JP2005067557A - シートスライド装置 - Google Patents

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JP2005067557A JP2003303794A JP2003303794A JP2005067557A JP 2005067557 A JP2005067557 A JP 2005067557A JP 2003303794 A JP2003303794 A JP 2003303794A JP 2003303794 A JP2003303794 A JP 2003303794A JP 2005067557 A JP2005067557 A JP 2005067557A
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Yuji Murakami
祐二 村上
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Abstract

【課題】 ロック動作の応答性及び操作フィーリングに優れると共に、フエールセーフ機能を備えた信頼性の高いシートスライド装置を提供する。
【解決手段】 ロアレール2の底壁2aにロック孔9を形成する一方、アッパーレール3の内部に、ロック爪14と係合部21とを備え且つ該ロック爪14を下方に付勢した状態で枢支されたロックプレート12と、係合部22とレバー取付部23とを備え且つ該係合部22を上方へ付勢した状態で枢支された揺動レバー13とでなるロック機構4を配置し、揺動レバー13が付勢力に抗して回動されるときその係合部22が上記係合部21に係合してロックプレート12をロック解除側に回動させる。係る構成によれば、フエールセーフ機能が実現され使用上の高い信頼性が得られると共に、スライド操作レバー5の操作フィーリングが向上する。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、車両用シートをシート前後方向にスライド自在に支持するシートスライド装置に関するものである。
車両用シートをシート前後方向にスライド自在に支持するシートスライド装置は、車体床面に固定配置されるロアレールと該ロアレールに対して摺動自在に嵌挿されるシートクッションの下面に固定されるアッパーレールとからなるスライドレールを備えると共に、該スライドレールにロック機構を設け、該ロック機構をロック状態とすることで所定のスライド位置でシート位置を固定保持する一方、該ロック機構をロック解除状態とすることでシートの位置調整を可能としている。
この場合、上記ロック機構はこれを上記スライドレールの側方に配置するのが従来一般的であったが(例えば、特許文献1参照)、係る構成によれば、上記ロック機構の配置スペースだけスライドレール側方のスペースが狭められ、車室スペースの有効利用が図れないという問題があった。
このような問題を解決する一つの手法として、ロック機構をスライドレールの内部に配置する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に示されるシートスライド装置は、ロアレールの内側縦壁の下端縁にここから上方へ切れ込む多数のロック爪を該ロアレールの長手方向に所定ピッチで形成する一方、アッパーレールの内側には、ロックプレートを配置している。このロックプレートは、その一端寄り位置が、上記アッパーレールにその幅方向に取り付けたピンを介して上下方向に揺動自在に枢支される一方、該一端側には操作レバーが直接に(固定的に)取り付けられると共に、その他端側には上記ロック爪の係入を許容するロック孔が形成されている。また、このロックプレートは、板バネによって常時上記ロック孔が上記ロック爪に係入する方向(即ち、ロック方向)に回動付勢されている。
そして、このシートスライド装置においては、上記操作レバーが操作されていない状態では、上記板バネによって上記ロックプレートがロック方向に付勢され、上記ロアレールとアッパーレールとの相対摺動が規制されシート位置が固定保持される一方、上記操作レバーが引き上げ操作されたときには、上記ロックプレートが上記板バネの付勢力に抗して回動し、上記ロック孔が上記ロック爪から係入離脱することでロック状態が解除されるようになっている。
