WO2016158506A1 - 車両用電動格納式視認装置 - Google Patents

車両用電動格納式視認装置 Download PDF

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憲治 市川
隆之 宮▲崎▼
瑞貴 遠山
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    • H02K11/38Control circuits or drive circuits associated with geared commutator motors of the worm-and-wheel type

Abstract

【課題】車両用電動格納式視認装置において、モータ保持部材によるモータの保持性能を向上させる。 【解決手段】電動格納ユニット16は回転体16bを有する。回転体16bはモータ76のモータ本体部69を保持するプレートアウタ(モータ保持部材)68を有する。プレートアウタ68は筒部72と爪係合片139を有する。筒部72は内部空間129にモータ本体部69を収容する。爪係合片139は、筒部72に収容されたモータ本体部69の後端面(被係合箇所)69bに係合してモータ76の軸方向の移動を係止する。爪係合片139の係合爪143の係合面143aは筒部72の内部空間129の開口端129aよりも内部空間129の奥側の位置に配置されている。

Description

車両用電動格納式視認装置
 この発明は車両用電動格納式ミラー、車両用電動格納式カメラ等の車両用電動格納式視認装置に関し、モータの保持性能を向上させたものである。
 車両用電動格納式ドアミラーは一般に次の構成を有する。車体側にシャフトが立設されている。該シャフトに回転体が該シャフトの軸周り方向に回転可能に支持されている。該回転体にモータ等が搭載されている。該回転体と該シャフトの間に動力伝達機構が配置されている。このような構成を有する電動格納式ドアミラーにおいて、モータの駆動力は動力伝達機構を介してシャフトに伝達される。これにより、回転体はシャフトの軸周り方向に可逆回転される。このようにして、電動による、回転体の格納・展開動作が実現される。従来の電動格納式ドアミラーとして例えば特許文献1に記載されたものがある。この電動格納式ドアミラーは、モータ保持構造が筒部と爪係合片を具えている。爪係合片は、脚部と、該脚部の自由端側に筒部の内部空間側に向けて配置された係合爪を有する。筒部はモータ本体部を収容する内部空間を有する。モータ本体部は、モータシャフトが突出している側を先頭側にして、該内部空間の開口端から該内部空間に進入されて、該内部空間に収容される。爪係合片は、筒部に収容されたモータ本体部の後部の段部に係合爪を係合させてモータの軸方向の移動を係止する。
特開2013-067278号公報
 特許文献1に記載のモータ保持部材によれば、モータを筒部の内部空間の開口端から該内部空間に進入させて該筒部に組み付ける際に、該筒部に対してモータの軸が大きくずれたりあるいは大きく傾いた姿勢で、モータを該内部空間に進入させることが起こり得る。このような進入が行われると、モータ本体部が爪係合片を筒部の外方向に大きく撓ませて塑性変形させ、爪係合片によるモータの保持性能を低下させることがあった。
 この発明は、モータの保持性能を向上させた車両用電動格納式視認装置を提供するものである。
 この発明の車両用電動格納式視認装置は、車体側に立設されるシャフトと、前記シャフトの軸周り方向に回転可能に該シャフトに支持される回転体と、前記回転体に搭載されるモータと、前記モータの駆動力を前記シャフトに伝達して、前記回転体を前記シャフトの軸周り方向に回転させる動力伝達機構とを有し、前記回転体は前記モータのモータ本体部を保持するモータ保持部材を有し、前記モータ保持部材は筒部と爪係合片を有し、前記筒部は前記モータ本体部を収容する内部空間と該内部空間の開口端を有し、かつ該筒部は前記モータ本体部をモータシャフトが突出している側を先頭側にして前記開口端から前記内部空間に進入させて該内部空間に収容するとともに前記モータシャフトの回転を該内部空間の外に出力させる構成を有し、前記爪係合片は、前記筒部の前記内部空間の軸方向の奥側に固定端、前記開口端側に自由端を配置して該内部空間に臨んで配置された脚部と、該脚部に前記内部空間側に向けて配置された係合爪を有し、かつ該爪係合片は前記係合爪の係合面を、前記筒部に収容された前記モータ本体部の被係合箇所に係合させて該モータの軸方向の移動を係止する構成を有し、前記係合爪の前記係合面は前記内部空間の前記開口端よりも該内部空間の奥側の位置に配置されているものである。これによれば、係合爪の係合面は内部空間の開口端よりも該内部空間の奥側の位置に配置されているので(言い換えれば、内部空間の開口端の方が、係合爪の係合面よりも、内部空間に進入するために該開口端に接近してくるモータに近い側に配置されているので)、モータを筒部の内部空間の開口端から該内部空間に進入させて該筒部に組み付ける際に、筒部は内部空間に進入するモータ本体部をいち早く支持することができる。すなわち、係合面が内部空間の開口端と同じ位置かまたは該開口端よりも内部空間の外側の位置に配置されている場合に比べて、モータ本体部が爪係合片を撓ませ始めるタイミングとの相対的な関係において、モータ本体部を筒部で支持し始めるタイミングを早めることができる。これにより、モータ本体部が爪係合片を筒部の外方向に大きく撓ませる前に、該筒部に対してモータ本体部の姿勢を整えることができる。その結果、モータ本体部が爪係合片を筒部の外方向に大きく撓ませて塑性変形させるのが防止されるので、爪係合片によるモータの保持性能を向上させることができる。
 この発明において、前記筒部は、該筒部の周方向の2箇所に、前記内部空間の前記開口端に連通して構成された2つの切欠を有し、前記爪係合片は前記筒部の前記2つの切欠により該筒部から周方向に分離された部分を前記脚部として有することができる。これによれば、筒部の周方向の一部で爪係合片を構成することができる。
 この発明において、前記爪係合片の前記自由端の先端は前記内部空間の前記開口端と並ぶ位置にまたは該開口端よりも該内部空間の奥側の位置に配置されているものとすることができる。これによれば、モータを筒部の内部空間の開口端から該内部空間に進入させて該筒部に組み付ける際に、筒部は内部空間に進入するモータ本体部を、よりいち早く支持することができる。これにより、モータ本体部が爪係合片を筒部の外方向に大きく撓ませて塑性変形させるのをより確実に防止して、爪係合片によるモータの保持性能を更に向上させることができる。
 この発明において、前記回転体は、前記モータ保持部材に被せられるカバーを有し、前記カバーは、該カバーの内周面に、前記爪係合片に当接して該爪係合片が前記筒部の外方向に拡がるのを係止する押さえ部を有することができる。これによれば、モータをモータ保持部材に保持した状態で、該モータ保持部材にカバーを被せると、該カバーの押さえ部は爪係合片が筒部の外方向に拡がるのを係止する。したがって、爪係合片とモータ本体部との係合状態が外れるのが防止され、モータをより確実にモータ保持部材に保持することができる。
