JP2006168688A - 車両用シートスライド装置 - Google Patents

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Yukifumi Yamada
幸史 山田
Hideo Nihonmatsu
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Abstract

【課題】さらなる小型化を目指した車両用シートスライド装置を提供すること。
【解決手段】ロック部材51は、第1レール(11)の左右一対の第2側壁23のうちいずれか一方側に形成された係止孔23aと、この第2側壁23の両側に位置する第2レール(12)の第1側壁32と第2側壁33とに形成された係止孔32a,33bとに係合される。このロック部材51は、第1及び第2レール(11,12)間で、摺動部材41が摺動する位置と、ロック部材51が係止孔23a,32a,33bに係合作動する位置とが互いに非干渉となる位置に設定されるように、第1及び第2レール(11,12)により囲まれる空間内に内蔵されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両用シートスライド装置に関するものである。
従来、この種の装置として、例えば特許文献1に記載された構成が知られている。この特許文献1に記載の装置(自動車用シートスライド)は、車両に固定され、一側壁においてその長手方向に複数の係止孔が連設されたロアレールと、シートに固定されるアッパレールとがリテーナに保持された転動体を介して相対移動可能に組み付けられている。アッパレールには、上記ロアレールに形成された係止孔にその側方より係合可能とし、常時は該係止孔に係合する方向に付勢されるロック部材(文献中、ラッチ部材)が操作レバーを介して連結されている。そして、この操作レバーを操作してロック部材をロアレールから後退させ、ロック部材と係止孔との係合を解除することにより、アッパレールを移動させることが可能となっている。
また、その他の関連する先行技術としては、例えば特許文献2に記載された構成が知られている。この特許文献2に記載の装置(車両用シートのシートトラック装置)は、ロアレールに対するアッパレールの相対移動に伴いリテーナに作用する摺動荷重をより小さくして該摺動荷重を安定させるといった観点から、リテーナの構造を一部改良してなされたもので、その他の構成については先の特許文献1の構成と大凡同じ構成となっている。この装置においてアッパレールのロアレールに対する相対移動を規制するためのロック部材(文献中、ロックレバー)は、アッパレールとロアレールとの双方に形成されたロック孔に係合されるものとなっている。
特開昭57−194121号公報 特開2002−160554号公報
しかしながら、上述した従来の構成では、以下のような問題があった。
特許文献1に記載の構成では、ロック部材がロアレールとアッパレールとの外側に配置されるため装置が全体として大型化する傾向があり、したがって小型化を図ることが困難となっていた。また、ロック部材に係合される係止孔がロアレールのみであることから、そのロック状態において十分なせん断強度(せん断耐力)が得られず、例えば車両衝突時などの大きな負荷がロック部材にかかると、それに曲げ変形等が発生して、結果、十分なロック強度を確保できないといった問題があった。
一方、特許文献2に記載の構成では、ロック部材に係合されるロック孔がロアレールとアッパレールとに形成されるため、特許文献1に記載の構成に比べてロック強度の向上は図られる。しかし、この構成では、ロック部材が係合作動する位置と同一平面上にリテーナが配置されることから、リテーナの長手方向の長さを上記ロック部材を係合作動させるための機構部分(文献中、ロック機構部分)についても確保しなければならず、したがってリテーナが長尺化するといった問題があった。また、この特許文献2に記載の構成においては、先の特許文献1と同様、ロック部材がロアレールとアッパレールの外側に配置されるため、小型化を図ることが困難であるといった問題は依然として残すものとなっていた。
