JP2016195324A - アンテナおよび移相制御装置 - Google Patents

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央 丸山
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Abstract

【課題】アンテナの位相をずらすための駆動力を供給する駆動源の交換を容易にする。【解決手段】本発明のアンテナは、複数のアンテナ素子と、複数のアンテナ素子が送受信する信号の位相をずらす移相器と、複数のアンテナ素子および移相器を収容するカバーと、カバーの内部に向けて挿入され、移相器に位相をずらすための駆動力を供給する電動ユニット50と、電動ユニット50が挿入されることにともない、電動ユニット50との駆動の連結および電気的な接続を行う被駆動体およびケーシング端子とを備える。【選択図】図8

Description

本発明は、アンテナおよび移相制御装置に関する。
移動体通信の基地局用のアンテナ(基地局アンテナ)には、ダイポールアンテナなどのアンテナ素子をアレイ状に並べたアレイアンテナが多く用いられる。そして、移相器によりアレイアンテナのそれぞれのアンテナ素子に供給される入力信号又はそれぞれのアンテナ素子が受信した出力信号の位相が制御されることで、アレイアンテナの指向性が設定される。
特許文献1には、電子制御回路と電動機とを含むアンテナ制御装置が設けられ、可動式無線アンテナの保護カバーの外側に又は好ましくは保護カバーの下方に完成ユニットとしてもアンテナ制御装置を追加装備できることが記載されている。
特許第3913678号公報
ところで、アンテナに設けられた駆動源からの駆動力を利用して、アンテナの位相をずらす態様が考えられる。例えば、この駆動源が故障した場合などにおいては、駆動源を交換することが必要となる。
本発明の目的は、アンテナの位相をずらすための駆動力を供給する駆動源の交換を容易にすることにある。
かかる目的のもと、本発明が適用されるアンテナは、複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子が送受信する信号の位相をずらす移相体と、前記複数のアンテナ素子および前記移相体を収容するアンテナ筺体と、前記アンテナ筺体の内部に向けて挿入され、前記移相体に前記位相をずらすための駆動力を供給する駆動機構と、前記駆動機構が挿入されることにともない、当該駆動機構との駆動の連結および電気的な接続を行う接続機構とを備えるアンテナである。
ここで、前記駆動機構は、前記接続機構を介して制御信号を受け駆動する駆動源を備えることを特徴とすることができる。この場合、駆動機構の構成を簡易にすることができる。
また、前記駆動機構は、当該駆動機構が前記アンテナ筺体に挿入された状態で当該アンテナ筺体から突出する把手を備えることを特徴とすることができる。この場合、駆動機構の交換作業が容易となる。
また、前記駆動機構は、前記アンテナ筺体の底部から上側に向けて挿入されることを特徴とすることができる。この場合、接続機構が水滴や粉塵などの影響を受けることが抑制される。
また、前記駆動機構は、前記底部から上側に向かう向きにおける先端側に前記接続機構を備えることを特徴とすることができる。この場合、接続機構が水滴や粉塵などの影響を受けることが抑制される。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される移相制御装置は、複数のアンテナ素子と、当該複数のアンテナ素子が送受信する信号の位相をずらす移相体と、当該複数のアンテナ素子および当該移相体を収容するアンテナ筺体とを備えるアンテナ本体の当該アンテナ筺体に挿入され、当該移相体に当該位相をずらすための駆動力を供給する駆動機構と、前記駆動機構が挿入されることにともない、当該駆動機構との駆動の連結および電気的な接続を行う接続機構とを備え、前記移相体を制御する移相制御装置である。
本発明によれば、アンテナの位相をずらすための駆動力を供給する駆動源の交換が容易になる。
(a)乃至(c)は本実施の形態におけるアンテナの説明図である。 移相制御器の説明図である。 ケーシングの斜視図である。 固定機構の説明図である。 (a)乃至(c)は被駆動体の説明図である。 移動体の説明図である。 (a)乃至(c)は基板本体の説明図である。 電動ユニットの説明図である。 (a)乃至(d)は電動ユニットの上側端部の説明図である。 電動ユニットの固定態様の説明図である。 手動ユニットの説明図である。 (a)および(b)は手動ユニットにおけるロック機構の説明図である。 (a)乃至(c)は駆動部および第3支持板の動作の説明図である。 (a)乃至(c)は爪部およびハンドル部の動作の説明図である。 駆動部および被駆動体の動作の説明図である。 手動ユニットの固定態様の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<アンテナ1>
図1(a)乃至(c)は、本実施の形態におけるアンテナ1の説明図である。より具体的には、図1(a)はアンテナ1の正面図であり、図1(b)はアンテナ1の側面図であり、図1(c)はアンテナ1の背面図である。なお、図1(a)乃至(c)においては、作図の都合上、カバー本体111を破線で示している。
図1に示すように、アンテナの一例であるアンテナ1は、アンテナ素子3と、反射板5と、ビーム・チルト角を変更する移相器(移相体)7と、移相器7を制御する移相制御器10と、これらの構成部材を収容するカバー(アンテナ筺体の一例)11とを備える。
図示のアンテナ1においては、複数のアンテナ素子3が、板面が略長方形状に形成された反射板5の長手方向に沿って配置されている。また、移相器7および移相制御器10は、カバー11の内部であって、反射板5を挟んでアンテナ素子3とは反対側に配置されている。
ここで、図1(c)に示すように、移相器7は、円弧状のストリップ線路(不図示)が形成された誘導体基板720と、一端が誘導体基板720に回転可能に支持されストリップ線路に沿って回転する回転アーム730とを備える。
