や顔料は、各種の堅牢性を要求される
記録剤用のマゼンタ色用に使用される色素としては不十
分であり、優れた物性を有する記録剤用のマゼンタ色に
使用される顔料の開発が要望されている。
【0006】本発明者らは、上記の従来のマゼンタ色記
録剤用の色素の欠陥を解決し、諸堅牢性を満足させ得る
赤色顔料の開発について種々研究した結果、特定のキナ
クリドン系顔料、即ち、γ型の結晶形を示す無置換キナ
クリドン顔料やジメチルキナクリドン顔料とγ型、β型
無置換キナクリドン顔料との固溶体顔料等がこの用途に
適切な高堅牢性等の物性を有するとともに鮮明で透明な
黄味赤色の色相をもたらすことができることを見い出し
た。
【0007】上記の知見から、マゼンタ色記録剤に使用
される顔料としてジメチルキナクリドン顔料と無置換キ
ナクリドン顔料との混合顔料、ジメチルキナクリドン顔
料と無置換キナクリドン顔料との固溶体顔料、或はジメ
チルキナクリドン顔料と無置換キナクリドン顔料との固
溶体顔料とジメチルキナクリドン顔料及び/又は無置換
キナクリドン顔料との混合顔料(以下、ジメチルキナク
リドン−無置換キナクリドン調色顔料と総称する)が、
適切なマゼンタ色の色相を有し、耐光性、耐溶剤性、耐
熱性、耐薬品性等の諸堅牢性に優れ、更に、従来の塗料
やプラスチック着色等の用途に使用されている顔料に比
べ粒子径を小さくすることにより、色相の鮮明性及び冴
え、透明性等に優れた性質を発揮することができ、これ
を着色剤として使用することにより優れた画像記録用記
録剤が得られることを見い出し本発明を完成した。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、顔料及
び樹脂を含む画像記録用着色組成物において、該顔料
が、ジメチルキナクリドン顔料と無置換キナクリドン顔
料との混合顔料(A)、ジメチルキナクリドン顔料と無
置換キナクリドン顔料との固溶体顔料(B)、或いはジ
メチルキナクリドン顔料と無置換キナクリドン顔料との
固溶体顔料とジメチルキナクリドン顔料及び/又は無置
換キナクリドン顔料との混合顔料(C)であることを特
徴とする画像記録用着色組成物及びその製造方法であ
る。
【0009】本発明の画像記録用着色組成物は、その顔
料成分としてジメチルキナクリドン−無置換キナクリド
ン調色顔料を使用しているものであるが、この赤色顔料
は耐光性、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性等の諸
堅牢性に優れ、更に高い着色力、鮮明性、冴え、透明性
を有するものであり、高濃度着色組成物の製造に際して
も加工温度を120℃以下で行うような分散加工方法を
取ること等によって着色物の製造の工程においても安定
に製造することができ、又、最終的に画像記録用記録剤
として使用される際にも鮮明で冴えた、透明感の高い画
像を安定して記録することができるものである。又、液
体記録剤として使用するに際にも、長期間安定に記録す
ることができるものである。従って、得られた画像は色
相に優れ、鮮明性、透明性に優れるとともに上記した諸
堅牢性に優れた性質を示す。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を更に詳細に説明すると、
本発明で使用し主として本発明を特徴づけるジメチルキ
ナクリドン−無置換キナクリドン調色顔料を調製し、そ
れを使用して画像記録用着色組成物とする方法として
は、顔料の製造工程で混合調色を行った微粉顔料を用い
て直接着色組成物を製造する方法と、微粉顔料を予めロ
ールミル又は押出機等の加熱混練機を使用して、或は顔
料の水性プレスケーキを加熱ニーダー等を使用して高濃
度着色剤を製造し、それを用いて着色組成物を製造する
方法がある。
【0011】具体的な調色顔料及び該調色顔料を含む高
濃度着色剤としては、例えば、下記の如きものが挙げら
れる。 (A)ジメチルキナクリドン顔料と無置換キナクリドン
顔料との混合顔料及びその高濃度着色剤。 (a)両顔料をそれぞれ単独で乾燥し、衝撃粉砕又は磨
砕された微粉顔料での混合物及び高濃度着色剤。 (b)両顔料の水性プレスケーキを混合し、乾燥後、衝
撃粉砕又は磨砕された微粉混合顔料及び高濃度着色剤。 (c)両顔料の水性プレスケーキをそれぞれ単独で加熱
ニーダー等に仕込み、溶融フラッシング法等により製造
した高濃度着色剤。 (d)両顔料の水性プレスケーキを混合し同様にして製
造した高濃度着色剤。
【0012】(B)ジメチルキナクリドン顔料と無置換
キナクリドン顔料との固溶体顔料及びその高濃度着色
剤。 (a)ジメチルキナクリドン顔料とγ型無置換キナクリ
ドン顔料の固溶体を乾燥し、衝撃粉砕又は磨砕された微
粉顔料及び高濃度着色剤。 (b)ジメチルキナクリドン顔料とγ型無置換キナクリ
ドン顔料及びβ型無置換キナクリドン顔料の固溶体を乾
燥し、衝撃粉砕又は磨砕された微粉顔料及び高濃度着色
剤。 (c)上記(a)、(b)の固溶体顔料の水性プレスケ
ーキをそれぞれ単独で加熱ニーダー等に仕込み、溶融フ
ラッシング法等により製造した高濃度着色剤。 (d)上記(a)、(b)の固溶体顔料の水性プレスケ
ーキを混合し同様にして製造した高濃度着色剤。
【0013】(C)ジメチルキナクリドン顔料と無置換
キナクリドン顔料との固溶体顔料と、ジメチルキナクリ
ドン顔料及び/又は無置換キナクリドン顔料との混合顔
料及びその高濃度着色剤。 (a)ジメチルキナクリドン顔料とγ型無置換キナクリ
ドン顔料の固溶体の微粉顔料と、γ型無置換キナクリド
ン微粉顔料との調色顔料及び高濃度着色剤。 (b)ジメチルキナクリドン顔料とγ型無置換キナクリ
ドン顔料及びβ型無置換キナクリドン顔料の固溶体の微
粉顔料とγ型無置換キナクリドン微粉顔料との調色顔料