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、さらなる小型化を目指した車両用シートスライド装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両に固定される第1レールと、シートに固定され、前記第1レールに対して相対移動可能に組み付けられる第2レールと、前記第1レールと前記第2レールとの間に配置され、該第1及び第2レールの相対移動に伴って摺動する摺動部材と、前記第2レール側に連結されて該第2レールとともに一体に移動し、前記第1及び第2レールに形成された係止孔に係合可能に、かつ、前記係止孔に係合作動する方向に付勢されて設けられるロック部材と、を備え、前記第1レールは、底壁と、該底壁の左右両端部からそれぞれ上方に延びる左右一対の第1側壁と、該左右一対の第1側壁の上端部をそれぞれ下方に折り返してなる左右一対の第2側壁とを有し、前記第2レールは、上壁と、該上壁の左右両端部からそれぞれ下方に延びる左右一対の第1側壁と、該左右一対の第1側壁の下端部をそれぞれ上方に折り返してなる左右一対の第2側壁とを有し、前記第1及び第2レールは、前記第1レールの左右一対の第2側壁を、各対応する側の前記第2レールの第1側壁と第2側壁とにより両側で挟む態様にて組み付けられ、前記係止孔は、前記第1レールの左右一対の第2側壁のうちいずれか一方側に長手方向に連設されるとともに、それに対応する側の前記第2レールの第1側壁と第2側壁とにおいて少なくとも前記ロック部材が係合作動する位置に設けられ、前記第1及び第2レール間で、前記摺動部材が摺動する位置と、前記ロック部材が前記係止孔に係合作動する位置とが互いに非干渉となる位置に設定されるように、前記ロック部材を前記第1及び第2レールにより囲まれる空間内に内蔵したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートスライド装置において、前記ロック部材は、前記第1及び第2レールで囲まれる前記空間内に上下方向に固定されたピンに枢着されて設けられており、当該ピンを回動中心として水平面内で回動することによりロック作動することを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、ロック部材は、第1レールの左右一対の第2側壁のうちいずれか一方側に形成された係止孔と、その第2側壁の両側に位置する第2レールの第1側壁と第2側壁とに形成された係止孔とに係合される。このように、ロック部材によるロック構造をいわゆるカンヌキ構造とすることで、ロック強度の向上を図ることができる。また、第1及び第2レールの間において摺動部材が摺動する位置と、ロック部材が係合作動する位置とは互いに非干渉となる位置に設定されている。これにより、摺動部材の長さをロック機構部分の長さに影響されることなく必要最小限の長さで構成することが可能となる。つまりは、第1及び第2レールの長さを摺動部材の長さやロック機構部分の長さに影響されることなく、実質的に第2レールの移動範囲分に相当する必要最小限の長さで構成することが可能となる。さらには、第1及び第2レールに形成された係止孔に係合して当該第1レールに対する第2レールの相対移動を規制するロック部材は第1及び第2レールで囲まれる空間内に内蔵されている。これにより、車両用シートスライド装置を全体として小型化することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1及び第2レールで囲まれた空間内の長手方向に延びるスペースを有効利用してロック部材を作動させることができる。これにより、ロック機構部分を省スペースで構成可能となる。このように、第1及び第2レールで囲まれる空間内にロック部材が内蔵される装置構成に対して、本構成のロック機構を採用することは装置の小型化を図る上で有利な選択となる。
以下、この発明を、例えば自動車などの車両に搭載される車両用シートスライド装置に具体化した一実施の形態を図1〜図4に従って説明する。
図2は、車両用シートスライド装置を車両の前席シート側に搭載した例を示す側面図である。車両用シートスライド装置1はシートSの下方に左右一対(図2においては左側のみを示す)備えられており、車両の床面Fに前後方向に向けて固定されるロアレール11と、このロアレール11に対して相対移動可能に組み付けられ、シートSの下面に固定されるアッパレール12とを備えている。本実施の形態においては、ロアレール11が第1レールを構成し、アッパレール12が第2レールを構成している。なお、本明細書中において使用する「前後、左右、上下」の方向は車両のそれを基準として記述する。
図1は、この車両用シートスライド装置1の具体的構成を示す分解斜視図である。
ロアレール11は、車両の床面F(図2参照)に固定される底壁21と、該底壁21の左右両端部からそれぞれ上方に延びる左右一対の第1側壁22と、該一対の第1側壁22の上端部をそれぞれ再度下方に折り返してなる第2側壁23とを有してなり、前後方向(長手方向)に左右対称の断面形状をなしている。一方、アッパレール12は、シートS(図2参照)に固定される上壁31と、該上壁31の左右両端部からそれぞれ下方に延びる左右一対の第1側壁32と、該一対の第1側壁32の下端部をそれぞれ再度上方に折り返してなる第2側壁33とを有してなり、前後方向(長手方向)に左右対称の断面形状をなしている。これらロアレール11とアッパレール12とは、ロアレール11の一対の第2側壁23をアッパレール12の各対応する側の第1側壁32と第2側壁33とにより挟む態様で組み付けられている。
