JP2004276670A - シートスライド装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロアレール2の底壁面21にロック孔25を形成する一方、アッパーレール3内に、ロック孔43を設けたロックホルダー4と、ロック爪51を備えたロックプレート5と、レバーホルダー6とを取付けているので、スライドレール1の側方スペースが拡大される。また、ロアレール2の底壁面21にロック孔25を形成し、このロック孔25に対してその上方側からロックプレート5のロック爪51を係脱させる構成であることから、ロックプレート5を操作するレバーホルダー6の操作角をより大きくとって操作フィーリングを良好ならしめるとともに、ロックプレート5の板厚を拡大してロック力の向上を図ることができる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、スライドレールを用いてシートを前後方向にスライド自在に支持するシートスライド装置に関し、さらに詳しくはスライドレールのロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両用のシートスライド装置として種々構造のものが提案されているが、その多くは、フロア部材に取り付けたロアレールに、シート部材に取り付けたアッパーレールを嵌合させ、これら両レールの相対摺動によって上記シート部材を前後にスライドさせるようになっている。さらに、このシートスライド装置においては、シート部材を所要位置でロックするために、アッパーレール側に設けたロックプレートのラッチ歯を、ロアレール側に設けた係合歯に嵌合させてこれら両者の相対移動を規制するようにしたロック機構を備えている(特許文献1参照)。
【0003】
ところが、このような従来のシートスライド装置においては、上記ロック機構が上記ロアレール及びアッパーレールからその側方へ突出した状態で取り付けられていることから、該ロック機構の存在によってシート側部のスペースが狭められるという問題があった。
【0004】
このような問題を解決する一つの手段として、アッパーレールの内部にロック機構を内蔵させ、このロック機構を備えたアッパーレールをロアレール側に嵌合させ、該ロック機構によってロアレールとアッパーレールとの相対移動を適宜規制し得るようにしたものが提案されている。そして、このシートスライド装置では、ロアレールのレール溝壁を構成する立下り部に鋸歯状のロック凸部を所定間隔で多数形成する一方、アッパーレールの内側に、ロック穴を所定間隔で形成したロックプレートを上下方向に揺動自在に取付け、このロックプレートを上記アッパーレールの上方側からレバーによって揺動操作し、該ロックプレートのロック穴を上記ロアレール側のロック凸部にその下方側から係入させることで該ロアレールとアッパーレールの相対移動を規制し(ロック状態)、また該ロックプレートのロック穴を上記ロック凸部からその下方側へ離脱させることで該ロアレールとアッパーレールの相対移動を許容する(ロックオフ状態)ようにしている(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
実開平4−48034号公報(第5頁〜第8頁、第1図、第2図)。
【0006】
【特許文献2】
特開平10−309965号公報(段落[0021]〜[0031]図1、図2(C))。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来のロックプレート内蔵型のシートスライド装置においては、ロックプレートを上下方向へ揺動させ、そのロックプレートのロック穴を上記ロアレール側の上記ロック凸部にその下方側から係脱させるようになっているが、その場合、上記ロック穴を上方へ押し上げる(即ち、ロック側に押し付ける)方向に上記ロックプレートをロックスプリングによって付勢することてロック状態を維持するようにしている。
【0008】
ところが、係る構成とした場合、例えば、上記ロックスプリングが破損等してその機能を喪失したときには、上記ロックプレートは、これに対する付勢作用が消滅することからその自重によって、上記ロック穴が上記ロック凸部から下方側へ離脱する方向に揺動し、その結果、ロック状態が維持できなくなることが想定されるなど、フェールセーフという点において改善の余地がある。
【0009】
また、上記ロックプレートによるロック力は、そのロック穴部分の板厚に左右され、板厚が大きいほど大きなロック力が得られる。しかし、上記ロック穴は上記ロックプレートの上下方向への揺動に伴って円弧軌跡を描きながら上記ロアレール側に設けた鋸歯状のロック凸部に対して係脱されるものであることから、該ロック穴部の板厚を大きくすると該ロック穴部の上記ロック凸部への係脱の円滑性が損なわれることになる。一方、この係脱の円滑性を確保する手段として、例えばロック穴とロック凸部との間の隙間寸法を大きくすることも考えられるが、このような隙間寸法の拡大はロック状態でのガタツキを招来するものであり、従ってこれを必要以上に大きくすることはできない。さらに、ロック穴をロックプレートの揺動に伴う弧状軌跡に対応させて弧状断面をもつように形成することも考えられるが、加工上その実現は困難である。これらの結果、従来のロックプレート内蔵型のシートスライド装置においては、ロックプレートの板厚を増加させてロック力の向上を図ることは構造上、困難と言える。