また、カバー11は、略円筒状のカバー本体111と、カバー本体111の一方(上側)の端部を覆う上蓋113と、カバー本体111の他方(下側)の端部を覆う下蓋(底部)115とを備える。
また、図示の例においては、移相制御器10は、カバー11の下蓋115に設けられている。また、移相制御器10においては、接続部材375(後述)が移相器7の回転アーム730に対して接続される。そして、この接続部材375が移動することにより、回転アーム730が回転し、結果としてアンテナ1のビーム・チルト角が変更される。
なお、以下の各構成部材の説明においては、アンテナ1に装着された配置(図1参照)を基準として、各方向を説明することがある。
すなわち、アンテナ1における上下方向を、単に上下方向と呼ぶことがある。また、この上下方向における一方を上側、他方を下側と呼ぶことがある。また、アンテナ1に装着された配置においてアンテナ1の幅方向を、単に幅方向と呼ぶことがある。この幅方向における一方を一方側、他方を他方側と呼ぶことがある。また、アンテナ1に装着された配置においてアンテナ1の外内方向を、単に外内方向と呼ぶことがある。この外内方向における一方を外側、他方を内側と呼ぶことがある。
<移相制御器10>
図2は、移相制御器10の説明図である。
図2に示すように、移相制御器10は、カバー11(下蓋115)に設けられるケーシング30と、ケーシング30に対して各々着脱可能に設けられる電動ユニット50および手動ユニット70とを備える。
ここで、電動ユニット50および手動ユニット70は、ケーシング30に対して各々挿入および引き抜き可能である。また、電動ユニット50および手動ユニット70のいずれか一方が挿入されているときは、他方はその挿入箇所に挿入できない。言い替えると、電動ユニット50および手動ユニット70は、択一的にケーシング30へ差し込まれ、カバー11の内部に配置される。詳細は後述するが、電動ユニット50および手動ユニット70は、交換可能となるよう互いに対応する寸法で構成されている。
なお、ここでは説明の都合上、移相制御器10が、電動ユニット50および手動ユニット70の両者を備える構成として説明をするが、移相制御器10が、電動ユニット50および手動ユニット70のいずれか一方を備える構成であってもよい。
<ケーシング30>
図3は、ケーシング30の斜視図である。
図3に示すように、ケーシング30は、下蓋115(図1参照)に固定される本体31と、本体31によって回転可能に支持される回転体35と、回転体35の回転にともない上下方向に移動する移動体37と、電動ユニット50(図2参照)に対して電気的に接続されるケーシング端子39とを備える。なお、これらの本体31、回転体35、および移動体37は、例えばポリオキシメチレン(POM)などの樹脂により形成されるが、アルミニウム等の金属を鋳造して形成しても良い。
本体31は、中心軸が上下方向に沿う略円筒状の部材である。
この本体31は、下側端部に径方向外側に拡がる拡開部(フランジ)310を備える。また、本体31における下側に形成された開口は、電動ユニット50(および手動ユニット70)が挿入される挿入孔311である。
また、本体31の内周面は、電動ユニット50(および手動ユニット70)を支持するユニット支持部313である。なお、ユニット支持部313は、上側端部に、上側に進むに従い径が小さくなるテーパ314を備える。
また、本体31の上側端部は、回転体35の下側端部を回転可能に支持する回転支持部315である。この回転支持部315は、ユニット支持部313よりも小径の略円筒状の部分である。
また、本体31は、移動体37をスライド移動可能に支持する移動体支持部317を備える。図示の例においては、移動体支持部317は、拡開部310を上下方向に貫通した貫通孔3171、および上下方向に沿って設けられたレール3173である。なお、この貫通孔3171は、スライドゲージ373(後述)が挿入されかつスライドゲージ373をスライド移動可能に支持する寸法である。
また、本体31は、ケーシング端子39を支持する端子支持部319を備える。図示の例においては、端子支持部319は、本体31(ユニット支持部313)の上側端部にて、本体31の径方向に貫通する貫通孔である。そして、この貫通孔に、ケーシング端子39が挿入される。
さらに、本体31は、本体31に挿入された電動ユニット50(あるいは手動ユニット70)の上下方向の移動を規制する固定機構321を備える。なお、この固定機構321については、後述する。
なお、図示の例においては、本体31は、互いに嵌め合わされる2つの部材により構成される。より具体的には、本体31は、本体31の外側側面を構成する外側部材324と、本体31の内側側面を構成する内側部材326とを備える。
回転体35は、外周面にねじ溝351が形成された回転軸352と、回転軸352の下側端部に設けられた被駆動体(内歯車)353とを備える。回転軸352は、中心軸が上下方向に沿う円柱状の部材である。また、被駆動体353は、本体31の回転支持部315によって支持される。また、図示の例においては、回転軸352および被駆動体353は、一体として形成される。なお、被駆動体353については後述する。
移動体37は、回転軸352に設けられたスライドブロック371と、このスライドブロック371に一端が固定されスライドブロック371から下側に延びるスライドゲージ373と、スライドブロック371に一端が固定されスライドブロック371から上側に延びる接続部材375とを備える。なお、移動体37の構成および動作については後述する。
ケーシング端子39は、端子支持部319に挿入される基板本体(パッド基板)391と、基板本体391に接続されたケーブル395とを備える。このケーシング端子39は、電動ユニット50(図2参照)に対して供給される電力や制御信号を伝送する。ケーシング端子39および被駆動体353は、接続機構の一例である。なお、基板本体391については後述する。
<固定機構321>
図4は、固定機構321の説明図である。
次に、図4を参照しながら固定機構321について説明をする。
