JP3326461B2 - シートの5点安全システム - Google Patents

シートの5点安全システム

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JP3326461B2 JP51751995A JP51751995A JP3326461B2 JP 3326461 B2 JP3326461 B2 JP 3326461B2 JP 51751995 A JP51751995 A JP 51751995A JP 51751995 A JP51751995 A JP 51751995A JP 3326461 B2 JP3326461 B2 JP 3326461B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景及び概要 本発明は一般に安全拘束システムに関し、さらに特定
すれば、安全シート、特に一体形又は独立形のチャイル
ドシートと共に使用するのに適する5点安全拘束システ
ムに関する。
現在、一体形又は独立形の安全チャイルドシート用の
拘束システムはいくつもある。それらのシステムは小児
を保護するために適切に動作するが、特に大人が拘束シ
ステムを小児に対して配置しようとし、同時に小児をシ
ートの上の所定の場所に固定保持しようとするときに、
その使用方法が複雑になる。本発明の目的は、大人が着
席した小児に拘束システムを固定するときに片手を使用
するだけで良いようなシステムを提供することである。
本発明の別の目的は、小児をシートに安全に固定するシ
ステムを提供することである。本発明の付加的な目的
は、使用するのが容易である5点拘束システムを提供す
ることである。米国特許第5,161,855号及び欧州特許出
願第EP295838号は2つの同様の5点小児拘束システムを
示しているが、それらはいずれも、本発明が提供するの
と同じ程度の便利さや、操作の容易さを提供しない。
従って、本発明は、それぞれが第1の端部及び第2の
端部を含む第1のベルト及び第2のベルトと、第1のベ
ルト及び第2のベルトの各々を摺動自在に受入れるシー
ルドプレートを具備して、小児のような乗客を乗客用シ
ートに固定するハーネス手段であって、ベルトの第1の
端部の各々が乗客用シートに対して固定固着されて、第
1の拘束ポイントと、第2の拘束ポイントとを規定し、
シールドプレートが、第1のベルト及び第2のベルトを
通す第1の開口及び第2の開口を含み、シールドプレー
トが、シートに配置されている第2のロック手段と係止
係合して第3の拘束ポイントを規定する第1のロック手
段を含み、シールドプレート及びベルトが乗客の頭と肩
を越えて伸出自在であり且つベルトが乗客の肩と係合自
在であり、第1の端部に向かって延出するベルトの部分
が着席している乗客の下半身の外側と係合自在であるよ
うなハーネス手段と;ベルトの第2の端部を受入れて、
第4の拘束ポイントと、第5の拘束ポイントとを固定す
るベルト締付け手段とを具備し、第1のロック手段が第
2のロック手段に係合したとき、5点拘束システムが達
成されるような5点拘束システムから成る。明らかなよ
うに小児は5つのポイントで拘束される。すなわち、バ
ックルが係合しているシールドは小児の両脚の間で拘束
を行い、小児の下半身を越えて延出するベルトは他の2
つの拘束ポイントを形成し、小児の肩と係合するベルト
は残る2つの拘束ポイントを形成する。
本発明の他の多数の目的及び目標は以下の図面の詳細
な説明から明白になるであろう。
図面の簡単な説明 図面中: 図1は、本発明の特徴の多くを示す一体形チャイルド
シートを示す。
図2は、本発明の主要な構成要素の多くを示すシート
の横断面図を示す。
図3は、ベルト締付け装置を示す。
図4から図6は、本発明の別の実施形態を示す。
図面の詳細な説明 座席面又はクッション12と、背もたれ14とを有する自
動車のシート10を示す図1を参照する。このシート10と
一体に、全体を20で示す小児用安全シートが形成されて
いる。シート10の背もたれ14には凹形ポケット22が設け
られている。小児の背中を支持するために、このポケッ
トの後部の背面26にはパッドが入っている。シート10の
背もたれ14の底部に向かった位置、及びポケット22の内
部にヒンジ又はアンカポイント28が配置されている。ヒ
ンジ28には、小児がすわる座席面を形成するチャイルド
シート20の座席部分30が回転自在に取り付けられてい
る。使用しない場合には、座席部分30を後ろへ折りたた