ロアレール11の第1側壁22とアッパレール12の第2側壁33との間には、ロアレール11に対するアッパレール12の相対移動に伴って摺動する摺動部材41が各側にそれぞれ2つずつ配置されている。各摺動部材41は、剛性を有する金属材料にてなる平板状のリテーナ42と、そのリテーナ42の上端部に形成されたカール部42aに転動自在に支持される剛性を有した球状の転動体43とを有して構成されている。なお、転動体43は、本例においてはリテーナ42のカール部42aに前後方向に等間隔で3つずつ配置されている。
ロアレール11の第1側壁22とアッパレール12の第2側壁33には、上記リテーナ42に支持された転動体43を転動自在に保持する断面円弧状部22a,33aが形成されており、各摺動部材41は、これら断面円弧状部22a,33a間に転動体43が圧入されて設けられている(図3参照)。そして、ロアレール11に対するアッパレール12の相対移動に伴って転動体43が断面円弧状部22a,33a内で回転運動することにより、各摺動部材41がアッパレール12とともに並進するようになっている。
また、図1に示すように、ロアレール11の第1側壁22には、その長手方向における前後端位置及び中間位置の断面円弧状部22aに、各摺動部材41の移動を規制するためのストッパ部22bが形成されている。即ち、各摺動部材41は、このストッパ部22bに上記リテーナ42のカール部42aが当接することにより移動が規制されるようになっている。言い換えれば、各摺動部材41の作動範囲は、ロアレール11の長さの1/2の距離に設定されている。なお、この場合、各摺動部材41は、理想的にはアッパレール12のロアレール11に対する移動距離に対して、それぞれ1/2の距離ずつを並進するものとなる。
次に、本実施の形態のロック機構について詳述する。
図1に示すように、ロアレール11とアッパレール12とで囲まれる空間内には、これらロアレール11とアッパレール12とをそれらの長手方向(前後方向)に複数段の係止位置にてロックして、該アッパレール12の移動を規制するためのロック部材51が内蔵されている。なお、上記「ロアレール11とアッパレール12とで囲まれる空間内」とは、本実施の形態においては、ロアレール11の底壁21、ロアレール11の左右一対の第1側壁22、各摺動部材41、アッパレール12の左右一対の第2側壁33、アッパレール12の左右一対の第1側壁32、及びアッパレール12の上壁31によって形成される内部空間をいう(図3参照)。
ロック部材51はアッパレール12側に連結されている。具体的には、ロック部材51は作動プレート52に連結され、この作動プレート52を前後方向に移動可能に支持するベースプレート53を介してアッパレール12に固定されている。なお、作動プレート52及びベースプレート53は剛性を有する金属材料にて略長板状に形成されている。作動プレート52はピン54,55を介してベースプレート53に支持され、ベースプレート53はリベット56,57によりアッパレール12に固定されている。ちなみに、ロック部材51は、本実施の形態においては、作動プレート52、ベースプレート53、ピン54,55、リベット56,57、さらには、後述する弾性体SP等とともにロックユニットとして設けられており、このロックユニットが上記リベット56,57によってアッパレール12に固定されることにより取り付けられている。
ロック部材51は、剛性を有する金属材料にて略櫛歯状に形成されている。このロック部材51は、ロアレール11及びアッパレール12に形成された後述する係止孔23a,32a,33bに係合可能な複数のロック歯51aを有しており、常時は弾性体SPによって上記係止孔23a,32a,33bに係合する方向(ロック作動方向)に付勢されている。
ロック部材51は、作動プレート52とベースプレート53との間においてピン54に枢着されており、このピン54を回動中心として水平面内で回動するものとなっている。作動プレート52には、その前後両端部に長孔52a,52bが形成されており、これら各長孔52a,52bに挿通されたピン54,55が、そのうちピン54にはロック部材51が枢着されて、ベースプレート53に固定されている。これにより、作動プレート52は、各長孔52a,52bに挿通されたピン54,55をガイドとして上下/左右方向の移動は規制され、前後方向にのみ作動可能となっている。
