JP2002096713A - 車両用折り畳みシートにおける乗員保護構造 - Google Patents
車両用折り畳みシートにおける乗員保護構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】シートクッションのロック機構を有する車両用
折り畳みシートにおいて軽量化を図ることである。 【構成】クッションフレーム（２）の後部側に、ロック
機構（５）を設け、該ロック機構（５）が係合するスト
ライカ（１８）を車床（Ｆ）に固設し、前記ロック機構
（５）と共にシートベルト（６）をクッションフレーム
（２）側に一体に締結してなることを特徴とする。
折り畳みシートにおいて軽量化を図ることである。 【構成】クッションフレーム（２）の後部側に、ロック
機構（５）を設け、該ロック機構（５）が係合するスト
ライカ（１８）を車床（Ｆ）に固設し、前記ロック機構
（５）と共にシートベルト（６）をクッションフレーム
（２）側に一体に締結してなることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はフラット化車両用折
り畳みシートにおける乗員保護構造に関する。
り畳みシートにおける乗員保護構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種のシートには、車床に締結
したロアレールにスライド自在且つロック機構によって
ロックされストライカを有するアッパーレールとからな
る左右一対のスライドレールと、該スライドレールのア
ッパーレールに一体に固定したベースフレームと、該ベ
ースフレームの前端に、前方に反転可能に軸支され後部
に前記スライドレールのストライカに係合するラッチを
有するシートベルト付シートクッションのクッションフ
レームと、前記ベースフレームの後端に前倒可能に連結
したシートバックのバックフレームとから構成したもの
が開示されている（例えば、特開平１１ー２７８１１７
号公報）。
したロアレールにスライド自在且つロック機構によって
ロックされストライカを有するアッパーレールとからな
る左右一対のスライドレールと、該スライドレールのア
ッパーレールに一体に固定したベースフレームと、該ベ
ースフレームの前端に、前方に反転可能に軸支され後部
に前記スライドレールのストライカに係合するラッチを
有するシートベルト付シートクッションのクッションフ
レームと、前記ベースフレームの後端に前倒可能に連結
したシートバックのバックフレームとから構成したもの
が開示されている（例えば、特開平１１ー２７８１１７
号公報）。
【０００３】これはクッションフレームに設けたラッチ
のストライカに対するロックを解除することにより、シ
ートベルト付クッションが前方に反転して底面を上向き
に略水平状になり、シートバックを前倒しすることによ
り、シートバックの背面がシートクッションの底面と略
同一の高さになってフラット化され、荷物室となるよう
に構成されている。
のストライカに対するロックを解除することにより、シ
ートベルト付クッションが前方に反転して底面を上向き
に略水平状になり、シートバックを前倒しすることによ
り、シートバックの背面がシートクッションの底面と略
同一の高さになってフラット化され、荷物室となるよう
に構成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来品はシート
クッションのロックがスライドレール側に設けたストラ
イカに係合する構造である。そのため、車両の衝突時等
において、シートベルトの入力荷重をクッションフレー
ムで保持するため、大幅に強固なスライドレールが必要
になり、シートの質量が増大する不具合があった。
クッションのロックがスライドレール側に設けたストラ
イカに係合する構造である。そのため、車両の衝突時等
において、シートベルトの入力荷重をクッションフレー
ムで保持するため、大幅に強固なスライドレールが必要
になり、シートの質量が増大する不具合があった。
【０００５】斯る不具合を除去するために、シートベル
トのアンカーを直接車床側に取付ける手法も考えられ
る。しかし、このようにすると、シートを前後に移動す
る際、或いは、シートクッションを反転させる際等にお
いて常にシートベルトを使用し易いようにシートクッシ
ョン上に載置しておかなければならない手数を要する。
トのアンカーを直接車床側に取付ける手法も考えられ
る。しかし、このようにすると、シートを前後に移動す
る際、或いは、シートクッションを反転させる際等にお
いて常にシートベルトを使用し易いようにシートクッシ
