JP2005119583A - 車載用電子機器およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車載用電子機器において、本来不要な箇所に一旦取付けたスイッチノブを、容易に取外すことができる技術を提供する。
【解決手段】本発明に係る時計装置2では、プリント基板110に開口16を形成しているため、プリント基板110の奥側(ライトボックス20と反対側)の空間とスイッチノブ33の爪部33dとが開口16を介して通じている。したがって、プリント基板110の奥側から開口16を経由してスイッチノブ33の爪部33dにアクセスし、爪部33dと係止部24bとの係合を解除することが可能となる。時計装置2ではこのようにして、ライトボックス20等の他の部品を取外すことなく、一旦取付けたスイッチノブ33のみを容易に取外すことができる。
【選択図】図3
【解決手段】本発明に係る時計装置2では、プリント基板110に開口16を形成しているため、プリント基板110の奥側(ライトボックス20と反対側)の空間とスイッチノブ33の爪部33dとが開口16を介して通じている。したがって、プリント基板110の奥側から開口16を経由してスイッチノブ33の爪部33dにアクセスし、爪部33dと係止部24bとの係合を解除することが可能となる。時計装置2ではこのようにして、ライトボックス20等の他の部品を取外すことなく、一旦取付けたスイッチノブ33のみを容易に取外すことができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、自動車のセンタークラスタモジュール部に搭載される電子機器およびその製造方法に関する。
自動車のインストルメントパネルの中央部(運転席と助手席の間の部分)に位置するセンタークラスタモジュール部には、時計装置、オーディオ装置、エアコンの制御ユニット、カーナビゲーションの制御ユニットなどの電子機器が搭載される。そして、これらの電子機器のそれぞれは、通常複数の操作スイッチを備え、操作者の押釦動作によってこれらの操作スイッチが押されることによって、種々の機能を発揮することができる。
これらの操作スイッチは、当該電子機器が備えるプリント基板の上に実装されており、多くの場合、操作スイッチに対向して取付けられたスイッチノブを介して押圧される構成となる。
このような操作スイッチを備えた車載用の電子機器は、たとえば、特許文献1に開示されている。
自動車のセンタークラスタモジュール部に搭載される電子機器は、上述したように種々の操作スイッチを備える。しかしながら、これらの電子機器が備える操作スイッチの数は、自動車の仕様により異なることがある。
たとえば、センタークラスタモジュール部に組み込まれた時計装置の場合、対米仕様では時値および分値の表示のみを行うことが多いのに対し、国内仕様ではこれらにくわえて秒値の表示も行うことが多い。このような場合には、時計装置の時刻を合わせるための操作スイッチは、対米仕様では時値を合わせるための操作スイッチと分値を合わせるための操作スイッチの2つのみで足りるのに対し、国内仕様ではこれらにくわえて秒値を合わせるための操作スイッチが必要となる。
このように仕様が異なるために備える操作スイッチの数が異なるものの、他の殆どの構成は共通する複数の電子機器を組み立てる際には、その仕様に関わらず全ての電子機器に一律に全種類のスイッチノブを一旦取付け、その後一部の仕様の電子機器については不要なスイッチノブを取外す、という工程順序を採用することが生産効率上有利な場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、車載用電子機器において、本来不要な箇所に一旦取付けたスイッチノブを、容易に取外すことができる技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、車載用電子機器であって、プリント基板と、前記プリント基板の一面側に取付けられ、前記プリント基板に面するその部分にロック用の第1の係合部が設けられたボックスと、前記第1の係合部との間で係合および解除が可能な第2の係合部が設けられたスイッチノブと、を備え、前記プリント基板は、前記第1の係合部と前記第2の係合部との間の係合箇所に臨む位置に、前記両係合部の係合を解除するための開口を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載用電子機器であって、前記第1の係合部は、係止部または係止部に係合する可撓性の係止爪のいずれか一方であり、前記第2の係合部は、係止部または係止部に係合する可撓性の係止爪のいずれか他方であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