JP2007160948A - 後方確認ミラーにおける回転機構 - Google Patents

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勝 茅野
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Abstract

【課題】車両側に固定されるステーユニットに回転変姿自在に設けられる後方確認ミラーにおいて、ガタつきのない安定した取り付け状態にするとともに、円滑な回転変姿ができるように構成する。
【解決手段】ドアミラー1側の回転フレーム6のリング状段差部6gに、近接する一対の第一、第二係止凹部6h、6iを周回り方向四箇所に形成するとともに回転範囲設定溝6mを形成し、ステーユニット7側の固定支軸側回転面8dに、第一、第二係止凹部6h、6iに係脱する第一係止突部8eを周回り方向四個形成するとともに、回転範囲設定溝6mに嵌合する設定突部8gを形成し、前記回転範囲設定溝6mに係止回避手段となる回避用突起6rを設けて、回避用突起6rと設定突部8gとの当接で、使用姿勢から前方倒れ姿勢への変姿過程に配された第二係止凹部8iと第一係止突部8eとの係止を回避する構成とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両のドア等に取り付けられる後方確認ミラーにおける回転機構の技術分野に属するものである。
一般に、この種後方確認ミラーは、車両側に固定されるステーユニットに対して、使用姿勢と格納姿勢とのあいだを回転変姿するよう回転構造を介して取り付けられ、車両を車庫などに駐車しておくような場合に、後方確認ミラーが邪魔にならないようにしたものがある。
このような回転構造としては、後方確認ミラー側に設けた回転部と、ステーユニット側に設けた回転受け部とのあいだを弾圧状に当接するよう構成するとともに、これら回転部同士のあいだに、回転範囲設定溝と、該回転範囲設定溝に嵌合する設定突部とを設けて、回転面同士を予め設定される回転範囲において相対回転自在に構成するとともに、さらに、これらのあいだに、周回り方向に所定間隙を存する複数の係止突部と、該係止突部がそれぞれ嵌合係止する複数の係止凹部とを設けて、後方確認ミラーに回転負荷が作用しない場合では、係止突部と係止凹部とが係止状態(動力続状態)となって後方確認ミラーが所定の回転位置に保持され、後方確認ミラーに前記弾圧を上回る回転負荷が作用した場合に、係止突部と係止凹部とが係止解除状態(動力断状態)となり、回転部同士の相対回転がなされて、後方確認ミラーの姿勢変姿がなされるようにしたものが提唱されている。
特開2004−299584号公報
ところで、このように構成したものにおいて、後方確認ミラーを大型化した場合、後方確認ミラーは重量化することになり、このようになると、後方確認ミラー側の回転部が回転受け部に対してガタつきやすくなる。これを改善するための手段としては、回転部同士のあいだに形成される係止突部と係止凹部との数を増やして、これらの係止箇所を周回り方向に多数設けることが考えられる。一方、回転部と回転受け部とは、係止突部と係止凹部との係止状態において、使用姿勢と格納姿勢となる位置関係にすることが要求される。このため、回転部と回転受け部との一体化強度を高めるべく係止突部の数を増加した場合に、例えば使用姿勢から格納姿勢となる回転過程において、係止突部と係止凹部との係止箇所が形成されることが想定される。この場合では、使用姿勢と格納姿勢とのあいだの変姿において、係止突部と係止凹部とが係止することになって回転作動が一旦停止するような段階的な作動状態となって、円滑な回転変姿とならなくなるという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、車両側に固定されるステーユニットに、少なくとも使用姿勢と格納姿勢とのあいだを回転変姿するよう取り付けられる後方確認ミラーにおいて、後方確認ミラー側の回転部とステーユニット側の回転受け部とを弾圧状に当接する一方、前記回転部同志のあいだに、回転