JP2000043627A - 自動車のフラット化シート構造 - Google Patents

自動車のフラット化シート構造

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JP2000043627A JP10211461A JP21146198A JP2000043627A JP 2000043627 A JP2000043627 A JP 2000043627A JP 10211461 A JP10211461 A JP 10211461A JP 21146198 A JP21146198 A JP 21146198A JP 2000043627 A JP2000043627 A JP 2000043627A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの前方にスペースがなくても、フラッ
ト化することができる自動車のフラット化シート構造を
提供する。 【解決手段】 シートクッション15及びシートバック
16を前側へ回動させる際に、それぞれの全体的な前方
移動はクッションリンク19及びバックリンク22によ
り拘束されているため、シートクッション15及びシー
トバック16は前側ローラ18及び下端ローラ13をス
ライドレール3に沿って後方へスライドさせながら、そ
の場で回動して、反転・前倒し状態となる。従って、シ
ート2の前方にスペースのない自動車にも適用可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のフラッ
ト化シート構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用のシートには、休憩や
安眠のため、或いは車室内を広く利用するために、シー
トクッションとシートバックとを略同一高さで水平にで
きるフラット構造になっているものがある。
【0003】この種のフラット構造としては、例えば、
実公平7−27239号公報にて知られているように、
シートクッションが前端支点を中心に前側へ回動して水
平な反転状態になり、また、シートバックが下端支点を
中心に前側へ回動して水平な前倒し状態となることで、
シートクッションの裏面と、シートバックの背面とが、
略同一高さのフラット面になるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、シートクッションを、その
前端支点を中心にして前方へ反転させる構造になってい
るため、フラット化されたシートは、このシートクッシ
ョンの全長分だけ前方へ突出することになる。従って、
この従来構造は、シートの前方にスペースのない自動車
には適用困難である。
【0005】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、シートの前方にスペースがな
くても、フラット化することができる自動車のフラット
化シート構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シートクッションの前側に車幅方向外側へ突出する前側
ローラを設けると共に、シートバックの下端に車幅方向
外側へ突出する下端ローラを設け、これら両ローラをフ
ロアに固定されたスライドレールに対して前後スライド
自在に係合させると共に、シートクッション及びシート
バックの着座状態を維持するロック機構をそれぞれ設
け、シートクッションの前側ローラよりも後方の中間支
点と、スライドレールの途中部位又は周辺部材とを、ク
ッションリンクで連結し、且つシートバックの下端ロー
ラよりも上方の中間支点と、スライドレールの途中部位
又はその周辺部材とを、バックリンクで連結し、前記各
ロック機構を解除して、前側ローラ及び下端ローラを後
方へスライドさせ、シートクッションが前側へ回動して
水平な反転状態となり、シートバックが前側へ回動して
水平な前倒し状態となることで、シートクッションの裏
面と、シートバックの背面とが、略同一高さになる。
【0007】請求項1記載の発明によれば、シートクッ
ション及びシートバックを前側へ回動させる際に、それ
ぞれの全体的な前方移動はクッションリンク及びバック
リンクにより拘束されているため、シートクッション及
びシートバックは、前側ローラ及び下端ローラをスライ
ドレールに沿って後方へスライドさせながら、その場で
回動して、反転・前倒し状態となる。従って、シートの
前方にスペースのない自動車にも適用可能となる。ま
た、シートクッション及びシートバックのフラット化状
態では、それらの前後移動が、クッションリンク及びバ
ックリンクにより規制されるため、各ロック機構が解除
されていても問題が生じない。
【0008】請求項2記載の発明は、シートクッション
の側面に固定リンクを取付け、該固定リンクの前端に前
側ローラを設け、後端に中間支点を設定した。
【0009】請求項2記載の発明によれば、シートクッ
ションの側面に取付けた固定リンクの両端に、前側ロー
ラと中間支点を設定しているため、両者の設定が容易で
あると共に、両者間の間隔が一定になる。