【0010】
さらに、上記ロックプレートは、ロック穴の部分を含めたその全体が、上記ロアレールとアッパーレールの間の高さ範囲内でしか上下方向に揺動できず、その揺動範囲が狭く、従ってこれを操作する操作レバーの操作角も小さいものとなり、ロック状態とロックオフ状態の操作感の差が明確でなく、そのため良好な操作フィーリングを得ることが難しいという問題もある。
【0011】
そこで本願発明では、フェールセーフの実現、ロック力の増大等による信頼性の向上、良好な操作フィーリングの実現、等を可能とするシートスライド装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0013】
本願の第1の発明では、車体フロア側に固定されるロアレール2とシート側に固定され且つ上記ロアレール2に摺動自在に嵌合されるアッパーレール3とからなるスライドレール1を備えたシートスライドレール装置において、上記ロアレール2の底壁面21にその軸方向に所定間隔でロック孔25,25,・・を形成する一方、上記アッパーレール3内には、底壁面33を上記ロアレール2の底壁面21に対向させた状態で配置されるとともに該底壁面33には所定間隔でロック孔43,43,・・を設けたロックホルダー4と、上下方向に揺動自在に支持され且つ揺動方向下方へ向けて突出するロック爪51,51,・・備え揺動方向下方側の「ロック位置」と上方側の「ロックオフ位置」との間で揺動可能とされたロックプレート5と、上下方向に揺動自在に支持され且つ揺動方向下方側の「第1位置」と上方側の「第2位置」の間で揺動するレバーホルダー6とを取付け、上記レバーホルダー6の「第2位置」から「第1位置」側への操作に連動して上記ロックプレート5が「ロックオフ位置」から「ロック位置」側へ揺動し上記ロック爪51,51,・・が上記ロックホルダー4側の上記ロック孔43,43,・・と上記ロアレール2側の上記ロック孔25,25,・・の双方に跨がって係入してロック状態とされる一方、上記レバーホルダー6の「第1位置」から「第2位置」側への操作に連動して上記ロックプレート5が「ロック位置」から「ロックオフ位置」側へ揺動し上記ロック爪51,51,・・が少なくとも上記ロアレール2側の上記ロック孔25,25,・・から上方へ係合離脱するロックオフ状態とされるように構成したことを特徴としている。
【0014】
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係るシートスライド装置において、上記ロックプレート5をスプリング8によって「ロック位置」側へ常時付勢したことを特徴としている。
【0015】
本願の第3の発明では、上記第1の発明に係るシートスライド装置において、上記ロックホルダー4に上記ロックプレート5と上記レバーホルダー6とを組付けてロックユニットXを構成するとともに、上記ロックホルダー4を上記アッパーレール3に固定するようにしたことを特徴としている。
【0016】
本願の第4の発明では、上記第3の発明に係るシートスライド装置において、上記ロックホルダー4を、上記底壁面41における上記ロック孔43,43,・・の形成部位を該底壁面41の外面側に膨出させ、該膨出部位41aを上記ロアレール2の底壁面21に近接対向させた状態で上記アッパーレール3側に固定したことを特徴としている。
【0017】
本願の第5の発明では、上記第1の発明に係るシートスライド装置において、上記ロックプレート5にはその揺動方向に長軸をもつガイド穴52を、上記レバーホルダー6には上記ガイド穴52に係入する係合ピン9をそれぞれ設けるとともに、上記ガイド穴52と上記係合ピン9とを、上記レバーホルダー6が「第1位置」にあるときには上記係合ピン9と上記ガイド穴52とが非係合とされ上記ロックプレート5の「ロックオフ位置」から「ロック位置」への変位を許容する一方、上記レバーホルダー6が「第1位置」から揺動方向上側の「第2位置」に向けて操作されるときには上記係合ピン9と上記ガイド穴52とが係合して上記ロックプレート5が「ロック位置」から「ロックオフ位置」側へ移動されるように構成したことを特徴としている。
【0018】
【発明の効果】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【0019】
▲1▼ 本願の第1の発明に係るシートスライド装置によれば、上記ロアレール2の底壁面21にロック孔25,25,・・を形成する一方、上記アッパーレール3内に、上記ロック孔43,43,・・を設けたロックホルダー4と、上記ロック爪51,51,・・を備え上下方向に揺動可能とされたロックプレート5と、上下方向に揺動するレバーホルダー6とを取付けているので、これら各部材4,5,6が全て上記スライドレール1の内部に収容され外部へは突出せず、従って、ロックプレート等がスライドレールの側方へ突出する構成の従来のシートスライド装置の場合に比して、スライドレール1の側方スペースの拡大が図れ、例えば車両に対するシートスライド装置の配置自由度が向上する等の効果が得られる。
【0020】