また、作動プレート52には、その略中央部における上記長孔52aの近傍位置において斜め孔52cが形成されている。斜め孔52cは、平面略三角形状をなし、前後方向に異なる左右幅をもって形成されている。この斜め孔52cにはロック部材51に取着されたガイドピン58が配置されており、ガイドピン58は、作動プレート52の前後方向の作動に基づいて、斜め孔52cの内壁面を左右幅広の端面側(長孔52a側)と左右幅狭の端面側(長孔52b側)との間で移動するものとなっている。そして、ガイドピン58が上記左右幅広の端面側に移動するとロック部材51がロック位置に回動(ロック歯51aと係止孔23a,32a,33bとが係合作動)し、逆に上記左右幅狭の端面側に移動するとロック部材51が非ロック位置に回動(係合解除作動)するようになっている。すなわち、ロック部材51は、作動プレート52の前後方向の作動に基づいてガイドピン58が斜め孔52cに沿って移動することにより、上記ピン54を回動中心としてロック/非ロック作動されるものとなっている。なお、本例ではガイドピン58がロック部材51に取着される別構成としたが、ガイドピン58としてはロック部材51に一体成形される突起等であってもよい。
ここで、図1に示すように、作動プレート52には、常時は上記ガイドピン58を左右幅広の端面側に移動させる方向に、言い換えればロック部材51をロック作動させる方向に、同作動プレート52を付勢する初期位置復帰用弾性体kが接続されている。そして、作動プレート52に接続された図示しない操作ハンドルを操作して、この作動プレート52を上記初期位置復帰用弾性体kの付勢力に抗して作動させることにより、ロック部材51を非ロック作動させることができるようになっている。また、作動プレート52を作動させた後、操作ハンドルから手を離せば、ロック部材51は、上記初期位置復帰用弾性体kと、同ロック部材51をロック作動方向に付勢する弾性体SPとの付勢力を受けてロック位置に復帰(保持)されるようになっている。なお、弾性体SPは、本実施の形態においては捩りコイルばねにて構成されている。具体的には、捩りコイルばね(SP)はピン54に挿着されるとともにガイドピン58に掛止され、ロック部材51をロック作動させる回動方向(図4において反時計回り方向)に付勢している。
次に、上記ロアレール11及びアッパレール12に形成される係止孔23a,32a,33bについて詳述する。
図1に示すように、本実施の形態においては、ロアレール11に形成される係止孔23aは、ロアレール11の左右一対の第2側壁23のうちいずれか一方側に、アッパレール12の移動範囲に対応して長手方向に等間隔のピッチで複数連設されている。これに対して、アッパレール12に形成される係止孔32a,33bは、同アッパレール12の左右一対の第1及び第2側壁32,33のうち、上記ロアレール11において係止孔23aの形成される側に対応して形成されている。これらの係止孔32a,33bは、ロック部材51に形成されるロック歯51aを少なくとも係合可能とするアッパレール12の位置(本例においてはアッパレール12の長手方向略中間位置)に形成されている。
これにより、ロアレール11とアッパレール12とにより囲まれる空間内に内蔵されたロック部材51のロック歯51aを、ロアレール11とアッパレール12との双方に形成された係止孔23a,32a,33bに係合させることができる。ここで、本実施の形態において特筆すべきは、ロアレール11の側壁(第2側壁23)を間に挟み、その両側に配置されるアッパレール12の2枚の側壁(第1及び第2側壁32,33)にまたがるようにしてロック歯51aを係合させるようにした点にある。即ちロック歯51aを、アッパレール12の第1側壁32に形成した係止孔32aと、ロアレール11の第2側壁23に形成した係止孔23aとに加えて、更には、その外側におけるアッパレール12の第2側壁33に形成した係止孔33bとに係合させるようにしたことにより、ロック構造をいわゆるカンヌキ構造とすることができる。このようなカンヌキ構造では、ロアレール11とアッパレール12との側壁に対して各々1枚ずつロック歯51aを係合させるようにした構造よりも、ロック部材51のせん断強度を高めて、ロック強度を一段と向上させることができる。
次に、ロック部材51(ロック作動する位置)と各摺動部材41との配置関係について詳述する。
図3に示すように、本実施の形態においては、ロアレール11とアッパレール12との間において各摺動部材41が摺動する位置と、ロック部材51がロック作動してロック歯51aが係止孔23a,32a,33bに係合される位置とが互いに非干渉となる位置に設定されている。つまりは、ロアレール11及びアッパレール12の上下方向(高さ方向)において、各摺動部材41が上下中間位置よりも下側に配置され、ロック部材51が上下中間位置よりも上側に配置されている。このように、各摺動部材41とロック部材51とを上下に異なる高さ位置に配置し、それらを互いに非干渉となる位置で作動させることにより、各摺動部材41の長さをロック機構部分の長さに影響されることなく必要最小限の長さで構成することが可能となる。言い換えれば、ロアレール11及びアッパレール12の長さを、各摺動部材41やロック機構部分の長さに影響されることなしに、実質的にアッパレール12の移動範囲分に相当する必要最小限の長さで構成することが可能となる。これにより、車両用シートスライド装置1の一層の小型化を図ることができる。
