WO2009122767A1 - シートトラック - Google Patents

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雅敬 大井
崇博 渡辺
和幸 福山
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シロキ工業株式会社
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Abstract

ロアレールに対してスライドするアッパレールをロックするロック機構であって、アッパレールに固定されたロックレバーブラケットは、アッパレールのスライド方向に離反した、オープンロッドが挿通される軸支持穴を有し、ロックレバーは、ロックレバーブラケットの両軸支持穴に近接して配置された2個の軸受部と、回転伝達溝とを有し、オープンロッドは、前記各軸支持穴及び前記各軸受部を貫通する直線軸部と、ロックレバーの回転伝達溝に係合し、直線軸部と一体に回動してロックレバーをアンロック方向に回動させる曲げ部を有すること、及び、ロックレバーの軸受部には、オープンロッドが挿通される方向に離れた一対の板状部を有し、この一対の板状部が、オープンロッドを挟むように相反する方向に屈曲されて軸受けを形成し、この軸受けの直径方向の間隔が、オープンロッドの直径よりも小さいクリップ状の軸受部を形成している。

Description

シートトラック
 本発明は、シートの前後方向位置を調整するシートトラックに関し、特にシートトラックのスライドロック、ロック解除機構に特徴を有するシートトラックに関する。
 従来、シートを前後方向に移動させるシートトラックには、その移動を禁止するロック機構と、ロック解除操作を行うロック解除機構が設けられる。一般的なシートトラックは次のような構造になっている。床面側に固定されたロアレールに対して、シート側のアッパレールが摺動可能に支持されている。ロアレール及びアッパレールは、アウタ側、インナ側に所定間隔で設けられている。アッパレールにはロアレール側のロック孔に対して係脱可能なロックレバーが設けられており、このロックレバーはロック付勢ばねによりロック孔との係合方向に付勢されている。ロック解除機構として、操作用のループハンドル(ハンドル部材)と、このループハンドルのロック解除操作力をロックレバーに伝達するオープンロッドが設けられている。ロックレバーは、ロックレバーブラケットの両端の立壁部に配置され、オープンロッドは、立壁部に形成された軸穴と、ロックレバーに形成された、オープンロッド挿通溝を貫通して設けられている。シートの前後位置を調整するときには、ループハンドルを操作するとオープンロッドがロック解除方向に回動され、これに応じてロック付勢ばねの付勢力に抗してロックレバーがロック孔との係合を解除して、アッパレールの移動が可能になる。
 又、従来の前後方向に移動可能なシートに設けられるシートトラックにおいては、一般に、アウタ側、インナ側に、アッパレールの移動を禁止するスライドロック機構と、スライドロック機構のロック解除を行うロック解除機構とが設けられている。
 そして、アウタ側のシートトラックに沿う部分と、シートの前縁に沿う部分と、インナ側のシートトラックに沿う部分とを有し、一方の端部側がアウタ側のロック解除機構に接続され、他方の端部側がインナ側のロック解除機構に接続され、シートの前縁に沿う部分を引き上げることにより前記アウタ側、インナ側のロック解除機構を介して前記アウタ側、インナ側のスライドロック機構のロック解除を行う略「コ」字形のオープンレバーを有している(特許文献1)。
 そして、オープンレバーのシートの前縁に沿う部分を引き上げると、前記各ロック解除機構を介して前記各スライドロック機構のロック解除がなされる。
特開2005-225415号公報
 従来の、シートトラックのロック解除機構においては、オープンロッドとロックレバーとが溶接によって接合されていた。しかしながら、これらを溶接すると、ロックレバーが溶接熱によって歪み、嵌合不良を生じ易かった。さらに溶接はタクトがかかるので生産性が落ちる。また、溶接による溶け込みやスパッタなどが発生して品質管理が非常に困難であった。
 特許文献1に記載されたシートトラックの場合、ベルトアンカが、インナ側のシートトラックの後部に取り付けられる場合がある。このような構成の場合、車両が前面衝突すると、シート着座者が前方へ移動しようとする力がベルトアンカを介してインナ側のシートトラックに作用し、インナ側のシートトラックは、前部を支点として後部が持ち上がる場合がある。
 インナ側のシートトラックの後部が持ち上がると、オープンレバーは、シートの前縁に沿う部分が下降する方向に回転する(このような現象を「ジャッキアップ」という)。そして、シートの前縁に沿う部分(オープンレバーの回転端部)がフロアに当たると、オープンレバーの回転が禁止される。インナ側のシートトラックの後部が更に持ち上がると、それ以上の回転が禁止されたオープンレバーは、インナ側のロック解除機構に対しては、オープンレバーのシートの前縁に沿う部分が上昇する方向に相対回転することになり、インナ側のシートスライドロックがロック解除される。
 このようなシートスライドロック機構のロック解除を防止するためには、オープンレバーのシートの前縁に沿う部分がフロアに当たらないように、シートトラックとフロアとの間に一定の隙間が必要である。
 このため座面を低くできない問題点がある。尚、オープンレバーの回転中心と、シートの前縁に沿う部分(オープンレバーの回転端部)までの距離(以下、オープンレバーの回転半径)を短くすれば、前記隙間は狭くできるが、ロック解除する際の操作力が重くなる別の問題点が発生する。
 以上のようなシートトラックでは、ロック解除機構を操作してロックレバーがロック孔との係合を解除すると、アッパレールの移動が自由となるので、ロックレバーがロック孔と係合可能な範囲を超えて移動しないように移動範囲を規制するストッパ部材を設けている。このストッパ部材は、例えばアッパレール及びロアレールの一方にピンまたはリベット止めしたしぼり形状のストッパ片と、他方に植設したストッパピンが当接する構造であった。
 しかしながら上記従来のストッパ構造は、絞り形状のストッパ片をピンまたはリベット止めする為部品点数及び重量が増加し、絞り形状のストッパ片とストッパピンの使用によりコストが高くなる問題があった。
 本発明は、簡単かつ安価な構成でありながら、オープンレバーとロックレバーの接合が容易であり、品質管理が容易なロック、ロック解除機構を備えたシートトラックを提供することを目的とする。
 又、本発明は、ロック解除時の操作力は軽く、座面を低くできるシートトラックを提供することにある。
 又、本発明は、簡単かつ安価な構成でありながら、軽量化、強度の確保も容易なスライドストッパ構造を備えたシートトラックを提供することを目的とする。