図4に示すように、固定機構321は、本体31の拡開部310に設けられる。この固定機構321は、拡開部310の下側面312から下側に向けて突出して設けられた爪部323と、下側面312に設けられたねじ孔325とを備える。
爪部323は、電動ユニット50のフランジ58(後述)、あるいは手動ユニット70の固定板74(後述)と掛かり合い、電動ユニット50あるいは手動ユニット70の移動を制限する。
また、ねじ孔325は、ボルト61(後述)を介して、電動ユニット50(あるいは手動ユニット70)を固定(移動を制限)する。
<被駆動体353>
図5(a)乃至(c)は、被駆動体353の説明図である。より具体的には、図5(a)は被駆動体353の斜視図であり、図5(b)は被駆動体353を下側からみた図であり、図5(c)は被駆動体353の上下方向に沿う断面図である。
次に、図5(a)乃至(c)を参照しながら、被駆動体353について説明をする。
図5(a)に示すように、被駆動体353は、略円柱状であり、下側面に断面略円形上の開口354を備える。そして、この開口354の内周面には、内歯355が形成される。さらに、内歯355は、上下方向の下側の位置に台形セレーション357を備える。
図5(b)および(c)に示すように、台形セレーション357は、内歯355の一部として形成され、上側に進むに従い径が小さくなる傾斜部分である。さらに説明をすると、台形セレーション357における歯間のピッチは、下側よりも上側の方が小さい(狭い)。
また、図5(c)に示すように、台形セレーション357における傾斜角度αは、例えば5度乃至30度であり、好ましくは10度乃至25度、より好ましくは15度乃至20度である。
<移動体37>
図6は、移動体37の説明図である。
次に、図6を参照しながら、移動体37について説明をする。
上述のように、移動体37は、スライドブロック371と、スライドゲージ373と、接続部材375とを備える。
スライドブロック371は、略直方体状の部材であり、回転軸352が貫通する貫通孔372を備える。この貫通孔372の内周面には、回転軸352のねじ溝(雄ねじ)351と噛み合うねじ溝(雌ねじ、不図示)が形成されている。
スライドゲージ373は、長尺状の部材である。このスライドゲージ373は、上下方向に沿って配置される。図示の例においては、スライドゲージ373の下側端部は、本体31の移動体支持部317によって支持され、スライドゲージ373の上側端部は、スライドブロック371に対して固定される。さらに、スライドゲージ373は、長手方向に沿って目盛(不図示)が形成される。
接続部材375は、長尺状の部材である。この接続部材375は、上下方向に沿って配置される。図示の例においては、接続部材375の下側端部は、スライドブロック371に固定され、接続部材375の上側端部は、移相器7の回転アーム730の一端に接続される(図1(c)参照)。
次に、図6を参照しながら、回転体35および移動体37の動作について説明をする。
まず、回転体35の回転軸352が回転すると、回転軸352に設けられたスライドブロック371は、回転軸352とともに回転しようとする。一方で、スライドブロック371は、スライドゲージ373を介して、本体31の移動体支持部317によって支持されている。したがって、スライドブロック371が回転軸352とともに回転することは抑制されている状態である。
この状態において、回転軸352が回転すると、スライドブロック371は上下方向に移動する。このスライドブロック371の移動にともない、接続部材375が回転アーム730(図1参照)を回転させる。その結果、ビーム・チルト角が変更される。
なお、スライドブロック371が上下方向に移動することにともない、スライドゲージ373が上下方向に移動する。この上下方向の移動により、スライドゲージ373が貫通孔3171から突出する量(図中距離P1参照)が変化する。そして、この突出する量を、スライドゲージ373の表面に形成された目盛(不図示)によって把握することで、回転軸352の回転角度(ビーム・チルト角)を外部から検知し得る。
<基板本体391>
図7(a)乃至(c)は、基板本体391の説明図である。より具体的には、図7(a)は基板本体391の上下方向下側からみた正面図であり、図7(b)は基板本体391と本体31との配置を説明する図であり、図7(c)は基板本体391と外側部材324との配置を説明する図である。
次に、図7(a)乃至(c)を参照しながら、基板本体391を説明する。
図7(a)に示すように、基板本体391は、ケーブル395が接続される側と対向する対向端部に形成された湾曲切り欠き393と、この対向端部に設けられ対向端部の幅が広がる向きに突出する突起397とを備える。図示の例においては、湾曲切り欠き393を挟んで2つの突起397を有する。
また、図7(b)に示すように、基板本体391は、本体31に設けられた端子支持部319によって支持される。より具体的には、基板本体391は、本体31を構成する外側部材324および内側部材326を互いに嵌め合わせる前に、外側部材324の内周面側から、基板本体391を端子支持部319へと挿入して設けられる。
端子支持部319に挿入された基板本体391は、湾曲切り欠き393が形成された側が、本体31の内部に位置し、ケーブル395が接続される側が、本体31の外部に突出した配置となる。さらに説明をすると、図7(c)に示すように、湾曲切り欠き393は、本体31の回転支持部315の内周面に沿うよう配置される。
また、図7(b)および(c)に示すように、基板本体391は、本体31の径方向において外側部材324および内側部材326に挟まれた配置となる。このことにより、基板本体391が、本体31の径方向に移動することが制限される。
<電動ユニット50>
図8は、電動ユニット50の説明図である。
次に、図8を参照しながら、電動ユニット50について説明をする。