また、上記ロアレール2の底壁面21にその軸方向に所定間隔でロック孔25,25,・・を形成し、このロック孔25,25,・・に対してその上方側から、上記アッパーレール3内に上下方向に揺動自在に配置され「ロック位置」と「ロックオフ位置」の間で変位するロックプレート5のロック爪51,51,・・を係脱させることでロック状態とロックオフ状態とを得るように構成されている。このため、ロック状態において上記ロック爪51が上記ロック孔25を貫通して上記ロアレール2の底壁面21から下方へ突出しても機能上あるいはスペース的に何ら支障はなく、従って、例えば従来のように上記ロックプレート5をロアレール2とアッパーレール3の上下方向間隔内でしか揺動させることができない場合に比して、該ロックプレート5の「ロック位置」と「ロックオフ位置」の間の揺動角、即ち、上記ロックプレート5を操作する上記レバーホルダー6の操作角(即ち、「第1位置」と「第2位置」との間の操作角)をより大きくとることができ、ロック状態とロックオフ状態の間での操作感が明確となり、それだけ操作フィーリングが向上し、延いては的確な操作の実現によって操作上の信頼性が向上することになる。
【0021】
さらに、上記ロック孔25が固定され、このロック孔25に対してロックプレート5が揺動してそのロック爪51が係入する構成であることから、例えば従来のようにロックプレート側にロック穴が形成されこのロック穴が弧状軌跡を描きながら固定配置されたロック凸部に係入する構成の場合に比して、上記ロックプレート5の厚さを厚くしても上記ロック孔25に対する上記ロック爪51の係入作用が阻害されるということが少なく、それだけ上記ロックプレート5の板厚を増加させてロック力の向上を容易に図ることができ、延いてはロック作用時の信頼性が向上することになる。
【0022】
▲2▼ 本願の第2の発明に係るシートスライド装置によれば、上記▲1▼に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明のシートスライド装置では、上記ロックプレート5をスプリング8によって「ロック位置」側へ常時付勢している。
【0023】
従って、通常使用時においては、上記スプリング8の付勢作用によって、上記ロックプレート5の「ロック位置」での保持が確実とされる一方、例えば破損等によって上記スプリング8の機能が損なわれた場合には、上記ロックプレート5の揺動下方側に(換言すれば、該ロックプレート5の自重による付勢方向に)上記「ロック位置」が設定されているので、該ロックプレート5は上記スプリング8の付勢作用が消滅したにも拘わらずその自重によって「ロック位置」側に位置保持され、上記ロックプレート5が不用意に「ロック位置」から「ロックオフ位置」側へ変化してロックオフ状態となるのが未然に且つ確実に防止され(即ち、フェールセーフ機能の実現)、これらの相乗的効果として、使用上における高い信頼性が確保されることになる。
【0024】
▲3▼ 本願の第3の発明に係るシートスライド装置によれば、上記▲1▼に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明のシートスライド装置では、上記ロックホルダー4に上記ロックプレート5と上記レバーホルダー6とを組付けてロックユニットXを構成するとともに、上記ロックホルダー4を上記アッパーレール3に固定するようにしている。
【0025】
従って、例えば上記各部材4,5,6をそれぞれ個別に上記アッパーレール3側に組付る場合に比して、組付工数の低減による低コスト化が促進されるとともに、該ロックユニットXを他種類のスライドレール1に組み付けてこれにロック機能を付与することも容易であって上記ロックユニットXの汎用性の向上が期待できる。
【0026】
▲4▼ 本願の第4の発明に係るシートスライド装置によれば、上記▲3▼に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明のシートスライド装置では、上記ロックホルダー4を、上記底壁面41における上記ロック孔43,43,・・の形成部位を該底壁面41の外面側に膨出させ、該膨出部位41aを上記ロアレール2の底壁面21に近接対向させた状態で上記アッパーレール3側に固定している。
【0027】
従って、上記膨出部位41aが上記ロックホルダー4の一部分のみに設けられていることで、例えば該ロックホルダー4全体を上記ロアレール2の底壁面21に近接対向させる構成とする場合に比して、その小型軽量化が図れる。
【0028】
また、上記膨出部位41aを上記ロアレール2の底壁面21に近接対向させることで、該膨出部位41a側に設けられた上記ロック孔43と上記ロアレール2の底壁面21側に設けられた上記ロック孔25との間の隙間が可及的に小さくなり、その結果、これら二つのロック孔43,25双方に跨がって係入される上記ロックプレート5のロック爪51に掛かる曲げ応力が可及的に減少しこれらの係入部分の強度性能が高められ、延いてはロック力の向上が図られるものである。
【0029】
▲5▼ 本願の第5の発明に係るシートスライド装置によれば、上記▲1▼に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明のシートスライド装置では、上記ロックプレート5側の上記ガイド穴52と上記レバーホルダー6側の上記係合ピン9とを、上記レバーホルダー6が「第1位置」にあるときには上記係合ピン9と上記ガイド穴52とが非係合とされ上記ロックプレート5の「ロックオフ位置」から「ロック位置」への変位を許容する一方、上記レバーホルダー6が「第1位置」から揺動方向上側の「第2位置」に向けて操作されるときには上記係合ピン9と上記ガイド穴52とが係合して上記ロックプレート5が「ロック位置」から「ロックオフ位置」側へ移動されるように構成している。
