JP2005324684A - ウォークイン機構付きシート - Google Patents

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JP2005324684A JP2004144952A JP2004144952A JP2005324684A JP 2005324684 A JP2005324684 A JP 2005324684A JP 2004144952 A JP2004144952 A JP 2004144952A JP 2004144952 A JP2004144952 A JP 2004144952A JP 2005324684 A JP2005324684 A JP 2005324684A
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洋志 溝端
Mitsuo Shimazaki
満雄 島崎
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

【課題】 シートクッションを前後動させやすいウォークイン機構付きシートを提供する。
【解決手段】 車両フロア10側に取付けられるベース部材52,53と、ベース部材52,53に対して揺動可能に取付けられるリンク部材60〜63と、リンク部材60〜63の揺動によって前後動するシートクッション2を有し、リンク部材60〜63が車両外寄り側と車両内寄り側のそれぞれに設けられているウォークイン機構付きシート1であって、車両外寄り側のリンク部材60,62と、車両内寄り側のリンク部材61,63の間には、車幅方向に延出する軸部材70〜73が設けられている。そして両リンク部材60,61(62,63)が同軸部材70,71(72,73)を介してベース部材52,53およびシートクッション2に対して揺動可能に取付けられ、両リンク部材60,61(62,63)が軸部材70,71(72,73)を中心に揺動する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両フロアに対して大きく前後動するシートであって、そのシートを前側に大きく移動させることで、そのシートの後方側からの車両に対する乗降を容易にするウォークイン機構を有するシートに関する。とりわけ車両フロア側に取付けられるベース部材と、そのベース部材に対して前後方向に揺動可能に取付けられるリンク部材と、そのリンク部材の揺動によってベース部材に対して前後動するシートクッションとを有し、リンク部材が車両外寄り側と車両内寄り側のそれぞれに設けられているウォークイン機構付きシートに関する。
従来、様々なタイプのウォークイン機構付きシートが知られており、例えば、特許文献1に記載のウォークイン機構付きシートが知られている。
特許文献1に記載のウォークイン機構付きシートは、車両フロア側に取付けられるスライド機構と、そのスライド機構の上側に設けられるウォークイン機構と、ウォークイン機構の上側に取付けられるシートクッションとを有している。
スライド機構は、車両外寄り側と車両内寄り側のそれぞれに並設される一対のスライド部材を有しており、各スライド部材は、車両フロア側に固定されるロアレールと、ロアレールの上をスライドするアッパーレールとを有している。
ウォークイン機構は、車両外寄り側のアッパーレールの前側と後側のそれぞれに揺動可能に取付けられるリンク部材と、車両内寄り側のアッパーレールの前側と後側のそれぞれに揺動可能に取付けられるリンク部材を有している。そしてこれらリンク部材の揺動によってシートクッションが車両フロアに対して前後動する構成になっている。
したがってシートクッションは、スライド機構によって前後方向にスライドするとともに、ウォークイン機構によって大きく前後動する。
特開平3−50035号公報
しかし従来のウォークイン機構付きシートは、車両フロアの形状や車両フロアへの取付精度などが原因で捩れた状態にて車両フロアに取付けられる場合があった。そしてこの場合には、車両外寄り側のリンク部材の揺動中心線と、車両内寄り側のリンク部材の揺動中心線とが位置ズレし、車両外寄りのリンク部材と車両内寄りのリンク部材との間にて同期ズレが生じる場合があった。そのためシートクッションを前後動させる際におけるリンク部材の揺動抵抗が大きくなり、シートクッションを前後動させにくい場合があった。
そこで本発明は、車両フロアの形状などに影響を受けることなく、車両フロアへの組付状態にてシートクッションを前後動させやすいウォークイン機構付きシートを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備えるウォークイン機構付きシートであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によると、車両外寄り側のリンク部材と、車両内寄り側のリンク部材の間には、車幅方向に延出する軸部材が設けられており、両リンク部材が同軸部材を介してベース部材または/およびシートクッション側の部材に対して揺動可能に取付けられ、両リンク部材が同軸部材を中心に揺動する構成になっている。
すなわち車両外寄り側のリンク部材と、車両内寄り側のリンク部材は、同じ軸部材を中心に揺動する構成になっている。