ョン上に載置しておかなければならない手数を要する。
【０００６】そこで、本発明は斯様な従来品の不具合を
除去することを目的とする。
除去することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本請求項１の発明は、反転可能にベースフレームに
取付けたシートクッションのクッションフレームの後部
側にロック機構を設け、該ロック機構が係合するストラ
イカを車床に固設し、前記ロック機構と共にシートベル
トをクッションフレーム側に一体に締結してなることを
特徴とするものである。
めの本請求項１の発明は、反転可能にベースフレームに
取付けたシートクッションのクッションフレームの後部
側にロック機構を設け、該ロック機構が係合するストラ
イカを車床に固設し、前記ロック機構と共にシートベル
トをクッションフレーム側に一体に締結してなることを
特徴とするものである。
【０００８】以上の構成により、衝突時等のシートベル
トに入力される多大な荷重はロック機構を介して車床側
のストライカに伝達され、車床全体でその荷重を負担す
ることができる。
トに入力される多大な荷重はロック機構を介して車床側
のストライカに伝達され、車床全体でその荷重を負担す
ることができる。
【０００９】本請求項２の発明は、前記ロック機構とシ
ートベルトは、起立状のベルトプレートに共締めし、該
ベースプレートに、クッションフレームの横パイプと、
同クッションフレームの縦パイプとを溶接してなること
から、ロック機構及びシートベルトの取付強度が増大
し、前記多大な荷重を的確に車床側に逃がすことができ
る。
ートベルトは、起立状のベルトプレートに共締めし、該
ベースプレートに、クッションフレームの横パイプと、
同クッションフレームの縦パイプとを溶接してなること
から、ロック機構及びシートベルトの取付強度が増大
し、前記多大な荷重を的確に車床側に逃がすことができ
る。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【００１１】図１は本発明に係る折り畳みシートのフレ
ームを分解した状態を示し、図中（１）はベースフレー
ム、（２）はシートクッションのクッションフレーム、
（３）はシートバックのバックフレーム、（４）（４）
は左右一対のスライドレールを各々示す。
ームを分解した状態を示し、図中（１）はベースフレー
ム、（２）はシートクッションのクッションフレーム、
（３）はシートバックのバックフレーム、（４）（４）
は左右一対のスライドレールを各々示す。
【００１２】ベースフレーム（１）はその底部左右にス
ライドレール（４）のアッパーレール（４１）（４１）
が一体に固設され、上面における前側の左右には前部ブ
ラケット（１１）（１１）、後側の左右には、後部ブラ
ケット（１２）（１２）が各々起立状に溶接されてい
る。
ライドレール（４）のアッパーレール（４１）（４１）
が一体に固設され、上面における前側の左右には前部ブ
ラケット（１１）（１１）、後側の左右には、後部ブラ
ケット（１２）（１２）が各々起立状に溶接されてい
る。
【００１３】以上の前部ブラケット（１１）（１１）
に、クッションフレーム（２）の前端に設けた固定プレ
ート（２１）（２１）が、回転自在にピン（２１Ｂ）
（２１Ｂ）によって枢着される。図中（１１Ａ）（１１
Ａ）はピン（２１Ｂ）（２１Ｂ）の挿通孔を示す。
に、クッションフレーム（２）の前端に設けた固定プレ
ート（２１）（２１）が、回転自在にピン（２１Ｂ）
（２１Ｂ）によって枢着される。図中（１１Ａ）（１１
Ａ）はピン（２１Ｂ）（２１Ｂ）の挿通孔を示す。
【００１４】なお、クッションフレーム（２）の固定プ
レート（２１）（２１）と、前記前部ブラケット（１
１）（１１）には、クッションフレーム（３）を反転方
向に付勢するリターンスプリング（うず巻バネ）（不図
示）が設けてある。
レート（２１）（２１）と、前記前部ブラケット（１
１）（１１）には、クッションフレーム（３）を反転方
向に付勢するリターンスプリング（うず巻バネ）（不図
示）が設けてある。
【００１５】クッションフレーム（２）の後部中央に
は、車床（車体）（Ｆ）に固設したストライカ（８）に
係合するロック機構（５）と、シートベルト（６）
（６）のアンカーとが取付けられている。
は、車床（車体）（Ｆ）に固設したストライカ（８）に
係合するロック機構（５）と、シートベルト（６）
（６）のアンカーとが取付けられている。
【００１６】バックフレーム（３）の左右下部には取付
ブラケット（３２）（３２）が一体に溶接され、この取
