JPH07232580A - 車両用シート装置 - Google Patents

車両用シート装置

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Publication number
JPH07232580A
JPH07232580A JP6024386A JP2438694A JPH07232580A JP H07232580 A JPH07232580 A JP H07232580A JP 6024386 A JP6024386 A JP 6024386A JP 2438694 A JP2438694 A JP 2438694A JP H07232580 A JPH07232580 A JP H07232580A
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JP
Japan
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seat
backrest
backrest portion
tongue
headrest
Prior art date
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Pending
Application number
JP6024386A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Fujii
宏敏 藤井
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TOYO SHEET KK
Original Assignee
TOYO SHEET KK
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Publication date
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Publication of JPH07232580A publication Critical patent/JPH07232580A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/22Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
    • B60N2/2222Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable the back-rest having two or more parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/30Non-dismountable or dismountable seats storable in a non-use position, e.g. foldable spare seats
    • B60N2/3081Seats convertible into parts of the seat cushion or the back-rest or disapppearing therein, e.g. for children
    • B60N2/3084Disappearing in a recess of the back-rest

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートベルトリトラクターの配置位置を工夫
することで、重量増を可及的に抑えつつ高い保護性能を
確保する。 【構成】 折曲自在とされた下側背当部6と上側背当部
5とからなるシートバック2の背当部4をシート背面側
あるいは前面側に折曲させることで上記下側背当部6の
表裏両面を択一的にチャイルドシート座面として、また
上記上側背当部5の表裏両面を択一的にチャイルドシー
ト背当面として、それぞれ機能させてチャイルドシート
を構成し、幼児を車体前方側と後方側の両方へ向けて選
択的に着座可能とするとともに、上記下側背当部6と上
側背当部5のいずれか一方にシートベルトリトラクター
14を内蔵配置するとともに該下側背当部6あるいは上
側背当部5の上下方向のいずれか一方の端面にタング収
納取出口17を形成することで、該タング収納取出口1
7から引き出されて上記インパクトシールド9に連結さ
れるシートベルト15にかかる張力により上記ヘッドレ
スト7にかかる荷重が軽減され該ヘッドレスト7の支持
構造の簡略化及び軽量化が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、必要に応じてチャイ
ルドシートとして転用可能なる如く構成された車両用シ
ート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に幼児を乗車させる場合、大
人用に設計され且つ装備された通常のシートの上に、別
体構成のチャイルドシートを装着して固定する方法が一
般的であったが、近年においては専用のチャイルドシー
トを装着することの煩雑さの回避等の観点から、例えば
実公昭62ー28642号公報に開示されるように、通
常のシートのシートバックの表面側に凹部を設けるとと
もに、該凹部にチャイルドシート用座部として機能する
補助クッションを設け、通常のシート使用状態において
は該補助クッションを上記凹部内に収納して該補助クッ
ションをシートバックの一部として機能させる一方、幼
児を乗車させる場合には上記補助クッションをその下端
部を中心として上記凹部からシート前方側へ展開延出さ
せてこれをチャイルドシート用座部として機能させるよ
うにしたいわゆる変換式チャイルドシートが提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この公知例
の如き従来の変換式チャイルドシートにあっては、幼児
が補助クッション上に着座した時、その背部が上記凹部
内に没入しするとともにその頭部が上記凹部の上端側に
おいてシート前方へ突出状態で存在するシートバック部
分に対応することから、幼児は背を丸めた状態での着座
姿勢を余儀なくされ、疲れを生じ易いという問題があっ
た。
【0004】また、チャイルドシート用座部となる補助
クッションがシート前方側のみにしか展開延出できない
構造であることから、例えば前席シートに変換式チャイ
ルドシートが設定されているような場合には、幼児を後
席シートに着座した大人と対面状態とさせることができ
ず、従って、幼児の保護監視等の点においても不便であ
った。
【0005】かかる問題点を解決すべく本願出願人は、
チャイルドシートとして使用する場合において、簡便な
操作でシートの変換が行えるとともに、幼児の着座状態
においてその適正な着座姿勢の確保と着座方向の選択が
可能であり、しかも高い幼児保護性能が得られるように
した車両用シート装置を開発し、既に出願している(特
願平5−254392号参照)。
【0006】ところで、上掲の先願にかかる発明におい
ては、チャイルドシートに着座した幼児を拘束してこれ
を保護するためのシートベルトを設けるに際して、シー
トベルトリトラクターをヘッドレストに内蔵配置し、該
ヘッドレストからシートベルトを引き出し、該シートベ
ルトの先端に取り付けたタングを幼児の座面となる下側
背当部の先端部に連結されたインパクトシールドのバッ
クルに連結するようにしている。しかしながら、この場
合にはシートベルトリトラクターをヘッドレストに内蔵
している関係上、該ヘッドレストをシートバックの上側