【0030】
従って、上記ロックプレート5が「第2位置」から「第1位置」側へ変位する場合には、該ロックプレート5側に設けた上記ガイド穴52は上記レバーホルダー6側に設けた上記係合ピン9と非係合とされ、該レバーホルダー6が上記ロックプレート5の「第2位置」から「第1位置」側への変位を何ら妨げる方向に作用することはなく、このため、例えば上記レバーホルダー6が「第2位置」から「第1位置」へ操作されたにも拘わらず上記ロックプレート5のロック爪51が上記ロアレール2側の上記ロック孔25に完全に係入せずに途中で引っ掛かった状態、所謂「ハーフロック状態」においては、上記ロアレール2とアッパーレール3との相対移動に伴って該ロアレール2側の上記ロック孔25と上記アッパーレール3側の上記ロック孔43とが重合した時点でこれら各ロック孔25,43に対して上記ロック爪51が迅速に係入してロック状態となり、その結果、ロック爪51が現時点において対応しているロック孔25に係入せずにこれを飛び越えて次のロック孔25側へ移動する所謂「ハーフロック時のロック飛び越し現象」が確実に防止され、作動上の信頼性がより一層向上する。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0032】
図1には、本願発明に係るシートスライド装置を構成する各部材を分解図示するとともに、図2及び図3にはこれら各分解の組付状態と動作状態とを示している。
【0033】
上記シートスライド装置は、シート(図示省略)の幅方向両側にそれぞれシート前後方向に向けて配置された左右一対のスライドレール1を備えて構成されるが、ここでは説明の便宜上、これら一対のスライドレール1のうち、一方のスライドレール1側を例にとって説明する。
【0034】
上記シートスライド装置は、次述のロアレール2とアッパーレール3とからなるスライドレール1と、次述のロックホルダー4とロックプレート5及びレバーホルダー6を備えて構成される。
【0035】
上記ロアレール2は、車体床面(図示省略)側に車体前後方向に向けて固定配置されるものであって、所定幅の底壁面21と該底壁面21の左右両縁からそれぞれ昇延する左右一対の側壁面22,22と、該一対の側壁面22,22の上縁からそれぞれ上記底壁面21と略平行に内側へ延出する左右一対の上壁面23,23と、該一対の上壁面23,23の内側縁からそれぞれ下方へ垂延する左右一対の垂壁面24,24とを備えた略「G」字状の断面形状をもつレール材で構成され、上記左右一対の垂壁面24,24の間をレール溝26としている。そして、このロアレール2の上記底壁面21には、長矩形の開口でなるロック孔25が、該ロアレール2の軸方向に所定間隔で複数個形成されている。
【0036】
上記アッパーレール3は、シート下面に固定配置されるものであって、上壁面31と、該上壁面31の左右両縁からそれぞれ下方へ垂延する左右一対の側壁面32,32と、該一対の側壁面32,32の下縁からそれぞれ外側に向かって延出する左右一対の底壁面33,33と、該一対の底壁面33,33の外側縁からそれぞれ昇延する左右一対の縦壁面34,34とを備えた略「逆U」字状の断面形状をもつレール材で構成され、上記上壁面31と上記左右一対の側壁面32,32とで囲繞された内側空間部分を内溝37としている。また、このアッパーレール3の上記上壁面31上には、該アッパーレール3の軸方向に長軸をもつ所定長さの開口35が形成されるとともに、上記左右一対の側壁面32,32には、矩形開口状の二つの掛止穴36,36が、上記アッパーレール3の軸方向に所定間隔をもって、且つ上記開口35の近傍に位置するようにして、それぞれ形成されている。
【0037】
上記ロックホルダー4は、次述のロックプレート5及びレバーホルダー6と共にロックユニットXを構成するものであって、図1に示すように、底壁面41と該底壁面41の左右両縁からそれぞれ昇延する左右位置の側壁面42,42を備えた略「C」字状の断面形状をもつ型材で構成される。そして、このロックホルダー4の上記底壁面41は、上記アッパーレール3の略半分程の軸長をもつとともに、その幅寸法(即ち、左右一対の側壁面42,42間の外寸)は、上記アッパーレール3の内溝37内に遊嵌合できるように該内溝37の内寸より若干小さな寸法に設定されている。また、このロックホルダー4は、図1及び図2に示すように、その底壁面41のうち、軸方向の略中央寄りの所定長さ範囲を所要寸法だけ下方(即ち、底壁面41の外面側)へ膨出させてこれを膨出部位41aとするとともに、上記左右一対の側壁面42,42においても該膨出部位41aに対応する部分を下方へ延出させている。そして、この膨出部位41aには、三つのロック孔43を上記ロアレール2側の上記ロック孔25,25,・・と略同一間隔で形成している。さらに、左右一対の側壁面42,42のそれぞれには、上記ロックホルダー4の軸方向外側に向けて延び且つ該側壁面42の外面側に切り起こされた掛止爪44,44が、上記アッパーレール3側の上記各掛止穴36,36と略同間隔で形成されている。尚、この実施形態のものにおいては、後述するように、上記ロックホルダー4を上記アッパーレール3側に組付け、さらにこのアッパーレール3を上記ロアレール2側に嵌合させた状態において、図2に示すように上記膨出部位41aが上記ロアレール2の底壁面21に近接対向するように、該膨出部位41a部分のり高さ寸法が設定されている。