範囲設定溝と、該回転範囲設定溝に嵌合する設定突部、さらには、周回り方向に所定間隙を存する複数の係止突部と、これら係止突部がそれぞれ嵌合係止する複数の係止凹部とを設けて、これら回転部同志を、後方回転ミラーへの回転負荷に伴い、予め設定される回転範囲において係止突部と係止凹部との係止に基づく段階的な相対回転をするよう構成するにあたり、前記回転範囲設定溝と設定突部とのあいだには、任意の周回り位置における係止突部と係止凹部との係止にタイミングを合わせて前記係止突部と係止凹部との係止を回避する係止回避手段が設けられている後方確認ミラーにおける回転機構である。
請求項2の発明は、係止回避手段は、回転範囲設定溝に形成され、設定突部の突出先端部に当接する回避用突起である請求項1に記載の後方確認ミラーにおける回転機構である。
請求項3の発明は、後方確認ミラーは、格納姿勢から使用姿勢を経由して、前方を向く前方倒れ姿勢まで変姿するものとし、回避用突起は、使用姿勢と前方倒れ姿勢とのあいだの変姿過程に設けられている請求項1または2の何れか一項に記載の後方確認ミラーにおける回転機構である。
請求項1の発明とすることにより、ドアミラーをガタつきのない安定した状態でドアに取り付けることができるものでありながら、ドアミラーのドアに対する回転変姿をスムースに行うことができる。
請求項2の発明とすることにより、係止回避手段を別途特別な部材を設けて構成することがなく、簡単で、かつ、安価に構成することができる。
請求項3の発明とすることにより、ドアミラーの一層の保護を図ることができる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は車両のドアに取り付けられるドアミラー(本発明の後方確認ミラー)であって、左右勝手違いに形成された一対のものが、車両の両側部に配されるドア(図示せず)にそれぞれ配設されている。図1に示されるドアミラー1は、車両の左側のドアに配されたドアミラー1であって、該図面を正面図として左側のドアミラー1の詳細について説明する。
前記ドアミラー1を構成するミラーハウジング2は、背面側に向けて膨出し、前面が開口するミラー収容部2aと、該ミラー収容部2aの左側に位置し、左側のドアへの取り付け部となるドア側ハウジング部2bとを備えて構成されている。
3はミラーハウジング2に内装されるフレーム体であって、該フレーム体3は、樹脂材を一体型成形することにより構成されており、ミラーハウジング2のミラー収容部2aに対向するミラー支持フレーム部3aと、ドア側ハウジング部2bに対向するドア支持フレーム部3bとを備えて構成されている。前記ミラー支持フレーム部3aは、複数箇所において形成された取り付け孔3cを介してミラー収容部2aに螺子止め固定されている。そして、ミラー支持フレーム部3aにはミラー4が取り付けられ、該ミラー4によりミラー収容部2aの開口を塞ぐように構成されているが、前記ミラー4は、電動式姿勢調整機構5を介してミラー支持フレーム部3aに支持されることにより、フレーム体3(ミラーハウジング2)に対して姿勢調整が自在にできるように取り付けられている。
一方、フレーム体3のドア支持フレーム部3bは、本発明の後方確認ミラー側の回転部の構成部材であって、これ以後、回転フレーム6として説明する。回転フレーム6は、ドア側に固定されるステーユニット7に対し、後述する回転機構を介して取り付けられている。これによって、ドアミラー1は、ミラー4がドア面に対向し、ミラーハウジング2のミラー収容部2aがドア面に沿う格納姿勢と、ミラーハウジング2のミラー収容部2a部がドア面から外方に突出し、ミラー4が後方を向く使用姿勢とのあいだを回転変姿するように構成されている。さらに、本実施の形態のドアミラー1は、前記使用姿勢のドアミラー1に対して人がぶつかる等の不測の事態によって車両の前方へ向く回転負荷が作用した場合に、ドアミラー1の損傷を防止するべく前方倒れ姿勢に回転変姿するように設定されており、前方倒れ姿勢に変姿した場合のドアミラー1は、ミラー4が外方を向き、ミラー収容部2aがドアミラー1取り付け部よりも前方の車体に沿って車両から突出しないように構成されている。
