JP2000127822A - 自動車のフラット化シート構造 - Google Patents
自動車のフラット化シート構造Info
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- JP2000127822A JP2000127822A JP10308916A JP30891698A JP2000127822A JP 2000127822 A JP2000127822 A JP 2000127822A JP 10308916 A JP10308916 A JP 10308916A JP 30891698 A JP30891698 A JP 30891698A JP 2000127822 A JP2000127822 A JP 2000127822A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シートの前方にスペースがなくてもフラット
化することができ、且つフラット化されたシートクッシ
ョン及びシートバックを下から支えるコンパクトな構造
を備えた自動車のフラット化シート構造を提供する。 【解決手段】 クッションリンク31のシートクッショ
ン27側の端部に、シートクッション27の着座状態及
び反転状態において、スライドレール2の上面に係合す
るストッパ部32が形成されているため、このストッパ
部32とスライドレール2との係合により、シートクッ
ション27の中間支点S1がスライドレール2により下
側から支えられ、上からの荷重に対するシートクッショ
ン27の支持性能が向上する。
化することができ、且つフラット化されたシートクッシ
ョン及びシートバックを下から支えるコンパクトな構造
を備えた自動車のフラット化シート構造を提供する。 【解決手段】 クッションリンク31のシートクッショ
ン27側の端部に、シートクッション27の着座状態及
び反転状態において、スライドレール2の上面に係合す
るストッパ部32が形成されているため、このストッパ
部32とスライドレール2との係合により、シートクッ
ション27の中間支点S1がスライドレール2により下
側から支えられ、上からの荷重に対するシートクッショ
ン27の支持性能が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のフラッ
ト化シート構造に関するものである。
ト化シート構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用のシートには、休憩や
安眠のため、或いは車室内を広く利用するために、シー
トクッションとシートバックとを略同一高さで水平にで
きるフラット構造になっているものがある。
安眠のため、或いは車室内を広く利用するために、シー
トクッションとシートバックとを略同一高さで水平にで
きるフラット構造になっているものがある。
【0003】この種のフラット構造としては、例えば、
実公平7−27239号公報にて知られているように、
シートクッションが前端支点を中心に前側へ回動して水
平な反転状態になり、また、シートバックが下端支点を
中心に前側へ回動して水平な前倒し状態となることで、
シートクッションの裏面と、シートバックの背面とが、
略同一高さのフラット面になるようになっている。
実公平7−27239号公報にて知られているように、
シートクッションが前端支点を中心に前側へ回動して水
平な反転状態になり、また、シートバックが下端支点を
中心に前側へ回動して水平な前倒し状態となることで、
シートクッションの裏面と、シートバックの背面とが、
略同一高さのフラット面になるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、シートクッションをその前
端支点を中心にして前方へ反転させる構造になっている
ため、フラット化されたシートは、このシートクッショ
ンの全長分だけ前方へ突出することになる。従って、こ
の従来構造は、シートの前方に、該全長分のスペースが
ない自動車には、適用困難である。
うな従来の技術にあっては、シートクッションをその前
端支点を中心にして前方へ反転させる構造になっている
ため、フラット化されたシートは、このシートクッショ
ンの全長分だけ前方へ突出することになる。従って、こ
の従来構造は、シートの前方に、該全長分のスペースが
ない自動車には、適用困難である。
【0005】また、フラット化されたシートクッション
及びシートバックには、乗員や荷物による荷重が上から
加わるため、通常使用時における支持構造とは別に、フ
ラット化した時にこれらを下側から支持する大がかりな
構造が必要となり、シートの大型化を招くおそれがあ
る。
及びシートバックには、乗員や荷物による荷重が上から
加わるため、通常使用時における支持構造とは別に、フ
ラット化した時にこれらを下側から支持する大がかりな
構造が必要となり、シートの大型化を招くおそれがあ
る。
【0006】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、シートの前方にスペースがな
くてもフラット化することができ、且つフラット化され
たシートクッション及びシートバックを下から支えるコ
ンパクトな構造を備えた自動車のフラット化シート構造
を提供するものである。
してなされたものであり、シートの前方にスペースがな
くてもフラット化することができ、且つフラット化され
たシートクッション及びシートバックを下から支えるコ
ンパクトな構造を備えた自動車のフラット化シート構造
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シートクッションの前側に車幅方向外側へ突出する前側
ローラを設けると共に、シートバックの下端に車幅方向
外側へ突出する下端ローラを設け、これら両ローラをフ
ロアに固定されたスライドレールに対して前後スライド
自在に係合させると共に、シートクッション及びシート
バックの着座状態を維持するロック機構をそれぞれ設
け、シートクッションの前側ローラよりも後方の中間支
点と、スライドレールの途中部位又は周辺部材とを、ク
ッションリンクで連結し、且つシートバックの下端ロー
ラよりも上方の中間支点と、スライドレールの途中部位
又はその周辺部材とを、バックリンクで連結し、前記各
ロック機構を解除して、前側ローラ及び下端ローラを後
方へスライドさせ、シートクッションが前側へ回動して
水平な反転状態となり、シートバックが前側へ回動して
水平な前倒し状態となることで、シートクッションの裏
面と、シートバックの背面とが、略同一高さになる自動
車のフラット化シート構造であって、前記クッションリ
ンクのシートクッション側の端部には、シートクッショ
ンの着座状態及び反転状態において、スライドレールの
上面に係合するストッパ部を形成してなる。
シートクッションの前側に車幅方向外側へ突出する前側
ローラを設けると共に、シートバックの下端に車幅方向
外側へ突出する下端ローラを設け、これら両ローラをフ
ロアに固定されたスライドレールに対して前後スライド
自在に係合させると共に、シートクッション及びシート
バックの着座状態を維持するロック機構をそれぞれ設
け、シートクッションの前側ローラよりも後方の中間支
点と、スライドレールの途中部位又は周辺部材とを、ク
ッションリンクで連結し、且つシートバックの下端ロー
ラよりも上方の中間支点と、スライドレールの途中部位
又はその周辺部材とを、バックリンクで連結し、前記各
ロック機構を解除して、前側ローラ及び下端ローラを後
方へスライドさせ、シートクッションが前側へ回動して
水平な反転状態となり、シートバックが前側へ回動して
水平な前倒し状態となることで、シートクッションの裏
面と、シートバックの背面とが、略同一高さになる自動
車のフラット化シート構造であって、前記クッションリ
ンクのシートクッション側の端部には、シートクッショ
ンの着座状態及び反転状態において、スライドレールの
上面に係合するストッパ部を形成してなる。
【0008】請求項1記載の発明によれば、シートクッ