図8に示すように、駆動機構および移相制御装置の一例である電動ユニット50は、ケーシング30の本体31(図3参照)に挿入されるユニット本体51と、ユニット本体51の内部に収容されるモータ(駆動源)52と、モータ52の回転角度を制御するポテンショメータ53と、ユニット本体51内への水滴や粉塵の進入を抑制するガスケット54とを備える。また、電動ユニット50は、ユニット本体51の一端に、ケーシング30のケーシング端子39(図3参照)と電気的に接続されるユニット端子55と、回転体35(図3参照)と機械的に接続される駆動部(外歯車)56とを備える。また、電動ユニット50は、ユニット本体51の他端に、ユニット本体51の挿入および引き抜きを行う際に作業者が把持する把手57と、ユニット本体51の外周に設けられたフランジ58と、フランジ58に設けられた貫通孔59とを備える。なお、ユニット端子55および駆動部56は、接続機構の一例である。
ここで、電動ユニット50のユニット本体51は、略円柱状に形成される。より具体的には、図示のユニット本体51は、断面の形状が略楕円である。このユニット本体51は、ユニット支持部313(図3参照)に対応する形状である。また、このユニット本体51は、上下方向に沿って配置される。さらに説明をすると、ユニット本体51の上側にユニット端子55および駆動部56が配置され、ユニット本体51の下側に把手57およびフランジ58が配置される。このように断面形状を略楕円形状とすることで、このユニット本体51を、ユニット支持部313(図3参照)に挿入する際にも容易に位置出しをすることが可能となる。
詳細は後述するが、電動ユニット50がケーシング30の本体31(図3参照)に挿入されることにともない、ユニット本体51の先端に設けられた駆動部56が、ケーシング30の被駆動体353(図3参照)と噛み合う。また、ユニット本体51の先端に設けられたユニット端子55が、ケーシング30のケーシング端子39(図3参照)と電気的に接続される。
また、電動ユニット50は、ケーシング端子39を介して制御信号を受ける。制御信号を受けた電動ユニット50は、モータ52を駆動し、駆動部56を介して被駆動体353を回転させる。この被駆動体353の回転にともない、接続部材375(図1参照)が移動し、結果としてアンテナ1(図1参照)のビーム・チルト角が変更される。すなわち、電動ユニット50は、電動でアンテナ1のビーム・チルト角を変更する。
さて、図示の例においては、ユニット本体51の内部に、モータ52とポテンショメータ53などが収容された一体構造である。すなわち、電動ユニット50は、モジュール化した構成である。
なお、図示の例におけるユニット本体51の内部では、モータ52とポテンショメータ53とが上下方向に並べて設けられる。付言すると、モータ52とポテンショメータ53とが上下方向に並ぶことにより、ユニット本体51の断面積が抑制され、結果として、下蓋115において電動ユニット50が占める面積が抑制される。
<電動ユニット50の上側端部>
図9(a)乃至(d)は、電動ユニット50の上側端部の説明図である。より具体的には、図9(a)は電動ユニット50の駆動部56周辺の斜視図であり、図9(b)は駆動部56の側面図であり、図9(c)は上側からみた駆動部56の正面図であり、図9(d)は電動ユニット50のユニット端子55周辺の斜視図である。
次に、図9(a)乃至(d)を参照しながら、電動ユニット50の上側端部について説明をする。なお、この電動ユニット50の上側端部は、下側から上側に向かう電動ユニット50の挿入方向における先端側端部である。
まず、図9(a)に示すように、電動ユニット50の上側端部には、駆動部56が設けられる。図9(b)に示すように、駆動部56は、略円柱であり、外周面には、被駆動体353の内歯355(図5(a)参照)と噛み合う外歯561が形成されている。また、図9(c)に示すように、外歯561の上側(先端側)端部には、面取り563が形成されている。
この駆動部56は、被駆動体353の開口354(図5(a)参照)内に進入することにより、被駆動体353と噛み合い、モータ52の駆動力を伝達する。言い替えると、駆動部56および被駆動体353は、モータ52の出力を伝達する伝達部として機能する。
さらに説明をすると、電動ユニット50を挿入する際に、内歯355と外歯561との回転角度がずれている状態であっても、開口354内に駆動部56が進入する動作において、駆動部56の外歯561が、内歯355の台形セレーション357(図5(a)参照)を押す。このことにともない、被駆動体353が受動的に回転し、内歯355と外歯561との角度が合う。その結果、内歯355と外歯561とが噛み合う状態となる。言い替えると、台形セレーション357が、内歯355と外歯561との回転角度を調整する。特に前述したように台形セレーション357における傾斜角度αを適切な値に設定することで、よりスムーズに駆動部56は、被駆動体353の開口354(図5(a)参照)内に進入させることが出来る。
さて、図9(d)に示すように、電動ユニット50の上側端部には、ユニット端子55が設けられる。このユニット端子55は、弾性変形可能な接点(所謂ばね式接点)により構成される。
ユニット端子55は、ケーシング30の基板本体391(図7(a)参照)と接触することにより、基板本体391との間で、電動ユニット50の制御信号を伝達する。
また、ユニット端子55は、弾性変形することにより、電動ユニット50の上下方向の位置が変動した際にも、基板本体391との電気的な接続を維持する。
ここで、本実施の形態においては、電動ユニット50がケーシング30(図3参照)の本体31(図3参照)に挿入されることにより、駆動部56が被駆動体353と噛み合う(嵌合する)とともに、ユニット端子55がケーシング端子39と電気的に接続される。すなわち、電動ユニット50は、ケーシング30に挿入されることにより、ケーシング30に対して、機械的および電気的に接続される。
なお、本実施の形態ではユニット端子55の位置を電動ユニット50の上側端部としたが、この位置は上側端部に限らず、上側側面部や電動ユニット50の上下方向における中間部等であってもよい。