ところが、このシートスライド装置においては、状態ロックプレートの一端に上記操作レバーが連結され、これら両者が一体化されているので、上記ロックプレートを上記板バネの付勢力によってロック方向へ回動させる場合、非操作状態にある上記操作レバーの重量が上記ロックプレートに掛かり該ロックプレートの回動動作が緩慢となり、その結果、ロック作動時の応答性が悪くなると言う問題があった。
また、このシートスライド装置においては、上記ロックプレートを上記板バネの付勢力によって上方へ回動させてそのロック孔を上記ロアレール側に設けられたロック爪に対してその下方から係入させることでスライドをロックする構成であることから、例えば、何らかの理由で上記板バネが折損等してその付勢力が消滅した場合には、該ロックプレートのロック位置での姿勢保持が困難あるいは不安定となり(即ち、フエールセーフ機能が担保されず)、ロック状態での作動上の信頼性が損なわれると言う問題もある。
さらに、このように上記ロアレール側に設けた上記ロック爪に対して上記アッパーレール側に取り付けた上記ロックプレートのロック孔を下方から係入させる構成としているので、上記ロックプレートは上記ロアレールと上記アッパーレールの間でしか上下方向に揺動できず該ロックプレートの揺動角が小さいものとなり、この結果、該ロックプレートに直接固定された上記操作レバーの操作角も小さなものとなることから、その操作フィーリングが良くないと言う問題もあった。
特実平4−48034号公報(第6頁第8行〜第8行大1行。第2図)
特開平2001−158259号公報(段落「0016」〜[0030]、図2、図3、図5)。
本願発明では、ロック動作の応答性及び操作フィーリングに優れると共に、フエールセーフ機能を備えた信頼性の高いシートスライド装置を提供することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、相互に相対摺動自在に嵌挿されたロアレール2とアッパーレール3で構成されるスライドレール1の上記ロアレール2の底壁2aに、そのスライド方向に所定間隔で多数のロック孔9を形成する一方、上記アッパーレール3の内部に、その一端側に上記ロック孔9に係脱可能なロック爪14を備える一方その他端側を係合部21とし且つ枢支ピン15により上下方向に枢動自在に枢支されると共に上記ロック爪14を常時下方へ押し付けるようにバネ17により回動付勢されたロックプレート12と、その一端側を上記ロックプレート12の上記係合部21に係合可能な係合部22とする一方その他端側には上記スライド操作レバー5が取り付けられるレバー取付部23とし且つ枢支ピン16によって上下方向に枢動自在に枢支されると共に上記係合部22を常時上方へ押し付けるようにバネ18により回動付勢された揺動レバー13とを備えたロック機構4を配置し、上記スライド操作レバー5の操作によって上記揺動レバー13が上記バネ18の付勢力に抗して回動されるとき、該揺動レバー13の上記係合部22が上記ロックプレート12の上記係合部21にその上方から係合して該ロックプレート12を上記ロック爪14が上記ロック孔9から上方へ離脱するように回動させることを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係るシートスライド装置において、上記ロック機構4を、上記アッパーレール3の内側に着脱自在に固定されるロックホルダー11に上記ロックプレート12と上記揺動レバー13とを組み付けることでユニット化したことを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係るシートスライド装置において、上記ロアレール2の底壁2bの一部を該底壁2bから上方へ隆起する隆起部10とすると共に、該隆起部10に上記ロック孔9を形成したことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係るシートスライド装置によれば、
