JP2001182416A - ヒンジ装置 - Google Patents
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- E05D11/1028—Devices for preventing movement between relatively-movable hinge parts for maintaining the hinge in two or more positions, e.g. intermediate or fully open
- E05D11/1078—Devices for preventing movement between relatively-movable hinge parts for maintaining the hinge in two or more positions, e.g. intermediate or fully open the maintaining means acting parallel to the pivot
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Abstract
に位置する支持筒部11の外側の端部には、底部11a
を形成する。内側に位置する支持筒部の内周面には、係
止溝43を形成する。この係止溝43の支持筒部11側
を向く端面を係止面43とする。ヒンジ体3の端部に
は、係止片45を設ける。この係止片45は、その先端
部がヒンジ体3の径方向内側へ向かうように弾性変形す
ることによってキー溝41の底面を越える。その後、係
止片45は、その先端部がヒンジ体3の径方向内側へ向
うように弾性的に復帰変形することにより、係止溝43
に嵌り込む。そして、係止片45は、その先端面が係止
面43に突き当たることにより、ヒンジ3が支持筒部2
1から抜け出るのを阻止する。
Description
ト型パソコン等の機器本体とこれを開閉する回転体とを
回転可能に連結するためのヒンジ装置に関する。
体および回転体にそれぞれ設けられ支持筒部と、ヒンジ
体とを備えており、ヒンジ体の一端部と他端部とが機器
本体の支持筒部と回転体の支持筒部とにそれぞれ挿入さ
れる。これにより、機器本体と回転体とが回動可能に連
結されている。
場合には、まず機器本体および回転体の各支持筒部の軸
線を一致させる。その後、ヒンジ体を一方の支持筒部か
ら挿入する。そして、ヒンジ体の一端部を、一方の支持
筒部を貫通させて他方の支持筒部に挿入するようにして
いる。
した場合には、ヒンジ体が支持筒部から抜け出ることも
可能である。そこで、ヒンジ体が支持筒部から抜け出る
のを防止するために、一方の支持筒部の一端部に底部を
形成する一方、この底部と対向するヒンジ体の一端部に
底部を貫通する軸部を形成する。そして、底部を貫通し
て支持筒部から外部に突出した軸部の先端部に止め輪等
のストッパ部材を嵌め込むことにより、ヒンジ体が支持
筒部から抜け出るのを防止している。
ジ体の抜け止めをした場合には、ストッパ部材が必要に
なるとともに、ストッパ部材を装着する工程が必要にな
る。このため、部品点数および製造の手間が増加し、製
造コストが高くなるという問題があった。また、底部を
貫通した軸部およびストッパ部材が外部から見えないよ
うにするために、底部を一方の支持筒部の内側の端部に
形成するとともに、この一方の支持筒部を他方の支持筒
部の内側に配置している。ところが、そのようにする
と、ヒンジ体が挿入される他方の支持筒部の外側の開口
部が露出してしまう。このため、その開口部を化粧蓋等
によって塞がなければならなず、化粧蓋の分だけ部品点
数が増えるとともに、化粧蓋の取付工程が増えるため、
製造費がより一層嵩んでしまう。しかも、化粧蓋で他方
の支持筒部の開口部を塞いだとしても、化粧蓋と支持筒
部との間にはそれらの境界を示す線が現われるため、美