 かかる課題を解決する本発明は、ロアレールと、該ロアレールに移動可能に係合するアッパレールと、ロアレールに対するアッパレールの移動を禁止するスライドロック機構であって、該スライドロック機構はロアレールに対するアッパレールの移動を規制するロック位置と該規制を解除したアンロック位置とに移動可能なロックレバーを備えることと、前記ロックレバーのアンロック操作を行うロック解除機構とを有するシートトラックにおいて、前記ロックレバーに対してアンロック方向の回動力を伝達するオープンロッドと、前記オープンロッド及びロックレバーを回動自在に支持する、前記アッパレールに固定されたロックレバーブラケットとを有し、前記ロックレバーブラケットは、前記アッパレールのスライド方向に離反した、前記オープンロッドが挿通される軸支持穴を有し、前記ロックレバーは、前記ロックレバーブラケットの両軸支持穴に近接して配置された2個の軸受部と、前記アッパレールのスライド方向に延びた回転伝達溝とを有し、前記オープンロッドは、前記各軸支持穴及び前記各軸受部を貫通する直線軸部と、前記ロックレバーの回転伝達溝に係合し、前記直線軸部と一体に回動して前記ロックレバーをアンロック方向に回動させる曲げ部を有すること、及び、前記ロックレバーの軸受部の少なくとも一方は、前記オープンロッドが挿通される方向に離れた一対の板状部を有し、この一対の板状部が、前記オープンロッドを挟むように相反する方向に屈曲されて軸受けを形成し、この軸受けの直径方向の間隔が、前記オープンロッドの直径よりも小さいクリップ状の軸受部を形成していることに特徴を有する。
 この構成によれば、オープンロッドとロックレバーを溶接しないので、ロックレバーの変形や接合不良がなく、溶接タクトが無いので生産性が高く、溶け込みやスパッタが発生しないので品質管理が容易になる。
 前記クリップ状の軸受部は、前記ロックレバーブラケットの前側の立壁近傍に形成すると、オープンロッドに対するロックレバーのガタつきがより小さくなる。
 前記クリップ状の軸受部を、前記軸受部の径を拡大するように前記一対の板状部を弾性変形させた状態で前記オープンロッドの直線軸部を挿通し、前記板状部の弾性復元力によって前記直線軸部を挟圧するように形成すると、オープンロッドをロックレバーに接合する作業が容易になる。
 本発明のシートトラックのロック解除機構にあってはさらに、シート前縁部から前記アッパレールに沿って延びて、前記オープンロッドの先端部に設けられた曲げ部に下から当接してアンロック方向の回転操作力を伝達するオープンレバーと、前記アッパレールに固定され、前後に設けられた上下方向に延びる長穴を有し、前記長穴に前記オープンレバーが挿入され、前記オープンレバーを後方の長穴との接触部を支点として回動可能に支持するオープンレバーブラケットと、前記後方の長穴を横断するように延びて、前記オープンレバーの上部に係合する部分を有し、前記オープンレバーを前記後方の長穴の底部に当接する方向に付勢するハンドル付勢部材を備え、前記ハンドル付勢部材は、前記後方の長穴の上部空間を規制し、かつ下部に前記オープンレバーが挿通する空間を確保する屈曲部分を有することが好ましい。オープンレバーの先端部は、後方の長穴の上部空間が屈曲部分に規制されているので上部空間には挿通されず、屈曲部分より下方の空間に導かれ、挿入される。
 請求の範囲5に係る発明は、前記シートトラックがインナ側及びアウタ側に一対設けられていて、前記ロック解除機構は、前記インナ側のロアレール及びアッパレールに沿うレバー部分と、シートの前縁に沿う部分と、アウタ側のロアレール及びアッパレールに沿うレバー部分とを有し、前記インナ側のレバー部分の端部側が前記インナ側のスライドロック機構に接続され、前記アウタ側のレバー部分の端部側が前記アウタ側のスライドロック機構に接続され、前記シートの前縁に沿う部分を引き上げることにより前記各スライドロック機構のロック解除を行う略「コ」字形を呈したオープンレバーと、前記各アッパレール側に設けられ、前記レバー部分の下部が当接可能で、シートの前縁に沿う部分が下降する際の回転中心となる第1支持部と、前記各アッパレール側に設けられ、前記第1支持部より後方に位置し、前記レバー部分の下部が当接可能で、シートの前縁に沿う部分が上昇する際の回転中心となる第2支持部と、前記レバー部分の下部が前記第1支持部、前記第2支持部に当接する方向に前記レバー部分を付勢する付勢手段と、で取り付けられたことを特徴とするシートトラックである。
 シートの前縁に沿う部分を引き上げる操作力が作用すると、両側のオープンレバーが第2支持部を回転中心として回転し、シートの前縁に沿う部分側が上昇して、前記両側のスライドロック機構のロック解除がなされる。
 請求の範囲6に係る発明は前記オープンロッドは、前記各アッパレールに沿って設けられ、前側には、前記第1支持部近傍の前記レバー部分の上部に当接可能なクランク部が形成され、後側は、前記スライドロック機構のロックレバーに接続され、中間部の軸を中心に回転することにより、前記ロックレバーをロック位置とアンロック位置との間で移動させることを特徴とするシートトラックである。
 請求の範囲7に係る発明は、前記付勢手段が、前記スライドロック機構のロックレバーをロック方向に付勢すると共に、前記オープンロッドのクランク部を介して、前記レバー部分の下部が前記第1支持部に当接する方向に前記レバー部分を付勢するロック付勢ばねと、中間部が前記オープンロッドに巻回され、一端部が前記アッパレールに係止され、他端部が前記第2支持部近傍のレバー部分の上部の溝に係止され、前記レバー部分の下部が前記第2支持部に当接する方向に前記レバー部分を付勢するハンドル付勢ばねとからなることを特徴とするシートトラックである。
 請求の範囲8に係る発明は、前記第1支持部、前記第2支持部がオープンレバーブラケットに形成され、このオープンレバーブラケットは、バーリングかしめにより前記アッパレールに固定されることを特徴とするシートトラックである。
 請求の範囲9に係る発明は、前記ロアレール及びアッパレールにそれぞれ固定された、前記アッパレールの移動範囲を規制するストッパ部材を備え、前記各ストッパ部材は、前記アッパレールの移動方向に延びるストッパ本体部と、該ストッパ本体部の一方の長手方向の縁部から突出した突片部とを有し、前記ロアレール及びアッパレールのそれぞれには、前記アッパレールの移動方向に延びる長溝を有し、前記各ストッパ部材は、前記突片部が前記長溝に嵌合され、カシメられていて、前記ロアレール及びアッパレールに固定されたストッパ部材が、前記ロアレールの前記移動範囲端において前記ストッパ本体部の端面と端面とが互いに当接して前記アッパレールの移動を規制することに特徴を有する。
 請求の範囲10に係る発明は、前記ロアレール及びアッパレールに固定されたストッパ部材が、前記移動方向から見て、一方のストッパ本体部の端面の輪郭が他方のストッパ本体部の端面の輪郭と交叉する形状に形成されていることに特徴を有する。この構成によれば、製造誤差、動作中にぶれを生じても、ストッパ本体の端面が確実に当接してアッパレールの移動を規制できる。
 請求の範囲11に係る発明は、ロアレール及びアッパレールの一方に固定されるストッパ部材の前記ストッパ本体部が平板状であって、他方に固定されるストッパ部材の前記ストッパ本体部の端面がフック形状を呈する形状に屈曲していることに特徴を有する。