及び高濃度着色剤。 (c)上記(a)、(b)の固溶体顔料の水性プレスケ
ーキをそれぞれ単独で加熱ニーダー等に仕込み、溶融フ
ラッシング法等により製造した高濃度着色剤。 (d)上記(a)、(b)の固溶体顔料の水性プレスケ
ーキを混合し同様にして製造した高濃度着色剤。
【0014】上記において、ジメチルキナクリドン顔料
と無置換キナクリドン顔料との固溶体顔料とは、ジメチ
ルキナクリドン顔料及び無置換キナクリドン顔料の混合
顔料を下記するような顔料化処理をすることにより固溶
体の状態にし、色相の鮮明性、冴え、透明性を向上させ
ることを目的としている。混合顔料を固溶体にする方法
は従来公知の方法に準ずる。例えば、固溶体にする複数
の顔料を配合し、酸ペースト処理ないし磨砕工程を経て
固溶体粗結晶を得、有機溶剤等で処理することによって
達成される。
【0015】本発明に使用するジメチルキナクリドン−
無置換キナクリドン調色顔料、即ち、ジメチルキナクリ
ドン顔料と無置換キナクリドン顔料との混合顔料(A)
中の両者の混合比率、ジメチルキナクリドン顔料と無置
換キナクリドン顔料との固溶体顔料(B)中の両者の組
成比率、或いは該固溶体顔料(B)とジメチルキナクリ
ドン顔料及び/又は無置換キナクリドン顔料との混合物
顔料(C)中の合計のジメチルキナクリドン顔料と無置
換キナクリドン顔料の比率(重量)は、希望する画像の
色相によって決められるものであり、約99:1〜1:
99の範囲であって、好ましくは90:10〜30:7
0の範囲である。
【0016】無置換キナクリドン顔料としては、黄味の
赤色を示すγ型無置換キナクリドン顔料及び紫味の赤色
を示すβ型無置換キナクリドン顔料が使用される。ジメ
チルキナクリドン顔料と無置換キナクリドン顔料との固
溶体顔料において、明るい鮮明な黄味のマゼンタ色を得
るためには、ジメチルキナクリドン顔料とγ型及びβ型
無置換キナクリドン顔料の合計の対比(重量比)は約5
0:50〜20:80で、無置換キナクリドン顔料とし
ては黄味のγ型無置換キナクリドン顔料を多く使用する
ことが好ましい。β型無置換キナクリドン顔料は少量使
用する時は非常に冴えた色を示すが、多く使用すると紫
味になるので固溶体顔料全体に対して約30重量%以下
の量に抑えるのが好ましい。
【0017】β型無置換キナクリドン顔料を比較的多く
使用した、ジメチルキナクリドン顔料とγ型及びβ型無
置換キナクリドン顔料との固溶体顔料に更に黄味のγ型
無置換キナクリドン顔料を加えて調色することによって
明るい鮮明な黄味のマゼンタ色を得ることができる。
【0018】本発明に使用する上記したジメチルキナク
リドン−無置換キナクリドン調色顔料顔料を使用して優
れた画像の色の透明性、冴え、鮮明性等の性質や物性に
もたらすために、顔料の結晶を整えたり、顔料粒子の形
状や粒子径を所望の範囲に整えたりする等の後処理が通
常の方法に準じて行われる。
【0019】一般にジメチルキナクリドン顔料や無置換
キナクリドン顔料等のキナクリドン系顔料が塗料或いは
プラスチック等の着色の用途に使用される場合には、顔
料に隠蔽力、媒体への分散の容易さ、耐候性、耐加熱加
工性等の性能を持たせるため顔料の平均粒子径は大き
く、例えば、約500〜700nmの大きさに調整して
いる。
【0020】しかし、この粗大な顔料を画像記録剤の着
色剤として使用した場合には、色相の透明性、冴え及び
鮮明性に欠けるという問題がある。特に、フルカラー記
録剤の着色剤として使用する場合には、色相の透明性、
冴え、鮮明性を有していることが好まい。そのために
は、本発明に使用する上記したジメチルキナクリドン−
無置換キナクリドン調色顔料は画像記録用着色組成物を
製造するフラッシング、混練或は湿式分散等の通常の分
散方法で分散することによって平均粒子径が約200n
m以下、好ましくは約150nm以下になるように調製
することが好ましい。
【0021】顔料を微粒子化する方法としては衝撃粉砕
による方法や磨砕による方法等が挙げられる。衝撃粉砕
法としてはボールミルや振動ミルを用いるドライミリン
グ法がその代表的方法であり、従来公知のスチールボー
ル、スチールロッド等の粉砕媒体が使用され、磨砕助剤
として無機塩が併せて使用することが好ましい。磨砕法
としてソルトミリング法やソルベントソルトミリング法
がその代表的方法であり、無水芒硝、塩化ナトリウム、
硫酸アルミニウム等の磨砕助剤が併せて使用される。粉
砕或いは磨砕の工程の後処理として金属系の不純物の除
去のために希酸水溶液で洗浄後充分水洗したり、水溶性
塩類を水で除去して後充分水洗する。このようにして得
られた微粒子顔料は色相の鮮明性、冴え、透明性を有
し、又、耐光性、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性
等の諸堅牢性に優れた性質を示した。
【0022】本発明において使用される樹脂は、固体状
の着色組成物にあっては分散媒体であり、液体の着色組
成物にあっては顔料の分散剤として機能するものであ
り、又、実際に記録剤として使用されたときは顔料の固
着剤として作用するものである。このような目的で使用
される樹脂としては、電子写真、静電印刷、静電記録等
の乾式現像剤及び湿式現像剤、油性及び水性インクジェ
ットインク、熱転写インクリボン及びフイルム等の画像
記録剤に通常使用されているいずれの樹脂であってもよ
い。又、それぞれの用途に合わせて、必要に応じて従来
公知の添加剤、例えば、帯電制御剤、流動化剤等、或い
は媒体として溶剤、水系媒体が使用される。
【0023】本発明の画像記録用着色組成物はその目的
により種々の使い方がなされる。その一つは高濃度着色
組成物であって、顔料を高濃度に含み、予め充分に練肉
して顔料を分散させたり、調色を行っておくことによ