 この発明において、前記モータ本体部の周方向について、前記爪係合片の前記脚部の幅は該爪係合片の前記係合爪の幅よりも広く構成されているものとすることができる。これによれば、脚部の剛性を高めてモータの保持性能をより向上させることができる。
 この発明において、前記モータ本体部の周方向について前記爪係合片の前記脚部の幅は該爪係合片の前記係合爪の幅よりも広く構成され、前記爪係合片の前記係合爪は前記脚部の幅方向の中央部に配置され、前記脚部は該脚部の面内で前記係合面に臨む位置に開口部を有することができる。これによれば、爪係合片の脚部を成形する位置にスライド金型を進入させることにより、爪係合片の係合面を構成するアンダーカット面を成形することができるので、筒部の底部にスライド金型の進入に伴う開口部が開設されなくて済む。したがって、モータ本体部の先端面(モータシャフトが突出している面)を支持する筒部の底部にスライド金型の進入に伴う開口部が形成されないので、該開口部を通して筒部の内部空間と筒部の底部の外側の空間との間で水やグリース等が出入りするのを防止することができる。これにより、筒部の内部空間に収容されたモータや筒部の底部の外側空間に配置された部品類に不具合が生じるのを防止することができる。
図3に示すプレートアウタ68にモータ76を組み付ける手順を示す工程図で、図13のB-B矢視位置で切断した端面図である。 この発明の実施の形態に係る車両右側用電動格納式ドアミラーの分解斜視図である。 図2に示す電動格納ユニット16の分解斜視図である。 図3に示すフレーム36を底面側から見た斜視図である。 図3に示す電動格納ユニット16の各部品を組み付ける途中の状態を示す斜視図である。 図2のドアミラー10を組み立てた状態を示す図で、図7のA-A矢視位置の切断端面図である。 図2のドアミラー10を組み立てた状態を示す平面図で(ハウジングカバーを外した状態で示す)、ミラー回転部15が展開位置にある姿勢で示す。 図3に示すフレーム36の平面図である。 図3に示すプレートアウタ68の平面図である。 図3に示すプレートアウタ68の底面図である。 図3に示すプレートアウタ68の正面図である。 図3に示すプレートアウタ68の一側面から見た斜視側面図である。 図3に示すプレートアウタ68の他側面から見た側面図である。 図3に示すプレートアウタ68を樹脂成形する際に、スライド金型153で爪係合片139の係合爪143のアンダーカット(係合面143a)を成形する工程を示す図で、図13のB-B矢視位置で切断した端面図である。 図3に示す電動格納ユニット16の部品を組み立てた状態を示す平面図で、プレートアウタ(モータ保持部材)68およびシールキャップ(カバー)90を外した状態で示す(モータ76は図示する)。 図2に示す電動格納ユニット16の、図15のD-D矢視位置での切断端面図で、シールキャップ90(図3)を外した状態で示す。 図3に示す電動格納ユニット16の各部品を組み立てる最終工程として、プレートアウタ68の上にシールキャップ90を被せる工程を示す図で、図13のB-B矢視位置で切断した端面図である。
 この発明の実施の形態を説明する。図2はこの発明が適用された車両右側用電動格納式ドアミラーの分解斜視図を示す。図2ではミラー回転部15を展開位置の姿勢で背面側(車両前方側)から見た状態を示す。また、図2ではバイザー14の正面開口14a内に共に配置される鏡面調整用アクチュエータおよびミラー板、バイザー14の背面側に装着するハウジングカバー(図6の符号17)等は図示を省略している。このドアミラー10は、ミラーベース12と、ミラー回転部15と、これらミラーベース12とミラー回転部15の間に接続される電動格納ユニット16を具える。ミラー回転部15はバイザー14を有する。ミラーベース12は車体(右ドア)13から車両右方に向けて突設されている。電動格納ユニット16は下部に固定体16aと上部に回転体16bを有する。回転体16bは固定体16aに対し回転軸18の周り方向に回転可能である。バイザー14の背面側には、電動格納ユニット16の回転体16bが、2本のねじ20をバイザー14の下面から電動格納ユニット16の回転体16bにねじ込んで固定される。回転体16bがバイザー14に固定された状態で、電動格納ユニット16の固定体16aは、3本のねじ22をミラーベース12の下面から電動格納ユニット16の固定体16aにねじ込んでミラーベース12に固定される。これによりバイザー14を含むミラー回転部15は、電動格納ユニット16を介して、回転軸18の周り方向に回転可能にミラーベース12に取り付け支持される。バイザー14の背面には、図2には図示しないハウジングカバー(図6の符号17)が装着される。これによりバイザー14の背面の開口部14bはハウジングカバー17で塞がれて、その結果電動格納ユニット16はバイザー14とハウジングカバー17で包囲される空間に収容される。ミラー回転部15は電動格納ユニット16による電動駆動で回転して、格納位置と展開位置に択一的に移動可能である。また、ミラー回転部15は外力により回転して、格納位置から展開位置を経て前方傾倒位置まで、またその逆方向に移動可能である。
 電動格納ユニット16内の全体の構成を主に図3を参照して説明する。図3の全部品は着脱可能に組み付けられて、電動格納ユニット16を構成する。電動格納ユニット16は固定体16aを構成するシャフト24を有する。シャフト24はPA+GF樹脂(ガラス繊維強化ポリアミド樹脂)等の強化樹脂の一体成形品で構成されている。シャフト24は、下部に大径で円板状のシャフト基部24aと、上部に小径で円筒状のシャフト軸部24bを同軸に有する。シャフト24は、シャフト基部24aの下面をねじ22(図2)でミラーベース12に固定することにより、ミラーベース12に垂直に立設される。シャフト基部24aの上面には、その最外周位置に、山谷反復形状26が構成されている。山谷反復形状26は、シャフト24の軸周り方向に山26bと谷26aを交互に3組、各組120度ずつ繰り返し配列して構成されている。1つの谷26aの周方向の長さ(角度)は、1つの山26bの周方向の長さ(角度)よりも長い。また、シャフト基部24aの上面には、その最内周位置に、2個の高さ維持突起28が構成されている。これら2個の高さ維持突起28は、シャフト24の軸周り方向に相互に180度間隔で配置され、シャフト軸部24bの外周面に接続されている。高さ維持突起28は、ミラー回転部15が外力で展開位置から前方傾倒位置方向に移動する際に、後述するフレーム36の高さ維持突起41と頂面どうしが当接摺動する。この頂面どうしの当接摺動により、高さ維持突起28は、シャフト24に対するフレーム36の高さを維持して、ミラー回転部15を前方傾倒位置から展開位置まで電動で戻せるようにする。また、シャフト基部24aの上面には、最外周位置の山谷反復形状26と最内周位置の高さ維持突起28の間の径方向位置に、軸受け面30が構成されている。軸受け面30は、一定幅で溝状に、かつシャフト24の軸周り方向に環状にかつ平坦に構成されている。軸受け面30にはその溝内に樹脂ワッシャ34が載置収容される。シャフト軸部24bの中空部31は、シャフト基部24aを貫通して開設されている。中空部31には電動格納ユニット16および鏡面調整用アクチュエータ等に電源を供給する、図示しないワイヤハーネス(外部給電配線)が通される。シャフト軸部24bの外周面には、回転止め形状32が構成されている。回転止め形状32は、回転止め凹部32aと回転止め凸部32bを、周方向に交互に5組、各組等間隔で繰り返し配列して構成されている。個々の回転止め凹部32aと回転止め凸部32bはシャフト24の軸方向に延在して構成されている。回転止め凹部32aの上端は、回転止め凹部32aに嵌合する相手方回転止め凸部(後述するクラッチプレート58の内周面に構成された回転止め凸部62b)を進入させるために上方に開口している。シャフト軸部24bの上部外周面には、後述する金属プレート66をシャフト軸部24bの上部に差し込みかつ回転させて、金属プレート66をシャフト軸部24bの上部に留めるための溝35が構成されている。