 請求の範囲12に係る発明は、前記突片部が、前記アッパレールの移動方向に離反して複数形成されていることに特徴を有する。この構成によれば、ストッパ部材とレールとの固定強度を高めることができる。
 請求の範囲13に係る発明は、前記ロアレールには前後方向略中央位置に1個の前記ストッパ部材が固定され、前記アッパレールには、前記ロアレールのストッパ部材を挟む位置に2個のストッパ部材を固定したことに特徴を有するシートトラックである。この構成によれば、ロアレールのストッパ部材はアッパレールに常に覆われているので見栄えがよく、安全である。
 請求の範囲1乃至4に係る発明によれば、簡単かつ安価な構成でありながら、オープンロッドとロックレバーの接合が容易であり、品質管理が容易なシートトラックのロック解除機構を得ることができる。
 請求の範囲5に係る発明によれば、通常のロック解除動作、即ち、シートの前縁に沿う部分を引き上げる操作力がレバー部分に作用すると、レバー部分は、第2支持部を回転中心として、シートの前縁に沿う部分側が上昇し、前記第1スライドロック機構、前記第2スライドロック機構のロック解除がなされる。次に、車両が前面衝突し、シート着座者が前方へ移動しようとする力がベルトアンカを介してインナ側のシートトラックに作用し、インナ側のシートトラックは、前部を支点として後部が持ち上がる。インナ側のシートトラックの後部が持ち上がると、レバー部分は、第2支持部より前方にある第1支持部を回転中心として、シートの前縁に沿う部分が下降する方向に回転する。即ち、レバー部分は、シートの前縁に沿う部分が上昇する際には第2支持部を回転中心として回転し、シートの前縁に沿う部分が下降する際には第2支持部より前方のある第1支持部を回転中心として回転する。よって、第1支持部を前方に位置させることにより、シートの前縁に沿う部分が下降する方向に回転する際に、レバー部分の回転中心と、シートの前縁に沿う部分(レバー部分の回転端部)までの距離を短くでき、シートトラックとフロアとの間に必要な隙間を狭くでき、座面を低くできる。又、第2支持部を後方に位置させることで、シートの前縁に沿う部分を上昇する方向に回転させる際、レバー部分の回転中心と、シートの前縁に沿う部分までの距離を長くでき、ロック解除する際の操作力は重くならない。
 請求の範囲6乃至8に係る発明によれば、通常のロック解除動作、即ち、シートの前縁に沿う部分を引き上げる操作力がレバー部分に作用すると、レバー部分は、第2支持部を回転中心として、シートの前縁に沿う部分側が上昇し、前記第1ロック解除機構、前記第2ロック解除機構を介して前記第1スライドロック機構、前記第2スライドロック機構のロック解除がなされる。車両が前面衝突したときは、シート着座者が前方へ移動しようとする力が、通常、ベルトアンカを介してインナ側のシートトラックに作用し、インナ側のシートトラックは、前部を支点として後部が持ち上がる。インナ側のシートトラックの後部が持ち上がると、レバー部分は、第2支持部より前方にある第1支持部を回転中心として、シートの前縁に沿う部分が下降する方向に回転する。即ち、レバー部分は、シートの前縁に沿う部分が上昇する際には第2支持部を回転中心として回転し、シートの前縁に沿う部分が下降する際には第2支持部より前方のある第1支持部を回転中心として回転する。
 よって、第1支持部を前方に位置させることにより、シートの前縁に沿う部分が下降する方向に回転する際に、レバー部分の回転中心と、シートの前縁に沿う部分(レバー部分の回転端部)までの距離を短くでき、シートトラックとフロアとの間に必要な隙間を狭くでき、座面を低くできる。又、第2支持部を後方に位置させることで、シートの前縁に沿う部分を上昇する方向に回転させる際、レバー部分の回転中心と、シートの前縁に沿う部分までの距離を長くでき、ロック解除する際の操作力は重くならない。
 請求項7に係る発明によれば、前記付勢手段が、前記スライドロック機構のロック部材をロック方向に付勢すると共に、前記オープンロッドのクランク部を介して、前記レバー部分の下部が前記第1支持部に当接する方向に前記レバー部分を付勢するロック付勢ばねと、中間部が前記オープンロッドに巻回され、一端部が前記アッパレールに係止され、他端部が前記第2支持部近傍のレバー部分の上部の溝に係止され、前記レバー部分の下部が前記第2支持部に当接する方向に前記レバー部分を付勢するハンドル付勢ばねとからなることにより、ハンドル付勢ばねの取付が簡単である。
 請求の範囲8に係る発明によれば、前記第1支持部、前記第2支持部はオープンレバーブラケットに形成され、このオープンレバーブラケットは、バーリングかしめにより前記アッパレールに固定されることにより、リベット等の締結部品を別途必要としない。
 請求項9乃至13記載の本発明によれば、簡単かつ安価な構成でありながら、軽量で製造も容易なスライドストッパ構造を備えたシートトラックを得ることができる。
本発明によるロック解除機構を適用したシートトラック装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1のシートトラック装置のループハンドルを取り除いた状態の平面図である。 同シートトラック装置のループハンドルを取り除いた状態の側面図である。 図1の切断線A-Aに沿う断面図である。 図1の切断線B-Bに沿う断面図であって、ロック状態を示す図である。 図1の切断線B-Bに沿う断面図であって、アンロック状態を示す図である。 (A)は図3の切断線C-Cに沿ってロックレバーの一方の軸受部を示す要部断面図、(B)は図3の切断線D-Dに沿ってロックレバーの他方の軸受部を示す要部断面図である。 図3の切断線E-Eに沿って、オープンレバーブラケットの後側の長穴とハンドル付勢ばねの関係を示す要部断面図である。 図1の切断線B-Bでの断面図であり、ジャッキアップ状態を示す図である。 他の形態例を説明する図である。 図10のC方向矢視図である。 図1のシートトラック装置にシートトラックストッパを装着し、ループハンドルを取り除いた状態の平面図である。 同シートトラック装置にシートトラックストッパを装着し、ループハンドルを取り除いた状態の側面図である。 同シートトラック装置の一対のシートトラックストッパの一方の実施形態を示す斜視図である。 同シートトラック装置の一対のシートトラックストッパの他方の実施形態を示す、(A)は斜視図、(B)は正面図である。 (A)は図13の切断線C-Cに沿う断面図、(B)は図13の切断線D-Dに沿う断面図である。 同シートトラック装置に使用されたウエルドボルトの斜視図である。 同ウエルドボルトをアッパレールに固定した状態の平面図である。 同アッパレールを横断してウエルドボルトとアッパレールの関係を示す、図13の切断線E-Eに沿う断面図である。 同シートトラック装置に足ブラケットを装着した状態を示す、(A)は平面図、(B)は側面図である。 図20(B)の切断線F-Fに沿う断面図である。
符号の説明
15 アッパレール
16 ロアレール