上記ロアレール2の底壁2aに上記ロック孔9を形成し、このロック孔9に対してその上方から上記ロックプレート12の上記ロック爪14を係入させる構成、即ち、上記ロックプレート12のロック方向を下方に設定した構成とされているので、例えば、何らかの理由で上記バネ17が折損して上記ロックプレート12に対する付勢力が消滅したとしても、該ロックプレート12はその自重により上記ロック爪14が上記ロック孔9に係入した姿勢を保持することとなり、その結果、不用意にロックが解除されると言うようなことのない所謂フエールセーフ機能が実現され、シートスライド装置の使用上における高い信頼性が確保されることになる。
また、上記ロックプレート12が直接上記スライド操作レバー5に連結されるのではなく、これらの中間に上記揺動レバー13を介在させた状態で連結される構成であることから、上記ロックプレート12がロック方向に動作する場合、該ロックプレート12は上記揺動レバー13及び上記スライド操作レバー5とは非連結状態とされ、該揺動レバー13及びスライド操作レバー5の自重が上記ロックプレート12に掛かるということがなく、例えば、これらの自重が上記ロックプレート12に掛かる場合に比して、該ロックプレート12のロック方向への動作がより迅速となり、ロック作動の応答性が格段に向上する。この結果、ロック動作時において上記ロック爪14が上記ロック孔9に完全に係入していないハーフロック状態での「ロック飛び」即ち、上記ロック爪14がこれに対応したロック孔9に係入せずにこれを飛び越える現象が可及的に防止され、作動上の信頼性がより一層向上することになる。
さらに、上記ロアレール2の底壁2aに上記ロック孔9を形成し、該ロック孔9に対してその上方から上記ロック爪14を係入させる構成であることから、上記ロックプレート12は、上記ロアレール2と上記アッパーレール3の上下間隔を越えて上下方向に揺動することとなり、例えば、上記ロックプレート12が上記ロアレール2と上記アッパーレール3の上下間隔内でしか揺動できない構成の場合に比して、該ロックプレート12の揺動角を大きくとることができ、その結果、該ロックプレート12を上記揺動レバー13を介して揺動操作する上記スライド操作レバー5の操作角を大きくとることができ、それだけ該スライド操作レバー5の操作フィーリングが向上することになる。
(b) 本願の第2の発明に係るシートスライド装置によれば、上記(a)に記載の効果に加えて次のような効果が得られる。即ち、この発明では、上記ロック機構4を、上記アッパーレール3の内側に着脱自在に固定されるロックホルダー11に上記ロックプレート12と上記揺動レバー13とを組み付けてユニット化しているので,該ロック機構4の汎用性が向上し、これを他のスライドレール1に組み込むことが容易になるとともに、その組付性が向上することになる。
(c) 本願の第3の発明に係るシートスライド装置によれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて次のような効果が得られる。即ち、この発明では、上記ロアレール2の底壁2bの一部を該底壁2bから上方へ隆起する隆起部10とすると共に、該隆起部10に上記ロック孔9を形成しているので、上記ロック爪14は上記ロアレール2の底壁2aよりも上側位置において上記ロック孔9に係入してロック状態とされることから、例えば、上記ロアレール2の底壁2aの下側に異物(例えば、飲料缶)が侵入したとしてもこれによって上記ロック爪14の上記ロック孔9への係入が阻害されるということが防止され、延いてはシートスライド装置の使用上の信頼性の更なる向上が期待できる。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1には、本願発明の実施形態に係るシートスライド装置を示している。このシートスライド装置は、シートクッション32とシートバック33からなるシート31をその前後方向にスライド自在に且つ所定のスライド位置で固定保持可能に支持するものであって、上記シートクッション32の下面の左右両側にそれぞれ配置された左右一対のスライドレール1、1を備えて構成される。
