JP5374073B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車体前後方向に複数列のシートを有する車両において、複数列のシートのうち車体前後方向及び幅方向に摺動自在に構成した車両用シートに関する。
車体前後方向に3列のシートを有する従来の車両は、最後列のシートを使用しない場合、2列目のシートの前部空間を広くして車室内スペースの有効利用を図り、居住性を向上しているものがある。この車両においては、最後列のシートを折り畳み可能に構成し、このシート下方のフロアパネルに凹部を形成して、シートを使用しない場合には、シートを折り畳んだ状態で、凹部に収容している。また、凹部をシートバックパネルで覆い、フロアパネルに設けた第1スライドレールと、最後列シートのシートバック裏面に設けた第2スライドレールを接続し、2列目のシートを第1及び第2スライドレールに沿って、折り畳んだ状態の最後列のシートの上まで摺動させている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−108864号公報
特許文献1に記載の車両用シートの場合、2列目のシートの後方移動に際し、その後方にあるタイヤハウスとの干渉を避けるため、第1スライドレールは車体幅方向の中央に向けて屈曲させて形成されている。
しかしながら、このような構成の場合、第1スライドレールの屈曲部の幅を一定に保つための加工は容易ではなく、車種により第1スライドレールの屈曲の度合いを変更する必要があり、加工費用や加工時間の増大を招くという問題がある。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、2軸方向に移動することができ、構成が簡素で加工が容易な車両用シートを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、車体前後方向に延びる第1スライダに、車体幅方向に延びる第2スライダを介して取り付けられた車両用シートであって、前記第1スライダが、車体フロアに取り付けられた一対の第1下部レールと、該一対の第1下部レールの各々に摺動自在に取り付けられた第1上部レールとを有し、前記第2スライダが、前記第1上部レールに取り付けられた一対の第2下部レールと、該一対の第2下部レールの各々に摺動自在に取り付けられた第2上部レールとを有し、前記第1下部レールに対し前記第1上部レールをロックするための第1ロックプレートとストッパプレートを設けるとともに、前記第2下部レールに対し前記第2上部レールをロックするための第2ロックプレートを設け、前記第1下部レールに、前記第1ロックプレートが選択的に嵌入する複数の第1ロック孔と前記ストッパプレートが嵌入する一つのストッパ孔を形成するとともに、前記第2下部レールに、前記第2ロックプレートが選択的に嵌入する複数の第2ロック孔を形成し、前記第1ロックプレートを操作する第1操作手段と、前記第2ロックプレートを操作する第2操作手段を設け、シートの後方移動に際し、前記第1操作手段を操作して前記第1ロックプレートによる前記第1上部レールのロックを解除し、車体前後方向の所定の位置で、前記ストッパプレートにより前記第1下部レールに対する前記第1上部レールの後方移動を規制し、前記第2操作手段を操作して前記第2ロックプレートによる前記第2上部レールのロックを解除してシートを車体幅方向に移動させ、シートの車体幅方向への移動に伴って前記ストッパプレートによる前記上部レールの後方移動規制を解除して、シートをさらに後方に移動できるようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記所定の位置が車体のタイヤハウス前方であることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、シートフレームの一部に車体幅方向に延びる長孔を形成し、該長孔に遊挿されたピンにケーブルの一端を接続するとともに、前記ケーブルの他端の動きに応じて前記ストッパプレートを操作し、前記所定の位置で、シートが車体幅方向の外側に位置している場合には、前記ストッパプレートにより前記第1上部レールの後方移動を規制する一方、シートが車体幅方向の内側に位置している場合には、前記ケーブルを介して前記ストッパプレートによる前記第1上部レールの後方移動規制を解除するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、シートの後方移動に際し、第1ロックプレートによる第1上部レールのロックを解除し、車体前後方向の所定の位置で、ストッパプレートにより第1上部レールの後方移動を規制し、第2ロックプレートによる第2上部レールのロックを解除してシートを車体幅方向に移動させ、シートの車体幅方向への移動に伴ってストッパプレートによる上部レールの後方移動規制を解除して、シートをさらに後方に移動できるようにしたので、構成が簡素で加工が容易な車両用シートを提供することができる。