背当部に支持せしめるヘッドレストポールの強度を十分
に確保する必要から、場合によっては重量増を招くこと
にもなる。
【0007】そこで本願発明では、上記シートベルトリ
トラクターの配置位置を工夫することで、重量増を可及
的に抑えつつ高い保護性能を発揮し得るようなシートベ
ルトを備えた車両用シート装置を提供することを目的と
してなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、車体側に配置され
るシートクッションと、該シートクッションの後端部に
配置されるとともに幅方向の中央寄りに位置する背当部
と該背当部の両側にそれぞれ位置するサイド部とからな
るシートバックとを備えた車両用シート装置において、
上記シートバックの背当部を、その上下方向の中間位置
においてシートバック上方寄りに位置する上側背当部と
下方寄りに位置する下側背当部とに二分割されて該上側
背当部の下端部と下側背当部の上端部とが相互に折曲自
在なる如くヒンジ結合し、該上側背当部と下側背当部と
をシート背面側へ折曲させた状態では上記下側背当部の
表面がチャイルドシート座面として、上側背当部の表面
がチャイルドシート背当面として機能し、また上記上側
背当部と下側背当部とをシート前面側へ折曲させた状態
では上記下側背当部の裏面がチャイルドシート座面とし
て、上側背当部がチャイルドシート背当面として、それ
ぞれ機能し得る如く構成する一方、上記上側背当部と下
側背当部のいずれか一方にシートベルトリトラクターを
内蔵配置するとともに該上側背当部あるいは下側背当部
の上下方向のいずれか一方の端面に上記シートベルトリ
トラクターから引き出されるシートベルトの端部に設け
られたタングが収納可能なタング収納取出口を形成し、
さらに、その一端側に上記シートベルトのタングが連結
されるバックルが備えられるとともにその他端側が補助
シートベルトを介して上記下側背当部の下端部に、該補
助シートベルト引き出し方向を上記下側背当部の表裏両
面側に変更自在なる如く連結されたインパクトシールド
を設けたことを基本的な特徴としている。
【0009】このような基本的な特徴に加えて、シート
ベルトリトラクター及びタング収納取出口の配置に関し
ては、上記シートベルトリトラクターを上記下側背当部
側に内蔵配置するとともに、上記タング収納取出口を、
上記背当部が折曲状態にある場合において外部に露出す
る該下側背当部の上側端面上に形成したり、上記シート
ベルトリトラクターを上記上側背当部側に内蔵配置する
とともに、上記タング収納取出口を、上記背当部が折曲
状態にある場合において外部に露出する該上側背当部の
下側端面上に形成したり、また上記シートベルトリトラ
クターを上記上側背当部側に内蔵配置するとともに、上
記タング収納取出口を該上側背当部の上側端面上に形成
するとともに該上側背当部の上側端面にヘッドレストポ
ールを介してヘッドレストを上下動可能に取り付けて該
ヘッドレストの降下状態においては該ヘッドレストによ
って上記タング収納取出口が覆われる如く構成すること
もできるものである。
【0010】さらに、タング収納取出口に収納状態にあ
るタングの取り出しを容易ならしめるために、該タング
に、該タングが上記タング収納取出口に収納された状態
においてこれを把持し得る長さをもつ把持部材を設ける
こともできる。
【0011】
【作用】本願発明ではかかる構成とすることにより次の
ような作用が得られる。
【0012】 即ち、折曲自在とされた下側背当部と
上側背当部とからなるシートバックの背当部をシート背
面側あるいは前面側に折曲させることで上記下側背当部
の表裏両面を択一的にチャイルドシート座面として、ま
た上記上側背当部の表裏両面を択一的にチャイルドシー
ト背当面として、それぞれ機能させてチャイルドシート
を構成し、幼児を車体前方側と後方側の両方へ向けて選
択的に着座せしめることができる。
【0013】この場合において、上記下側背当部と上側
背当部のいずれか一方にシートベルトリトラクターを内
蔵配置するとともに該上側背当部あるいは下側背当部の
上下方向のいずれか一方の端面にタング収納取出口を形
成することで、該タング収納取出口から引き出されて上
記インパクトシールドに連結されるシートベルトにかか
る張力は、例えシートベルトが上記タング収納取出口と
上記インパクトシールドとの間において上記ヘッドレス
トを経由して取り回されていたとしても、少なくとも上
記インパクトシールドが連結された下側背当部の他に、
上記タング収納取出口が設けられた側の背当部によって
支持れることから、例えば、シートベルトリトラクター
を直接ヘッドレストに内蔵配置した場合に比して、該ヘ
ッドレストにかかる荷重が軽減され、延いては該ヘッド
レストの支持構造の簡略化及び軽量化が図れるものであ
る。
【0014】 また、上記記載の如き基本的な作用
に加えて、特に上記シートベルトリトラクターを上記下
側背当部側に内蔵配置するとともに、上記タング収納取
出口を、上記背当部が折曲状態にある場合において外部
に露出する該下側背当部の上側端面上に形成した場合に
は、チャイルドシート不使用時、即ち、シートベルトを
シートベルトリトラクターに巻き取り且つそのタングを
上記タング収納取出口に収納するとともに上記下側背当
部と上側背当部とを平面状に展開した状態においては、
タング収納取出口がこれに近接対向する上側背当部の下
側端面により覆われてこれが外部へ露出するのが防止さ
れることから、その見栄えが良好となる。さらに、かか
るチャイルドシート不使用時状態からこれを使用時状態
とし且つシートベルトを取り出して張設する場合には、
平面状に展開している下側背当部と上側背当部とを所要
方向(即ち、シート前面側あるいは背面側)に折曲させ
るが、この場合、この下側背当部と上側背当部とを折曲
させた時、該下側背当部の上側端面上に設けられたタン
グ収納取出口が外部へ露出するとともに、該タング収納
取出口内に収納されたタングに設けた把持部材が把持可
能状態とされているため、操作者は該把持部材を把持し
てこれを外方へ引くことにより上記タング収納取出口内
からタングを引き出し、さらにシートベルトを所要方向
へ引き出すことができ、該シートベルトの張設操作が極
めて容易となるものである。
【0015】 さらに、上記シートベルトリトラクタ
ーを上記上側背当部側に内蔵配置するとともに、上記タ
ング収納取出口を該上側背当部の下側端面上に形成した
場合にも、上記記載の場合と同様に、チャイルドシー
ト不使用時にはタング収納取出口がこれに近接対向する
下側背当部の上側端面により覆われてこれが外部へ露出
するのが防止されその見栄えが良好となり、さらに、チ
ャイルドシート不使用時状態からこれを使用時状態とし
且つシートベルトを取り出して張設する場合には上記下
側背当部と上側背当部とを折曲させることで上記タング
収納取出口が外部に露出するとともに把持部材が把持可
能状態とされることから、該シートベルトの張設操作が
極めて容易となるものである。
【0016】 また、上記シートベルトリトラクター
を上記上側背当部側に内蔵配置するとともに、上記タン
グ収納取出口を該上側背当部の上側端面上に形成すると
ともに該上側背当部の上側端面にヘッドレストポールを
介してヘッドレストを上下動可能に取り付けて該ヘッド
レストの降下状態においては該ヘッドレストによって上
記タング収納取出口が覆われる如く構成した場合には、
上記及び4記載の場合と同様に、チャイルドシート
不使用時においては上記ヘッドレストによって上記タン
グ収納取出口部分が覆われてタングが外部へ露出するの
が防止されることで見栄えが良好ならしめられるとも