の車載用電子機器であって、前記プリント基板は、複数の操作スイッチを、前記開口以外の所定の位置の一面側に有し、前記ボックスは、前記複数の操作スイッチおよび前記開口のそれぞれに対応する位置に、一面側から他面側に沿って延びる挿入孔を有し、前記スイッチノブは、前記挿入孔のそれぞれに対して前記ボックスの一面側から挿入し、前記ボックスの他面側において前記第2の係合部を前記第1の係合部に弾性係合させることにより、抜止め状態で取付け可能であり、前記開口を介して、少なくとも前記開口に対応する位置の前記挿入孔に取付けられた前記スイッチノブの前記弾性係合を解除可能に構成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の車載用電子機器であって、前記開口は、前記スイッチノブを前記プリント基板の板厚方向に投影した位置に形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の車載用電子機器であって、前記第1の係合部と前記第2の係合部との間には複数の係合箇所が存在し、前記開口は、前記係合箇所のそれぞれを前記プリント基板の板厚方向へ投影した位置を全て含む開口広さを有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の車載用電子機器であって、前記開口は、円形の開口であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6までのいずれかに記載の車載用電子機器であって、センタークラスタモジュール部に搭載されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7までのいずれかに記載の車載用電子機器であって、計時機能を有し、前記スイッチノブは、時刻を合わせるための操作スイッチを押圧するためのものであることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、車載用電子機器の製造方法であって、複数の所定位置に操作スイッチを実装した第1のプリント基板を準備する第1工程と、前記複数の所定位置に対応させて一部の位置に操作スイッチを実装するとともに、他の位置には開口を形成した第2のプリント基板を準備する第2工程と、前記第1工程または前記第2工程において準備された第1または第2のプリント基板の一面側にボックスを取付けるとともに、前記ボックスの前記複数の所定位置に対応する位置に、前記ボックスとの係合箇所が前記プリント基板に臨むように係合させてスイッチノブを一律に取付ける第3工程と、前記第3工程の後に、前記開口に対応する位置に取付けられた前記スイッチノブについては、前記プリント基板の他面側から前記開口越しに前記係合を解除して取外す第4工程と、を含むことを特徴とする。
請求項1から請求項9に記載の発明によれば、プリント基板の他面側の空間から、開口を介して、第1の係合部と第2の係合部との間の係合箇所へアクセスし、係合を解除することが可能である。したがって、本来不要な箇所に一旦取付けたスイッチノブを、他の部品を取外すことなく、容易に取外すことができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、スイッチノブをボックスの表側から挿入しつつ、挿入後にはスイッチノブを抜止め状態とすることが可能となるため、スイッチノブの取付け作業を効率よく行うことができるとともに、一旦取付けたスイッチノブを容易に取外すことができる。
特に、請求項4に記載の発明によれば、第1の係合部と第2の係合部との間の係合箇所へのアクセスが容易となる。
特に、請求項5に記載の発明によれば、第1の係合部と第2の係合部との間の全ての係合箇所へのアクセスが容易となる。
特に、請求項6に記載の発明によれば、プリント基板に開口を形成する際の加工が容易となる。
特に、請求項9に記載の発明によれば、第1工程から第3工程までの作業は、電子機器が備える操作スイッチの数に関わらず、それぞれの工程において一律に行うことができる。したがって、各工程における作業を単純化することができ、生産効率を向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下では、国内仕様と対米仕様とで操作スイッチの数が異なる時計装置を例に挙げて説明するが、本発明はこのような時計装置に限らず、仕様によって操作スイッチの数が異なる車載用電子機器一般について適用することが可能である。
<1.国内仕様の時計装置1の構成>
