JP2005225262A - シートスライド装置 - Google Patents

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Shunsuke Kuwayama
俊介 桑山
Yuichi Matsui
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Abstract

【課題】 シートスライド装置の部品点数の削減を図りつつ、組付け性を向上する。
【解決手段】 シートクッション下部に設けられシートクッション側に固定されたハット型断面のアッパーレール20と、車体フロア側に固定されたアッパーレール20に対向し相対的に摺動可能な略U字断面のロアレール30とからなり、アッパーレール20内にロックプレート40を装着し、ロックプレート40の作動によりロアレール30との相対移動を規制するシートスライド装置10であって、ロックプレート40は側壁部41a,41bに同軸線となるよう一対の突起部43が形成され、突起部43はロックプレート40をアッパーレール20内に挿入した際、アッパーレール20の軸孔21aに嵌合軸支されるとともに、突起部43近傍に形成された突起部43より突出量が小さい小突条44によりアッパーレール20の左右の側壁部21内に支持されるものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シートスライド装置に関する。詳しくは、シートのスライドレバーの操作により、シートの前後方向への移動規制を行えるシートスライド装置に関する。
従来より、自動車等車両のシートには、シートを前後方向に移動させて良好な着座位置を得るためのシートスライド装置が設けられている。具体的には、例えば、シートクッション下部の車体フロア側に取付けられる固定レールに対して、シートクッション側に固定される可動レールを相対的に摺動自在とし、更に、これらレールの相対移動(摺動)を規制(ロックまたは解除)するためのロック機構が設けられている。このロック機構については、例えば、後記特許文献1に開示されるものが挙げられる。
この開示では、シートの相対移動を規制するためのロックプレートを、可動レールに相当するアッパーチャンネル(下方に開口を有するハット型断面状のレール)内に配置した状態で、両者に設けられた孔に対してシャフトを外側から挿通させることにより、ロックプレートをアッパーチャンネルに装着し、かつ、このシャフト回りに回動自在となるように軸支している。詳しくは、アッパーチャンネルに装着されたロックプレートは、上述した回動により、ロアチャンネル(上方に開口を有するU字型断面状のレール)に形成された係止歯に対して係合可能な形状とされており、更に、着座者によってこの回動操作(ロックまたは解除の操作)を行うためのスライドレバーが接続されている。したがって、着座者が必要時にこのスライドレバーを操作することにより、ロックプレートをロック状態(係止歯に係止させた状態)と解除状態とに切換えて、シートを好適な位置に移動させてその位置に固定できるようにしている。
特開2001−158259号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、ロックプレートをアッパーチャンネルに取付けるためにかかる部品点数が多く、更に、かかる取付け作業が複雑で、かつ、緻密なものになるという問題を有していた。
すなわち、ロックプレートをアッパーチャンネルに取付けるに際しては、別部品たるシャフトを必要とし、このシャフトを挿通するためにロックプレートを所定の取付け位置に保持した状態(ロックプレートとアッパーチャンネルとに形成された孔が一軸線上となるように位置させた状態)でシャフトを挿通しなければならなかった。また、この挿通作業においては、アッパーチャンネルの両側に長手方向に形成させた一対の翼部材の高さが障壁となって、シャフトの孔への挿通が阻害されることがあった。更に、シャフト挿通後においては、これを固定するためのカシメ処理を行う必要があり、このカシメ処理が行い難いという問題もあった。更には、挿通されたシャフトにより、アッパーチャンネルとロックプレートとを軸支するようにしていたが、シャフトを挿通した両者間には軸線方向(水平方向)に隙間を生じさせるものとなり、作動時のガタツキを招くこととなった。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートスライド装置の部品点数の削減を図りつつ、組付け性を向上することにある。