付ブラケット（３２）（３２）は前記ベースフレーム
（１）の後部ブラケット（１２）（１２）に枢支ピン
（１２Ｂ）（１２Ｂ）によって前倒可能に連結されてい
る。図中（１２Ａ）は枢支ピン（１２Ｂ）の挿通孔を示
す。
ブラケット（３２）（３２）が一体に溶接され、この取
付ブラケット（３２）（３２）は前記ベースフレーム
（１）の後部ブラケット（１２）（１２）に枢支ピン
（１２Ｂ）（１２Ｂ）によって前倒可能に連結されてい
る。図中（１２Ａ）は枢支ピン（１２Ｂ）の挿通孔を示
す。
【００１７】なお、この取付ブラケット（３２）（３
２）と後部ブラケット（１２）との間にはリクライニン
グデバイス（不図示）が設けてあり、シートバックが所
定傾動角度に調節され、また、シートバックの頂部等に
設けた操作部（不図示）を操作することにより、シート
バックが前倒れするように構成されている。
２）と後部ブラケット（１２）との間にはリクライニン
グデバイス（不図示）が設けてあり、シートバックが所
定傾動角度に調節され、また、シートバックの頂部等に
設けた操作部（不図示）を操作することにより、シート
バックが前倒れするように構成されている。
【００１８】スライドレール（４）の前記アッパーレー
ル（４１）（４１）がスライド自在に係合するロアレー
ル（４０）（４０）は車床に締結され、アッパーレール
（４１）（４１）側に設けたストッパがロアレール（４
０）（４０）の係止孔（４０Ａ）（４０Ａ）に係合する
ことにより、アッパーレール（４１）がロックされるよ
うになっている。
ル（４１）（４１）がスライド自在に係合するロアレー
ル（４０）（４０）は車床に締結され、アッパーレール
（４１）（４１）側に設けたストッパがロアレール（４
０）（４０）の係止孔（４０Ａ）（４０Ａ）に係合する
ことにより、アッパーレール（４１）がロックされるよ
うになっている。
【００１９】ストライカ（８）はコ字状でアッパーレー
ル（４１）を最前位置にスライドした際に、クッション
フレーム（２）に設けたロック機構（５）が係合するよ
うに前後方向に向けて車床（Ｆ）に締結されている。
ル（４１）を最前位置にスライドした際に、クッション
フレーム（２）に設けたロック機構（５）が係合するよ
うに前後方向に向けて車床（Ｆ）に締結されている。
【００２０】以上のバックフレーム（３）の背面側にお
ける略中央に、シートクッションとのロック機構（５）
にケーブル（５４）で連結するロック解除用の操作レバ
ー（５５）が設けてある。
ける略中央に、シートクッションとのロック機構（５）
にケーブル（５４）で連結するロック解除用の操作レバ
ー（５５）が設けてある。
【００２１】ロック機構（５）とシートベルト（６）は
図２、図３に示すように、クッションフレーム（２）の
ベースプレート（７）に取付けられている。
図２、図３に示すように、クッションフレーム（２）の
ベースプレート（７）に取付けられている。
【００２２】図示するクッションフレーム（２）は前、
後の横パイプ（２０）（２５）と、この横パイプ（２
０）（２５）の両端を溶接した板金製サイドフレーム
（２３）（２３）と、前、後の横パイプ（２０）（２
５）の中央に配設した縦パイプ（２２）及びその両側に
設けた支持プレート（２４）（２４）とから構成されて
いる。
後の横パイプ（２０）（２５）と、この横パイプ（２
０）（２５）の両端を溶接した板金製サイドフレーム
（２３）（２３）と、前、後の横パイプ（２０）（２
５）の中央に配設した縦パイプ（２２）及びその両側に
設けた支持プレート（２４）（２４）とから構成されて
いる。
【００２３】以上の縦パイプ（２２）は、図４に示すよ
うに、端部（２２Ａ）がベースプレート（７）の前面側
に設けた逆Ｕ字状の嵌合溝内に嵌合され、左右の横パイ
プ（２０）（２０）は縦パイプ（２２）に対して低い位
置でベースプレート（７）に溶接されている。そのた
め、ベースプレート（７）が強固にクッションフレーム
（２）に固着されている。
うに、端部（２２Ａ）がベースプレート（７）の前面側
に設けた逆Ｕ字状の嵌合溝内に嵌合され、左右の横パイ
プ（２０）（２０）は縦パイプ（２２）に対して低い位
置でベースプレート（７）に溶接されている。そのた
め、ベースプレート（７）が強固にクッションフレーム
（２）に固着されている。
【００２４】そして、ベースプレート（７）は起立部
（７０）の下部中央を除く周囲に後方に向けて補強フラ
ンジ（７０Ｂ）を設けている。起立部（７０）の下部中
央には前記ストライカ（８）が入り込み切欠部（７Ａ）
が形成され、起立部（７０）に、ロック機構（５）とシ
ートベルト（６）のアンカ（６１）（６１）を締結する