り、後の工程を容易にするためのものであり、粗粒、粗
粉、微粉、シート状、小塊状等の固体状、或いはペース
ト状又は液状のいずれの形状にても使用される。
【0024】又、本発明の画像記録用着色組成物とし
て、目的の画像記録剤として使用される組成のものが挙
げられ、いわゆる微細粉体状乾式現像剤、液状湿式現像
剤、静電記録剤、インクジェット記録用インキ、フイル
ム、紙等の基材に塗布された熱転写インクリボン及びフ
イルム等である。
【0025】本発明で使用されるマゼンタ色に調色され
たジメチルキナクリドン−無置換キナクリドン調色顔料
の、樹脂やその他の添加剤或いは媒体を含む着色組成物
中における含有量は、上記したような使用する目的によ
って異なるものである。顔料の高濃度着色組成物では、
その含有量は約70重量%〜10重量%、好ましくは6
0重量%〜20重量%程度である。
【0026】又、目的の画像記録剤中の顔料の含有量と
しては記録剤の種類によって異なり、電子写真用乾式現
像剤等においては顔料の含有量としては約15重量%〜
2重量%、好ましくは10重量%〜3重量%程度であ
り、静電記録用湿式現像剤等においては濃厚原液で約1
重量%〜20重量%、好ましくは3重量%〜10重量%
程度であり、通常は希釈液で10〜30容量倍に希釈し
て使用される。熱転写インクリボン若しくはフイルムの
着色剤として使用される場合には、15重量%〜4重量
%、好ましくは10重量%〜6重量%程度であり、イン
クジェット記録用インクでは3重量%〜20重量%、好
ましくは5重量%〜10重量%程度であり、それぞれ使
用する目的に応じて最も好ましい含有量で使用される。
【0027】前記した顔料の高濃度着色組成物の製造方
法として乾式の加熱混練分散法とセラミックビーズ、ガ
ラスビーズ、スチールボール等を用いる湿式の媒体分散
法がある。特に顔料を樹脂中に高濃度に分散する方法と
しては二本ロール、三本ロール、加熱ニーダー、加圧加
熱ニーダー、一軸押出機、二軸押出機等の混練分散機を
使用して樹脂を溶融して顔料を混練分散する方法がとら
れる。
【0028】これらのいずれの場合においても混練分散
加工は120℃以下の温度で行なわれることが望まし
い。この比較的低温の加工温度条件で行うことによって
予め微細に調製された顔料の粒子径がそのまま保たれ、
引き続き行われる記録剤製造の加工工程においても同様
に行うことにより、画像記録剤として色相の鮮明性、冴
え、透明性が示されるのである。
【0029】この顔料の高濃度分散方法として最も好ま
しい方法は、顔料の水性ペーストを溶融した樹脂でフラ
ッシングする方法(常圧溶融フラッシング法)であり、
例えば、特開平2−175770号公報で提案されてい
る方法等である。具体的には、溶剤は全く使用せずに顔
料の水性プレスケーキと樹脂バインダーとを蒸気加熱可
能なニーダー又はフラッシャーに仕込み、樹脂の融点又
は軟化点未満の温度で常圧で混練して水性相の顔料を樹
脂相に移行させ、分離した水を除去し、更に残存してい
る水分を混練蒸発させる方法である。水性プレスケーキ
を使用することでプレスケーキの顔料粒子をそのまま樹
脂中に移行させることができ、又、混練分散加工も水が
存在する間は100℃以下で進めることができるという
特徴を有している。
【0030】又、高濃度顔料分散工程として、粉末顔
料、樹脂バインダーに分散剤として水を加えて、同様に
して常圧で溶剤の不存在下、加工温度を120℃以下で
該樹脂の融点又は軟化点未満の温度で混練して顔料を樹
脂相に移行させ、分離水は除去し、残存水は混練蒸発さ
せる方法によっても高濃度分散着色組成物を得ることが
できる。
【0031】本発明の画像記録用着色組成物において
は、電子写真、静電印刷、静電記録等の乾式現像剤及び
湿式現像剤、水性、油性及びソリッド状インクジェット
インク、熱転写インクリボン及び熱転写インクフイルム
等の画像記録剤は、上記のジメチルキナクリドン−無置
換キナクリドン調色顔料をそのまま或は前記した顔料の
高濃度着色組成物の形で使用して、樹脂バインダー、樹
脂溶液或は付加重合性単量体中に分散或は希釈再分散
し、それぞれの画像記録剤の製造の常法に従い、その際
に必要に応じて従来公知の帯電制御剤、流動化剤、強磁
性材料、溶剤媒体、水系媒体等を添加して製造される。
【0032】電子写真、静電印刷、静電記録等に使用さ
れる画像記録用記録剤について述べると、乾式記録剤と
しては粉砕法及び重合法と呼ばれる懸濁重合法、乳化重
合液凝集法等の製造方法によって製造される微細粉体状
乾式現像剤が使用される。粉砕法は顔料、樹脂バインダ
ー、帯電制御剤等を加熱混練し、冷却後、粉砕、所定の
粒度に分級する製造方法であり、懸濁重合法は顔料、帯
電制御剤等を分散させた付加重合性単量体を液滴の粒径
を制御したO/W型エマルジョンとし、懸濁重合法によ
り着色微粒子重合体とする方法であり、又、乳化重合液
凝集法は乳化重合液に顔料や電荷制御剤の微分散液を混
合し、得られた着色乳化重合液を加熱し、融着及び凝集
させることにより重合体粒子に顔料や帯電制御剤を共沈
或は吸着させるとともに、所定の粒度に微粒子化する方
法である。それぞれ更に必要に応じて従来公知の流動化
剤や強磁性材料等の添加剤が添加される。
【0033】又、湿式記録剤としては、顔料を樹脂バイ
ンダー、分散安定剤、帯電制御剤等とともに溶剤媒体中
で湿式媒体分散機を用いて分散させる方法、或は顔料、
樹脂バインダー、帯電制御剤等よりなる着色樹脂微粒子
を同様にして分散安定剤或は更に帯電制御剤とともに、
溶剤媒体中で湿式媒体分散機を用いて分散させる方法に
よって製造される液状湿式現像剤が使用される。
【0034】又、本発明の画像記録用着色組成物はマゼ
ンタ色の画像記録剤として単色ないし二色カラー、多色