上記課題を解決するために、本発明のシートスライド装置は次の手段をとる。
先ず、本発明の第1の発明は、シートクッション下部に設けられ車体フロア側またはシートクッション側のどちらか一方に固定されたハット型断面の第1レールと、車体フロア側またはシートクッション側の他方に固定された第1レールに対向し相対的に摺動可能な略U字断面の第2レールとからなり、第1レール内にロックプレートを装着し、該ロックプレートの作動により第2レールとの相対移動を規制するシートスライド装置であって、ロックプレートは左右の側壁部に同軸線となるよう一対の突起部が形成され、該突起部はロックプレートを第1レール内に挿入した際、第1レールの左右の側壁部に形成した軸孔に嵌合軸支されるとともに、突起部近傍に形成された突起部より突出量が小さい小突条により第1レールの左右の側壁部内に支持されるものである。
ここで、ハット型断面の第1レールと略U字断面の第2レールについて説明する。ハット型断面の第1レールは、略U字断面の第2レールの内側に配され、詳しくは、ハット型の開口側とU字の開口側とが対向する向きに配される。そして、内側となるハット型の左右の側壁部の外側に形成された翼部材が、U字の左右の側壁部内に案内されるようにして相対的に摺動する。なお、この翼部材は、ハット型の鍔部分を構成しており、左右の側壁から外側に折曲げられて側壁に沿った形状(起立形状)となっている。
この第1の発明によれば、第1レール内に装着されたロックプレートの左右の側壁部には、同軸線となる一対の突起部が形成されている。また、この一対の突起部近傍には、突起部よりも突出量が小さい小突条が形成されている。この突起部は、ロックプレートを第1レール内に挿入した際に、第1レールの左右の側壁部に形成された軸孔に嵌合軸支される。また、突起部を軸孔に嵌合軸支すると、小突条が第1レールの左右の側壁部内に当接して支持状態となる。すなわち、ロックプレートと第1レールとの当接面積が少なくなる。よって、ロックプレートは、この突起部を回動中心(軸心)として第1レールに対して回動自在となる。なお、ロックプレートの回動時には、小突条が第1レールの左右の側壁部内を摺動するため、小突条は突起部を中心とした円弧状に形成されていることが好ましい。
次に、本発明の第2の発明は、上述した第1の発明において、ロックプレートの長手方向の所定位置に小突条が形成され、該小突条によりロックプレートを第1レールの左右の側壁部内に対し支持しているものである。
この第2の発明によれば、ロックプレートを第1レール内に挿入して装着した状態においては、この突起部の近傍以外のロックプレートと第1レールとが当接する長手方向の所定位置においても、小突条が第1レールの左右の側壁部内に当接してロックプレートを支持した状態となる。すなわち、ロックプレートは第1レールとの当接状態が長手方向にわたって均一とされるため、摺動抵抗を抑制できる。
更に、本発明の第3の発明は、上述した第1または第2の発明において、ロックプレートは断面略コ字状であり、平面部には所定長さで切込み部が形成されているものである。
この第3の発明によれば、ロックプレートの左右の側壁部に形成された一対の突起部は、切込み部により軸線方向に狭めるように撓ませることが可能となる。このように突起部を狭めることにより、第1レールの幅寸法(短尺方向)に対して突起部の突出部分が窄められる。また、窄められた突起部は除荷することで弾性的に元の位置に広げられる。
更に、本発明の第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、ロックプレートの突起部を挟んで第1レール及び第2レールの相対移動を規制するロック部とは反対の位置に形成されたフランジ部にトーションバネを装着し、ロック部を第1レールに押当てるよう付勢させるものである。
ここで、ロックプレートによる第1レール及び第2レールの相対移動の規制(ロック)は、ロックプレートの突起部を回動中心としてロック部を第1レール(の開口側に対向する面)に押当てる方向に回動させることによりロックが行われ、この反対方向に回動させることによりロックが解除される。
この第4の発明によれば、ロックプレートに形成されたフランジ部にトーションバネが装着される。そして、装着されたトーションバネにより、ロックプレートのロック部は第1レールに押当てるように付勢される。すなわち、このトーションバネのバネ力により、ロックプレートが相対移動を規制(ロック)する状態に付勢される。
