JP2015166234A - 車載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】隆起部が衝撃荷重を受けた後における復旧の作業性向上を図る。
【解決手段】車載装置は、インパネから隆起する回転ノブ(隆起部)が設けられたケース20と、インパネ内部のブラケット13とケース20とを連結することでケース20を所定位置に固定させる連結部材50と、を備える。連結部材50は、ブラケット13に取り付けられる車両側取付部52と、ケース20に脱着可能に取り付けられるケース側取付部51と、車両側取付部52およびケース側取付部51を連結する連結部53と、を有する。車両側取付部52は、連結部53の表面から突出して該連結部53に接続形成されている。連結部53のうち車両側取付部52との接続部周辺には、所定以上の衝撃荷重が車両乗員側から隆起部に付与された場合に、当該衝撃荷重により破損して連結の機能を失うように設定された脆弱部531が形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両の室内に配置されたインストルメントパネル(以下、インパネと呼ぶ)の所定位置に組み付けられる、車載装置に関する。
車両のインパネには、オーディオ装置、ナビゲート装置、空調装置等の各種車載装置が取り付けられている。この種の車載装置は、電子回路等を内部に収容するケースを備え、そのケースは、車両乗員に操作されるノブ部材(隆起部)を有している場合が多い。そして、ノブ部材が車両乗員に向かって突出する形状であり、かつ、その突出高さが規定値以上である場合には、車両の衝突等に起因して乗員がノブ部材に衝突した時に、ノブ部材の突出高さを小さくさせることが要求される。
この要求に対し、特許文献1には、ノブ部材の支持部がケースに組み付けられた構造の車載装置において、ノブ部材が衝撃荷重を受けた時には、支持部が破損して、ノブ部材がケースから脱落するように構成されている。
特開2004−338427号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車載装置では、衝撃荷重を受けてノブ部材が脱落した後、車載装置を修理することを考慮した構造にはなっていない。すなわち、破損した支持部の一部(破損部)をケースの内部から取り外す作業や、新品のノブ部材を支持部に取り付ける作業を要する。これらの作業は、車載装置からケースを取り外して分解して為されるので手間がかかる。よって、現実的には、車載装置を丸ごと新品に交換して復旧することとなり、復旧に要するコストが高くなる。
なお、この問題は、上述したノブ部材に限られるものではなく、例えば、車載装置のケースが隆起部を有した形状であり、その隆起部がインパネから規定値以上の高さで乗員側に突出している場合にも同様に生じうる。すなわち、隆起部が衝撃荷重を受けた時に突出高さを小さくさせる構造が要求される。そして、車載装置を容易に修理できる構造が望まれている。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、その目的は、隆起部が衝撃荷重を受けた後における復旧の作業性向上を図った車載装置を提供することにある。
ここに開示される発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示される発明のひとつは、車両(10)の室内(10r)に配置されたインストルメントパネル(11)の所定位置に組み付けられる車載装置(12)において、インストルメントパネルから車両乗員側に向けて隆起する隆起部(30)が設けられたケース(20)と、インストルメントパネルの内部に位置する車両側部材(13)とケースとを連結することで、所定位置にケースを固定させる連結部材(50)と、を備える。連結部材は、車両側部材に取り付けられる車両側取付部(52)と、ケースに脱着可能に取り付けられるケース側取付部(51、510)と、車両側取付部およびケース側取付部の相互を連結する連結部(53)と、を有する。車両側取付部は、連結部の表面から突出して該連結部に接続形成されており、連結部のうち車両側取付部との接続部周辺には、所定以上の衝撃荷重が車両乗員側から隆起部に付与された場合に、当該衝撃荷重により破損して連結の機能を失うように設定された脆弱部(531、531A、531B、531C、531D、531E)が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、隆起部が受けた衝撃荷重は、ケースを介して連結部材に伝達される。そして、付与された衝撃荷重が所定以上である場合には、連結部材の脆弱部が破損する。この脆弱部は、車両側取付部またはケース側取付部を取り囲むように環状に延びる形状であるため、上述の如く脆弱部が破損すると、車両側取付部とケース側取付部との連結が解除される。その結果、所定位置にケースを固定させるといった連結部材による固定機能が失われることとなる。そうすると、ケース全体がインパネ内部に沈み込むように移動することとなり、ひいては、隆起部のインパネに対する隆起高さが小さくなる。
しかも、ケースよりも優先して連結部材が破損するようになるので、ケースが損傷することを抑制でき、ケースを新品に交換することなく車載装置を復旧可能にすることを促進できる。
さらに、連結部材のケース側取付部は、ケースに脱着可能に取り付けられる構造である。そのため、上述の如くケース全体がインパネ内部に沈み込んだ後、破損した連結部材をケースから取り外し、新品の連結部材をケースに取り付けるといった復旧作業を、ケースを分解すること無く容易に実現できる。
