JP2000012846A - 炭化珪素半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
炭化珪素半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
が短絡することを防止すると共に、コンタクト領域との
コンタクト抵抗を低減できるようにする。 【解決手段】 コンタクトホール11aを介して、p型
領域6(p型ベース領域3)に接続される電極をAl膜
22で構成し、このAl膜22をコンタクトホール11
aの側面から離間した位置にのみ形成する。これによ
り、Alが層間絶縁膜11と反応するのを防止でき、ゲ
ート電極層8とソース電極12が短絡してしまわないよ
うにできる。また、p型領域6と接続される電極をAl
膜22で構成することにより、n+ 型ソース領域5に接
続されるNi膜23とAl膜22がオーバラップしても
Al膜22とp型領域6とがオーミック接触するように
できる。これにより、コンタクト領域とのコンタクト抵
抗を低減できる。
Description
料を使用して形成される炭化珪素半導体装置及びその製
造方法に関する。
素単結晶材料を使用して作製されるパワーMOSFET
が提案されており、特開平9−199724号公報に
て、高耐圧及びオン抵抗の低減の図れる構造が提案され
ている。この構造を図6に示す。この図に示されるMO
SFETは、チャネル形成面を[11−20]と平行に
しており、単位セルが主表面から見ると六角形となる
点、及びp型層3の上に不純物濃度の低いn型薄膜層8
を形成してチャネルとしている点に特徴がある。
のため単位面積当たりのチャネル幅を大きくする様々な
工夫がなされている。具体的には、図6に示すMOSF
ETにおいては、構造上の工夫点としては、p型ベース
コンタクト部6をコンタクトホール中央部に配置すると
共に、その外側にn+ 型ソース領域を配置し、それを囲
むように各内角が略同等な六角形状のチャネルを配置す
ることで、単位面積当たりのチャネル幅を効果的に増加
できるようにしている。
10とコンタクトホール端までの距離、p型ベースコン
タクト部6の径、n+ 型ソースコンタクト部5の径を縮
小することにより、単位面積当たりのチャネル幅の増大
を図っている。さらに、図6では、p型ベース領域3の
上に不純物濃度の低いn型薄膜層8を形成しているた
め、トランジスタのオン時にはn型薄膜層8の全域をチ
ャネルとして用い、さらなるオン抵抗低減が図られてい
る。
者らのシミュレーション実験により、n型薄膜層8を形
成したMOSFETは従来のn型薄膜層のないMOSF
ETに比べて、耐圧のp型ベースコンタクト抵抗率依存
性が大きいことが判明した。これは、オフ時に、p型ベ
ース領域3から伸びる空乏層とゲート酸化膜9を介して
ゲート電極10側から伸びる空乏層とがつながることで
n型薄膜層8が完全空乏化された状態であり、バンドの
エネルギー準位がp型ベース領域3に比べて下がってお
り、p型ベース領域3のコンタクト抵抗率が大きいと、
オフ時にドレイン13に高電圧が印加された場合、p型
ベース領域3の電位が上昇し、それに伴って、完全空乏
化されているn型薄膜層8のバンドのエネルギー準位が
引き下げられることによって、チャネルがオン状態とな
ってn型薄膜層8を通じて電流が流れてしまうからであ
る。
依存性の一例を示す。この図に示されるように、p型ベ
ースコンタクト部6との接触(p型ベース領域3とのコ
ンタクト)がショットキー接触であると、耐圧が0Vと
なってしまうが、p型ベースコンタクト抵抗率が10-2
Ω・cm2 以下になると耐圧がn型薄膜層8のない場合
と同等となるのである。
とのコンタクト抵抗率が10-2Ω・cm2 以下とできる
電極構造を有する炭化珪素半導体装置及びその製造方法
を提供することを目的とする。
スコンタクト抵抗率が10-2Ω・cm2 以下となるよう
な電極構造及びその製造方法について検討を行った。ま
ず、図6のMOSFETにおいて、コンタクトホールを
含むウェハ表面にAl/Ti膜を蒸着したのち、ウェッ
トエッチングによりp型ベース領域3上にのみAl/T
i膜を残し、さらにn+ 型ソース領域5とオーミック接