まず、自動車のセンタークラスタモジュール部に組み込まれる国内仕様の時計装置1の構成について、以下に説明する。図1は、国内仕様の時計装置1を構成する部品の組み付け構造を示した分解斜視図である。図1に示した時計装置1は、主としてプリント基板10と、ライトボックス20と、3つのスイッチノブ31,32,33と、光拡散板40と、表示部50と、クッション部60と、保護パネル70とを備える。
まず、自動車のセンタークラスタモジュール部に組み込まれる国内仕様の時計装置1の構成について、以下に説明する。図1は、国内仕様の時計装置1を構成する部品の組み付け構造を示した分解斜視図である。図1に示した時計装置1は、主としてプリント基板10と、ライトボックス20と、3つのスイッチノブ31,32,33と、光拡散板40と、表示部50と、クッション部60と、保護パネル70とを備える。
この時計装置は、これらの部品間の取付けの殆どが、プリント基板10の板厚方向(図1の矢印ARの方向)の結合によって行われる。このため、以下の説明では、この方向のことを便宜的に「取付け方向AR」と称する。
プリント基板(Printed Circuit Board)10は、その上に抵抗器、コンデンサ、トランジスタ、ICなどの電子部品を実装して電子回路を形成した基板であり、この電子回路によって、時計装置1の計時機能が電気的に実現される。
このプリント基板10の一面側には、上述したような電子部品の他に、時値を合わせるための操作スイッチ(以下、「Hスイッチ」という。)11と、分値を合わせるための操作スイッチ(以下、「Mスイッチ」という。)12と、秒値を合わせるための操作スイッチ(以下、「Sスイッチ」という。)13と、光源14とが、所定の位置に実装されている。Hスイッチ11およびMスイッチ12は、それぞれ押圧を受けることによって表示部50に表示される時値および分値を増減させることができ、Sスイッチ13は、押圧を受けることによって表示部50に表示される秒値を0に戻すことができる。また、光源14は、LED等の発光素子であり、表示部50のバックライトとして機能する。このプリント基板10では、Hスイッチ11およびMスイッチ12と、Sスイッチ13とが、光源14の両側方にそれぞれ配置されている。
また、このプリント基板10には、ライトボックス20を取付ける際に後述する爪21を係止するための係止孔15が四隅に形成されている。
ライトボックス20は、プリント基板10に対向する面が開いた略箱形の部材であり、Hスイッチ11、Mスイッチ12、Sスイッチ13、および光源14を覆うようにプリント基板10の一面側に取付けられる。この取付けは、ライトボックス20に突出形成された4本の爪21をプリント基板10の4つの係止孔15にそれぞれ挿入して係合させることによって行う。
ライトボックス20の外面のうち、プリント基板10と逆側を向く面には、スイッチノブ31,32,33をそれぞれ挿入するための3つの挿入孔22,23,24が形成されている。3つの挿入孔22,23,24は、プリント基板10上のHスイッチ11、Mスイッチ12、およびSスイッチ13のそれぞれに対応する位置(それぞれを取付け方向ARに投影した位置)に形成されており、それぞれ一面側から他面側に向かって取付け方向ARに貫通した孔穴となっている。挿入孔22,23,24のそれぞれの内壁上面には、スイッチノブ31,32,33の挿入動作を案内するための溝22a,23a,24aが、取付け方向ARにのびるように形成されている。
また、ライトボックス20の外面のうち、プリント基板10と逆側を向く面の一部には、凹部25が形成されている。凹部25は、プリント基板10上の光源14に対応する位置(光源14を取付け方向ARに投影した位置)を略中心とした位置に形成されている。凹部25の奥面(プリント基板10に対向する面)の光源14に対応する位置には、取付け方向ARに貫通する開口25aが形成されており、ライトボックス20をプリント基板10に取付けたときには、光源14がこの開口25aから凹部25内に嵌入するようになっている。
さらに、ライトボックス20の外面のうち、プリント基板10と逆側を向く面には、保護パネル70の周縁部と係合することによって保護パネル70を保持するための爪26が四隅に突出形成されている。
すなわち、ライトボックス20は、凹部25内に光源14を収納するための筐体としての機能を果たす一方、スイッチノブ31,32,33、光拡散板40、表示部50、クッション部60、保護パネル70等を取付けるためのフレームとしての機能も果たしている。
スイッチノブ31,32,33は、それぞれ操作者の押釦動作による押圧を、Hスイッチ11、Mスイッチ12、およびSスイッチ13に伝達するための部材であり、その形状はいずれも略棒状をなしている。スイッチノブ31,32,33は、それぞれ挿入孔22,23,24への挿入姿勢(長手方向が取付け方向ARを向く姿勢)において、上面に凸部31a,32a,33aが形成されており、この凸部31a,32a,33aがそれぞれ上述した溝22a,23a,24aに嵌合することによって、取付け方向AR周りの回転を規制しつつ挿入孔22,23,24内へ挿入される。