以上により、上記発明によれば、所定以上の衝撃荷重で車両乗員が隆起部に当たった時に、隆起部の隆起高さを小さくさせる要求を満たしつつ、車載装置の復旧の作業性向上を図ることができる。
本発明の第1実施形態にかかる操作デバイス(車載装置)の、車両搭載位置を示す斜視図。 図1に示す操作デバイスの正面図。 図1に示す操作デバイスの背面図。 第1実施形態において、ケースに取り付けられた状態の連結部材を背面側から見た斜視図。 図6の分解図。 図3のVI−VI線に沿う断面図。 第1実施形態において、破損後の連結部材をケースから取り外す作業を説明する断面図。 本発明の第2実施形態において、ケースに取り付けられた状態の連結部材を背面側から見た斜視図。 本発明の第3実施形態において、ケースに取り付けられた状態の連結部材を背面側から見た斜視図。 本発明の第4実施形態において、ケースに取り付けられた状態の連結部材を背面側から見た斜視図。 本発明の第5実施形態に係る操作デバイスの背面図。 本発明の第6実施形態に係る操作デバイスの背面図。 第6実施形態において、連結部材のケースへの取付方向を示す斜視図。 第6実施形態において、連結部材をケースに取り付けた状態を示す斜視図。 本発明の第7実施形態において、ケースのうち連結部材を取り付ける部分の構造を示す斜視図。 本発明の第8実施形態において、ケースのうち連結部材を取り付ける部分の構造を示す斜視図。 本発明の第9実施形態において、連結部材をケースに取り付けた状態を示す斜視図。 本発明の他の実施形態において、ケースに取り付けられた状態の連結部材を背面側から見た斜視図。 図18に示す脆弱部の断面図。
以下、図面を参照しながら本発明にかかる操作装置を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
(第1実施形態)
図1は、車両10に搭載されたインストルメントパネル(インパネ11)を室内10r側から見た斜視図である。インパネ11のうち車両左右方向の中央部分には、空調装置の作動を操作する操作デバイス12が組み付けられている。操作デバイス12は、ケース20の内部に各種の電子部品を収容して構成されている。
図2および図3に示すように、ケース20は、筒状の本体ケース21、前面パネル22および背面カバー23を有して構成されている。前面パネル22は、本体ケース21の室内10r側(手前側)開口部を覆うよう、スナップフィット等により本体ケース21に組み付けられて固定されている。背面カバー23は、本体ケース21の奥側の開口部を覆うよう、ビス20aにより本体ケース21に組み付けられて固定されている。
前面パネル22には、回転ノブ30、押ボタン31および表示パネル32が取り付けられている。回転ノブ30は、車両乗員により回転操作され、その回転操作量に基づき空調風の設定温度や風量が調節される。回転ノブ30は、操作デバイス12のうち車両左右方向の両側部分のそれぞれに配置されている。押ボタン31は、車両乗員により押動操作され、その操作に基づき空調風の吹出口の切り替えや内外気モードの切替等が設定される。表示パネル32には、回転ノブ30および押ボタン31により設定された内容が表示される。
背面カバー23にはコネクタ40が取り付けられている。操作デバイス12は、空調装置等の外部装置やバッテリと、コネクタ40を通じて電気接続される。さらに背面カバー23には、複数の連結部材50が取り付けられている。この取付構造については図4〜図6を用いて後に詳述する。図3に示すように、背面カバー23の正面視の形状は長方形であり、長方形の4隅に連結部材50は位置する。
連結部材50は、インパネ11の内部に位置するブラケット13(車両側部材)にも取り付けられている。そのため、ブラケット13とケース20とが連結部材50により連結される。これにより、前面パネル22がインパネ11の開口部11aに位置することとなるようにケース20が支持され、ひいては操作デバイス12がインパネ11の所定位置に固定される。
前面パネル22および押ボタン31の表面は、インパネ11の表面と同一面上に位置し、押ボタン31は押動操作されると、操作者(乗員)から見てインパネ11の奥側へ移動する。これに対し、回転ノブ30は、操作者が指先で摘むことが可能となるよう、操作者から見てインパネ11の手前側へ所定量(例えば9.5mm)以上突出することを要する。
但し、走行する車両10が車両外部の物体に衝突したことに起因して、乗員の体の一部が回転ノブ30に当たった場合等、回転ノブ30が室内10r側から衝撃荷重を受けた時には、回転ノブ30の突出高さを小さくさせることが要求される。例えば、インパネ11の表面から手前側への突出高さが9.5mm未満となるよう、ケース20全体が所定の組付位置から奥側へ沈み込むように移動することで、回転ノブ30のインパネ11に対する突出高さを小さくさせている。それでいて、上記衝撃荷重を受けていない通常使用時においては、回転ノブ30に所定未満の荷重がかかっただけでは、ケース20は移動しないように支持されている。
以下、連結部材50の構造の詳細について、図4〜図6を用いて説明する。図4は、図3の右下に位置する連結部材50が、背面カバー23の所定位置に取り付けられた状態を示す。背面カバー23には、奥側から手前側へ向けて凹む凹部23aが形成されている。図5中の一点鎖線の矢印に示すように、凹部23aには連結部材50が奥側から組み付けられる。
凹部23aには係合溝23cが形成されており、連結部材50を凹部23aに挿入すると、連結部材50の係合部51aが係合溝23cに係合する(図6参照)。この係合により、ブラケット13に取り付けられた連結部材50から背面カバー23が抜け出ることが抑制され、ひいては、インパネ11の開口部11aからケース20が手前側に抜け出ることが抑制される。ケース20のうち係合部51aに対向する部分には、係合部51aの係合溝23cへの係合を解除させる工具T(図7参照)を挿入するための挿入穴23bが形成されている。工具Tの使用方法については後に詳述する。