前記回転フレーム6は、ステーユニット7の支持を受ける底片6aを有して形成されており、底片6aには貫通孔6bが開設され、該貫通孔6bに、ステーユニット7側に固定され、本発明の回転受け部を構成する固定支軸8が相対回転自在に貫通するように設定されている。また、回転フレーム底片6aには、内外一対の第一、第二円筒部6c、6dが、それぞれ上方に向けて起立する状態で形成されており、外側の第二円筒部6d外周面の左側部位にミラー支持フレーム部3aが一体化されている。ここで、第一、第二円筒部6c、6dとは、内側の第一筒部6cの筒長よりも外側の第二筒部6dの筒長が長く形成されており、これら、第一、第二円筒部6c、6dのあいだにリング状の弾機収容部6eが形成されている。
そして、回転フレーム6の前記底片6aにおける下面が回転面(ミラー側回転面)6fとなり、貫通孔6bに貫通支持される固定支軸8の軸中心を軸芯として、ステーユニット7に対して回転するように設定されている。そして、ミラー側回転面6fには、貫通孔6bの外周部位に位置してリング状段差部6gが形成されており、該リング状段差部6gに、本発明の係止凹部6h、6iが周回り方向複数形成されている。
つまり、リング状段差部6gにおける外径側部位には、所定の角度間隙(約30度)を存して上方に凹設された一対の第一、第二係止凹部6h、6i(図4において時計回り方向手前側を第一凹部6hとする)を一組とし、これら第一、第二係止凹部6h、6iが、周回り方向に等角度間隙(90度)を存して四箇所に形成されている。さらに、リング状段差部6gの内径側部位には、第一、第二係止凹部6h、6iの形成部位に対して同様の周回り角度範囲となる部位に位置して、第一、第二係止凹部6h、6iより溝浅の第一補助凹部6jが形成されている。さらに、第一補助凹部6jの第二係止凹部6i内径側部位には、第一補助凹部6jより溝浅の第二補助凹部6kが形成されている。ここで、前記第一係止凹部6hの溝深さは第二係止凹部6iよりも溝深状となっており、第一、第二係止凹部6h、6i同士の溝深さの差と、第一、第二補助凹部6j、6k同士の溝深さの差とが同寸法となるように設定されている。
因みに、各凹部6h、6i、6jの周回り方向両端面となる溝側面は、それぞれ傾斜状のガイド面に形成されている。
さらに、ミラー側回転面6fには、リング状段差部6gの外径側に沿って、本発明の回転範囲設定溝6mが上方に向けて凹設されている。前記回転範囲設定溝6mは、ドアミラー1が格納姿勢から前方倒れ姿勢に変姿する場合の回転範囲を設定しており、ドアミラー1が前記範囲を超えて回転するのを規制するために形成されており、本実施の形態では、図4において、リング状段差部6gの上半部に沿って、約180度の角度範囲となる状態で形成されている。
一方、前記固定支軸8は、回転フレーム6の貫通孔6bに貫通する本体部8aと、該本体部8aの下端部(基端部)に形成されるフランジ部8bとを備えて構成されており、フランジ部8bがステーユニット7に一体的に配されるステー片7aに一体的に固定されるように設定されている。そして、前記固定支軸8は、回転フレーム6の貫通孔6bに、本体部8aを下側から挿入することにより、回転フレーム底片6aとフランジ部8bとが対向する状態で回転フレーム6に組み込まれている。そして、回転フレーム6の弾機収容部6eにはコイル弾機6nが収容されており、該コイル弾機6nの上端部を、固定支軸本体部8aの先端に抜け止め状に装着された弾機受け8cにより押圧することにより、コイル弾機6nに付勢力が蓄勢されるように設定されており、該コイル弾機6nの付勢力に基づいて、底片6aとフランジ部8bとのあいだ、即ち、ミラー側回転面6fと、フランジ部8bの上面である固定支軸側回転面8dとが弾圧状に当接するように設定されている。
また、前記固定支軸側回転面8dには、上方に向けて突出して回転フレーム6側の第一、第二係止凹部6h、6iに係脱する第一係止突部8eが周回り方向所定角度(90度)を存して都合四個形成されている。