ション及びシートバックを前側へ回動させる際に、それ
ぞれの全体的な前方移動は、クッションリンク及びバッ
クリンクにより拘束されているため、シートクッション
及びシートバックは、前側ローラ及び下端ローラをスラ
イドレールに沿って後方へスライドさせながら、その場
で回動して、反転・前倒し状態となる。従って、シート
の前方にスペースのない自動車にも適用可能となる。ま
た、シートクッション及びシートバックのフラット化状
態では、それらの前後移動が、クッションリンク及びバ
ックリンクにより規制されるため、各ロック機構が解除
されていても問題ない。
ション及びシートバックを前側へ回動させる際に、それ
ぞれの全体的な前方移動は、クッションリンク及びバッ
クリンクにより拘束されているため、シートクッション
及びシートバックは、前側ローラ及び下端ローラをスラ
イドレールに沿って後方へスライドさせながら、その場
で回動して、反転・前倒し状態となる。従って、シート
の前方にスペースのない自動車にも適用可能となる。ま
た、シートクッション及びシートバックのフラット化状
態では、それらの前後移動が、クッションリンク及びバ
ックリンクにより規制されるため、各ロック機構が解除
されていても問題ない。
【0009】更に、クッションリンクのシートクッショ
ン側の端部に、シートクッションの着座状態及び反転状
態において、スライドレールの上面に係合するストッパ
部が形成されているため、このストッパ部とスライドレ
ールとの係合により、シートクッションの中間支点がス
ライドレールにより下側から支えられ、上からの荷重に
対するシートクッションの支持性能が向上する。しか
も、このストッパ部は、クッションリンクに形成してな
るものなので、コンパクトで、スペースをとらない。
ン側の端部に、シートクッションの着座状態及び反転状
態において、スライドレールの上面に係合するストッパ
部が形成されているため、このストッパ部とスライドレ
ールとの係合により、シートクッションの中間支点がス
ライドレールにより下側から支えられ、上からの荷重に
対するシートクッションの支持性能が向上する。しか
も、このストッパ部は、クッションリンクに形成してな
るものなので、コンパクトで、スペースをとらない。
【0010】請求項2記載の発明は、ストッパ部のスラ
イドレールの上面に係合する部分に弾性部材が設けられ
ている。
イドレールの上面に係合する部分に弾性部材が設けられ
ている。
【0011】請求項2記載の発明によれば、ストッパ部
のスライドレールの上面に係合する部分に弾性部材が設
けられているため、ストッパ部との係合によりスライド
レールが傷付けられることがないし、ストッパ部とスラ
イドレールとの係合により異音が発生することもない。
のスライドレールの上面に係合する部分に弾性部材が設
けられているため、ストッパ部との係合によりスライド
レールが傷付けられることがないし、ストッパ部とスラ
イドレールとの係合により異音が発生することもない。
【0012】請求項3記載の発明は、シートクッション
の側面には、固定リンクを取付け、該固定リンクの前端
には、前側ローラを設け、後端に中間支点を設定してな
る。
の側面には、固定リンクを取付け、該固定リンクの前端
には、前側ローラを設け、後端に中間支点を設定してな
る。
【0013】請求項3記載の発明によれば、シートクッ
ションの側面に取付けた固定リンクの両端に、前側ロー
ラと中間支点を設定しているため、両者の設定が容易で
あると共に、両者間の間隔が一定になる。
ションの側面に取付けた固定リンクの両端に、前側ロー
ラと中間支点を設定しているため、両者の設定が容易で
あると共に、両者間の間隔が一定になる。
【0014】請求項4記載の発明は、バックリンクの下
方には、バックリンクの前倒し状態において、バックリ
ンクの下端と係合して、該バックリンクを下側から支え
るストッパ部を形成してなる。
方には、バックリンクの前倒し状態において、バックリ
ンクの下端と係合して、該バックリンクを下側から支え
るストッパ部を形成してなる。
【0015】請求項4記載の発明によれば、バックリン
クの下方に、シートバックの前倒し状態において、バッ
クリンクの下端と係合するストッパ部が形成されている
ため、このストッパ部とバックリンクとの係合により、
バックリンクを介して、シートバックの中間支点が下側
から支えられ、上からの荷重に対するシートバックの支
持性能が向上する。しかも、このストッパ部は、バック
リンクの下端と係合すれば良いため、コンパクトで、ス
ペースをとらない。
クの下方に、シートバックの前倒し状態において、バッ
クリンクの下端と係合するストッパ部が形成されている
ため、このストッパ部とバックリンクとの係合により、
バックリンクを介して、シートバックの中間支点が下側
から支えられ、上からの荷重に対するシートバックの支
持性能が向上する。しかも、このストッパ部は、バック
リンクの下端と係合すれば良いため、コンパクトで、ス
ペースをとらない。
【0016】請求項5記載の発明は、バックリンクのシ
ートバック側の端部には、シートバックの前倒し状態に
おいて、スライドレールの上面に係合するストッパ部を
形成してなる。
ートバック側の端部には、シートバックの前倒し状態に
おいて、スライドレールの上面に係合するストッパ部を
形成してなる。
【0017】請求項5記載の発明によれば、シートバッ
クの前倒し状態において、スライドレールの上面に係合
するストッパ部が形成されているため、このストッパ部
とスライドレールとの係合により、シートバックの中間
支点がスライドレールにより下側から支えられ、上から
の荷重に対するシートバックの支持性能が向上する。し
かも、このストッパ部はバックリンクに形成してなるも
のなので、コンパクトで、スペースをとらない。
クの前倒し状態において、スライドレールの上面に係合
するストッパ部が形成されているため、このストッパ部
とスライドレールとの係合により、シートバックの中間
支点がスライドレールにより下側から支えられ、上から
の荷重に対するシートバックの支持性能が向上する。し
かも、このストッパ部はバックリンクに形成してなるも
のなので、コンパクトで、スペースをとらない。
【0018】請求項6記載の発明は、バックリンクにス
トッパ部に対応する下向きの屈曲部が形成されている。
トッパ部に対応する下向きの屈曲部が形成されている。
【0019】請求項6記載の発明によれば、バックリン
クにストッパ部に対応する下向きの屈曲部を形成してな
るため、シートバックの着座状態においては、バックリ
ンクの屈曲部付近がシートバック側に寄った状態とな
り、バックリンクが乗員と干渉しにくくなる。また、シ
ートバックの前倒し状態においては、バックリンクの屈
曲部の位置が下がるため、ストッパ部を設ける位置も低
くなる。従って、ストッパ部を形成するためのスペース
を、他の機構で混雑したスライドレール付近を避けて設
定することができる。
クにストッパ部に対応する下向きの屈曲部を形成してな
るため、シートバックの着座状態においては、バックリ
ンクの屈曲部付近がシートバック側に寄った状態とな
り、バックリンクが乗員と干渉しにくくなる。また、シ
ートバックの前倒し状態においては、バックリンクの屈
曲部の位置が下がるため、ストッパ部を設ける位置も低
くなる。従って、ストッパ部を形成するためのスペース
を、他の機構で混雑したスライドレール付近を避けて設
定することができる。
【0020】請求項7記載の発明は、ストッパ部のバッ
クリンクの下端又はスライドレールの上面と係合する部
分に弾性部材が設けられている。
クリンクの下端又はスライドレールの上面と係合する部
分に弾性部材が設けられている。
【0021】請求項7記載の発明によれば、ストッパ部
のバックリンクの下端又はスライドレールの上面と係合
する部分に弾性部材が設けられているため、ストッパ部
との係合によりバックリンク又はスライドレールが傷付
けられることがないし、ストッパ部とバックリンク又は
スライドレールとの係合により異音が発生することもな
い。