カラー等の個別色で使用される外、フルカラー記録シス
テムとしてシアン色、イエロー色或いは更にブラック色
の画像記録剤とセットになって一緒に使用され得ること
は勿論である。これらの有機顔料、無機顔料の例として
は、フタロシアニン系、アゾ系、ポリ縮合アゾ系、アゾ
メチンアゾ系、アンスラキノン系、ペリノン・ペリレン
系、インジゴ・チオインジゴ系、ジオキサジン系、イソ
インドリノン系、ピロロピロール系顔料等、カーボンブ
ラック顔料、酸化チタン系、酸化鉄系、焼成顔料系、体
質顔料等従来使用されている顔料である。
【0035】特にフルカラー記録剤に使用される顔料と
しては、シアン色の顔料としてフタロシアニン系ブルー
顔料であり、イエロー色としてはアゾ系、ポリ縮合アゾ
系、アンスラキノン系、イソインドリノン系のそれぞれ
の黄色顔料であり、ブラック色としてはカーボンブラッ
ク顔料、アゾメチンアゾ系黒色顔料、各色の顔料の調色
による黒色顔料等がその代表的なものとして挙げられ
る。
【0036】これらの各種の顔料も前記したジメチルキ
ナクリドン−無置換キナクリドン調色顔料と同様に、画
像記録用着色組成物を製造するフラッシング、混練或は
湿式分散等の通常の分散方法で分散することによって、
平均粒子径が約200nm以下、好ましくは約150n
m以下になるように調製された顔料を使用することが好
ましい。
【0037】
【実施例】次に顔料製造例及び実施例を挙げて本発明を
更に具体的に説明する。尚、文中部又は%とあるのは重
量基準である。 顔料製造例1 ジメチルキナクリドンの粗顔料10部、塩化ナトリウム
100部及び高沸点脂環式炭化水素1部をボールミルに
充填し、10時間磨砕を行った。顔料化、濾過及び洗浄
等の後処理を行ない、プレスケーキを得た。ジメチルキ
ナクリドン顔料としての固形分は30%であった。得ら
れたプレスケーキを乾燥及び粉砕してジメチルキナクリ
ドン顔料を得た。このようにして製造された顔料を分散
させたときの平均粒子径は約200nm以下を示し、色
相は青味の赤色を示した。
【0038】別にγ型無置換キナクリドンの粗顔料10
部、無水芒硝90部及び塩素化脂肪族炭化水素1部をボ
ールミルに充填し、10時間磨砕を行った。顔料化、濾
過及び洗浄等の後処理を行ない、プレスケーキを得た。
γ型無置換キナクリドン顔料としての固形分は30%で
あった。得られたプレスケーキを乾燥及び粉砕してγ型
無置換キナクリドン顔料を得た。このようにして製造さ
れた顔料を分散させたときの平均粒子径は約200nm
以下を示し、色相は黄味の赤色を示した。
【0039】顔料製造例2 顔料製造例1で得たジメチルキナクリドン顔料の水性プ
レスケーキを固形分で70部を採り、γ型無置換キナク
リドン顔料の水性プレスケーキの固形分30部と混合
し、乾燥及び粉砕してジメチルキナクリドン顔料及びγ
型キナクリドン顔料の混合物顔料を得た。色相はマゼン
タ色を示した。混合物顔料を分散させたときの平均粒子
径は約200nm以下であった。
【0040】顔料製造例3 50部のジメチルキナクリドン顔料に50部のγ型無置
換キナクリドン顔料のクルードを添加し、摩砕し、固溶
体粗結晶を得て、有機溶剤処理による顔料化を行い、濾
過及び洗浄後、乾燥及び粉砕してジメチルキナクリドン
−γ型キナクリドン(重量比50:50)固溶体顔料を
得た。色相は黄味の赤色を示した。赤色固溶体顔料を分
散させたときの平均粒子径は約200nm以下であっ
た。
【0041】顔料製造例4 35部のジメチルキナクリドン顔料に50部のγ型無置
換キナクリドン顔料及び15部のβ型無置換キナクリド
ン顔料のクルードを添加し、摩砕し、固溶体粗結晶を得
て、有機溶剤処理による顔料化を行い、濾過及び洗浄
後、乾燥及び粉砕してジメチルキナクリドン−γ型キナ
クリドン−β型無置換キナクリドン(重量比35:5
0:15)固溶体顔料を得た。色相は黄味の赤色を示し
た。赤色固溶体顔料を分散させたときの平均粒子径は約
200nm以下であった。
【0042】顔料製造例5 35部のジメチルキナクリドン顔料に20部のγ型無置
換キナクリドン顔料及び15部のβ型無置換キナクリド
ン顔料のクルードを添加し、摩砕し、固溶体粗結晶を得
て、有機溶剤処理による顔料化を行い、濾過及び洗浄
後、乾燥及び粉砕してジメチルキナクリドン−γ型無置
換キナクリドン−β型キナクリドン(重量比35:2
0:15)固溶体顔料を得た。色相は黄味の赤色を示し
た。赤色固溶体顔料を分散させたときの平均粒子径は約
200nm以下であった。
【0043】顔料製造例6 顔料製造例5で得たジメチルキナクリドン−γ型無置換
キナクリドン−β型キナクリドン(重量比35:20:
15)固溶体顔料の水性プレスケーキを固形分で70部
を採り、顔料製造例1で得たヂメチルキナクリドン顔料
の水性プレスケーキの固形分30部と混合し、乾燥及び
粉砕してジメチルキナクリドン−γ型無置換キナクリド
ン−β型キナクリドン固溶体顔料及びγ型キナクリドン
の顔料の混合物顔料を得た。色相はマゼンタ色を示し
た。混合物顔料を分散させたときの平均粒子径は約20
0nm以下であった。
【0044】実施例1 特開平2ー175770号公報で提案された顔料の常圧
溶融フラッシング法に従って、顔料製造例1で得たジメ
チルキナクリドン顔料のプレスケーキ84部(顔料固形
分25%)、γ型無置換キナクリドン顔料のプレスケー
キ30部(顔料固形分30%)及びスチレン−メタクリ
ル系共重合樹脂(軟化点約110℃、ガラス転移点約5
6℃、GPC法重量平均分子量約9万)70部を加熱型
ニーダーに仕込み、混合しつつ蒸気加熱を行い、溶融フ
ラッシングを行った。混練樹脂の温度を90〜95℃に
し、フラッシングを続け、水分を分離させた。分離水を
排出し更に残存している水分を加熱混練しつつ蒸発させ