触となるNiを蒸着してから熱処理を施してコンタクト
構造を形成した(特開平2−196421号公報参
照)。
こでは、ソース電極12を示す。以下ソース電極12と
いう)とが短絡するという問題と、p型ベースコンタク
ト抵抗率が増大するという問題が発生することが判明し
た。これらの原因を追求すべく、以下の試作・検討を行
った。第1に、ゲート電極10とソース電極12とが短
絡するという問題に対して、これらの間に配置される層
間絶縁膜11の材料(酸化膜)と電極材料との反応性、
及び工程の詳細調査を実施した。
l/Ni、Al、Ni等の電極材料を蒸着したあと熱処
理(1000℃、10分:電極材料と炭化珪素とのオー
ミックコンタクトをとるための熱処理条件)を施し、そ
の後の電極材料と酸化膜との界面の状態を調査した。そ
の結果、Al及びAlを含む電極材料を用いた試料で
は、酸化膜中に合金層が形成されており、深さが1.5
μmに達するものもあった。一方、Niを用いた試料に
は合金層は見られなかった。このため、Alが酸化膜と
接触していると熱処理時に合金層が形成され、短絡が発
生すると考えられる。
ころ、Al/Ti膜を蒸着した後に実施されるウェット
エッチングにおいて、コンタクトホールの端部にAl/
Tiが残っていることが判明した。つまり、コンタクト
ホール等の凹凸のある試料にレジストを塗布した場合、
凹部の端部でレジスト膜厚が他の部分よりも厚くなるた
め、p型ベース領域上に電極部を残す際の露光条件では
コンタクトホールの端部にレジストが残ってしまうので
ある。
0とソース電極12との短絡は、コンタクトホール端部
に残ったAl/Tiと酸化膜との反応によって形成され
た合金層によってゲート電極10とソース電極12とが
接続されてしまったり、合金層形成による応力で酸化膜
にクラックが発生してゲート電極10とソース電極12
とが接続してしまったりすることで生じるといえる。
は、Alを含む第1の電極層(22)は、層間絶縁膜
(11)から離間した位置にのみ形成されていることを
特徴としている。このように、Alを含む第1の電極層
が、層間絶縁膜から離間した位置にのみ形成されていれ
ば、Alと層間絶縁膜が反応することがないため、ゲー
ト電極層(8)と第1の電極(12)との短絡を防止す
ることができる。
絶縁膜に形成されたコンタクトホールの側面に第1の電
極層が接触しないようにすればよい。なお、請求項3に
示すように、半導体基板がp型である場合には、p型半
導体との電気的接続のために第1の電極層としてAlを
含むもので構成するため、このような場合に有効であ
る。
率が増大するという問題に対して、p型ベース領域3と
のコンタクトに用いられるAl/Ti電極の抵抗率(p
型ベースコンタクト抵抗率)が、Al/Ti電極にn+
型ソース領域5とオーミック接触となるNi電極をオー
バラップさせる場合とさせない場合で変化するか比較し
た。なお、ここではAl/Ti電極にNi電極が一部で
も接する場合をオーバラップさせた場合としている。そ
の結果、Al/Ti電極とNi電極とをオーバラップさ
せた場合の方が、オーバラップさせない場合に比してp
型ベースコンタクト抵抗率が増大した。
ーバラップさせないようにすれば、p型ベースコンタク
ト抵抗率の増大を防止でき、p型ベース領域3の電極材
料として上記コンタクト抵抗率を満足するものであれば
いずれの材料を使用してもよいといえる。しかしなが
ら、一部でもオーバラップすればコンタクト抵抗率が増
大してしまうため、p型ベース領域3やn+ 型ソース領
域5の電極材料のパターニング時におけるそれぞれのア
ライメントずれを考慮した設計としなければならず、セ
ルサイズを増大させるという問題を発生させてしまうた
め、p型ベース領域3の電極材料にNiをオーバラップ
させる場合において、コンタクト抵抗率の低減を図らな
ければならない。
n+ 型ソース領域5の電極材料であるNiとをオーバラ
ップさせて、p型ベース領域3の電極材料におけるコン
タクト抵抗率の特性について調査するという実験を行っ
た。具体的には、p型ベース領域3の電極材料としてA
l、Al/Ti、Tiを用いた。その結果、Alの場合
は、Niをオーバラップさせた場合にのみオーミック接