のバックリンクの下端又はスライドレールの上面と係合
する部分に弾性部材が設けられているため、ストッパ部
との係合によりバックリンク又はスライドレールが傷付
けられることがないし、ストッパ部とバックリンク又は
スライドレールとの係合により異音が発生することもな
い。
【0022】請求項8記載の発明は、スライドレールの
途中部位付近に周辺部材としてのブラケットを立設し、
該ブラケットにクッションリンク及びバックリンクの各
端部を軸支してなる。
途中部位付近に周辺部材としてのブラケットを立設し、
該ブラケットにクッションリンク及びバックリンクの各
端部を軸支してなる。
【0023】請求項8記載の発明によれば、スライドレ
ールの途中部位付近に立設してなるブラケットに、クッ
ションリンク及びバックリンクの端部を軸支しているた
め、スライドレールにそれらの端部を軸支するための加
工を施す必要がなく、スライドレールの製造が容易にな
ると共に、スライドレールの剛性低下を防止することが
できる。
ールの途中部位付近に立設してなるブラケットに、クッ
ションリンク及びバックリンクの端部を軸支しているた
め、スライドレールにそれらの端部を軸支するための加
工を施す必要がなく、スライドレールの製造が容易にな
ると共に、スライドレールの剛性低下を防止することが
できる。
【0024】請求項9記載の発明は、ブラケットの上部
をスライドレールに連結してなる。
をスライドレールに連結してなる。
【0025】請求項9記載の発明によれば、スライドレ
ールの途中部位をブラケットにより下側から支えること
ができるため、スライドレールの剛性が向上し、スライ
ドレールの途中部位の変形が防止される。
ールの途中部位をブラケットにより下側から支えること
ができるため、スライドレールの剛性が向上し、スライ
ドレールの途中部位の変形が防止される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。
を図面に基づいて説明する。
【0027】図1〜図14は、この発明の第1実施形態
を示す図である。尚、図中において、図14だけ、構造
を明瞭に見せるため右側部分を示しており、その他の構
造は、左側部分を示している。
を示す図である。尚、図中において、図14だけ、構造
を明瞭に見せるため右側部分を示しており、その他の構
造は、左側部分を示している。
【0028】この実施形態は、ワゴン車における3列目
のサードシート1に係るフラット化構造を示すものであ
る。従って、このサードシート1の前方には、図示せぬ
セカンドシートが設けられている。符号2は、スライド
レールで、前後の脚部によりフロアに固定されている。
このスライドレール2は、左右に一対備えられており、
それぞれが内側面に長手方向に沿う開口を有する断面C
形状をしている。このスライドレール2は、車室内から
後方のラゲッジルーム側にかけて設けられている。
のサードシート1に係るフラット化構造を示すものであ
る。従って、このサードシート1の前方には、図示せぬ
セカンドシートが設けられている。符号2は、スライド
レールで、前後の脚部によりフロアに固定されている。
このスライドレール2は、左右に一対備えられており、
それぞれが内側面に長手方向に沿う開口を有する断面C
形状をしている。このスライドレール2は、車室内から
後方のラゲッジルーム側にかけて設けられている。
【0029】スライドレール2における中間部よりも若
干前側寄りの途中部位付近には、「周辺部材」としての
ブラケット3が立設されている。このブラケット3は、
側面視で概略四角形状をしており、その上部は、図6に
示すように、スライドレール2の内側から上面にかけて
接合されている。従って、このブラケット3により支え
られて、スライドレール2の途中部位の下側への変形が
防止されている。また、このブラケット3の前方には、
U形のストライカ4が固定されている。
干前側寄りの途中部位付近には、「周辺部材」としての
ブラケット3が立設されている。このブラケット3は、
側面視で概略四角形状をしており、その上部は、図6に
示すように、スライドレール2の内側から上面にかけて
接合されている。従って、このブラケット3により支え
られて、スライドレール2の途中部位の下側への変形が
防止されている。また、このブラケット3の前方には、
U形のストライカ4が固定されている。
【0030】更に、ブラケット3の後方には、ロック機
構5が設けられている。このロック機構5は、ラッチプ
レート6、ホルダプレート7、スプリング8とから構成
されている。ラッチプレート6は、前側のヒンジピン9
を中心に持ち上げ自在に軸支されており、下部にはポケ
ット部10が形成されている。上部11は、スライドレ
ール2の上面に当接するように曲折されており、該上部
11に持ち上げ操作用のストラップ12が取付けられて
いる。ラッチプレート6の後端には、後側が高く前側が
低い傾斜部13が形成されている。この傾斜部13は、
前記上部11がスライドレール2の上面と当接すること
により、該スライドレール2のC形断面の開口と高さが
一致するようになっている。ラッチプレート6のヒンジ
ピン9周辺の前部は円弧形状となっており、その一部に
は「被係合部」としての段部14が形成されており、下
端部15は下方へ延びて形成されている。尚、ラッチプ
レート6のヒンジピン9は、図12及び図13に示すよ
うに、ブラケット3及びスライドレール2を貫通した状
態になっており、ヒンジピン9が貫通したスライドレー
ル2内には、前記ポケット部10に隣接する断面半円状
の弾性部材(ゴム)16が設けられている。
構5が設けられている。このロック機構5は、ラッチプ
レート6、ホルダプレート7、スプリング8とから構成
されている。ラッチプレート6は、前側のヒンジピン9
を中心に持ち上げ自在に軸支されており、下部にはポケ
ット部10が形成されている。上部11は、スライドレ
ール2の上面に当接するように曲折されており、該上部
11に持ち上げ操作用のストラップ12が取付けられて
いる。ラッチプレート6の後端には、後側が高く前側が
低い傾斜部13が形成されている。この傾斜部13は、
前記上部11がスライドレール2の上面と当接すること
により、該スライドレール2のC形断面の開口と高さが
一致するようになっている。ラッチプレート6のヒンジ
ピン9周辺の前部は円弧形状となっており、その一部に
は「被係合部」としての段部14が形成されており、下
端部15は下方へ延びて形成されている。尚、ラッチプ
レート6のヒンジピン9は、図12及び図13に示すよ
うに、ブラケット3及びスライドレール2を貫通した状
態になっており、ヒンジピン9が貫通したスライドレー
ル2内には、前記ポケット部10に隣接する断面半円状
の弾性部材(ゴム)16が設けられている。
【0031】ホルダプレート7は、ラッチプレート6よ
りも前側のヒンジピン17を中心に押し下げ自在に軸支
されている。ホルダプレート7の一部にはラッチプレー
ト6側へ切り起こした「係合部」としての爪部18が形
成されている。また、このホルダプレート7には、後端
部がラッチプレート6よりも後方に位置するアーム19
が、後向きに形成されている。このアーム19の後端部
には、前後に2つの傾斜部20、21が山形状になるよ
うに形成されている。そして、このホルダプレート7の
下端部22も下方へ延びて形成されており、この下端部
22と、前記ラッチプレート6の下端部16とは、「付
勢手段」としての、引っ張りスプリング8にて連結され
ている。従って、このスプリング8により、ラッチプレ
ート6は下向きに付勢され、ホルダプレート7の上向き
に付勢される。1つのスプリング8で、ラッチプレート
6とホルダプレート7の両方の付勢手段を形成できるた
め、部品点数の低減になる。
りも前側のヒンジピン17を中心に押し下げ自在に軸支
されている。ホルダプレート7の一部にはラッチプレー
ト6側へ切り起こした「係合部」としての爪部18が形
成されている。また、このホルダプレート7には、後端
部がラッチプレート6よりも後方に位置するアーム19
が、後向きに形成されている。このアーム19の後端部