観を低下させるという問題があった。
を解決するためになされたもので、機器本体および回転
体に互いの軸線を一致させてそれぞれ設けられた支持筒
部と、各支持筒部に一端部と他端部とがそれぞれ挿入さ
れ、それによって上記機器本体と回転体とを回動可能に
連結するヒンジ体とを備えたヒンジ装置において、上記
二つの支持筒部のうちの一方の支持筒部(以下、この一
方の支持筒部を第1支持筒部と称し、他方の支持筒部を
第2の支持筒部と称する。)の内周面と上記ヒンジ体と
の間に、上記ヒンジ体が上記第1の支持筒部から少なく
とも一方向へ抜け出るのを阻止する係止機構を設けたこ
とを特徴としている。この場合、上記係止機構が、上記
第1の支持筒部の内周面に形成された係止凹部と、上記
ヒンジ体にその径方向へ変位可能に設けられ、上記ヒン
ジ体の径方向外側へ変位して上記係止凹部に嵌り込む係
止部とを有し、上記係止部は、上記第1の支持筒部の軸
線方向を向く上記係止凹部の側面に突き当たることによ
り、上記ヒンジ体が上記第1の支持筒部から一方向へ抜
け出るのを阻止することが望ましい。特に、上記係止部
が、基端部が上記ヒンジ体に一体に設けられ、先端部が
上記ヒンジ体の径方向へ変位することができるように全
体が弾性変形可能な係止片であることが望ましい。ま
た、上記第1、第2の支持筒部のうちの一方の支持筒部
は、その一端部に底部を有し、他端部が開口し、他方の
支持筒部は、両端部が開口しており、上記係止機構は、
ヒンジ体が上記一方の支持筒部側から上記他方の支持筒
部側へ向かって上記二つの支持筒部から抜け出るのを阻
止することが望ましい。特に、上記一方の支持筒部が互
いの軸線を一致させて二つ設けられるとともに、上記他
方の支持筒部が互いの軸線を一致させて二つ宛て設けら
れており、上記一方の二つの支持筒部は、それぞれの底
部を外側に位置させて軸線方向へ互いに離れて配置さ
れ、上記他方の二つの支持筒部は、軸線方向に互いに離
れ、かつ上記一方の二つの支持筒部の内側にそれぞれ隣
接するように配置され、互いに隣接する二組の支持筒部
に上記ヒンジ体がそれぞれ挿入されていることが望まし
い。さらに、上記機器本体および上記回転体がそれぞれ
携帯電話の電話機本体と蓋体とであってもよく、他のも
のであってもよい。
ついて図1〜図13を参照して説明する。図3は、この
発明が適用された携帯電話Aを示すものであり、この携
帯電話Aは、電話機本体(機器本体)Bと蓋体(回転
体)Cとを備えている。電話機本体Bと蓋体Cとは、左
右一対のヒンジ装置1A,1Bとによって回動可能に連
結されている。
されている。すなわち、図3および図4に示すように、
電話機本体Bの一端部(蓋体C側の端部)には、一対の
支持筒部11,12が形成されている。一対の支持筒部
11,12は、互いの軸線を一致させ、かつ軸線方向へ
互いに離れて配置されている。各支持筒部11,12
は、内側(互いに隣接する側)の端部が開口し、外側の
端部が底部11a,12aによってそれぞれ閉じられて
いる。
話機本体B側の端部には、両端が開口した一対の支持筒
部21,22が形成されている。一対の支持筒部21,
22は、支持筒部11,12と同一の内径および外径を
有しており、互いの軸線を一致させ、かつ軸線方向へ互
いに離れて配置されている。しかも、一対の支持部2
1,22は、支持筒部11,12間に入り込むことがで
きるよう、外側の間隔が一対の支持筒部21,22の内
側の間隔とほぼ同一になっている。したがって、一方の
支持筒部21は支持筒部11とその内側において隣接
し、他方の支持筒部22は支持筒部12とその内側にお
いて隣接している。また、一対の支持筒部12の間に
は、連結部13が形成されている。この連結部13は、
外径および内径が支持筒部21,22と同一の半円筒状
をなしており、両端部が支持筒部11,12にそれぞれ
連なっている。
2,22には、ヒンジ体3の一端部と他端部とがそれぞ
れ挿入されている。このヒンジ体3,3を介して支持筒