連結部材50は、背面カバー23に取り付けられるケース側取付部51と、ブラケット13に取り付けられる車両側取付部52と、これらの取付部51、52を連結する連結部53と、を有する。これらの取付部51、52および連結部53は、樹脂により一体に成形されている。
ケース側取付部51は、連結部材50の凹部23aへの挿入方向に延びる筒形状であり、筒状の側面は凹部23aの側面に対向する形状である。先述した係合部51aは、ケース側取付部51の筒状側面に形成されている。ケース側取付部51の手前側端面51bは、凹部23aの底面23dに当接する。
連結部53は、ケース側取付部51の奥側の開口部を閉塞するように位置する板形状である。車両側取付部52は、以下に説明する一対の立壁521、中央リブ522および弾性片523を有する。立壁521および中央リブ522は、連結部53から奥側に延びる板形状であり、一対の立壁521は互いに向かい合うように配置され、中央リブ522は一対の立壁521の間に位置する。中央リブ522、立壁521、連結部53およびケース側取付部51は、樹脂により一体に成形されている。
弾性片523の爪部523aが中央リブ522の溝部522aに係合することで、弾性片523は中央リブ522に取り付けられ、一対の立壁521の間に位置する。弾性片523は、向かい合う一対の板部523pを有した形状であり、板部523pには突出部523bおよび溝部523cが形成されている。弾性片523は、一対の板部523pが互いに近づくように弾性変形可能である。このように弾性変形させることで、ブラケット13の取付穴13a(図6参照)への突出部523bの挿入が可能となる。
突出部523bが取付穴13aを乗り越えるように車両側取付部52をさらに奥へと挿入すると、溝部523cが取付穴13aに嵌り込む。この状態では、立壁521の奥側端面521aがブラケット13に当接し、奥側端面521aと突出部523bとの間でブラケット13が挟み込まれる。これにより、連結部材50の車両側取付部52がブラケット13に取り付けられる。
要するに、係合部51aの係合によりケース側取付部51がケース20に取り付けられ、弾性片523の係合により車両側取付部52がブラケット13に取り付けられる。これにより、連結部材50は、ブラケット13とケース20とを連結し、インパネ11の開口部11a(所定位置)にケース20を固定させる固定機能を発揮する。
さて、連結部材50の連結部53には脆弱部531が形成されている。この脆弱部531は、車両側取付部52の根本周辺に位置する。具体的には、中央リブ522および一対の立壁521を取り囲むように環状に延びる形状である(図3および図4参照)。より具体的には、脆弱部531は、連結部53に環状に並べて形成された、複数の貫通穴53a(図6、図4参照)により構成されており、これらの貫通穴53aは、所定のピッチで環状に配置されている。
所定以上の衝撃荷重が車両乗員側から回転ノブ30に付与された場合、その衝撃荷重は、回転ノブ30からケース20を介して連結部材50に伝播する。具体的には、凹部23aの壁面からケース側取付部51に衝撃荷重が付与される。インパネ11表面の垂直方向に衝撃荷重が回転ノブ30へ付与された場合には、主に、ケース側取付部51の手前側端面51bに衝撃荷重が付与される。一方、インパネ11表面の斜め方向に付与された場合には、ケース側取付部51の側壁面にかかる衝撃荷重も大きくなる。
このように付与された荷重に対して、連結部材50のうち脆弱部531が最も低強度となるように、連結部材50は強度設計されている。したがって、上記衝撃荷重が付与されると、脆弱部531が優先して破損する。正確には、連結部53のうち、複数の貫通穴53aの間に位置する接合部53b(図4参照)が破損する。このように連結部53が破損することで、車両側取付部52とケース側取付部51とが分裂し、連結部材50が有する先述の固定機能が失われる。
その結果、ケース20のうち破損した連結部材50の近傍部分が、図6中の矢印Yに示すように奥側へ移動してインパネ11内部へ沈み込む。これにより、回転ノブ30はケース20とともに奥側へ沈み込むことになるので、その結果、インパネ11の表面に対する回転ノブ30の突出高さが小さくなる。
次に、上記破損が生じた後に、操作デバイス12を復旧させるための作業手順について説明する。
先ず、脆弱部531が破損して固定されていない状態のケース20を、インパネ11の開口部11aから引き抜いて、ケース20をインパネ11から取り外す。このように取り外した直後の状態では、分裂した連結部材50の一部分がケース20に取り付けられたままの状態になっている(図7参照)。また、分裂した連結部材50の一部分はブラケット13に取り付けられたままの状態になっている。
次に、分裂した連結部材50のうち車両側取付部52の側の部分を、ブラケット13から取り外す。具体的には、弾性片523を弾性変形させて突出部523bの取付穴13aへの係合を解除させながら、車両側取付部52を取付穴13aから手前側へ引き抜く。これにより、破損した連結部材50のブラケット13からの取り外し作業が完了する。
次に、分裂した連結部材50のうちケース側取付部51の側の部分を、ケース20から取り外す。具体的には、図7に示すように、背面カバー23の奥側から挿入穴23bへ工具Tを挿入する。その後、工具Tを捻るように操作することで、係合部51aの係合溝23cへの係合を解除させながら、ケース側取付部51を凹部23aから引き抜く。これにより、破損した連結部材50のケース20からの取り外し作業が完了する。