に、チャイルドシート使用時にはヘッドレストを上昇操
作して上記タング収納取出口を露出させることで上記タ
ングに設けた場合は把持部材が把持可能状態とされてい
ることで該シートベルトの張設操作が簡易ならしめられ
るものである。
【0017】また、チャイルドシート使用時には上記シ
ートベルトが上側背当部側のタング収納取出口から引き
出されることから、該シートベルトを直接タング収納取
出口からシート前方に引き出す場合にはもちろんのこ
と、例えシートベルトを一旦ヘッドレストを経由して引
き出す場合であっても、該ヘッドレスト側には過度の荷
重がかるということがなく、該ヘッドレストの支持構造
の簡略化が図れるものである。
【0018】
【発明の効果】従って、本願発明の車両用シート装置に
よれば、下側背当部と上側背当部のいずれか一方にシー
トベルトリトラクターを内蔵配置するとともに該上側背
当部あるいは下側背当部の上下方向のいずれか一方の端
面にタング収納取出口を形成することで、例えば、シー
トベルトリトラクターを直接ヘッドレストに内蔵配置し
た場合に比して、該ヘッドレストにかかる荷重を軽減し
て該ヘッドレストの支持構造の簡略化及び軽量化が図ら
れ、それだけコストダウンに寄与し得るという効果が奏
せられるものである。
【0019】また、タング収納取出口を下側背当部側に
設ける場合にはこれを上側背当部と近接対向するその上
側端面に、上側背当部側に設ける場合には下側背当部と
近接対向するその下側端面あるいはヘッドレストと対向
するその上側端面に、それぞれその配置位置を設定する
ことで、チャイルドシート使用時には該タング収納取出
口を目隠ししてシートの見栄えを確保することができる
ことから、シートとしての商品価値が高められるもので
ある。
【0020】さらに、チャイルドシート使用時には上側
背当部と下側背当部とを折曲させることで、あるいは上
側背当部に対してヘッドレストを上昇させることで上記
タング収納取出口を外部に露出させるともにタングに設
けられた把持部材を把持してシートベルトを容易に引き
出すことができることから、その操作性が良好となりそ
の取り扱いの簡便化が図れるという効果もある。
【0021】
【実施例】以下、本願発明の車両用シート装置を添付図
面に示す実施例に基づいて具体的に説明する。
【0022】第1実施例 図1〜図3には本願発明の第1実施例にかかるシート装
置Zが示されており、特に図1はこのシート装置Zの通
常の使用態様時の状態を示している。即ち、このシート
装置Zは、車体側に固定配置される後述のシートクッシ
ョン1と、該シートクッション1の後端部にリクライニ
ング機構19を介して前後方向に傾倒自在に連結された
後述のシートバック2とを有している。
【0023】尚、上記リクライニング機構19は、基本
的には従来公知の構造を有するが、特にこの実施例のも
のにおいては、従来のようにシートバック2をその最前
傾位置から所定以上引き起こした時点からロック機構が
作動するのみではなく、シートバック2をその最前傾位
置(図3の状態あるいは図5において符号2Cで示す鎖
線図示状態)を含む全ての傾倒位置においてもロック機
構が働いてこれを固定することができるようにロック用
ラチエット爪の形状を設定している。
【0024】上記シートクッション1は、図2及び図3
に示すように、その後端部の幅方向中央寄り位置に矩形
の収納凹部10を形成し、該収納凹部10に後述のイン
パクトシールド9を収容可能とする(図1参照)ととも
に、該インパクトシールド9を収納凹部10に収容した
状態においては該インパクトシールド9をシートクッシ
ョン1の一部として機能させるようになっている。
【0025】上記インパクトシールド9は、後述する如
くシート装置Zをチャイルドシート装置として使用する
場合において幼児の胸部付近を拘束するためのものであ
って、上記収納凹部10に収納可能なる如く矩形状に形
成されるとともに、その表面9a側にはパッド(図示省
略)を配置して所定の弾性をもたせている。また、この
インパクトシールド9の裏面9b側の一端には、後述す
る二本のシートベルト15,15のタング30,30(図
4参照)を嵌着せしめる左右一対のバックル12,12が
幅方向に所定間隔をもって設けられる一方、他端の幅方
向中央には所定長さの補助シートベルト16の一端が固
着されている。
【0026】尚、上記一対のタング30,30は、図9
に示すように、一体的に形成され同時に操作されるとも
に、その中間位置にはベルト状の把持部材60が外方へ
延出状態で取り付けられている。また、上記補助シート
ベルト15の他端には、ベルト端部材50(図4参照)が
設けられており、該ベルト端部材50は後述する下側背
当部6の下端側に設けたブラケット45(図4参照)に連
結されている。さらに、この場合、上記インパクトシー
ルド9におけるバックル12,12の配置位置を、図2
及び図3に示すように、該インパクトシールド9の前面
9b側(即ち、幼児に当接する面の反対側面)寄りの、
しかも段状に凹設した部位9cに設定することで、該各
バックル12,12に上記各タング30,30が嵌着さ
れた状態においても該タング30,30が上方へ突出し
ないようにし、もって該タング30,30に幼児が接触
するのを未然に防止するようにしている。
【0027】上記シートバック2は、乗員の背部を拘束
する背当部4と、該背当部4の左右両側に位置して乗員
を側方から拘束する左右一対のサイド部3,3と、上記
背当部4の上端部にヘッドレストポール51,51を介
して昇降自在に支持されるとともに所定大きさの開口部
11を設けたヘッドレスト7と、該ヘッドレスト7の左
右両側面においてシート前後方向に回動延出可能に配置
されて乗員の頭部をその側方から拘束する左右一対のサ
イドサポート8,8とを備えて構成される。
【0028】さらに、上記背当部4は、その上下方向の
中間位置で上側背当部5と下側背当部6の上下二つの部
材に分割されている。そして、この上側背当部5と下側
背当部6のうち、該上側背当部5はその上端部5aが上
記左右一対のサイド部3,3に対して後述の上側ヒンジ
機構Xによりヒンジ結合されてシート前後方向に回動自
在とされるとともに、その下端部5bは後述する中間ヒ
ンジ機構Pにより下側背当部6の上端部6aとヒンジ結
合されている。さらに該下側背当部6の下端部6bは、
後述するスライド機構Yにより上記左右一対のサイド部
3,3に沿って上下方向にスライド自在とされている。
【0029】従って、上記下側背当部6をスライド方向
の最下端位置まで引き降ろした時には、図1に示すよう
に該上側背当部5と下側背当部6とが上下方向に同一平
面を形成する如く一体的に連続して本来の背当部4を構
成し、シート装置Zは通常の使用態様となる。
【0030】これに対して、上記下側背当部6の下端部
6bを上方にスライドさせると、上記上側背当部5がそ
の上端部5aを中心としてシート前後方向のいずれかに
回動し、該上側背当部5とこれにヒンジ結合された下側
背当部6とはシート後方側あるいはシート前方側へ折曲
し、シート後方側へ折曲した時には図2に示すように上
記一対のサイド部3,3の間で上側背当部5と下側背当
部6とが所定の折曲角をもって該一対のサイド部3,3
からシート後方側へ没入した状態となり、前向き着座状
態のチャイルドシートが構成される。即ち、この状態に
おいては、上記下側背当部6がチャイルドシート用の座
部となり、上側背当部5が背当部となる。また、上側背
当部5と下側背当部6とがシート前方側へ折曲すると、
図3に示すように、該上側背当部5と下側背当部6とが
シートバック2の背面側に指向した状態で所定の折曲角
をもってシート前方側へ没入し、後向き着座状態のチャ