 シャフト24には回転体16bのフレーム36(後述するシールキャップ90と共に回転体16bの筐体を構成する)が回転可能に支持される。フレーム36はPA+GF樹脂等の強化樹脂の一体成形品で構成されている。フレーム36は上方に開口した内部空間38を有する。内部空間38の底面38aには円筒40が立設されている。円筒40の中空部43は底面38aを貫通している。ここで図3を一旦離れ、図4を参照してフレーム36の下面の構成を説明する。フレーム36の下面には円筒39が下方(図4の上方)に向けて突設されている。円筒39は円筒40と同軸に配置されている。また、円筒39は、円筒40よりも、大径で厚肉である。円筒39の内周面には、2個の高さ維持突起41が構成されている。これら2個の高さ維持突起41は、円筒39の軸周り方向に相互に180度間隔で配置され、円筒39の内周面に接続されている。これら2個の高さ維持突起41はシャフト基部24aの2個の高さ維持突起28(図3)と頂面どうしが当接摺動する。高さ維持突起41の内周面は円筒40の内周面40aと同一径方向位置にあり、両内周面は連続した面を構成している。高さ維持突起28,41は同一径方向位置にある。円筒39の下端面はシャフト24の軸受け面30と対面する軸受け面45を構成する。円筒39の外方には空隙47を介して外筒49が円筒39と同軸に配置されている。空隙47内にはシャフト基部24aの上面の山谷反復形状26(図3)に嵌合する山谷反復形状27が構成されている。山谷反復形状27は円筒39の軸周り方向に山27bと谷27aを交互に3組、各組120度ずつ繰り返し配列して構成されている。1つの谷27aの周方向の長さ(角度)は、1つの山27bの周方向の長さ(角度)よりも長い。山27bは、円筒39の外周面と外筒49の内周面と空隙47の底面に接続された状態で、配置されている。外筒49の周方向の一部の領域にはストッパ51が、下方(図4の上方)に向けて突出した状態に、構成されている。ストッパ51はミラーベース12に構成されたストッパ溝57(図2)に周方向に移動自在に差し込まれて、ミラー回転部15の最大回転範囲(格納位置から前方傾倒位置まで)を設定する。フレーム36の円筒39,40の連続した中空部43には円筒39側からシャフト軸部24bが差し込まれる。このときフレーム36の軸受け面45は樹脂ワッシャ34を挟んでシャフト24の軸受け面30に軸受け支持される。また、シャフト軸部24bには上側の円筒40の内周面40aが回転可能に支持される。これにより、フレーム36はシャフト24の軸周り方向に回転可能にシャフト24に支持される。シャフト24の山谷反復形状26の山26bはフレーム36の底部の空隙47に入り込む。この状態では、山谷反復形状26と山谷反復形状27は、両回転方向に所定角度範囲で相互に摺動可能に嵌合する。すなわち、山谷反復形状26と山谷反復形状27は、山26bと谷26aの境界の傾斜面と、山27bと谷27aの境界の傾斜面とが当接して係止されるまで(または格納方向についてはストッパ51がストッパ溝57の一端で係止されるまで)の両回転方向に相互に摺動することができる。この摺動により、ミラー回転部15(図2)が格納位置と展開位置との間で回転するのが許容される。また、展開位置にあるミラー回転部15に車両前方への所定値以上の外力が与えられたときは、後述するコイルスプリング64の付勢力に抗して山26bと山27bどうしが互いに相手方の傾斜面を摺動して登り、さらに相手方の山の頂面に乗り上げて、山谷反復形状26と山谷反復形状27の嵌合が解除される。この嵌合の解除により、ミラー回転部15が前方傾倒位置まで回転するのが許容される。フレーム36の一側には、フレーム36をバイザー14の裏面の上下2箇所のボス44(図2)にねじ止め固定するためのねじ通し穴46が構成されている。この実施の形態ではねじ通し穴46が上中下の3箇所設けられている。このうち上下2箇所のねじ通し穴46にそれぞれねじ(図示せず)を差し込んで上下2箇所のボス44にねじ込むことにより、フレーム36をバイザー14の裏面に固定する。
 図3に戻って、フレーム36の内部空間38の円筒40の外周には、樹脂ワッシャ48が緩く装着される。樹脂ワッシャ48は内部空間38の底面38aに載置支持される。樹脂ワッシャ48は前記樹脂ワッシャ34と同一製品である。樹脂製のウォームホイール50に金属製のウォーム52の軸52aが差し込まれて、ウォームホイール50とウォーム52どうしは相対回転不能に組み付けられる。組み付けられたウォームホイール50とウォーム52はフレーム36の内部空間38に収容され、所定位置に配置される。このとき、ウォーム52の軸52aの両端部52b,52cの下面が内部空間38内の軸受(図8の符号38b,38c)に載置支持される(図15参照)。これによりウォームホイール50とウォーム52は内部空間38で一体に回転することが可能となる。フレーム36の内部空間38の円筒40の外周には、シャフト外挿ギヤ54が回転可能に装着される。シャフト外挿ギヤ54はPA+GF樹脂等の強化樹脂の一体成形品で構成されている。シャフト外挿ギヤ54の、軸方向から見た面の中央部には中空部55が構成されている。中空部55には、フレーム36の円筒40およびシャフト軸部24bが回転可能に差し込まれる。シャフト外挿ギヤ54の下面の軸受け面106(図6)は樹脂ワッシャ48の上に摺動可能に載置支持される(図6)。シャフト外挿ギヤ54の外周面には、はす歯によるギヤ歯54bが構成されている。これにより、シャフト外挿ギヤ54はウォームホイールを構成している。ギヤ歯54bはウォーム52と噛み合わされる。これにより、シャフト外挿ギヤ54とウォーム52は、ウォームギヤを構成する。シャフト外挿ギヤ54の上面には、シャフト外挿ギヤ側クラッチ面56が構成されている。シャフト外挿ギヤ側クラッチ面56は、クラッチ谷56aとクラッチ山56bをシャフト外挿ギヤ54の軸周り方向に交互に5組、各組等間隔で繰り返し配列して構成されている。1つのクラッチ谷56aの周方向の長さ(角度)と、1つのクラッチ山56bの周方向の長さ(角度)は等しく設定されている。