部11,12;12,22がそれぞれ回動可能に連結さ
れ、ひいては電話機本体Bと蓋体Cとが回動可能に連結
されている。支持筒部11,21およびヒンジ体3によ
ってヒンジ装置1Aが構成され、支持筒部12,22お
よびヒンジ体3によってヒンジ装置1Bが構成されてい
る。
21側から支持筒部11側へ向う方向へは底部11aに
よって抜け止めされ、支持筒部11側から支持筒部21
側へ向う方向へは、次の係止機構4によって抜け止めさ
れている。ヒンジ装置1Bのヒンジ体3も、支持筒部2
2側から支持筒部12側へ向う方向へは底部12aによ
って抜け止めされ、支持筒部12側から支持筒部22側
へ向う方向へは係止機構(図示せず)によって抜け止め
されている。ヒンジ装置1bの係止機構は、ヒンジ装置
1Aの係止機構4とは左右対称である。そこで、ここで
はヒンジ装置1Aの係止機構についてのみ説明する。
1の内周面には、その軸線に沿って一端から他端まで延
びるキー溝41が形成されている。一方、ヒンジ体3の
外周面にキー部42が形成されている。このキー部42
がキー溝41に嵌り込むことにより、ヒンジ体3の他端
部が支持筒部21に回転不能に連結されている。
沿って延びる係止凹部43が形成されている。この係止
凹部43は、キー溝41と同一の幅を有しており、支持
筒部11側の端部が開放され、逆側の端部が閉じられて
いる。この閉じられた端部の端面が、支持筒部21の軸
線方向支持筒部11側を向く係止面44になっている。
なお、係止凹部43の支持筒部11側の端部については
閉じておいてもよい。
端部には、係止片45が一体に形成されている。この係
止片45は、キー部44と同一の幅を有し、かつヒンジ
体3の周方向においてキー部44と同一位置に配置され
ている。係止片45は、支持筒部11から離れる方向へ
向かうにしたがってヒンジ体3の径方向外側へ向うよう
に傾斜しており、その高さ(ヒンジ体3の外周面から係
止片45の先端までの高さ)は、係止凹部43の深さ
(支持筒部21の内周面からの深さ)とほぼ同一か若干
深くなっている。また、係止片45の先端面は、ヒンジ
体3をその先端部が底部11aにほぼ接触するまで支持
筒部21から支持筒部11へ挿入したとき、係止面44
と対向するように配置されている。しかも、係止片45
は、その先端部がヒンジ体3の径方向へ変位することが
できるように全体が弾性変形可能になっている。それに
より、ヒンジ体3をその支持筒部21から挿入すると、
係止片45がキー溝42の底面に接触し、ヒンジ体3の
挿入にしたがってヒンジ体3の径方向内側へ向って弾性
変形される。そして、係止片45の先端が係止凹部42
に達すると、係止片45がヒンジ体3の径方向外側へ向
かって弾性的に復帰して係止凹部43に入り込むように
なっている。係止片45が係止凹部43に入り込んだ状
態では、ヒンジ体3が支持筒部11側から支持筒部21
側へ向って抜け出ようとすると、係止片45の先端面が
係止面44に突き当たる。これにより、ヒンジ体3が支
持筒部21から抜け出ることが阻止されている。
本体Bと蓋体Cとを連結する場合には、図3に示すよう
に、支持筒部11,12間に支持筒部21,22を入り
込ませる。そして、各筒部11〜22の軸線を一致させ
る。次に、ヒンジ装置3を連結部23側から支持筒部2
1および支持筒部11に順次挿入する。勿論、この場合
には、キー部44および係止片45を後側にし、逆側か
ら支持筒部21,11に順次挿入する。他方のヒンジ装
置3も同様に連結部23側から支持筒部22および支持
筒部12に順次挿入する。ヒンジ体の先端が底部11a
(12a)にほぼ接触するまでヒンジ体3を挿入する
と、係止片45が係止溝43に入り込み、係止面44と
係合する。これにより、ヒンジ体3が支持筒部11(1
2)側から支持筒部21(22)側へ向け出ることが阻
止される。また、電話機本体Bと蓋体Cとがヒンジ装置
1A,1Bによって回転自在に連結される。