触となり、その時のコンタクト抵抗率が10-3Ω・cm
2 を示した。Al/Tiの場合は、Niをオーバラップ
させない場合にのみオーミック接触となり、オーバラッ
プさせた場合には非オーミック接触であった。Tiの場
合は、Niのオーバラップの有無に関わらず、非オーミ
ック接触であった。
場合にはAlを用いれば、コンタクト抵抗率を低減でき
るといえる。そこで、請求項4に記載の発明において
は、第1の電極層(22)はほぼAlのみで構成されて
おり、このAlの上には少なくともNiを含む第2の電
極層(23)が積層されていることを特徴としている。
で構成すれば、Alの上にNiを含む第2の電極層が積
層されていても、コンタクト領域と第1の電極層とがオ
ーミック接触となるようにでき、コンタクト抵抗を低減
することができる。請求項6に記載の発明は溝ゲート型
の炭化珪素半導体装置において、請求項7に記載の発明
はプレーナ型の炭化珪素半導体装置において、コンタク
トホール(11a)を介して、少なくともベース領域に
接続される第1の電極層を備え、コンタクトホールの側
面から離間した位置にのみ、第1の電極層が形成される
ようにしている特徴としている。
の電極層がコンタクトホールの側面から離間した位置に
のみ形成されるようにすれば、ゲート電極と他の電極と
の短絡を防止できる。請求項8に記載の発明において
は、第1の電極層(22)はほぼAlのみで構成されて
おり、この第1の電極層の上に第2の電極層(23)が
積層されていることを特徴としている。
ことにより、ソース領域に接続されるNiよりなる第2
の電極層と接触してもコンタクト抵抗率の増加を防ぐこ
とができる。なお、請求項9に示すように、ソース領域
と半導体層の間におけるベース領域の表面に、炭化珪素
よりなる第1導電型の薄膜層を備えた蓄積チャネルタイ
プの炭化珪素半導体装置に適用することもできる。
ース領域と、第1の電極層とのコンタクト抵抗率が10
-2Ω・cm2 以下となり、オン抵抗の低減と耐圧の維持
を図ることができる。請求項11に記載の発明において
は、コンタクトホール(11a)を含む層間絶縁膜(1
1)上にレジスト膜(21)を成膜すると共に、該レジ
スト膜のうちコンタクト領域上の部分を開口させ、さら
にレジスト膜上にAlを含む金属層を成膜したのちレジ
スト膜を除去することにより、レジスト膜上に成膜され
た金属層をリフトオフさせて、第1の電極層(22)を
形成することを特徴としている。
よって、コンタクト領域上にのみ第1の電極層を形成す
ることができ、コンタクトホールの端部には第1の電極
層が形成されないようにできる。これにより、ゲート電
極層と他の電極層との短絡を防止することができる。請
求項12に記載の発明においては、第1の電極層を形成
する工程では、第1の電極層をほぼAlのみで形成し、
その後に、第1の電極層と接するNiを含む第2の電極
層を少なくともコンタクトホール内に形成する工程を行
うことを特徴としている。
で形成すれば、Niを含む第2の電極層と第1の電極層
とが接していてもコンタクト抵抗が増加することはな
い。具体的には、請求項13に示すように、溝ゲート型
の炭化珪素半導体装置や、請求項14に示すように、プ
レーナ型の炭化珪素半導体装置に適用することができ
る。なお、請求項15に示すように、ソース領域と半導
体層の間におけるベース領域の表面に第1導電型の半導
体薄膜層が形成された蓄積チャネルタイプのものに適用
してもよい。
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
について説明する。図1に本実施形態にかかわる炭化珪
素半導体装置としてnチャネルタイプの溝ゲート型MO
SFET(以下、縦型パワーMOSFETという)を示
す。以下、この図に基づいてMOSFETの構造につい
て説明する。
炭化珪素が用いられている。このn + 型半導体基板1上
には、高抵抗半導体層としてのn- 型エピタキシャル層
(以下、n- 型エピ層という)2とp型ベース領域を構
成するp型層(以下、p型ベース領域という)3が順次
積層されている。このように、n+ 型半導体基板1とn
+ 型エピ層2とp型ベース領域3とから単結晶炭化珪素