そして、回転フレーム6の固定支軸8に対する回転姿勢(回転位置)が所定の姿勢(格納姿勢、使用姿勢、前方倒れ姿勢)になることに伴い、第一係止突部8eが、前記ミラー側回転面6fに形成される第一、第二係止凹部6h、6iの何れかに落ち込んで嵌合するように設定されており、該嵌合状態において、コイル弾機6nの付勢力を受ける状態で周回り方向の係止保持がなされて、ドアミラー1を各姿勢に保持するように設定されている。
ここで、第一係止突部8eは、前述したように周回り方向四個のもが形成されてうる。これによって、底片6aとフランジ部8bとの係止部は周回り方向四箇所に形成されることになって、底片6aはフランジ部8bに対してガタつきが低減された状態での係止がなされている。
ところで、本実施の形態のドアミラー1は、格納姿勢から使用姿勢に変姿する際の回転角度は90度よりも小さく、約60度回転した姿勢となるように設定されており、前方倒れ姿勢は、格納姿勢から約150度、使用姿勢からは90度回転した姿勢となるように設定されている。この場合に、どの姿勢に変姿した場合であっても、四つの第一係止突部8eがミラー側回転面6fの係止凹部に係止する構成となることが、固定支軸8に対する回転フレーム6のガタつきを防止する。このため、ミラー側回転面6fには、ドアミラー1の使用姿勢と前方倒れ姿勢のときに四個の第一係止突部8eが係止するための第一係止凹部6hと、格納姿勢のときに係止するための四つの第二係止凹部6iとの都合八個の係止凹部が必要となり、使用姿勢から前方倒れ姿勢への回転変姿する過程に第二係止凹部6iが形成されている。
さらに、固定支軸側回転面8dには、第一係止突部8eの内径側に位置して第二係止突部8fが形成されている。そして、第一係止突部8eが第一係止凹部6hに係止した場合には、第二係止突部8fが第一係止凹部6h内径側の第一補助凹部6jに係止し、この状態では係止深さの深い係止状態となり、ミラー側回転面6fと固定支軸側回転面8dとのあいだに隙間S1が形成されるように設定されている。一方、第一係止突部8eが溝浅状の第二係止凹部6iに係止した場合では、第二係止突部8fが第二係止凹部6i内径側の溝浅状の第二補助凹部6kに当接するように設定され、この状態では前記第一、第二係止突部8e、8fと第一係止凹部6h、第一補助凹部6jとの係止深さよりも浅い係止状態となり、ミラー側回転面6fと固定支軸側回転面8dとのあいだに隙間S2が形成されるように設定されている。
ここで、第一、第二係止突部8e、8fには、周回り方向の側面が傾斜状のガイド面に形成されている。
さらに、固定支軸側回転面8dは、第一係止突部8eの外径側に位置して設定突部8gが設けられている。前記設定突部8gは、ミラー側回転面6fの回転範囲設定溝6mに嵌入するように形成されており、設定突部8gが回転範囲設定溝6mの周回り方向の両端部となる溝側面6p、6qに当接することにより、回転フレーム6の回転規制をするように構成されている。これによって、回転フレーム6は、固定支軸8に対し所定の回転範囲における回転のみが許容されるように設定されている。
因みに、設定突部8gは、約30度の角度範囲を有して形成されており、これによって、約180度の角度範囲となるように形成された回転範囲設定溝6m内における設定突部8gの移動により、回転フレーム6(ドアミラー1)を約150度の回転範囲において回転を許容するように設定されている。また、設定突部8gの突出長さは、回転範囲設定溝6mに嵌合した状態において、ミラー側回転面6fと固定支軸側回転面8dとのあいだに形成される隙間の長さが前記隙間S1の長さよりも短くする長さに設定されている。