 シャフト軸部24bにはクラッチプレート58が差し込まれる。これにより、シャフト外挿ギヤ54の上にはクラッチプレート58が、シャフト外挿ギヤ54と同心状に載置支持される。クラッチプレート58はPA+GF樹脂等の強化樹脂の一体成形品で構成されている。クラッチプレート58の、軸方向から見た面の中央部にはシャフト軸部24bが回転不能にかつ軸方向に移動可能に差し込まれる中空部59が構成されている。クラッチプレート58の下面には、シャフト側クラッチ面60が構成されている。シャフト側クラッチ面60は、クラッチ谷60aとクラッチ山60bをクラッチプレート58の軸周り方向に交互に5組、各組等間隔で繰り返し配列て構成されている。シャフト外挿ギヤ側クラッチ面56とシャフト側クラッチ面60はクラッチ機構61を構成する。シャフト側クラッチ面60の1つのクラッチ谷60aの周方向の長さ(角度)と、1つのクラッチ山60bの周方向の長さ(角度)は等しく設定されている。また、シャフト外挿ギヤ側クラッチ面56とシャフト側クラッチ面60とは内径および外径が等しい。したがって、シャフト外挿ギヤ側クラッチ面56のクラッチ谷56aとクラッチ山56bは、シャフト側クラッチ面60のクラッチ山60bとクラッチ谷60aにがたつきなく嵌合する。クラッチ谷56aとクラッチ山56bの境界位置の段差、クラッチ谷60aとクラッチ山60bの境界位置の段差は傾斜角度が互いに等しい傾斜面でそれぞれ構成されている。これにより、シャフト外挿ギヤ側クラッチ面56とシャフト側クラッチ面60の嵌合は、これら両クラッチ面56,60の相互間に作用する回転力により外れることができる。クラッチプレート58の内周面には、回転止め形状62が構成されている。回転止め形状62は、回転止め凹部62aと回転止め凸部62bを、周方向に5組配列し、かつ軸方向に延在させて構成されている。回転止め凹部62aと回転止め凸部62bは、シャフト軸部24bの外周面に構成された回転止め凸部32bと回転止め凹部32aに、それぞれ僅かな隙間を介して対面する。これにより、回転止め凹部62aと回転止め凸部62bは、回転止め凸部32bと回転止め凹部32aに対し、軸周り方向に回転不能にかつ軸方向に摺動可能に嵌合する。その結果、クラッチプレート58は、シャフト軸部24bの軸周り方向に回転不能で軸方向に移動可能に、シャフト軸部24bに装着される。
 シャフト軸部24bにはコイルスプリング64が差し込まれる。これにより、クラッチプレート58の上にはコイルスプリング64が、クラッチプレート58と同心状に載置支持される。コイルスプリング64の上には金属プレート66が配置される。金属プレート66でコイルスプリング64を押圧圧縮することにより、金属プレート66はシャフト軸部24bに差し込まれる。金属プレート66の内周面に構成された突起66aをシャフト軸部24bの上部外周面に構成された溝35に差し込み、金属プレート66を下方に押し下げ、次いで金属プレート66を回転させることで、金属プレート66はシャフト軸部24bの上部に装着される。これにより、コイルスプリング64は圧縮状態でシャフト軸部24bに装着される。このとき、コイルスプリング64の伸長力がクラッチプレート58の上面と金属プレート66の下面との間に作用する。この伸長力によりシャフト基部24aの上面の山谷反復形状26とフレーム36の下面の山谷反復形状27(図4)との間、およびシャフト外挿ギヤ54の上面のシャフト外挿ギヤ側クラッチ面56とクラッチプレート58の下面のシャフト側クラッチ面60との間にそれぞれ嵌合力が与えられる。ただし、ミラー回転部15が格納位置と展開位置の間にあるときは、コイルスプリング64からフレーム36に与えられる伸長力は軸受け面45から樹脂ワッシャ34を介して軸受け面30で受けられるので、ミラー回転部15の回転は軸受け面45,30どうしが樹脂ワッシャ34を挟んで摺動することにより行われる。すなわち樹脂ワッシャ34を挟んだ軸受け面45,30どうしの当接摺動でミラー回転部15の回転が軸受け支持される。したがって、このとき山谷反復形状26,27の対向面どうしは離されていて当接摺動しない(図6参照)。
 図3の右側に示した各部品を全て組み付けた後、フレーム36の上端の開口36aの内周側の段部36bにプレートアウタ68が載置されて、開口36aが閉じられる。プレートアウタ68はPOM(ポリアセタール)等の樹脂の一体成形品で構成されている。プレートアウタ68は、その上面に、筒部72およびドーム74を有する。筒部72はモータ76を収容保持する。ドーム74は、フレーム36の開口36aから上方に突出しているシャフト軸部24bの上部とコイルスプリング64と金属プレート66を包囲する。これにより、モータ76はシャフト軸部24bの側方位置に配置されることになる。このときモータ76の回転軸はシャフト24の軸(回転軸18に相当)と平行である。ドーム74の、軸方向から見た面の中央部にはシャフト軸部24bの上部を突き出させる丸穴74aが開設されている。プレートアウタ68がフレーム36に被せられる前に、筒部72にモータ76が上方から挿入されて、プレートアウタ68にモータ76が装着される。モータ76のモータシャフト(出力シャフト、回転軸棒)78は、筒部72内の底部73(図6、図9)の中央部に構成された穴73aを貫通して鉛直下方に向けてプレートアウタ68の下方に突出している。モータシャフト78にはウォーム80が装着される。プレートアウタ68がこのようにモータ76およびウォーム80を保持した状態で、プレートアウタ68はフレーム36の開口36aの内周側の段部36bに載置される。このときウォーム80とウォームホイール50どうしは噛み合わされて、ウォームギヤを構成する。また、ウォーム80、ウォームホイール50、ウォーム52、シャフト外挿ギヤ54、クラッチプレート58は、モータ76の駆動力をシャフト軸部24bに伝達する動力伝達機構81を構成する。また、プレートアウタ68の下面には、該下面から下方に向けて2本の突片77(図10、図11、図13)が突出して構成されている。2本の突片77の下端面は、ウォーム52の軸52aの両端部52b,52cの上面に、僅かな隙間を介してそれぞれ対面し、ウォーム52とウォームホイール50が上方に移動するのを規制する。プレートアウタ68がフレーム36の開口36aの内周側の段部36bに載置された後、プレートアウタ68は2本のねじ82でフレーム36に固定される。
 プレートアウタ68がフレーム36に固定された後、プレートアウタ68の上面の、筒部72とドーム74の間の空間(言い換えれば、モータ76とシャフト軸部24bの間の空間)75内に回路基板(プリント基板)84が立てて配置される。シャフト外挿ギヤ54は樹脂を基材とする材料で構成されているので、シャフト外挿ギヤとして必要な強度を確保するために、シャフト外挿ギヤ54は金属製のシャフト外挿ギヤに比べて大径となる。これに伴いモータ76とシャフト軸部24bの間の空間75は拡げられている。したがって、回路基板84がコネクタ受け具(ソケット)88等を搭載しているために、該搭載部品を含めた回路基板84の全体の厚さが厚くなっていても、該回路基板84を空間75に容易に配置することができる。回路基板84には、モータ駆動回路と、モータ接続端子86(雄型端子)と、コネクタ受け具88(ソケット、コネクタ受部)が搭載されている。モータ駆動回路はモータ76に駆動電力を供給する。モータ接続端子86はモータ駆動回路とモータ76の端子85(モータ端子、雌型端子、図7)を接続する。コネクタ受け具88はワイヤハーネス(図示せず)の先端のコネクタ89(図7)が差し込まれ、その結果、コネクタ受け具88はワイヤハーネスとモータ駆動回路を接続する。コネクタ受け具88内には、ワイヤハーネスの先端のコネクタ89の端子(図示せず)と電気的に接続されるコネクタ接続端子91(図7)が配置されている。回路基板84の下端84aは、プレートアウタ68の、筒部72とドーム74の間の空間75の底部に構成された溝75aに差し込まれて支持される。モータ接続端子86の先端はモータ端子85に差し込まれて支持される。これにより回路基板84は空間75に立てて配置されると共にモータ接続端子86とモータ端子85が電気的に接続される。