さて、本実施の形態によれば、例えばアンテナ1(図1参照)設置後に、電動ユニット50が備えるモータ52が故障した場合であっても、アンテナ1を停波させずに故障対応し得る。さらに説明をすると、アンテナ1全体を取り外すことなく、アンテナ1を稼働させた状態で、故障した電動ユニット50を引き抜き、新たな電動ユニット50と交換し得る。さらにまた、アンテナ1を分解せずに、モータ52を交換し得る。
<電動ユニット50の固定態様>
図10は、電動ユニット50の固定態様の説明図である。
次に、図10を参照しながら、電動ユニット50をケーシング30に固定する態様について説明をする。
図10に示すように、電動ユニット50は、ケーシング30の爪部323、およびボルト61を介して、ケーシング30に対して固定される。具体的に説明をすると、電動ユニット50のフランジ58が、爪部323およびボルト61によって押圧される。このことにより、電動ユニット50が固定(上下方向の移動を制限)された状態となる。
次に、電動ユニット50がケーシング30に挿入されてから固定されるまでの動作について説明をする。
まず、電動ユニット50が挿入される際には、爪部323が、弾性変形しながら電動ユニット50の通過経路から退避する。そして、電動ユニット50が挿入方向に移動しフランジ58が通過すると、爪部323がフランジ58に掛かり合う状態となる。このことにより、例えば、作業者が誤って手を離してしまった場合でも、電動ユニット50がケーシング30外に抜ける(落下する)ことが抑制される。付言すると、爪部323は、電動ユニット50が落下することを抑制する落下抑制機構として捉えることができる。
そして、この状態で、フランジ58に形成された貫通孔59にボルト61が固定される。言い替えると、爪部323によって、電動ユニット50を仮で固定(簡易のロック)した後に、ボルト61でさらに固定するという、2段階で固定が施される構成である。
ここで、2段階のうちの1段階目で、電動ユニット50が仮止めされることにより、例えば、作業者が電動ユニット50から手を離すことが可能となり、作業者がボルト61を締めつける作業が容易となり得る。なお、2段階のうちの2段階目でボルト61により固定されることで、電動ユニット50が外力を受けた際にも、ユニット端子55(図9(d)参照)とケーシング端子39(図9(d)参照)との電気的な接続が確保される。
さて、図示の例においては、爪部323およびボルト61は、略楕円形状に形成されたフランジ58の長手方向両端側にそれぞれ配置されている。この配置により、ケーシング30内に挿入された電動ユニット50が回転することが抑制される。また、図示のフランジ58は、外周に切り欠き581を備える。この切り欠き581は、爪部323を受ける寸法となっている。この切り欠き581によっても、電動ユニット50が回転することが抑制される。
また、図10に示すように、電動ユニット50が固定された状態においては、フランジ58および把手57が、ケーシング30の外部に露出する。さらに説明をすると、把手57が外部に突出している。このことにより、電動ユニット50を引き抜く際に、作業者が把手57を把持し易くなる。
さらに、図示の例においては、電動ユニット50が固定された状態においては、ケーシング30の挿入孔311よりも上側に、駆動部56(図9(d)参照)およびユニット端子55(図9(d)参照)が配置される。したがって、駆動部56およびユニット端子55が、挿入孔311と電動ユニット50との間から侵入し得る水滴や粉塵などにより、影響を受けることが抑制される。また、上述のように、電動ユニット50はガスケット54(図8参照)などを設けた防水防塵構造としている。したがって、電動ユニット50の内部の構成部材が水滴や粉塵などの影響を受けることが、ガスケット54などによって抑制される。
<手動ユニット70>
図11は、手動ユニット70の説明図である。
次に、図11を参照しながら、手動ユニット70について説明をする。
図11に示すように、手動ユニット70は、円筒部71と、円筒部71の軸方向に沿って複数設けられ円筒部71を支持する支持板73(第1支持板731、第2支持板733、第3支持板735)と、第1支持板731の下側面に固定された固定板74と、作業者が操作するハンドル部(つまみ)75と、円筒部71を貫通して設けられるとともに一端がハンドル部75と接続される軸部76と、軸部76の他端に設けられる駆動部(外歯車)77とを備える。なお、図示の例では、手動ユニット70は、例えばポリオキシメチレン(POM)などの樹脂により形成されるが、アルミニウム等の金属により形成されていてもよい。
円筒部71は、中心軸が上下方向に沿って配置される。図示の例における円筒部71は、両端を第1支持板731および第3支持板735によって挟まれて設けられる。
支持板73(第1支持板731、第2支持板733、第3支持板735)は、略楕円形の板部材である。また、支持板73の各々には、貫通孔7310、7330、7350が形成され、円筒部71が挿入され、接着材等で固定されている。
この支持板73は、ケーシング30のユニット支持部313(図3参照)に対応する形状である。さらに説明をすると、支持板73の外形は、電動ユニット50(図8参照)のユニット本体51の外形と対応する寸法である。具体的には、例えば支持板73における長手方向の長さと、ユニット本体51の断面における長手方向の長さとは、長さL1で一致する(図8参照)。また、前述した様に支持板73と円筒部71が固定されることにより、手動ユニット70をスムーズにケーシング30のユニット支持部313に挿入し得る。
このように、電動ユニット50および手動ユニット70におけるケーシング30へ差し込まれる部分を、対応する寸法(同一の寸法)で形成することにより、電動ユニット50と手動ユニット70とを交換し得る。
なお、第3支持板735は、上側面に、貫通孔7350と同軸に設けられた型孔736を備える(詳細は後述)。
固定板74は、貫通孔740が形成され、円筒部71が挿入される。この固定板74は、略楕円形の板部材である。この固定板74は、支持板73よりも大きな寸法である。また、固定板74は、下側面から突出する爪部732と、外周に形成された切り欠き734と、固定板74の厚さ方向(上下方向)に貫通して設けられた貫通孔737とを備える。