ための通孔（７０Ａ）（７０Ａ）が開孔されている。
（７０）の下部中央を除く周囲に後方に向けて補強フラ
ンジ（７０Ｂ）を設けている。起立部（７０）の下部中
央には前記ストライカ（８）が入り込み切欠部（７Ａ）
が形成され、起立部（７０）に、ロック機構（５）とシ
ートベルト（６）のアンカ（６１）（６１）を締結する
ための通孔（７０Ａ）（７０Ａ）が開孔されている。
【００２５】ロック機構（５）は従来周知の構造のもの
で、例えば、図３に示すように、バネ（不図示）により
ロック方向に付勢されているラッチ（５０）が、ケーブ
ル（５４）の引張り力によって回転するロッキングプレ
ート（５１）によって回動してストライカ（８）に対す
るロックを解除する構造であり、このラッチ（５０）等
は前、後の支承片（５２）（５３）によって挟持状に保
持されている。
で、例えば、図３に示すように、バネ（不図示）により
ロック方向に付勢されているラッチ（５０）が、ケーブ
ル（５４）の引張り力によって回転するロッキングプレ
ート（５１）によって回動してストライカ（８）に対す
るロックを解除する構造であり、このラッチ（５０）等
は前、後の支承片（５２）（５３）によって挟持状に保
持されている。
【００２６】二ケのシートベルト（６）はその金属製の
アンカー（６１）（６１）が前記ロック機構（５）と共
に締付ボルト（７１）（７１）によってベースプレート
（７）の起立部（７０）に一体に締結されている。そし
て、シートベルト（６）のバックル（６０）は図５、図
６に示すようにシートクッション（ＳＣ）の着座面後部
に設けた凹部（２５）内に収容されている。
アンカー（６１）（６１）が前記ロック機構（５）と共
に締付ボルト（７１）（７１）によってベースプレート
（７）の起立部（７０）に一体に締結されている。そし
て、シートベルト（６）のバックル（６０）は図５、図
６に示すようにシートクッション（ＳＣ）の着座面後部
に設けた凹部（２５）内に収容されている。
【００２７】なお、図６において、図中（２６）はシー
トクッション（ＳＣ）の着座面を構成する表皮、（２
７）は発泡体製パッド、（２８）はシートクッションの
底部に有する樹脂カバーで、このカバーには前記ストラ
イカ（８）が挿込まれる窓孔が開孔されている。
トクッション（ＳＣ）の着座面を構成する表皮、（２
７）は発泡体製パッド、（２８）はシートクッションの
底部に有する樹脂カバーで、このカバーには前記ストラ
イカ（８）が挿込まれる窓孔が開孔されている。
【００２８】図５はシートの使用可能状態を示し、前記
バックフレーム（３）を内蔵するシートバック（ＳＢ）
は、前記枢支ピン（１２Ｂ）を中心に前倒れし、前記ク
ッションフレーム（２）を内蔵するシートクッション
（ＳＣ）は、ピン（２１Ｂ）を回転中心に前方に反転す
るようにベースフレーム（１）に取付けられている。
バックフレーム（３）を内蔵するシートバック（ＳＢ）
は、前記枢支ピン（１２Ｂ）を中心に前倒れし、前記ク
ッションフレーム（２）を内蔵するシートクッション
（ＳＣ）は、ピン（２１Ｂ）を回転中心に前方に反転す
るようにベースフレーム（１）に取付けられている。
【００２９】そして、シートバック（ＳＢ）の背裏側に
設けた前記操作レバー（５５）を回動操作すると、スラ
イドレール（４）のロックが解除されると共に前記シー
トクッションのロック機構（５）によるロックが解除さ
れ、シートクッション（ＳＣ）はバネ（２９）の弾力に
より跳ね上がる。
設けた前記操作レバー（５５）を回動操作すると、スラ
イドレール（４）のロックが解除されると共に前記シー
トクッションのロック機構（５）によるロックが解除さ
れ、シートクッション（ＳＣ）はバネ（２９）の弾力に
より跳ね上がる。
【００３０】次に、操作レバー（５５）を後方に引く
と、スライドレール（４）のロックが解除されているた
め、ベースフレーム（１）と共にシートクッション（Ｓ
Ｃ）、シートバック（ＳＢ）が後方にスライドし、シー
トクッション（ＳＣ）の前方のスペースが拡大してシー
トクッション（ＳＣ）が反転できるスペースが得られる
ように構成されている。
と、スライドレール（４）のロックが解除されているた
め、ベースフレーム（１）と共にシートクッション（Ｓ
Ｃ）、シートバック（ＳＢ）が後方にスライドし、シー
トクッション（ＳＣ）の前方のスペースが拡大してシー
トクッション（ＳＣ）が反転できるスペースが得られる
ように構成されている。
【００３１】その後、図５矢印に示すように、シートク
ッション（ＳＣ）が底面が水平且つ上向きになるように
反転され、シートバック（ＳＢ）が前倒れするため、シ