19 ロックレバーブラケット
19c 軸支持穴
20 オープンロッド
20a 先端曲げ部
20b 直線軸部
20c 後端曲げ部
21 ロックレバー
21a ロック爪
21b1 21b2 軸受部
21c 回動伝達溝
21d 21e 軸受板
21d1 21e1 先端部
21f 軸穴
21i 軸穴
22 ロック付勢ばね
30 オープンレバーブラケット
30a 固定部
30b 軸支持穴
30c 30d 側方垂下部
30e 30f 長穴
31 オープンレバー
31a 溝
32 ハンドル付勢ばね
32a コイル部
32b 一端部
32c 係合部
32d 直線部
32e 他端部
33 ループハンドル
 添付の図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1に斜視図、図2に平面図、図3に側面図を示すシートトラック装置は、図示を省略したシートクッションの下部に取り付けられるアッパレール15と、車両のフロア側に固定されるロアレール16とを備えている。ロアレール16は、上面の中央に開口部を有するコ字状の断面形状をなし、一方の側面に複数のロック孔18が形成されている。アッパレール15は、ロアレール16の上面開口部から上方に突出する略逆U字状断面の中央突出部15aと、ロアレール16内において両側に突出した支持腕部15bとを有している。アッパレール15は、支持腕部15bとロアレール16との間に配設された複数のガイドボール17(図4)を介して、ロアレール16に対して車両の前後方向(レールの長手方向)に移動(スライド)可能に支持されており、アッパレール15の移動によりシートの前後方向位置を変化させることができる。なお、図では一組のアッパレール15とロアレール16のみを示しているが、シートトラック装置は、シート左右方向に位置を異ならせて設けた二組のアッパレール15とロアレール16を備えている。つまり、二組のアッパレール15とロアレール16が所定間隔でインナ側とアウタ側に設けられている。以下、アウタ側のアッパレール15とロアレール16及びそれに付随する機構、部材の構成について説明する。
 アッパレール15には、ロックレバーブラケット19とオープンロッド20を介して回動可能にロックレバー21が軸支されている。ロックレバーブラケット19は、図4に示すように、中央突出部15aに固定された部分からロアレール16の側壁と間隔を隔てて対向し、ロック孔18と対向する穴19bが形成された対向部19aを有している。ロックレバー21は複数のロック爪21aを有し(図6)、該ロック爪21aを、穴19bを通ってロアレール16のロック孔18に係合させるロック位置(図4の実線位置)と、ロック爪21aをロック孔18から離脱させるアンロック位置(図4の二点鎖線位置)とに回動することができる。
 ロックレバー21は、オープンロッド20によって回動自在に支持されていて、その支持構造の詳細は次のようになっている。オープンロッド20は、直線軸部20bの両端に先端曲げ部20a及び後端曲げ部20cを有している。ロックレバーブラケット19には前後方向に位置を異ならせて一対の軸支持穴19cが形成されていて、各軸支持穴19cにはオープンロッド20の直線軸部20bが相対回動可能に挿入(貫通)されている。直線軸部20bは同時に、ロックレバー21に一対設けた軸受部21b1、21b2に対して相対回動自在に挿入(貫通)されていて、ロックレバー21を回動自在に軸支している。
 ロックレバー21の軸受部21b1、21b2は、所定の空間を空けて形成されている。一方の軸受部21b1は、シートスライド方向に並んだ一対の軸受板21d、21eによって形成されている。一対の軸受板21d、21eは、板厚を挟んで上下反対方向に屈曲されて凹部が対向し、一対の軸受板21d、21eの凹部間に軸穴21fが形成されている。このクリップ状の軸受部21b1は、一対の軸受板21d、21e間の軸穴21fにより直線軸部20bを挟圧軸支する(図7(A))。この軸受板21d、21eは、ロックレバー21を挿通する前の状態では、軸穴21fの径が直線軸部20bの径よりも小さくなるように形成されていて、直線軸部20bは、この軸受板21d、21eの弾性力に抗して軸穴21fを拡径しながら挿入され、挿入後はその弾性力による縮径作用によって軸受板21d、21eによりガタ無く支持される。なお、この軸受板21d、21eは、シートスライド方向後方から見て、先端部21d1、21e1が交差して離反するように曲げられている(図7(A))。したがって先端部21d1、21e1を挟圧すると、軸受板21d、21eが弾性変形して軸穴21fが拡径する。このように先端部21d1、21e1を挟圧して軸穴21fを拡径した状態で、直線軸部20bを挿通することができる。先端部21d1、21e1を挟圧する力を除くと、軸受板21d、21eは軸穴21fを縮径する方向に復元し、直線軸部20bを挟圧するので、オープンロッド20とロックレバー21との間のガタが少なくなる。
 他方の軸受部21b2は、一枚の軸受板の中央に切り込みが形成され、この切り込みの両側の軸受板部21g、21hを、板厚に対して相反する方向に曲げて、シートスライド方向に離れた部分で軸穴21iを形成している。この軸穴21iに、直線軸部20bが挿通される。なお、軸受部21b1、21b2の間には、ロック付勢ばね22のコイル部が配置され、そのコイル部を直線軸部20bが貫通している。
 以上のようにロックレバー21は、軸受部21b1、21b2の軸穴21f、21iにオープンロッド20の直線軸部20bが挿通され、回動自在に支持されている。なお、他方の軸受部21b2もクリップ状の軸受部21b1と同様の構造にしてもよいが、前方の軸受部21bをクリップ状とした方が、がたつきが少なくなる。他方の軸受部21b2は固定の軸穴とした方が、強度的に有利である。
 ロックレバー21はさらに、ロアレール16の側面に沿って後方に延びる部分に回動伝達溝21cが形成されている。この回転伝達溝21cに、オープンロッド20の後端曲げ部20cが係合されている。後端曲げ部20cと回転伝達溝21cの係合位置は、直線軸部20bの軸線に対して偏心している。そのため、オープンロッド20が直線軸部20bの軸線を中心として回動すると、その回動中心から偏心した、後端曲げ部20cと回動伝達溝21cとの接触点に回動力が伝達され、ロックレバー21は直線軸部20bを回動中心として回動される。このロックレバー21は、直線軸部20bの軸回りに設けたトーションコイルばねからなるロック付勢ばね22によって、前記のロック位置(図4の反時計
方向)へ回動付勢されている。ロック付勢ばね22のコイル部から延出される一方のアーム部(ばね端部)はロックレバーブラケット19に係合し、他方のアーム部(ばね端部)はロックレバー21の側部に係合している。
 ロック位置に回動付勢されたロックレバー21をアンロック位置へ回動させるロック解除機構は、オープンロッド20、オープンレバーブラケット30、オープンレバー31、ハンドル付勢ばね32、ループハンドル(ハンドル部材)33によって構成される。