イルドシートが構成される。
【0031】尚、これらの場合、座部となる下側背当部
6がほぼ水平となるようにシートバック2を後傾及び前
傾位置に傾倒設定し且つこれを上記リクライニング機構
19により固定する。また、上記下側背当部6は後述す
るロック機構25(図4参照)により任意のスライド位置
において固定可能とされている。
【0032】一方、上記上側背当部5の上端部5aに
は、上記ヘッドレスト7が支持されており、従って、上
記背当部4をチャイルドシートとして使用する場合に
は、下側背当部6に着座した幼児の頭部はこのヘッドレ
スト7により拘束されることになるが、この場合、該ヘ
ッドレスト7が上側背当部5に支持されていることで、
該上側背当部5と下側背当部6との折曲角の如何に拘わ
らず、該上側背当部5とヘッドレスト7との相対位置は
当初設定状態のまま維持されることになる。このため、
下側背当部6上に着座し且つ上側背当部5に背部をもた
せかけた幼児は、そのまま自然な着座姿勢のままその頭
部が上記ヘッドレスト7によって拘束されることにな
る。
【0033】また、この時、上記ヘッドレスト7の両側
面に配置された一対のサイドサポート8,8を、図2に
鎖線図示する如くシート前方側へ延出配置することで、
該一対のサイドサポート8,8により幼児の頭部をその
両側から拘束することもできる。さらに、上記下側背当
部6には、後述するように一対のシートベルトリトラク
ター14,14が内蔵配置されるとともに、該各シート
ベルト15,15の端部に設けた上記タング30,30
は該下側背当部6の上側端面に形成した後述のタング収
納取出口17内に収納されており(図4参照)、このタン
グ収納取出口17から引き出されたシートベルト15,
15を、図2又は図3に示すように、上記上側背当部5
の後方側を迂回して上記ヘッドレスト7の開口部11を
通して下側背当部6側に取り出し、そのタング30,3
0を上記下側背当部6に補助シートベルト16を介して
連結された上記インパクトシールド9の各バックル1
2,12に嵌着させることで、幼児の着座空間の前方に
各シートベルト15,15と補助シートベルト16とで
支持されたインパクトシールド9が位置することにな
り、上記下側背当部6上に着座した幼児は上記インパク
トシールド9によってその胸部及び腹部が拘束されると
ともに、その肩部が上記一対のシートベルト15,15
により拘束される。
【0034】また、上記ヘッドレスト7は、上述のよう
に上記上側背当部5に対して上下方向に昇降自在に支持
されて該上側背当部5と一体的に傾倒せしめられるもの
であるが、さらにこの実施例のものにおいては後述する
ように、上側背当部5に対して前後方向に傾倒可能と
し、乗員の体格等に対応してより適正な位置が設定でき
るようにしており、従って、一旦上側背当部5とヘッド
レスト7との相対位置を設定した後は、該ヘッドレスト
7の傾倒位置が再設定されない限り、該ヘッドレスト7
は上側背当部5との相対位置を維持したまま該上側背当
部5の回動に伴って一体的に回動することになる。
【0035】続いて、かかる二つの使用態様(即ち、通
常のシートとしての使用態様とチャイルドシートとして
の使用態様)とを選択し得るための上記シートバック2
の具体的構成を図4〜図10を参照して詳述する。
【0036】図4に示すように、シートバック2は、左
右一対のサイド部3,3と、該一対のサイド部3,3間に
位置し上側背当部5と下側背当部6とで構成される背当
部4と、該上側背当部5の上端部に支持されるヘッドレ
スト7と、該ヘッドレスト7の両側に配置された一対の
サイドサポート8,8とを備える。
【0037】先ず、上記サイド部3であるが、このサイ
ド部3は、その内部を長手方向(シートバック上下方向)
に延びるパイプ製のサイド部フレーム材21を備えてい
る。このサイド部フレーム材21の下端にはプレート状
のブラケット22が取り付けられており、さらに該ブラ
ケット22は上記シートクッション1側のリクライニン
グ機構19から延びるリクライニング連結プレート20
に連結固定されている。従って、サイド部3は、上記リ
クライニング機構19によりシート前後方向に傾倒調整
可能とされるとともに所定の傾倒位置においてロックさ
れるようになっている。尚、上述の如く上記リクライニ
ング機構19は公知の基本構造を有するものであるた
め、ここではその具体的構成についての説明は省略す
る。
【0038】上記上側背当部5は、図4に示すように、
その内部に背当て部フレーム34を備えている。この背
当て部フレーム34は、上側背当部5の上端部5aに横
設され上記ヘッドレスト7の支持部ともなる上側フレー
ム材35と、該上側フレーム材35から上側背当部5の
下端部5bに向けて延びるコ字状枠体でなるサイドフレ
ーム材36とで構成される。そして、この上側フレーム
材35の両端部は、後述する上側ヒンジ機構Xにより上
記サイド部3のサイド部フレーム材21の上端にヒンジ
結合されている。即ち、この上側ヒンジ機構Xは、上記
上側フレーム材35の端部に設けたブラケット38と上
記サイド部フレーム材21の上端に設けたボス部材31
とをヒンジピン32により連結して構成されるものであ
って、かかる構成の左右一対の上側ヒンジ機構X,Xに
より上側フレーム材35の両端と左右一対のサイド部
3,3の各サイド部フレーム材21,21の上端とがヒン
ジ結合されることで、上記上側背当部5は上記ヒンジピ
ン32,32を中心としてシート前後方向に回動可能と
されている。
【0039】上記下側背当部6は、図4に示すように、
該下側背当部6の両サイドに配置されたサイドフレーム
材41,41と、該下側背当部6の下端部において上記
一対のサイドフレーム材41,41に跨がって横設配置
されるとともに該一対のサイドフレーム材41,41を
貫通して上記各サイド部3,3側に突出する下側フレー
ム材42と、上記サイドフレーム材41,41の上端部
に横設された上側フレーム材37と、上記サイドフレー
ム材41,41の中間位置に横設された一対の中間継材
61,61(図10参照)からなる背当て部フレーム4
0を備えている。そして、この背当て部フレーム40の
上部は、上記上側背当部5側のサイドフレーム材36の
下端部の両側に対して後述の中間ヒンジ機構Pを介して
折曲自在にヒンジ結合されている。
【0040】尚、中間ヒンジ機構Pは、上記上側背当部
5側のサイドフレーム材41に設けたブラケット39と
下側背当部6側の上側フレーム材37に設けたブラケッ
ト43とをヒンジピン44で相対回動自在に連結して構
成されるものであって、かかる構成をもつ左右一対の中
間ヒンジ機構P,Pにより上記上側背当部5の下端部5b
と下側背当部6の上端部6aとをヒンジ結合すること
で、該下側背当部6は該上側背当部5側に吊下支持され
るとともに、シート前後方向に折曲自在とされるもので
ある。
【0041】一方、上記下側背当部6の下端部6bは、
後述する左右一対のスライド機構Y,Yを介して上記一
対のサイド部3,3に対して上下方向にスライド自在に
支持されている。即ち、スライド機構Yは、図5〜図7
に示すように、上記サイド部フレーム材21にその軸方
向に沿って固着されたガイドレール部材23を有してい
る。このガイドレール部材23は、所定間隔をもって対
向してその長手方向に延びる一対の縦壁部23a,23a
を有するとともに、該一対の縦壁部23a,23aにはサ
イド部フレーム材21の軸方向に延びる所定長さの長穴
24,24がそれぞれ形成されている。
【0042】さらに、このガイドレール部材23の一対
の縦壁部23a,23a間には、図6及び図7に示すよう
に、ブラケット47が嵌挿配置されるとともに、該ブラ