次に、新品の連結部材50をケース20に取り付ける。具体的には、ケース側取付部51を凹部23aへ挿入する。挿入途中では係合部51aは弾性変形し、ケース側取付部51が凹部23aの所定位置にまで挿入されると、係合部51aは係合溝23cに嵌り込む。これにより、新品の連結部材50のケース20への取り付け作業が完了する。
次に、連結部材50が取り付けられた状態のケース20を、インパネ11の開口部11aから奥側へ挿入する。すると、ブラケット13の取付穴13aに弾性片523が挿入されて車両側取付部52がブラケット13に取り付けられる。これにより、ブラケット13とケース20とを連結部材50で連結させ、インパネ11の所定位置にケース20を固定させる作業が完了する。つまり、操作デバイス12の復旧が完了する。
要するに、ケース側取付部51は、ケース20に対して脱着可能となるように構成されている。そのため、破損した連結部材50のケース側取付部51をケース20から取り外すことが可能であり、かつ、新品の連結部材50のケース側取付部51をケース20に取り付けることが可能である。しかも、これら取り外しおよび取り付けの作業を、背面カバー23を本体ケース21から取り外して分解すること無く実施できる。
また、車両側取付部52は、ブラケット13に対して脱着可能となるように構成されている。そのため、破損した連結部材50の車両側取付部52をブラケット13から取り外すことが可能であり、かつ、新品の連結部材50の車両側取付部52を、ブラケット13に取り付けることが可能である。しかも、これら取り外しおよび取り付けの作業を、インパネ11を所定位置から取り外して分解すること無く開口部11aから実施できる。
以上に説明した通り、本実施形態に係る操作デバイス12はケース20および連結部材50を備える。連結部材50は、ブラケット13に取り付けられる車両側取付部52と、ケース20に脱着可能に取り付けられるケース側取付部51と、これら取付部52、51を相互に連結する連結部53とを有する。車両側取付部52は、連結部53の表面から突出して連結部53に接続形成されている。連結部53には、車両側取付部52を取り囲むように環状に延びる形状の脆弱部531が形成されており、所定以上の衝撃荷重が車両乗員側から回転ノブ30に付与された場合に脆弱部531が破損するように設定されている。
そのため、所定以上の衝撃荷重が回転ノブ30に付与されると、その荷重はケース20を介して連結部材50に伝達され、脆弱部531が破損する。脆弱部531は、車両側取付部52を取り囲むように環状に延びる形状であるため、上述の如く脆弱部531が破損すると、車両側取付部52とケース側取付部51との連結が解除される。その結果、ケース20全体がインパネ11内部に奥側へ沈み込むように移動することとなり、ひいては、回転ノブ30のインパネ11表面に対する突出高さが小さくなる。
しかも、衝撃荷重が上限値未満であれば、ケース20よりも優先して連結部材50が破損し、ケース20は損傷しないので、ケース20を新品に交換することなく操作デバイス12を復旧できる。
さらに、連結部53は、ケース20に脱着可能に取り付けられる構造である。そのため、上述の如くケース20全体がインパネ11内部に沈み込んだ後、破損した連結部材50をケース20から取り外し、新品の連結部材50をケース20に取り付けるといった復旧作業を、ケース20を分解すること無く実現できる。
以上により、本実施形態によれば、所定以上の衝撃荷重で車両乗員が回転ノブ30に当たった時に、回転ノブ30の突出高さを小さくさせる要求を満たしつつ、操作デバイス12の復旧の作業性向上を図ることができる。
さらに本実施形態によれば、連結部材50は、ケース20に係合する係合部51aを有する。そして、ケース20のうち係合部51aに対向する部分には、上記係合を解除させる工具Tを挿入するための挿入穴23bが形成されている。
そのため、連結部材50が破損した後、係合部51aがケース20に係合したままとなっている場合において、挿入穴23bから工具Tを挿入して係合解除できる。よて、破損した一部であるケース側取付部51をケース20から取り外す作業を容易にでき、復旧の作業性をより一層向上できる。
さらに本実施形態では、脆弱部531は、車両側取付部52を取り囲むように環状に延びる形状に形成されている。そのため、衝撃荷重が、インパネ11の開口部11aにケース20を取り付ける方向に対して斜めに付与された場合であっても、脆弱部531のうち環状のいずれかの部分で破損する蓋然性が高くなる。よって、衝撃荷重が斜めに付与された場合における、隆起高さを小さくさせることの確実性を向上できる。
さらに本実施形態では、脆弱部531は、複数の貫通穴53aのそれぞれが隣り合うように該複数の貫通孔のそれぞれが間欠的に配置されて構成されている。そのため、貫通穴53aおよび接合部53bの大きさや形状を設定することで、脆弱部531の強度を容易に設定できる。すなわち、所定以上の衝撃荷重が付与された場合に破損し、所定未満の荷重が付与された場合には破損しないように脆弱部531の強度を設定することを、容易に実現できる。
(第2実施形態)
図4に示す上記実施形態では、複数の貫通穴53aおよび接合部53bが交互に並べられた脆弱部531に関し、貫通穴53aの長手方向寸法が全て同一である。また、接合部53bの大きさも全て同一である。これに対し、図8に示す本実施形態では、貫通穴53aの長手方向寸法L1、L2が不均一となるように、脆弱部531Aが形成されている。
