JPH06183291A - 子供用シート一体式車両用シート - Google Patents

子供用シート一体式車両用シート

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JPH06183291A
JPH06183291A JP4337301A JP33730192A JPH06183291A JP H06183291 A JPH06183291 A JP H06183291A JP 4337301 A JP4337301 A JP 4337301A JP 33730192 A JP33730192 A JP 33730192A JP H06183291 A JPH06183291 A JP H06183291A
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JP
Japan
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seat
child
belt
seat back
winding
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Application number
JP4337301A
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English (en)
Inventor
Masasugi Nakagawa
真杉 中川
Teruhiko Yamamoto
輝彦 山本
Satoshi Miura
敏 三浦
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Takanichi Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Takanichi Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 子供拘束用ベルトに損傷を与えず、しかも車
室内空間を狭めないようにする。 【構成】 ショルダベルト(80)、82と連結された
ベルト基部208を巻取る巻取装置200は、そのベル
ト巻取口210が子供用シートバックボード42の下端
部背面側に近接配置されており、かつ、後端部がシート
バックパネル30の開口部88から露出されている。ま
た、ベルト巻取口210から引き出されたベルト基部2
08等は、シートバックパネル30と子供用シートバッ
クボード42との間を移動するようになっている。従っ
て、これらのベルトが損傷を受けるのを防止でき、しか
も巻取装置200の後端部が露出された分だけシートバ
ック18を薄くできるので車室内空間を狭めないです
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、子供用シートが一体的
に組み込まれた車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から子供用シートには種々あり、大
別すると大人用シートと別体とされたタイプと大人用シ
ートに組み込まれたタイプとがある。後者のタイプの一
例が、既に案出されている(特願平3−345076号
参照〔未公知〕)。以下、図7〜図9を用いて、この構
造について簡単に説明する。
【0003】図7には、子供用シート一体式車両用シー
ト300が側面視で図示されている。この図に示される
ように、子供用シート一体式車両用シート300は、シ
ートクッション302及びシートバック304を備えて
いる。この内、シートバック304の前面上部は、観音
扉状に回動可能とされ子供の頭部等の保護を目的とした
サイドサポート306として用いられるようになってい
る。また、シートバック304の前面下部は、支軸回り
に回動可能とされ子供用シートクッション308として
用いられるようになっている。さらに、子供用シートク
ッション308の前部にはバックル装置310が立設さ
れており、タングプレート312が係合されるようにな
っている。このタングプレート312は、子供用腹部保
護パッド314内に埋設されていると共に、一対の子供
拘束用ベルト316、318の一方の端部が係止されて
いる。そして、これらの子供拘束用ベルト316、31
8は、巻取装置320に巻き取られるようになってい
る。
【0004】図8及び図9に示されるように、上述した
巻取装置320はシートバック304内に配設されるシ
ートバックフレーム322の下端部中央にブラケット3
24を介して取り付けられている。巻取装置320はベ
ルト巻取回転方向へ付勢された巻取軸326を備えてお
り、この巻取軸326にベルト基部328が層状に巻き
取られている。ベルト基部328の先端部にはE字形の
ホルダ330が係止されており、このホルダ330に前