上記のように構成された車両用シートスライド装置1では、ロック部材51のロック歯51aと、ロアレール11及びアッパレール12の各係止孔23a,32a,33bとの係合により、ロアレール11に対するアッパレール12の相対移動が規制されると、シートSは車両床面Fに対して所定の位置に保持される。また、操作ハンドルを操作して作動プレート52を初期位置復帰用弾性体kの付勢力に抗して作動させると、ガイドピン58が弾性体SPの付勢力に抗して斜め孔52cの左右幅狭の端面側に移動し、ロック部材51がロック位置から非ロック位置に回動されることにより、ロック歯51aと係止孔23a,32a,33bとの係合が解除される。これにより、アッパレール12はロアレール11に対して相対移動可能となり、これに支持されるシートSは車両床面Fに対して前後方向にスライドできるようになる。つまりは、シートSの車両床面Fに対する前後方向の位置が調整できるようになる。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ロアレール11とアッパレール12とを複数段の係止位置にてロックし、アッパレール12のロアレール11に対する相対移動を規制するロック部材51を、ロアレール11とアッパレール12とで囲まれる空間内に内蔵する構成とした。これにより、車両用シートスライド装置1を全体として小型に構成することができる。
(2)各摺動部材41とロック部材51とを上下方向に異なる高さ位置に配置し、互いに非干渉となる位置で作動させる構成とした。これにより、各摺動部材41の長さをロック機構部分の長さに影響されることなく必要最小限の長さで構成することができる。つまりは、ロアレール11及びアッパレール12の長さを各摺動部材41やロック機構部分の長さに影響されることなく、アッパレール12の移動範囲分に相当する必要最小限の長さで構成することが可能となる。これにより、車両用シートスライド装置1を小型に構成することができる。
(3)ロック部材51を、ロアレール11の第2側壁23と、その第2側壁23を間に挟んで両側に配置されるアッパレール12の第1及び第2側壁32,33とに係合させる構成とした。このように、ロック構造をカンヌキ構造とすることで、ロック強度を向上させることができる。
なお、上記実施の形態は、以下に示す各変形例の態様にて実施してもよい。
(変形例1)第1レールをロアレール11とし、第2レールをアッパレール12とする態様に必ずしも限定されない。例えば、アッパレール12を床面Fに固定してこれを第1レールとし、ロアレール11をシートSに固定してこれを第2レールとする態様でも構成することは可能である。なお、この場合には、ロック機構(ロックユニット)をロアレール11に対して固定すればよい。
(変形例2)ロック部材51をロック作動方向に付勢する弾性体SPは、上記実施例で述べた捩りコイルばねに限られず、例えば板バネ等であってもよい。
(変形例3)ロック部材51をロック作動させる態様としては、ロック部材51が水平面内で回転作動することにより実現されるものに必ずしも限定されない。各摺動部材41が摺動する位置に干渉しない位置であれば、ロック部材51を例えば水平面に垂直な平面内で回転作動させることによりロック作動させる態様であってもよい。
(変形例4)各摺動部材41の構成は上記実施例で述べた構成に限られない。例えば、リテーナ42のカール部42aに配置する転動体43の数は、上記実施例で述べた3つに限られるものではない。
(変形例5)上記実施例では、各摺動部材41をロアレール11及びアッパレール12の左右両側に2つずつ(計4つ)配置したが、必ずしも2つずつ配置する構成に限られない。
(変形例6)ベースプレート53は必須の構成ではない。ベースプレート53は、ロック部材51をロックユニットとして構成するためのもので、ロック部材51のアッパレール12に対する取り付けを容易に行うため、及び、ロック部材51をアッパレール12に対して安定的に固定するために設けられているものである。従って、例えばピン54,55を直接アッパレール12に固定することによりロック部材51を固定させる態様であってもよい。
(変形例7)ロアレール11の第1側壁22にも係止孔を形成し、ロアレール11及びアッパレール12の各々2枚の側壁にロック部材51を係合させる(つまりは、アッパレール12の第1側壁32、ロアレール11の第2側壁23、アッパレール12の第2側壁33、ロアレール11の第1側壁22の順に係合させる)態様であってもよい。
(変形例8)その他上記実施の形態で述べた車両用シートスライド装置1の構成における設計的事項に関しては、本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更することができる。