 フレーム36にプレートアウタ68が固定され、プレートアウタ68に回路基板84が取り付けられた後、プレートアウタ68の上にはシールキャップ90が被せられる。シールキャップ90はPP(ポリプロピレン)等の樹脂の一体成形品で構成されている。シールキャップ90の上面には、シャフト軸部24bの中空部31の上部開口31aに連通する丸穴92が開設されている。また、シールキャップ90の一側面には、回路基板84のコネクタ受け具88のコネクタ差込口88a(図5等)に連通するコネクタ挿入口94が開設されている。また、シールキャップ90の下端の開口96の周囲4箇所には爪係止枠98が構成されている。シールキャップ90をプレートアウタ68に被せて押下すると、フレーム36の上部外周面の周囲4箇所に突出構成された爪100がシールキャップ90の爪係止枠98に係合する。これにより、フレーム36とシールキャップ90が連結され、電動格納ユニット16が一体に組み立てられた状態となる。このようにして組み立てられた電動格納ユニット16のシャフト軸部24bの中空部31にはワイヤハーネスが通される。ワイヤハーネスは電動格納ユニット16用配線を含んでいる。ワイヤハーネスは、このほか、ドアミラー10に搭載する機能に応じて、鏡面調整用アクチュエータ用配線、ターンランプ用配線等を含んでいる。ワイヤハーネスのミラー回転部15側の端部はシールキャップ90の丸穴92から排出される。ワイヤハーネスの車体側の端部はシャフト24の中空部31の下端から排出されて、車体内に導かれる。ワイヤハーネスの各配線の、ミラー回転部15側の端部にはコネクタがそれぞれ装着されている。このうち、電動格納ユニット16用配線の先端のコネクタ89(図7)は、コネクタ挿入口94に差し込まれて、回路基板84のコネクタ受け具88に接続される。
 図5は、図5の下段に示す、電動格納ユニット16の組み立て途中の製品に、回路基板84とシールキャップ90を組み付ける様子を示す。該組み立て途中の製品とは、図3の右側に示した各部品を組み付け、さらにモータ76とウォーム80を保持したプレートアウタ68をフレーム36の上端の開口36aの内周側に嵌めて、2本のねじ82でフレーム36に固定した状態の製品である。この図5ではプレートアウタ68の筒部72に対するモータ本体部69の保持状態がよく現れている。すなわち、モータ76は、モータシャフト78(図3)を下に向けた状態で、プレートアウタ68に保持されている。ここで、モータ本体部69は、その全体がプレートアウタ68の筒部72の内部空間129に埋没した状態で、プレートアウタ68に保持されている。これにより、モータ76は、筒部72に対するモータ軸に直交する方向の移動およびモータ軸周り方向の回転が係止されている。また、モータ76は、爪係合片139により、筒部72に対するモータ軸方向の移動が係止されている。このモータ保持構成の詳細については後述する。回路基板84はプレートアウタ68の上面の、筒部72とドーム74の間の空間75内に挿入される。回路基板84の下端84aはプレートアウタ68の溝75aに着脱可能に差し込まれる。モータ接続端子86の先端はモータ端子85(図7)に着脱可能に差し込まれる。このようにして、回路基板84は溝75aとモータ端子85で着脱可能に支持される。これにより、回路基板84は空間75内に立てた姿勢で製品に組み付けられる。回路基板84が製品に組み付けられた後、製品の上からシールキャップ90が被せられる。これにより、シールキャップ90の爪係止枠98にフレーム36の爪100が着脱可能に係合して、シールキャップ90は製品に組み付けられる。シールキャップ90が製品に組み付けられた後、シャフト軸部24bの中空部31にはワイヤハーネスが通される。シールキャップ90が製品に組み付けられた状態では、回路基板84のコネクタ受け具88のコネクタ差込口88aとシールキャップ90のコネクタ挿入口94が連通する。これにより、ワイヤハーネスの電動格納ユニット16用配線のコネクタ89をコネクタ挿入口94からコネクタ差込口88aに差し込んでコネクタ受け具88に連結できる状態となる。
 図6は以上の構成を有するドアミラー10をシャフト24およびモータ76の各中心軸を通る位置で切断して示したものである。これは、図7のA-A矢視位置での切断端面構造に相当する。この図6は、バイザー14にハウジングカバー17を装着し、ミラー回転部15が展開位置の姿勢にあり、かつシャフト外挿ギヤ側クラッチ面56とシャフト側クラッチ面60が噛み合っているときの状態を示す。このとき、山谷反復形状26と山谷反復形状27は、図6では現れていないが、山26bと谷26aの境界の傾斜面と、山27bと谷27aの境界の傾斜面とが当接して、互いに係止されている。図6の展開位置にある状態で、ミラースイッチを操作して格納指令を与えると、モータ76が起動される。モータ76の回転はウォーム80、ウォームホイール50、ウォーム52を介してシャフト外挿ギヤ54に伝達される。このときシャフト外挿ギヤ側クラッチ面56とシャフト側クラッチ面60どうしは噛み合っていて、シャフト外挿ギヤ54はシャフト軸部24bに対して回転できないので、代わりにフレーム36をシャフト軸部24bの軸周り方向を回転させるように力が作用する。これにより、軸受け面30と軸受け面45どうしが樹脂ワッシャ34を挟んで摺動し、かつ、フレーム36の内部空間38の底面38aとシャフト外挿ギヤ54の下面の軸受け面106どうしが樹脂ワッシャ48を挟んで摺動して、ミラー回転部15は格納方向に回転する。ミラー回転部15の回転が、格納位置で、ストッパ51(図4)とストッパ溝57(図2)の一端との係合により物理的に停止されると、該停止が検知されてモータ76の駆動は停止される。これでミラー回転部15が格納位置に保持される。この状態で、ミラースイッチを操作して展開指令を与えると、モータ76が逆方向に起動され、ミラー回転部15は展開方向に回転する。ミラー回転部15の回転が、展開位置で、山谷反復形状26の山26bと谷26aの境界の傾斜面と、山谷反復形状27の山27bと谷27aの境界の傾斜面との係合により停止されると、該停止が検知されて、モータ76の駆動は停止される。これでミラー回転部15は展開位置に保持される。
 図7は、図2のドアミラー10を組み立てて車両に搭載した状態を示す。ミラー回転部15は、展開位置にある姿勢で、かつ上方から見た状態で示されている。また、図7は、ドアミラー10を、ハウジングカバー17(図6)を外し、かつ電動格納ユニット16内を透視した状態で示す。また、図7は、ドアミラー10を、コネクタ受け具88にワイヤハーネスの電動格納ユニット16用配線のコネクタ89をゴムパッキン101を付けて差し込んだ状態で示す。図7において、回路基板84のモータ接続端子86はモータ端子85に差し込まれている。回路基板84の下端84aはプレートアウタ68に構成された溝75a(図3、図5、図6)に差し込まれている。回路基板84はこのようにして支持された状態で、モータ76とシャフト軸部24bの間の空間75に全体が縦置きに配置されている。