特に、タイヤハウスの直前で、ストッパプレートにより上部レールの後方移動を規制すると、簡素な構成で、シートの後方移動時におけるタイヤハウスとの干渉を回避することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、車体前後方向に、例えば3列のシートを有する車両の2列目のシートSを示しており、このシートSは左右にそれぞれ一つ設けられ、各シートSは、図2に示されるように、前後方向のスライダ(以下、前後スライダという)2を介して車体前後方向に摺動自在で、横方向のスライダ(以下、横スライダという)4を介して車体幅方向に摺動自在の構成である。
このため、シートSは、シートクッションの前端部に設けられ前後スライダ2を操作するための前後スライダ操作レバー6と、シートクッションの片側後方に設けられ横スライダ4を操作するための横スライダ操作レバー8を備えている。
図3乃至図5は、上述した前後スライダ2及び横スライダ4と、横スライダ4に取り付けられシートSを載置するためのシートフレーム(シートクッションフレーム10と後述するシートクッションフレーム取付部材)を示しており、図6及び図7は、横スライダ4とシートフレームを示している。
図3乃至図5に示されるように、前後スライダ2は、フロアパネル(車体フロア)に取り付けられる左右一対の下部レール12と、これら一対の下部レール12の各々に摺動自在に取り付けられる上部レール14とを備えている。各下部レール12の底壁の一部には、略矩形の一つのストッパ孔12a(図10参照)が形成されるとともに、ストッパ孔12aの前後には、所定の間隔で略矩形の複数のロック孔12b(図8参照)が形成されており、ストッパ孔12aの開口面積は、各ロック孔12bの開口面積より大きく設定されている。
また、各上部レール14にはサイドフレーム16が取り付けられ、左右一対のサイドフレーム16に前後一対の横スライダ4が取り付けられている。
図4及び図8に示されるように、上部レール14には、3枚歯20aを有するロックプレート20が上下方向に摺動自在に取り付けられており、ロックプレート20の中央部には、ピン22を介して揺動部材24の一端(後端)が枢着されている。
揺動部材24は、その中央部が上部レール14にピン26を介して揺動自在に取り付けられており、その他端(前端)は、押圧部材28の押圧部28aと対向する被押圧部24aとなっている。また、ピン26の上方に位置する揺動部材24の一部は折曲され、この折曲部にコイルスプリング30の一端が係止され、コイルスプリング30の他端が、上部レール14に立設されたピン32に係止されることで、揺動部材24は矢印Aの方向に付勢されており、ロックプレート20は下方に付勢されている。
揺動部材24の被押圧部24aと対向する押圧部28aは、押圧部材28の一端(後端)に形成されており、押圧部材28の他端(前端)は、左右の上部レール14に回動自在に取り付けられた回転軸34に固定されている。また、押圧部28aの近傍には、コイルスプリング36の一端が係止され、コイルスプリング36の他端が上部レール14の一部に係止されることで、押圧部材28は矢印Bの方向に付勢されている。
さらに、押圧部材28の上部には、ケーブル係止片38が立設されており、このケーブル係止片38は、ケーブル係止部材40の長孔40aに遊挿されている。ケーブル係止部材40は、ケーブル42を介して前後スライダ操作レバー6に連結されており、ケーブル42は、前後スライダ操作レバー6の操作力を離隔した押圧部材28に伝達する操作力伝達部材として作用する。
図8及び図9を参照してさらに説明すると、ケーブル42は、前後スライダ操作レバー6より後方に延び、さらにシートクッションフレーム10の片側から反対側に向かって幅方向に延びるように配設された後、前方に向かってケーブル係止部材40まで延びている。