【0038】
上記ロックプレート5は、図1及び図2に示すように、レバー状の厚板材で構成されるものであって、後述するようにその一端5a側は枢支ピン11を介して上記ロックホルダー4側への枢支部とされる一方、その他端5b側には三つのロック爪51,51,・・が一体的に形成されている。これら各ロック爪51,51,・・は、図2に示すように、上記ロアレール2側の上記ロック孔25,25,・・と上記ロックホルダー4側の上記ロック孔43,43,・・の双方に跨がって係入・離脱されるものであって、その形成間隔はこれら各ロック孔25,25,・・及びロック孔43,43,・・の形成間隔に略合致している。また、これら各ロック爪51,51,・・は、上記ロックプレート5がその一端5a側に設けられる上記枢支ピン11を中心として上下方向に揺動するものであることから、該枢支ピン11を中心とする弧状に沿った形状とされるとともに、該枢支ピン11からの距離に対応して該枢支ピン11に近い側から遠い側にかけて順次その長さが長くなるように設定されている。さらに、このロックプレート5の長さ方向中間位置には、その揺動方向に延びる長穴状のガイド穴52が形成されている。尚、上記ロックプレート5の他端5b側の上面はバネ受面53とされている。
【0039】
上記レバーホルダー6は、略L字状の平面形状をもつ板材でなるレバー部6Aと該レバー部6Aの先端に取り付けられた丸軸状のホルダー部6Bとを備えている。そして、上記レバーホルダー6は、後述するように、上記ロックプレート5の側面に平行に沿った状態で、上記レバー部6Aの基端6Aaが上記枢支ピン11によって上記ロックホルダー4側に枢支されることで該枢支ピン11を中心として上下方向に揺動自在とされる。また、上記レバー部6Aには、その側面上に突出するようにして係合ピン9が設けられている。この係合ピン9は、上記ロックプレート5側の上記ガイド穴52に係入するものであって、上記枢支ピン11からの距離が、上記ロックプレート5における上記枢支ピン11と上記ガイド穴52との間隔に合致するように設定されている。尚、上記ホルダー部6Bは、後述のように、上記アッパーレール3の上記掛止穴36から上方へ突出状態で配置されるものであって、該ホルダー部6Bには事後的に操作杆14が装着される。
【0040】
ところで、この実施形態のものにおいては、上記ロックホルダー4に対して上記ロックプレート5とレバーホルダー6とを組み付けてロックユニットXを構成し、このロックユニットXを一体的に上記アッパーレール3側に組付るようにしている。以下、このロックユニットXの組み立て手順等について説明する。
【0041】
先ず、上記ロックプレート5の側面に上記レバーホルダー6のレバー部6Aを沿わせ、該レバーホルダー6側の上記係合ピン9を上記ロックプレート5側のガイド穴52に係入させる。次に、このロックプレート5とレバーホルダー6を相互に衝合状態のまま、上記ロックホルダー4の内側に進入させ、上記ロックプレート5の一端5aと上記レバーホルダー6のレバー部6Aの基端6Aaとを、単一の枢支ピン11によって同時に枢支させる。従って、この状態では、上記ロックプレート5とレバーホルダー6は、共に上記ロックホルダー4内で上記枢支ピン11を中心として上下方向に揺動可能とされるとともに、上記ロックプレート5とレバーホルダー6の揺動方向における相対変位範囲は、上記係合ピン9が上記ガイド穴52の両端間を移動する範囲内とされる。
【0042】
次に、フックスプリング8(特許請求の範囲中の「スプリング8」に該当する)を、支持ピン10を用いて上記ロックホルダー4側に組付け、このフックスプリング8の付勢力を上記ロックプレート5のバネ受面53に作用させ、該ロックプレート5の他端5b側を下方へ押圧付勢せしめる。このとき、上記ロックプレート5の上記各ロック爪51,51,・・は、上記ロックホルダー4側の上記各ロック孔43,43,・・に係入した状態となっている。
【0043】
以上で、上記ロックホルダー4とロックプレート5とレバーホルダー6を一体化してなるロックユニットXが構成される。
【0044】
次に、上記ロックユニットXを上記アッパーレール3側に組付る。即ち、先ず、上記ロックユニットXを上記アッパーレール3の内溝37内に進入させ、上記ロックホルダー4の上面(開口面)を上記アッパーレール3の上壁面31の内側に当接させる。この際、上記ロックホルダー4の各側壁面42,42にそれぞれ二つづつ設けた上記掛止爪44,44を、それぞれ上記アッパーレール3の各側壁面32,32のそれぞれに二つづつ設けた掛止穴36,36に掛止させ、該ロックホルダー4が上記アッパーレール3に対してその軸方向に移動するのを規制する。また、上記レバーホルダー6のホルダー部6B側は、上記アッパーレール3の開口35から上方へ引き出される。さらに、上記アッパーレール3の上壁面31の内側にプレートスプリング7の一端を固定し、その他端を上記レバーホルダー6のホルダー部6Bの上面に当接させ、該プレートスプリング7の付勢力によって上記レバーホルダー6を、上記枢支ピン11回りに下方へ回動させるように付勢する。