そして、何れかの姿勢に保持されている状態のドアミラー1に対して回転負荷が作用した場合に、ミラー側回転面6fには、固定支軸側回転面8dに対して固定支軸8の軸芯を回転中心とする回転力が作用する。そして、前記回転力が、コイル弾機6nによる第一係止突部8eと第一または第二係止凹部6h、6iとの係止方向の押圧力(係止力)を上回った場合に、ミラー側回転面6fが、第一または第二係止凹部6h、6iのガイド面と第一係止突部8eのガイド面との摺動に基づいて回転し、第一または第二係止凹部6h、6iが第一係止突部8eから抜け出して係止解除がなされるように設定されている。そして、この状態となると、ミラー側回転面6fと固定支軸側回転面8dとのあいだに形成される隙間の長さが前記隙間S1の長さよりも長い隙間S3となり、第一係止突部8eの突出先端がリング状段差面6gに弾圧する状態となるように設定されている。前記状態では回転負荷に基づいて、第一係止突部8e突出先端がリング状段差面6gを摺動する状態で相対回転し、第一、第二係止突部8e、8fに対して第二または第一係止凹部6i、6h、第二、第一補助凹部6j、6kが対向することにより、コイル弾機6nの付勢力を受けて係止がなされ、相対回転を停止するように設定されている。このように、ドアミラー1は、回転負荷が作用することに基づいて、前記所定の回転範囲において、第一係止突部8eが第一、第二係止凹部6h、6iに係止することによる回転停止をしながら段階的な相対回転をするように構成されており、該構成が、ドアミラー1の回転機構となっている。
また、このものでは、回転フレーム6の回転範囲設定溝6mと固定支軸8側の設定突部8gとのあいだに、本発明の係止回避手段が設けられるが、本実施の形態の係止回避手段は、回転範囲設定溝6mに下方に向けて突出形成される回避用突起6rと設定突部8gとにより構成されている。
前記回避用突起6rは、回転範囲設定溝6mの周回り方向中間部位において対向する一対の第一、第二係止凹部6h、6iのうちの第二係止凹部6i近傍部位に位置して形成されている。そして、前記回避用突起6rの下方への突出長さは、第一係止突部8eの固定支軸側回転面8dからの突出長さよりも長くなるように寸法設定されており、設定突部8gと当接した場合にミラー側回転面6fと固定支軸側回転面8dとのあいだに隙間S3、または、隙間S3よりも僅かに長い長さを形成する長さに設定されている。さらに、回避用突起6rの周回り方向長さは、第一係止突部8eが前記回避用突起6r内径側に位置する第一係止凹部6hから抜け出して、ミラー側回転面6fと固定支軸側回転面8dとのあいだに隙間S3が形成されることにタイミングを合わせて設定突部8gの突出先端に当接し、第一係止突部8eが回避用突起6r内径側の第二係止凹部6iを越えてリング状段差面6gに対向する状態となることにタイミングを合わせて設定突部8gとの当接が解除される長さに設定されている(図6(A)、(B)の展開図参照)。
これによって、回避用突起6rと設定突部8gとが当接しているあいだ、即ち、前記第二係止凹部6iと第一係止突部8eとが対向するあいだは、回避用突起6rが設定突部8gに当接して、コイル弾機6nの付勢力に抗してミラー側回転面6fと固定支軸側回転面8dとのあいだを強制的に隙間S3以上の対向間隔となるように保持される構成となり、もって、第一係止突部8eが前記第二係止凹部6iに係止することが回避され、第一係止突部8eに対し第一係止凹部6iが係止解除されてから隣接する第一係止凹部6iが対向するまでのあいだにおいてスムースな相対回転ができるように構成されている。
このように構成されたドアミラー1において、回転フレーム6と固定支軸8とは、設定突部8fが回転範囲設定溝6mの一方の溝側面(ミラーフレーム部3a側の溝側面)6pに当接する状態において、第一係止突部8eが第二係止凹部6iに、第二係止突部8fが第二補助凹部6kにそれぞれ係止しており、該係止状態において、ドアミラー1は格納姿勢となるように設定されている。
この状態では、第二係止凹部6iと第一係止突部8e、第一補助凹部6jと第二係止突部8fとの係止が浅い係止状態となっており、固定支軸側回転面8dとミラー側回転面6fとのあいだに隙間S2が形成されている。この状態において、図4に示すように、ドアミラー1に対して矢印Y方向の回転負荷がコイル弾機6nに抗して作用した場合に、回転フレーム6は、第二係止凹部6iがガイド面に沿って第一係止突部8eから抜け出すことにより、ミラー側回転面6fのリング状段差部6gが第一係止突部8eの突出端面に弾圧状に当接し、第一係止突部8eの突出先端面がリング状段差部6gを摺動するようにしてミラー側回転面6fが固定軸側回転面8dに対して相対回転する。そして、第一、第二係止凹部8e、8fに対して、回転範囲設定溝6mの周回り方向中間部位に対向する第一係止凹部6hと第一補助凹部6jとが対向する位置にまで相対回転すると、コイル弾機6nの付勢力を受ける状態で第一、第二係止凹部8e、8fが第一係止凹部6hと第一補助凹部6jとにそれぞれ係止し、この状態において、ドアミラー1は使用姿勢となり、該姿勢に保持されるように設定されている。