上記スライドレール1は、略凹形の断面形状をもつロアレール2と、略凸形の断面形状をもち該ロアレール2に対して相対摺動自在に嵌挿されたアッパーレール3とを備え、該ロアレール2はこれをその前後両端に設けたブラケット6,7を介して車体床面に固定する一方、上記アッパーレール3はこれを上記シートクッション32の下面に固定し、上記ロアレール2に対して上記アッパーレール3を相対摺動させることで上記シート31のスライド動作が実現されるものである。
また、図2及び図5に示すように、上記ロアレール2は、その底壁2aの幅方向略中央に、該底壁2aから上方へ所定高さに隆起して該ロアレール2の長手方向に延びる隆起部10を形成すると共に、該隆起部10の底面にはその長手方向に沿って、略矩形のロック孔9を多数形成している。
一方、上記スライドレール1の上記アッパーレール3の内部には次述するロック機構4が配置されている。このロック機構4は、図6〜図8に示すように、ロックホルダー11とロックプレート12と揺動レバー13とを備えて構成される。
上記ロックホルダー11は、上記アッパーレール3の内側に嵌装可能な大きさの略コ字状断面をもつ部材で且つその開口側を下方に向けて使用される部材であって、その長手方向一端寄りの開口縁側には、該部分を覆うように両側面11b,11bに跨ってプレート19が取り付けられている。このプレート19には、三個の爪穴25がレール長手方向に所定間隔(具体的には上記ロアレール2に向けられた上記ロック孔9の配置間隔と略同一の間隔)で列設されている。また、上記ロックホルダー11の上面11aの両端部には、それぞれ固定ボルト20が上方に向けて取り付けられている。このロックホルダー11の内部には、次述のロックプレート12と揺動レバー13とがそれぞれ枢支ピン15,16によって取り付けられている。
上記ロックプレート12は、細長の板材で一体構成されるものであって、その一端12a側には櫛状に三個のロック爪14が所定間隔で形成される一方、他端12b側はこれを略L字状に折曲させて係合部21としている。そして、このロックプレート12は、上記ロックホルダー11内に、上記各ロック爪14を該ロックホルダー11の上記各爪穴25にその上方から臨ませた状態で配置され、且つ上記係合部21寄り部位が、上記ロックホルダー11の両側面11b,11bに跨って取り付けた枢支ピン15に枢支されることで、該ロックホルダー11側に揺動自在に支持されている。そして、この取付け状態において、上記ロックプレート12は、バネ17によって常時上記各ロック爪14が上記各爪穴25に係入する方向(図7の矢印a方向)に回動付勢されている。
尚、上記各ロック爪14が上記爪穴25に係入した状態では、上記ロックプレート12の上面が上記ロックホルダー11の上面11aと略平行となり、該上面11aと上記係合部21との間には所定の隙間が確保されている。
上記揺動レバー13は、長L状の平面形状を持つ板材で構成されるものであって、その一端13aを係合部22とすると共に、他端13bを後述するスライド操作レバー5に対するレバー取付部23としている。そして、この揺動レバー13は、上記ロックホルダー11内に、その係合部22を上記ロックプレート12の上記係合部21と上記ロックホルダー11の上面11aとの間に介在させると共に、上記レバー取付部23を上記ロックホルダー11から前方へ大きく延出させた状態で配置され、且つ上記係合部22寄り部位が、上記ロックホルダー11の両側面11b,11bに跨って取り付けた枢支ピン16に枢支されることで、該ロックホルダー11側に揺動自在に支持されている。このロックホルダー11への取付け状態において、上記揺動レバー13は、バネ18によって常時上記係合部22が上記ロックプレート12の上記係合部21を上方から押圧する方向(図7の矢印c方向)に回動付勢されている。
このように、上記ロックホルダー11の内側に上記ロックプレート12と上記揺動レバー13とを組み込んでこれらをユニット化することで上記ロック機構4が構成される。そして、このロック機構4は、次述するように、一体的に上記スライドレール1側に着脱自在に組み付けられる。この結果、該ロック機構4の上記スライドレール1側に対する組付性が向上すると共に、該ロック機構4の汎用性が向上し、これを他のスライドレール1に組み込むことが容易になる。