よりなる半導体基板4が構成されており、その上面を略
(0001−)カーボン面としている。
は、n+ 型ソース領域5が形成されている。さらに、p
型ベース領域3の表層部の所定領域には、低抵抗なp型
領域6が形成されている。また、n+ 型ソース領域5の
所定領域に溝7が形成され、この溝7はn+ 型ソース領
域5とp型ベース領域3とを貫通しn- 型エピ層2に達
している。溝7は、半導体基板4の表面に略垂直な側面
7aおよび半導体基板4に平行な底面7bを有してい
る。そして、この溝7の側面7aによって、図6に示す
MOSFETと同様に、溝の側面の各内角が略等しい六
角形形状を構成している。
5とp型ベース領域3とn- 型エピ層2の表面には、n
型半導体薄膜層8が延設されている。n型半導体薄膜層
8は、厚さがおよそ1000〜5000Å程度となって
いる。n型半導体薄膜8の不純物濃度は、n+ 型半導体
基板1およびn+ 型ソース領域5の不純物濃度よりも低
くなっている。
表面と溝7の底面7bには、ゲート絶縁膜9が形成され
ている。溝7内におけるゲート絶縁膜9の内側には、ゲ
ート電極層10が充填されている。ゲート電極層10は
層間絶縁膜11にて覆われている。層間絶縁膜11に形
成されたコンタクトホール11aを介して、n+ 型ソー
ス領域5の表面とp型領域6の表面にはソース電極層1
2が形成されている。
された第1の電極層としてのAl膜22とn+ 型ソース
領域5と接続された第2の電極層としてのNi膜23と
を有している。Al膜22は、コンタクトホール11a
の内壁から所定間隔離間した位置に形成されており、層
間絶縁膜11と接しないようになっている。Ni膜23
は、Al膜22とオーバラップする(接する)ように形
成されており、層間絶縁膜11と接するようになってい
る。
の裏面)には、第3の電極層としてのドレイン電極層1
3が形成されている。次に、図1に示す縦型パワーMO
SFETの製造工程を図2〜図5に基づいて説明する。 〔図2(a)に示す工程〕まず、主表面が略(0001
−)カーボン面であるn+ 型半導体基板1を用意する。
この半導体基板1の表面にn- 型エピ層2をエピタキシ
ャル成長させ、さらにn- 型エピ層2畳にp型ベース領
域3をエピタキシャル成長させる。
- 型エピ層2とp型ベース領域3とからなる半導体基板
4が形成される。 〔図2(b)に示す工程〕次に、p型ベース領域3の表
層部の所定領域に、n+ 型ソース領域5を例えば窒素の
イオン注入により形成する。さらに、p型ベース領域3
の表層部の物の所定領域にp型領域6を例えばアルミニ
ウムのイオン注入により形成する。
グ法(RIE法)により、n+ 型ソース領域5及びp型
ベース領域3を共に貫通してn- 型エピ層2に達する溝
7を形成する。このとき、溝7の側面7aが[11−2
0]方向に延びるように溝7を形成する。 〔図3(a)に示す工程〕エピタキシャル成長法により
溝7の内壁(側面7a及び底面7b)を含めた半導体基
板4の上面にn型半導体薄膜層8を形成する。つまり、
溝7の内壁におけるn+ 型ソース領域5、p型ベース領
域3及びn- 型エピ層2の表面に延びるn型半導体薄膜
層8を形成する。このとき、溝側面7aのn型半導体薄
膜層8の不純物濃度は、n+ 型半導体基板1及びn+ 型
ソース領域5の不純物濃度より低く設定する。
導体基板4及びn型半導体薄膜層8の表面と溝7の底面
7bにゲート酸化膜9を形成する。このとき、ゲート酸
化膜9は溝側面7aで薄く、基板表面及び溝側面7bで
厚くなり、基板4の表面上及び溝底面7b上にエピタキ
シャル成長で形成されたn型半導体薄膜層8が酸化膜に
なる。これは六方晶炭化珪素の酸化速度が(0001
−)カーボン面で最も早く(0001−)カーボン面に
垂直な面に比べて約5倍であるからである。このように
して、エピ成長によるn型半導体薄膜層8のうち半導体
基板4の表面及び溝底面7bの半導体薄膜層8が熱酸化
して溝側面7aにのみ半導体薄膜層8が残ることとな
る。
半導体基板4の上面にポリシリコン膜を成膜したのち、
このポリシリコン膜をゲート酸化(絶縁)膜9の内側に
のみ残し、ゲート電極層10を形成する。 〔図4(a)に示す工程〕ゲート電極層10の上面に層