記一対の子供拘束用ベルト316、318の他方の端部
が係止されている。
【0005】上述した子供用シート一体式車両用シート
300では、ベルト基部328及び子供拘束用ベルト3
16、318が、シートバック304の内部を挿通する
ようになっている(図7参照)。従って、ベルト基部3
28及び子供拘束用ベルト316、318がシートバッ
ク304の背面後方側に露出されることはないので、ベ
ルト基部328及び子供拘束用ベルト316、318が
外部から損傷を受けるのを防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造による場合、ベルト基部328及び子供拘束用ベルト
316、318をシートバック304の背面後方側に露
出させないようにするために、巻取装置320全体をシ
ートバック304の内部下方位置に配置しているので、
シートバック304が厚くなり、車室内空間が狭くなる
という問題点が生じる。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、子供拘束用ベ
ルトに損傷を与えず、しかも車室内空間を狭めない子供
用シート一体式車両用シートを得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る子供用シー
ト一体式車両用シートは、子供用シートクッションに着
座する子供の上体を拘束すると共に移動時には大人用シ
ートバックの内部をその高さ方向に沿って移動する子供
拘束用ベルトと、前記大人用シートバックの背面側に固
定されると共に前記子供拘束用ベルトを巻取る巻取装置
と、を有し、前記巻取装置における前記子供拘束用ベル
トを巻取る巻取口を前記大人用シートバックの内部前面
側に位置させると共に、前記巻取装置における後端部を
前記大人用シートバックの背面後方側へ露出させたこと
を特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成によれば、巻取装置における子供拘束
用ベルトを巻取る巻取口を大人用シートバックの内部前
面側に位置させると共に、子供拘束用ベルトが大人用シ
ートバックの内部をその高さ方向に沿って移動するの
で、子供拘束用ベルトがシートバックの背面後方側に露
出されることはない。しかも、巻取装置における後端部
を大人用シートバックの背面後方側に露出させたので、
巻取装置全体を大人用シートバックの内部に配設する場
合に比べ、大人用シートバックを薄くすることができ
る。
【0010】
【実施例】以下に、図1〜図6を用いて、本発明の一実
施例に係る子供用シート一体式車両用シート10につい
て説明する。なお、これらの図において適宜示される矢
印FRは車両前方側を示し、矢印UPは車両上方側を示
し、矢印INは車両室内側を示している。
【0011】図4には、本実施例に係る子供用シート一
体式車両用シート10の外観が示されている。なお、こ
の子供用シート一体式車両用シート10は、車両の後部
座席用のものである。
【0012】この子供用シート一体式車両用シート10
は、大人用シート(後部座席用シート)12と、この大
人用シート12に組み込まれた子供用シート14と、か
ら成り、この図において右側のシート状態が子供用シー
ト14の格納状態であり、左側の状態が子供用シート1
4の使用状態である。
【0013】〔大人用シート12の全体構成〕大人用シ
ート12は、シートクッション16と、このシートクッ
ション16の後端部に所定角度傾倒した状態で配置され
たシートバック18と、このシートバック18の室外側
の側部に配置されたサイドシート20と、から成る。
【0014】シートクッション16の上端部には、所定
形状の凹部22が形成されている。この凹部22へは、
後述するアッパシートクッション100及びロアシート
クッション102が二枚重ねの状態で嵌合されるように
なっている。
【0015】シートバック18は正面視でコ字形とされ
ており(図3参照)、その上端部には乗員の頭部を支持
するヘッドレストが一体形成されている。また、ヘッド
レストの下方位置には、面ファスナ24が取り付けられ
ている。このシートバック18はその下端部に配設され
た可倒ヒンジセンタ26(図1参照)を中心として車両
前方回りに傾倒可能とされている。さらに、シートバッ
ク18の下端部前面には、一対の面ファスナ28が取り
付けられている。なお、シートバック18は、メインパ
ッド及び表皮材等を備えている。
【0016】サイドシート20は、シートバック18に
連続するように配置されている。なお、サイドシート2
0はシートバック18と同様にメインパッド、表皮材等
を備えているが、シートバック18と異なり傾倒できな
いようになっている。
【0017】〔シートバックパネル30及びシートバッ
クパイプフレーム32の構成〕図1〜図3に示されるよ
