JP3941746B2 - 車両の折り畳みシート - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は車両における折り畳みシートに関するものであり、詳しくは、折り畳み操作及び折り畳み状態の固定を簡単にできるようにした車両の折り畳みシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
荷客兼用自動車では、車両後方の荷物室のスペースを必要に応じて拡大できるように、最後列のシートを折り畳み可能に設けることが多い。
図11は第1の従来例を示す。この場合は、シートバック101 の下端を車両のフロアに回動自在に取付け、シートクッション102はフロアに固定している。シートを折り畳む場合は、シートバック101を車両前方に倒してシートクッション102の上面に重ねる。
【0003】
図12は第2の従来例を示す。この場合は、シートバック201の下端を車両のフロアに回動自在に取付け、更にシートクッション202の前端もフロアに回動自在に取付けている。シートを折り畳む場合は、シートクッション202を前方に起こしてからシートバック201を前方に倒してフロアの上面に重ねる。
【0004】
図13は第3の従来例を示す。この場合は、シートバック301の下端とシートクッション302の後端を回動自在に連結し、シートクッション302とフロアの段下部303とを脚304で回動自在にリンク結合している。シートを折り畳む場合は、シートバック301を倒しシートクッション302に重ねる。次いで、シートバック301とシートクッション302の両者をフロアの段下部303上に、手で支えながら移動させるものである。
【0005】
図14は第4の従来例を示す。この場合も、シートバック401の下端とシートクッション402の後端を回動自在に連結する点は、第3の従来例と同一であるが、この場合はシートバック401は脚405によってフロアに回動自在に連結しており、フロアの段下部403と脚404は結合されていない。
シートを折り畳む場合は、シートクッション402をシートバック401の方へ跳ね上げて両者を合体させ、脚404を折り畳み、フロアの段下部403に手で支えながら移動させるものである。
【0006】
さらに、第5の従来例として実公昭64ー6350号を上げる。これは、前記第2の従来例の類型であるが、シートバックの傾動に連動して脚を折り畳む構成が開示されている。
図15は、この様子を示すものであり、シートバック501と一体的に回動する回動軸505及び後部脚503と一体的に回動する回動軸507には、それぞれギヤ504、506が設けられ両者の回動を連動させている。508は後部脚503の下端に設けたローラーである。509は車両のフロアに固定されたガイドレールであり、前記ローラーをガイドしている。502は図示しない車両前方の回動軸を中心に回動するシートクッションである。
この従来例によるシートを折り畳むには、まず、シートクッション502を前方の回動軸を中心に前方へ回動し、次いで、ギヤの回動を阻止する図示しないロック装置のロックを解除し、シートバック501を回動軸505を中心に前方へ回動する。するとギヤ504、506が連動して脚503が回動軸507を中心にして図において時計回りに回転(以下右回転という)する。ローラー508はガイドレール509内を転がりながら図において左方へ移動して脚503が折り畳まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の従来例にあっては、シートバック101をシートクッション102へ重ね合わせるので、シートバック101の背面103の方が荷台フロア104よりも高くなり、積荷が不安定になりやすいという問題点があった。
【0008】
また、第2乃至第5の従来例にあっては、シートバックを折り畳んだ時、シートバックの背面の高さを低くして、荷台の高さに合わせるべく改善が成されてはいるが、折り畳むのに2回の動作を必要とし、その動作毎にロック機構を装備し、従って、2回のロック操作を行っていた。
さらに、第5の従来例にあっては、シートバックを操作するだけでシート脚を折り畳み及び立脚できるという新規な目的を達成している。しかしながら、シートバックとシート脚とを連動させるためにギヤを用いているので部品点数が多く作動や耐久性に問題があった。また、シート脚の下端がフロア上を摺動するので、その固定のために、さらにロック機構を必要としていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の要旨は、車両フロアに段差部を設け、該段差部の車両前後方向前方側に位置した下段フロアと、後方側に位置した上段フロアとを画成し、シートクッションと該シートクッションの後部に配したシートバックからなるシートを前記段差部の上方に配置し、前記シートバックの下部に該シートバックを車体側に回動可能に支持する回動軸支部を設け、該シートバックを車両の前方に傾動させると同時に前記シートクッション車両の前方かつ下方に移動し、前記シートバックを前記シートクッション上に折り畳み可能な車両の折り畳みシートにおいて、