には、前後に2つの傾斜部20、21が山形状になるよ
うに形成されている。そして、このホルダプレート7の
下端部22も下方へ延びて形成されており、この下端部
22と、前記ラッチプレート6の下端部16とは、「付
勢手段」としての、引っ張りスプリング8にて連結され
ている。従って、このスプリング8により、ラッチプレ
ート6は下向きに付勢され、ホルダプレート7の上向き
に付勢される。1つのスプリング8で、ラッチプレート
6とホルダプレート7の両方の付勢手段を形成できるた
め、部品点数の低減になる。
【0032】ブラケット3の下方部位には、更に、水平
な上面部を有する断面L形のストッパ部24が取付けら
れている(図7参照)。このストッパ部24の側縁に
は、リブ25が形成され、全体の剛性を高めている。ス
トッパ部24の上面部には、弾性部材(ゴム)26が設
けられている。このストッパ部24は、ブラケット3の
下方部位に取付けたコンパクトなものなので、スペース
的に有利である。
な上面部を有する断面L形のストッパ部24が取付けら
れている(図7参照)。このストッパ部24の側縁に
は、リブ25が形成され、全体の剛性を高めている。ス
トッパ部24の上面部には、弾性部材(ゴム)26が設
けられている。このストッパ部24は、ブラケット3の
下方部位に取付けたコンパクトなものなので、スペース
的に有利である。
【0033】サードシート1は、シートクッション27
及びシートバック28とから形成されている。シートク
ッション27の側面には、前側寄りに固定リンク29が
取付けられており、該固定リンク29の前端に車幅方向
外側へ突出する前側ローラ30が設けられており、該前
側ローラ30がスライドレール2に対して前後スライド
自在に係合されている。固定リンク29の後端には、中
間支点S1が設定されており、該中間支点S1と前記ブ
ラケット3とが、クッションリンク31にて連結されて
いる。シートクッション27の側面に取付けた固定リン
ク29の両端には、前側ローラ30と中間支点S1とを
設定しているため、両者の設定が容易であると共に、両
者間の間隔が一定になる。また、このクッションリンク
31のシートクッション27側の端部には、シートクッ
ション27の着座状態及び反転状態において、スライド
レール2の上面に係合するストッパ部32が一体的に曲
折形成されている。このストッパ部32は、弾性部材
(ゴム)33により包まれており、スライドレール2と
金属接触しないようになっている。このストッパ部32
は、クッションリンク31に形成してなるものなので、
コンパクトで、スペースをとらない。
及びシートバック28とから形成されている。シートク
ッション27の側面には、前側寄りに固定リンク29が
取付けられており、該固定リンク29の前端に車幅方向
外側へ突出する前側ローラ30が設けられており、該前
側ローラ30がスライドレール2に対して前後スライド
自在に係合されている。固定リンク29の後端には、中
間支点S1が設定されており、該中間支点S1と前記ブ
ラケット3とが、クッションリンク31にて連結されて
いる。シートクッション27の側面に取付けた固定リン
ク29の両端には、前側ローラ30と中間支点S1とを
設定しているため、両者の設定が容易であると共に、両
者間の間隔が一定になる。また、このクッションリンク
31のシートクッション27側の端部には、シートクッ
ション27の着座状態及び反転状態において、スライド
レール2の上面に係合するストッパ部32が一体的に曲
折形成されている。このストッパ部32は、弾性部材
(ゴム)33により包まれており、スライドレール2と
金属接触しないようになっている。このストッパ部32
は、クッションリンク31に形成してなるものなので、
コンパクトで、スペースをとらない。
【0034】シートクッション27の側面の後端には、
ロック機構34としての固定プレート35及びロックプ
レート36が設けられている(図14参照)。ロックプ
レート36は、前記ストライカ4に係合可能な形状をし
ている。固定プレート35の下縁中央には、湾曲部37
が形成されている。この固定プレート35とロックプレ
ート36との間にも、引っ張りスプリング38が設けら
れている。
ロック機構34としての固定プレート35及びロックプ
レート36が設けられている(図14参照)。ロックプ
レート36は、前記ストライカ4に係合可能な形状をし
ている。固定プレート35の下縁中央には、湾曲部37
が形成されている。この固定プレート35とロックプレ
ート36との間にも、引っ張りスプリング38が設けら
れている。
【0035】シートバック28の下端には、支持プレー
ト39を介して車幅方向外側へ突出する下端ローラ40
が設けられており、該下端ローラ40がスライドレール
2に対して前後スライド自在に係合されている。また、
この下端ローラ40は、前記ラッチプレート6のポケッ
ト部10に係合可能な軸部41を一体的に備えている
(図8参照)。シートバック28の中間部には、中間支
点S2が設定されており、該中間支点S2と前記ブラケ
ット3とが、バックリンク42にて連結されている。バ
ックリンク42には、若干の角度で下向きに形成された
屈曲部43が設けられている。この実施形態では、この
ように、バックリンク42及びクッションリンク31の
端部をブラケット3に軸支しているため、スライドレー
ル2にそれらを軸支するための加工を施す必要がなく、
スライドレール2の製造が容易になると共に、スライド
レール2の剛性低下を防止することができる。
ト39を介して車幅方向外側へ突出する下端ローラ40
が設けられており、該下端ローラ40がスライドレール
2に対して前後スライド自在に係合されている。また、
この下端ローラ40は、前記ラッチプレート6のポケッ
ト部10に係合可能な軸部41を一体的に備えている
(図8参照)。シートバック28の中間部には、中間支
点S2が設定されており、該中間支点S2と前記ブラケ
ット3とが、バックリンク42にて連結されている。バ
ックリンク42には、若干の角度で下向きに形成された
屈曲部43が設けられている。この実施形態では、この
ように、バックリンク42及びクッションリンク31の
端部をブラケット3に軸支しているため、スライドレー
ル2にそれらを軸支するための加工を施す必要がなく、
スライドレール2の製造が容易になると共に、スライド
レール2の剛性低下を防止することができる。
【0036】サードシート1の着座状態においては、図
1に示すように、シートクッション27側のロック機構
34におけるロックプレート36がストライカ4に係合
し、シートバック28側のロック機構5におけるラッチ
プレート6のポケット部10がシートバック28におけ
る下端ローラ40の軸部41と係合することにより、着
座状態が維持されている。着座状態で、乗員の背中から
シートバック28の上端に加わる荷重は、中間支点S2
を中心にして、下端ローラ40側では前向きに作用す
る。しかし、この下端ローラ40は、スライドレール2
内の弾性部材16(図12及び図13参照)に当接する
ため、このような下端ローラ40の荷重を確実に受け止
めることができる。
1に示すように、シートクッション27側のロック機構
34におけるロックプレート36がストライカ4に係合
し、シートバック28側のロック機構5におけるラッチ
プレート6のポケット部10がシートバック28におけ
る下端ローラ40の軸部41と係合することにより、着
座状態が維持されている。着座状態で、乗員の背中から
シートバック28の上端に加わる荷重は、中間支点S2
を中心にして、下端ローラ40側では前向きに作用す
る。しかし、この下端ローラ40は、スライドレール2
内の弾性部材16(図12及び図13参照)に当接する
ため、このような下端ローラ40の荷重を確実に受け止
めることができる。
【0037】着座状態でのシートクッション27は、ク
ッションリンク31の端部に一体形成したストッパ部3
2がスライドレール2の上面に係合しているため、この
ストッパ部32とスライドレール2との係合により、シ
ートクッション27の中間支点S1がスライドレール2