【0045】
このようにして、上記ロックホルダー4の位置決め(即ち、上記ロックユニットXの位置決め)を行った後、上記ロックホルダー4の両端部をそれぞれリベット12,12によってカシメ固定し、上記ロックユニットXを上記アッパーレール3と一体化させる。
【0046】
しかる後、上記ロックユニットXを備えた上記アッパーレール3を上記ロアレール2に嵌合組付けする。即ち、上記アッパーレール3の上記上壁面31と左右一対の側壁面32,32でなる「コ」字状部分(即ち、上記内溝37に対応する部分)を、上記ロアレール2の上記レール溝26に嵌合させ、さらにこれら両レール2,3を転動体(図示省略)を介して相対摺動自在とする。さらに、上記ロアレール2側に設けたストッパー(図示省略)によって、該ロアレール2からの上記アッパーレール3の抜け止めを行うとともに、該アッパーレール3の摺動範囲を規定する。尚、この組付け状態においては、上記ロックホルダー4の膨出部位41aが上記ロアレール2の底壁面21に近接対向している。
【0047】
以上でシートスライド装置の組付けが完了する。
【0048】
図2及び図3には、この組付完了後の状態を示している。ここで図2は「ロック状態」を示しており、また図3は「ロックオフ状態」を示している。
【0049】
先ず、図2に示す「ロック状態」であるが、この「ロック状態」では、上記レバーホルダー6は、その操作杆14に何らの操作力も作用していないことから、上記プレートスプリング7の付勢力によって上記枢支ピン11を中心として下方へ回動している。このときのレバーホルダー6の位置が、特許請求の範囲中の「第1位置」である。尚、このレバーホルダー6の「第1位置」での位置規制は図示しないストッパーによって行われる。
【0050】
一方、上記ロックプレート5は、上記フックスプリング8の付勢力を受けて上記枢支ピン11回りに下方へ回動し、上記各ロック爪51,51,・・は、それぞれ上記ロックホルダー4の上記ロック孔43,43,・・とこれに重合する上記ロアレール2側のロック孔25,25,・・の双方に跨がって係入し、これによって上記ロアレール2と上記アッパーレール3との相対移動(スライド)が規制される(「ロック状態」の実現)。また、この場合、上記上記ロック爪51,51,・・の先端は、上記ロアレール2の底壁面21より下方側へ突出している。さらに、上記ガイド穴52に係入している上記レバーホルダー6側の上記係合ピン9は、該ガイド穴52の上端側に位置し、該ロックプレート5には何ら規制作用を与えないようになっている。尚、この「ロック状態」における上記ロックプレート5の揺動位置が、特許請求の範囲中の「ロック位置」である。
【0051】
次に、「ロックオフ状態」であるが、この「ロックオフ状態」は、図2に示す「ロック状態」から、上記操作杆14が引き上げ操作されることで実現される。即ち、図2の「ロック状態」から上記操作杆14が矢印U方向へ引き上げ操作されると、これに伴って上記レバーホルダー6は上記枢支ピン11を中心として上方へ回動し、図3に示す位置(この位置が特許請求の範囲中の「第2位置」である)に位置決めされる。この際、上記レバーホルダー6側に設けた上記係合ピン9が上記ロックプレート5側の上記ガイド穴52の上端部と係合し、該ロックプレート5にはこれを上記枢支ピン11回りに上方へ回動させるような引上力が作用する。
【0052】
上記ロックプレート5は、上記引上力を受けて、上記フックスプリング8の付勢力に抗して上方へ回動し、図3に示すように上記ロック爪51,51,・・はそれぞれ上記ロアレール2側の上記ロック孔25,25,・・から上方へ離脱し、上記ロックホルダー4側に退避され(このときのロックプレート5の位置が特許請求の範囲中の「ロックオフ位置」である)、「ロックオフ状態」が実現される。従って、この「ロックオフ状態」においては、上記アッパーレール3は上記ロアレール2に対して自由に摺動可能とされ、該アッパーレール3に固定されたシートの前後方向の位置が選択される。
【0053】
シート位置の選択が終了すると、上記操作杆14に対する操作力を解除する。すると、上記レバーホルダー6は、上記プレートスプリング7の付勢力によって「第2位置」から「第1位置」側に下方へ回動し、最終的に「第1位置」に位置設定される。このレバーホルダー6の「第2位置」から「第1位置」側への回動に伴って上記係合ピン9も下方へ移動し、上記係合ピン9とガイド穴52との係合による該ロックプレート5に対する回動規制作用が解除されることから、上記ロックプレート5は、上記フックスプリング8の付勢力を受けて上記枢支ピン11回りに回動し、そのロック爪51,51,・・が上記ロックホルダー4のロック孔43,43,・・に重合する上記ロアレール2側の上記ロック孔25,25,・・に係入し、これにより図2に示す「ロック状態」に再度設定される。
【0054】