間絶縁膜11を形成する。そして、層間絶縁膜11の所
定領域を開口させて、n+ 型ソース領域5及びp型領域
6と連通するコンタクトホール11aを形成する。
法を用いて、コンタクトホール11a内を含む半導体基
板4の上面全面にレジスト膜21を成膜したのち、p型
領域6の上におけるレジスト膜21を除去して、p型領
域6と連通する開口部21aをパターニングする。 〔図4(c)に示す工程〕次に、開口部21aを含むレ
ジスト膜21の上面に厚さ0.1μm程度のAl膜22
を蒸着する。これにより、p型領域6の上にAl膜22
が配置された状態となる。
ト膜21を除去する。これにより、Al膜22のうちレ
ジスト膜21の上に成膜されていた部分はリフトオフさ
れ、p型領域6の上に形成されていたもののみが残る。
このように、リフトオフ法によってAl膜22のうちp
型領域6の上に形成されていた部分以外を除去している
ため、層間絶縁膜11に形成されたコンタクトホールの
端部にAl膜22が残ることはない。これにより、後工
程に行う熱処理工程(図5(c)参照)においても、A
l膜22と層間絶縁膜11とが反応することなく、ゲー
ト電極層10とソース電極12との短絡等の発生を防止
することができる。
150℃程度に加熱した状態で、Al膜22を含む半導
体基板4の上面全面に厚さ0.5μm程度のNi膜23
を蒸着する。このとき、Al膜22とNi膜23とがオ
ーバラップするように、つまり接触するように形成され
るが、上述した検討に示すように、AlとNiとがオー
バラップしていてもAlはp型半導体とオーミック接触
することができるため、Al膜22はp型領域6とオー
ミック接触することになる。これにより、Al膜22と
p型領域6とのコンタクト抵抗の増加を防止することが
できる。
ル内にのみNi膜23が残るようにパターニングしたの
ち、1000℃程度による熱処理を施す。これにより、
Al膜22及びNi膜23におけるAlやNiがそれぞ
れp型領域6やn+ 型ソース領域5に拡散し、オーミッ
ク電極となる。
理の前に行わなくても、熱処理によってセルフアライン
で層間絶縁膜11上のNi膜23は除去されるが、除去
されたNi膜23が後工程のゴミとして問題になる可能
性があるので、上述のように熱処理前にパターニングす
ることが好ましい。なお、この後、コンタクトホール内
を含む半導体基板4の上面全面にAl膜24を蒸着した
のち、このAl膜24をパターニングして、ソース電極
12やゲート電極層10と接続されるゲート電極(図示
せず)を形成し、さらに半導体基板4の裏面にドレイン
電極13を形成して、図1に示す縦型パワーMOSFE
Tが完成する。
22を除去するようにしているため、層間絶縁膜11に
形成されたコンタクトホールの端部にAl膜22が残ら
ないようにでき、Al膜22が層間絶縁膜11と反応す
ることによるゲート電極層8とソース電極10との短絡
等の発生を防止することができる。また、p型領域6と
の接続をAl膜22で行っているため、Ni膜23とオ
ーバラップさせてもp型領域6とのオーミック接触を確
保することができる。これにより、p型領域6とのコン
タクト抵抗を低減することができる。
型のMOSFETを例に挙げて、n + 型ソース領域5と
p型領域6とのコンタクト抵抗の低減を図ったが、これ
に限らず層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介
してp型半導体におけるコンタクト領域とオーミックコ
ンタクトが必要な場合すべてに応用することができる。
例えば、プレーナ型のMOSFETにおいて、コンタク
トホールを通じてn+型ソース領域及びp型ベース領域
との電気的接続を行う際に適用することができる。
とのコンタクト用にp型領域6を形成しているが、p型
ベース領域3のみでもよい。
面図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
るための図である。
る。
ース領域、4…半導体基板、5…n+ 型ソース領域、6
…p型領域、7…溝、8…n型半導体薄膜層、9…ゲー
ト絶縁膜、10…ゲート電極、11…層間絶縁膜、12
…ソース電極、13…ドレイン電極、21…レジスト