 オープンレバーブラケット30は、アッパレール15の上面側に固定される固定部30aと、オープンロッド20の直線軸部20bを回動自在に支持する、一対の軸支持腕部に形成された、オープンロッド20の直線軸部20bが挿通され、回動自在に支持する軸支持穴30bと、ロアレール16の側壁と略直角をなすように固定部30aから垂下形成された一対の側方垂下部30c、30dを有している。側方垂下部30c、30dにはそれぞれ、垂直方向に長い長穴30e、30fが形成され、これらの長穴30e、30fを挿通するように、オープンレバー31が挿入されている。なお、オープンロッド20は、組み立て前は曲げ部20a、20cの一方が曲げ加工されておらず、以上のように直線軸部20bが軸支持穴30b、19c、軸穴21f、21iに挿通された後に曲げ加工される。
 オープンレバー31は、インナ側及びアウタ側のアッパレール15及びロアレール16に沿ったレバー部とシートの前縁に沿う部分(ループハンドル33)が一体的に、略「コ」字形に形成されたものである。このオープンレバー31は、ハンドル付勢ばね32により、後端部近傍の下部が長穴30fの底部に当接する方向に付勢されている。ハンドル付勢ばね32は、中間部がオープンロッド20の直線軸部20bに捲回されたコイル部32aと、コイル部32aの一方から延びてオープンレバーブラケット30に係合された一端部32bと、コイル部32aの他方から側方垂下部30dの外側に沿って下方に延びて長穴30fを横断する係合部32cと、前方に屈曲して側方垂下部30cまで延びる直線部32dと、側方垂下部30cの外側に沿って長穴30eを横断する方向に延びる他端部32eとを有している。ハンドル付勢ばね32は、長穴30fを横断する係合部32cが、長穴30fの上部空間を制限し、オープンレバー31の先端部が係合部32cと長穴30eの下部空間を通るように屈曲形成されている(図8)。
 さらにハンドル付勢ばね32の他端部32eは、オープンレバー31が他端部32eの上方から長穴30eを通過するように長穴30eの底部寄りに形成されている。なお、側方垂下部30c、30dには、ハンドル付勢ばね32の直線部32dを仮係止して係合部32c、他端部32eを位置決めする爪部30g、30hが形成されている。
 オープンレバー31は、ハンドル付勢ばね32、ロック付勢ばね22、ロックレバー21をオープンロッド20によってオープンレバーブラケット30、ロックレバーブラケット19に装着した後に、オープンレバーブラケット30に組み付けられる。オープンレバー31の先端部が、オープンロッド20の先端曲げ部20aより下方であって、他端部32eの上方から長穴30eに挿通され、長穴30fの底部と係合部32cの間を通して挿入される。そうしてオープンレバー31の後端部に形成された溝31aに係合部32cが係合して、オープンレバー31を長穴30fの底部に当接する方向に付勢している。したがって、ロック付勢ばね22とハンドル付勢ばね32とで、オープンレバー31の下部を後方の側方垂下部30dの長穴30fの底部に当接する方向に付勢している。なお、ハンドル付勢ばね32は、係合部32cがオープンレバー31に形成された溝31aに嵌ることにより、オープンレバー31がオープンレバーブラケット30から抜けるのを阻止する抜け止めにもなっている。
 図1、図5、図6に示すように、オープンロッド20の先端曲げ部20aはオープンレ
バー31の上部に当接している。オープンロッド20とロックレバー21は、前述の後端曲げ部20cと回転伝達溝21cとの係合によって一体的に回動するようになっており、ロックレバー21をロック位置方向に回動付勢するロック付勢ばね22の付勢力はオープンロッド20に対しても作用し、このロック付勢ばね22の付勢力は、先端曲げ部20aをオープンレバー31に当て付ける方向に作用する。但し、ロックレバー21は、ロック爪21aが穴19bを貫通してロック孔18に嵌合することにより規制されており、オープンロッド20も先端曲げ部20aがオープンレバー31に接近する方向の回動が規制されている。
 そしてハンドル付勢ばね32は、ロック付勢ばね22の付勢力と反対方向、すなわちオープンレバー31を先端曲げ部20aに当て付ける方向(図5、図6の時計方向)へとオープンレバー31を回動付勢する。ただし、ハンドル付勢ばね32がオープンレバー31に及ぼす回動付勢力は、ロック付勢ばね22がロックレバー21やオープンロッド20に及ぼすロック方向の回動付勢力よりも小さく設定されている。ループハンドル33の先端部が引き上げられると、オープンレバー31は、長穴30fの底部当接部分を支点として時計方向に回動し(図6)、オープンロッド20の先端曲げ部20aをアンロック方向に回動させる。すると、オープンロッド20は、直線軸部20bを介して後端曲げ部20cがアンロック方向に回動し、後端曲げ部20cが回転伝達溝21cが嵌合しているロックレバー21がアンロック方向に回動して、そのロック爪21aがロック孔18から抜け出して、ロックが解除される。ループハンドル33の先端部が下がると、オープンロッド20は先端曲げ部20aのアンロック方向規制が解除されてロック方向に回動可能になるので、ロックレバー21はロック付勢ばね22の付勢力によってロック方向に回動し、ロック爪21aがロック孔18に嵌合して、スライドロック状態となる。
 ループハンドル33は、左右のオープンレバー31と一体に形成されていて、ループハンドル33が引き上げられると、左右のオープンレバー31がロックレバー21をアンロック方向に回動させて、ロック機構のロックが解除される。
 以上の構造のシートトラック装置は、次のように動作する。ループハンドル33をアンロック操作していないときは、ロック付勢ばね22の付勢力によってロックレバー21は図4に実線で示すロック位置に保持される。また、先端曲げ部20aとオープンレバー31がハンドル付勢ばね32の付勢力によって当接した状態を保っている。シートスライドを行うときには、使用者がループハンドル33を上方に引き上げ操作する。すると、オープンレバー31は、長穴30fの底部と接触する部分を支点として回動する。オープンレバー31の当該回動により、先端曲げ部20aが押し上げられ、オープンロッド20はロック付勢ばね22の付勢力に抗してアンロック方向へ回動する。すると、ロックレバー21が図4の実線で示すロック位置から同図に二点鎖線で示すアンロック位置へ回動され、ロック爪21aがロック孔18との係合位置から離脱する。これにより、ロアレール16に対するアッパレール15の前後摺動が可能になる。
 使用者は、所望のシートスライド位置を得たら、ループハンドル33に対する引き上げ操作を解除する。すると、オープンロッド20及びロックレバー21はロック付勢ばね22の回動付勢力によって再びロック位置に戻り、ロック爪21aがロック孔18に係合してアッパレール15の前後移動が規制される。つまりスライドロック状態となる。
 以上の通り本実施形態によれば、オープンロッドをロックレバーに溶接によらずに接合させたので、これらを溶接していたときには避けられなかった、溶接熱によるロックレバーの歪みや接合不良を生じることが無く、溶接タクトが無いので生産性が向上し、溶接による溶け込みやスパッタなどが発生しないので品質管理も容易になった。