ハンドル部75は、略円柱状の部材であり、固定板74よりも下側に設けられる。このハンドル部75は、周方向に沿って形成された外周溝751と、周方向に互いに離間して設けられた凹部753を備える。この凹部753は、作業者の指を受ける部分であり、図示の例のハンドル部75においては、3箇所の凹部753が形成されている。
軸部76は、略円柱状の部材である。この軸部76は、円筒部71を貫通して設けられるとともに、下側端部にハンドル部75が接続され、上側端部に駆動部77が接続される。ここで、軸部76は、円筒部71よりも長い寸法で形成されている。さらに説明をすると、ハンドル部75および駆動部77が上下方向に沿って移動可能となるように、軸部76は、ハンドル部75および駆動部77の間を、円筒部71の長さよりも長くなる距離で保持する。すなわち、軸部76は、円筒部71に対してスラスト方向に遊びを有するように構成されている。
また、軸部76は、外側端部の外周面に沿って形成された、識別部761(後述する図12(a)参照)を備える。この識別部761は、軸部76の周方向に形成された外周溝に着色が施された部分である。
駆動部77は、上述の電動ユニット50の駆動部56(図9(a)参照)と同様に構成されている。具体的には、駆動部77は、略円柱であり、外周面には、被駆動体353の内歯355(図5(a)参照)と噛み合う外歯771が形成されている。また、外歯771の上側(先端側)端部には、面取り773が形成されている。
この手動ユニット70は、ケーシング30の本体31(図3参照)に挿入されることにより、手動ユニット70の先端に設けられた駆動部77が、ケーシング30の被駆動体353(図3参照)と噛み合う。そして、作業者がハンドル部75を回転させることにより、軸部76および駆動部77を介して力が伝達され、被駆動体353が回転する。この被駆動体353の回転にともない、接続部材375(図1参照)が移動し、結果としてアンテナ1のビーム・チルト角が変更される。すなわち、手動ユニット70は、手動でアンテナ1のビーム・チルト角を変更する。
ここで、駆動部77は、被駆動体353の開口354(図5(a)参照)内に進入することにより、被駆動体353と噛み合い、ハンドル部75が受けた力を被駆動体353に伝達する。言い替えると、駆動部77および被駆動体353は、作業者から受ける力を伝達する伝達部として機能する。
さらに説明をすると、上述の駆動部56(図9(a)参照)と同様に、内歯355(図5(a)参照)と外歯771との回転角度がずれている状態であっても、開口354内に駆動部77が進入する際に、被駆動体353が受動的に回転し、内歯355と外歯771とが噛み合う。
<ロック機構>
図12(a)および(b)は、手動ユニット70におけるロック機構の説明図である。より具体的には、図12(a)は回転抑制状態の手動ユニット70を示す図であり、図12(b)は抑制解除状態の手動ユニット70を示す図である。
次に、図12(a)および(b)を参照しながら、手動ユニット70におけるロック機構を説明する。
まず、手動ユニット70は、作業者がハンドル部75を上下方向に移動させることにより、ハンドル部75、軸部76、および駆動部77の回転が抑制された状態、すなわち回転抑制状態(図12(a)参照)と、これらの回転の抑制が解除された状態、すなわち抑制解除状態(図12(b)参照)とが切り替わる。したがって、手動ユニット70においては、簡易な操作によりロックをし得る。また、このロックにより、ハンドル部75などの意図しない回転が抑制され得る。
ここで、回転抑制状態および抑制解除状態についてさらに説明をする。
図12(a)に示すように、回転抑制状態においては、ハンドル部75、軸部76、および駆動部77が下側に移動した状態である。この状態においては、駆動部77が第3支持板735と掛かり合い、第3支持板735によって、駆動部77の回転が制限される(詳細は後述)。また、固定板74の爪部732が、ハンドル部75の外周溝751と掛かり合い、爪部732によって、ハンドル部75の上下方向の移動が制限される(詳細は後述)。
一方、図12(b)に示すように、抑制解除状態においては、ハンドル部75、軸部76、および駆動部77が上側に移動した状態である。この状態においては、駆動部77が第3支持板735から離間し、第3支持板735は駆動部77の回転を許容する。また、爪部732がハンドル部75の外周溝751から外れ、爪部732は、ハンドル部75の上下方向の移動を許容する。
ここで、駆動部77、第3支持板735、固定板74およびハンドル部75は、手動ユニット70のロック機構として機能する。
以下では、駆動部77および第3支持板735の動作、固定板74の爪部732およびハンドル部75の動作、駆動部77および被駆動体353(図5(a)参照)の動作について順に説明する。
<駆動部77および第3支持板735の動作>
図13(a)乃至(c)は、駆動部77および第3支持板735の動作の説明図である。より具体的には、図13(a)は上側からみた第3支持板735の斜視図であり、図13(b)は回転抑制状態の駆動部77および第3支持板735を示す図であり、図13(c)は抑制解除状態の駆動部77および第3支持板735を示す図である。
次に、図13(a)乃至(c)を参照しながら、駆動部77および第3支持板735の動作について説明をする。
まず、図13(a)に示すように、第3支持板735には、型孔736が形成されている。この型孔736の内周面は、駆動部77の外歯771(図13(b)参照)と噛み合う形状である。言い替えると、型孔736の内周面には、駆動部77の外歯771と噛み合う内歯が形成されている。図示の例においては、型孔736の内周に沿って、8つの凸部(8つの凹部)が形成されている。なお、この型孔736は、貫通孔7350よりも外径が大きく、第3支持板735は、型孔736と貫通孔7350との段差である被突当部738とを備える。