うに、上述したシートバック18の後方側の部位には、
シートバックパネル30が配設されている。シートバッ
クパネル30は、乗員(大人)の座高程度の高さを有す
る矩形平板状とされている。なお、シートバックパネル
30の周縁は若干車両前方側へ屈曲されている。
【0018】このシートバックパネル30の前面側に
は、その周縁に沿うように軸線を適宜屈曲させたシート
バックパイプフレーム32が取り付けられている。この
シートバックパイプフレーム32は、所定の強度を備え
ている。
【0019】一方、シートバックパネル30の上部に
は、シートバックロック34が配設されている。シート
バックロック34には、ボディーパネル36に固定され
たシートバックロックストライカ38が係合可能とされ
ている。なお、シートバックロックストライカ38は図
1図示状態の屈曲角度でボディーパネル36に固定され
ており、シートバック18をボディーパネル36側へ傾
倒させることにより、シートバックロック34の切欠へ
シートバックロックストライカ38が進入して係合する
ようになっている。
【0020】また、シートバックパネル30の前面に
は、断面ハット形状とされた四つのボード固定用ブラケ
ット40が取り付けられている。これらのボード固定用
ブラケット40の上端面には樹脂製かつ矩形平板状の子
供用シートバックボード42が配置され、この状態でク
リップ44がボード固定用ブラケット40に挿入係止さ
れている。この子供用シートバックボード42の上端部
には、一対のベルト挿通孔46、48が形成されてい
る。これらのベルト挿通孔46、48へは、後述するア
ッパベルトアンカ60のベルト挿通孔66、68を通過
した後のショルダベルト80、82がそれぞれ挿通され
るようになっている。さらに、子供用シートバックボー
ド42の両側部の高さ方向中間位置には、円形状の面フ
ァスナ52が取り付けられている。
【0021】また、シートバックパネル30の下端部両
側には、各々所定の形に形成されたブラケット54、5
6が設けられている。これらのブラケット54、56
は、車体側にヒンジ結合されるようになっている。
【0022】〔ベルトコンポーネント58の構成〕上述
したシートバック18の前面部には、ベルトコンポーネ
ント58が配設されている。ベルトコンポーネント58
は、ハンガー状のアッパベルトアンカ60及びロアベル
トアンカ62を備えている。
【0023】アッパベルトアンカ60は、二等辺三角形
状の基部60Aと、この基部60Aから車両前方側へ立
ち上げられた段部60Bと、この段部60Bから更に車
両下方側へ基部60Aの斜辺に沿って延出されたベルト
ガイド部60Cと、から成る。基部60Aは、固定ボル
ト64でシートバックパネル30に固定されている。ま
た、ベルトガイド部60Cの両端部にはそれぞれベルト
挿通孔66、68が形成されている。
【0024】一方、ロアベルトアンカ62は、矩形状の
基部62Aと、この基部62Aからアングル状に屈曲さ
れた中間部62Bと、この中間部62Bの先端部から車
両下方側へ湾曲されかつ三叉に分岐された先端部62C
と、から成る。この内、中間部62Bの前側角部には、
シートバックパイプフレーム32の下端部32Aが配置
されている。この状態で、三本の固定ボルト70がシー
トバックパネル30の裏面に溶着されたウエルドナット
72に螺入されることにより、基部62Aがシートバッ
クパネル30に固定されている。さらに、先端部62C
の三叉分岐部には、それぞれベルト係止孔74、76、
78が形成されている。
【0025】上述したロアベルトアンカ62の先端部6
2Cの三叉分岐部両サイドのベルト係止孔74、76に
は、ショルダベルト80、82の一方の端部がそれぞれ
係止されている。これらのショルダベルト80、82の
中間部は、それぞれアッパベルトアンカ60のベルト挿
通孔66、68へ挿通されている。さらに、ショルダベ
ルト80、82の他方の端部は、一つに纏められた後、
後述する巻取装置200の巻取軸206に層状に巻き取
られている。
【0026】また、ロアベルトアンカ62の先端部62
Cの三叉分岐部中央のベルト係止孔78には、クロッチ
ベルト90の基端部が係止されている。クロッチベルト
90の先端部には、バックル装置92が係止されてい
る。このバックル装置92へは、各ショルダベルト8
0、82に挿通されたタングプレート94、96が係合
可能とされている。なお、タングプレート94、96の
係合状態を解除するには、バックル装置92のレリーズ
ボタンを押圧すればよい。
【0027】〔子供用シートクッション98の構成〕子
供用シートクッション98は、平面視で方形状とされた
アッパシートクッション100と、ロアシートクッショ
ン102とを備えている。アッパシートクッション10
0の前部中央には矩形状の開口部104が形成されてい