ては、ヒンジ体3を支持筒部11,21;12,22に
単に挿入するだけでよく、止め輪等によって抜け止めす
る必要がない。したがって、その分の部品点数および手
間を省くことができる。また、外側に配置された支持筒
部11,12の外側の端部が底部11a,12aによっ
て閉じられているので、化粧蓋を用いる必要がなく、そ
の分だけ部品点数を減らすことができるとともに、化粧
蓋を装着する手間を省くことができる。よって、ヒンジ
装置1A,1Bの製造費を低減することができる。しか
も、化粧蓋が用いられておらず、支持筒部11,12の
外側の端部が底部11a,12aによって閉じられてい
ないので、支持筒部11,12の外側にそれと化粧蓋と
の境界を示す線が現われることがない。したがって、美
観を向上させることができる。なお、支持筒部21,2
2の内側の開口部が開いたままであるが、これは蓋体C
で電話機本体Bを閉じた状態では外部から目視されない
ので問題になることはない。
ンジ装置1Aを例にして説明する。図6〜図8に示すよ
うに、ヒンジ体3は、一対のヒンジ部材5,6、可動部
材7およびこれらを連結する連結軸8を主な構成要素と
している。
入されるものであり、図6〜図8および図9に示すよう
に、円筒部51を有している。この円筒部51は、支持
筒部11の内径とほぼ同一の外径を有しており、支持筒
部11側の一端(以下、先端と称し、他端を後端と称す
る)が開口し、後端部に底部52が形成されている。円
筒部51の後端部外周面には、上記キー部42が形成さ
れ、さらにキー部42から後方へ向って係止片45が形
成されている。したがって、ヒンジ部材5は、支持筒部
21に回動不能に挿入され、蓋体Cと一体に回動する。
また、円筒部51には、その先端面から後端面まで延び
る一対のガイド溝53,53が周方向に180°離れて
配置形成されている。このガイド溝53,53が形成さ
れることにより、円筒部51の周壁部が2分されてい
る。底部52の中央部には、上記連結軸8によって回転
自在に貫通される支持孔54が形成されている。
入されるものであり、図6〜図8および図11に示すよ
うに、支持筒部11の内径とほぼ同一の外径を有する円
板部61を有している。この円板部61の底部11a側
の端面には、これを横断するように直径線上を延びるキ
ー部62が形成されている。このキー部62に対応する
キー溝11bが上記底部11aに形成されている。そし
て、キー溝11bにキー部62が挿入されることによ
り、ヒンジ部材6が支持筒部11に回動不能に連結さ
れ、電話機本体Bと一体に回動するようになっている。
また、ヒンジ部材6には、その円板部61の一端面中央
部からキー部62まで貫通する断面略四角形をなす連結
孔63が形成されている。
に、円板状をなす頭部81と、この頭部81の一端面中
央部に一体に形成された断面円形の主軸部82と、この
主軸部82の先端面中央部に形成された断面略四角形の
固定軸部83と、この固定軸部83の先端面に形成され
た加締め部84とを同一軸線上に有している。主軸部8
2の頭部81側の端部は、上記ヒンジ部材5の支持孔5
4に相対回動自在に挿入されている。固定軸部83は、
ヒンジ部材6の連結孔63に回動不能に挿入されてい
る。そして、固定軸部83が連結孔63に挿入された
後、加締め部84が加締められることにより、ヒンジ部
材6が主軸部82の先端面に押し付けられた状態で固定
軸部83に固定されている。したがって、一対のヒンジ
部材5,6は、連結軸8を介して回動自在に連結されて
おり、電話機本体Bと蓋体Cとが相対回動すると、ヒン
ジ部材5,6が相対回動する。
0に示すように、ヒンジ部材6側の端部に円形の端板部
71を有している。この端板部71の中央部には、貫通
孔72が形成されている。この貫通孔72には、連結軸
8の主軸部82が相対回動自在に、かつ摺動自在に挿通
されている。端板部71には、ヒンジ部材5側へ向って