により下側から支えられ、上からの荷重に対するシート
クッション27の支持性能が向上する。また、ストッパ
部32が弾性部材33により包まれているため、スライ
ドレール2がストッパ部32との係合により傷付けられ
ることがないし、ストッパ部32とスライドレール2と
の係合により異音が発生することもない。
ッションリンク31の端部に一体形成したストッパ部3
2がスライドレール2の上面に係合しているため、この
ストッパ部32とスライドレール2との係合により、シ
ートクッション27の中間支点S1がスライドレール2
により下側から支えられ、上からの荷重に対するシート
クッション27の支持性能が向上する。また、ストッパ
部32が弾性部材33により包まれているため、スライ
ドレール2がストッパ部32との係合により傷付けられ
ることがないし、ストッパ部32とスライドレール2と
の係合により異音が発生することもない。
【0038】更に、着座状態のシートバック28におけ
るバックリンク42は、屈曲部43付近がシートバック
28側に寄った状態となり、バックリンク42が乗員と
干渉しにくくなる。このシートクッション27及びシー
トバック28は、このような着座状態から、後述するよ
うに、シートクッション27を反転させ、シートバック
28を前倒しすることにより、フラット化状態にするこ
ともできる。
るバックリンク42は、屈曲部43付近がシートバック
28側に寄った状態となり、バックリンク42が乗員と
干渉しにくくなる。このシートクッション27及びシー
トバック28は、このような着座状態から、後述するよ
うに、シートクッション27を反転させ、シートバック
28を前倒しすることにより、フラット化状態にするこ
ともできる。
【0039】次に、このサードシート1をフラット化さ
せる操作方法を説明する。サードシート1をフラット化
させる場合は、まず、シートクッション27を前側へ回
動させて反転させる。着座状態では、ストライカ4が固
定プレート35の湾曲部37内に入り込んだ状態で、ロ
ックプレート36がストライカ4に係合しているため、
そのロックプレート36を解除方向へ回動させて、ロッ
クプレート36とストライカ4との係合を解除する。こ
のロックプレート36の持ち上げは、直接行っても良い
し、ロックプレート36に上向きのストラップを設け、
このストラップを介して持ち上げても良い。
せる操作方法を説明する。サードシート1をフラット化
させる場合は、まず、シートクッション27を前側へ回
動させて反転させる。着座状態では、ストライカ4が固
定プレート35の湾曲部37内に入り込んだ状態で、ロ
ックプレート36がストライカ4に係合しているため、
そのロックプレート36を解除方向へ回動させて、ロッ
クプレート36とストライカ4との係合を解除する。こ
のロックプレート36の持ち上げは、直接行っても良い
し、ロックプレート36に上向きのストラップを設け、
このストラップを介して持ち上げても良い。
【0040】次に、シートクッション27の後端部を持
ち上げて、いったん立てた状態にした後(図2参照)、
前側へ回動させてシートクッション27を反転状態にす
る(図3参照)。シートクッション27を前側へ回動さ
せる際には、シートクッション27の前方移動がクッシ
ョンリンク31により規制されているため、シートクッ
ション27は、前側ローラ30を後方へスライドさせな
がら、その場で反転する。従って、図示せぬ前席(セカ
ンドシート)とのスペースがなくても、シートクッショ
ン27の反転に支障はない。そして、シートクッション
27の水平な反転状態は、クッションリンク31の端部
に形成されたストッパ部32が、スライドレール2の上
面に係合することに維持される。従って、反転状態の場
合も、前記着座状態の場合と同様に、ストッパ部32と
スライドレール2との係合により、シートクッション2
7の中間支点S1がスライドレールにより下側から支え
られ、上からの荷重に対するシートクッション27の支
持性能が向上する。
ち上げて、いったん立てた状態にした後(図2参照)、
前側へ回動させてシートクッション27を反転状態にす
る(図3参照)。シートクッション27を前側へ回動さ
せる際には、シートクッション27の前方移動がクッシ
ョンリンク31により規制されているため、シートクッ
ション27は、前側ローラ30を後方へスライドさせな
がら、その場で反転する。従って、図示せぬ前席(セカ
ンドシート)とのスペースがなくても、シートクッショ
ン27の反転に支障はない。そして、シートクッション
27の水平な反転状態は、クッションリンク31の端部
に形成されたストッパ部32が、スライドレール2の上
面に係合することに維持される。従って、反転状態の場
合も、前記着座状態の場合と同様に、ストッパ部32と
スライドレール2との係合により、シートクッション2
7の中間支点S1がスライドレールにより下側から支え
られ、上からの荷重に対するシートクッション27の支
持性能が向上する。
【0041】次に、シートバック28を前倒しして水平
状態にする。まず、ラッチプレート6の上部11に取付
けられているストラップ12を持って、ラッチプレート
6を上側に回動させる。すると、図10に示すように、
ラッチプレート6の段部14がホルダプレート7の爪部
18に係合して、ラッチプレート6の持ち上げ状態が維
持される。これは、ホルダプレート7の爪部18が、ラ
ッチプレート6の円弧状の前部下縁に対して、スプリン
グ8の付勢力で当接しているため、ラッチプレート6を
持ち上げることによって、爪部18が前部下縁に沿って
移動し、段部14を越すことにより、この段部14との
係合で、ラッチプレート6が元に戻れなくなるのを利用
している。このように、ラッチプレート6の持ち上げ状
態が維持されるため、操作者はラッチプレート6から手
を離すことができ、その後の操作が容易である。
状態にする。まず、ラッチプレート6の上部11に取付
けられているストラップ12を持って、ラッチプレート
6を上側に回動させる。すると、図10に示すように、
ラッチプレート6の段部14がホルダプレート7の爪部
18に係合して、ラッチプレート6の持ち上げ状態が維
持される。これは、ホルダプレート7の爪部18が、ラ
ッチプレート6の円弧状の前部下縁に対して、スプリン
グ8の付勢力で当接しているため、ラッチプレート6を
持ち上げることによって、爪部18が前部下縁に沿って
移動し、段部14を越すことにより、この段部14との
係合で、ラッチプレート6が元に戻れなくなるのを利用
している。このように、ラッチプレート6の持ち上げ状
態が維持されるため、操作者はラッチプレート6から手
を離すことができ、その後の操作が容易である。
【0042】ラッチプレート6との係合を解除するため
に、下端ローラ40を後方へ移動させると、下端ローラ
40の軸部41がアーム19の後端部の傾斜部20に当
接し、アーム19(ホルダプレート7)を押し下げる。
ホルダプレート7が押し下げられると、前記の爪部18
と段部14との係合が解除され、スプリング8の付勢力
によりラッチプレート6が下側に回動し、元の状態に戻
る。
に、下端ローラ40を後方へ移動させると、下端ローラ
40の軸部41がアーム19の後端部の傾斜部20に当
接し、アーム19(ホルダプレート7)を押し下げる。
ホルダプレート7が押し下げられると、前記の爪部18
と段部14との係合が解除され、スプリング8の付勢力
によりラッチプレート6が下側に回動し、元の状態に戻
る。
【0043】下端ローラ40は、アーム19を押し下げ
た後、そのままスライドレール2内を後方へ向けて移動
することができる。下端ローラ40を後側へ移動させる
に伴って、シートバック28は水平な前倒し状態とな
る。シートバック28を前倒し状態にすると、バックリ
ンク42の屈曲部43が、ブラケット3に固定されたス
トッパ部24の弾性部材26に当接する。そして、この
ストッパ部24とバックリンク42との係合により、バ
ックリンク42を介して、シートバック28の中間支点
S2が下側から支えられるため、上からの荷重に対する