る。この開口部104の内部前方位置にはロッド106
が貫通配置されている。このロッド106と開口部10
4の内壁前面との間に、クロッチベルト90及びバック
ル装置92が挿通されるようになっている。また、ロア
シートクッション102の後端部(格納状態では上端
部)には、舌片状のフック108が取り付けられてい
る。フック108には面ファスナ110が取り付けられ
ている。従って、子供用シートクッション98を格納す
る際には、このフック108の面ファスナ110を前述
したヘッドレストの下方位置に取り付けられた面ファス
ナ24に止めればよい。
【0028】アッパシートクッション100とロアシー
トクッション102とは、両者の前端面において前側布
ヒンジ112によって連結されている。すなわち、前側
布ヒンジ112は帯状とされており、その上端縁側がア
ッパシートクッション100の前端面に縫着されると共
にその下端縁側がロアシートクッション102の前端面
に縫着されている。これにより、アッパシートクッショ
ン100とロアシートクッション102とは前側布ヒン
ジ112を中心にして相互に回動自在とされている。な
お、この前側布ヒンジ112は帯状とされているが、必
ずしも帯状でなくてもよい。
【0029】また、アッパシートクッション100の後
端面にも、帯状の後ろ側布ヒンジ114の下端縁側が縫
着されている。後ろ側布ヒンジ114の上端縁には、ワ
イヤ116(図2参照)が取り付けられている。一方、
ロアベルトアンカ62の三叉分岐部の中央と両サイドと
の間には、各々一対の長孔118が形成されている。そ
して、これらの長孔118とワイヤ116とが、ホグリ
ング120によって連結されている。これにより、アッ
パシートクッション100は、ロアベルトアンカ62に
対して回動自在とされている。
【0030】さらに、このアッパシートクッション10
0の上端面には、子供用シートクッションボード122
が取り付けられるようになっている。子供用シートクッ
ションボード122は略方形平板状とされており、アッ
パシートクッション100の平面視の形状に合致する大
きさの基部122Aと、この基部122Aからシートバ
ックパネル30側へ一体的に延出されたガイド部122
Bと、から成る。基部122Aとガイド部122Bと接
続部位の両サイドには、スリット124、126がそれ
ぞれ形成されている。一方のスリット124へは一方の
ショルダベルト80が挿通され、他方のスリット126
へは他方のショルダベルト82が挿通されるようになっ
ている。また、子供用シートクッションボード122の
基部122Aの前部中央には矩形状の切欠128が形成
されており、この切欠128の中央内壁面でクロッチベ
ルト90が折り返される。
【0031】また、子供用シートクッションボード12
2のガイド部122Bの表面側には、帯状の面ファスナ
129が取り付けられている。さらに、子供用シートク
ッションボード122の基部122Aの表面側の前端角
部にも、円形状の面ファスナ131が取り付けられてい
る。さらに、子供用シートクッションボード122の裏
面側の周縁部にも、面ファスナ130が取り付けられて
いる。これに対応して、アッパシートクッション100
の表面側の周縁部にも面ファスナ132が取り付けられ
ている。そして、両者の面ファスナ130、132が互
いに密着することにより、子供用シートクッションボー
ド122がアッパシートクッション100の表面に取り
付けられている。
【0032】〔子供用としての使用態様〕上述した子供
用シート一体式車両用シート10を子供用として用いる
場合には、図4の左側の図示状態とされる。この状態の
縦断面図である図1から判るように、子供用シートバッ
クボード42は、子供の着座時に背当てとなると共に子
供の背面によってショルダベルト80、82(アッパベ
ルトアンカ60と巻取装置200との間の部分)が押圧
されてその巻取方向移動及び引出方向移動が阻害される
のを防止する隔壁としての役目を果たしている。
【0033】また、サイドシート20の内側部20A及
びシートバック18における前記内側部20Aと対向す
る内側部18A(図4参照)が、着座状態の子供の両側
部を保護する役目を果たしている。
【0034】〔巻取装置200の構成〕さて、以下に巻
取装置200の構成について詳細に説明する。図5及び
図6に示されるように、巻取装置200は断面コ字形と
されたフレーム202を備えており、更にフレーム20
2の中間部202A下側にはフランジ204が一体的に
取り付けられている。このフランジ204は、ロアベル
トアンカ62の基部62Aと共に真中の固定ボルト70
によってシートバックパネル30へ共締めされている。
巻取装置200が固定された状態では、巻取装置200
のフレーム202の中間部202Aが子供用シートバッ
クボード42の下端部の背面側(シートバック18の内