更に、本発明の第5の発明は、上述した第4の発明において、ロックプレートに接続されて該ロックプレートを作動操作するレバーは先端に行くに従って細くなるテーパー状に形成され、更に、該レバーの先端をロックプレートに向けて挿入するとトーションバネの装着側に掛着する掛着部が形成されているものである。
この第5の発明によれば、先端に行くに従って細くなるテーパー状に形成されたレバーの先端をロックプレートに向けて挿入すると、掛着部がトーションバネのロックプレート装着側に掛着するため、レバーがロックプレートに接続された状態になる。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、本発明の第1の発明によれば、ロックプレートを第1レールに挿入して装着するに際しては、ロックプレートの突起部を第1レールの軸孔に嵌合軸支するのみでよく、かかる組付け作業が簡単で済む。また、これにより、ロックプレートの小突条がこの第1レールの左右の側壁部内に当接して支持する(当接面積が少ない)ため、ロックプレートの摺動(回動)をスムーズにすることができる。したがって、従来のようにロックプレートを第1レールに軸支するために別部材たるシャフトを用いることがなくなり、かかる部品点数の削減が図れる。更には、従来のように第1レールの外側からシャフトを挿通する際に、この第1レールの左右の側壁部の外側に形成された翼部材によってシャフトの挿通が阻害されるといった問題が起こらない。よって、このようなシャフトの挿通及びカシメ処理などの作業工程を削減することができ、シートスライド装置全体の組付け性を向上させることができる。
次に、本発明の第2の発明によれば、ロックプレートの第1レールに対する当接状態が長手方向にわたって均一となり、回動(摺動)時におけるロックプレートの軸線方向へのガタツキを抑止することができる。よって、ロックプレートの回動(摺動)を更にスムーズにすることができる。
更に、本発明の第3の発明によれば、ロックプレートの突起部を窄めるように撓ませることができるため、突起部を第1レールの軸孔に簡単に嵌合軸支することができる。
更に、本発明の第4の発明によれば、ロックプレートをロック状態に付勢するための構成及び組付け作業を簡単にすることができる。
更に、本発明の第5の発明によれば、ロックプレートをロック状態を切換操作するためのレバーをロックプレートに対して挿入するのみで簡単に接続することができる。
すなわち、第3から第5の発明によれば、シートスライド装置全体の組付け性を更に向上させることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
図1〜図7は、シートスライド装置10の一実施例を示すものである。図1はシートスライド装置10が適用されるシート1の斜視図、図2はシートスライド装置10の分解斜視図、図3及び図4はシートスライド装置10の使用状態を示す図、図5はロックプレート40の平面図、図6は図3におけるA−A断面の要部を示す拡大断面図、図7は図3のB−B断面を示す拡大断面図である。なお、図2から図7は、図1に示すシートスライド装置10(左右一対)のうちの一方側について示したものである。
先ず、図1及び図2に良く示されるように、本実施例のシートスライド装置10は、シート1のシートクッション2下部に左右一対の構成を有して設けられており、シート1の前後方向(車両の前後方向)への移動の調整操作が行えるようになっている。詳しくは、シートクッション2側にハット型断面のアッパーレール20が固定され、車体フロア100側に略U字断面のロアレール30が固定され、これらが相対的に摺動(移動)可能となるように組合されて、この相対移動によりシートスライドが行えるようになっている。更に、アッパーレール20内には、この相対移動を規制することのできるロックプレート40が装着されている。そして、このロックプレート40には、操作用のレバー60が接続されており、着座者はこのレバー60を操作することによってシート1の相対移動(シートスライド装置10の相対的な摺動)の規制が行えるようになっている。なお、アッパーレール20が本発明の第1レールに相当し、ロアレール30が本発明の第2レールに相当する。