ケーブル42は、インナーケーブル42aと、インナーケーブル42aを摺動自在に収容するアウターケーブル42bとで構成されており、インナケーブル42aの一端は、前後スライダ操作レバー6に連結され、インナーケーブル42aの他端はケーブル係止部材40に連結されている。また、アウターケーブル42bの一端は、インナーケーブル42aの一端近傍でシートクッションフレーム取付部材(後述)に固定される一方、アウターケーブル42bの他端は、インナーケーブル42aの他端近傍で上部レール14に固定されている。
なお、ロックプレート20と揺動部材24と押圧部材28は、左右の上部レール14に一組ずつ取り付けられているが、二つの押圧部材28の一方のみインナーケーブル42aを介して前後スライダ操作レバー6に連結されており、他方の押圧部材28は、回転軸34を介して一方の押圧部材28に同期して操作される。また、前後スライダ操作レバー6は、コイルスプリング43(図9参照)により下方に付勢されており、コイルスプリング43の付勢力に抗して前後スライダ操作レバー6を持ち上げることにより、インナーケーブル42aは、前方に引っ張られ、ケーブル係止部材40の位置では後方に引っ張られる。
ロックプレート20の後方の上部レール14には、ロックプレート20の3枚歯20aが嵌入するロック孔12bの開口面積より大きい水平方向の断面積を持つストッパプレート44が上下方向に摺動自在に取り付けられている。
図10に示されるように、ストッパプレート44の上部に立設されたピン46には、揺動部材48の一端が係止されており、揺動部材48の中央部はピン50を介して上部レール14に揺動自在に取り付けられ、揺動部材48の他端にはピン52が立設されている。なお、ピン50には、コイルスプリング54が巻回されており、コイルスプリング54の一端が揺動部材48に係止され、コイルスプリング54の他端が上部レール14の一部に係止されることで、揺動部材48は矢印Cの方向に付勢されており、ストッパプレート44は下方に付勢されている。
また、ピン52には、押圧部材56の一端(後端)が対向しており、押圧部材56の中央部はピン58を介して上部レール14に揺動自在に取り付けられている。さらに、押圧部材56の他端(前端)は、ケーブル60を介してシートクッションフレーム取付部材の前部に連結されている。押圧部材56の上部は折曲され、この折曲部にコイルスプリング62の一端が係止され、コイルスプリング62の他端が、上部レール14の一部に係止されることで、押圧部材56は矢印Dの方向に付勢されている。ケーブル60とシートクッションフレーム取付部材については後述する。
なお、ストッパプレート44と揺動部材48と押圧部材56は、左右の上部レール14のうち、車体内側に位置する上部レール14にのみ設けられている。
図4及び図7に示されるように、各横スライダ4は、左右一対のサイドフレーム16に両端部が取り付けられた下部レール64と、下部レール64に摺動自在に取り付けられた上部レール66とを備えている。各下部レール64の底壁には、略矩形の二つのロック孔(図示せず)が形成されている。
また、シートクッションフレーム10は、横スライダ4の上部レール66にシートクッションフレーム取付部材68を介して取り付けられており、シートクッションフレーム取付部材68の前部の車体中央寄りには車体幅方向に延びる長孔68aが形成されている。なお、シートクッションフレーム10とシートクッションフレーム取付部材68を総称してシートフレームという。
上述したケーブル60は、図3及び図5に示されるように、押圧部材56より上部レール14に沿って前方に延び、さらに上部レール14の前部よりシートクッションフレーム取付部材68の前部中央に向かって斜め上方に延びて、略U字状に折曲され、シートクッションフレーム取付部材68の長孔68aまで延びている。
ケーブル60は、インナーケーブル60aと、インナーケーブル60aを摺動自在に収容するアウターケーブル60bとで構成されており、インナケーブル60aの一端は、押圧部材56の前端に連結され、インナーケーブル60aの他端は、シートクッションフレーム取付部材68の長孔68aに遊挿されたピン70に連結されている。また、アウターケーブル60bの一端は、インナーケーブル60aの一端近傍で上部レール14に固定される一方、アウターケーブル60bの他端は、インナーケーブル60aの他端近傍で横スライダ4の下部レール64に固定されている。