以上のように構成されたロック機構4においては、上記揺動レバー13に操作力が掛けられていない状態(即ち、図7に示すように、上記バネ18の付勢力によって上記揺動レバー13が矢印d方向に付勢された状態)では、該揺動レバー13の上記係合部22は上記ロックホルダー11の上面11aに当接し、上記ロックプレート12の上記係合部21には非接触状態とされる。従って、状態ロアレール2は、状態バネ17の付勢力によって矢印a方向に付勢され、上記各ロック爪14が上記爪穴25に係入して上記プレート19から下方へ突出した姿勢に保持されている。尚、以下においては、この場合における上記ロック機構4の姿勢を「ロック姿勢」という。
これに対して、上記揺動レバー13に対してこれを上方へ引き上げ力が掛けられると、該揺動レバー13は上記枢支ピン16回りに矢印c方向へ回動され、その係合部22が上記ロックプレート12の上記係合部21に対してその上方から当接しこれを下方に押し下げる。従って、上記ロックプレート12は、上記枢支ピン15回りに矢印b方向へ回動し、上記各ロック爪14が上記爪穴25から上方へ離脱する(図3参照)。以下においては、この場合における上記ロック機構4の姿勢を「ロックオフ姿勢」という。
以上のように構成されたロック機構4は、図1に示すように、左右一対の上記各スライドレール1側に組み付けられると共に、略コ字状に折曲形成されたスライド操作レバー5の左右両端部5b,5bがそれぞれ連結固定される。
ここで、図2を参照して、上記スライドレール1側への上記ロック機構4の組み付け状態を説明する。
ユニット化された上記ロック機構4は、上記アッパーレール3の内側に配置され、且つ該アッパーレール3の上面3aの内面に上記ロックホルダー11の上面11aを衝合させ、これら両者を上記固定ボルト20によって締結固定することで、上記アッパーレール3に組み付けられてこれと一体化される。このロック機構4の組み付け状態においては、該ロック機構4の上記ロックホルダー11の下端が上記ロアレール2の上記隆起部10の上方に近接しており、上記プレート19に設けた上記各爪穴25は、記アッパーレール3のスライドに伴って、上記ロアレール2側の上記各ロック孔9に対して上下方向に重合し得る状態となっている。
尚、このような上記ロック機構4の組み付けは、左右一対の上記スライドレール1のそれぞれに対して行われる。そして、上記各スライドレール1のそれぞれに組み付けられた各ロック機構4同士を上記スライド操作レバー5によって連結し、該スライド操作レバー5の操作部5aを操作することで上記各ロック機構4、4を連動して作動させるようにしている。
上記の如くして上記ロック機構4が上記スライドレール1側に組み付けられると、上記スライド操作レバー5に対して何らの操作力も掛けられていない状態では、図2に示すように、上記ロック機構4のロックプレート12及び揺動レバー13は、共に、上記バネ17及びバネ18の付勢力によって「ロック姿勢」を維持している。従って、上記ロック機構4側の状態爪穴25が上記ロアレール2側の上記ロック孔9と重合している状態では、図2に示すように、上記ロックプレート12の上記ロック爪14は上記ロアレール2の上記ロック孔9に係入し、これによって上記ロアレール2と上記アッパーレール3との相対移動が規制される。即ち、これがシートスライド装置のロック状態であり、通常のシート使用時における状態である。
このシート使用時状態からスライド調整を行う場合の作動は次の通りである。
即ち、図2(及び図3に鎖線図示)に示すシート使用時状態において、上記スライド操作レバー5を矢印c方向に引き上げ操作すると、このスライド操作レバー5の操作に連動して上記揺動レバー13が上記枢支ピン16回りに矢印c方向に回動し、その係合部22によって上記ロックプレート12の係合部21を下方に押し下げる。この結果、上記ロックプレート12が上記枢支ピン15回りに矢印b方向へ回動し、そのロック爪14が上記ロアレール2側の上記ロック孔9から上方へ離脱し、該ロック爪14による上記ロアレール2と上記アッパーレール3とのスライド規制作用が解除される。
従って、上記スライド操作レバー5を引き上げたままシート31に前後方向の操作力を掛けることで、上記アッパーレール3は上記ロアレール2に対して相対摺動し、上記シート31の位置変更が可能となる。