み、ポケット22の中に収納しておく。シート10の上部に
示されているヘッドレスト31を下方へ回転させると、座
席部分と共にポケット22を閉鎖する。ヘッドレストの後
部と座席部分30の底部は、座席面又はクッション12にす
わったときに座っている人の背中を支持するためのクッ
ション面を構成する。
チャイルドシート20は、図1に一部を示す5点骨盤拘
束システム40をさらに含む。システム40はすべりタング
アセンブリ42と、ハーネスアセンブリ44とを含み、ハー
ネスアセンブリ44はウェブ部材又はベルト46及び48と、
少なくとも1つ又は複数のレトラクタ50から構成されて
いても良いベルト締付け装置と、シールド52と、バック
ル54とから構成されている。拘束システム40は、本発明
のいくつかの実施形態で使用される、全体を180,190及
び202として示すケーブルと関連リンク機構アセンブリ
とをオプションとして含んでいても良い。
本発明により達成される5点拘束システムは小児の近
くのシールド52をチャイルドシート20、支持構造又は自
動車のシート10の5つの場所、すなわち、5つの点に固
着する。図1に示す実施形態においては、シールド52
は、延出するアーム部分80及び82を有するY字形であ
る。延出するアーム部分には、それぞれ溝穴84及び86が
配置されている。ベルト又はウェブ部材46,48は、前記
溝穴84,82からなる第1の開口と第2の開口にそれぞれ
挿通されている。シールド52の下端部90には、すべりタ
ングアセンブリ42のラッチプレート92と係合するバック
ル54が装着されている。バックル/ラッチプレートの結
合は5つの拘束点の中の1つを形成する。ラッチプレー
ト92からの取り外しを可能にするために、バックル54に
は周知の構成のリリースボタン95が装着されている。
ベルト46の第1の端部70はヒンジ28の一方に固着され
ている。ベルト46の第2の端部72は背面26にある開口73
を通って、係止時にはベルト締付け装置50に作用連結し
ている。同様に、ベルト48の第1の端部70とベルト48の
第2の端部72は他方のヒンジ28と、ベルト締付け装置50
とにそれぞれ連結している。ベルト48は背面26にある別
の開口73を通る。使用していないときには、ベルト締付
け装置50は余分のウェブ部材を出さないように作用する
ことにより、ベルト46及び48並びにシールド52を背面26
に対してほぼ平坦に位置させ、座席部分30及びヘッドレ
スト31を妨害なく閉鎖することができる。
小児をチャイルドシート20に固定するときには、ヘッ
ドレスト31を持ち上げ、座席部分30を下げ、その上に小
児を座らせる。小児を所定の場所に座らせたならば、片
手でシールド52をつかみ、シールドを引いて小児の頭の
上まで持ち上げ、次に、シールドを小児の頭と肩を越え
て前方へ引く。シールド52が動いている間、ウェブ部材
は伸びる。すなわち、ベルト締付け装置からはずされ
る。シールドが動いている間に、ウェブ部材は開口73を
通ってすべって行く。十分な量のウェブ部材が出た後
に、シールド52を下げ、バックル54をラッチプレート92
に固着する。その後、ベルト締付け装置の作用によって
余分のウェブ部材46及び48は引き込まれ、小児をその肩
の周辺で捕捉し、小児の上半身を背面26に固定する。さ
らに、シールドを所定の場所に固着したとき、小児の脚
はシールド52の側部98及び100に対して外方へ伸び、シ
ールドは小児の脚の間にある。図からわかるように、そ
れぞれのベルト46及び48のウェブ部材の一部102は小児
の下半身の左右の外側部分を包み、シールドと組合わさ
れて、小児の下半身を有効に拘束する手段を構成する。
チャイルドシート20の側横断面図を示し、構造(金
属)背面支持部材27を被覆しうるパッド付き背面26、座
席部分30、シールド52、バックル54及び開口73の1つを
通って延出する48のようなベルトの1つを示す図2を参
照する。開口111を有する金属ファスナ110がベルト48の
一端部と、一方のヒンジ28とに固着されている。ベルト
46についても同様の構造が設けられている。座席部分30
の内部には、すべりタングアセンブリ42が配置されてい
る。アセンブリ42は、大半のシートベルトバックルに共
通しているようにバックル54の係止部分を受入れるため
のラッチ開口94を有するすべりラッチプレート又はタン
グ92を含む。ラッチプレート92は中央部112で屈曲し、
その先端部114を後方へ延出している。先端部114は2つ