部前方位置)に近接配置されている(図5参照)。
【0035】また、フレーム202の一対の脚板202
Bには、巻取軸206が軸支されている。この巻取軸2
06には、子供拘束用ベルト80、82が一つに纏めら
れた後のベルト基部208の端部が係止されている。さ
らに、巻取軸206は、フレーム202の一方の脚板2
02B側に配設された図示しないぜんまいばねの付勢力
によってベルト巻取回転方向(図5の矢印A方向)へ付
勢されている。このため、巻取軸206は、ベルト基部
208をぜんまいばねの付勢力で層状に巻き取るように
なっており、層状巻取部208Aを形成している。ま
た、巻取軸206のベルト巻取方向が図5の矢印A方向
となるようにぜんまいばねが配設されていことから、ベ
ルト基部208が巻取方向移動する際には、フレーム2
02の中間部202Aの上端部の内側面(車両後方を向
く面)付近がベルト巻取口210となる。従って、層状
巻取部208Aから引き出されたベルト基部208及び
ショルダベルト80、82は、シートバックパネル30
と子供用シートバックボード42との間を移動するよう
になっている。
【0036】さらに、上述した層状巻取部208Aの略
半分及びフレーム202の脚板202Bの後部は、シー
トバックパネル30の下部に形成された開口部88(な
お、図2では図示を省略している)から車両後方側へ若
干露出されている。
【0037】なお、巻取装置200は、一例としてEL
R式のものが用いられる。以下、子供用シート一体式車
両用シート10の使用の仕方を通して、本実施例の作用
を説明する。
【0038】子供用シート一体式車両用シート10を大
人用として用いる場合には、図4の右側の図示状態で着
座すればよい。すなわち、子供用シート14を大人用シ
ート12に格納させ、この状態で大人がシートクッショ
ン16に着座すればよい。
【0039】この状態から、子供用シート一体式車両用
シート10を子供用として用いる場合には、図4の左側
の図示状態とされる。すなわち、フック108の面ファ
スナ110がヘッドレスト下部の面ファスナ24から剥
された後、アッパシートクッション100及びロアシー
トクッション102が二枚重ねの状態とされてシートク
ッション16の凹部22へ載置される。この際、クロッ
チベルト90及びバックル装置92をアッパシートクッ
ション100の開口部104内へ通しておく。次いで、
子供用シートクッションボード122が子供用シートバ
ックボード42から剥されて、アッパシートクッション
100の表面に取り付けられる。
【0040】その後、子供を子供用シートクッションボ
ード122上に着座させ、ショルダベルト80、82を
巻取装置200から引き出して、タングプレート94、
96をバックル装置92へ係合させる。これにより、子
供はショルダベルト80、82の装着状態となる。この
状態で車両急減速時になると、子供が車両前方側へ慣性
移動するが、ショルダベルト80、82によって子供は
確実に拘束される。
【0041】この際、アッパベルトアンカ60がハンガ
ー状とされているので、ショルダベルト80、82は子
供の上体に合うようにガイドされる。また、巻取装置2
00のフレーム202の中間部202Aが子供用シート
バックボード42の下端部の背面側に近接配置されてお
り、しかもフレーム202の中間部202Aの上端部付
近がベルト巻取口210とされているので、ショルダベ
ルト80、82及びベルト基部208は、シートバック
パネル30と子供用シートバックボード42との間で引
出方向移動される。従って、ショルダベルト80、82
及びベルト基部208が、シートバック18の背面後方
側に露出されることはない。なお、ショルダベルト8
0、82及びベルト基部208が巻取方向移動する場合
も、シートバックパネル30と子供用シートバックボー
ド42との間を移動する。
【0042】一方、比較的大きな荷物を積む場合には、
シートバック18がシートバック可倒ヒンジ26を中心
として傾倒される。これにより、車室内空間が広がる。
この場合、巻取装置200の層状巻取部208Aの一部
及びフレーム202の脚板202Bの後部がシートバッ
クパネル30の開口部88から露出されることになる
が、層状巻取部208Aの一部及びフレーム202の脚
板202Bの後部の開口部88からの突出量は少ないの
で、荷台としての機能が阻害されることはない。
【0043】このように本実施例では、巻取装置200
の層状巻取部208Aの一部及びフレーム202の脚板
202Bの後部をシートバックパネル30の開口部88
から若干後方側へ露出させたので、シートバック18を
厚くする必要がなくなる。従って、車室内空間を狭める
こともない。
【0044】また、本実施例では、巻取装置200のベ
ルト巻取口210が子供用シートバックボード42の下
端部背面側に近接配置され、かつショルダベルト80、