ここで、回転ノブ30のうち符号30a(図2参照)に示す部分が最も突出高さが大きい。この部分を、以下の説明では最大突出部30aと呼ぶ。そして本実施形態では、環状の脆弱部531Aのうち、最大突出部30aに最も近い位置の所定部分(符号L1参照)を、他の部分(符号L2参照)よりも脆弱に形成している。具体的には、上記所定部分に位置する貫通穴53aの長手方向寸法L1を、上記他の部分に位置する貫通穴53aの長手方向寸法L2よりも長く設定している。
これによれば、環状の脆弱部531Aのうち車両側取付部52に対して図8の上側に位置する所定部分が、下側に位置する部分よりも先に破損する。つまり、複数の接合部53bが全て同時に破損する訳ではなく、最大突出部30aに最も近い位置が最初に破損するように促される。
以上により、本実施形態では、貫通穴53aの長手方向寸法L1、L2が不均一に形成されている。そのため、環状の脆弱部531Aは、その全体が同時に破損するのではなく、脆弱部531Aの中でも最も脆弱な部分(最脆弱部)が他の部分よりも先に破損するようになる。よって、回転ノブ30が向きを変えずにそのまま奥側へ平行移動するように沈み込むのではなく、回転ノブ30のうち最脆弱部に最も近い部分が他の部分よりも先に沈み込むことが促される。そして、本実施形態では、環状の脆弱部531Aのうち、最大突出部30aに最も近い位置を最脆弱部としているので、最大突出部30aが先に沈み込むように促される。よって、回転ノブ30のうち最大突出部30aが他の部分よりも後に沈み込む場合に比べて、乗員が回転ノブ30から受ける反力の軽減を図ることができる。
(第3実施形態)
図8に示す上記実施形態では、貫通穴53aの長手方向寸法L1を長くすることで最脆弱部を形成している。これに対し、図9に示す本実施形態では、接合部53bの長手方向寸法L3、L4を不均一にすることで、環状の脆弱部531Bに最脆弱部を形成している。
図9に示すように、環状の脆弱部531Bのうち、最大突出部30aに最も近い位置の所定部分(符号L3参照)を、他の部分(符号L4参照)よりも脆弱に形成している。具体的には、上記所定部分に位置する接合部53bの長手方向寸法L3を、上記他の部分に位置する接合部53bの長手方向寸法L4よりも短く設定している。
これによれば、環状の脆弱部531Bのうち車両側取付部52に対して図9の上側に位置する所定部分が、下側に位置する部分よりも先に破損する。つまり、複数の接合部53bが全て同時に破損する訳ではなく、最大突出部30aに最も近い位置が最初に破損するように促される。よって、上記第2実施形態と同様にして、最大突出部30aが先に沈み込むように促されるので、乗員が回転ノブ30から受ける反力の軽減を図ることができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、図10に示すように、本実施形態では、複数の貫通穴53cおよび接合部53dが交互に並べられて脆弱部531Cが構成されている。そして、図4に示す実施形態では、貫通穴53aを長方形に形成しているのに対し、本実施形態では、貫通穴53cを円形に形成している。
また、図8に示す実施形態では、貫通穴53aの長手方向寸法L1、L2を不均一に形成することで最脆弱部を設けている。これに対し本実施形態では、貫通穴53cの直径L5、L6を不均一に形成することで最脆弱部を設けている。本実施形態によっても、図8に示す実施形態と同様の効果が発揮される。
(第5実施形態)
図3に示す実施形態では、背面カバー23に設けられた複数の連結部材50の全てに、脆弱部531が形成されている。これに対し本実施形態では、図11に示すように、所定の連結部材50には脆弱部531が形成されているが、他の連結部材50Aには脆弱部531が形成されていない。所定の連結部材50は、他の連結部材50Aに比べて、最大突出部30aの近くに位置する。なお、他の連結部材50Aの構造は、脆弱部531が形成されていない点を除いては、所定の連結部材50と同一の構造である。
以上により、本実施形態によれば、複数の連結部材50、50Aの全てが破損するのではなく、隆起部の最も近くに位置する所定の連結部材50が破損するようになる。或いは、他の連結部材50Aよりも所定の連結部材50の方が先に破損する可能性が高くなる。そのため、ケース20が向きを変えずにそのまま奥側へ平行移動するように沈み込むのではなく、回転ノブ30のうち所定の連結部材50に近い部分が、他の部分よりも先に沈み込むことが促される。そして、本実施形態では、最大突出部30aの近くに位置する連結部材50に脆弱部531を形成しているので、最大突出部30aが先に沈み込むように促される。よって、回転ノブ30のうち最大突出部30aが他の部分よりも後に沈み込む場合に比べて、乗員が回転ノブ30から受ける反力の軽減を図ることができる。
(第6実施形態)
上記第1実施形態では、ケース20の凹部23aに連結部材50を取り付けるにあたり、ケース20の奥側から手前側へ連結部材50を取り付ける構造になっている。つまり、連結部材50が破損してケース20が奥側へ沈み込む方向である沈み込み方向Y(図6参照)と、連結部材50の取付方向とが平行になっている。換言すれば、背面カバー23に対して垂直な方向と、連結部材50の取付方向とが一致している。
これに対し本実施形態では、図12〜図14に示す如く、ケース20の側方から連結部材50を取り付ける構造になっている。つまり、連結部材50が破損してケース20が奥側へ沈み込む時の沈み込み方向Y(図14参照)と、連結部材50の取付方向Yin(図13参照)とが交差する。換言すれば、背面カバー23に対して垂直な方向と、連結部材50の取付方向とが交差する。衝撃荷重による沈み込み方向Yと取付方向Yinとは直交する。背面カバー23の表面に対して取付方向Yinは平行である。