次に、図13(b)に示すように、回転制限状態においては、下側に移動した駆動部77が、型孔736にはまり込んだ状態となる。このことにより、駆動部77の回転は制限された状態となる。なお、下側に移動する駆動部77は、第3支持板735の被突当部738(図13(a)参照)に突き当てられる。このことにより、駆動部77が、下側に引き抜かれることが抑制される。
一方で、図13(c)に示すように、抑制解除状態においては、上側に移動した駆動部77が、型孔736と噛み合わない状態となる。このことにより、駆動部77の回転は制限されない状態となる。
<爪部732およびハンドル部75の動作の動作>
図14(a)乃至(c)は、爪部732およびハンドル部75の動作の説明図である。より具体的には、図14(a)は爪部732の側面図であり、図14(b)は回転抑制状態の爪部732およびハンドル部75を示す図であり、図14(c)は抑制解除状態の爪部732およびハンドル部75を示す図である。
次に、図14(a)乃至(c)を参照しながら、爪部732およびハンドル部75の動作について説明をする。
まず、図14(a)に示すように、固定板74は、貫通孔740の外周に爪部732を備える。この爪部732は、貫通孔740の中心側に突出する頂部7321を備える。
次に、図14(b)に示すように、回転制限状態においては、爪部732が、ハンドル部75の外周溝751に掛かり合う、さらに説明をすると、爪部732の頂部7321が、外周溝751内に入り込んだ状態となる。このことにより、ハンドル部75が上下方向に移動することが制限され、意図せず回転制限状態が解除されることが抑制される。
具体的に説明をすると、ハンドル部75が上下方向に移動するためには、頂部7321が外周溝751の外部へ移動するまで、爪部732を弾性変形させる必要がある。このように爪部732が弾性変形する分、ハンドル部75の移動のために加えられるべき力が大きくなる。
なお、図14(b)に示すように、回転制限状態においては、ハンドル部75が下側に移動することにともない、識別部761が外部から視認可能な状態となる。この識別部761を作業者が視認することで、ハンドル部75が回転制限状態、すなわちロックされた状態であることを把握し得る。
一方で、図14(c)に示すように、抑制解除状態においては、爪部732が、ハンドル部75の外周溝751と掛かり合わない。さらに説明をすると、爪部732の頂部7321が、外周溝751の外部に存在する状態となる。このことにより、ハンドル部75の移動は制限されない状態となる。なお、抑制解除状態においては、識別部761が外部から視認できない状態となる。
<駆動部77および被駆動体353の動作の動作>
図15は、駆動部77および被駆動体353の動作の説明図である。
次に、図15を参照しながら、駆動部77および被駆動体353の動作について説明をする。なお、図15においては、回転制限状態の駆動部77を実線で示し、抑制解除状態の駆動部77を破線で示す。
上述のように、回転制限状態および抑制解除状態が切り替わることにより、駆動部77が上下方向において移動する。ここで、図15に示すように、回転制限状態および抑制解除状態のいずれの状態も、駆動部77および被駆動体353の噛み合いは維持される。
さらに説明をすると、回転制限状態においても、駆動部77の外歯771と、被駆動体353の内歯355とが噛み合う(図中矢印E1参照)。言い替えると、回転制限状態において、駆動部77の面取り773と、台形セレーション357とが上下方向における同じ位置にならない。
ここで、回転制限状態、すなわち、駆動部77が型孔736にはまり込んだ状態において、駆動部77の外歯771と、被駆動体353の内歯355とが噛み合っていることにより、駆動部77を介して被駆動体353の回転も抑制される。この被駆動体353の回転が抑制されることにより、被駆動体353と連結された接続部材375(図1参照)が移動することが制限され、結果として、アンテナ1(図1)のビーム・チルト角のずれが抑制される。
<手動ユニット70の固定態様>
図16は、手動ユニット70の固定態様の説明図である。
次に、図16を参照しながら、手動ユニット70をケーシング30に固定する態様について説明をする。
手動ユニット70は、上述の図10を用いた電動ユニット50と同様な態様で固定される。具体的には、図16に示すように、手動ユニット70の固定板74が、爪部323およびボルト61によって押圧されることにより、手動ユニット70が固定(上下方向の移動を制限)された状態となる。
この手動ユニット70がケーシング30に挿入され固定される際には、爪部323が、弾性変形しながら手動ユニット70の通過経路から退避した後に、爪部323が固定板74に掛かり合う状態となる。そして、この状態で、固定板74の貫通孔737にボルト61が固定される。言い替えると、爪部323およびボルト61の2段階で固定が施される構成である。
また、図16に示すように、手動ユニット70が固定された状態においては、固定板74およびハンドル部75が、ケーシング30の外部に露出(突出)している。このことにより、手動ユニット70を引き抜く際に、作業者が固定板74およびハンドル部75を把持し易くなる。
ここで、図10および図16を参照しながら、電動ユニット50および手動ユニット70の色について説明をする。
上記では説明を省略したが、電動ユニット50および手動ユニット70は、それぞれ異なる色で形成されている。例えば、ケーシング30に挿入された電動ユニット50において外部に露出する部分である、フランジ58および把手57を黒色で形成する。一方、ケーシング30に挿入された手動ユニット70において外部に露出する部分である、固定板74およびハンドル部75を白で形成する。
このように、電動ユニット50および手動ユニット70を異なる色で形成することにより、いずれがケーシング30に挿入されているかを外部から識別することが可能となる。
<変形例>
さて、上記の説明においては、電動ユニット50および手動ユニット70を交換することを説明したが、電動ユニット50同士、あるいは手動ユニット70同士で交換してもよい。