延びる1対のガイド腕73,73が周方向に180°離
れて配置形成されている。端板部71およびガイド腕7
3,73の外径は、支持筒部11の内径とほぼ同一であ
り、支持筒部11に回動自在に、かつ摺動自在に設けら
れている。また、ガイド腕73,73は、ヒンジ体5の
ガイド溝53,53に摺動自在に嵌り込んでいる。した
がって、可動部材7は、ヒンジ部材5に対してはガイド
溝53の長手方向(支持筒部11,21の軸線方向)へ
移動可能で、かつ回動不能であり、ヒンジ部材6に対し
ては支持軸部11,21の軸線方向へ移動可能、かつ回
動可能である。
(付勢手段)9が外挿されている。このコイルばね9
は、その一端部がヒンジ部材5の底部52に突き当た
り、他端部が可動部材7の端板部71に突き当たること
により、ヒンジ部材5の底部52を連結軸8の頭部81
に押し付ける一方、可動部材7の端板部71をヒンジ部
材6の円板部61に押し付けている。
1との接触面間には、係合機構100が設けられてい
る。この係合機構100は、上記コイルばね9の付勢力
により蓋体Cを電話機本体Bに対して所定の回動位置に
維持するためのものであり、電話機本体Bと蓋体Cとを
組み立てる際にそれらを組立位置に維持する機能と、蓋
体Cが電話機本体Bに突き当たってその前面を覆った閉
位置、およびこの閉位置から所定角度(例えば160°
程度)だけ回動した開位置に維持する機能との両者を有
している。
説明すると、図11〜図13に示すように、円板部61
の可動部材7側の端面には、一対の係合凹部101,1
01が形成されている。この係合凹部101,101
は、径方向に延び、周方向に180°離れて配置されて
いる。一方、端板部71のヒンジ部材6側の端面には、
係合突出部102,102が周方向に180°離れて配
置形成されている。この係合突出部102は、係合凹部
101とほぼ同様の断面形状を有しており、係合凹部1
02に嵌合可能である。係合突出部102が係合凹部1
01んだ状態では、コイルばね9の付勢力により、ヒン
ジ部材6と可動部材7とが節度をもって回動不能に連結
され、ヒンジ部材5,6が可動部材7を介して節度をも
って回動不能に連結される。これによって、ヒンジ部材
5のキー部42および係止片45とヒンジ部材6のキー
部62との位置関係が一定に維持される。
むキー溝41および係止溝43と、キー部62が嵌り込
むキー溝11bとは、電話機本体Bと蓋体Cとのなす角
を所定の角度にすると、特にこの実施の形態では開位置
における電話機本体Bと蓋体Cとのなす角度より若干大
きい170°程度の角度にすると、キー溝41および係
止溝43とキー溝11bとの位置関係が、係合突出部1
02が係合凹部101に嵌合した状態でのキー部42お
よび係止片45とキー部62との位置関係と同一になる
ように設定されている。したがって、電話機本体Bと蓋
体Cとのなす角度を所定の角度にするとともに、係合突
出部102を係合凹部101に係合させ、その状態でキ
ー部42とキー溝41とを位置合わせすれば、ヒンジ体
3を支持筒部21から支持筒部11に単に挿入するだけ
で、キー部42および係止片45をキー溝41および係
止溝43に嵌め込むことができるとともに、キー部62
をキー部11bに嵌め込むことができる。よって、ヒン
ジ体3の支持筒部11,21への組み付けを容易に行う
ことができる。
する機能を達成するための構成について説明すると、図
12に示すように、上記係合凹部101の両側には、係
合凹部101に沿って延びる係合凹部103,104が
それぞれの一側部を係合凹部101の側部と重ね合わせ
た状態で形成されている。なお、一方の係合凹部101
の両側に形成された係合凹部103,104と、他方の
係合凹部101の両側に形成された係合凹部103,1
04とは、点対称に配置されている。
102が係合凹部101,101に嵌った状態(この状
態では電話機本体Bと蓋体Cとのなす角度がほぼ170
°になっている。)から蓋体Cを閉位置側へ向かう方向