 また、このシートトラック装置では、ロック付勢ばね22と、ハンドル付勢ばね32とで、オープンレバー31の下部を前方の側方垂下部30cの長穴30e(第1支持部)、後方の側方垂下部30dの長穴30f(第2支持部)に当接する方向にオープンレバー31を付勢する付勢手段が構成されている。
 そうして本実施形態では、オープンレバーブラケット30とアッパレール15との取付を、バーリングかしめで行った。尚、バーリングかしめとしては、アッパレール15に穴の周囲に円筒が形成されるバーリング穴を設け、オープンレバーブラケット30に円筒が挿通する穴を設け、オープンレバーブラケット30の穴を挿通した円筒をかしめる場合と、オープンレバーブラケット30に穴の周囲に円筒が形成されるバーリング穴を設け、アッパレール15に円筒が挿通する穴を設け、アッパレール15の穴を挿通した円筒をかしめる場合とがあるが限定するものではない。
 次に、上記構成の作動を図1、図4乃至図6及び図9を参照して説明する。図5はロック状態、図6はアンロック状態、図9はジャッキアップ状態を示している。
 図5の状態は、ロック付勢ばね22の付勢力により、ロックレバー21のロック爪21aがロアレール16のロック孔18に係合し、アッパレール15のロアレール16に対する移動が禁止されるロック状態である。
 ここで、図5→図6に示すように、ループハンドル33を引き上げると、オープンレバー31は、後方の側方垂下部30dの長穴30fの底部(第2支持部)を回転中心として、ループハンドル33が上昇する。これにより、オープンロッド20がロック付勢ばね22の付勢力に抗して回転し、ロックレバー21のロック爪21aがロアレール16のロック孔18から離脱し、アッパレール15のロアレール16に対する移動が解除されるロック解除状態となる。
 オープンレバー31のループハンドル33を引き上げる操作力を解除すると、図6→図5に示すように、ロック付勢ばね22の付勢力により、ロックレバー21のロック爪21aがロアレール16のロック孔18に係合し、アッパレール15のロアレール16に対する移動が禁止されるロック状態に復帰する。
 上記ロック解除、ロック状態復帰動作は、アウタ側の動作であるが、インナ側も同じである。
 又、車両が前面衝突すると、シート着座者が前方へ移動しようとする力がベルトアンカを介してインナ側のシートトラック(ロアレール16)に作用し、インナ側のシートトラックは、前部を支点として後部が持ち上がり、インナ側のオープンレバー31が、ループハンドル33が下がる方向に回転する。インナ側のシートトラックの後部が持ち上がると、アウタ側のシートトラックでは、図5→図9に示すように、ループハンドル33を介して連結されたオープンレバー31が、ハンドル付勢ばね32の付勢力に抗して前方の側方垂下部30cの長穴30eの底部(第1支持部)を回転中心として、ループハンドル33がシートトラックに対して相対的に下降する方向に回転するジャッキアップ状態となる。しかし、オープンレバー31は先端曲げ部20aから離反するので、オープンロッド20がロック解除方向に回動されることは無く、ロックレバー21によるロックが解除されることはない。
 インナ側のシートトラックの前部を支点として後部が持ち上がる状態がなくなると、ハンドル付勢ばね32の付勢力により、図3の状態に復帰する。
 上記構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)オープンレバー31は、ループハンドル33が上昇する際には、後方の側方垂下部30dの長穴30fの底部(第2支持部)を回転中心として回転し、ループハンドル33が下降する際には長穴30fの底部(第2支持部)より前方に位置する前方の側方垂下部30cの長穴30eの底部(第1支持部)を回転中心として回転する。
 よって、第1支持部を前方に位置させることにより、ループハンドル33が下降する際、オープンレバー31の回転中心と、ループハンドル33までの距離を短くできるので、ループハンドル33とフロアとの間に必要な隙間を狭くでき、座面を低くできる。又、第2支持部を第1支持部より後方に位置させることで、ループハンドル33を上昇させる際、オープンレバー31の回転中心となる第2支持部と、ループハンドル33までの距離を長くできるので、ロック解除する際の操作力は重くならない。
(2)付勢手段としてのハンドル付勢ばね32は、中間部がオープンロッド20に巻回され、一端部がオープンレバーブラケット(アッパレール15)30に係止され、他端部がオープンレバー31の溝31aに係止されるだけなので、取付が簡単である。又、ハンドル付勢ばね32の他端部がオープンレバー31の溝31aに係止されることにより、オープンレバー31のオープンレバーブラケット30からの抜け止めも行なうことができる。(3)オープンレバーブラケット30は、バーリングかしめによりアッパレール15に固定されることにより、リベット等の締結部品を別途必要としない。
 以上の(1)、(2)、(3)の効果は、アウタ側及びインナ側の両方で得られる。
 尚、この実施形態は上記形態例に限定するものではない。ハンドル付勢ばねは、図10、図11に示すような、ハンドル付勢ばね129でもよい。そして、オープンレバー131を支持する第1支持部123a、第2支持部123b、オープンロッド120を支持する穴123c、123dが形成されたオープンレバーブラケット123に設けられた支持部123eが、コイル部分を挿通して、ハンドル付勢ばね129を支持する。ハンドル付勢ばね129の一方の端部129aは、オープンレバー131の上部に係止され、オープンレバー131の下部が第1支持部123aに当接する方向にオープンレバー131を付勢している。ハンドル付勢ばね129の他方の端部129bは、オープンレバー131の上部に係止され、オープンレバー131の下部が第2支持部123bに当接する方向にオープンレバー131を付勢している。
 さらに以上のオープンレバーブラケット30、オープンレバー31及びループハンドル33に関する効果(1)、(2)、(3)は、これらを従来のロック機構や従来のロックレバーを備えたシートトラックに適用しても得られる。
 又、このシートトラック装置には、ロアレール16に対するアッパレール15の移動範囲、つまり前後方向スライド範囲を規制するストッパが設けられている。このストッパ構造について、さらに図12乃至図17を参照して説明する。本実施形態のストッパ構造は、アッパレール15に装着する第1シートトラックストッパ41と、ロアレール16に装着する第2シートトラックストッパ43と、を備えている。
 第1シートトラックストッパ41は、板状のストッパ本体部41aと、ストッパ本体部41aの長手方向の一方の縁部中央から突出した突片部41bを備えている。この第1シートトラックストッパ41は、ストッパ本体部41aをアッパレール15のスライド方向に配置した状態で、突片部41bがアッパレール15の底面に形成された、スライド方向に延びる長溝15cに嵌合され、長溝15cから突出した突片部41bがカシメられてアッパレール15に固定される(図16(A))。