尚、前記使用姿勢では、第一、第二係止凹部8e、8fに対して第一係止凹部6hと第一補助凹部6jとが係止する係止深さの深い係止状態となっており、固定支軸側回転面8dとミラー側回転面6fとのあいだに隙間S1が形成されている。この状態からドアミラー1を相対回転させる場合では、ドアミラー1を格納姿勢から使用姿勢へ変姿させるときの回転負荷よりも大きい負荷により相対回転するように設定されており、もって、ドアミラー1が相対回転しにくい状態となっている。
そして、前記使用姿勢において、何らかのアクシデントでドアミラー1に対して前方向への大きな回転負荷が作用すると、ミラー側回転面6fは、前記回転範囲設定溝6mの周回り方向中間部位に対向する第一係止凹部6h、第一補助凹部6jと第一、第二係止突部8e、8fとによる係止を解除して、第一係止突部8eの突出端面が隣接する第二係止凹部6i側のリング状段差部6gに弾圧状に当接する状態となる。そして、このものでは、前述したように、第一係止突部8eの突出端面が第一係止凹部6hを抜け出してリング状段差部6gに弾圧する状態となることにタイミングを合わせて、回転範囲設定溝6mの回避用突起6rが設定突部8gに当接し、回転フレーム6に対する固定支軸フランジ部8bとの対向間隔、即ち、ミラー側回転面6fと固定支軸側回転面8dとの対向間隔を強制的に隙間S3以上となっていて、第一係止突部8eが第二係止凹部6iとの係止が回避された状態で相対回転する。そして、回避用突起6rと設定突部8gとの当接が解除されると、第一係止突部8eは、第二係止凹部6iを越えたリング状段差部6gに弾圧された状態となって、回転範囲設定溝6mの他方の溝側片6qに設定突部8gが当接することにタイミングを合わせて、第一係止凹部6hが第一係止突部8eに、第一補助凹部6jに第二係止突部8fが係止する状態となって回転が停止し、この状態において、ドアミラー1は前方倒れ姿勢となり、該姿勢に保持されるように設定されている。
叙述の如く構成された本形態において、車両のドアに設けられたドアミラー1は、ステーユニット7に対して格納姿勢、使用姿勢、前方倒れ姿勢とに変姿自在に取り付けられており、これによって、使い勝手がよく、しかも、ドアミラー1の保護機能も備えられているが、このものにおいて、ドアミラー1とステーユニット7とは、回転フレーム6と固定支軸8とのあいだであるミラー側回転面6fと固定支軸側回転面8dとのあいだに、周回り方向四箇所の係止部を形成することにより、ドアミラー1のガタつきが防止されて安定した状態で取り付けられている。そして、この場合に、ミラー側回転面6fと固定支軸側回転面8dとのあいだの係止部を多く形成したが故に、使用姿勢から前方倒れ姿勢への変姿の過程で第一係止突部8eに対して第二係止凹部6iが対向することになり、ドアミラー1の円滑な相対回転が損なわれることになるが、このものでは、回転範囲設定溝6mに回避用突起6rが形成されており、使用姿勢から前方倒れ姿勢への変姿の過程で、第一係止突部8eが第二係止凹部6iに対向することにタイミングを合わせて回避用突起6rと設定突部8gとが当接して、ミラー側回転面6fと固定支軸側回転面8dとのあいだに隙間S3以上の対向間隔が強制的に形成されていて、第二係止凹部6iに第一係止突部8eが係止して回転を停止させることがない。この結果、ドアミラー1を、何れの姿勢に変姿する場合であっても、ドアミラー1が一旦回転停止してしまうような不具合がなく、スムースな回転作動をするように構成することができる。