(図13において矢印X方向)へほぼ10°回動させる
と、蓋体Cが開位置に位置するようになっている。そし
て、この開位置においては、係合突出部102,102
の一方の側部が係合凹部103,103の側部に乗り上
がる。この結果、コイルばね9が蓋体Cを可動部材7お
よびヒンジ部材5を介して閉位置側から開位置側へ向う
方向(図13において矢印Y方向)へ付勢する。しかる
に、電話機本体Bと蓋体Cとは、組立完了後にはそれら
の間に設けられたストッパ部(図示せず)によって同方
向への回動が阻止されている。したがって、蓋体Cは開
位置に維持される。
位置させると、係合突出部102,102の他方の側部
が係合凹部104,104の側部に乗り上がる。この結
果、蓋体Cがコイルばね9により開位置側から閉位置側
へ向う方向(図13において矢印X方向)へ付勢され
る。しかるに、閉位置においては蓋体Cが電話機本体B
に突き当たっており、それ以上回動することができな
い。したがって、蓋体Cは閉位置に維持される。
定されるものでなく、適宜変更可能である。例えば、上
記の実施の形態においては、係止凹部42を蓋体Cの支
持筒部21,22に形成しているが、電話機本体Bの支
持筒部11に,12に形成してもよい。また、キー部4
4と係止片45とを周方向の同一個所に形成している
が、周方向の異なる個所に形成してもよい。さらに、弾
性変形可能な係止片45に代えて、ヒンジ体3のヒンジ
部材5にその外周面から出没可能な係止部材を設け、こ
の係止部材を弾性部材によってヒンジ自体3の径方向外
側へ向って付勢してもよい。
装置によれば機器本体と回動体とを回動可能に組み付け
るための手間を軽減することができるとともに、部品点
数を減らすことができ、それによってヒンジ装置の製造
費を大幅に低減することができるという効果が得られ
る。
する前のヒンジ体とを示す図である。
びにヒンジ体を、蓋体を開いた状態で示す図である。
る。
て、図9(A)はその正面図、図9(B)はその正断面
図、図9(C)はその平面図、図9(D)はその左側面
図、図9(E)はその右側面図である。
10(A)はその正面図、図10(B)はその正断面
図、図10(C)はその平面図、図10(D)はその平
断面図、図10(E)はその左側面図、図9(F)はそ
の右側面図である。
って、図11(A)はその左側面図、図11(B)はそ
の正断面図、図11(C)はその右側面図である。
面図である。
13)
体および回転体にそれぞれ設けられた支持筒部と、ヒン
ジ体とを備えており、ヒンジ体の一端部と他端部とが機
器本体の支持筒部と回転体の支持筒部とにそれぞれ挿入
される。これにより、機器本体と回転体とが回動可能に
連結されている。
話機本体B側の端部には、両端が開口した一対の支持筒
部21,22が形成されている。一対の支持筒部21,
22は、支持筒部11,12と同一の内径および外径を
有しており、互いの軸線を一致させ、かつ軸線方向へ互
いに離れて配置されている。しかも、一対の支持筒部2
1,22は、支持筒部11,12間に入り込むことがで
きるよう、外側の間隔が一対の支持筒部11,12の内
側の間隔とほぼ同一になっている。したがって、一方の
支持筒部21は支持筒部11とその内側において隣接
し、他方の支持筒部22は支持筒部12とその内側にお
いて隣接している。また、一対の支持筒部21,22の
間には、連結部23が形成されている。この連結部23
は、外径および内径が支持筒部21,22と同一の半円
筒状をなしており、両端部が支持筒部21,22にそれ
ぞれ連なっている。
端部には、係止片45が一体に形成されている。この係
止片45は、キー部42と同一の幅を有し、かつヒンジ
体3の周方向においてキー部42と同一位置に非阿智さ
れている。係止片45は、支持筒部11〜離れる方向へ
向かうにしたがってヒンジ体3の径方向外側へ向うよう
に傾斜しており、その高さ(ヒンジ体3の外周面から係