 第2シートトラックストッパ43は、板状のストッパ基部43aと、ストッパ基部43aの長手方向の両端部近傍から突出した一対の突片部43bと、突片部43bと反対側から突出したストッパ本体部43cを備えている。このストッパ本体部43cは、正面、略J字または波形状に屈曲形成されている。つまりストッパ本体部43cは、正面から見て、端面43dが、軸線の左右に突出した部分を有している。この第2シートトラックストッパ43は、ロアレール16の底面に対してアッパレール15のスライド方向と平行に配置した状態で、ロアレール16の底面に前記スライド方向に離反させて形成された一対の長溝16cに一対の突片部43bが嵌合され、長溝16cから突出した突片部43bがそれぞれカシメられてロアレール16に固定される(図16(B))。
 以上の第2シートトラックストッパ43は1個がロアレール16に固定され、アッパレール15には、第2シートトラックストッパ43を挟む位置に2個の第1シートトラックストッパ41が固定されている(図12、図13)。
 第1シートトラックストッパ41と第2シートトラックストッパ43とは、アッパレール15が前方にスライドまたは後方にスライドしたときに、その前方スライド限界位置、後方スライド限界位置でストッパ本体部41a、43cの端面41c、43dが衝突してそれ以上アッパレール15がスライドするのを阻止する。第1シートトラックストッパ41と第2シートトラックストッパ43は、ストッパ本体部41aの端面41cとストッパ本体部43cの端面43dとが当接するように形成されているが、ストッパ本体部43cはスライド方向から見て端面43dがフック形状に屈曲形成されているので、第1シートトラックストッパ41または第2シートトラックストッパ43がスライド方向と直交する方向に位置ずれしても、端面41c、43dは確実に当接してストッパ作用をする。
 アッパレール15のスライド方向から見た端面41c、43d形状は図示実施形態に限定されず、スライド方向から見て、端面41c、43dの輪郭が交叉する形状であればその形状は問わない。
 第1シートトラックストッパ41では突片部41bを1個としたが、第2シートトラックストッパ43のように突片部を2個形成してもよい。第1シートトラックストッパ41をロアレール16に、第2シートトラックストッパ43をアッパレール15に装着してもよい。また、第1シートトラックストッパ41として、第2シートトラックストッパ43を使用してもよい。
 以上の構造のシートトラック装置は、次のように動作する。ループハンドル33をアンロック操作していないときは、ロック付勢ばね22の付勢力によってロックレバー21は図4に実線で示すロック位置に保持される。また、先端曲げ部20aとオープンレバー31がハンドル付勢ばね32の付勢力によって当接した状態を保っている。シートスライドを行うときには、使用者がループハンドル33を上方に引き上げ操作する。すると、オープンレバー31は、長穴30fの底部と接触する部分を支点として回動する。オープンレバー31の当該回動により、先端曲げ部20aが押し上げられ、オープンロッド20はロック付勢ばね22の付勢力に抗してアンロック方向へ回動する。すると、ロックレバー21が図4の実線で示すロック位置から同図に二点鎖線で示すアンロック位置へ回動され、ロック爪21aがロック孔18との係合位置から離脱する。これにより、ロアレール16に対するアッパレール15の前後摺動が可能になる。
 使用者は、所望のシートスライド位置を得たら、ループハンドル33に対する引き上げ操作を解除する。すると、オープンロッド20及びロックレバー21はロック付勢ばね22の回動付勢力によって再びロック位置に戻り、ロック爪21aがロック孔18に係合してアッパレール15の前後移動が規制される。つまりスライドロック状態となる。
 ここで、使用者がアッパレール15を前方または後方にスライドさせると、スライド限界位置においてシートトラックストッパ41、43の端面41c、43dが当接してそれ以上前方または後方へのスライドが阻止される。また、このようにシートトラックストッパ41、43が当接してスライドが阻止された位置でループハンドルに対する引き上げ操作が解除されると、オープンロッド20及びロックレバー21はロック付勢ばね22の回動付勢力によって再びロック位置に戻り、ロック爪21aがロック孔18に係合してアッパレール15が最前方位置または最後方位置において前後移動が規制され、スライドロック状態となる。
 このシートトラック装置のアッパレール15には、シート取付け用のウエルドボルト50が固定されている。ウエルドボルト50は、図17に示したように、雄ねじが切られたボルト51の一端にボルト座52が固定されている。このボルト座52は、ボルト51側の縁部が面取りされて傾斜面52aとなっている。このように傾斜面52aを形成することで、ボルト51を内方向から中央突出部15aに形成されたウエルドボルト穴15dに挿通した状態でボルト座52が回転しても(図18)、傾斜面52aは中央突出部15aの曲げRに乗り上げないので(図19)、ボルト座52が中央突出部15aの内壁に密着した状態でボルト座52を内壁に溶接できる。
 足ブラケット60などをロアレール16にカシメて固定する場合がある(図20A)、(B))。かかる場合、カシメ作業を行うためには、アッパレール15をスライドさせて、カシメのワークスペースを確保する必要がある。これらのレイアウトやカシメ位置によっては、車種ごとに長さを設定したロアレール、アッパレールを用意する必要があった。そこで本実施形態では、アッパレール15(中央突出部15a)の上面にカシメ工具穴15eを空けて、このカシメ工具穴15eを使って、足ブラケット60をロアレール16に固定するリベット62をカシメることを可能にした(図21)。
 このようにアッパレール15にカシメ工具穴15eを設けることにより、アッパレール15をスライドさせなくてもワークスペースが確保される。このカシメ工具穴15eの位置を調節することにより、レイアウトの自由度が高くなり、複数の車種に対して同一のロアレール及びアッパレールを使用することが可能になった。
 本発明のシートトラックは、乗用車において、シートを前後スライド調整する前部座席に利用できる。

Claims (13)

  1.  ロアレールと、該ロアレールに移動可能に係合するアッパレールと、ロアレールに対するアッパレールの移動を禁止するスライドロック機構であって、該スライドロック機構はロアレールに対するアッパレールの移動を規制するロック位置と該規制を解除したアンロック位置とに移動可能なロックレバーを備えることと、前記ロックレバーのアンロック操作を行うロック解除機構とを有するシートトラックにおいて、
     前記ロック解除機構は、
     前記ロックレバーに対してアンロック方向の回動力を伝達するオープンロッドと、
     前記オープンロッド及びロックレバーを回動自在に支持する、前記アッパレールに固定されたロックレバーブラケットとを有し、