前記シートクッションの前方に前部脚の上端を回動可能に取付け、前記シートクッションのクッションフレームと前記シートバックのシートフレームを連結するステイを備え前記ステイの一端部は前記クッションフレームの後部に固定され前記ステイの他端部は、シートバック起立状態における前記回動軸支部上方の前記シートフレームに回動可能に支持され、前記シートバックフレーム下部の前記回動軸支部近くに該シートバックのロック機構を設け、かつ前記シートバックの上部に前記ロック機構のロックを解除するロック解除操作装置を配設し、該ロック解除操作装置と前記ロック機構のロックを解除するワイヤーレバーとをワイヤーで連結し、
前記ロック解除操作装置の操作で前記ワイヤーを引っ張り方向へ摺動させ前記ワイヤーレバーを回転させ前記ロック機構のロックを解除し、前記シートバックを、前記回動軸支部を中心として車両の前方向に傾させることにより、前記シートクッションを車両の前下方へ移動させ、該シートクッション上に前記シートバックを重ねて折り畳んだ状態で、前記前部脚の全体が前記シートクッション内に格納されることを特徴とする車両の折り畳みシートにある。
【0010】
後部脚をシートバックから一体的に延設して、その下端を車両に回動可能に取り付け、シートクッションの前方に前部脚の上端を回動可能に取付け、前記シートクッションのクッションフレームと前記シートバックのシートフレームを連結するステイを設け、クッションフレームの後部にステイの一端部を固定し、シートフレームにステイの他端部を回動可能に取付けたので、シートバックを前方に倒す操作により、シートクッションが前側下方に移動するとともにシートクッションの上にシートバックを折り畳むことができ、前部脚及び後部脚も同時に折り畳むことができる。
さらに回動軸支部近くにロック機構を配置し、シートバックの上部に前記ロック機構のロックを解除するロック解除操作装置を配設し、該ロック解除操作装置とワイヤーレバーとをワイヤーで連結したので、ワイヤーを引っ張り方向へ摺動させてワイヤーレバーを回転させることによりロック機構を解除することができる。
【0011】
【実施の形態】
この発明の実施例を図1乃至図10に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明中、右側、左側の表現は、車両前方に向かってなされたものである。
図1において、1は本発明を適用して好適な自動車を示す。図2において2はこの自動車の室内を示し、3、4はそれぞれ下段フロア及び上段フロアであって、車両のフロアに形成させた段差部5により高低差をもたせたもので、上段フロア4を荷台フロアとし、荷台フロアの上部に形成される空間は、荷物スペースとして利用される。下段フロア3には前シート6が設けられ、段差部5上部に後シート7が設けられている。
【0012】
図3は、後シート7の左側面図を示す。8はシートバック、9はシートクッションを示し、両者は回動軸部10により枢着結合されている。11は一端側がシートクッション9の骨格を成すフレーム12の外側にボルト13、13等により締着された略L字状のステイである。
【0013】
図4は、前記回動軸部10の断面図を示す。14は、シートバック8のフレームを示し、内側にナット15、15が溶接等により固定されている。38は左側の後部脚、16は鋼板を折り曲げて成形したブリッジ部材で、これら両者を前記フレーム14に対してボルト17、17で共締めしている。ブリッジ部材16の中央部にも内側にナット15が溶接等により固定されている。
ブリッジ部材16及びステイ11の他端側は、それぞれ孔16a、11aが明けてあり、鍔付きのブッシュ18及びワッシャー19を介してスクリュー20と前記ナット15とで枢着している。
【0014】
次に、図3に戻って、前部脚の構造について説明すると、シートクッションのフレーム12には前方に一対のフロントブラケット21が固着されており、該フロントブラケット21に前部脚22が回動自在に取り付けられている。前部脚22は、一対の上部レッグ23と門型の下部レッグ24とを接合して構成され、それぞれ上部レッグ23が前記フロントブラケット21と回動軸部25により、また、下部レッグ24が車両のフロアに締着された一対の前フロアブラケット26、26と回動軸部27によりに回動自在に取り付けられている。
【0015】
図5は、前記前部脚22の左側半分の断面図を示し、右側半分は構成的に対称である。前記回動軸部25について説明すると、フロントブラケット21及び上部レッグ23には、それぞれ軸孔28、29が明いており、一対の鍔付筒状ブッシュ30、30を介してピン31が嵌挿されている。32は、ピン31の抜け止めをするプッシュナットである。
【0016】
次に、前記回動軸部27について説明する。下部レッグ24の下端には、円筒状のパイプ33が軸受として溶着されている。一対の鍔付筒状ブッシュ34、34を該パイプ33に挿入し、前フロアブラケット26の孔35と共にピン36が嵌挿されている。37は、ピン36の抜け止めをするプッシュナットである。
【0017】
なお、該前フロアブラケット26は1脚の座席に対し左右一対用いるものであるが、車両のフロア形状に合わせてその取付座面の形状を変更する。本実施例の場合、車両前方に向かって左側の前フロアブラケットの取付座面を図3の26aとし、右側の前フロアブラケットの取付座面を26bとしている。
【0018】
次に、後部脚について説明する。すでに引用した図3において38が左側の後部脚であり、シートバックの下端から一体的に延設して左右一対設ける。