止片45の先端までの高さ)は、係止凹部43の深さ
(支持筒部21の内周面からの深さ)とほぼ同一か若干
大きな寸法になっている。また、係止片45の先端面
は、ヒンジ体3をその先端部が底部11aにほぼ接触す
るまで支持筒部21から支持筒部11へ挿入したとき、
係止面44と対向するように配置されている。しかも、
係止片45は、その先端部がヒンジ体3の径方向へ変位
することができるように全体が弾性変形可能になってい
る。それにより、ヒンジ体3をその支持筒部21から挿
入すると、係止片45がキー溝42の底面に接触し、ヒ
ンジ体3の挿入にしたがってヒンジ体3の径方向内側へ
向って弾性変形される。そして、係止片45の先端が係
止凹部43に達すると、係止片45がヒンジ体3の径方
向外側へ向かって弾性的に復帰して係止凹部43に入り
込むようになっている。係止片45が係止凹部43に入
り込んだ状態では、ヒンジ体3が支持筒部11側から支
持筒部21側へ向って抜け出ようとすると、係止片45
の先端面が係止面44に突き当たる。これにより、ヒン
ジ体3が支持筒部21から抜け出ることが阻止されてい
る。
本体Bと蓋体Cとを連結する場合には、図3に示すよう
に、支持筒部11,21間に支持筒部21,22を入り
込ませる。そして、各筒部11〜22の軸線を一致させ
る。次に、ヒンジ体3を連結部23側から支持筒部21
および支持筒部11に順次挿入する。勿論、この場合に
は、キー部42および係止片45を後側にし、それらと
逆側から支持筒部21,11に順次挿入する。他方のヒ
ンジ体3も同様に連結部23側から支持筒部22および
支持筒部12に順次挿入する。ヒンジ体3の先端が底部
11a(12a)にほぼ接触するまでヒンジ体3を挿入
すると、係止片45が係止凹部43に入り込み、係止面
44と係合する。これにより、ヒンジ体3が支持筒部1
1(12)側から支持筒部21(22)側へ抜け出るこ
とが阻止される。また、電話機本体Bと蓋体Cとがヒン
ジ装置1A,1Bによって回転自在に連結される。
入されるものであり、図6〜図8および図11に示すよ
うに、支持筒部11の内径とほぼ同一の外径を有する円
板部61を有している。この円板部61の底部11a側
の端面には、これを横断するように直径線上を延びるキ
ー部62が形成されている。このキー部62に対応する
キー溝11bが上記底部11aに形成されている(図
1、図2参照)。そして、キー溝11bにキー部62が
挿入されることにより、ヒンジ部材6が支持筒部11に
回動不能に連結され、電話機本体Bと一体に回動するよ
うになっている。また、ヒンジ部材6には、その円板部
61の一端面中央部からキー部62まで貫通する断面着
四角形をなす連結孔63が形成されている。
説明すると、図11〜図13に示すように、円板部61
の可動部材7側の端面には、一対の係合凹部101,1
01が形成されている。この係合凹部101,101
は、径方向に延び、周方向に180°離れて配置されて
いる。一方、端板部71のヒンジ部材6側の端面には、
係合突出部102,102が周方向に180°離れて配
置形成されている。この係合突出部102は、係合凹部
101とほぼ同様の断面形状を有しており、係合凹部1
01に嵌合可能である。係合突出部102が係合凹部1
01に嵌り込んだ状態では、コイルばね9の付勢力によ
り、ヒンジ部材6と可動部材7とが節度をもって回動不
能に連結され、ヒンジ部材5,6が可動部材7を解して
節度をもって回動不能に連結される。これによって、ヒ
ンジ部材5のキー部42および係合片45とヒンジ部材
6のキー部62との位置関係が一定に維持される。
むキー溝41及び係止凹部43と、キー部62が嵌り込
むキー溝11bとは、電話機本体Bと蓋体Cとのなす角
を所定の角度にすると、特にこの実施の形態では開位置
における電話機本体Bと蓋体Cとのなす角度より若干大
きい170°程度の角度にすると、キー溝41および係
止凹部43とキー溝11bとの位置関係が、係合突出部