上記構成について更に詳しく述べると、ハット型断面のアッパーレール20は、図2に良く示されるように、左右の側壁部21と、これらを繋ぐ上壁部22と、左右の側壁部21から外方向に起立状に折曲げられた翼部材23と、によってハット型を構成している。また、この左右の側壁部21の所定位置には同軸線となる軸孔21aが貫通して形成されている。更に、アッパーレール20の下部の所定位置には、後述するロックプレート40のロック部45を嵌込みを可能とする嵌込み溝24が形成されており、この嵌込み溝24内には、ロック部45のロック孔45aと係合するロック歯25が形成されている。なお、このように構成されたアッパーレール20は、ボルト等(図示しない)によって(上壁部22が)シートクッション2の下部に固定されている。
次に、略U字断面のロアレール30は、図2に良く示されるように、左右の側壁部31と、これらを繋ぐ底壁部32と、左右の側壁部31から内方向に垂下状に折曲げられた垂下壁部33と、によって略U字型を構成している。この垂下壁部33には、長手方向に沿ってロック歯33aが形成されている。また、左右の側壁部31の幅方向離間寸法は、上述したアッパーレール20の左右の翼部材23の離間寸法よりも僅かに大きく設定されており、左右の垂下壁部33の離間寸法は、アッパーレール20の左右の翼部材23の離間寸法よりも僅かに小さく、かつ、側壁部21よりも大きく設定されている。なお、ロアレール30は、ボルト等(図示しない)によって(底壁部32が)車体フロア100側に固定されている。
よって、このような構成を有するロアレール30に対してアッパーレール20を組合わせるには、図1及び図2に示すように、アッパーレール20のハット型の開口側とロアレール30の略U字の開口側とが対向した状態で、アッパーレール20をロアレール30の長手方向に挿入することにより組合される。すなわち、アッパーレール20の翼部材23がロアレール30の左右の側壁部31と垂下壁部33との間に嵌まり込んで長手方向に案内されるような相対的な摺動(相対移動)が可能となる。なお、これらレールを組合わせる場合には、図示しないリテーナを両者の間に介在させて相対移動が滑らかになるようにしている。
次に、ロックプレート40は、図2及び図5に良く示されるように、金属製の平板をプレス処理によって一体成形したものであり、全体としては下方に開口を有する断面略コ字状に形成されている。詳しくは、左右で長さの異なる側壁部41a,41bと、これらを繋ぐ上壁部42と、によって略コ字を形成しており、上壁部42には、後述するロック部45を残すようにして長手方向の切込み部42aが形成されている。ここで、上壁部42が本発明の平面部に相当する。したがって、ロックプレート40は、この切込み部42aによって幅方向の可撓性を備えた構成とされ、幅寸法を広狭させるように撓ませることができる。また、ここで、左右の側壁部41a,41bの幅寸法は、実際には、切込み部42aによって、後述するロック部45側ではアッパーレールの左右の側壁部21の幅寸法よりやや小さく、突起部43側ではそれよりもやや大きく形成されている。すなわち、ロックプレート40をアッパーレール20に装着するに際し、左右の側壁部41aの幅を窄める(切込み部42aの幅を窄める)ように力を加えたりこれを除荷したりすると、幅寸法を弾性的に広狭させることができるため、アッパーレール20の幅寸法に対応することができる。なお、図2に示したロックプレート40の対となる他方側は、これと左右対称の形状になっている。
また、ロックプレート40の長手方向の略中央位置における左右の側壁部41a,41bには、同軸線となる一対の突起部43(円筒状)が形成されている。この突起部43の径は、上述したアッパーレール20の軸孔21aに対して緩やかに嵌合するように設定されており、ロックプレート40をアッパーレール20に装着する際には、図6に良く示されるように、この突起部43を軸孔21aに嵌合させるようにして軸支させる。また、このようにアッパーレール20に装着されたロックプレート40は、図3及び図4に良く示されるように、突起部43を中心として回動させることが可能となる。
更に、図2に良く示されるように、突起部43の近傍には、突起部43より突出量が少ない小突条44が突起部43を中心として描かれる円弧状に形成されている。また、このような小突条44は、ロックプレート40の長手方向の所定位置に複数形成されている。この小突条44は、ロックプレート40をアッパーレール20に装着する(突起部43を軸孔21aに嵌合軸支させる)と、アッパーレール20の左右の側壁部21内に当接して支持し、ロックプレート40の側壁部41a,41bとアッパーレール20の側壁部21との間に隙間を生じさせる。すなわち、小突条44の支持によって両者の当接する接触面積が少なくなる。