【0010】請求項3記載の発明は、スライドレールの
途中部位付近に周辺部材としてのブラケットを立設し、
該ブラケットにクッションリンク及びバックリンクシー
トの各端部を軸支した。
【0011】請求項3記載の発明によれば、スライドレ
ールの途中部位付近に立設したブラケットに、クッショ
ンリンク及びバックリンクの端部を軸支しているため、
スライドレールにそれらの端部を軸支するための加工を
施す必要がなく、スライドレールの製造が容易になると
共に、スライドレールの剛性低下を防止することができ
る。
【0012】請求項4記載の発明は、ブラケットにスラ
イドレールの途中部位を下から支持する段部を形成し
た。
【0013】請求項4記載の発明によれば、ブラケット
にスライドレールの途中部位を下から支持する段部を形
成したため、スライドレールの途中部位の変形が防止さ
れる。
【0014】請求項5記載の発明は、シートバックの下
方のフロアにスペアタイヤや荷物を収納する凹部が形成
されており、且つスライドレールの上部にシートバック
の下端ローラを出し入れ自在な切欠部が形成されてい
る。
【0015】請求項5記載の発明によれば、スライドレ
ールの上部にバックリンクの下端ローラを出し入れ自在
な切欠部が形成されているため、下端ローラを切欠部か
ら上方へ脱出させることにより、シートバックを立てた
状態のまま前方へ十分に移動させることができ、凹部内
へのスペアタイヤや荷物の出し入れを容易に行うことが
できる。
【0016】請求項6記載の発明は、スライドレールの
上下寸法のうち、着座位置及びフラット化位置における
前側ローラ及び下端ローラに対応する部分だけを、各ロ
ーラの直径に略合致させ、それ以外の部分は各ローラの
直径よりも大きめに設定した。
【0017】請求項6記載の発明によれば、スライドレ
ールの上下寸法のうち、着座位置及びフラット化位置の
各ローラに対応する部分だけを、各ローラの直径に略合
致させているため、スライドレール全体の上下寸法を精
度良くする場合に比べて、スライドレールの製造及び建
付調整が容易になる。長時間ローラが停止する着座位置
とフラット化位置での上下寸法がローラの直径に略合致
しているため、着座位置とフラット化位置でのガタつき
は防止される。着座位置とフラット化位置の間の範囲で
は、ローラは移動するだけなので、上下寸法をローラの
直径よりも大きめにすることにより、ローラの移動を容
易にしている。
【0018】請求項7記載の発明は、スライドレールの
上面部を部分的に下げることにより、上下寸法を各ロー
ラの直径に略合致させた。
【0019】請求項7記載の発明によれば、スライドレ
ールの上面部を部分的に下げることにより、上下寸法を
ローラの直径に略合致させているため、スライドレール
の下面部は、長手方向に沿って平坦であり、ローラの移
動が容易である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な一実施形
態を図面に基づいて説明する。この実施形態は、ワゴン
車における「前席」としての2列目のセカンドシート1
の後方に設けられた3列目のサードシート2に係るフラ
ット化構造を示すものである。
【0021】符号3は、スライドレールで、前後の脚部
4によりフロア5に固定されている。このスライドレー
ル3は、左右に一対備えられており、それぞれが内側面
に長手方向に沿う開口を有する断面C字状をしている。
このスライドレール3は、車室内からラゲッジルーム側
Rにかけて設けられており、ラゲッジルームRにおける
左右のスライドレール3間には、スペアタイヤ6を収納
する凹部7が形成されている。
【0022】スライドレール3における中間部よりも若
干前側寄りの途中部位付近には、「周辺部材」としての
ブラケット8が立設されている。このブラケット8は、
側面視で四角形をしており、その上部は、図6に示すよ
うに、スライドレール3の内側にから上面にかけて接合
され、下側には車幅方向外側へ凸設した段部9が形成さ
れており、該段部9上にスライドレール3の途中部位が
載せられている。従って、この段部9により、スライド
レール3の途中部位の下側への変形が防止される。
【0023】このブラケット8の前方には、U形のスト
ライカ10が固定されている。また、ブラケット8の後
方には、「ロック機構」としてのフック11とストッパ
12とが回動自在に設けられている(図8参照)。フッ
ク11は、後述する下端ローラ13の軸部に係合可能な
形状をしており、上部を手で持ち上げることにより解除
方向へ回動させることができる。ストッパ12の突起1
2aがフック11の2つの係合部11a、11bへ係合
するようになっている。また、フック11とストッパ1
2とは、下端部同士が引っ張りスプリング14にて連結
されている。従って、フック11を持ち上げて解除方向
へ回動させた場合には、ストッパ12の突起12aが上
側の係合部11bに係合して、その解除状態が維持さ
れ。ストッパ12を時計方向に回すことにより、上側の
係合部11bとの係合を解除して、元の下側の係合部1
1aに係合させることができる。
【0024】サードシート2は、シートクッション15