図6及び図7に示されるように、横スライダ4を操作するための横スライダ操作レバー8は、シートクッションフレーム10に取り付けられており、横スライダ操作レバー8の回転軸72は、二つのリンク74,76を介してロックプレート操作部材78に連結されている。横スライダ4の上部レール66を下部レール64にロックするためのロックプレート(図示せず)は、1枚歯を有し、ロックプレート操作部材78に連結されている。
また、リンク76にはコイルスプリング80の一端が係止されており、このコイルスプリング80の他端がシートクッションフレーム取付部材68の後部に係止されることで、横スライダ操作レバー8は下方に付勢されるとともに、横スライダ4をロックするためのロックプレートは下部レール64の底壁に形成されたロック孔に嵌入する方向に付勢されている。
上記構成の本発明に係る車両用シートSの作用を以下説明する。
通常の着座状態では、前後スライダ2のロックプレート20は、その3枚歯20aが、下部レール12に形成されたストッパ孔12aの前方に位置する複数のロック孔12bのうち、三つのロック孔12bに嵌入しており、シートSの前後方向の位置が規制されている。同時に、横スライダ4のロックプレートは、その1枚歯が、横スライダ4の下部レール64に形成された二つのロック孔のうち、幅方向外側のロック孔に嵌入しており、シートSの幅方向の位置が規制されている。
この状態で、タイヤハウスT(図2参照)の前方におけるシートSの前後方向の位置を調整したい場合、コイルスプリング43の付勢力に抗して前後スライダ操作レバー6を持ち上げると、インナーケーブル42aは前方に引っ張られ、図8(b)に示されるように、ケーブル係止部材40は後方に引っ張られるので、押圧部材28は矢印Bの逆方向に回転する。その結果、押圧部材28の押圧部28aにより揺動部材24の被押圧部24aが下方に押圧され、揺動部材24が矢印Aの逆方向に揺動してロックプレート20が上昇するので、ロックプレート20の3枚歯20aがロック孔12bより離脱する。
したがって、シートSの前後移動が可能となり、所望の位置で前後スライダ操作レバー6より手を離すと、図8(a)に示されるように、揺動部材24に対する押圧部材28の押圧が解除される。その結果、揺動部材24は矢印Aの方向に回転し、ロックプレート20は、その3枚歯20aが三つのロック孔12bに再び嵌入するので、シートSはその位置に保持される。
なお、ストッパプレート44の水平方向の断面積は、ロック孔12bの開口面積より大きく設定されているので、ストッパプレート44がロック孔12bに嵌入することはないが、前後スライダ2の下部レール12に形成されたストッパ孔12aは、タイヤハウスTの直前においてシートSがタイヤハウスTと干渉しない位置に設けられているので、タイヤハウスTの直前の位置では、ストッパプレート44がストッパ孔12aに嵌入し、シートSとタイヤハウスTとの干渉が回避される。
一方、シートSが車体幅方向の外側にあり、タイヤハウスTを迂回しながらシートSを後方に移動して、シートSの前方のスペースを広くしたい場合には、図2に示されるように、シートSをまずタイヤハウスTの直前まで後方移動させ(矢印I)、次に車体幅方向の内側に移動させ(矢印II)、さらに後方の所望の位置まで移動させることになる(矢印III)。
さらに詳述すると、まずコイルスプリング43の付勢力に抗して前後スライダ操作レバー6を持ち上げると、上述したようにロックプレート20の3枚歯20aがロック孔12bより離脱するので、シートSの後方移動が可能になる。
その後、シートSをタイヤハウスTに向かって後方移動させると、タイヤハウスTの直前でストッパプレート44がストッパ孔12aに嵌入し、シートSがさらに後方に移動するのを規制する。なお、下部レール12のロック孔12bは、ストッパ孔12aへのストッパプレート44の嵌入時には、ロックプレート20が下部レール12のロック孔12bに嵌入しないように設定されている。
したがって、コイルスプリング80の付勢力に抗して横スライダ操作レバー8を持ち上げると、横スライダ4のロックプレートは、その1枚歯が横スライダ4の下部レール64に形成されたロック孔から離脱するので、シートSは車体中央に向かって移動可能となる。
次に、シートSを車体中央に向かって移動させると、横スライダ4のロックプレートは、その1枚歯が横スライダ4の下部レール64に形成された二つのロック孔のうち、幅方向内側のロック孔に嵌入し、シートSはその位置にロックされる。