ートクッション（ＳＣ）、シートバック（ＳＢ）がフル
フラット化して、荷台として利用できるようになる。
ッション（ＳＣ）が底面が水平且つ上向きになるように
反転され、シートバック（ＳＢ）が前倒れするため、シ
ートクッション（ＳＣ）、シートバック（ＳＢ）がフル
フラット化して、荷台として利用できるようになる。
【００３２】以上のシートの使用可能状態において、乗
員が着座してシートベルト（６）で身体を拘束して、使
用中に衝突などの大荷重がシートベルト（６）に入力さ
れると、その荷重はロック機構（５）のラッチ（５０）
を介してストライカ（８）に伝達され、車床（車体）
（Ｆ）で負担する。
員が着座してシートベルト（６）で身体を拘束して、使
用中に衝突などの大荷重がシートベルト（６）に入力さ
れると、その荷重はロック機構（５）のラッチ（５０）
を介してストライカ（８）に伝達され、車床（車体）
（Ｆ）で負担する。
【００３３】
【発明の効果】本請求項１の発明によれば、折り畳みシ
ートにおいて、シートベルトの入力荷重を車体側で受け
るため、前記従来品の如く、スライドレール、クッショ
ンフレームの全体を強固な構造にする必要がない。従っ
て、前記従来品に対して軽量化を図ることができるし、
また、シートベルトがクッションフレーム側に取付けら
れているため、シートをアレンジする作業中に、シート
ベルトがシートクッションの下に潜り込むことがない
し、逐一シートベルトのバックルをシートクッション上
に引っ張り出す煩わしさも解消される。
ートにおいて、シートベルトの入力荷重を車体側で受け
るため、前記従来品の如く、スライドレール、クッショ
ンフレームの全体を強固な構造にする必要がない。従っ
て、前記従来品に対して軽量化を図ることができるし、
また、シートベルトがクッションフレーム側に取付けら
れているため、シートをアレンジする作業中に、シート
ベルトがシートクッションの下に潜り込むことがない
し、逐一シートベルトのバックルをシートクッション上
に引っ張り出す煩わしさも解消される。
【００３４】本請求項２の発明によれば、ロック機構、
シートベルトのクッションフレームに対する取付強度が
向上し、ロック機構等がシートベルトからの多大な荷重
によって変形することがない。従って、前記多大な荷重
を的確にストライカから車体側に逃がすことができる。
シートベルトのクッションフレームに対する取付強度が
向上し、ロック機構等がシートベルトからの多大な荷重
によって変形することがない。従って、前記多大な荷重
を的確にストライカから車体側に逃がすことができる。
【図１】本発明の分解斜視図である。
【図２】本発明の要部の斜視図である。
【図３】図２のIIIーIII線断面図である。
【図４】ロック機構とシートベルトの取付部を示す斜視
図である。
図である。
【図５】本発明のシートを示す説明図である。
【図６】図５の状態における部分断面図である。
１ ベースフレーム ２ クッションフレーム ３ バックフレーム ４ スライドレール ５ ロック機構 ６ シートベルト ７ ベースプレート ８ ストライカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺崎 勉 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 関田 功 東京都昭島市松原町３丁目２番12号 株式 会社タチエス内 Ｆターム(参考） 3B087 CA12 DE06 3D018 CA08
Claims (2)
- 【請求項１】 車床に固定したロアレールと、このロア
レールにスライド自在に係合するアッパーレールとから
なる左右一対のスライドレール、 該スライドレールのアッパーレールに一体に固定したベ
ースフレーム、 該ベースフレームの前端に、前方に反転可能に軸支する
シートクッションのクッションフレーム、 前記ベースフレームの後端に連結するシートバックのバ
ックフレーム、 とから構成し、 前記クッションフレームの後部側にロック機構を設け、
該ロック機構が係合するストライカを車床に固設し、 前記ロック機構と共にシートベルトをクッションフレー
ム側に一体に締結してなる車両用折り畳みシートにおけ
る乗員保護構造。 - 【請求項２】 前記ロック機構とシートベルトは起立状
のベースプレートに共締めし、該ベースプレートに、ク
ッションフレームの横パイプと共に同クッションフレー
ムの縦パイプとを溶接してなる請求項１記載の車両用折
り畳みシートにおける乗員保護構造。
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