シートバック28の支持性能も向上する。シートバック
28の前倒し状態では、バックリンク42の屈曲部43
の位置が下がるため、ストッパ部24を設ける位置も低
くなる。従って、ストッパ部24を形成するためのスペ
ースを、他の機構(ロック機構5等)で混雑したスライ
ドレール2付近を避けて設定することができる。
た後、そのままスライドレール2内を後方へ向けて移動
することができる。下端ローラ40を後側へ移動させる
に伴って、シートバック28は水平な前倒し状態とな
る。シートバック28を前倒し状態にすると、バックリ
ンク42の屈曲部43が、ブラケット3に固定されたス
トッパ部24の弾性部材26に当接する。そして、この
ストッパ部24とバックリンク42との係合により、バ
ックリンク42を介して、シートバック28の中間支点
S2が下側から支えられるため、上からの荷重に対する
シートバック28の支持性能も向上する。シートバック
28の前倒し状態では、バックリンク42の屈曲部43
の位置が下がるため、ストッパ部24を設ける位置も低
くなる。従って、ストッパ部24を形成するためのスペ
ースを、他の機構(ロック機構5等)で混雑したスライ
ドレール2付近を避けて設定することができる。
【0044】水平状態にされたシートバック28の背面
は、前記シートクッション27の裏面と同じ高さにな
り、これらの背面と裏面とでフラットな連続した面が形
成される。このようなシートクッション27及びシート
バック28のフラット化状態では、それらの前後移動
が、クッションリンク31及びバックリンク42により
規制されるため、各ロック機構5、34が解除されてい
ても問題ない。
は、前記シートクッション27の裏面と同じ高さにな
り、これらの背面と裏面とでフラットな連続した面が形
成される。このようなシートクッション27及びシート
バック28のフラット化状態では、それらの前後移動
が、クッションリンク31及びバックリンク42により
規制されるため、各ロック機構5、34が解除されてい
ても問題ない。
【0045】次に、前倒し状態のシートバック28を、
元の着座状態に戻す場合の作用を、図9〜図10を利用
して説明する。シートバック28を着座状態にするため
引き起こすと、下端ローラ40は、スライドレール2を
前方へ移動する。前方移動する下端ローラ40の軸部4
1は、アーム19の後端部の傾斜部21に当接し、アー
ム19を押し下げながら乗り越える。次に、下端ローラ
40の軸部41は、ラッチプレート6の後端の傾斜部1
3に当接する。そして、ラッチプレート6を持ち上げて
ポケット部10と係合状態になる。ラッチプレート6
は、軸部41との当接により若干持ち上がるが、この程
度の持ち上がりでは、段部14と爪部18とは、係合し
ない。軸部41がラッチプレート6のポケット部10内
に係合することにより、シートバック28の元の着座状
態になる。このように、シートバック28を引き上げる
際に、下端ローラ40の軸部41が、ラッチプレート6
のポケット部10に自動的に係合するため、シートバッ
ク28側におけるロック機構5の操作が容易である。
尚、シートクッション27を着座状態に戻す場合には、
反転させた操作と逆を行えば良い。
元の着座状態に戻す場合の作用を、図9〜図10を利用
して説明する。シートバック28を着座状態にするため
引き起こすと、下端ローラ40は、スライドレール2を
前方へ移動する。前方移動する下端ローラ40の軸部4
1は、アーム19の後端部の傾斜部21に当接し、アー
ム19を押し下げながら乗り越える。次に、下端ローラ
40の軸部41は、ラッチプレート6の後端の傾斜部1
3に当接する。そして、ラッチプレート6を持ち上げて
ポケット部10と係合状態になる。ラッチプレート6
は、軸部41との当接により若干持ち上がるが、この程
度の持ち上がりでは、段部14と爪部18とは、係合し
ない。軸部41がラッチプレート6のポケット部10内
に係合することにより、シートバック28の元の着座状
態になる。このように、シートバック28を引き上げる
際に、下端ローラ40の軸部41が、ラッチプレート6
のポケット部10に自動的に係合するため、シートバッ
ク28側におけるロック機構5の操作が容易である。
尚、シートクッション27を着座状態に戻す場合には、
反転させた操作と逆を行えば良い。
【0046】この実施形態によれば、シートクッション
27及びシートバック28が、前側ローラ30及び下端
ローラ40をスライドレール2に沿って後方へスライド
させならが、その場で回動して、反転・前倒し状態とな
るため、前方の図示せぬセカンドシート1とのスペース
のない自動車にも適用可能となる。
27及びシートバック28が、前側ローラ30及び下端
ローラ40をスライドレール2に沿って後方へスライド
させならが、その場で回動して、反転・前倒し状態とな
るため、前方の図示せぬセカンドシート1とのスペース
のない自動車にも適用可能となる。
【0047】尚、以上の説明では、シートクッション2
7の側面に固定リンク29を設け、この固定リンク29
に前側ローラ30と中間支点S1を設定してなるが、シ
ートクッション27も、シートバック28と同様に、シ
ートクッション27の側面に前側ローラ30と中間支点
S1とを独立して設けても良い。
7の側面に固定リンク29を設け、この固定リンク29
に前側ローラ30と中間支点S1を設定してなるが、シ
ートクッション27も、シートバック28と同様に、シ
ートクッション27の側面に前側ローラ30と中間支点
S1とを独立して設けても良い。
【0048】図15及び図16は、この発明の第2実施
形態を示す図である。この第2実施形態では、シートバ
ック28用のストッパ部44を、シートクッション側と
同様に、シートバック28の中間支点S2に設け、その
ストッパ部44を弾性部材45にて被覆したものであ
る。このようなストッパ部44を設けたことにより、シ
ートバック28を前倒し状態にした際に、該シートバッ
ク28の中間支点S2が下側から支えられるため、上か
らの荷重に対するシートバック28の支持性能が向上す
る。その他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様で
ある。
形態を示す図である。この第2実施形態では、シートバ
ック28用のストッパ部44を、シートクッション側と
同様に、シートバック28の中間支点S2に設け、その
ストッパ部44を弾性部材45にて被覆したものであ
る。このようなストッパ部44を設けたことにより、シ
ートバック28を前倒し状態にした際に、該シートバッ
ク28の中間支点S2が下側から支えられるため、上か
らの荷重に対するシートバック28の支持性能が向上す
る。その他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様で
ある。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、シートク
ッション及びシートバックを前側へ回動させる際に、そ
れぞれの全体的な前方移動はクッションリンク及びバッ
クリンクにより拘束されているため、シートクッション
及びシートバックは前側ローラ及び下端ローラをスライ
ドレールに沿って後方へスライドさせながら、その場で
回動して、反転・前倒し状態となる。従って、シートの
前方にスペースのない自動車にも適用可能となる。ま
た、シートクッション及びシートバックのフラット化状
態では、それらの前後移動が、クッションリンク及びバ
ックリンクにより規制されるため、各ロック機構が解除
されていても問題ない。
ッション及びシートバックを前側へ回動させる際に、そ
れぞれの全体的な前方移動はクッションリンク及びバッ
クリンクにより拘束されているため、シートクッション
及びシートバックは前側ローラ及び下端ローラをスライ
ドレールに沿って後方へスライドさせながら、その場で
回動して、反転・前倒し状態となる。従って、シートの
前方にスペースのない自動車にも適用可能となる。ま
た、シートクッション及びシートバックのフラット化状
態では、それらの前後移動が、クッションリンク及びバ