 フレーム36の内部空間38内の構成を図8を参照して説明する。フレーム36の内部空間38内には、既に説明した構成のほか、ウォームホイール収容空間111、ウォーム収容空間113、ウォームホイール進入口115、2個のねじ穴117等が構成されている。ウォームホイール収容空間111はウォーム52の軸52aに同軸に固定装着されたウォームホイール50を収容する。このときウォーム52の軸52aの両端部52b,52cが軸受38b,38cに支持されている。ウォーム収容空間113はウォーム80を同軸に収容する空間であり、ウォーム80よりも大径の円柱状の空間で構成される。ウォームホイール進入口115は、ウォームホイール収容空間111とウォーム収容空間113を相互に連通させる。これにより、ウォームホイール進入口115は、ウォームホイール50の外周面を、ウォームホイール進入口115を通してウォーム収容空間113に進入させる。その結果、ウォームホイール50とウォーム80どうしが噛み合う。2個のねじ穴117はプレートアウタ68をフレーム36の上に固定するための2本のねじ82(図3)をねじ込むためのねじ穴である。ウォーム収容空間113の底部にはウォーム収容空間113の一般径よりも小径の軸受凹部93が構成されている。軸受凹部93にはグリースが充填され、ウォーム80の先端部80a(図16)が軸受凹部93に収容される。これにより、ウォーム80の先端部80aは軸受凹部93に軸受け支持される。プレートアウタ68の下面には、プレートアウタ68の下面の穴73a(モータシャフト78を通すための穴、図16、図6)と同心に、円形の凸部119(図10、図11)が構成されている。凸部119は、ウォーム収容空間113の円形の上部開口部113aに収容される。このとき、凸部119は、ウォームホイール進入口115に臨む箇所を除き周囲に隙間なく(またはほぼ隙間なく)、上部開口部113aに収容される。これにより、凸部119の外周面は上部開口部113aの内周面に全周の半周以上の領域が包囲されて支持される。その結果、凸部119の中心の穴73aから突出するモータシャフト78は、ウォーム収容空間113に対し、モータシャフト78の軸に直交する面方向に位置決めされる。ウォーム収容空間113の周囲には、一定厚の円筒状壁部121があり、円筒状壁部121の外側に肉抜き123が深く構成されている。肉抜き123はウォームホイール進入口115に臨む箇所を除き構成され、これにより肉抜き123は平面C字形状に構成されている。肉抜き123を設けることにより、フレーム36の樹脂成形に伴うヒケを抑制して、ウォーム収容空間113の上部開口部113aの成形精度を高めることができる。これにより、ウォーム収容空間113に対するモータシャフト78の、モータシャフト78の軸に直交する面方向の位置決め精度が向上する。その結果、ウォーム80とウォームホイール50との噛み合い状態を正常な状態に維持して、ウォーム80とウォームホイール50とが噛み合って回転する際の動作音を正常なレベルに保つことができる。
 モータ保持部材を構成するプレートアウタ68の構成を図9~図13を参照して説明する。プレートアウタ68は平板状の板状部125を有する。板状部125の上面には、板状部125に垂直に、筒部72とドーム74が、空間75を挟んで相互に並べて突設されている。板状部125はフレーム36の上に載置支持される。このとき板状部125の下面周縁部125a(図10等)は、フレーム36の上端の開口36aの内周側の段部36b(図8)に当接する。板状部125の下面には2本の突片77が下方に向けて突設されている。各突片77は、その下端面がウォーム52(図15)の軸52aの両端部52b,52cの上面に、該上面との間の僅かな隙間を介して、それぞれ対面する。これにより、これら突片77は、ウォーム52とウォームホイール50が上方に移動するのを規制する。板状部125の面内の周辺部には、2個のねじ通し穴127が開設されている。これら2個のねじ通し穴127は、フレーム36の2個のねじ穴117(図8)にそれぞれ連通する。プレートアウタ68をフレーム36の上端の開口36aの内周側の段部36bに載置支持し、かつ2本のねじ82(図3)をねじ通し穴127を通してねじ穴117にねじ込むことにより、プレートアウタ68はフレーム36に固定される。
 筒部72の構成を説明する。図9~図13において、筒部72は内部空間129を有する。内部空間129はモータ本体部69を収容保持する(図16等)。内部空間129の深さ(内部空間129の底部73の表面から開口端129aまでの高さ)はモータ本体部69の軸方向の長さ(モータ本体部69の前端面69aから後端面69bまでの長さ。図16参照)よりも長い。これにより、モータ本体部69は筒部72の内部空間129に全体が収容される。筒部72はモータ本体部69の形状に合わせて、対向する一対の円弧面部72a,72bと、対向する一対の平面部72c,72dを有する(図9等)。内部空間129は上方に開口する。内部空間129の開口端129aからモータ76を内部空間129に進入させることができる。内部空間129の周壁面には、複数本の突条131(図9、図12)が上下方向に延在して構成されている。これら突条131は、モータ76の外周面に当接して、モータ76をがたつきなく内部空間129に保持するためのものである。すなわち、突条131は、円弧面部72a,72bの幅方向の中央部の各1箇所と、平面部72c,72dの幅方向の両端部の各2箇所の合計6箇所に構成されている。これら突条131は、内部空間129の底部73の表面位置から内部空間129の中央部の高さ位置まで延在して構成されている。各突条131の上端面131a(図12)は、モータ本体部69の進入方向向き(内部空間129に進入しようとするモータ本体部69に向く方向)に傾斜する傾斜面に構成されている。これら傾斜面は、内部空間129にモータ本体部69を進入させる際に、モータ本体部69の前端面69aが該上端面131aに引っ掛かって係止されないようにするためのものである。筒部72の平面部72cには上方に開口した切欠133が構成されている(図12等)。回路基板84のモータ接続端子86はこの切欠133を通ってモータ端子85に接続される(図5、図7)。筒部72の平面部72dと円弧面部72aとの境界部分および平面部72dと円弧面部72bとの境界部分には、該各境界部分の境界線に沿って切欠135,137が上下方向(筒部72の内部空間129の軸方向)に延在して開設されている(図12、図13等)。切欠135,137の上端は筒部72の上端(内部空間129の開口端129a)に開口している。切欠135,137の下端は筒部72の上下方向のほぼ中間に位置している。筒部72の上側約半分の部分は切欠135,137により周方向に分離された部分を有する。該分離された部分は爪係合片139を構成する。すなわち、筒部72の上側約半分の部分の周方向の一部で爪係合片139が構成されている。爪係合片139の下端は固定端139aとして筒部72の下側約半分の部分に接続されている。爪係合片139の上端は自由端139bを構成する。これにより、爪係合片139は、固定端139aを支点として、外力により筒部72の内外方向に弾性変形して撓むことができる。自由端139bの先端は筒部72の内部空間129の開口端129aと同一高さ位置にある。