除去した。更に混練を続けて後、ニーダーから混練物を
取り出し、冷却後粗砕して、顔料分を30%の濃度で含
有するマゼンタ色高濃度着色組成物の粗粉を得た。
【0045】次に、このようにして得たマゼンタ色混合
顔料を含む高濃度着色組成物14.7部及びクロム錯塩
系負帯電制御剤3部を上記で使用したスチレン−メタク
リル系共重合樹脂82.3部と常法に従って混練し、冷
却後、粗砕して後、ジェットミルで微粉砕し、更に分級
して5〜20μmのマゼンタ色樹脂組成物の微粉末を得
た。常法に従い流動化剤としてコロイダルシリカを添加
して充分に混合し、次いでキャリアの磁性鉄粉と混合
し、マゼンタ色電子写真乾式現像剤とした。
【0046】これを負電荷フルカラー現像用電子写真複
写機に仕込み、紙に複写した。複写画像は鮮明で冴えた
マゼンタ色を呈し、耐光性等の諸物性に優れた堅牢性を
示した。又、オーバーヘッドプロジェクター(以下OH
Pとする)用のポリエステルシートに複写すると透明な
画像を呈し、OHPスクリーンに鮮明なマゼンタ色の映
像を示した。
【0047】又、シアン色顔料としてC.I.ピグメン
トブルー15:3(以下現像剤中の顔料含有率を示す:
3.5%)、黄色顔料としてC.I.ピグメントイエロ
ー93(4.4%)、ブラック色顔料としてC.I.ピ
グメントブラック7(3.5%)のそれぞれ平均粒子径
が約200nm以下になるように分散できる顔料を用い
て、上記と同様にしてそれぞれシアン色現像剤、イエロ
ー色現像剤、ブラック色現像剤とし、上記で得たマゼン
タ色現像剤とともに四色フルカラー複写を行ない、鮮明
なフルカラー画像を得た。又、OHPシートに複写し、
OHPスクリーンに鮮明なフルカラー映像を映すフルカ
ラー画像を得た。
【0048】実施例2 顔料製造例1で得たジメチルキナクリドン顔料21部及
びγ型無置換キナクリドン顔料9部と実施例1で使用し
たスチレン−メタクリル系共重合樹脂70部と水100
部を加熱型ニーダーに仕込み、混合しつつ蒸気加熱を行
い、充分混練を行った。混練樹脂の温度を90〜95℃
にし、水分を分離させた。分離水を排出し更に残存して
いる水分を加熱混練しつつ蒸発させ除去した。更に混練
を続けた後、ニーダーから混練物を取り出し、冷却後粗
砕して、顔料分を30%の濃度で含有するマゼンタ色高
濃度着色組成物の粗粉を得た。
【0049】実施例1と同様にして、マゼンタ色混合顔
料を含む高濃度着色組成物及びクロム錯塩系負帯電制御
剤をスチレン−メタクリル系共重合樹脂と混練し、粉砕
及び分級して5〜20μmのマゼンタ色樹脂組成物の微
粉末を得、コロイダルシリカを添加し、磁性鉄粉と混合
し、マゼンタ色電子写真乾式現像剤とした。負電荷フル
カラー現像用電子写真複写機にて紙に複写した。複写画
像は鮮明で冴えたマゼンタ色を呈した。又、OHP用の
ポリエステルシートに複写すると透明な画像を呈し、ス
クリーンに鮮明なマゼンタ色の映像を示した。
【0050】又、実施例1で使用したシアン色、イエロ
ー色及びブラック色の現像剤を上記のマゼンタ色現像剤
とともに、紙に四色フルカラー複写を行ない、鮮明なフ
ルカラー複写画像を得た。又、OHPシートのフルカラ
ー複写画像はスクリーンに鮮明なフルカラー映像を映し
た。
【0051】実施例3 顔料製造例2で得たジメチルキナクリドン顔料及びγ型
無置換キナクリドン顔料の混合物顔料30部を実施例1
で使用したスチレン−メタクリル系共重合樹脂70部と
三本ロールにて充分混練し、顔料を分散させた。冷却後
粗砕して、顔料分を30%の濃度で含有するマゼンタ色
高濃度着色組成物の粗粉を得た。実施例1で示した方法
に従って、このようにして得たマゼンタ色混合顔料を含
む高濃度着色組成物14.7部及びクロム錯塩系負帯電
制御剤3部を上記で使用した上記で使用したスチレン−
メタクリル系共重合樹脂82.3部と混練し、冷却後、
粗砕、微粉砕及び分級して5〜20μmのマゼンタ色樹
脂組成物の微粉末を得、コロイダルシリカを添加し、磁
性鉄粉と混合し、マゼンタ色電子写真乾式現像剤とし
た。負電荷フルカラー現像用電子写真複写機にて紙に複
写した。複写画像は鮮明で冴えたマゼンタ色を呈した。
【0052】又、OHP用のポリエステルシートに複写
すると透明な画像を呈し、スクリーンに鮮明なマゼンタ
色の映像を示した。又、実施例1で使用したシアン色、
イエロー色及びブラック色の現像剤を上記のマゼンタ色
現像剤とともに、紙に四色フルカラー複写を行ない、鮮
明なフルカラー複写画像を得た。又、OHPシートのフ
ルカラー複写画像はスクリーンに鮮明なフルカラー映像
を映した。
【0053】実施例4 実施例1で示した顔料の常圧溶融フラッシング法に従っ
て、顔料製造例1で得たジメチルキナクリドン顔料のプ
レスケーキ50部(顔料固形分30%)と顔料製造例3
で得たジメチルキナクリドン−γ型キナクリドン(5
0:50)固溶体顔料のプレスケーキ53.6部(顔料
固形分28%)及び実施例1で使用したスチレン−メタ
クリル系共重合樹脂70部を加熱型ニーダーに仕込み、
混合し、溶融フラッシングを行った。分離した水を排出
し更に残存している水分を加熱混練しつつ除去し、顔料
を分散させた。ニーダーから混練物を取り出し、冷却後
粗砕して、顔料分を30%の濃度で含有するマゼンタ色
高濃度着色組成物の粗粉を得た。
【0054】実施例1と同様にして上記で得た得たマゼ
ンタ色混合顔料を含む高濃度着色組成物及びクロム錯塩
系負帯電制御剤をスチレン−メタクリル系共重合樹脂と
混練し、粉砕及び分級して5〜20μmのマゼンタ色樹
脂組成物の微粉末を得、コロイダルシリカを添加し、磁
性鉄粉と混合し、マゼンタ色電子写真乾式現像剤とし
た。負電荷フルカラー現像用電子写真複写機にて紙に複
写した。複写画像は鮮明で冴えたマゼンタ色を呈した。