ケット47の一端側には上記下側フレーム材42の端部
42aが上記ガイドレール部材23の長穴24,24を貫
通した状態で取り付けられ、また他端にはガイドピン4
6が上記一対の長穴24,24を貫通した状態で取り付
けられている。従って、上記下側フレーム材42の端部
42aとガイドピン46とが上記長穴24,24に沿って
上下方向に移動することで上側背当部5の下端部5bは
サイド部3に対して上下方向にスライド自在に支持され
ることとなる。
【0043】この場合、上記下側フレーム材42のスラ
イド位置、即ち、下側背当部6の下端部6bのスライド
位置の調整を可能とするとともに、これを所定のスライ
ド位置で固定する必要があり、このため上記ブラケット
47には後述のロック機構25が取り付けられている。
即ち、ロック機構25は、図4及び図5に示すように、
ロックスプリングを内蔵したシリンダ式のロック機構で
構成され、その軸方向中間位置に配置された解除レバー
26を操作して上記ロックスプリングを拡径させること
でロック解除してその軸長変化を許容する一方、該解除
レバー26の操作を解除して上記ロックスプリングを縮
径させてその軸長変化を規制することでロック状態とな
るように構成されている。
【0044】そして、このロック機構25の一端は上記
サイド部フレーム材21の上端部に固定され、またその
他端は連結ピン48を介して上記ブラケット47に連結
されている。また、上記解除レバー26は、上記サイド
部フレーム材21側に固定配置した操作レバー27に操
作ケーブル29を介して連結されており、図4に実線図
示するように操作レバー27が非操作位置にある場合に
は上記解除レバー26は不作動とされロック機構25は
ロック状態とされる。これに対して、図4に鎖線図示す
るように上記操作レバー27が上方に回動操作されると
上記操作ケーブル29を介して上記解除レバー26が操
作され、上記ロック機構25はロック解除されるように
なっている。従って、このように構成されたロック機構
25を備えることで、上記下側背当部6の下端部6bは
上下方向にスライド自在とされるとともに、所定のスラ
イド位置において固定保持されることとなる。
【0045】さらに、上記下側フレーム材42の軸方向
中央には、図4に示すように、上記補助シートベルト1
6の一端に設けたベルト端部材50が連結されるブラケ
ット45が下側背当部6の下端面に臨んで固着されてい
る。そして、この場合、このブラケット45は、上記ベ
ルト端部材50を上記下側背当部6の平面方向に略直交
する面内において回転可能なる如く連結している。従っ
て、このベルト端部材50が回転することにより、上記
補助シートベルト16に連結された上記インパクトシー
ルド9をシート前方側とシート後方側のいずれの方向に
も取り出すことができることとなる。尚、上記ベルト端
部材50をブラケット45に対して回動自在に連結した
のは、前向き着座状態と後向き着座状態のいずれの場合
においても常時上記インパクトシールド9の表面9aを
乗員(幼児)側に向けてシートベルト15,15のタング
30と該インパクトシールド9側のバックル12,12
との連結状態を同一とするためであり、従って、該イン
パクトシールド9の表面9aと裏面9bの構造が同じであ
れば敢えてベルト端部材をブラケット45に対して回動
自在に連結する必要はない。
【0046】一方、上記下側背当部6内には後述する左
右一対のシートベルトリトラクター14,14が内蔵配
置されている。このシートベルトリトラクター14,1
4は、図4及び図10に示すように、上端部下側フレー
ム材42に突設固定された固定ブラケット62にボルト
締着されている。そして、この各シートベルトリトラク
ター14,14からそれぞれ延びるシートベルト15,
15の端部には一体的に形成された上記タング30,3
0が備えられているが、このタング30,30は、上記
下側背当部6の上側端面6cに埋設配置された後述のガ
イド部材63により引き込み状態で保持されるようにな
っている。即ち、上記ガイド部材63は有底箱状に一体
形成された樹脂成型品で構成され、その開口端部によっ
てタング収納取出口17を構成している。そして、この
ガイド部材36は、その側壁63a部が上記上側フレー
ム材37を上下方向に貫通した状態で該下側背当部の上
側端面6cに埋設固定されている。また、このガイド部
材63の底壁63bには、上記シートベルト15,15
を通す開口63cが形成されるとともに、該底壁63b
に上記タング30,30の端部が当接することで該タン
グ30,30のそれ以上の引き込みが阻止されるように
なっている。この状態がタング30の収納状態であっ
て、この収納状態においては図8に示すように該タング
30,30はその先端がタング収納取出口17の端縁よ
り僅かに引き込んだ位置にある。また、この場合、上記
タング30,30に設けた上記把持部材60は、タング
収納取出口17よりも外側に延出しているが、この把持
部材60の長さは、図10に示すように上側背当部5と
下側背当部6とが同一平面を形成する如く延設された状
態では該上側背当部5の端面5cと下側背当部6の端面
6cとの間に挟み込まれるとともにこの当接部分から外
側にはみ出さないような長さに設定されている。従っ
て、上側背当部5と下側背当部6とを折曲変位させた状
態においては、図10に示すような該把持部材60はタ
ング収納取出口17から外側に延出することから、これ
を操作者が把持し、図9に示すようにタング30,30
を外側に引き出すことが可能となる。
【0047】尚、上記一対の中間継材61,61は、図
10に示すように、その間にシートベルト15を通すこ
とで、下側背当部6の圧縮変形状態においても該シート
ベルト15の引き出し操作が支障なく行えるようにする
ものである。
【0048】上記ヘッドレスト7は、図4及び図5に示
すように、その下端寄り位置に矩形貫通穴で構成される
開口部11を形成するとともに、その内部には、ヘッド
レストフレーム52と、該開口部11の下方側に位置し
且つ上記ヘッドレストフレーム52の下端に対してヘッ
ドレスト支点ピン54を介して相対回動可能に連結され
たポール固定フレーム53とを備えている。そして、上
記ポール固定フレーム53には、左右一対のヘッドレス
トポール51,51が下方へ突出状態で固定されてお
り、該各ヘッドレストポール51,51を上記上側背当
部5の上側フレーム材35に固定したポールガイド55
に嵌挿せしめることによりヘッドレスト7は上側背当部
5側に上下方向に昇降自在に支持されることとなる。ま
た、このように上側背当部5にヘッドレスト7を支持せ
しめた状態において、上記ヘッドレスト支点ピン54を
中心としてヘッドレストフレーム52側をシート前後方
向へ回動させることにより、該ヘッドレスト7は上側背
当部5に対してシート前後方向に傾倒可能とされる。
【0049】上記サイドサポート8は、上記ヘッドレス
ト7のヘッドレストフレーム52の両側部にサイドサポ
ート支点ピン58を介してシート前後方向に回動延出可
能に連結されたサイドサポートフレーム57を備えてお
り、上述の如く上記背当部4の上側背当部5と下側背当
部6の折曲方向に応じてシート前方側あるいはシート後
方側へ延出配置される。
【0050】叙上の如くシートバック2を構成すると、
該シートバック2をチャイルドシートとして使用する場
合には、図5に示すように、上記上側背当部5と下側背
当部6とを所定方向に折曲させて前向き着座状態あるい
は後向き着座状態とした後、上記サイド部3(即ち、シ
ートバック2)を傾倒操作して着座可能状態とする。即
ち、前向き着座状態に設定した場合には、シートバック
2を符号2で示す起立位置から同図に符号2Bで示す如