上記シート31の位置調整が完了すると、上記スライド操作レバー5に対する操作力を解除する。すると、上記スライド操作レバー5及び上記揺動レバー13は、上記バネ18の付勢力及び上記スライド操作レバー5の自重モーメントによって矢印d方向へ復帰回動し、上記揺動レバー13の上記係合部22は上記ロックプレート12の上記係合部21から上方へ離間するように移動する。即ち、上記揺動レバー13による上記ロックプレート12に対する付勢作用が消滅する。従って、上記ロックプレート12は、上記バネ17の付勢力によって矢印a方向へ復帰回動し、上記ロック爪14が上記ロアレール2側の上記ロック孔9に係入され、図2に示すロック状態とされる。
ところが、このように上記スライド操作レバー5を引き上げたロック解除状態からこれをロック状態に復帰させるために該スライド操作レバー5の戻し操作を行う場合、その時点で上記ロックプレート12の上記爪穴25の位置と上記ロアレール2側の上記ロック孔9の位置とが所定以上にズレていることもある。この場合には、図4に示すように、上記スライド操作レバー5に対する引き上げ操作力が解除され、該揺動レバー13が矢印d方向に復帰回動して「ロック姿勢」における姿勢に設定され、該揺動レバー13による上記ロックプレート12に対する回動規制作用が消滅したとしても、上記ロックプレート12は上記ロック爪14が上記ロアレール2の上記隆起部10の上面に当接した姿勢で保持される。即ち、ハーフロック状態である。
従って、このハーフロック状態となった場合には、上記アッパーレール3をさらに前後方向に移動させると、上記爪穴25と上記ロック孔9とが上下方向において重合した時点で、上下方向ロックプレート12が矢印a方向に再回動し、上下方向ロック爪14が上下方向ロック孔9に係入して、ロック状態とされる。
このように、上記シートスライド装置のロック解除状態からロック状態への状態変更、即ち、ロック動作は、「ロックオフ姿勢」にある上記ロックプレート12が矢印a方向へ復帰回動することで実現されるが、この場合、この実施形態のものにおいては、上記ロックプレート12が直接上記スライド操作レバー5に連結されるのではなく、これらの間に上記揺動レバー13が介在していることから(換言すれば、上記ロックプレート12と上記スライド操作レバー5とが分離していることから)、上記ロックプレート12には該揺動レバー13及びスライド操作レバー5の自重は掛からず、例えば、これらの自重が上記ロックプレート12に掛かる構成の場合に比して、該ロックプレート12のロック方向への動作がより迅速となり、ロック作動の応答性が格段に向上する。この結果、ロック動作時において上記ロック爪14が上記ロック孔9に完全に係入していないハーフロック状態での「ロック飛び」即ち、上記ロック爪14がこれに対応したロック孔9に係入せずにこれを飛び越える現象が可及的に防止され、それだけシートスライド装置の作動上における信頼性がより一層向上することになる。
さらに、この実施形態のシートスライド装置においては、上記ロアレール2の底壁2aに上記ロック孔9を形成し、このロック孔9に対してその上方から上記ロックプレート12の上記ロック爪14を係入させる構成、即ち、上記ロックプレート12のロック方向を下方に設定した構成としているので、例えば、何らかの理由で上記バネ17が折損して上記ロックプレート12に対する付勢力が消滅したとしても、該ロックプレート12はその自重により上記ロック爪14が上記ロック孔9に係入した姿勢を保持することとなり、その結果、不用意にロックが解除されると言うようなことのない所謂フエールセーフ機能が実現され、シートスライド装置の使用上における高い信頼性が確保されることになる。
また、この実施形態のシートスライド装置においては、上記ロアレール2の底壁2aに上記ロック孔9を形成し、該ロック孔9に対してその上方から上記ロック爪14を係入させる構成であることから、上記ロックプレート12は、上記ロアレール2と上記アッパーレール3の上下間隔を越えて上下方向に揺動することとなり、例えば、上記ロックプレート12が上記ロアレール2と上記アッパーレール3の上下間隔内でしか揺動できない構成の場合に比して、該ロックプレート12の揺動角を大きくとることができ、その結果、該ロックプレート12を上記揺動レバー13を介して揺動操作する上記スライド操作レバー5の操作角を大きくとることができ、それだけ該スライド操作レバー5の操作フィーリングが向上することになる。