ここで、上記ロックプレート5が「ロック位置」側に回動するとき、場合によっては上記ロックホルダー4側の上記ロック孔43,43,・・が上記ロアレール2側の上記ロック孔25,25,・・と適正に重合していないことも有り得る。この場合には、上記ロック爪51,51,・・はその先端を上記ロアレール2の底壁面21の表面に当接させたままの状態、所謂「ハーフロック状態」となるが、この場合においても上記係合ピン9は上記ガイド穴52の下端部寄りに位置していることから、該係合ピン9による上記ロックプレート5の回動規制作用は作用しない。従って、この「ハーフロック状態」において、上記アッパーレール3を若干前後方向へ移動させると、上記ロックホルダー4側の上記ロック孔43,43,・・が上記ロアレール2側の上記ロック孔25,25,・・と適正に重合した時点で、上記ロック爪51,51,・・は迅速に該ロック孔25,25,・・に係入し、「ロック状態」が得られる。
【0055】
また、長期の使用中においては上記フックスプリング8が破損等してその機能を発揮し得なくなる場合も有り得るが、このような事態に立ち至った場合においても「ロック状態」が維持されるようにすること、即ち、「フェールセーフ機能」をもつことが必要である。この場合、この実施形態のものにおいては、上記ロックプレート5の揺動下方側(換言すれば、該ロックプレート5の自重による付勢方向)に上記「ロック位置」が設定されているので、該ロックプレート5は上記フックスプリング8の付勢作用が消滅したにも拘わらずその自重によって「ロック位置」側に位置保持される。従って、上記ロックプレート5が不用意に「ロック位置」から「ロックオフ位置」側へ変化して「ロックオフ状態」となるのが未然に且つ確実に防止され(フェールセーフ機能の実現)、これによって使用上における高い信頼性が確保される。
【0056】
以上のように構成され且つ作動するシートスライド装置においては、さらに以下に示すような特有の作用効果が得られるものである。
【0057】
即ち、この実施形態のシートスライド装置においては、上記ロアレール2の底壁面21にロック孔25,25,・・を形成する一方、上記アッパーレール3内に、上記ロック孔43,43,・・を設けたロックホルダー4と、上記ロック爪51,51,・・を備え上下方向に揺動可能とされたロックプレート5と、上下方向に揺動するレバーホルダー6とを取付けているので、これら各部材4,5,6が全て上記スライドレール1の内部に収容され外部へは突出しない。従って、ロックプレート等がスライドレールの側方へ突出する構成の従来のシートスライド装置の場合に比して、上記スライドレール1の側方スペースの拡大が図れ、例えば車両に対するシートスライド装置の配置自由度が向上する等の利点がある。
【0058】
また、上記ロアレール2の底壁面21にその軸方向に所定間隔でロック孔25,25,・・を形成し、このロック孔25,25,・・に対してその上方側から、上記アッパーレール3内に上下方向に揺動自在に配置され「ロック位置」と「ロックオフ位置」の間で変位するロックプレート5のロック爪51,51,・・を係脱させることで「ロック状態」と「ロックオフ状態」とを得るように構成されているので、ロック状態において上記ロック爪51が上記ロック孔25を貫通して上記ロアレール2の底壁面21から下方へ突出しても機能上あるいはスペース的に何ら支障はない。従って、例えば従来のように上記ロックプレート5をロアレール2とアッパーレール3の上下方向間隔内でしか揺動させることができない場合に比して、該ロックプレート5の「ロック位置」と「ロックオフ位置」の間の揺動角、即ち、上記ロックプレート5を操作する上記レバーホルダー6の操作角(即ち、「第1位置」と「第2位置」との間の操作角)をより大きくとることができ、その結果、「ロック状態」と「ロックオフ状態」の間での操作感の相違が明確となり、それだけ操作フィーリングが向上し、延いては的確な操作の実現によって操作上の信頼性が向上することになる。
【0059】
さらに、上記ロアレール2側の上記ロック孔25が固定され、このロック孔25に対して上記ロックプレート5側のロック爪51が該ロックプレート5の揺動に伴って上方側から係入する構成であることから、例えば従来のようにロックプレート側にロック穴が形成されこのロック穴が弧状軌跡を描きながら固定配置されたロック凸部に係入する構成の場合に比して、上記ロックプレート5の厚さを厚くしても上記ロック孔25に対する上記ロック爪51の係入作用が阻害されるということが少なく、それだけ上記ロックプレート5の板厚を増加させてロック力の向上を容易に図ることができ、延いてはロック作用時の信頼性が向上することになる。
【0060】
また、この実施形態のシートスライド装置においては、上記ロックホルダー4に上記ロックプレート5と上記レバーホルダー6とを組付けてロックユニットXを構成するとともに、上記ロックホルダー4を上記アッパーレール3に固定するようにしているので、例えば上記各部材4,5,6をそれぞれ個別に上記アッパーレール3側に組付る場合に比して、組付工数の低減による低コスト化が促進されるとともに、該ロックユニットXを他種類のスライドレール1に組み付けてこれにロック機能を付与することも容易であり、上記ロックユニットXの汎用性の向上も期待できる。
【0061】