なお、手動ユニット70のみをケーシング30に挿入する使用形態の場合には、ケーシング30にケーシング端子39を設けない構成であってもよい。付言すると、ケーシング端子39を設ける構成と設けない構成とを切り替えることで、手動ユニット70および電動ユニット50(あるいは電動ユニット50のみ)を挿入し得るケーシング30の製造ラインと、手動ユニット70のみを挿入するケーシング30の製造ラインとが共通化され得る。
また、電動ユニット50から他の電動ユニット50へ交換する際に、一時的に手動ユニット70を利用してもよい。具体的には、既に装着されている電動ユニット50を引き抜いた後に、ケーシング30に対して手動ユニット70を挿入する。そして、手動ユニット70のハンドル部75を操作して、回転体35(あるいはビーム・チルト角)を予め定めた角度(例えばゼロ点)に手動で設定した後に、手動ユニット70を引き抜き、他の電動ユニット50を挿入してもよい。言い替えると、手動ユニット70を治具として用いてもよい。
また、上記の説明においては、電動ユニット50および手動ユニット70の各々の先端に、駆動部56、77を設けることを説明したが、これに限定されない。電動ユニット50および手動ユニット70をケーシング30に挿入することにともない、被駆動体353と噛み合う位置であれば、いずれの位置に設けられてもよい。
また、上記の説明においては、爪部323およびボルト61によって、電動ユニット50および手動ユニット70が固定されることを説明したが、これに限定されない。電動ユニット50および手動ユニット70が上下方向に移動することを制限可能であればよく、例えば、爪部323およびボルト61のいずれか一方により固定される構成であってもよい。また、ボルト61に替えて、電動ユニット50および手動ユニット70を上側に付勢するスプリング(不図示)を用いてもよい。
また、上記の説明においては、ハンドル部75の外周溝751に、固定板74の爪部732が掛かる構成を説明したが、これに限定されない。ハンドル部75の上下方向における移動を制限可能であれば、固定板74の爪部732がハンドル部75の下側端面と掛かり合いながら移動を制限する機構など、他の構成でももちろんよい。
また、上記の説明においては、型孔736が、内周面に8つの突起を備えることを説明したが、孔の中心に対する角度に応じて外形が変化する形状、すなわち円形以外の形状であればよい。なお、上記の説明のように、同一の構成の突起を周方向に複数設けることにより、駆動部77が型孔736に嵌まり込む(嵌合する)までに駆動部77を回転させる量が小さくなる。
また、上記の説明においては、ハンドル部75が下側に移動することで回転抑制状態となり、ハンドル部75が上側に移動することで抑制解除状態となることを説明した。この構成は、仮にハンドル部75(駆動部77)が自重で移動すると、回転抑制状態となり、ロックが掛かる状態である。したがって、外部からの振動を受けるなどしてハンドル部75が下側に移動した際に、ハンドル部75の意図しない回転が抑制され得る構成である。なお、この移動の向きに限定されるものではない。ハンドル部75が上側に移動する、あるいは水平方向に移動するなど、他の向きに移動することによって、回転抑制状態となる構成であってもよい。
また、上記の説明においては、アンテナ1が電波を送信するものを説明したが、アンテナ1の可逆性により、アンテナ1は電波を受信する。電波を受信する場合は、例えば送信信号を受信信号として、信号の流れを逆にすればよい。
また、上記の説明においては、移相制御器10が下蓋115に設けられることを説明したが、下蓋115以外にカバー11の他の部分、具体的にはカバー本体111や上蓋113に設けられる構成であってもよい。
さて、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例どうしを組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
1…アンテナ、7…移相器、10…移相制御器、30…ケーシング、39…ケーシング端子、50…電動ユニット、55…ユニット端子、56…駆動部、57…把手、70…手動ユニット、75…ハンドル部、77…駆動部、323…爪部、353…被駆動体

Claims (6)

  1. 複数のアンテナ素子と、
    前記複数のアンテナ素子が送受信する信号の位相をずらす移相体と、
    前記複数のアンテナ素子および前記移相体を収容するアンテナ筺体と、
    前記アンテナ筺体の内部に向けて挿入され、前記移相体に前記位相をずらすための駆動力を供給する駆動機構と、
    前記駆動機構が挿入されることにともない、当該駆動機構との駆動の連結および電気的な接続を行う接続機構と
    を備えるアンテナ。
  2. 前記駆動機構は、前記接続機構を介して制御信号を受け駆動する駆動源を備えることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
  3. 前記駆動機構は、当該駆動機構が前記アンテナ筺体に挿入された状態で当該アンテナ筺体から突出する把手を備えることを特徴とする請求項1または2記載のアンテナ。
  4. 前記駆動機構は、前記アンテナ筺体の底部から上側に向けて挿入されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のアンテナ。
  5. 前記駆動機構は、前記底部から上側に向かう向きにおける先端側に前記接続機構を備えることを特徴とする請求項4記載のアンテナ。
  6. 複数のアンテナ素子と、当該複数のアンテナ素子が送受信する信号の位相をずらす移相体と、当該複数のアンテナ素子および当該移相体を収容するアンテナ筺体とを備えるアンテナ本体の当該アンテナ筺体に挿入され、当該移相体に当該位相をずらすための駆動力を供給する駆動機構と、
    前記駆動機構が挿入されることにともない、当該駆動機構との駆動の連結および電気的な接続を行う接続機構と
    を備え、前記移相体を制御する移相制御装置。
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