くシート後方側へ倒して上記下側背当部6を符号6Bで
示すように略水平とする。一方、後向き着座状態に設定
した場合には、上記シートバック2を符号2で示す起立
位置からシート前方側へ倒してこれを符号2Cで示す前
傾位置に設定し、上記下側背当部6を符号6Cで示すよ
うに略水平とする。
【0051】このように上側背当部5と下側背当部6と
を適宜に折曲させてこれら二者でチャイルドシートを構
成する場合、上記ヘッドレスト7が下側背当部6に支持
されていることから、該ヘッドレスト7と上側背当部5
との相対位置は該上側背当部5の傾倒位置に拘わらず常
時初期設定状態のまま維持され、従って、乗員である幼
児は背筋を延ばしたごく自然な着座姿勢をとることがで
きるものである。
【0052】尚、上記実施例においては上側背当部5の
上端部5aをサイド部3に対してヒンジ結合する一方、
下側背当部6の下端部6bをサイド部3に対して上下方
向にスライド自在に支持せしめているが、本願発明の他
の実施例においてはこれとは逆に、上側背当部5の上端
部5aをスライド自在に支持し、下側背当部6の下端部
6bをヒンジ結合とすることもできることは勿論であ
る。また、シート装置Zに大人が着座する場合には、通
常は上記上側背当部5と下側背当部6とを直線状に延設
させるが、このような使用態様に限定されるものではな
く、例えば、大人の着座時においてもその体格あるいは
着座姿勢に応じて上記上側背当部5と下側背当部6とを
適宜に折曲状態とすることもでき、かかる使用態様をと
ることでシートバック2による乗員の腰部支持位置の調
整も可能となるものである。例えば、シートバック2を
やや後傾させた通常の着座状態においては、上側背当部
5と下側背当部6とをややシート前方側へ折曲させる
と、乗員の腰部支持位置がやや前方に移動することか
ら、乗員は背筋を延ばして腰部の疲労を軽減させことが
できることになる。また、シートバック2を比較的大き
く後傾させたリクライニング状態においては、上側背当
部5と下側背当部6とをややシート後方側へ折曲させる
ことで、乗員は上半身を起こした姿勢で頭部を支持する
ことができ、前方視界を確保したまま安楽な姿勢がと
れ、疲労の軽減が図れるものである。
【0053】ところで、例えば図5に符号2で示すよう
にシートバック2を通常の使用態様、即ち、上側背当部
5と下側背当部6とを平面状に延設させた状態において
は、該上側背当部5の下側端面5cと下側背当部6の上
側端面6cとが密接状態にあり、これらの接触部分に上
記タング収納取出口17が位置するとともに上記把持部
材60がここに挟み込まれてこれが外部へ非露出状態と
されていることから、例えば該タング収納取出口17及
び把持部材60が外部へ露出している場合に比してシー
ト全体としての見栄えが良好ならしめられるものであ
る。
【0054】一方、この状態から、上記上側背当部5と
下側背当部6とを折曲させてチャイルドシートとして使
用する場合には、上記ロック機構25のロック状態を解
除して上記下側背当部6の下端部6bを上方へ移動させ
ることで、上記上側背当部5と下側背当部6は、同図に
符号5Aあるいは同6Aで示すようにシート後方側へ折
曲した前向き着座状態、あるいは符号5C,6Cで示す
ようにシート前方側に折曲した後向き着座状態のいずれ
かに選択設定されることとなる。尚、この前向き着座状
態あるいは後向き着座状態は、上記ロック機構25をロ
ック状態とすることでそのまま固定保持される。
【0055】そして、このように上側背当部5と下側背
当部6とを適宜方向へ折曲させた状態においては、図8
に示すように、上記下側背当部6の上側端面6cが外部
に露出し、該上側端面6c上に設けられた上記タング収
納取出口17及びここに収容されたタング30に設けら
れた上記把持部材60がともに外部へ露出することとな
る。従って、操作者は、上側背当部5と下側背当部6と
を折曲させた後、外部へ延出状態にある上記把持部材6
0を把持してこれを図9に示すようにそのまま引き出す
ことで上記タング30,30及びこれに連結されたシー
トベルト15,15を容易に引き出すことができる。
【0056】ここで、このタング収納取出口17から引
き出されたシートベルト15,15を上側背当部5の前
方側へ回してそのタング30,30を上記インパクトシ
ールド9のバックル12,12に嵌着させることで該シ
ートベルト15,15を使用可能状態とすることができ
るが、この場合における該シートベルト15,15の取
り回し方法としては、次述の二つの方法があり、操作者
はチャイルドシートの使用条件(例えば、幼児の体格)
に応じて任意にいずれかを選択することができる。即
ち、先ず、第1の方法は、図11に示すように、シート
ベルトリトラクター14から下側背当部6の上側端面6
c側に引き出されたシートベルト15,15をそのまま
上側背当部5の後方側を迂回して上方へ取り出し、さら
に上記ヘッドレスト7の開口部11を通してインパクト
シールド9側に引き出す方法である。また、第2の方法
は、図12に示すよう、シートベルトリトラクター14
から下側背当部6の上側端面6c側に引き出されたシー
トベルト15,15を、そのまま上側背当部5の後方側
を迂回させて上方へ引き上げ、さらに該上側背当部5の
上端部5aとヘッドレスト7との間を通してインパクト
シールド9側に引き出す方法である。
【0057】そして、前者の方法においては、シートベ
ルト15がヘッドレスト7の開口部11を経由して張設
されているものの、ベルト張力は該ヘッドレスト7側の
みならず下側背当部6及び上側背当部5側においても支
持されることから、例えばシートベルトリトラクター1
4をヘッドレスト7側に設けてベルト張力を該ヘッドレ
スト7と上記インパクトシールド9が連結された下側背
当部6との二者により支持する場合に比して、該ヘッド
レスト7にかかる荷重が軽減され、それだけ該ヘッドレ
スト7の支持構造を簡易とし且つその軽量化を図ること
が可能となるものである。また、この方法の場合には、
上記シートベルト15がヘッドレスト7の開口部11を
通っていることから、該ヘッドレスト7の高さ調整によ
り幼児に対するシートベルト15の張設高さを調整する
ことができ、該シートベルト15による幼児の保護性能
がより一層確実ならしめられるものである。
【0058】これに対して、後者の場合には、シートベ
ルト15がヘッドレスト7側を経由することなく上側背
当部5の上端部5aからそのままインパクトシールド9
側に引き出されていることから、該ヘッドレスト7には
ベルト張力がかかることがなく、従って該ヘッドレスト
7の構造の簡略化及び軽量化が図れることは上記第1の
方法と同様であるとともに、該シートベルト15がヘッ
ドレスト7を経由せず直接上側背当部5に掛け回される
ことでベルト支持剛性がより一層向上し、より高い乗員
保護性能が期待できるものである。
【0059】尚、上記実施例においては、上記シートベ
ルト15,15の先端部に設けられるタング30,30
を一体構造としているものの、該各シートベルト15,
15毎に二つのタング30,30があることから、当然
に二つのバックル12,12があり、従って、シートベ
ルト15,15を外す場合には二つのバックル12,1
2のロック解除操作が必要であるが、例えば図13に示
すように、各シートベルト15,15をひとつのタング
30に連結するように構成すると、インパクトシールド
9側のバックル12もひとつで良く部材点数の低減が図
れるとともに、ロック解除操作もこのひとつのバックル
12についてのみ行えば良いことから操作性も向上する
ものである。さらに、このように単一のタング30を一
対のシートベルト15,15に連結するようにした場合