図2は、ライトボックス20の挿入孔24にスイッチノブ33が挿入された状態を示した水平断面図である。図2に示されるように、スイッチノブ33は、挿入姿勢における両側面に、一対の係止爪33bを有している。係止爪33bは、可撓性を有する脚部33cと、その脚部33cの先端に外向きに突き出して形成された爪部33dとからなる。一対の爪部33dの側端同士の距離Lは、挿入孔24の横幅よりもやや大きいが、一対の爪部33dの両外側面は係止爪33bの先端へ向けてつぼむような傾斜角度を有して形成されており、その先端部の外幅は、挿入孔24の横幅よりもやや小さくなっている。このため、スイッチノブ33が挿入孔24へ挿入されるときには、挿入孔24の内壁面に爪部33dの外側面が当接することによって、脚部33cを撓ませつつ爪部33dが内方へ変位し、スイッチノブ33の挿入運動が可能となる。やがて、爪部33dが挿入孔24を抜けると、脚部33cの撓みが開放され、爪部33dが係止部(プリント基板10に面する挿入孔24の端縁)24bに弾性係合してスイッチノブ33は抜止め状態とされる。
挿入孔22,23へのスイッチノブ31,32の挿入形態も、このような挿入孔24へのスイッチノブ33の挿入形態と同じ様になっている。スイッチノブ31,32,33をライトボックス20の裏側から挿入孔22,23,24へ挿入しようとすると、ライトボックス20を反転させる必要があるが、上述したような挿入形態を採ると、スイッチノブ31,32,33をライトボックス20の表側から挿入しつつ、挿入後にはスイッチノブ31,32,33を抜止め状態とすることが可能となる。したがって、ライトボックス20へのスイッチノブ31,32,33の取付け作業を効率よく行うことが可能となる。
光拡散板40は、光源14から照射される光を拡散しつつ透過し、表示部50の後方へ与えられる光を均一化するための板材である。具体的には、光拡散板40はすりガラスなどによって実現される。光拡散板40は、上述したライトボックス20の凹部25に蓋をするような姿勢で取付けられ、光源14と表示部50との間に位置する。
表示部50は、液晶ディスプレイ等から構成され、時値、分値、および秒値を表示するための部位である。表示部50は、プリント基板10の方向へのびる複数の端子51をプリント基板10にはんだ等で接続することによって、プリント基板10から所定の電気信号を受信し、その電気信号に基づいて時値、分値、および秒値を表示面52に表示する。表示部50は、上述した光拡散板40の手前位置に固定され、光拡散板40を挟んで光源14からの照射光を受けることができるように取付けられる。すなわち、表示部50は、凹部25内に嵌入された光源14から照射され、光拡散板40により均一化された光を背後から受けることによって、視認性に優れた表示を行うことができる。
クッション部60は、表示部50と保護パネル70の間に挿入され、表示部50と保護パネル70との間の接触を防止するための部材である。クッション部60は、スポンジ材を略方形の環状に形成したものであり、その一端側は表示部50の表示面52の周縁と当接し、他端側は保護パネル70の窓部71の周縁と当接する。
また、保護パネル70は、表示部50の表示面52等を外傷から保護する役割を果たすとともに、表示面52における光の反射を抑制して表示の視認性を向上させる役割を果たす板材である。保護パネル70は、表示部50に対応する位置(表示部50を取付け方向ARに投影した位置)に表示面52を透視するための窓部71を有する。また、保護パネル70は、スイッチノブ31,32,33のそれぞれに対応する位置(それぞれを取付け方向ARに投影した位置)に、取付け方向ARに貫通した開口72,73,74を有する。保護パネル70は、その周縁部が上述したライトボックス20の爪26と係合することによってライトボックス20に取付けられ、取付けられた状態においては、開口72,73,74からそれぞれスイッチノブ31,32,33の一端が覗き出るようになっている。したがって、操作者は、保護パネル70の表面側からスイッチノブ31,32,33の一端に押圧を加えることが可能となる。
<2.対米仕様の時計装置2の構成>
続いて、自動車のセンタークラスタモジュール部に組み込まれる対米仕様の時計装置2の構成について、以下に説明する。図3は、対米仕様の時計装置2を構成する部品の組み付け構造を示した分解斜視図である。図3に示した時計装置2は、その構成の大部分が上述した国内仕様の時計装置1と共通するため、以下では時計装置1との相違点を中心に説明し、共通する箇所については図1と同一の符号を付して重複説明を省略する。