更に、ロックプレート40の図2で見て右側には、上述したアッパーレール20の嵌込み溝24に嵌込み可能なロック部45が形成されている。詳しくは、このロック部45には、嵌込み溝24に形成されたロック歯25に係合するロック孔45aがロック歯25に対応する数だけ設けられており、突起部43からロック部45までの寸法が、アッパーレール20の軸孔21aから嵌込み溝24までの寸法と一致するように設定されている。したがって、アッパーレール20に装着した状態のロックプレート40を突起部43を中心に回動させることで、ロック部45のロック孔45aを嵌込み溝24のロック歯25に係合させることができる。
更に、ロックプレート40の突起部43を挟んでロック部45とは反対の位置には、側壁部41aの一部分を内方に折曲げた(図2で見て手前側の側壁部41aを側壁部41bの方向に折曲げた)フランジ部46が形成されている。このフランジ部46は、ロックプレート40をロック状態(ロック部45をアッパーレール20の嵌込み溝24に押当てた状態)に付勢するためのトーションバネ50を装着するためのものである。そして、このフランジ部46の近傍(ロック部45とは反対の近傍位置)には、トーションバネ50の固定端51(本発明の装着側に相当する)を掛着するための掛着部47が形成されている。よって、このフランジ部46及び掛着部47によって、ロックプレート40にトーションバネ50を装着できるようになっている。
更に、ロック部45の他端側には、次に示すレバー60の先端61を挿入可能な挿入部48が形成されている。
次に、レバー60は、図1及び図2に良く示されるように、パイプをU字型に折曲げて形成したものであり、その両先端61をシート1の左右に設けられるロックプレート40に対してそれぞれ接続するような構成になっている。ここで、レバー60は、先端61に行くに従って細くなるテーパー面62が形成されており、このテーパー面62の根部(後端側)にはトーションバネ50の固定端51側を掛着可能な掛着部63が形成されている。
したがって、ロックプレート40がアッパーレール20に装着された(トーションバネ50がロックプレート40に装着された状態であって、この可動端52をアッパーレール20の上壁部22に押当てるように取付けた状態)状態で、レバー60の先端61をロックプレート40の挿入部48に挿入すると、これに伴ってロックプレート40の掛着部47に掛着されたトーションバネ50の固定端51がテーパー面62によって掬い上げられ(トーションバネ50のバネ力に抗して掬い上げられ)、その後にトーションバネ50の固定端51がレバー60の掛着部63に差掛かると、固定端51の付勢によりこの掛着部63にも掛着される。すなわち、レバー60を挿入部48に挿入すると、掛着部63がロックプレート40の掛着部47とともにトーションバネ50の固定端51に掛着される。これにより、レバー60がロックプレート40に接続された状態となる。
なお、上記のように構成されるシートスライド装置10は、以下のようにして組付けられる。
先ず、シートクッション2側に固定されたアッパーレール20に対して、トーションバネ50を装着したロックプレート40を挿入して装着する。詳しくは、トーションバネ50の固定端51をロックプレート40の掛着部47に掛着するようにしてフランジ部46に装着した状態にする。次に、ロックプレート40の側壁部41a,41bの幅寸法を窄めるように力を加えると、アッパーレール20の左右の側壁部21に対して突起部43の突出部分が窄められる。この状態で、トーションバネ50の可動端52をアッパーレール20の上壁部22に押当てるようにしてロックプレート40を挿入する。そして、この突起部43をアッパーレール20の軸孔21aの位置まで移動させて除荷すると、ロックプレート40が弾性的に元の位置に広げられて、突起部43が軸孔21aに嵌合軸支された状態になる。このとき、ロックプレート40が元の位置に広げられると、ロックプレート40の小突条44がアッパーレール20の左右の側壁部21内に当接して支持した状態となる。また、このようにロックプレート40を装着すると、トーションバネ50のバネ力によって、ロック部45がアッパーレール20の嵌込み溝24に押当てられるように付勢される。詳しくは、図3及び図4に良く示されるように、ロックプレート40は突起部43を中心として回動付勢され、ロック部45のロック孔45aが嵌込み溝24のロック歯25に係合した状態(ロック状態)となる。