には、必然的にタング30の形状は略三角状となるが、
このようにタング30が三角状形態を有していると、例
えばこれを上記第1の方法の如くヘッドレスト7の開口
部11を通す場合においてはこれをスムーズに通すこと
ができ、操作性がさらに良好となるものである。
【0060】第2実施例 図14には、本願発明の第2実施例にかかる車両用シー
ト装置Zを示している。この第2実施例のシート装置Z
は、後述するように上側背当部5と下側背当部6のフレ
ーム構成と、上記シートベルトリトラクター14の取り
付け構造とが上記第1実施例のものと異なる他は、該第
1実施例のものと同様の基本的構成を有している。
【0061】先ず、上側背当部5と下側背当部6とのフ
レーム構成であるが、上記第1実施例のものにおいては
上記シートベルトリトラクター14を下側背当部6側に
内蔵配置するとともに上記タング収納取出口17を該下
側背当部6の上側端面6cに設けてここからシートベル
ト15を引き出す構成としていた関係上、該下側背当部
6の上端部6aを凸状に形成し、これを凹状に形成され
た上側背当部5の下端部5b側に嵌入させる構成として
いたのに対して、この第2実施例のものにおいては後述
のように上記シートベルトリトラクター14を上側背当
部5側に内蔵配置するとともに上記タング収納取出口1
7を該上側背当部5の下側端面5cに設けてここからシ
ートベルト15を引き出す構成とした関係上、上側背当
部5の下端部5bを凸状に形成し、これを凹状に形成さ
れた下側背当部6の上端部に嵌入させるようにしてい
る。
【0062】このような連結構成をとった結果、上記上
側背当部5においては、その背当て部ブラケット34
を、左右一対のサイドフレーム材36,36と該サイド
フレーム材36,36の上端部を連結するコ字状断面を
もつ上側フレーム材35と、該サイドフレーム材36,
36の下端部をブラケット39,39を介して連結する
コ字状断面をもつ下側フレーム材37とで構成してい
る。また、下側背当部6においては、その背当て部フレ
ーム40を、コ字状に折曲形成されたサイドフレーム材
41と該サイドフレーム材41の両端部を連結する下側
フレーム材42とで構成している。そして、上記上側背
当部5側のブラケット39,39と下側背当部6側のブ
ラケット43,43とをヒンジピン44,44により連
結することで該上側背当部5と下側背当部6とを折曲可
能としている。
【0063】一方、シートベルトリトラクター14の取
り付け構造であるが、この実施例においては、図14及
び図15に示すように、上記上側フレーム材35に対し
て上記シートベルトリトラクター14を下側に向けてボ
ルト締着し、シートベルト15,15を一体形成された
タング30,30とともに該上側背当部5の下端部5b
側に引き出せるようにしている。さらに、該上側背当部
5の下端部5bには、上記第1実施例におけると同様構
造のガイド部材63を上記下側フレーム材37を貫通さ
せた状態で取り付け、該サイドフレーム材36内に上記
タング30,30を収納するようにしている。また、こ
のタング30,30に把持部材60が設けられているこ
と、及び該把持部材60が上側背当部5と下側背当部6
と平面延出状態においてこれらの当接部分に挟み込み状
態で収納されることも上記第1上記の場合と同様であ
る。
【0064】尚、図14及び図15において、符号65
は上記サイドフレーム材36の中段部に跨がって取り付
けられた断面コ字状の中間継材であり、また符号66は
上側背当部5の圧縮変形時においても上記シートベルト
15の引き出しを可能とするために所定間隔をもって対
向配置された帯板状の中間継材である。
【0065】このような構成とされた第2実施例のシー
ト装置Zにおいては、上記上側背当部5と下側背当部6
とを平面状に延出配置した通常使用時状態においては上
記タング収納取出口17とここに収納されたタング3
0,30に設けられた上記把持部材60とが共に上側背
当部5と下側背当部6との当接部分に隠れることで、こ
れらを設けたにもかかわらず見栄えが良好に維持される
点、及び背当部4をチャイルドシートとして使用するに
際して、その上側背当部5と下側背当部6とを折曲させ
ることで上記タング収納取出口17及び把持部材60が
外部に露出し、該把持部材60を把持して上記タング3
0,30をタング収納取出口17から引き出すことで容
易にシートベルト15を張設することができその操作性
が良好となる点は、上記第1実施例のものと同様であ
る。
【0066】さらに、上記シートベルト15の張設方法
も上記第1実施例のものと同様に、図16に示すよう
に、シートベルトリトラクター14から上側背当部5の
下側端面5c側に引き出されたシートベルト15を該上
側背当部5の後方側を迂回させ、上記ヘッドレスト7の
開口部11を通してインパクトシールド9側に引き出し
て嵌着する方法と、図17に示すように、シートベルト
リトラクター14から上側背当部5の下側端面5c側に
引き出されたシートベルト15をそのまま該上側背当部
5の後方側を迂回させて上方に引き上げ、さらに該上側
背当部5の上端部5aとヘッドレスト7との間を通して
インパクトシールド9側に引き出して嵌着する方法とを
必要に応じて選択できることも同様である。さらに、前
者の方法を採用した場合にはヘッドレスト7の高さ調整
によりシートベルト15の張設位置の調整が可能である
こと、また後者の方法を採用した場合にはより高いベル
ト上端部性能が得られ乗員保護上の信頼性がさらに高め
られる点も上記第1実施例の場合と同様である。
【0067】第3実施例 図18には、本願発明の第3実施例にかかる車両用シー
ト装置Zを示している。この第3実施例のシート装置Z
は、背当部4の基本構成は上記第2実施例のものと同様
であって、これと異なる点は、該第2実施例のものにお
いては上記シートベルトリトラクター14を上側背当部
5の上部に位置する上側フレーム材35に対して下方へ
向けて締着固定するとともにタング収納取出口17を該
上側背当部5の下側端面5c上に設けていたのに対し
て、図18及び図19に示すように、該シートベルトリ
トラクター14を該上側背当部5の下部寄りに位置する
中間継材65に対して上方へ向けて締着固定するととも
に、上記タング収納取出口17を構成するガイド部材6
3を該上側背当部5の上側端面5d上に設けたものであ
る。
【0068】かかる構成とすることで、チャイルドシー
ト不使用時(即ち、シートベルト不使用時)には、上記
ヘッドレスト7を降下配置して上側背当部5の上側端面
5dに近接させることで、該ヘッドレスト7によって上
記タング収納取出口17と上記把持部材60とが外部に
露出するのが防止されシートの見栄えが良好に維持され
るものである。
【0069】一方、チャイルドシート使用時には、上記
ヘッドレスト7を適度に上昇させて上記タング収納取出
口17及び把持部材60を外部に露出させることで、該
把持部材60を把持してタング30,30及びシートベ
ルト15,15を容易に外部に引き出すことができ、そ
の操作性が良好ならしめられるものである。
【0070】さらに、このシートベルト15,15の引
き出し方法としては、上記第1及び第2実施例と同様
に、図20に示すように上側背当部5の上側端面5dか
ら上方へ引き出されたシートベルト15をヘッドレスト
7の後方へ迂回させて該ヘッドレスト7の開口部11を
通して上記インパクトシールド9側に嵌着させる方法
と、図21に示すように、上側背当部5の上側端面5d
から上方へ引き出されたシートベルト15をヘッドレス
ト7の後方へ迂回させることなく該ヘッドレスト7と上
側背当部5の上側端面5dとの間を通して上記インパク