【0055】又、OHP用のポリエステルシートに複写
すると透明な画像を呈し、スクリーンに鮮明なマゼンタ
色の映像を示した。又、実施例1で使用したシアン色、
イエロー色及びブラック色の現像剤を上記のマゼンタ色
現像剤とともに紙に四色フルカラー複写を行ない、鮮明
なフルカラー複写画像を得た。又、OHPシートのフル
カラー複写画像はスクリーンに鮮明なフルカラー映像を
映した。
【0056】実施例5 実施例1に記載の顔料の溶融フラッシング法に従って、
顔料製造例1で得たジメチルキナクリドン顔料のプレス
ケーキ50部(顔料固形分30%)と顔料製造例4で得
たジメチルキナクリドン−γ型キナクリドン−β型キナ
クリドン(重量比35:50:15)固溶体顔料のプレ
スケーキ53.6部(顔料固形分28%)及び負電荷用
ビスフェノール型ポリエステル樹脂(軟化点約100
℃)と加熱型ニーダーに仕込み、混合し、溶融フラッシ
ングを行った。分離した水を排出し更に残存している水
分を加熱及び蒸発しつつ除去し、顔料を分散させた。ニ
ーダーから混練物を取り出し、冷却後粗砕して、顔料分
を30%の濃度で含有するマゼンタ色高濃度着色組成物
の粗粉を得た。
【0057】次に、実施例1に記載の方法に従って、こ
のようにして得たマゼンタ色混合顔料を含む高濃度着色
組成物14.7部及びクロム錯塩系負帯電制御剤3部を
上記で使用したビスフェノール型ポリエステル樹脂8
2.3部と混練し、冷却後、粗砕、微粉砕及び分級して
5〜20μmのマゼンタ色樹脂組成物の微粉末を得、流
動化剤としてコロイダルシリカを添加し、磁性鉄粉と混
合し、マゼンタ色電子写真乾式現像剤とした。負電荷フ
ルカラー現像用電子写真複写機にて紙に複写した。複写
画像は鮮明で冴えたマゼンタ色を呈した。
【0058】又、OHP用のポリエステルシートに複写
すると透明な画像を呈し、スクリーンに鮮明なマゼンタ
色の映像を示した。又、実施例1で使用したシアン色、
イエロー色及びブラック色の現像剤を上記のマゼンタ色
現像剤とともに紙に四色フルカラー複写を行ない、鮮明
なフルカラー複写画像を得た。又、OHPシートのフル
カラー複写画像はスクリーンに鮮明なフルカラー映像を
映した。
【0059】実施例6 実施例1に記載の顔料の溶融フラッシング法に従って、
顔料製造例6で得たジメチルキナクリドン−γ型無置換
キナクリドン−β型無置換キナクリドン(35:20:
15)固溶体顔料とジメチルキナクリドン顔料との(重
量比70:30)混合顔料の水性プレスケーキ107.
2部(顔料固形分28%)及び正電荷用三級アミノ基を
有するスチレン−メタクリル系共重合樹脂70部とを加
熱型ニーダーに仕込み、混合し、溶融フラッシングを行
った。分離した水を排出し更に残存している水分を加熱
混練しつつ除去し、顔料を分散させた。ニーダーから混
練物を取り出し、冷却後粗砕して、顔料分を30%の濃
度で含有するマゼンタ色高濃度着色組成物の粗粉を得
た。
【0060】実施例1に記載の方法に従って、マゼンタ
色混合顔料を含む高濃度着色組成物14.7部及び上記
で使用したスチレン−メタクリル系共重合樹脂85.3
部と混練し、冷却後、粗砕、微粉砕及び分級して5〜2
0μmのマゼンタ色樹脂組成物の微粉末を得、流動化剤
としてコロイダルシリカを添加し、磁性鉄粉と混合し、
マゼンタ色電子写真乾式現像剤とした。正電荷フルカラ
ー現像用電子写真複写機にて紙に複写した。複写画像は
鮮明で冴えたマゼンタ色を呈した。
【0061】又、OHP用のポリエステルシートに複写
すると透明な画像を呈し、スクリーンに鮮明なマゼンタ
色の映像を示した。又、上記と同様にして実施例1で使
用した青色、黄色及び黒色顔料を用いてシアン色、イエ
ロー色及びブラック色の現像剤とし、上記のマゼンタ色
現像剤とともに正電荷フルカラー現像用電子写真複写機
にて紙に四色フルカラー複写を行ない、鮮明なフルカラ
ー複写画像を得た。又、OHPシートのフルカラー複写
画像はスクリーンに鮮明なフルカラー映像を映した。
【0062】実施例7 実施例1で示された顔料の溶融フラッシング法に従っ
て、顔料製造例6で得たジメチルキナクリドン−γ型無
置換キナクリドン−β型無置換キナクリドン(重量比3
5:20:15)固溶体顔料とジメチルキナクリドン顔
料との(重量比70:30)混合顔料の水性プレスケー
キ107.2部(顔料固形分28%)及び負電荷用ビス
フェノール型ポリエステル樹脂70部とを加熱型ニーダ
ーに仕込み、混合し、溶融フラッシングを行った。分離
した水を排出し更に残存している水分を加熱混練しつつ
除去し、顔料を分散させた。ニーダーから混練物を取り
出し、冷却後粗砕して、顔料分を30%の濃度で含有す
るマゼンタ色高濃度着色組成物の粗粉を得た。
【0063】実施例5と同様にして上記で得た得たマゼ
ンタ色混合顔料を含む高濃度着色組成物及びクロム錯塩
系負帯電制御剤を上記で使用したビスフェノール型ポリ
エステル樹脂と混練し、粉砕及び分級して5〜20μm
のマゼンタ色樹脂組成物の微粉末を得、コロイダルシリ
カを添加し、キャリアの磁性鉄粉と混合し、マゼンタ色
電子写真乾式現像剤とした。負電荷フルカラー現像用電
子写真複写機にて紙に複写した。複写画像は鮮明で冴え
たマゼンタ色を呈した。
【0064】又、OHP用のポリエステルシートに複写
すると透明な画像を呈し、スクリーンに鮮明なマゼンタ
色の映像を示した。又、上記と同様にして実施例1で使
用した青色、黄色及び黒色顔料を用いてシアン色、イエ
ロー色及びブラック色の現像剤とし、上記のマゼンタ色
現像剤とともに負電荷フルカラー現像用電子写真複写機
にて紙に四色フルカラー複写を行ない、鮮明なフルカラ
ー複写画像を得た。又、OHPシートのフルカラー複写
画像はスクリーンに鮮明なフルカラー映像を映した。