ックリンクにより規制されるため、各ロック機構が解除
されていても問題ない。
【0050】更に、クッションリンクのシートクッショ
ン側の端部に、シートクッションの着座状態及び反転状
態において、スライドレールの上面に係合するストッパ
部が形成されているため、このストッパ部とスライドレ
ールとの係合により、シートクッションの中間支点がス
ライドレールにより下側から支えられ、上からの荷重に
対するシートクッションの支持性能が向上する。しか
も、このストッパ部はクッションリンクに形成したもの
なので、コンパクトで、スペースをとらない。
ン側の端部に、シートクッションの着座状態及び反転状
態において、スライドレールの上面に係合するストッパ
部が形成されているため、このストッパ部とスライドレ
ールとの係合により、シートクッションの中間支点がス
ライドレールにより下側から支えられ、上からの荷重に
対するシートクッションの支持性能が向上する。しか
も、このストッパ部はクッションリンクに形成したもの
なので、コンパクトで、スペースをとらない。
【0051】請求項2記載の発明によれば、ストッパ部
のスライドレールの上面に係合する部分に弾性部材が設
けられているため、ストッパ部との係合によりスライド
レールが傷付けられることがないし、ストッパ部とスラ
イドレールとの係合により異音が発生することもない。
のスライドレールの上面に係合する部分に弾性部材が設
けられているため、ストッパ部との係合によりスライド
レールが傷付けられることがないし、ストッパ部とスラ
イドレールとの係合により異音が発生することもない。
【0052】請求項3記載の発明によれば、シートクッ
ションの側面に取付けた固定リンクの両端に前側ローラ
と中間支点を設定しているため、両者の設定が容易であ
ると共に、両者間の間隔が一定になる。
ションの側面に取付けた固定リンクの両端に前側ローラ
と中間支点を設定しているため、両者の設定が容易であ
ると共に、両者間の間隔が一定になる。
【0053】請求項4記載の発明によれば、バックリン
クの下方に、シートバックの前倒し状態において、バッ
クリンクの下端と係合するストッパ部が形成されている
ため、このストッパ部とバックリンクとの係合により、
バックリンクを介して、シートバックの中間支点が下側
から支えられ、上からの荷重に対するシートバックの支
持性能が向上する。しかも、このストッパ部は、バック
リンクの下端と係合すれば良いため、コンパクトで、ス
ペースをとらない。
クの下方に、シートバックの前倒し状態において、バッ
クリンクの下端と係合するストッパ部が形成されている
ため、このストッパ部とバックリンクとの係合により、
バックリンクを介して、シートバックの中間支点が下側
から支えられ、上からの荷重に対するシートバックの支
持性能が向上する。しかも、このストッパ部は、バック
リンクの下端と係合すれば良いため、コンパクトで、ス
ペースをとらない。
【0054】請求項5記載の発明によれば、シートバッ
クの前倒し状態において、スライドレールの上面に係合
するストッパ部が形成されているため、このストッパ部
とスライドレールとの係合により、シートバックの中間
支点がスライドレールにより下側から支えられ、上から
の荷重に対するシートバックの支持性能が向上する。し
かも、このストッパ部はバックリンクに形成したものな
ので、コンパクトで、スペースをとらない。
クの前倒し状態において、スライドレールの上面に係合
するストッパ部が形成されているため、このストッパ部
とスライドレールとの係合により、シートバックの中間
支点がスライドレールにより下側から支えられ、上から
の荷重に対するシートバックの支持性能が向上する。し
かも、このストッパ部はバックリンクに形成したものな
ので、コンパクトで、スペースをとらない。
【0055】請求項6記載の発明によれば、バックリン
クにストッパ部に対応する下向きの屈曲部を形成したた
め、シートバックの着座状態においては、バックリンク
の屈曲部付近がシートバック側に寄った状態となり、バ
ックリンクが乗員と干渉しにくくなる。また、シートバ
ックの前倒し状態においては、バックリンクの屈曲部の
位置が下がるため、ストッパ部を設ける位置も低くな
る。従って、ストッパ部を形成するためのスペースを、
他の機構で混雑したスライドレール付近を避けて設定す
ることができる。
クにストッパ部に対応する下向きの屈曲部を形成したた
め、シートバックの着座状態においては、バックリンク
の屈曲部付近がシートバック側に寄った状態となり、バ
ックリンクが乗員と干渉しにくくなる。また、シートバ
ックの前倒し状態においては、バックリンクの屈曲部の
位置が下がるため、ストッパ部を設ける位置も低くな
る。従って、ストッパ部を形成するためのスペースを、
他の機構で混雑したスライドレール付近を避けて設定す
ることができる。
【0056】請求項7記載の発明によれば、ストッパ部
のバックリンクの下端又はスライドレールの上面と係合
する部分に弾性部材が設けられているため、ストッパ部
との係合によりバックリンク又はスライドレールが傷付
けられることがないし、ストッパ部とバックリンク又は
スライドレールとの係合により異音が発生することもな
い。
のバックリンクの下端又はスライドレールの上面と係合
する部分に弾性部材が設けられているため、ストッパ部
との係合によりバックリンク又はスライドレールが傷付
けられることがないし、ストッパ部とバックリンク又は
スライドレールとの係合により異音が発生することもな
い。
【0057】請求項8記載の発明によれば、スライドレ
ールの途中部位付近に立設してなるブラケットに、クッ
ションリンク及びバックリンクの端部を軸支しているた
め、スライドレールにそれらの端部を軸支するための加
工を施す必要がなく、スライドレールの製造が容易にな
ると共に、スライドレールの剛性低下を防止することが
できる。
ールの途中部位付近に立設してなるブラケットに、クッ
ションリンク及びバックリンクの端部を軸支しているた
め、スライドレールにそれらの端部を軸支するための加
工を施す必要がなく、スライドレールの製造が容易にな
ると共に、スライドレールの剛性低下を防止することが
できる。
【0058】請求項9記載の発明によれば、スライドレ
ールの途中部位をブラケットにより下側から支えること
ができるため、スライドレールの剛性が向上し、スライ
ドレールの途中部位の変形が防止される。
ールの途中部位をブラケットにより下側から支えること
ができるため、スライドレールの剛性が向上し、スライ
ドレールの途中部位の変形が防止される。
【図1】この発明の第1実施形態に係るサードシートの
着座状態を示す側面図。
着座状態を示す側面図。
【図2】図1のシートをフラット化する途中状態を示す
側面図。
側面図。
【図3】図1のシートをフラット化した状態を示す側面
図。
図。
【図4】図1のスライドレールの右側の内側部分を示す
斜視図。
斜視図。
【図5】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図6】図1中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図7】図1中矢示SC−SC線に沿う断面図。
【図8】図1中矢示SD−SD線に沿う断面図。
【図9】図1のシートバック側のロック機構を示す側面
図。
図。
【図10】ラッチプレートが持ち上げられた状態を示す
図9相当の側面図。
図9相当の側面図。
【図11】ホルダプレートが押し下げられた状態を示す
図9相当の側面図。
図9相当の側面図。
【図12】図9中矢示SE−SE線に沿う断面図。
【図13】図12中矢示SF−SF線に沿う断面図。
【図14】図1のシートクッション側のロック機構を示
す側面図。
す側面図。
【図15】この発明の第2実施形態に係るシートバック
のストッパ部を示す側面図。
のストッパ部を示す側面図。
【図16】図15中矢示SG−SG線に沿う断面図。