トシールド9側に嵌着させる方法とが考えられる。そし
て、特に前者の方法にあってはヘッドレスト7の高さ調
整によりシートベルト15の張設位置の調整が可能であ
ること、また後者の方法を採用した場合にはより高いベ
ルト上端部性能が得られ乗員保護上の信頼性がさらに高
められる点は上記第1実施例の場合と同様である。
【0071】ただ、この上記実施例のようにシートベル
ト15を上側背当部5の上側端面5d側から引き出すよ
うにした場合には、上記各実施例の如く上側背当部5の
後方側を迂回させる必要がないことから、操作が簡単に
なるとともにシートベルト15の長さを短く設定するこ
とができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例にかかる車両用シート装
置の全体斜視図である。
【図2】図1に示した車両用シート装置の状態変化図で
ある。
【図3】図1に示した車両用シート装置の状態変化図で
ある。
【図4】図1に示した車両用シート装置のシートバック
部分の一部断面とした正面図である。
【図5】図4のV-V矢視図(シートクッション部分を含
む)である。
【図6】図4のVI部の拡大図である。
【図7】図6のVII-VII矢視図である。
【図8】下側背当部へのシートベルトの収納状態を示す
斜視図である。
【図9】下側背当部からシートベルトを引き出した状態
を示す斜視図である。
【図10】図4のX-X縦断面図である。
【図11】シートベルトの取り回し状態の説明図であ
る。
【図12】シートベルトの取り回し状態の説明図であ
る。
【図13】タングの変形例を示す斜視図である。
【図14】本願発明の第2実施例にかかる車両用シート
装置のシートバック部分の一部断面とした正面図であ
る。
【図15】図14のXV−XV縦断面図である。
【図16】図15に示したシートベルトの取り回し状態
説明図である。
【図17】図15に示したシートベルトの取り回し状態
説明図である。
【図18】本願発明の第3実施例にかかる車両用シート
装置のシートバック部分の一部断面とした正面図であ
る。
【図19】図18のXIX-XIX縦断面図である。
【図20】図18に示したシートベルトの取り回し状態
説明図である。
【図21】図18に示したシートベルトの取り回し状態
説明図である。
【符号の説明】
1はシートクッション、2はシートバック、3はサイド
部、4は背当部、5は上側背当部、6は下側背当部、7
はヘッドレスト、8はサイドサポート、9はインパクト
シールド、10は収納凹部、11は開口部、12はバッ
クル、13はブラケット、14はシートベルトリトラク
ター、15はシートベルト、16は補助シートベルト、
17はタング収納取出口、18は支点ピン、19はリク
ライニング機構、20はリクライニング連結プレート、
21はサイド部フレーム材、22はブラケット、23は
ガイドレール部材、24は長穴、25はロック機構、2
6は解除レバー、27は操作レバー、28はブラケッ
ト、29は操作ケーブル、30はタング、31はボス部
材、32はヒンジピン、34は背当て部フレーム、35
は上側フレーム材、36はサイドフレーム材、37は上
側フレーム材、38はブラケット、39はブラケット、
40は背当て部フレーム、41はサイドフレーム材、4
2は下側フレーム材、43はブラケット、44はヒンジ
ピン、45はブラケット、46はガイドピン、47はブ
ラケット、48は連結ピン、49はブラケット、50は
ベルト端部材、51はヘッドレストポール、52はヘッ
ドレストフレーム、53はポール固定フレーム、54は
ヘッドレスト支点ピン、55はポールガイド、57はサ
イドサポートフレーム、58はサイドサポート支点ピ
ン、60は把持部材、61は中間継材、62は固定ブラ
ケット、63はガイド部材、65は中間継材、66は中
間継材、Pは中間ヒンジ機構、Xは上側ヒンジ機構、Y
はスライド機構、Zはシート装置である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に配置されるシートクッション
    と、該シートクッションの後端部に配置されるとともに
    幅方向の中央寄りに位置する背当部と該背当部の両側に
    それぞれ位置するサイド部とからなるシートバックとを
    備えた車両用シート装置であって、 上記シートバックの背当部が、その上下方向の中間位置
    においてシートバック上方寄りに位置する上側背当部と
    下方寄りに位置する下側背当部とに二分割されて該上側
    背当部の下端部と下側背当部の上端部とが相互に折曲自
    在なる如くヒンジ結合され、該上側背当部と下側背当部
    とをシート背面側へ折曲させた状態では上記下側背当部
    の表面がチャイルドシート座面として、上側背当部の表
    面がチャイルドシート背当面として機能し、また上記上
    側背当部と下側背当部とをシート前面側へ折曲させた状
    態では上記下側背当部の裏面がチャイルドシート座面と
    して、上側背当部がチャイルドシート背当面として、そ
    れぞれ機能し得る如く構成される一方、 上記上側背当部と下側背当部のいずれか一方にシートベ
    ルトリトラクターが内蔵配置されるとともに該上側背当
    部あるいは下側背当部の上下方向のいずれか一方の端面
    には上記シートベルトリトラクターから引き出されるシ
    ートベルトの端部に設けられたタングが収納可能なタン
    グ収納取出口が形成され、 さらに、その一端側に上記シートベルトのタングが連結
    されるバックルが備えられるとともにその他端側が補助
    シートベルトを介して上記下側背当部の下端部に、該補
    助シートベルト引き出し方向を上記下側背当部の表裏両
    面側に変更自在なる如く連結されたインパクトシールド
    が設けられていることを特徴とする車両用シート。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記シートベルトリ
    トラクターが上記下側背当部側に内蔵配置されるととも
    に、上記タング収納取出口が、上記背当部が折曲状態に
    ある場合において外部に露出する該下側背当部の上側端
    面上に形成されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記シートベルトリ
    トラクターが上記上側背当部側に内蔵配置されるととも
    に、上記タング収納取出口が、上記背当部が折曲状態に
    ある場合において外部に露出する該上側背当部の下側端
    面上に形成されていることを特徴とする車両用シート。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記シートベルトリ
    トラクターが上記上側背当部側に内蔵配置されるととも
    に、上記タング収納取出口が該上側背当部の上側端面上
    に形成され、さらに該上側背当部の上側端面にはヘッド
    レストポールを介してヘッドレストが上下動可能に取り
    付けられ、該ヘッドレストの降下状態においては該ヘッ
    ドレストによって上記タング収納取出口が覆われる如く
    構成されたことを特徴とする車両用シート。
  5. 【請求項5】 請求項2,3又は4において、上記タン
    グには、該タングが上記タング収納取出口に収納された
    状態においてこれを把持し得る長さをもつ把持部材が設
    けられていることを特徴とする車両用シート。
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