及びシートバック16とから形成されている。シートク
ッション15の側面には、前側寄りに固定リンク17が
取付けられており、該固定リンク17の前端に車幅方向
外側へ突出する前側ローラ18が設けられており、該前
側ローラ18がスライドレール3に対して前後スライド
自在に係合されている。固定リンク17の後端には、中
間支点S1が設定されており、該中間支点S1と前記ブ
ラケット8とが、クッションリンク19にて連結されて
いる。シートクッション15の側面に取付けた固定リン
ク17の両端に前側ローラ18と中間支点S1を設定し
ているため、両者の設定が容易であると共に、両者間の
間隔が一定になる。
【0025】シートクッション15の側面の後端には、
「ロック機構」としての固定プレート20とロックプレ
ート21が設けられている(図9参照)。ロックプレー
ト21は、前記ストライカ10に係合可能な形状をして
いる。固定プレート20の下縁中央には、湾曲部20a
が形成されている。この固定プレート20とロックプレ
ート21との間にも、引っ張りスプリング14が設けら
れている。
【0026】シートバック16の下端には、車幅方向外
側へ突出する下端ローラ13が設けられており、該下端
ローラ13がスライドレール3に対して前後スライド自
在に係合されている。シートバック16の中間部には、
中間支点S2が設定されており、該中間支点S2と前記
ブラケット8とが、バックリンク22にて連結されてい
る。バックリンク22及びクッションリンク19の端部
をブラケット8に軸支しているため、スライドレール3
にそれらを軸支するための加工を施す必要がなく、スラ
イドレール3の製造が容易になると共に、スライドレー
ル3の剛性低下を防止することができる。
【0027】サードシート2の着座状態においては、図
1に示すように、シートクッション15のロックプレー
ト21がストライカ10に係合し、ブラケット8のフッ
ク11がシートバック16の下端ローラ13と係合する
ことにより、着座状態が維持されている。このシートク
ッション15及びシートバック16は、このような着座
状態から、後述するように、シートクッション15を反
転させ、シートバック16を前倒しすることにより、フ
ラット化状態にすることもできる。
【0028】シートクッション15の前側ローラ18及
びシートバック16の下端ローラ13は、それぞれスラ
イドレール3内を前後にスライドすることが可能で、前
記ブラケット8は、前側ローラ18及び下端ローラ13
と干渉しない範囲に立設されている。
【0029】スライドレール3における下端ローラ13
の移動範囲には、スライドレール3の上部に、下端ロー
ラ13を出し入れ自在な切欠部23が形成されている
(図7参照)。
【0030】また、スライドレール3の上下寸法のう
ち、着座位置及びフラット化位置の各ローラ13、18
に対応する対応部24だけは、上面部が若干下がって、
各ローラ13、18の直径と合致した状態になってい
る。それ以外の部分は、ローラ13、18の直径より
も、大きめに設定されている。対応部24は、スライド
レール3全体を成形した後に、部分的な後加工により精
密寸法とされる。この実施形態のスライドレール3は、
対応部24の上下寸法だけを、各ローラ13、18の直
径に合致させているため、従来のように、スライドレー
ル3全体の上下寸法を精度良くする場合に比べて、スラ
イドレール3の製造及び建付調整が容易である。また、
スライドレール3の上面部を部分的に下げることによ
り、上下寸法をローラ13、18の直径に略合致させて
いるため、スライドレール3の下面部は長手方向に沿っ
て平坦であり、各ローラ13、18の移動が容易であ
る。
【0031】次に、このサードシート2をフラット化さ
せる操作方法を説明する。フラット化させる前の着座位
置では、スライドレール3の対応部24における上下寸
法が、各ローラ13、18の直径と合致しているため、
この着座位置において上下方向でのガタつきが発生する
ことはない。
【0032】そして、このサードシート2をフラット化
させる場合は、まず、シートクッション15を前側へ回
動させて反転させる。着座状態では、ストライカ10が
固定プレート20の湾曲部20a内に入り込んだ状態
で、ロックプレート21がストライカ10に係合してい
るため、そのロックプレート21を解除方向へ回動させ
て、ロックプレート21とストライカ10との係合を解
除する。次に、シートクッション15の後端部を持ち上
げて、いったん立てた状態にした後(図2参照)、前側
へ回動させてシートクッション15を反転状態にする
(図3参照)。シートクッション15を前側へ回動させ
る際には、シートクッション15の前方移動がクッショ
ンリンク19により規制されているため、シートクッシ
ョン15は前側ローラ18を後方へスライドさせなが
ら、その場で反転する。従って、前側のセカンドシート
1とのスペースがなくても、シートクッション15の反
転には支障はない。尚、シートクッション15の反転状
態は、フロア5に形成された図示せぬ支持台の上に載っ
た状態で水平が維持される。
【0033】次に、シートバック16を前倒しして水平