     前記ロックレバーブラケットは、前記アッパレールのスライド方向に離反した、前記オープンロッドが挿通される軸支持穴を有し、
     前記ロックレバーは、前記ロックレバーブラケットの両軸支持穴に近接して配置された2個の軸受部と、前記アッパレールのスライド方向に延びた回転伝達溝とを有し、
     前記オープンロッドは、前記各軸支持穴及び前記各軸受部を貫通する直線軸部と、前記ロックレバーの回転伝達溝に係合し、前記直線軸部と一体に回動して前記ロックレバーをアンロック方向に回動させる曲げ部を有すること、及び、
     前記ロックレバーの軸受部の少なくとも一方は、前記オープンロッドが挿通される方向に離れた一対の板状部を有し、この一対の板状部が、前記オープンロッドを挟むように相反する方向に屈曲されて軸受けを形成し、この軸受けの直径方向の間隔が、前記オープンロッドの直径よりも小さいクリップ状の軸受部を形成していることを特徴とするシートトラック。
  2. 請求の範囲1記載のシートトラックにおいて、前記クリップ状の軸受部は、前記ロックレバーブラケットの前側の立壁近傍に形成されているシートトラック。
  3. 請求の範囲1記載のシートトラックにおいて、前記クリップ状の軸受部は、前記軸受部の径を拡大するように前記一対の板状部を弾性変形させた状態で前記オープンロッドの直線軸部が挿通され、前記板状部の弾性復元力によって前記直線軸部を挟圧するシートトラック。
  4. 請求の範囲1記載のシートトラックにおいて、前記ロック解除機構はさらに、シート前縁部から前記アッパレールに沿って延びて、前記オープンロッドの先端部に設けられた曲げ部に下から当接してアンロック方向の回転操作力を伝達するオープンレバーと、
     前記アッパレールに固定され、前後に設けられた上下方向に延びる長穴を有し、前記長穴に前記オープンレバーが挿入され、前記オープンレバーを後方の長穴との接触部を支点として回動可能に支持するオープンレバーブラケットと、
     前記後方の長穴を横断するように延びて、前記オープンレバーの上部に係合する部分を有し、前記オープンレバーを前記後方の長穴の底部に当接する方向に付勢するハンドル付勢部材を備え、
     前記ハンドル付勢部材は、前記後方の長穴の上部空間を規制し、かつ下部に前記オープンレバーを挿通する空間を確保する屈曲部分を有しているシートトラック。
  5. 請求の範囲1記載のシートトラックにおいて、前記シートトラックはインナ側及びアウタ側に一対設けられていて、
     前記ロック解除機構は、
     前記インナ側のロアレール及びアッパレールに沿うレバー部分と、シートの前縁に沿う部分と、アウタ側のロアレール及びアッパレールに沿うレバー部分とを有し、前記インナ側のレバー部分の端部側が前記インナ側のスライドロック機構に接続され、前記アウタ側のレバー部分の端部側が前記アウタ側のスライドロック機構に接続され、前記シートの前縁に沿う部分を引き上げることにより前記各スライドロック機構のロック解除を行う略「コ」字形のオープンレバーと、
     前記各アッパレール側に設けられ、前記レバー部分の下部が当接可能で、シートの前縁に沿う部分が下降する際の回転中心となる第1支持部と、
     前記各アッパレール側に設けられ、前記第1支持部より後方に位置し、前記レバー部分の下部が当接可能で、シートの前縁に沿う部分が上昇する際の回転中心となる第2支持部と、
     前記レバー部分の下部が前記第1支持部、前記第2支持部に当接する方向に前記レバー部分を付勢する付勢手段と、
     を有することを特徴とするシートトラック。
  6. 請求の範囲5記載のシートトラックにおいて、
     前記オープンロッドは、前記各アッパレールに沿って設けられ、前側には、前記第1支持部近傍の前記レバー部分の上部に当接可能なクランク部が形成され、後側は、前記スライドロック機構のロックレバーに接続され、中間部の軸を中心に回転することにより、前記ロックレバーをロック位置とアンロック位置との間で移動させることを特徴とするシートトラック。
  7. 請求の範囲5記載のシートトラックにおいて、
     前記付勢手段は、
     前記スライドロック機構のロックレバーをロック方向に付勢すると共に、前記オープンロッドのクランク部を介して、前記レバー部分の下部が前記第1支持部に当接する方向に前記レバー部分を付勢するロック付勢ばねと、
     中間部が前記オープンロッドに巻回され、一端部が前記アッパレールに係止され、他端部が前記第2支持部近傍のレバー部分の上部の溝に係止され、前記レバー部分の下部が前記第2支持部に当接する方向に前記レバー部分を付勢するハンドル付勢ばねとからなることを特徴とするシートトラック。
  8. 請求の範囲6記載のシートトラックにおいて、
     前記第1支持部、前記第2支持部はオープンレバーブラケットに形成され、
     このオープンレバーブラケットは、バーリングかしめにより前記アッパレールに固定されることを特徴とするシートトラック。
  9. 請求の範囲1記載のシートトラックは、前記ロアレール及びアッパレールにそれぞれ固定された、前記アッパレールの移動範囲を規制するストッパ部材を備え、
     前記各ストッパ部材は、
     前記アッパレールの移動方向に延びるストッパ本体部と、該ストッパ本体部の一方の長手方向の縁部から突出した突片部とを有し、
     前記ロアレール及びアッパレールのそれぞれには、前記アッパレールの移動方向に延びる長溝を有し、
     前記各ストッパ部材は、前記突片部が前記長溝に嵌合され、カシメられていて、
     前記ロアレール及びアッパレールに固定されたストッパ部材が、前記ロアレールの前記移動範囲端において前記ストッパ本体部の端面と端面とが互いに当接して前記アッパレールの移動を規制することを特徴とするシートトラック。
  10. 請求の範囲9記載のシートトラックにおいて、前記ロアレール及びアッパレールに固定されたストッパ部材は、前記移動方向から見て、一方のストッパ本体部の端面の輪郭が他方のストッパ本体部の端面の輪郭と交叉する形状に形成されていることを特徴とするシートトラック。
  11. 請求の範囲10記載のシートトラックにおいて、前記ロアレール及びアッパレールの一方に固定されるストッパ部材は、前記ストッパ本体部が平板状であって、他方に固定されるストッパ部材は、前記ストッパ本体部の端面がフック形状を呈する形状に屈曲しているシートトラック。
  12. 請求の範囲9記載のシートトラックにおいて、前記突片部は、前記アッパレールの移動方向に離反して複数形成されているシートトラック。
  13. 請求の範囲9記載のシートトラックにおいて、前記ロアレールには前後方向略中央位置に1個の前記ストッパ部材が固定され、前記アッパレールには、前記ロアレールのストッパ部材を挟む位置に2個のストッパ部材が固定されているシートトラック。
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