膜、22…Al膜、23…Ni膜。
Claims (15)
- 【請求項1】 炭化珪素からなり、所定位置にコンタク
ト領域(6)が形成された半導体基板(1)と、 前記半導体基板の上にゲート絶縁膜(9)を介して形成
されたゲート電極層(10)と、 前記ゲート電極層を覆うように形成されていると共に、
前記コンタクト領域に連通するコンタクトホール(11
a)を備えたシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜(1
1)と、 前記コンタクト領域とオーミック接触となるAlを含む
第1の電極層(22)と、を有する炭化珪素半導体装置
において、 前記第1の電極層は、前記層間絶縁膜から離間した位置
にのみ形成されていることを特徴とする炭化珪素半導体
装置。 - 【請求項2】 前記第1の電極層は、前記コンタクトホ
ールの側面に接触しないように形成されていることを特
徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。 - 【請求項3】 前記コンタクト領域は、p型半導体で構
成されていることを特徴とする炭化珪素半導体装置。 - 【請求項4】 前記第1の電極層はほぼAlのみで構成
されており、このAlの上にはNiを含む第2の電極層
が積層されていることを特徴とする請求項3に記載の炭
化珪素半導体装置。 - 【請求項5】 前記第1の電極層はほぼAlのみで構成
されており、 前記コンタクトホール内の前記コンタクト領域上、及び
前記第1の電極層上には、Niを含む第2の電極層が積
層されていることを特徴とする請求項3に記載の炭化珪
素半導体装置。 - 【請求項6】 低抵抗な第1導電型の基板(1)の表面
側に、高抵抗な第1導電型の半導体層(2)と、第2導
電型のベース領域(3)とが順次に積層された単結晶炭
化珪素よりなる半導体基板(4)と、 前記半導体層の所定領域に形成された第1導電型のソー
ス領域(5)と、 前記ベース領域と前記ソース領域を共に貫通し、前記半
導体層に達する溝(7)と、 前記溝の内壁に形成されたゲート絶縁膜(9)と、 前記溝内における前記ゲート絶縁膜の内側に形成された
ゲート電極層(10)と、 前記半導体領域及び前記ゲート電極層上に形成され、
前記ベース領域及び前記ソース領域に連通するコンタク
トホール(11a)を備えた層間絶縁膜(11)と、 前記コンタクトホールを介して、少なくとも前記ベース
領域に接続されたAlを含む第1の電極層(22)と、 前記コンタクトホールを介して、少なくとも前記ソース
領域に接続されたNiを含む第2の電極層(23)と、 前記半導体基板の裏面に形成された第3の電極層(1
3)とを備え、 前記コンタクトホールの側面から離間した位置にのみ、
前記第1の電極層が形成されていることを特徴とする炭
化珪素半導体装置。 - 【請求項7】 主表面及び主表面の反対側である裏面を
有し、炭化珪素よりなる第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の主表面上に形成され、前記半導体基板
よりも高抵抗な炭化珪素よりなる第1導電型の半導体層
と、 前記半導体層の表層部の所定領域に形成され、所定深さ
を有する第2導電型のp型のベース領域と、 前記ベース領域の表層部の所定領域に形成され、該ベー
ス領域の深さよりも浅い第1導電型のソース領域と、 前記ソース領域と前記半導体層の間における前記ベース
領域の上に形成されたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極層と、 前記ゲート電極層を覆うように形成され、所定位置にコ
ンタクトホールが形成された層間絶縁膜と、 前記コンタクトホールを介して、少なくとも前記ベース
領域に接続されたAlを含む第1の電極層と、 前記コンタクトホールを介して、少なくとも前記ソース
領域に接続されたNiを含む第2の電極層と、 前記半導体基板の裏面に形成された第3の電極層とを備
え、 前記コンタクトホールの側面から離間した位置にのみ、
前記第1の電極層が形成されていることを特徴とする炭
化珪素半導体装置。 - 【請求項8】 前記第1の電極層上には、前記第2の電