状態にする。まず、フック11の上部を持ち上げて解除
方向に回動させる。すると、ストッパ12の突起12a
が上側の係合部11bに係合して、その解除状態が維持
される(尚、ストッパ12を時計方向に回動させれば、
元の下側の係合部11aとの係合状態に戻る)。従っ
て、シートクッション15を前倒しさせると、下端ロー
ラ13がスライドレール3内を後方にスライドしながら
水平な前倒し状態となる。このシートバック16も、前
方移動がバックリンク22により規制されているため、
シートバック16はその場で前側へ回動する。従って、
先に倒したシートクッション15と干渉することはな
い。そして、このシートバック16の水平状態も、フロ
ア5に形成した図示せぬ支持台により維持されている。
【0034】水平状態にされたシートバック16の背面
は、前記シートクッション15の裏面と同じ高さにな
り、これらの背面と裏面とでフラットな連続した面が形
成される。
【0035】このようなフラット化位置でも、スライド
レール3の対応部24が各ローラ13、18に対応する
ため、上下方向でのガタつきが発生することはない。ま
た、シートクッション15及びシートバック16のフラ
ット化状態では、それらの前後移動が、クッションリン
ク19及びバックリンク22により規制されるため、ロ
ックプレート21やフック11によるロックが解除され
ていても問題ない。
【0036】この実施形態によれば、シートクッション
15及びシートバック16が、前側ローラ18及び下端
ローラ13をスライドレール3に沿って後方へスライド
させながら、その場で回動して、反転・前倒し状態とな
るため、前方のセカンドシート1とのスペースのない自
動車にも適用可能となる。
【0037】また、この実施形態では、スライドレール
3の上部にバックリンク22の下端ローラ13を出し入
れ自在な切欠部23が形成されているため、図4に示す
ように、下端ローラ13を切欠部23から上方へ脱出さ
せることにより、シートバック16を立てた状態のまま
十分に前方へ移動させることができるため、凹部7内へ
のスペアタイヤ6の出し入れを容易に行うことができ
る。スペアタイヤ6の出し入れが終了したら、下端ロー
ラ13を切欠部23からスライドレール3内に戻す。
【0038】尚、以上の説明では、シートクッション1
5の側面に固定リンク17を設け、この固定リンク17
に前側ローラ18と中間支点S1を設定したが、シート
クッション15も、シートバック16と同様に、シート
クッション15の側面に前側ローラ18と中間支点S1
とを独立して設けても良い。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、シートク
ッション及びシートバックを前側へ回動させる際に、そ
れぞれの全体的な前方移動はクッションリンク及びバッ
クリンクにより拘束されているため、シートクッション
及びシートバックは前側ローラ及び下端ローラをスライ
ドレールに沿って後方へスライドさせながら、その場で
回動して、反転・前倒し状態となる。従って、シートの
前方にスペースのない自動車にも適用可能となる。ま
た、シートクッション及びシートバックのフラット化状
態では、それらの前後移動が、クッションリンク及びバ
ックリンクにより規制されるため、各ロック機構が解除
されていても問題ない。
【0040】請求項2記載の発明によれば、シートクッ
ションの側面に取付けた固定リンクの両端に前側ローラ
と中間支点を設定しているため、両者の設定が容易であ
ると共に、両者間の間隔が一定になる。
【0041】請求項3記載の発明によれば、スライドレ
ールの途中部位付近に立設したブラケットに、クッショ
ンリンク及びバックリンクの端部を軸支しているため、
スライドレールにそれらの端部を軸支するための加工を
施す必要がなく、スライドレールの製造が容易になると
共に、スライドレールの剛性低下を防止することができ
る。
【0042】請求項4記載の発明によれば、ブラケット
にスライドレールの途中部位を下から支持する段部を形
成したため、スライドレールの途中部位の変形が防止さ
れる。
【0043】請求項5記載の発明によれば、スライドレ
ールの上部にバックリンクの下端ローラを出し入れ自在
な切欠部が形成されているため、下端ローラを切欠部か
ら上方へ脱出させることにより、シートバックを立てた
状態のまま前方へ十分に移動させることができ、凹部内
へのスペアタイヤや荷物の出し入れを容易に行うことが
できる。
【0044】請求項6記載の発明によれば、スライドレ
ールの上下寸法のうち、着座位置及びフラット化位置の
各ローラに対応する部分だけを、各ローラの直径に略合
致させているため、スライドレール全体の上下寸法を精
度良くする場合に比べて、スライドレールの製造及び建
付調整が容易になる。長時間ローラが停止する着座位置
とフラット化位置での上下寸法がローラの直径に略合致
しているため、着座位置とフラット化位置でのガタつき
は防止される。着座位置とフラット化位置の間の範囲で
は、ローラは移動するだけなので、上下寸法をローラの
直径よりも大きめにすることにより、ローラの移動を容
易にしている。