の互いに離間するバー116及び118の中に摺動自在に受入
れられている。以下の説明からわかるように、ラッチプ
レート92は、バックルがかみ合っていないときにばね力
に応答して後方へ動く。座席部分は、クッション122に
より覆われた剛性のシート支持部分120を含む。ラッチ
プレート又はタング92との係合を可能にするために、ク
ッション122はバックル54を受入れるための開口124を有
する。支持部分120の一部又は別個の部品がラッチプレ
ート92の背後に位置決めフランジ130を形成する。位置
決めフランジ130の前端部は下方へ屈曲して、バックル5
4が当接して摺動する係合面132を形成している。
バックルを開口124に押し入れると、バックルは位置
決めフランジ130と係合する。タング92がバックル54の
中に入った状態で、バックルをさらに押し下げると、フ
ランジはバックルとタングを必然的に前方へ押し出すの
で、摺動しているラッチプレート、すなわち、タング92
は図2に想像線で示されている位置まで押し出される。
そこで、バックル内部のラッチ機構(図示せず)はタン
グ92にある開口94と係合する。
図2はベルト締付け装置の詳細を示していないことが
わかる。以下の実施形態においては、ベルト締付け装置
50は1つ又は複数のレトラクタ150、あるいは摩擦ラッ
チ機構であり、それにベルトを通して、ベルトを引く
と、係止部分によってラッチが起こる。理解されるであ
ろうが、図2に示す座席部分30の内部の一般的な場所14
0として示される場所、又は図6に示す背面支持部材27
の上部付近の背後の場所142、あるいは図5に示す背面
支持部材27の底部付近の背後の場所144にレトラクタ150
を配置すればよい。
図3は、位置の相違に対応するために何らかの変形を
加えた上でそれぞれの場所140,142及び144で使用しうる
ベルト締付け装置50の全体的な構成を示す。ベルト締付
け装置50は従来通りの構造の2つのレトラクタ150a及び
150bから構成されている。各レトラクタ150a,bは、部材
120又は部材27に取り付けられたフレーム側面152a,152b
を有するフレームと、スプール又はリール154とを含
む。各レトラクタのフレームは互いに同じ高さとなるよ
うに取り付けられている。各スプール154は、対応する
ベルト46又は48を巻き付けるための1対の円板156a及び
156bを含む。レトラクタ150aの円板156bは周囲に歯158
を有し、レトラクタ150bの円板156aも歯158を有する。
ウェブ部材又はベルトを引き込むために、レトラクタ15
0a,bごとに戻しばね160が設けられている。各々のスプ
ール154はフレーム側面152に回転自在に支持された軸16
2を含む。それらの軸は図示されているように別々であ
っても良く、軸を一体に接合し、移動自在にしても良
い。本発明の各々の実施形態においては、レトラクタ15
0は、バックル54がタング92に固着されていないときに
は必ず自在に旋回する状態で維持される。自在な旋回と
は、レトラクタの回転が制限されず、ウェブ部材を自在
に伸出、後退させることができるという状態を意味す
る。ところが、バックル54をタングに固着してしまう
と、レトラクタはウェブ部材伸出方向に係止されるが、
ウェブ部材引き込み方向へ回転自在である。対向するフ
レーム部品には係止つめ170が回転自在に支持されてお
り、係止つめ170を所定の位置に動かすと、つめは各レ
トラクタの歯158と係合し、係止する。つめ170は、すべ
りラッチプレート又はタング92の動きに対応して、対向
するレトラクタ円板の歯と係合し、また、その係合から
外れるように動く。
図4は、座席部分30の内部の、すべりタングアセンブ
リ42′のすぐ後ろに配置されるレトラクタ150の1つの
横断面図である。このアセンブリは機能の上ではアセン
ブリ42と同じであるが、主にラッチプレートをいかにし
て保持するかという点で異なっている。すべりタング92
には、回転自在に取り付けられた係止つめ170が結合し
ている。つめは、係合解除位置から、つめ170がレトラ
クタの円板154に形成された歯158の1つと係合する係合
位置(想像線で示す)へ移動自在である。この実施形態
では、つめ170の上方へ延出するボス172はタングの先端
部にある開口173の中に受入れられている。すべりタン
グが外方へ移動するにつれて、バックル54の挿入時に、
ボス172は(図4に見られるように)左へ動いて、つめ1