続いて、自動車のセンタークラスタモジュール部に組み込まれる対米仕様の時計装置2の構成について、以下に説明する。図3は、対米仕様の時計装置2を構成する部品の組み付け構造を示した分解斜視図である。図3に示した時計装置2は、その構成の大部分が上述した国内仕様の時計装置1と共通するため、以下では時計装置1との相違点を中心に説明し、共通する箇所については図1と同一の符号を付して重複説明を省略する。
時計装置2は、表示部50に時値および分値のみを表示し、秒値は表示しない。このため、プリント基板110には、Sスイッチ13が実装されておらず、Hスイッチ11およびMスイッチ12のみが実装されている。そして、プリント基板10においてSスイッチ13が実装されていた位置、すなわち、スイッチノブ33に対応する位置(スイッチノブ31を取付け方向ARに投影した位置)には、取付け方向ARに貫通した開口16が形成されている。この開口16は、後述するように、スイッチノブ33の爪部33dとライトボックス20の係止部24bとの間の係合を解除するために予め形成されたものである。
図4は、プリント基板110にライトボックス20を取付け、さらにライトボックス20の挿入孔24へスイッチノブ33を挿入した状態を、挿入孔24付近のみ示した水平断面図である。また、図5は、同じ状態において開口16をプリント基板110の背面側(ライトボックス20と反対の側)から見た図である。図4および図5に示されるように、開口16は、スイッチノブ33の一対の爪部33dの側端同士の距離Lよりも大きい径を有する円形の開口となっている。
時計装置2にはSスイッチ13がないため、スイッチノブ33は本来不要であるが、時計装置2では時計装置1と同じく、スイッチノブ33を挿入するための挿入孔24を有するライトボックス20を使用する。そして、時計装置2を組み立てるときには、時計装置1と同一の工程順序にしたがって、プリント基板110の一面側にライトボックス20を取付けるとともに、ライトボックス20の挿入孔24へ一旦スイッチノブ33を挿入する。挿入孔24へ挿入されたスイッチノブ33は、爪部33dと係止部24bとが係合することによって、抜止め状態となる。
しかしながら、スイッチノブ33は最終的には不要な部品であるため、その後にスイッチノブ33を取外す工程が行われる。ここで、この時計装置2では、プリント基板110に開口16を形成しているため、プリント基板110の奥側(ライトボックス20と反対側)の空間とスイッチノブ33の爪部33dとが開口16を介して通じている。したがって、プリント基板110の奥側から開口16を経由してスイッチノブ33の爪部33dにアクセスし、爪部33dと係止部24bとの間の係合を解除することが可能となる。具体的には、プリント基板110の奥側から開口16越しに爪部33dへマイナスドライバ等を差し入れ、爪部33dの外側面を押すようにして係止部24bとの間の係合を解除するなどすればよい。この時計装置2では、このようにして、ライトボックス20等の他の部品を取外すことなく、開口16に対応する位置に挿入されたスイッチノブ33のみを容易に取外すことができる。
なお、この開口16は、爪部33dと係止部24bとの間の係合箇所に臨む開口であればよく、図3に示したような円形に限られるものではないが、円形であればプリント基板110に開口16を形成する際の加工が容易であるという利点がある。
また、開口16の位置も、爪部33dと係止部24bとの間の係合箇所に臨む位置であればよく、上述したような位置に限定されるものではない。例えば、開口16は、爪部33dと係止部24bとの間の係合箇所に斜めに対向する位置に形成されていてもよい。しかしながら、上述したようにスイッチノブ31を取付け方向ARに投影した位置を略中心とした位置に開口16が形成されていれば、爪部33dと係止部24bとの間の係合箇所へのアクセスがより容易となる。
さらに、爪部33dと係止部24bとの間の係合箇所に通じていれば開口16の寸法は小さくてもよいが、上述したように開口16が一対の爪部33dの側端同士の距離よりも大きい開口幅を有していれば、その係合箇所へのアクセスがより容易となる。なお、上述した例では、爪部33dと係止部24bとの係合箇所は2箇所であったが、一般に解除すべき係合箇所が複数存在する場合には、開口16は、各係合箇所を取付け方向ARへ投影した位置を全て含む開口広さを有していれば、全ての係合箇所へのアクセスが容易となる。
なお、図3では、時計装置2においても、時計装置1と共通の保護パネル70を使用しているが、スイッチノブ33に対応する開口74を塞いだ別の保護パネルを使用してもよい。