さらに、この実施形態のシートスライド装置においては、上記ロックホルダー4を、上記底壁面41における上記ロック孔43,43,・・の形成部位を該底壁面41の外面側に膨出させ、該膨出部位41aを上記ロアレール2の底壁面21に近接対向させた状態で上記アッパーレール3側に固定している。従って、上記膨出部位41aが上記ロックホルダー4の一部分のみに設けられていることで、例えば該ロックホルダー4全体を上記ロアレール2の底壁面21に近接対向させる構成とする場合に比して、その小型軽量化が図れる。さらに、上記膨出部位41aを上記ロアレール2の底壁面21に近接対向させることで、該膨出部位41a側に設けられた上記ロック孔43と上記ロアレール2の底壁面21側に設けられた上記ロック孔25との間の隙間が可及的に小さくなり、その結果、これら二つのロック孔43,25双方に跨がって係入される上記ロックプレート5のロック爪51に掛かる曲げ応力が可及的に減少しこれらの係入部分の強度性能が高められ、延いてはロック力の向上が図られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るシートスライド装置の要部の拡大斜視図である。
【図2】図1に示したシートスライド装置のロック状態を示す拡大断面図である。
【図3】図1に示したシートスライド装置のロックオフ状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1はスライドレール、2はロアレール、3はアッパーレール、4はロックホルダー、5はロックプレート、6はレバーホルダー、7は第1スプリング、8は第2スプリング、9は係合ピン、10は支持ピン、11は枢支ピン、12及び13はリベット、14は操作杆、21は底壁面、22は側壁面、23は上壁面、24は垂壁面、25はロック孔、26はレール溝、31は上壁面、32は側壁面、33は底壁面、34は縦壁面、35は開口、36は掛止穴、37は内溝、41は底壁面、42は側壁面、43はロック孔、44は掛止爪、51はロック爪、52はガイド穴、53はバネ受面である。
Claims (5)
- 車体フロア側に固定されるロアレール(2)とシート側に固定され且つ上記ロアレール(2)に摺動自在に嵌合されるアッパーレール(3)とからなるスライドレール(1)を備えたシートスライド装置であって、
上記ロアレール(2)の底壁面(21)にその軸方向に所定間隔でロック孔(25),(25),・・が形成される一方、上記アッパーレール(3)内には、底壁面(33)を上記ロアレール(2)の底壁面(21)に対向させた状態で配置されるとともに該底壁面(33)には所定間隔でロック孔(43),(43),・・が設けられたロックホルダー(4)と、上下方向に揺動自在に支持され且つ揺動方向下方へ向けて突出するロック爪(51),(51),・・を備え揺動方向下方側の「ロック位置」と上方側の「ロックオフ位置」との間で揺動可能とされたロックプレート(5)と、上下方向に揺動自在に支持され且つ揺動方向下方側の「第1位置」と上方側の「第2位置」の間で揺動するレバーホルダー(6)とが取付けられ、
上記レバーホルダー(6)の「第2位置」から「第1位置」側への操作に連動して上記ロックプレート(5)が「ロックオフ位置」から「ロック位置」側へ揺動し上記ロック爪(51),(51),・・が上記ロックホルダー(4)側の上記ロック孔(43),(43),・・と上記ロアレール(2)側の上記ロック孔(25),(25),・・の双方に跨がって係入してロック状態とされる一方、上記レバーホルダー(6)の「第1位置」から「第2位置」側への操作に連動して上記ロックプレート(5)が「ロック位置」から「ロックオフ位置」側へ揺動し上記ロック爪(51),(51),・・が少なくとも上記ロアレール(2)側の上記ロック孔(25),(25),・・から上方へ係合離脱するロックオフ状態とされるように構成されていることを特徴とするシートスライド装置。 - 請求項1において、
上記ロックプレート(5)がスプリング(8)によって「ロック位置」側へ常時付勢されていることを特徴とするシートスライド装置。 - 請求項1において、
上記ロックホルダー(4)に上記ロックプレート(5)と上記レバーホルダー(6)とを組付けてロックユニット(X)を構成するとともに、上記ロックホルダー(4)を上記アッパーレール(3)に固定するようにしたことを特徴とするシートスライド装置。 - 請求項3において、
上記ロックホルダー(4)が、上記底壁面(41)における上記ロック孔(43),(43),・・の形成部位を該底壁面(41)の外面側に膨出させ、該膨出部位(41a)を上記ロアレール(2)の底壁面(21)に近接対向させた状態で上記アッパーレール(3)側に固定されていることを特徴とするシートスライド装置。 - 請求項1において、
上記ロックプレート(5)にはその揺動方向に長軸をもつガイド穴(52)が、上記レバーホルダー(6)には上記ガイド穴(52)に係入する係合ピン(9)が、それぞれ設けられるとともに、
上記ガイド穴(52)と上記係合ピン(9)とが、上記レバーホルダー(6)が「第1位置」にあるときには上記係合ピン(9)と上記ガイド穴(52)とが非係合とされ上記ロックプレート(5)の「ロックオフ位置」から「ロック位置」への変位を許容する一方、上記レバーホルダー(6)が「第1位置」から揺動方向上側の「第2位置」に向けて操作されるときには上記係合ピン(9)と上記ガイド穴(52)とが係合して上記ロックプレート(5)が「ロック位置」から「ロックオフ位置」側へ移動されるように構成されていることを特徴とするシートスライド装置。
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