より詳細に説明すると、背面カバー23には、背面カバー23の端面から取付方向Yinに延びる切欠231aが形成されている。背面カバー23のうち切欠231aが形成された部分を切欠形成部231bと呼ぶ。換言すると、ケース20には、該ケース20の端面に形成された切欠231aにより開口状に形成された切欠形成部231bが設けられている。連結部材50は、ケース側取付部510と、第1実施形態と同じ構造の車両側取付部52および連結部53と、を有して構成されている。ケース側取付部510は、取付方向Yinに延びる溝510a、および溝510aを形成する一対のガイド部510b、510cを有する。
ケース側取付部510を切欠231aへ、取付方向Yinにスライドさせて嵌め込むと、図14の状態になり、連結部材50のケース20への取り付けが完了する。この取付完了状態では、ガイド部510b、510cが切欠形成部231bに係合する。この係合により、連結部材50がケース20に対して沈み込み方向Yへ相対移動することは規制される。但し、後述する衝撃荷重が付与された場合には、ガイド部510b、510cは破損して上記係合の機能は失われる。
また、インパネ11の開口部11aに操作デバイス12を取り付けた状態では、インパネ11のうち開口部11aを形成する開口端面とケース20との間で挟み付けられる。よって、連結部材50がケース20に対して取付方向Yinへ相対移動することは規制される。そのため、連結部材50が切欠231aから外れることは防止される。
このようにケース側取付部510がケース20に取り付けられ、かつ、本実施形態によっても第1実施形態と同様にして、弾性片523の係合により車両側取付部52がブラケット13に取り付けられる。これにより、連結部材50は、ブラケット13とケース20とを連結し、インパネ11の開口部11a(所定位置)にケース20を固定させる固定機能を発揮する。
連結部53に形成されている脆弱部531Dは、図14の一点鎖線に囲まれた部分であり、第1実施形態と同様にして貫通穴53aおよび接合部53bから構成されている。但し、第1実施形態の脆弱部531は車両側取付部52を取り囲むように環状に延びる形状であるのに対し、本実施形態に係る脆弱部531Dでは、以下のように環状に延びる形状を廃止している。すなわち、脆弱部531Dは、連結部53のうち車両側取付部52を挟むようにして該車両側取付部52の両側に位置して該連結部53を横断するように線状に延びる形状に形成されている。換言すれば、脆弱部531Dは、連結部53の第1端面53eから第2端面53fまで線状に延びる形状に形成されている。脆弱部531Dが延びる方向は取付方向Yinと平行である。脆弱部531Dは、連結部53のうち車両側取付部52の両側に形成されている。脆弱部531Dは、連結部53のうち車両側取付部52とケース側取付部510の間の部分に形成されている。
所定以上の衝撃荷重が車両乗員側から回転ノブ30に付与された場合、その衝撃荷重は、回転ノブ30からケース20を介して連結部材50に伝播する。具体的には、主に、切欠形成部231bからガイド部510b、510cに衝撃荷重が付与される。このように付与された荷重に対して、連結部材50のうち脆弱部531Dが最も低強度となるように、連結部材50は強度設計されている。したがって、上記衝撃荷重が付与されると、脆弱部531Dが優先して破損する。正確には、連結部53のうち、複数の貫通穴53aの間に位置する接合部53bが破損する。このように連結部53が破損することで、車両側取付部52とケース側取付部51とが分裂し、連結部材50が有する先述の固定機能が失われる。
その結果、ケース20のうち破損した連結部材50の近傍部分が、図14中の矢印Yに示すように奥側へ移動してインパネ11内部へ沈み込む。これにより、回転ノブ30はケース20とともに奥側へ沈み込むことになるので、その結果、インパネ11の表面に対する回転ノブ30の突出高さが小さくなる。
次に、上記破損が生じた後に、操作デバイス12を復旧させるための作業手順について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
先ず、ケース20をインパネ11から取り外す。次に、分裂した連結部材50のうち車両側取付部52の側の部分をブラケット13から取り外す。次に、分裂した連結部材50のうちケース側取付部510の側の部分を、ケース20から取り外す。具体的には、ガイド部510b、510cを切欠231aから取付方向Yinの逆向きへ引き抜いて取り外す。
次に、新品の連結部材50をケース20に取り付ける。具体的には、ケース側取付部510を切欠231aへ取付方向Yinに嵌め込む。これにより、新品の連結部材50のケース20への取り付け作業が完了する。
次に、連結部材50が取り付けられた状態のケース20を、インパネ11の開口部11aから奥側へ挿入する。すると、ブラケット13の取付穴13aに弾性片523が挿入されて車両側取付部52がブラケット13に取り付けられる。これにより、ブラケット13とケース20とを連結部材50で連結させ、インパネ11の所定位置にケース20を固定させる作業が完了する。つまり、操作デバイス12の復旧が完了する。
以上により、本実施形態に係るケース側取付部510は、ケース20にスライド挿入して取り付けられる構造である。そして、スライド挿入の方向(取付方向Yin)は、衝撃荷重が回転ノブ30(隆起部)に付与される方向に対して交差する方向に設定されている。そのため、破損した連結部材50をケース20から取り外す作業を、切欠形成部231bからケース側取付部510をスライドして取り外すだけで済むようになり、図7に示す工具Tを不要にできる。よって、破損した連結部材50をケース20から取り外す作業を容易にできる。