後部脚の下端は、車両のフロアに固定された後フロアブラケットに、前後方向に回動可能にそれぞれ枢着する。
さらに、左側の後フロアブラケット40には、その後部脚の回動角度を適宜箇所で維持するロック機構を設けてある。前述のように後部脚及びシートバックは一体的としてあるので、シートバックの起立位置及び折り畳み位置において、前記ロック機構を作動させてその姿勢を維持する。
【0019】
図6は、左側の後フロアブラケット40に設けたロック機構を示す。38は前記左側の後部脚で厚板の鋼板等で形成され、複数の孔38aによりシートバックの側面にボルト等で締着される。38bは後部脚の回動中心となる軸孔であり、38c、38dは後部脚の回動をロックする噛合部である。
【0020】
41は後フロアブラケットを兼ねるロック機構のベース板であり、上方に前記後部脚の軸孔38bを軸支する回転軸支部42を備え、下端にフランジ43を備え、車両のフロアにボルト等で締着する。44はベース板41に植設したストッパーであり、シートバックの起立位置及び折り畳み位置に合わせて後部脚38に当接してその回動範囲を規制している。
【0021】
45は噛合駒であり、後部脚38の噛合部38c、38dに対向して噛合する噛合部45aを一体に形成してあり、軸孔45bによりベース板41に植設したピン46に枢着している。また、45cはカム面であり、後述のカムレバーと係合している。
【0022】
47は略L字状を成したカムレバーであり、ベース板41に植設したピン48にその中央部を枢着され、一端に突起状カム47aが一体に形成され、前記噛合駒のカム面45cに係合している。また、カムレバー47の他端にはピン49が植設してあり、後述のワイヤーレバーと係合している。
【0023】
50はワイヤーレバーであり、一端においてベース板41に植設したピン51に枢着され、他端においてワイヤー52が取着されている。また、ワイヤーレバー50の中央部には、カムレバーのピン49と係合する長孔50a及び一端をベース板41に設けた係合部41aに係合した引っ張りコイルスプリング53の他端を係合する係合孔50bが設けられる。
【0024】
一方、ワイヤー52の外筒54は前記のロック機構を挟みベース板41の反対側に位置して、回転軸支部42、ピン46及び48に固定されたホルダー板(図示しない)に固定する。
【0025】
図7は、本発明のシートを右斜め後方から見た斜視図である。左側面図である図3と同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。但し、右側の回動軸部10は、ステイ11を直接シートバック8のフレームに枢着して構成している。
55は右側の後部脚を示し、シートバック8の骨格を成すパイプ材をそのまま下方へ突出させて形成している。56は後フロアブラケットであり、車両のフロアに締着するものである。
後部脚55と後フロアブラケット56とは、前述の図5の回動軸部27と同様な構造によって枢着されている。
【0026】
シートバックの背面には、前記ロック機構のロックを解除するロック解除操作装置57が配設される。ロック解除操作装置57は、シートバックの背面に固定されるベース板58及び、該ベース板上を摺動するロック解除ノブ59から構成される。
ロック機構に接続された前記ワイヤー52及び外筒54は、それぞれロック解除ノブ59及びベース板58に接続され、ロック解除ノブの操作によりロック機構のロックを解除できるようになっている。
【0027】
さて、前記のような構成において、本発明の作用を説明する。図8はシートの起立状態を示し、この時、後部脚38は図6の実線の状態であり、スプリング53の作用を受けて噛合部38dには噛合駒45の噛合部45aが噛合している。従って、後部脚38と一体的となったシートバックもこの起立状態を維持できるものである。
【0028】
次に、シートを折り畳むには、シートバックの背面のロック解除ノブを操作する。
その時のロック機構の作動を図9に示す。ロック解除ノブの操作により、ワイヤー52が外筒54に対して引っ張り方向に摺動される。すると、ワイヤーレバー50がスプリング53の引っ張り力に抗して、ピン51を中心として左回転する。すると、ワイヤーレバーの長孔50aが上方へ移動するのでカムレバー47のピン49も上方へ移動する。従って、カムレバー47はピン48を中心として右回転する。すると、カムレバーの突起状カム47aは噛合駒45の凹状カム45cに係合しながら噛合駒45をピン46を中心として左回転させる。こうして、後部脚38の噛合部38dと噛合駒45の噛合部45aとの噛合が解除される。
【0029】
この様にして、左側の後部脚に設けたロック機構のロックが解除されると、後部脚と一体的となっているシートバックが回転軸支部42を中心として前方へ傾動可能となる。シートバックを前方へ押すと、回動軸部10によって結合されたシートクッション9も前方へ移動し、かつ、前部脚22及び後部脚38のリンク作用により下方へ移動する。
この中間状態では、ロック解除ノブから手を離しても、後部脚38の噛合部38cと38dの間が滑らかであるので、噛合部45aが滑ってシートバックの回動が可能である。