【0065】実施例8 マレイン酸ジエチル50部を容器に採り、スチレン−メ
タクリル酸ベンジル−メタクリル酸2−エチルヘキシル
(共重合モル比70:20:10)共重合体20部を加
えて溶解させ、そこに顔料製造例6で得たジメチルキナ
クリドン−γ型無置換キナクリドン−β型無置換キナク
リドン(重量比35:20:15)固溶体顔料とジメチ
ルキナクリドン顔料との(重量比70:30)混合顔料
25.5部及びフタルイミドメチル化ジメチルキナクリ
ドン4.5部を混合し、連続式横形湿式ビーズ媒体分散
機を用いて充分に微細に分散し、マゼンタ色顔料高濃度
単量体分散液を得た。同様にしてマレイン酸ジエチル5
0部に上記のスチレン−メタクリル酸エステル共重合体
20部を溶解させ、クロム錯塩系負電荷制御剤30部を
加え、混合し、連続式横形湿式ビーズ媒体分散機を用い
て微細に分散し負電荷制御剤の高濃度単量体分散液を得
た。
【0066】上記で得たマゼンタ色顔料の高濃度単量体
分散液16.7部と負電荷制御剤の高濃度単量体分散液
10.0部及びメタクリル酸ブチル12.6部、スチレ
ン60.7部、ラウリルメルカプタン1.5部及びアゾ
イソブチロニトリル2.0部を添加し、均一になるよう
に充分に撹拌及び混合した。4%コロイダルシリカ水分
散液を200部を準備し、高剪断力高速攪拌機で攪拌し
つつ上記で得た顔料及び電荷制御剤を含む単量体分散液
103.5部を徐々に添加し、水中油滴型のエマルジョ
ンを調製した。エマルジョンの油滴の大きさが約7〜9
μm位になるように攪拌の速度及び攪拌時間を調整し
た。
【0067】攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、蛇管コ
ンデンサー及び滴下濾斗を備えた重合反応装置に4%コ
ロイダルシリカ水分散液200部及び上記で得たマゼン
タ色エマルジョン203.5部の約3分の1を仕込み、
75〜80℃にて2時間重合反応を行った。次いで、残
りの約3分の2のエマルジョンを滴下濾斗より3時間か
けて滴下し、更に1時間攪拌を続け、次いで30分間か
けて85℃に昇温し1時間攪拌して重合反応を完結させ
た。生成した重合物を濾別し、水酸化ナトリウム水溶液
で洗浄してシリカを除去し、充分水洗した後、乾燥して
平均粒子径約8μmのマゼンタ色重合体の微粉末を得
た。コロイダルシリカを添加し、キャリアの磁性鉄粉と
混合し、マゼンタ色電子写真乾式現像剤とした。負電荷
フルカラー現像用電子写真複写機にて紙に複写した。複
写画像は鮮明で冴えたマゼンタ色を呈した。又、OHP
用のポリエステルシートに複写すると透明な画像を呈
し、スクリーンに鮮明なマゼンタ色の映像を示した。
【0068】又、上記と同様にしてC.I.ピグメント
ブルー15:3(以下現像剤中の顔料の含有率を示す:
3.40%)及びフタルイミドメチル銅フタロシアニン
(0.60%)を用いてシアン色現像剤、C.I.ピグ
メントイエロー93(4.25%)及びフタルイミドメ
チルジアンスラキノニル−モノフェニルアミノ−s−ト
リアジン(0.75%)を用いてイエロー色現像剤、
C.I.ピグメントブラック7(3.40%)及びフタ
ルイミドメチル銅フタロシアニン(0.60%)を用い
てブラック色現像剤を調製し、上記のマゼンタ色現像剤
とともに負電荷フルカラー現像用電子写真複写機にて紙
に四色フルカラー複写を行ない、鮮明なフルカラー複写
画像を得た。又、OHPシートのフルカラー複写画像は
スクリーンに鮮明なフルカラー映像を映した。
【0069】実施例9 実施例1に記載の顔料の溶融フラッシング法に従って、
顔料製造例6で得たジメチルキナクリドン−γ型無置換
キナクリドン−β型無置換キナクリドン(重量比35:
20:15)固溶体顔料とジメチルキナクリドン顔料と
の(重量比70:30)混合顔料のプレスケーキ107
部(顔料固形分28%)及び第三級アミノ基を有するス
チレン−メタクリル系共重合樹脂70部と加熱型ニーダ
ーに仕込み、混合し、溶融フラッシングを行った。分離
した水を排出し更に残存している水分を加熱及び蒸発し
つつ除去し、顔料を分散させた。ニーダーから混練物を
取り出し、冷却後粗砕して、顔料分を30%の濃度で含
有するマゼンタ色高濃度着色組成物の粗粉を得た。
【0070】得られたマゼンタ色樹脂粉末10部を脂肪
族炭化水素系溶媒に可溶のメタクリルエステル系樹脂1
5部とともにアイソパーG75部に加えて、ガラスビー
ズを加えてペイントシェーカーにて20時間振とうして
分散せしめ、濃厚着色液を調製した。この濃厚溶液20
0gを、アイソパーGの1リットル中に加えて分散させ
て電子写真湿式現像剤を得た。これをフルカラー湿式電
子写真複写機にて複写し、鮮明なマゼンタ色複写画像を
得た。この画像は、耐光性等の諸物性に優れた堅牢性を
示した。
【0071】又、上記と同様にして実施例1で使用した
青色、黄色及び黒色顔料を用いてシアン色、イエロー色
及びブラック色の湿式現像剤とし、上記で得たマゼンタ
湿式現像液とともに、四色フルカラー複写を行い鮮明な
フルカラー画像を得た。又、上記の四色フルカラー現像
剤を使用して四色フルカラー湿式静電プロッターにて鮮
明なフルカラー画像を出力させた。
【0072】実施例10 顔料製造例6で得たジメチルキナクリドン−γ型無置換
キナクリドン−β型無置換キナクリドン(重量比35:
20:15)固溶体顔料とジメチルキナクリドン顔料と
の(70:30)混合顔料10部を、エステルワックス
41部、パラフィン系ワックス41部、スチレン−メタ
クリル系共重合樹脂5部及びシリカ3部をバインダーと
し、分散剤として水50部を加えて樹脂の融点又は軟化
点未満の温度で常圧で混練りして分離水を除去し、残存
水を蒸発させ、常法に従いポリエチレンフイルムに塗布