さらに本実施形態によれば、脆弱部531Dは、連結部53の板端面のうち車両側取付部52を挟むようにして該車両側取付部52の両側に位置して該板端面を横断するように線状に延びる形状に形成されている。よって、車両側取付部52を環状に取り囲む形状に脆弱部を形成することを不要にできるので、連結部53を小さくでき、ひいては連結部材50の小型化を図ることができる。
(第7実施形態)
上記第6実施形態では、連結部材50を嵌め込む切欠形成部231bを背面カバー23に設けており、筒形状である本体ケース21の内側に切欠形成部231bが位置する。これに対し本実施形態では、切欠形成部231bを本体ケース21の外面に設けており、本体ケース21の外側に切欠形成部231bが位置する。
但し、インパネ11の開口部11aよりも内側に切欠形成部231bは位置する。つまり、本体ケース21のうち筒内側に凹んだ部分に切欠形成部231bは形成されている。そのため、ケース20を開口部11aへ挿入して操作デバイス12をインパネ11に取り付ける際に、切欠形成部231bがインパネ11に干渉しないようにできる。
本体ケース21の外面には、切欠形成部231bを補強するリブ部材231cが形成されている。これにより、衝撃荷重に対する切欠形成部231bおよびリブ部材231cの強度を、脆弱部531Dの強度よりも高くさせている。
なお、図13に示す第6実施形態では、背面カバー23の切欠231aを形成する部分のうち、取付方向Yinの奥側に位置する端面にケース側取付部510が接触した状態で、連結部材50はケース20に取り付けられている。これに対し、図15に示す本実施形態では、本体ケース21の外周面21aにケース側取付部510が接触した状態で、連結部材50はケース20に取り付けられている。
また、本実施形態に係る連結部材50は第6実施形態と同じ構造である。したがって、本実施形態においても第6実施形態と同様にして、衝撃荷重が付与された場合に隆起高さを小さくでき、かつ、その場合における操作デバイス12の復旧の作業性を向上できる。
(第8実施形態)
上記第6実施形態では、インパネ11のうち開口部11aを形成する開口端面と、ケース20との間で連結部材50が挟み付けられる。そのため、連結部材50がケース20に対して取付方向Yinへ相対移動することは規制される。但し、操作デバイス12をインパネ11に取り付ける作業時においては、連結部材50が取付方向Yinへ相対移動することは規制されていないので、連結部材50が切欠231aから外れることが生じ得る。
この点を鑑みた本実施形態では、図16に示すように、切欠形成部231bに爪231dが形成されている。切欠231aに連結部材50を嵌め込んだ状態において、ガイド部510cのうち取付方向Yinの手前側の端面に爪231dが係合する。この係合により、連結部材50が切欠231aから外れることが防止される。
切欠231aに連結部材50を嵌め込む際には、溝510aに位置する爪231dが、一対のガイド部510b、510cの間隔を大きくするように弾性変形させて押し広げる。
衝撃荷重により破損した連結部材50を切欠231aから取り外す際には、取付方向Yinに対して垂直な方向、かつ、一対のケース側取付部510を互いに近づける方向に、ケース側取付部510を切欠形成部231bから取り外せばよい。
本実施形態に係る連結部材50は第6実施形態と同じ構造である。したがって、本実施形態においても第6実施形態と同様にして、衝撃荷重が付与された場合に隆起高さを小さくでき、かつ、その場合における操作デバイス12の復旧の作業性を向上できる。
(第9実施形態)
上記第8実施形態では、連結部材50と係合する爪231dを設けることで、連結部材50が切欠231aから外れることの防止を図っている。これに対し本実施形態では、上記爪231dを廃止して、図17に示すように、連結部材50のガイド部510bにスクリュ穴510dを形成している。そして、スクリュ穴510dにネジNを通して背面カバー23に締結することで、連結部材50が切欠231aから外れることの防止を図っている。
(他の実施形態)
以上、発明の好ましい実施形態について説明したが、発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、以下に例示するように種々変形して実施することが可能である。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
図4に示す実施形態では、複数の貫通穴53aを連結部53に形成することで脆弱部531を構成している。これに対し、貫通穴53aに替えて、連結部53の板厚を薄くする溝を連結部53に形成してもよい。このように溝で脆弱部を構成する場合、複数の溝と接合部53bを交互に並べて構成してもよいし、接合部53bを廃止して溝を環状に延びる形状にしてもよい。図18および図19は、上述した溝による脆弱部531Eの一例を示す。この脆弱部531Eは、連結部53のうち車両側取付部52との接続部周辺の肉厚を、他部に比べて薄肉にするように形成された溝である。
また、このような溝を第6〜第9実施形態に組み合わせてもよい。すなわち、環状を廃止した溝であって、連結部53のうち第1端面53eから第2端面53fまで線状に延びる形状の溝を脆弱部としてもよい。このように溝で連結部53を薄肉にするように脆弱部531Eを形成した場合であっても、溝の大きさや形状を設定することで、脆弱部531Eの強度を容易に設定できる。すなわち、所定以上の衝撃荷重が付与された場合に破損し、所定未満の荷重が付与された場合には破損しないように脆弱部531Eの強度を設定することを、容易に実現できる。