また、シートSが車体の幅方向外側に位置しているときには、図5に示されるように、インナーケーブル60aの他端に連結されたピン70は、シートクッションフレーム取付部材68の長孔68aの車体中央寄りの端部近傍に位置しているが、この位置から長孔68aの外側の端部までの長さは、横スライダ4の二つのロック孔の間隔(シートSの車体幅方向の移動可能距離)より小さく設定されている。
したがって、シートSの車体中央への移動に伴い、長孔68aが車体中央に向かって移動し、横スライダ4のロックプレートが幅方向内側のロック孔に嵌入する直前で、ピン70がシートクッションフレーム取付部材68の長孔68aの外側の端部に当接する。その結果、ピン70が車体中央に向かって引っ張られ、図10に示されるように、押圧部材56が矢印Dの逆方向に回転する。さらに、押圧部材56により揺動部材48のピン52が下方に押圧され、揺動部材48が矢印Cの逆方向に揺動し、ストッパプレート44が上昇してストッパ孔12aより離脱し、その後、横スライダ4のロックプレートが幅方向内側のロック孔に嵌入する。
この状態では、前後スライダ2のロックプレート20の3枚歯20aもロック孔12bに嵌入していないので、前後スライダ操作レバー6を持ち上げた状態で、シートSを後方移動させることができるので、所望の位置で前後スライダ操作レバー6より手を離すと、タイヤハウスTの内側でシートSは前記所望の位置にロックされる。
なお、タイヤハウスTを迂回しながらシートSを後方移動するに際し、上述したように、図2において、シートSを矢印I、矢印II、矢印IIIの順で移動させる代わりに、シートSをまず車体幅方向の内側に移動させ、次に後方の所望の位置まで一気に移動させることもできる。この場合、ストッパプレート44によるシートSの後方移動規制は働かないので、シートSがタイヤハウスTの直前で停止することもない。
逆に、シートSをタイヤハウスTの内側よりタイヤハウスTの前方に移動させる場合には、まず前後スライダ操作レバー6を持ち上げてロックプレート20による前後スライダ2のロックを解除し、シートSを前方に移動させた後、所望の位置で、横スライダ操作レバー8を持ち上げて横スライダ4のロックを解除し、シートSを車体幅方向の外側に移動させて横スライダ4をロックさせればよい。
すなわち、シートSが車体幅方向の中央寄りに位置している場合には、ストッパプレート44がストッパ孔12aに嵌入することがないので、シートSを前後スライダ2の後方から前方まで一気に移動させることができ、所望の位置でシートSを車体幅方向の外側に移動させて横スライダ4をロックさせればよい。
なお、図10に示されるように、ストッパプレート44の下端前部には斜面44aが形成されているので、シートSがタイヤハウスTの直前で車体幅方向の外側に位置しており、図10(a)に示されるように、ストッパプレート44が下部レール12のストッパ孔12aに嵌入している場合でも、シートSの前方移動が規制されることはない。すなわち、シートSの前方移動に際しては、ストッパプレート44の斜面44aがストッパ孔12aの前端部に当接し、さらにストッパプレート44がストッパ孔12aの前端部に乗り上げるので、シートSの前方移動は許容されている。
本発明に係る車両用シートは、直交する2方向に移動可能に構成されているので、構成が簡素で加工が容易であり、後方移動に際し、タイヤハウスの直前位置でタイヤハウスとの干渉を避けるためのストッパが働き、このストッパをシートの幅方向中央への移動により解除することができるので、簡素な構成でタイヤハウスとの干渉を回避でき、ワゴン車等の複数列のシートを有する車両における2列目のシートとして特に有用である。
本発明に係る車両用シートの斜視図である。 図1の車両用シートの可動範囲を示す平面図である。 図1の車両用シートを車体前後方向に摺動させるための前後スライダと、車体幅方向に摺動させるための横スライダと、シートフレームの平面図である。 図3の各部材の側面図である。 図3の各部材の正面図である。 シートフレームの斜視図である。 図6のシートフレームの分解斜視図である。 前後スライダをロックするためのロック機構を示す正面図であり、(a)はロック状態を、(b)はロックが解除された状態をそれぞれ示している。 図8のロック機構を作動させるケーブルの配設状態を示すシートフレームの平面図である。 所定の位置でシートの後方移動を規制するためのストッパ機構を示す正面図であり、(a)は後方移動の規制状態を、(b)は後方移動規制が解除された状態をそれぞれ示している。
符号の説明
S シート、 2 前後方向のスライダ、 4 横方向のスライダ、
6 前後スライダ操作レバー、 8 横スライダ操作レバー、