次に、ロックプレート40を装着した状態のアッパーレール20を車体フロア100側に固定されたロアレール30に対して長手方向に挿入する。そして、その後にレバー60をロックプレート40の挿入部48に挿入して接続する。以上の手順によりシートスライド装置10が組付けられる。
続いて、本実施例のシートスライド装置10の使用方法について説明する。ここで、シートスライド装置10は、シート1のシートクッション2下部に設けられた左右一対の構成が、レバー60の操作によって同期的に作動されてシート1の相対移動の規制が行われる。よって、以下の説明において特に記載がない場合には、左右一対の構成が同期的に作動しているものとする。
上述したようにしてシートスライド装置10が組付けられた状態では、トーションバネ50の付勢によって、ロックプレート40のロック部45が、アッパーレール20のロック歯25とこれに並列するロアレール30のロック歯33aとにまとめて係合した状態(図7参照)、すなわちアッパーレール20とロアレール30との間の相対移動が規制された状態(図3に示すロック状態)になっている。
次に、シート1の着座者により、ロックプレート40に接続されたレバー60を引起すように操作する。これにより、ロックプレート40は、ロック部45がアッパーレール20の嵌込み溝24から離脱し、ロックが解除された状態(図4参照)となる。詳しくは、ロックプレート40は、アッパーレール20の軸孔21aに嵌合軸支された突起部43を中心として離脱方向に回動する。そして、この状態で、シート1を所望の位置まで移動させ(アッパーレール20をロアレール30に対して相対的に摺動させ)、レバー60の操作を止める。これにより、ロックプレート40は、トーションバネ50によってロック部45がアッパーレール20の嵌込み溝24に押当てられるように付勢され(突起部43を中心として回動付勢され)、このロック孔45aがアッパーレール20のロック歯25とロアレール30のロック歯33aとにまとめて係合して再びロック状態(図3参照)となる。
このように、本実施例のシートスライド装置10は、ロックプレート40を一体成形し、アッパーレール20の軸孔21aに嵌合軸支するための突起部43を一体的に具備するように構成している。すなわち、従来のようにロックプレート40をアッパーレール20に挿入して装着するために、別部材たるシャフトを必要とせずに装着が行える。また、このように装着したロックプレート40は、小突条44をアッパーレール20の左右の側壁部21内に当接させることにより、少ない当接面積で軸方向の支持を行っている。よって、このように回動軸(突起部43)を一体成形した態様のロックプレート40であっても、アッパーレール20に対して滑らかに回動させることができ(摺動摩擦抵抗が少ない)、部品点数を削減したにも係わらず十分な作動性が得られる。
更に、従来は、別部材たるシャフトをアッパーレール20の外側から挿入していたため、翼部材23の高さが障壁となって挿入が困難であったり、シャフト挿入後のカシメ処理においても処理がし難いという問題があったが、このような作業工程も不要となり削減される。すなわち、シートスライド装置10の組付けにかかる部品点数を削減するとともに、その組付け性も向上させることができる。
更に、上述した小突条44は、ロックプレート40の長手方向にわたって複数形成されてアッパーレール20との当接状態を均一にしている。したがって、ロックプレート40の軸線方向(突起部43の軸線方向)へのガタツキを抑止することができ、シートスライド装置10の作動性を更に向上させることができる。
更に、ロックプレート40に形成された切込み部42aによって、ロックプレート40をアッパーレール20に装着する際に窄ませることができるため装着作業が簡単に行える。
更に、ロックプレート40は、シートスライド装置10をロック状態に付勢するための手段としてトーションバネ50を利用し、これを簡単に装着できるようにしているため、かかる構成や組付け作業を更に簡単にできる。
更に、ロックプレート40を作動操作するためのレバー60は、ロックプレート40に先端61を挿入するのみで簡単に接続することができる。また、かかる構成も非常に簡単なものである。したがって、組付け作業が一層簡単に行える。