82及びベルト基部208はシートバックパネル30と
子供用シートバックボード42との間を移動するので、
これらのベルトがシートバック18の背面後方側に露出
されることはない。従って、これらのベルトが外部から
損傷を受けるのを防止することができる。
【0045】なお、本実施例では、一対のショルダベル
ト80、82がベルト基部208の引出方向側の端部に
て縫合され、巻取装置200の巻取軸206に巻き取ら
れるのはベルト基部208のみとされているが、これに
限らず、巻取装置200のフレーム202の形状を変更
してショルダベルト80、82をも部分的に巻取軸20
6に巻取るように構成してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る子供用
シート一体式車両用シートは、子供用シートクッション
に着座する子供の上体を拘束すると共に移動時には大人
用シートバックの内部をその高さ方向に沿って移動する
子供拘束用ベルトと、大人用シートバックの背面側に固
定されると共に子供拘束用ベルトを巻取る巻取装置と、
を有し、巻取装置における子供拘束用ベルトを巻取る巻
取口を大人用シートバックの内部前面側に位置させると
共に、巻取装置における後端部を大人用シートバックの
背面後方側へ露出させたので、子供拘束用ベルトに損傷
を与えず、しかも車室内空間を狭めないという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る子供用シート一体式車両用シー
トの縦断面図である。
【図2】図1の子供用シート一体式車両用シートにおけ
るベルトコンポーネントを中心に示す斜視図である。
【図3】図1の子供用シート一体式車両用シートを分解
した状態で示す斜視図である。
【図4】図1の子供用シート一体式車両用シートが車両
の後部座席に適用された状態を示す斜視図である。
【図5】図1の巻取装置付近を拡大して示す要部拡大断
面図である。
【図6】図2の巻取装置付近を拡大して示す要部拡大斜
視図である。
【図7】従来例に係る子供用シート一体式車両用シート
を示す側面図である。
【図8】図7の子供用シート一体式車両用シートの骨組
を示す斜視図である。
【図9】図8のシートバックフレーム及び巻取装置のみ
を単体で示す斜視図である。
【符号の説明】
10 子供用シート一体式車両用シート 14 子供用シート 18 シートバック(大人用シートバック) 80 ショルダベルト(子供拘束用ベルト) 82 ショルダベルト(子供拘束用ベルト) 98 子供用シートクッション 200 巻取装置 202B 脚板(巻取装置における後端部) 208 ベルト基部(子供拘束用ベルト) 208A 層状巻取部(巻取装置における後端部) 210 ベルト巻取口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 敏 愛知県豊田市大島町前畑1番地の1 高島 屋日発工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 子供用シートクッションに着座する子供
    の上体を拘束すると共に移動時には大人用シートバック
    の内部をその高さ方向に沿って移動する子供拘束用ベル
    トと、 前記大人用シートバックの背面側に固定されると共に前
    記子供拘束用ベルトを巻取る巻取装置と、 を有し、 前記巻取装置における前記子供拘束用ベルトを巻取る巻
    取口を前記大人用シートバックの内部前面側に位置させ
    ると共に、前記巻取装置における後端部を前記大人用シ
    ートバックの背面後方側へ露出させたことを特徴とする
    子供用シート一体式車両用シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9796303B1 (en) * 2016-10-07 2017-10-24 Lizbeth Schonfeld Integrated child safety seat
US10259345B2 (en) * 2016-10-07 2019-04-16 Dali, Llc Integrated safety seat

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9796303B1 (en) * 2016-10-07 2017-10-24 Lizbeth Schonfeld Integrated child safety seat
US10052979B2 (en) * 2016-10-07 2018-08-21 Lizbeth Schonfeld Integrated child safety seat
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