以下、上記実施の形態及び上記各変形例から把握できる技術的思想を付記する。
(付記1)請求項1又は2記載の車両用シートスライド装置において、
前記第1及び第2レールで囲まれる空間内には、前記ロック部材に連結され、該ロック部材をロック/非ロック作動させる作動プレートがさらに内蔵されており、前記作動プレートには、前記ピンを挿通し当該作動プレートを前記第2レールが相対移動する前後方向に作動可能に、かつ上下/左右方向に移動不能に支持する長孔と、前記ロック部材に取着されたガイドピン、もしくは前記ロック部材に形成された突起を挿通し、当該作動プレートの前後方向の作動に基づいて前記ロック部材のロック位置と非ロック位置との間の回動をガイドする第2ガイド孔とが形成されてなる、ことを特徴とする車両用シートスライド装置。この構成によれば、第1及び第2レールで囲まれる空間内には、ロック部材とともに、該ロック部材をロック/非ロック作動させるための作動プレートが内蔵される。これにより、装置を全体として小型化することができる。また、この構成では、作動プレートが第2レールの移動方向(前後方向)に平行な方向に作動されることにより、第1及び第2レールの左右方向の長さに影響を与えることなく、ロック機構を小型化することが可能となる。なお、上記実施の形態においては、ピン54を挿通する長孔52aが本付記1における「第1ガイド孔」として構成されており、ガイドピン58を配置する斜め孔52cが本付記1における「第2ガイド部」として構成されている(図1参照)。
(付記2)請求項1、2、又は付記1記載の車両用シートスライド装置において、
前記摺動部材は、前記第1及び第2レールの間で回転摺動される転動体と、該転動体を転動自在に支持するリテーナとを有してなり、前記第1及び第2レールの間において左右両側に2つずつ配置される、ことを特徴とする車両用シートスライド装置。この構成によれば、第2レールの第1レールに対する相対移動に伴う摺動荷重を安定させつつ、ロック部材と摺動部材との配置を互いに非干渉の位置とすることのできる構成を好適に実現できる。
一実施の形態の車両用シートスライド装置を示す分解斜視図。 車両用シートスライド装置をシートに搭載した状態を示す側面図。 車両用シートスライド装置を示す断面図。 車両用シートスライド装置を示す断面図。
符号の説明
1…車両用シートスライド装置、11…ロアレール、12…アッパレール、21…ロアレールの底壁、22…ロアレールの第1側壁、23…ロアレールの第2側壁、31…アッパレールの上壁、32…アッパレールの第1側壁、33…アッパレールの第2側壁、23a,32a,33b…係止孔、41…摺動部材、51…ロック部材、S…シート、F…フロア、SP…弾性体。

Claims (2)

  1. 車両に固定される第1レールと、シートに固定され、前記第1レールに対して相対移動可能に組み付けられる第2レールと、前記第1レールと前記第2レールとの間に配置され、該第1及び第2レールの相対移動に伴って摺動する摺動部材と、前記第2レール側に連結されて該第2レールとともに一体に移動し、前記第1及び第2レールに形成された係止孔に係合可能に、かつ、前記係止孔に係合作動する方向に付勢されて設けられるロック部材と、を備え、
    前記第1レールは、底壁と、該底壁の左右両端部からそれぞれ上方に延びる左右一対の第1側壁と、該左右一対の第1側壁の上端部をそれぞれ下方に折り返してなる左右一対の第2側壁とを有し、
    前記第2レールは、上壁と、該上壁の左右両端部からそれぞれ下方に延びる左右一対の第1側壁と、該左右一対の第1側壁の下端部をそれぞれ上方に折り返してなる左右一対の第2側壁とを有し、
    前記第1及び第2レールは、前記第1レールの左右一対の第2側壁を、各対応する側の前記第2レールの第1側壁と第2側壁とにより両側で挟む態様にて組み付けられ、
    前記係止孔は、前記第1レールの左右一対の第2側壁のうちいずれか一方側に長手方向に連設されるとともに、それに対応する側の前記第2レールの第1側壁と第2側壁とにおいて少なくとも前記ロック部材が係合作動する位置に設けられ、
    前記第1及び第2レール間で、前記摺動部材が摺動する位置と、前記ロック部材が前記係止孔に係合作動する位置とが互いに非干渉となる位置に設定されるように、前記ロック部材を前記第1及び第2レールにより囲まれる空間内に内蔵したことを特徴とする車両用シートスライド装置。
  2. 請求項1記載の車両用シートスライド装置において、
    前記ロック部材は、前記第1及び第2レールで囲まれる前記空間内に上下方向に固定されたピンに枢着されて設けられており、当該ピンを回動中心として水平面内で回動することによりロック作動することを特徴とする車両用シートスライド装置。
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