図10は、シートが完全に折り畳まれた状態を示し、この時、後部脚は図6の二点鎖線の状態になり、スプリング53の作用により、後部脚38の噛合部38cと噛合駒45の噛合部45aとが噛合され、シート全体の姿勢がロックされる。
【0030】
以上、図示実施例について説明したが、前記実施例に限定されるものではなく、当業者にとって自明な変更、修飾、付加は全て本発明の技術的思想の範囲に含まれる。例えば実施例では、ロック機構を後部脚のフロアブラケット側に取り付けてシートバックの回動をロックしたが、フロアブラケット側に替えて後部脚側としてもよい。また、実施例では、左側の後部脚の回動をロックしたが、右側の後部脚はもちろんのこと、前部脚や、さらには、シートバックとシートクッションとの回動をロックしても良い。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、シートバックの下部に該シートバックを車両の前方に傾動させる回動軸支部を設け、シートクッションの前方に前部脚の上端を回動可能に取付け、シートクッションのクッションフレームと前記シートバックのシートフレームを連結するステイを設け、クッションフレームの後部にステイの一端部を固定し、シートフレームにステイの他端部を回動可能に取付けたので、シートバックを操作するだけで、シートクッションが前側下方に移動するとともにシートクッションの上にシートバックを折り畳むことができ、さらに、前部脚及び後部脚が連動して折り畳まれ、脚の折り畳みとシートの折り畳みを2段階に操作する煩わしさがなくなる。
さらに、回動軸支部近くにロック機構を配置し、シートバックの上部にロック機構のロックを解除するロック解除操作装置を配設し、該ロック解除操作装置とワイヤーレバーとをワイヤーで連結したので、ワイヤーを引っ張り方向へ摺動させてワイヤーレバーを回転させることによりロック機構を解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する自動車の側面図である。
【図2】図1の自動車の車室内を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる自動車用シートを示す左側面図である。
【図4】図3のA−A線による断面拡大図である。
【図5】図3のB−B線による断面拡大図である。
【図6】後部脚及びロック機構の構造説明図である。
【図7】シートの右後方見取り図である。
【図8】シートの起立状態を示す作動説明図である。
【図9】後部脚及びロック機構の作動説明図である。
【図10】シートの折り畳み状態を示す作動説明図である。
【図11】第1の従来例の作動説明図である。
【図12】第2の従来例の作動説明図である。
【図13】第3の従来例の作動説明図である。
【図14】第4の従来例の作動説明図である。
【図15】第5の従来例の作動説明図である。
【符号の説明】
3、4 フロア
7 後シート
8 シートバック
9 シートクッション
11 ステイ
12 フレーム
22 前部脚
38 後部脚
40 ロック機構を備えた後フロアブラケット
42 回動軸支部
45 噛合駒
50 ワイヤーレバー
57 ロック解除操作装置

Claims (2)

  1. 車両フロアに段差部を設け、該段差部の車両前後方向前方側に位置した下段フロアと、後方側に位置した上段フロアとを画成し、シートクッションと該シートクッションの後部に配したシートバックからなるシートを前記段差部の上方に配置し、前記シートバックの下部に該シートバックを車体側に回動可能に支持する回動軸支部を設け、該シートバックを車両の前方に傾動させると同時に前記シートクッション車両の前方かつ下方に移動し、前記シートバックを前記シートクッション上に折り畳み可能な車両の折り畳みシートにおいて、
    前記シートクッションの前方に前部脚の上端を回動可能に取付け、前記シートクッションのクッションフレームと前記シートバックのシートフレームを連結するステイを備え前記ステイの一端部は前記クッションフレームの後部に固定され前記ステイの他端部は、シートバック起立状態における前記回動軸支部上方の前記シートフレームに回動可能に支持され、前記シートバックフレーム下部の前記回動軸支部近くに該シートバックのロック機構を設け、かつ前記シートバックの上部に前記ロック機構のロックを解除するロック解除操作装置を配設し、該ロック解除操作装置と前記ロック機構のロックを解除するワイヤーレバーとをワイヤーで連結し、
    前記ロック解除操作装置の操作で前記ワイヤーを引っ張り方向へ摺動させ前記ワイヤーレバーを回転させ前記ロック機構のロックを解除し、前記シートバックを、前記回動軸支部を中心として車両の前方向に傾させることにより、前記シートクッションを車両の前下方へ移動させ、該シートクッション上に前記シートバックを重ねて折り畳んだ状態で、前記前部脚の全体が前記シートクッション内に格納されることを特徴とする車両の折り畳みシート。
  2. 前記前部脚の下端が、前記段差部の前端に固定した前フロアブラケットに回動可能に支持され、前記シートバックの下部が、前記段差部に固定した後フロアブラケットに回動自在に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の折り畳みシート。
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