し、マゼンタ色熱転写記録用インクフイルムとした。こ
れをフルカラー熱転写複写機にて複写し、鮮明なマゼン
タ色複写画像を得た。この画像は、耐光性等の諸物性に
優れた堅牢性を示した。
【0073】又、OHP用のポリエステルシートに複写
すると、透明な画像が得られ、スクリーンに鮮明な画像
を示した。又、上記と同様にして実施例1で使用した青
色、黄色及び黒色顔料を用いてシアン色、イエロー色及
びブラック色の熱転写インクフイルムとし、上記で得た
マゼンタ熱転写インクフイルムとともに、四色フルカラ
ー複写を行い、鮮明なフルカラー複写画像を得た。更
に、OHP用のポリエステルシートに複写し、スクリー
ンに透明なフルカラー映像を映すフルカラー画像を得
た。
【0074】実施例11 顔料製造例6で得たジメチルキナクリドン−γ型無置換
キナクリドン−β型無置換キナクリドン(重量比35:
20:15)固溶体顔料とジメチルキナクリドン顔料と
の(重量比70:30)混合顔料の水性プレスケーキ1
7.9部(顔料固形分28%)、スチレン−アクリレー
ト−メタクリル酸ジエタノールアミン塩共重合体3部、
エチレングリコール22部、グリセリン8部及び水50
部の水性顔料分散液を作り、超遠心分離機で分散し得な
かった顔料粗粒子を除去し、インクジェット用水性マゼ
ンタ色インキを得た。
【0075】ピエゾ振動子を有するオンデマンド型のイ
ンクジェットプリンターで、上記のマゼンタ色インキを
用いて画像情報をプリントし、鮮明なマゼンタ色画像を
得た。又、上記と同様にして実施例1で使用した青色、
黄色及び黒色顔料を用いてシアン色、イエロー色及びブ
ラック色のインクジェットインキとし、上記で得たマゼ
ンタ色インクジェットインキとともに、四色フルカラー
プリントを行い、鮮明なフルカラー複写画像を得た。
【0076】
【発明の効果】本発明の画像記録用着色組成物は、その
顔料成分として使用されるジメチルキナクリドン−無置
換キナクリドン調色顔料、即ちジメチルキナクリドン顔
料とγ型、β型無置換キナクリドン顔料との混合顔料、
固溶体顔料及びそれらの混合顔料はフルカラー画像記録
用着色組成物のマゼンタ色顔料として非常に優れたもの
であり、耐光性、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性
等の諸堅牢性に優れ、更に高い着色力、鮮明性、冴え、
透明性を有するものであるため、着色物の製造の工程に
おいても特定の条件で安定に製造することができ、その
結果、最終的にマゼンタ色の画像記録用着色組成物とし
て使用される際にも鮮明で冴えた、透明感の高い画像を
安定して記録することができるものである。又、液体状
の記録剤として使用するに際においても、長期間安定に
記録することができるものである。従って、得られた画
像は鮮明であるとともに顔料に関連する上記した諸堅牢
性においても優れた性質を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神原 行雄 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 (72)発明者 中島 啓二 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 (72)発明者 大倉 研 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 (72)発明者 中村 道衛 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料及び樹脂を含む画像記録用着色組成
    物において、該顔料が、ジメチルキナクリドン顔料と無
    置換キナクリドン顔料との混合顔料(A)、ジメチルキ
    ナクリドン顔料と無置換キナクリドン顔料との固溶体顔
    料(B)、或いはジメチルキナクリドン顔料と無置換キ
    ナクリドン顔料との固溶体顔料とジメチルキナクリドン
    顔料及び/又は無置換キナクリドン顔料との混合顔料
    (C)であることを特徴とする画像記録用着色組成物。
  2. 【請求項2】 顔料の平均粒子径が200nm以下であ
    る請求項1に記載の画像記録用着色組成物。
  3. 【請求項3】 樹脂バインダー或いは樹脂溶液中に高濃
    度に分散した固体状、ペースト状或いは液状の高濃度着
    色組成物である請求項1に記載の画像記録用着色組成
    物。
  4. 【請求項4】 微細粉体状乾式現像剤である請求項1に
    記載の画像記録用着色組成物。
  5. 【請求項5】 微細粉体状乾式現像剤が、粉砕法、懸濁
    重合法或は乳化重合液凝集法によって得られたものであ
    る請求項4に記載の画像記録用着色組成物。
  6. 【請求項6】 液状湿式現像剤である請求項1に記載の
    画像記録用着色組成物。
  7. 【請求項7】 インクジェット記録用インキである請求
    項1に記載の画像記録用着色組成物。
  8. 【請求項8】 フイルム、紙等の基材に塗布された熱転
    写性画像記録剤である請求項1に記載の画像記録用着色
    組成物。
  9. 【請求項9】 水性顔料プレスケーキと樹脂バインダー
    とを混合するか、或いは粉末顔料及び樹脂バインダーに
    分散剤として水を加えて、常圧で溶剤不存在下、加工温
    度を120℃以下で該樹脂の融点又は軟化点未満の温度
    で混練して、顔料を樹脂相に移行させ、分離水を除去
    し、残存水を混練蒸発させることを特徴とする顔料高濃
    度画像記録用着色組成物の製造方法。
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