爪係合片139は脚部141と係合爪143を有する。脚部141は固定端139aに支持されている。係合爪143は、脚部141の上部の自由端139bのすぐ下の位置で、脚部141の幅方向の中央部の内周面に、内部空間129に臨んで突設されている。脚部141の幅は係合爪143の幅よりも格段に広い。脚部141の幅から後述する開口部145の幅を差し引いたとしてもなお、差し引き後の脚部141の幅は係合爪143の幅よりも広い。したがって脚部141は剛性が高く構成されている。係合爪143の下面(アンダーカット面)は係合面143aを構成する。係合面143aはモータ76の進入方向に概ね直交する面である。係合面143aは内部空間129の開口端129aよりも下側の位置(すなわち開口端129aよりも内部空間129の奥側の位置)に配置されている。係合面143aはモータ本体部69の後端面69bに当接して、内部空間129から抜け出る方向についてモータ本体部69の移動を係止する。係合爪143の上面は傾斜面143bを有する。脚部141の幅方向の中央部には開口部145が開設されている。開口部145は、係合面143aのすぐ下の位置から下方に直線状に延在している。開口部145の幅は係合面143aの幅と等しくまたは係合面143aの幅よりも広く構成されている。脚部141の幅が係合爪143の幅よりも広いので、脚部141に開口部145を形成する設計が可能になっている。開口部145の上端面145a(図13)は係合面143aと同一高さ位置に構成されている。開口部145は、プレートアウタ68の樹脂成形時に、開口部145を形成する位置にスライド金型を進入させてアンダーカット面である係合面143aを成形することに伴い開設される。スライド金型で係合面143aを成形する工程を図14に示す。スライド金型153は、プレートアウタ68を樹脂成形する金型内で、係合面143aを成形する位置に進入する(工程(i))。この状態で加熱溶融された樹脂を金型内に射出注入する。樹脂が固化後、スライド金型153を筒部72の内部空間129の軸(モータ76の軸)に直交する方向に抜く(工程(ii))。これにより、係合面143aが成形され、かつ開口部145が開設される。アンダーカット面である係合面143aを成形するために、図14の手法に代えて、筒部72の底部73側からスライド金型を進入させる手法も考えられる。この代替手法では、スライド金型の型抜き方向は筒部72の内部空間129の軸方向(図14の下方向)に設定される。しかし、この代替手法によれば、筒部72の底部73に、スライド金型を進入させることに伴う開口部が開設される。この底部73の開口部は筒部72の内部空間129を底部73の下方空間に連通させるので、この開口部を通して内部空間129と底部73の下方空間との間で水やグリース等が出入りし易くなる。その結果、モータ76や下方空間のギヤ類に不具合を生じさせる恐れがある。これに対し、図14のようにスライド金型153の型抜き方法が筒部72の内部空間129の軸に直交する方向に設定する場合には、スライド金型153の進入に伴い形成される開口部145は爪係合片139の脚部141に開設される。したがって、このとき筒部72の底部73はスライド金型の進入に伴う開口部は開設されず塞がっているので、このような問題は生じない。図14の手法は、脚部141の幅が係合爪143の幅よりも広いことにより採用可能となっている。
 図9~図13において、筒部72の内部空間129の底部73の中央部には、穴73aと、平面円形の凹部147が構成されている(図9)。穴73aは、モータシャフト78を内部空間129から排出するためのものである。凹部147は、穴73aの外周側に穴73aと同心状に配置されている。モータ本体部69の前端面69a(図16)の中央部には、モータシャフト78と同軸に、正面円形の凸部149が構成されている。凸部149は凹部147に嵌合する。この嵌合により、穴73aを貫通するモータシャフト78の軸心は穴73aの中心に高精度に位置決めされる。筒部72の内部空間129の底部73の四隅には、微少な高さの支持台151が突出構成されている(図9)。支持台151は、モータ本体部69の前端面69aの四隅に当接して該前端面69aを支持する。支持台151の表面から係合面143aまでの高さが丁度モータ本体部69の軸方向の長さ(モータ本体部69の前端面69aから後端面69bまでの長さ)に設定されている。
 図15はプレートアウタ68およびシールキャップ90を外した状態で示した電動格納ユニット16の平面図である。図15のD-D矢視位置での電動格納ユニット16の切断端面図を図16に示す。図16の配置を説明する。プレートアウタ68はフレーム36の段部36bに当接支持されて、ねじ82(図3)でフレーム36に固定されている。モータ本体部69はプレートアウタ68の筒部72に収容保持されている。モータ本体部69の後端面69bには、爪係合片139の係合面143aが係合している。これにより、筒部72に対するモータ76の戻り、すなわちモータ76が内部空間129へ進入する方向とは逆の方向へのモータ76の移動が阻止される。モータシャフト78にはウォーム80が緩く装着されている。モータシャフト78には、その軸方向に沿って、基端側に丸棒部78aが構成され、先端側に係合棒部78bが構成されている。モータシャフト78が差し込まれるウォーム80の中心穴83は、その軸方向に沿って、基端側に丸穴部83aが構成され、先端側に係合穴部83bが構成されている。丸穴部83aは丸棒部78aを収容し、係合穴部83bは係合棒部78bを収容する。係合棒部78bと係合穴部83bは断面が非円形であるため回転方向に係合する。これにより、モータシャフト78が回転すると、モータシャフト78の回転に従動してウォーム80が回転し、ウォーム80の回転に従動してウォームホイール50が回転する。
 図1の工程(i)~(iv)はモータ76をプレートアウタ68に組み付ける手順を示す。この組付けは例えば作業者による手作業で行われる。図1の各工程を説明する。

(i) モータ76の上下方向の向きを、モータシャフト78側が筒部72の内部空間129に向くように設定する。この姿勢で、モータ76を、内部空間129に向けて、モータ76の軸方向に移動させていく。

(ii) モータシャフト78が内部空間129に進入し、続いてモータ本体部69の前端面69aが筒部72の開口端129aに進入すると、間もなく、前端面69aの外周縁の角部69cが係合爪143の上面の傾斜面143bに当接する。モータ本体部69をそのまま内部空間129に押し込んでいくと、角部69cは該傾斜面143bを摺動して、爪係合片139を筒部72の外方向に撓ませて(弾性変形させて)いく。爪係合片139が撓み始める頃にはモータ本体部69の先頭部分は内部空間129の周壁面に支持されるので、筒部72に対してモータ本体部69の姿勢を整える(筒部72の軸に対してモータ本体部69の軸を近づけかつ傾きを小さくする)ことができる。したがって、爪係合片139を必要以上に撓ませなく済む。