以上、本発明の実施形態を一実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、本実施例においては、シートクッション2側に固定されるアッパーレール20をハット型断面のものとし、車体フロア100側に固定されるロアレール30を略U字断面のものとしたシートスライド装置10を示したが、アッパーレールに略U字型断面のものを適用し、ロアレールにハット型断面のものを適用したものであってもよい。この場合のシートスライド装置は、ロックプレートをロアレールに挿入して装着するような構成となる。
また、本実施例におけるシートスライド装置10は、アッパーレール20とロアレール30の相対的な摺動を規制するための構造がシートクッション2の下部に左右一対に設けられたものを示したが、これをどちらか一方側にのみ設けるようにしてもよい。すなわち、摺動規制を行うための機構が設けられた側の反対側を単に相対摺動可能な構成にしてこれを操作すれば、十分な作動性能を発揮することができる。
本実施例のシートスライド装置が適用されるシートの斜視図である。 シートスライド装置の分解斜視図である。 シートスライド装置の使用状態を示す図である。 シートスライド装置の使用状態を示す図である。 ロックプレートの平面図である。 図3におけるA−A断面の要部を示す拡大断面図である。 図3におけるB−B断面の要部を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 シート
2 シートクッション
10 シートスライド装置
20 アッパーレール(第1レール)
21 側壁部
21a 軸孔
22 上壁部
23 翼部材
24 嵌込み溝
25 ロック歯
30 ロアレール(第2レール)
31 側壁部
32 底壁部
33 垂下壁部
33a ロック歯
40 ロックプレート
41a 側壁部
41b 側壁部
42 上壁部(平面部)
42a 切込み部
43 突起部
44 小突条
45 ロック部
45a ロック孔
46 フランジ部
47 掛着部
48 挿入部
50 トーションバネ
51 固定端(装着側)
52 可動端
60 レバー
61 先端
62 テーパー面
63 掛着部
100 車体フロア

Claims (5)

  1. シートクッション下部に設けられ車体フロア側またはシートクッション側のどちらか一方に固定されたハット型断面の第1レールと、車体フロア側またはシートクッション側の他方に固定された前記第1レールに対向し相対的に摺動可能な略U字断面の第2レールとからなり、前記第1レール内にロックプレートを装着し、該ロックプレートの作動により前記第2レールとの相対移動を規制するシートスライド装置であって、
    前記ロックプレートは左右の側壁部に同軸線となるよう一対の突起部が形成され、該突起部は前記ロックプレートを前記第1レール内に挿入した際、第1レールの左右の側壁部に形成した軸孔に嵌合軸支されるとともに、前記突起部近傍に形成された前記突起部より突出量が小さい小突条により前記第1レールの左右の側壁部内に支持されることを特徴とするシートスライド装置。
  2. 請求項1に記載のシートスライド装置であって、
    前記ロックプレートの長手方向の所定位置に前記小突条が形成され、該小突条により前記ロックプレートを前記第1レールの左右の側壁部内に対し支持していることを特徴とするシートスライド装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のシートスライド装置であって、
    前記ロックプレートは断面略コ字状であり、平面部には所定長さで切込み部が形成されていることを特徴とするシートスライド装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のシートスライド装置であって、
    前記ロックプレートの前記突起部を挟んで前記第1レール及び前記第2レールの相対移動を規制するロック部とは反対の位置に形成されたフランジ部にトーションバネを装着し、前記ロックプレートを前記第1レールに押当てるよう付勢させることを特徴とするシートスライド装置。
  5. 請求項4に記載のシートスライド装置であって、
    前記ロックプレートに接続されて該ロックプレートを作動操作するレバーは先端に行くに従って細くなるテーパー状に形成され、更に、該レバーの先端をロックプレートに向けて挿入すると前記トーションバネの装着側に掛着する掛着部が形成されていることを特徴とするシートスライド装置。
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