また、上述した例では、ライトボックス20に形成された係止部24bとスイッチノブに形成された係止爪33bとが係合する場合について説明したが、ライトボックス20に形成される係合部(第1の係合部)とスイッチノブに形成される係合部(第2の係合部)とは、互いにロックをするための係合およびその解除が可能な形態であれば、他の係合形態であってもよい。
1 時計装置
2 時計装置
10 プリント基板
11 Hスイッチ
12 Mスイッチ
13 Sスイッチ
14 光源
16 開口
20 ライトボックス
22,23,24 挿入孔
24b 係止部
31,32,33 スイッチノブ
33b 係止爪
50 表示部
110 プリント基板
2 時計装置
10 プリント基板
11 Hスイッチ
12 Mスイッチ
13 Sスイッチ
14 光源
16 開口
20 ライトボックス
22,23,24 挿入孔
24b 係止部
31,32,33 スイッチノブ
33b 係止爪
50 表示部
110 プリント基板
Claims (9)
- 車載用電子機器であって、
プリント基板と、
前記プリント基板の一面側に取付けられ、前記プリント基板に面するその部分にロック用の第1の係合部が設けられたボックスと、
前記第1の係合部との間で係合および解除が可能な第2の係合部が設けられたスイッチノブと、
を備え、
前記プリント基板は、前記第1の係合部と前記第2の係合部との間の係合箇所に臨む位置に、前記両係合部の係合を解除するための開口を有することを特徴とする車載用電子機器。 - 請求項1に記載の車載用電子機器であって、
前記第1の係合部は、係止部または係止部に係合する可撓性の係止爪のいずれか一方であり、
前記第2の係合部は、係止部または係止部に係合する可撓性の係止爪のいずれか他方であることを特徴とする車載用電子機器。 - 請求項1または請求項2に記載の車載用電子機器であって、
前記プリント基板は、複数の操作スイッチを、前記開口以外の所定の位置の一面側に有し、
前記ボックスは、前記複数の操作スイッチおよび前記開口のそれぞれに対応する位置に、一面側から他面側に沿って延びる挿入孔を有し、
前記スイッチノブは、前記挿入孔のそれぞれに対して前記ボックスの一面側から挿入し、前記ボックスの他面側において前記第2の係合部を前記第1の係合部に弾性係合させることにより、抜止め状態で取付け可能であり、
前記開口を介して、少なくとも前記開口に対応する位置の前記挿入孔に取付けられた前記スイッチノブの前記弾性係合を解除可能に構成したことを特徴とする車載用電子機器。 - 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の車載用電子機器であって、
前記開口は、前記スイッチノブを前記プリント基板の板厚方向に投影した位置に形成されることを特徴とする車載用電子機器。 - 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の車載用電子機器であって、
前記第1の係合部と前記第2の係合部との間には複数の係合箇所が存在し、
前記開口は、前記係合箇所のそれぞれを前記プリント基板の板厚方向へ投影した位置を全て含む開口広さを有することを特徴とする車載用電子機器。 - 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の車載用電子機器であって、
前記開口は、円形の開口であることを特徴とする車載用電子機器。 - 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の車載用電子機器であって、
センタークラスタモジュール部に搭載されることを特徴とする車載用電子機器。 - 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の車載用電子機器は、計時機能を有し、
前記スイッチノブは、時刻を合わせるための操作スイッチを押圧するためのものであることを特徴とする車載用電子機器。 - 車載用電子機器の製造方法であって、
複数の所定位置に操作スイッチを実装した第1のプリント基板を準備する第1工程と、
前記複数の所定位置に対応させて一部の位置に操作スイッチを実装するとともに、他の位置には開口を形成した第2のプリント基板を準備する第2工程と、
前記第1工程または前記第2工程において準備された第1または第2のプリント基板の一面側にボックスを取付けるとともに、前記ボックスの前記複数の所定位置に対応する位置に、前記ボックスとの係合箇所が前記プリント基板に臨むように係合させてスイッチノブを一律に取付ける第3工程と、
前記第3工程の後に、前記開口に対応する位置に取付けられた前記スイッチノブについては、前記プリント基板の他面側から前記開口越しに前記係合を解除して取外す第4工程と、
を含むことを特徴とする車載用電子機器の製造方法。
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