このように、本発明が実施されたものでは、係止回避手段を回転範囲設定溝6mに回避突起6rを設けるだけの構成としたので、ドアミラー1を不用意に大型化することがないうえ、簡単で、かつ、安価な構成とすることができる。
しかも、このものでは、ドアミラー1の支持をガタつきのない確りとしたものに構成したものでありながら、ドアミラー1の各姿勢への変姿をスムースな回転作動で行えるようにしたので、変姿動作の過程で一旦停止することにより、ドアミラー1の保護が図れる。特に、本実施の形態では、不測の負荷が作用する可能性のある使用姿勢から前方倒れ姿勢への変姿過程において段階的な回転停止がないようにしたので、ドアミラー1の一層の保護を図ることができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、ドアミラー側の回転部に形成される回転範囲設定溝を、径方向に対向する状態で周回り方向二箇所に設ける一方、各回転範囲設定溝に嵌合するステーユニット側の設定突部を径方向に対向するに箇所に設け、前記各回転範囲設定溝に回避用突起を径方向に対向して設ける構成としてもよく、このように構成することにより、ドアミラーの相対回転を一層安定して行うことができる。
ドアミラーの一部を切り欠いた正面図である。 フレーム体の一部断面正面図である。 図3(A)、(B)はそれぞれ回転フレームの一部平面図、図3(A)のX−X断面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれ回転フレームの一部底面図、図4(A)のX−X断面図である。 図5(A)、(B)はそれぞれ固定支軸の平面図、正面図である。 図6(A)、(B)はそれぞれ第一、第二係止突部と第二係止突部の係止状態について説明する展開図、回転範囲設定溝における設定突部の係止状態を説明する展開図である。
符号の説明
1 ドアミラー
2 ミラーハウジング
3 フレーム体
4 ミラー
6 回転フレーム
6h 第一係止凹部
6m 回転範囲設定溝
6r 回避用突起
7 ステーユニット
8 固定支軸
8e 第一係止突部
8g 設定突部

Claims (3)

  1. 車両側に固定されるステーユニットに、少なくとも使用姿勢と格納姿勢とのあいだを回転変姿するよう取り付けられる後方確認ミラーにおいて、後方確認ミラー側の回転部とステーユニット側の回転受け部とを弾圧状に当接する一方、前記回転部同志のあいだに、回転範囲設定溝と、該回転範囲設定溝に嵌合する設定突部、さらには、周回り方向に所定間隙を存する複数の係止突部と、これら係止突部がそれぞれ嵌合係止する複数の係止凹部とを設けて、これら回転部同志を、後方回転ミラーへの回転負荷に伴い、予め設定される回転範囲において係止突部と係止凹部との係止に基づく段階的な相対回転をするよう構成するにあたり、前記回転範囲設定溝と設定突部とのあいだには、任意の周回り位置における係止突部と係止凹部との係止にタイミングを合わせて前記係止突部と係止凹部との係止を回避する係止回避手段が設けられている後方確認ミラーにおける回転機構。
  2. 係止回避手段は、回転範囲設定溝に形成され、設定突部の突出先端部に当接する回避用突起である請求項1に記載の後方確認ミラーにおける回転機構。
  3. 後方確認ミラーは、格納姿勢から使用姿勢を経由して、前方を向く前方倒れ姿勢まで変姿するものとし、回避用突起は、使用姿勢と前方倒れ姿勢とのあいだの変姿過程に設けられている請求項1または2の何れか一項に記載の後方確認ミラーにおける回転機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013103656A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Tokai Rika Co Ltd 車両用ミラー装置
US10807534B2 (en) 2015-03-31 2020-10-20 Murakami Corporation Electric retractable view device for vehicle

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