図6に示す連結部材50では、連結部53の中央部分に車両側取付部52が位置し、連結部53の中央部分を取り囲む位置にケース側取付部51が位置する。そのため、脆弱部531は、車両側取付部52を取り囲む環状に形成されている。これに対し、両取付部52、51の位置関係が逆になっている連結部材を採用してもよい。すなわち、この連結部材では、連結部53の中央部分にケース側取付部51が位置し、連結部53の中央部分を取り囲む位置に車両側取付部52が位置し、脆弱部531が、ケース側取付部51を取り囲む環状に形成されている。
ここで、回転ノブ30が衝撃荷重を受ける具体例として、車両10の衝突以外にも、インパネ11に操作デバイス12を組み付ける作業員が、その組み付け時に回転ノブ30に衝撃荷重を与えてしまうことが挙げられる。特に、図1に示すように回転ノブ30が操作デバイス12の左右両側に配置されている場合には、左右両側の回転ノブ30を同時に強く押してインパネ11に組み付けようとするおそれが高くなる。よって、回転ノブ30が装置の左右両側に配置されている場合には、復旧作業性を考慮した本発明による上記各種効果が好適に発揮される。但し、回転ノブ30は操作デバイス12等の左右両側に配置されたものに限らず、例えば中央部分に配置されたものでもよい。
図1に示す実施形態では、空調装置の作動を操作する操作デバイス12に本発明を適用させているが、例えば、ナビゲート装置やオーディオ装置の作動を操作する操作デバイスに適用させてもよい。また、本発明に係る隆起部は、回転操作される回転ノブ30に限定されるものではなく、例えば押動操作される押し釦スイッチを隆起部として適用してもよい。
図1に示す実施形態では、車両乗員により操作される操作デバイス12に本発明を適用させているが、インパネ11の所定位置に組み付けられた車載装置であれば、本発明は操作デバイス12に限定されるものではない。例えば、図1に示す実施形態では前面パネル22が平坦な形状である。これに対し、前面パネル22が隆起部を有する形状である車載装置の場合には、回転ノブ30等の操作手段を備えていなくても、上記隆起部の突出高さを小さくさせる用途で本発明を適用できる。
10…車両、11…インストルメントパネル、12…操作デバイス(車載装置)、13…ブラケット(車両側部材)、20…ケース、23b…挿入穴、30…回転ノブ(隆起部)、50…連結部材、51、510…ケース側取付部、51a…係合部、52…車両側取付部、53…連結部、531、531A、531B、531C、531D、531E…脆弱部、T…工具。

Claims (7)

  1. 車両(10)の室内(10r)に配置されたインストルメントパネル(11)の所定位置に組み付けられる車載装置(12)において、
    前記インストルメントパネルから車両乗員側に向けて隆起する隆起部(30)が設けられたケース(20)と、
    前記インストルメントパネルの内部に位置する車両側部材(13)と前記ケースとを連結することで、前記所定位置に前記ケースを固定させる連結部材(50)と、
    を備え、
    前記連結部材は、前記車両側部材に取り付けられる車両側取付部(52)と、前記ケースに脱着可能に取り付けられるケース側取付部(51、510)と、前記車両側取付部および前記ケース側取付部の相互を連結する連結部(53)と、を有し、
    前記車両側取付部は、前記連結部の表面から突出して該連結部に接続形成されており、
    前記連結部のうち前記車両側取付部との接続部周辺には、所定以上の衝撃荷重が車両乗員側から前記隆起部に付与された場合に、当該衝撃荷重により破損して前記連結の機能を失うように設定された脆弱部(531、531A、531B、531C、531D、531E)が形成されていることを特徴とする車載装置。
  2. 前記脆弱部は、前記車両側取付部または前記ケース側取付部を取り囲むように環状の形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
  3. 前記連結部は板状に形成されており、
    前記脆弱部は、前記連結部のうち前記車両側取付部を挟むようにして該車両側取付部の両側に位置して該連結部を横断するように線状に延びる形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
  4. 前記連結部材は、前記ケースに係合する係合部(51a)を有し、
    前記ケースのうち前記係合部に対向する部分には、前記係合部による係合を解除させる工具(T)を挿入するための挿入穴(23b)が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車載装置。
  5. 前記ケースには、該ケースの端面に形成された切欠(231a)により開口状に形成された切欠形成部(231b)が設けられており、
    前記ケース側取付部(510)は、前記切欠形成部に、前記切欠を介してスライド挿入して取り付けられる構造であり、
    前記スライド挿入の方向は、前記衝撃荷重が前記隆起部に付与される方向に対して交差する方向に設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の車載装置。
  6. 前記脆弱部は、複数の貫通穴(53a)のそれぞれが隣り合うように該複数の貫通孔のそれぞれが間欠的に配置されて構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の車載装置。
  7. 前記脆弱部(531E)は、前記連結部の前記接続部周辺の肉厚を他部に比べて薄肉にするように形成された溝であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の車載装置。
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