102が係合凹部101に嵌合した状態でのキー部42
および係止片45とキー部62との位置関係と同一にな
るように設定されている。したがって、電話機本体Bと
蓋体Cとのなす角度を所定の角度にするとともに、係合
突出部102を係合凹部101に係合させ、その状態で
キー部42とキー溝41とを位置合わせすれば、ヒンジ
体3を支持筒部21から支持筒部11Bに単に挿入する
だけで、キー部42および係止片45をキー溝41およ
び係止凹部43に嵌め込むことができるとともに、キー
部62をキー溝11bに嵌め込むことができる。よっ
て、ヒンジ体3の支持筒部11,21への組み付けを容
易に行うことができる。
定されるものでなく、適宜変更可能である。例えば、上
記の実施の形態においては、係止凹部43を蓋体Cの支
持筒部21,22に形成しているが、電話機本体Bの支
持筒部11,12に形成してもよい。また、キー部42
と係止片45とを周方向の同一箇所に形成しているが、
周方向の異なる箇所に形成してもよい。さらに、弾性変
形可能な係止片45に代えて、ヒンジ体3のヒンジ部材
5にその外周面から出没可能な係止部材を設け、この係
止部材を弾性部材によってヒンジ体3の径方向外側へ向
って付勢してもよい。
Claims (6)
- 【請求項1】 機器本体および回転体に互いの軸線を一
致させてそれぞれ設けられた支持筒部と、各支持筒部に
一端部と他端部とがそれぞれ挿入され、それによって上
記機器本体と回転体とを回動可能に連結するヒンジ体と
を備えたヒンジ装置において、 上記二つの支持筒部のうちの一方の支持筒部(以下、こ
の一方の支持筒部を第1支持筒部と称し、他方の支持筒
部を第2の支持筒部と称する。)の内周面と上記ヒンジ
体との間に、上記ヒンジ体が上記第1の支持筒部から少
なくとも一方向へ抜け出るのを阻止する係止機構を設け
たことを特徴とするヒンジ装置。 - 【請求項2】 上記係止機構が、上記第1の支持筒部の
内周面に形成された係止凹部と、上記ヒンジ体にその径
方向へ変位可能に設けられ、上記ヒンジ体の径方向外側
へ変位して上記係止凹部に嵌り込む係止部とを有し、上
記係止部は、上記第1の支持筒部の軸線方向を向く上記
係止凹部の側面に突き当たることにより、上記ヒンジ体
が上記第1の支持筒部から一方向へ抜け出るのを阻止す
ることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。 - 【請求項3】 上記係止部が、基端部が上記ヒンジ体に
一体に設けられ、先端部が上記ヒンジ体の径方向へ変位
することができるように全体が弾性変形可能な係止片で
あることを特徴とする請求項2に記載のヒンジ装置。 - 【請求項4】 上記第1、第2の支持筒部のうちの一方
の支持筒部は、その一端部に底部を有し、他端部が開口
し、他方の支持筒部は、両端部が開口しており、上記係
止機構は、ヒンジ体が上記一方の支持筒部側から上記他
方の支持筒部側へ向かって上記二つの支持筒部から抜け
出るのを阻止することを特徴とする請求項1〜3のいず
れかに記載のヒンジ装置。 - 【請求項5】 上記一方の支持筒部が互いの軸線を一致
させて二つ設けられるとともに、上記他方の支持筒部が
互いの軸線を一致させて二つ宛て設けられており、上記
一方の二つの支持筒部は、それぞれの底部を外側に位置
させて軸線方向へ互いに離れて配置され、上記他方の二
つの支持筒部は、軸線方向に互いに離れ、かつ上記一方
の二つの支持筒部の内側にそれぞれ隣接するように配置
され、互いに隣接する二組の支持筒部に上記ヒンジ体が
それぞれ挿入されていることを特徴とする請求項4に記
載のヒンジ装置。 - 【請求項6】 上記機器本体および上記回転体がそれぞ
れ携帯電話の電話機本体と蓋体とであることを特徴とす
る請求項1〜5のいずれかに記載のヒンジ装置。
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