【0045】請求項7記載の発明によれば、スライドレ
ールの上面部を部分的に下げることにより、上下寸法を
ローラの直径に略合致させているため、スライドレール
の下面部は長手方向に沿って平坦であり、ローラの移動
が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るサードシートの着
座状態を示す側面図。
【図2】フラット化する途中状態を示す側面図。
【図3】フラット化した状態を示す側面図。
【図4】下端ローラを切欠部から脱出させた状態を示す
側面図。
【図5】図1中矢示DA方向から見た平面図。
【図6】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図7】図1中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図8】フックとストッパを示す拡大図。
【図9】固定プレートとロックプレートを示す拡大図。
【符号の説明】 3 スライドレール 5 フロア 6 スペアタイヤ 7 凹部 8 ブラケット(周辺部材) 9 段部 13 下端ローラ 15 シートクッション 16 シートバック 17 固定リンク 18 前側ローラ 19 クッションリンク 22 バックリンク 23 切欠部 24 対応部 S1、S2 中間支点 R ラゲッジルーム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションの前側に車幅方向外側
    へ突出する前側ローラを設けると共に、シートバックの
    下端に車幅方向外側へ突出する下端ローラを設け、これ
    ら両ローラをフロアに固定されたスライドレールに対し
    て前後スライド自在に係合させると共に、シートクッシ
    ョン及びシートバックの着座状態を維持するロック機構
    をそれぞれ設け、 シートクッションの前側ローラよりも後方の中間支点
    と、スライドレールの途中部位又は周辺部材とを、クッ
    ションリンクで連結し、且つシートバックの下端ローラ
    よりも上方の中間支点と、スライドレールの途中部位又
    はその周辺部材とを、バックリンクで連結し、 前記各ロック機構を解除して、前側ローラ及び下端ロー
    ラを後方へスライドさせ、シートクッションが前側へ回
    動して水平な反転状態となり、シートバックが前側へ回
    動して水平な前倒し状態となることで、シートクッショ
    ンの裏面と、シートバックの背面とが、略同一高さにな
    ることを特徴とする自動車のフラット化シート構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車のフラット化シー
    ト構造であって、 シートクッションの側面に固定リンクを取付け、該固定
    リンクの前端に前側ローラを設け、後端に中間支点を設
    定したことを特徴とする自動車のフラット化シート構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の自動車のフ
    ラット化シート構造であって、 スライドレールの途中部位付近に周辺部材としてのブラ
    ケットを立設し、該ブラケットにクッションリンク及び
    バックリンクシートの各端部を軸支したことを特徴とす
    る自動車のフラット化シート構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動車のフラット化シー
    ト構造であって、 ブラケットにスライドレールの途中部位を下から支持す
    る段部を形成したことを特徴とする自動車のフラット化
    シート構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の自
    動車のフラット化シート構造であって、 シートバックの下方のフロアにスペアタイヤや荷物を収
    納する凹部が形成されており、且つスライドレールの上
    部にシートバックの下端ローラを出し入れ自在な切欠部
    が形成されていることを特徴とする自動車のフラット化
    シート構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の自
    動車のフラット化シート構造であって、 スライドレールの上下寸法のうち、着座位置及びフラッ
    ト化位置における前側ローラ及び下端ローラに対応する
    部分だけを、各ローラの直径に略合致させ、それ以外の
    部分は各ローラの直径よりも大きめに設定したことを特
    徴とする自動車のフラット化シート構造。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の自動車のフラット化シー
    ト構造であって、 スライドレールの上面部を部分的に下げることにより、
    上下寸法を各ローラの直径に略合致させたことを特徴と
    する自動車のフラット化シート構造。
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