10 シートクッションフレーム、 12 下部レール、 12a ストッパ孔、
12b ロック孔、 14 上部レール、 16 サイドフレーム、
20 ロックプレート、 20a 3枚歯、 22 ピン、 24 揺動部材、
24a 被押圧部、 26 ピン、 28 押圧部材、 28a 押圧部、
30 コイルスプリング、 32 ピン、 34 回転軸、 36 コイルスプリング、
38 ケーブル係止片、 40 ケーブル係止部材、 40a 長孔、
42 ケーブル、 42a インナーケーブル、 42b アウターケーブル、
43 コイルスプリング、 44 ストッパプレート、 44a 斜面、 46 ピン、
48 揺動部材、 50 ピン、 52 ピン、 54 コイルスプリング、
56 押圧部材、 58 ピン、 60 ケーブル、 60a インナーケーブル、
60b アウターケーブル、 62 コイルスプリング、 64 下部レール、
66 上部レール、 68 シートクッションフレーム取付部材、 68a 長孔、
70 ピン、 72 回転軸、 74,76 リンク、
78 ロックプレート操作部材、 80 コイルスプリング。

Claims (4)

  1. 車体前後方向に延びる第1スライダに、車体幅方向に延びる第2スライダを介して取り付けられた車両用シートであって、
    前記第1スライダが
    体フロアに取り付けられた一対の第1下部レールと
    一対の第1下部レールの各々に摺動自在に取り付けられた第1上部レールとを有し 記第2スライダが
    記第1上部レールに取り付けられた一対の第2下部レールと
    一対の第2下部レールの各々に摺動自在に取り付けられた第2上部レールとを有し、
    前記第1下部レールに対し前記第1上部レールをロックするための第1ロックプレートと、下方に付勢されたストッパプレートを設けるとともに
    記第2下部レールに対し前記第2上部レールをロックするための第2ロックプレートを設け
    記第1下部レールに、前記第1ロックプレートが選択的に嵌入する複数の第1ロック孔と前記ストッパプレートが嵌入する一つのストッパ孔を形成するとともに
    記第2下部レールに、前記第2ロックプレートが選択的に嵌入する複数の第2ロック孔を形成し
    記第1ロックプレートを操作する第1操作手段と
    記第2ロックプレートを操作する第2操作手段を設け
    ートの後方移動に際し、前記第1操作手段を操作して前記第1ロックプレートによる前記第1上部レールのロックを解除し
    体前後方向の所定の位置で、前記ストッパプレートが前記ストッパ孔に嵌入することにより前記第1下部レールに対する前記第1上部レールの後方移動を規制し
    記第2操作手段を操作して前記第2ロックプレートによる前記第2上部レールのロックを解除してシートを車体幅方向に移動させ
    前記シートの車体幅方向への移動に伴って前記ストッパプレートによる前記第1上部レールの後方移動規制を解除して、シートをさらに後方に移動できるようにしたことを特徴とする車両用シート。
  2. 前記所定の位置が車体のタイヤハウス前方であることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. シートフレームの一部に車体幅方向に延びる長孔を形成し、該長孔に遊挿されたピンにケーブルの一端を接続するとともに、前記ケーブルの他端の動きに応じて前記ストッパプレートを操作し、前記所定の位置で、シートが車体幅方向の外側に位置している場合には、前記ストッパプレートにより前記第1上部レールの後方移動を規制する一方、シートが車体幅方向の内側に位置している場合には、前記ケーブルを介して前記ストッパプレートによる前記第1上部レールの後方移動規制を解除するようにしたことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の車両用シート。
  4. 前記ストッパプレートは、その前部に斜面が形成され、前記ストッパプレートが前記第1下部レールの前記ストッパ孔に嵌入している場合に、前記シートの前方移動に際し、前記斜面が前記ストッパ孔の前端部に当接し、前記ストッパプレートが前記前端部に乗り上げ、前記シートの前方移動が許容されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両用シート。
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