70を回転させ歯158と係合させる。時計回り方向に偏向
されたばね176により与えられる偏向力を受けて、つめ1
70はタング92を後方へ押す。
次に図5を参照すると、図5は、すべりタングアセン
ブリ42から離れた場所144にあるレトラクタ150を示す。
この実施形態においては、ケーブル180はレトラクタに
回転自在に取り付けられたカム171にすべりタング92を
結合する。このシステムの動作は、つめ170がカム171に
よって移動されるという点を除いて、先に説明した動作
とほぼ同じである。ケーブル180はプレート92とカム171
を連結する。つめは、ばね173により逆向きに偏向され
ているカム171によって動く。
レトラクタ150を場所142に位置決めしたところを示す
図6を簡単に参照する。タング92はバックル54を受入れ
る前の引込み位置に示されている。先に述べた通り、バ
ックルをスライドプレートにラッチしたとき、タングは
外方へ移動する。背面26の後部には、バー又はピン192
に対して回動するリンク190が配置されている。リンク1
90の一端部194はケーブル180の一端部に固着されてい
る。ケーブルの他端部はすべりタング92に固着されてい
る。リンク機構190の他端部198は第2のケーブル202に
固着されている。このケーブルの他端部は、ばね173に
より偏向されるカム171に固着されている。
バックル54がタング92に固着されていないとき、ばね
173はカム171を右回りに回転させ且つケーブル202を上
方へ引くので、リンク190は図6に示すような位置をと
る。この位置においては、端部194は外方へ回転し、そ
の結果、ケーブル180に張力を加えるので、すべりタン
グは引き込み位置にある。加えて、この位置では、レト
ラクタを自在に回転させるために、カム171はつめ170を
偏向して、円板又はラチェットの歯158との係合から外
す。バックルをタング92に差し込むと、タングは前方へ
摺動し、その結果、リンク190は(想像線で示すよう
に)右回り方向に回転する。リンク190の回転によっ
て、ケーブル202は引き下ろされ、その結果、カム171は
引き下ろされ、つめ170は回転して、円板又はラチェッ
トホイール156の一方又は双方に形成されている歯158の
1つと係合する位置をとる。つめが歯と係合していると
き、ウェブ部材のそれ以上の伸出は禁止されるが、個々
の歯158はつめ170に引掛かって、余分のウェブ部材をレ
トラクタのスプールに巻き付けて引込ませる。
言うまでもなく、以上説明した本発明の実施形態の数
多くの変更や変形を本発明の範囲から逸脱せずに実施す
ることができる。従って、その範囲は添付の請求の範囲
の範囲によってのみ限定されるものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 22/10 B60N 2/30 B60R 22/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれが第1の端部(70)及び第2の端
    部(72)を含む第1のベルト(46)及び第2のベルト
    (48)と、シート(30)の開口内に配置された第2のロ
    ック手段(42)に係止係合する第1のロック手段(54)
    を含むシールドプレート(52)と、ベルト(46,48)の
    第2の端部(72)に連結して、各ベルトを伸出、後退さ
    せるベルト締付け手段(50)とを具備し、第1のロック
    手段(54)が第2のロック手段(42)に係合したとき、
    5点拘束システム(40)が構成される5点拘束システム
    であって、前記シールドプレート(52)は、前記第1の
    ベルト(46)及び第2のベルト(48)の各々を摺動自在
    に受け入れる第1の開口(84)及び第2の開口(86)を
    含み、前記両ベルト(46,48)の第1の端部(70)の各
    々は乗客用シート(10)に対して固定固着されており、
    シールドプレート(52)を手操作で着席している小児を
    越すように引いたときに、両ベルト(46,48)は伸出自
    在であることを特徴とする装置。
JP51751995A 1993-12-20 1994-12-14 シートの5点安全システム Expired - Fee Related JP3326461B2 (ja)

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