(iii) モータ本体部69を更に内部空間129に押し込んでいくと、係合爪143の先端面143cがモータ本体部69の側面69dを摺動しながら、モータ本体部69は内部空間129に進入していく。モータ本体部69の先頭部分が切欠135,137の下端部135a,137a(図12、図13)を通過すると、内部空間129の周壁面の全周に適宜の間隔で配置されている複数本の突条131(図9、図12)がモータ本体部69の外周面に押し当たる。これにより、モータ本体部69は、突条131に外周面が支持されて、内部空間129の軸に直交する方向の動きが禁止される。これでモータ本体部69は内部空間129の軸に対して真っ直ぐの姿勢に保たれる。また、モータ本体部69は内部空間129の軸周り方向の移動も禁止される。さらに、モータ本体部69を、突条131の押圧力による突条131とモータ本体部69の側面69dとの間の摩擦力に抗して内部空間129に押し込んでいくと、モータシャフト78は内部空間129の底部73の穴73aから内部空間129の外部に排出されていく。

(iv) モータ本体部69の前端面69aが内部空間129の底部73の四隅の支持台151(図9)に当接して支持されると、モータ本体部69の進入が係止される。これと同時に、係合爪143の先端面143cはモータ本体部69の側面69dの後尾位置に達して、先端面143cと側面69dとの摺動が外れる。これにより、弾性変形していた爪係合片139が内周方向に戻って、係合面143aがモータ本体部69の後端面(被係合箇所)69bに係合する。これにより、モータ76は、モータ軸方向の移動が係止されて、筒部72の内部空間129にがたつきなく保持された状態となる。以上でプレートアウタ68に対するモータ76の組み付けが完了する。
 図17は、図3に示す電動格納ユニット16の部品を組み立てる最終工程で、プレートアウタ68の上にシールキャップ90を被せる状態を示す。シールキャップ90の内周面には押さえ部155が突出形成されている。押さえ部155は、プレートアウタ68にシールキャップ90を被せた状態で爪係合片139の背面139cの上部に対面する位置に、係合爪143の背面に向けて形成されている。プレートアウタ68にシールキャップ90を被せて装着すると、押さえ部155は係合爪143の背面に僅かな隙間gを隔てて対面する。これにより、爪係合片139が経年変化等で筒部72の外方向に拡がろうとしても、押さえ部155に当接して係止される。これにより、係合爪143とモータ本体部69の後端面69bとの係合が外れるのが阻止される。
 前記実施の形態では爪係合片139の自由端139bの先端を内部空間129の開口端129aと同じ高さ位置に配置したが、これに限らない。すなわち、爪係合片139の自由端139bの先端を内部空間129の開口端129aよりも低い位置または高い位置に配置することもできる。要は、係合面143aが開口端129aよりも低い位置(開口端129aよりも内部空間129の奥側の位置)にあればよい。また、前記実施の形態ではモータ本体部69の後端面69bを爪係合片139による被係合箇所としたが、モータ本体部の被係合箇所はこれに限らない。すなわち、モータ本体部の側面の凹所等を爪係合片による被係合箇所とすることもできる。また、前記実施の形態ではこの発明を車両用電動格納式後方視認ミラーに適用した場合について説明したが、この発明はこれに限らない。すなわち、この発明はドアミラーに代えて車両のドア等に車両側方に突出して搭載される車両用電動格納式後方視認カメラや、その他の車両用電動格納式後方視認装置さらには後方視認用途以外の車両用電動格納式視認装置に適用することもできる。車両用電動格納式後方視認カメラは、例えば図2のバイザー14を小型に構成して、ミラー板に代えてカメラを、バイザー14が使用位置にあるときに該カメラの光軸が車両後方に向くようにバイザー14に搭載したものとして構成することができる。
 10…電動格納式ドアミラー(車両用電動格納式視認装置)、13…車体(右ドア)、16…電動格納ユニット、16b…回転体、24…シャフト、68…プレートアウタ(モータ保持部材)、69…モータ本体部、69b…モータ本体部の後端面(被係合箇所)、72…筒部、76…モータ、78…モータシャフト、81…動力伝達機構、90…シールキャップ(カバー)、129…筒部の内部空間、129a…内部空間の開口端、135,137…切欠、139…爪係合片、139b…爪係合片の自由端、141…脚部、143…係合爪、143a…係合面、145…脚部の開口部、155…押さえ部

Claims (6)

  1.  車両用電動格納式視認装置において、
     該車両用電動格納式視認装置は、
     車体側に立設されるシャフトと、
     前記シャフトの軸周り方向に回転可能に該シャフトに支持される回転体と、
     前記回転体に搭載されるモータと、
     前記モータの駆動力を前記シャフトに伝達して、前記回転体を前記シャフトの軸周り方向に回転させる動力伝達機構と
     を有し、
     前記回転体は前記モータのモータ本体部を保持するモータ保持部材を有し、
     前記モータ保持部材は筒部と爪係合片を有し、
     前記筒部は前記モータ本体部を収容する内部空間と該内部空間の開口端を有し、かつ該筒部は前記モータ本体部をモータシャフトが突出している側を先頭側にして前記開口端から前記内部空間に進入させて該内部空間に収容するとともに前記モータシャフトの回転を該内部空間の外に出力させる構成を有し、
     前記爪係合片は、前記筒部の前記内部空間の軸方向の奥側に固定端、前記開口端側に自由端を配置して該内部空間に臨んで配置された脚部と、該脚部に前記内部空間側に向けて配置された係合爪を有し、かつ該爪係合片は前記係合爪の係合面を、前記筒部に収容された前記モータ本体部の被係合箇所に係合させて該モータの軸方向の移動を係止する構成を有し、
     前記係合爪の前記係合面は前記内部空間の前記開口端よりも該内部空間の奥側の位置に配置されている
     車両用電動格納式視認装置。
  2.  前記筒部は、該筒部の周方向の2箇所に、前記内部空間の前記開口端に連通して構成された2つの切欠を有し、
     前記爪係合片は前記筒部の前記2つの切欠により該筒部から周方向に分離された部分を前記脚部として有する
     請求項1に記載の車両用電動格納式視認装置。
  3.  前記爪係合片の前記自由端の先端は前記内部空間の前記開口端と並ぶ位置にまたは該開口端よりも該内部空間の奥側の位置に配置されている請求項1または2に記載の車両用電動格納式視認装置。
  4.  前記回転体は、前記モータ保持部材に被せられるカバーを有し、
     前記カバーは、該カバーの内周面に、前記爪係合片に当接して該爪係合片が前記筒部の外方向に拡がるのを係止する押さえ部を有する請求項1から3のいずれか1つに記載の車両用電動格納式視認装置。
  5.  前記モータ本体部の周方向について前記爪係合片の前記脚部の幅は該爪係合片の前記係合爪の幅よりも広く構成されている請求項1から4のいずれか1つに記載の車両用電動格納式視認装置。
  6.  前記モータ本体部の周方向について、前記爪係合片の前記脚部の幅は該爪係合片の前記係合爪の幅よりも広く構成され、
     前記爪係合片の前記係合爪は前記脚部の幅方向の中央部に配置され、
     前記脚部は該脚部の面内で前記係合面に臨む位置に開口部を有する
     請求項1から4のいずれか1つに記載の車両用電動格納式視認装置。
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