極層が積層されていることを特徴とする請求項6又は7
に記載の炭化珪素半導体装置。 - 【請求項9】 前記ソース領域と前記半導体層の間にお
ける前記ベース領域の表面に、炭化珪素よりなる第1導
電型の半導体薄膜層(8)が備えられていることを特徴
とする請求項6乃至8のいずれか1つに記載の炭化珪素
半導体装置。 - 【請求項10】 前記ベース領域と、前記第1の電極層
とのコンタクト抵抗率が10-2Ω・cm2 以下であるこ
とを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1つに記載の
炭化珪素半導体装置。 - 【請求項11】 炭化珪素からなり、所定位置にコンタ
クト領域(6)が備えられた半導体基板(4)と、 前記半導体基板上に形成されたゲート電極層(10)
と、 前記ゲート電極層を覆うように形成され、所定位置にコ
ンタクトホール(11a)が形成された層間絶縁膜(1
1)と、 前記コンタクトホールを介して前記コンタクト領域と接
続されるAlを含む第1の電極層(22)とを備えた半
導体装置の製造方法であって、 前記ゲート電極を含む、前記半導体基板上に前記層間絶
縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜の所定領域をエッチングして前記コンタ
クトホールを形成する工程と、 前記コンタクトホールを含む前記層間絶縁膜上に、レジ
スト膜(21)を成膜すると共に、該レジスト膜のうち
前記コンタクト領域上の部分を開口させる工程と、 前記開口させた部分を含む前記レジスト膜上に、Alを
含む金属層を成膜したのち前記レジスト膜を除去して、
前記レジスト膜上に成膜された金属層をリフトオフさせ
て、前記第1の電極層を形成する工程と、 前記半導体基板及び前記第1の電極層を900℃以上で
熱処理をする工程と、 を含むことを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方
法。 - 【請求項12】 前記第1の電極層を形成する工程の後
に、Niを含む第2の電極層(23)を少なくとも前記
コンタクトホール内に形成する工程を含むことを特徴と
する請求項11に記載の炭化珪素半導体装置の製造方
法。 - 【請求項13】 低抵抗な第1導電型の基板(1)の上
に、高抵抗な第1導電型の半導体層(2)と、第2導電
型のベース領域(3)とを順次に積層することで炭化珪
素よりなる半導体基板(4)を形成する工程と、 前記ベース領域の所定領域に第1導電型のソース領域
(5)を形成する工程と、 前記ベース領域と前記ソース領域を共に貫通し、前記半
導体層に達する溝(7)を形成する工程と、 前記溝の内壁において、少なくとも前記ソース領域と前
記半導体層の間における前記ベース領域の上に、ゲート
絶縁膜(9)を形成する工程と、 前記溝内における前記ゲート絶縁膜の内側にゲート電極
層(10)を形成する工程と、を含んでいることを特徴
とする請求項11又は12に記載の炭化珪素半導体装置
の製造方法。 - 【請求項14】 前記半導体基板上に、この半導体基板
よりも高抵抗な炭化珪素よりなる第1導電型の半導体層
を形成する工程と、 前記半導体層の表層部の所定領域に、前記コンタクト領
域を含む第2導電型のベース領域を形成する工程と、 前記ベース領域の表層部の所定領域に、前記ベース領域
よりも浅い第1導電型のソース領域を形成する工程と、 少なくとも前記ソース領域と前記半導体層の間における
前記ベース領域の上に、ゲート絶縁膜を形成する工程
と、 前記ゲート絶縁膜上に前記ゲートを形成する工程と、を
含んでいることを特徴とする請求項11又は12に記載
の炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項15】 前記ソース領域と前記半導体層の間に
おける前記ベース領域の表面には、第1導電型の半導体
薄膜層(8)が形成されていることを特徴とする請求項
13又は14に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
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