2 スライドレール 3 ブラケット(周辺部材) 5 ロック機構(シートバックの) 6 ラッチプレート 7 ホルダプレート 8 スプリング(付勢手段) 9 ヒンジピン(ラッチプレートの) 10 ポケット部 12 ストラップ 13 傾斜部(ラッチプレートの) 14 段部(被係合部) 17 ヒンジピン(ホルダプレートの) 18 爪部(係合部) 19 アーム 20、21 傾斜部(アームの) 24 ストッパ部(シートバックの) 26 弾性部材 27 シートクッション 28 シートバック 29 固定リンク 30 前側ローラ 31 クッションリンク 32 ストッパ部 33 弾性部材 34 ロック機構(シートクッションの) 40 下端ローラ 41 軸部 42 バックリンク 43 屈曲部 44 ストッパ部 45 弾性部材 S1、S2 中間支点
Claims (9)
- 【請求項1】 シートクッションの前側に車幅方向外側
へ突出する前側ローラを設けると共に、シートバックの
下端に車幅方向外側へ突出する下端ローラを設け、これ
ら両ローラをフロアに固定されたスライドレールに対し
て前後スライド自在に係合させると共に、シートクッシ
ョン及びシートバックの着座状態を維持するロック機構
をそれぞれ設け、 シートクッションの前側ローラよりも後方の中間支点
と、スライドレールの途中部位又は周辺部材とを、クッ
ションリンクで連結し、且つシートバックの下端ローラ
よりも上方の中間支点と、スライドレールの途中部位又
はその周辺部材とを、バックリンクで連結し、 前記各ロック機構を解除して、前側ローラ及び下端ロー
ラを後方へスライドさせ、シートクッションが前側へ回
動して水平な反転状態となり、シートバックが前側へ回
動して水平な前倒し状態となることで、シートクッショ
ンの裏面と、シートバックの背面とが、略同一高さにな
る自動車のフラット化シート構造であって、 前記クッションリンクのシートクッション側の端部に、
シートクッションの着座状態及び反転状態において、ス
ライドレールの上面に係合するストッパ部を形成してな
ることを特徴とする自動車のフラット化シート構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動車のフラット化シー
ト構造であって、 前記ストッパ部のスライドレールの上面に係合する部分
には、弾性部材が設けられていることを特徴とする自動
車のフラット化シート構造。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の自動車のフ
ラット化シート構造であって、 シートクッションの側面には、固定リンクを取付け、該
固定リンクの前端には、前側ローラを設け、後端には、
中間支点を設定してなることを特徴とする自動車のフラ
ット化シート構造。 - 【請求項4】 シートクッションの前側に車幅方向外側
へ突出する前側ローラを設けると共に、シートバックの
下端に車幅方向外側へ突出する下端ローラを設け、これ
ら両ローラをフロアに固定されたスライドレールに対し
て前後スライド自在に係合させると共に、シートクッシ
ョン及びシートバックの着座状態を維持するロック機構
をそれぞれ設け、 シートクッションの前側ローラよりも後方の中間支点
と、スライドレールの途中部位又は周辺部材とを、クッ
ションリンクで連結し、且つシートバックの下端ローラ
よりも上方の中間支点と、スライドレールの途中部位又
はその周辺部材とを、バックリンクで連結し、 前記各ロック機構を解除して、前側ローラ及び下端ロー
ラを後方へスライドさせ、シートクッションが前側へ回
動して水平な反転状態となり、シートバックが前側へ回
動して水平な前倒し状態となることで、シートクッショ
ンの裏面と、シートバックの背面とが、略同一高さにな
る自動車のフラット化シート構造であって、 前記バックリンクの下方には、バックリンクの前倒し状
態において、バックリンクの下端と係合して、該バック
リンクを下側から支えるストッパ部を形成してなること
を特徴とする自動車のフラット化シート構造。 - 【請求項5】 シートクッションの前側に車幅方向外側
へ突出する前側ローラを設けると共に、シートバックの
下端に車幅方向外側へ突出する下端ローラを設け、これ
ら両ローラをフロアに固定されたスライドレールに対し
て前後スライド自在に係合させると共に、シートクッシ
ョン及びシートバックの着座状態を維持するロック機構
をそれぞれ設け、 シートクッションの前側ローラよりも後方の中間支点
と、スライドレールの途中部位又は周辺部材とを、クッ
ションリンクで連結し、且つシートバックの下端ローラ
よりも上方の中間支点と、スライドレールの途中部位又
はその周辺部材とを、バックリンクで連結し、 前記各ロック機構を解除して、前側ローラ及び下端ロー
ラを後方へスライドさせ、シートクッションが前側へ回
動して水平な反転状態となり、シートバックが前側へ回
動して水平な前倒し状態となることで、シートクッショ
ンの裏面と、シートバックの背面とが、略同一高さにな
る自動車のフラット化シート構造であって、 前記バックリンクのシートバック側の端部には、シート
バックの前倒し状態において、スライドレールの上面に
係合するストッパ部を形成してなることを特徴とする自
動車のフラット化シート構造。 - 【請求項6】 請求項4又は請求項5記載の自動車のフ
ラット化シート構造であって、 前記バックリンクには、ストッパ部に対応する下向きの
屈曲部が形成されていることを特徴とする自動車のフラ
ット化シート構造。 - 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか1項に記載の自
動車のフラット化シート構造であって、 前記ストッパ部のバックリンクの下端又はスライドレー
ルの上面と係合する部分には、弾性部材が設けられてい
ることを特徴とする自動車のフラット化シート構造。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の自
動車のフラット化シート構造であって、 前記スライドレールの途中部位付近には、周辺部材とし
てのブラケットを立設し、該ブラケットには、クッショ
ンリンク及びバックリンクの各端部を軸支してなること
を特徴とする自動車のフラット化シート構造。 - 【請求項9】 請求項8記載の自動車のフラット化シー
ト構造であって、 前記ブラケットの上部をスライドレールに連結してなる
ことを特徴とする自動車のフラット化シート構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10308916A JP2000127822A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 自動車のフラット化シート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10308916A JP2000127822A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 自動車のフラット化シート構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000127822A true JP2000127822A (ja) | 2000-05-09 |
Family
ID=17986826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10308916A Pending JP2000127822A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 自動車のフラット化シート構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000127822A (ja) |
-
1998
- 1998-10-29 JP JP10308916A patent/JP2000127822A/ja active Pending
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