さらに、この実施形態のシートスライド装置によれば、上記ロアレール2の底壁2bの一部を該底壁2bから上方へ隆起する隆起部10とすると共に、該隆起部10に上記ロック孔9を形成しているので、上記ロック爪14は上記ロアレール2の底壁2aよりも上側位置において上記ロック孔9に係入してロック状態とされる。この結果、例えば、上記ロアレール2の底壁2aの下側に異物(例えば、飲料缶)が侵入したとしてもこれによって上記ロック爪14の上記ロック孔9への係入が阻害されるということが防止され、延いてはシートスライド装置の使用上の信頼性が向上することになる。
本願発明の実施の形態に係るシートスライド装置の要部斜視図である。 図1のII−II拡大矢視図である。 図2の状態からスライド操作レバーを引上操作した場合の状態図である。 図3の状態からスライド操作レバーを戻し操作した場合の状態図である。 ロアレールの裏面側からの要部斜視図である。 ロック機構のユニット状態における斜視図である。 ロック機構の一部断面側面図である。 図7のVIII−VIII矢視図である。
符号の説明
1 ・・スライドレール
2 ・・ロアレール
3 ・・アッパーレール
4 ・・ロック機構
5 ・・スライド操作レバー
6 ・・ブラケット
7 ・・ブラケット
8 ・・リテーナ
9 ・・ロック孔
10 ・・隆起部
11 ・・ロックホルダー
12 ・・ロックプレート
13 ・・揺動レバー
14 ・・ロック爪
15 ・・枢支ピン
16 ・・枢支ピン
17 ・・バネ
18 ・・バネ
19 ・・プレート
20 ・・固定ボルト
21 ・・係合部
22 ・・レバー取付部
24 ・・固定ボルト
25 ・・爪穴
26 ・・嵌合溝
31 ・・シート
32 ・・シートクッション
33 ・・シートバック

Claims (3)

  1. 相互に相対摺動自在に嵌挿されたロアレール(2)とアッパーレール(3)で構成されるスライドレール(1)の上記ロアレール(2)の底壁(2a)に、そのスライド方向に所定間隔で多数のロック孔(9)を形成する一方、
    上記アッパーレール(3)の内部に、その一端側に上記ロック孔(9)に係脱可能なロック爪(14)を備える一方その他端側を係合部(21)とし且つ枢支ピン(15)により上下方向に枢動自在に枢支されると共に上記ロック爪(14)を常時下方へ押し付けるようにバネ(17)により回動付勢されたロックプレート(12)と、その一端側を上記ロックプレート(12)の上記係合部(21)に係合可能な係合部(22)とする一方その他端側には上記スライド操作レバー(5)が取り付けられるレバー取付部(23)とし且つ枢支ピン(16)によって上下方向に枢動自在に枢支されると共に上記係合部(22)を常時上方へ押し付けるようにバネ(18)により回動付勢された揺動レバー(13)とを備えたロック機構(4)を配置し、
    上記スライド操作レバー(5)の操作によって上記揺動レバー(13)が上記バネ(18)の付勢力に抗して回動されるとき、該揺動レバー(13)の上記係合部(22)が上記ロックプレート(12)の上記係合部(21)にその上方から係合して該ロックプレート(12)を上記ロック爪(14)が上記ロック孔(9)から上方へ離脱するように回動させる構成であることを特徴とするシートスライド装置。
  2. 請求項1において、
    上記ロック機構(4)は、上記アッパーレール(3)の内側に着脱自在に固定されるロックホルダー(11)に上記ロックプレート(12)と上記揺動レバー(13)とを組み付けることでユニット化されていることを特徴とするシートスライド装置。
  3. 請求項1又は2において、
    上記ロアレール(2)の底壁(2b)の一部が該底壁(2b)から上方へ隆起する隆起部(10)とされると共に、該隆起部(10)に上記ロック孔(9)が形成されていることを特徴とするシートスライド装置。
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