したがって車両フロアの形状などが傾斜している場合などにおいても、ウォークイン機構付きシートが車両フロアに対して捩れた状態で取付けられることがなく、両リンク部材の揺動中心線の位置ズレが生じることがない。そのため車両外寄り側と車両内寄り側の間で同期ズレが生じることが防止され、リンク部材の揺動時の摺動抵抗が小さくなる。かくしてシートクッションを前後動させやすい構成になっている。
また従来の特許文献1に係るシートは、外側のリンク部材の揺動軸と、内側のリンク部材の揺動軸とを別々に有していた。さらに外側のリンク部材と内側のリンク部材とを連結する連結補強棒をも有していた。これに対して本発明に係るシートは、これらの部材を共通化することで部品点数の軽減を図り得る構成にもなっている。
請求項2に記載の発明によると、リンク部材が、シートクッションの車両外寄り側の前側と後側、および車両内寄り側の前側と後側のそれぞれに設けられている。そして前側に設けられた一対のリンク部材が、一の軸部材を介してベース部材または/およびシートクッション側の部材に対して揺動可能に取付けられ、後側に設けられた一対のリンク部材が、他の軸部材を介してベース部材または/およびシートクッション側の部材に対して揺動可能に取付けられている。
すなわちウォークイン機構は、前側に設けられた一対のリンク部材と、後側に設けられた一対のリンク部材とを有している。そのためウォークイン機構は、揺動支点が多い。しかし対となっているリンク部材は、軸部材によって同期ズレが生じにくくなっている。かくしてシートクッションを前後動させやすい構成になっている。
請求項3に記載の発明によると、リンク部材を介して後方位置にされたシートクッションを後方位置にてロックするロック装置を車両内寄り側のみに有している。
したがってウォークイン機構付きシートは、車両外寄り側が車両内寄り側よりもロック機構等による突出する部分が抑制された構成になっている。そのため乗員は、車両外寄り側の後方を通って車両に対して乗降しやすい。
なおロック装置が係止される係止部材は、車両フロアに設けられるアンカーなどでも良いが、請求項4に記載の係止部材であることが好ましい。
すなわち請求項4に記載の発明によると、シートクッションを後方位置にした際に、ロック装置が係止される係止部材がベース部材に設けられている。
したがって係止部材とロック装置の両部材がウォークイン機構付きシート側に設けられている。そのためウォークイン機構付きシートの車両フロアへの取付けが容易になっている。
請求項5に記載の発明によると、車両外寄り側のリンク部材が揺動可能に取付けられる外側のベース部材と、車両内寄り側のリンク部材が取付けられる内側のベース部材とを有している。そして外側のベース部材の後端が、内側のベース部材の後端よりも車両前方に位置している。
したがって外側のベース部材は、リンク部材を揺動させてシートクッションを前方位置にした際に確保されるシート後側の乗降用のスペースの邪魔にならない。かくして乗員は、広く確保された乗降用のスペースを利用することで容易に車両に対して乗降することができる。
請求項6に記載の発明によると、シートクッションのクッションフレームには、シートベルトが取付けられるシートベルトアンカが設けられており、そのシートベルトアンカの直下にロック装置が設けられている。
したがってシートベルトに加わった荷重は、シートベルトアンカとロック装置によって直線的に車両フロア側に伝達される。そのため余分なトルクなどが発生することなく、シートベルトに加わった荷重が効率良く車両フロア側で受け止められ得る。
請求項7に記載の発明によると、請求項3に記載のウォークイン機構付きシートであって、シートクッションを後方位置にした際に、車両外寄り側のリンク部材を後方側から弾性的に支持する支持部材が車両外寄り側のリンク部材とベース部材の車両外寄り側の間に設けられている。
したがってシートクッションは、車両内寄り側がロック機構によってロックされ(請求項3)、車両外寄り側が支持部材によって弾性的に支持される。そのためシートクッションを後方位置にした際のシートクッションは、ガタ付きが防止された状態にて車両フロアに支持される。
(実施の形態1)
実施の形態1を図1〜6にしたがって説明する。
実施の形態1に係る車両用のシート1は、図1に示すようにシートクッション2とシートバック3を有している。そしてシート1は、シートクッション2を前後方向にスライドさせるスライド機構12と、シートクッション2を大きく前後動させるウォークイン機構11とを一体に有している。
シートクッション2は、図1に示すようにクッション部20とクッション部20を支持するフレームを有している。
フレームは、図3に示すように車両外寄り側にて車両前後方向に延出するクッションフレーム21と、車両内寄り側にて車両前後方向に延出するクッションフレーム22と、これらクッションフレーム21,22間にて車幅方向に延出してクッションフレーム21,22の後端部側同士を連結するレインフォース23とを有している。
シートバック3は、図1に示すようにクッション部30とクッション部30を支持するフレームを有している。
フレームは、図3に示すようにバックフレーム31,32とレインフォース33を有している。バックフレーム31,32は、上下方向に延出しており、下端部がクッションフレーム21,22の後端部に傾動可能に取付けられている。レインフォース33は、バックフレーム31,32の下端部側同士を連結している。
スライド機構12は、図3に示すように一対のレール部材40,41を有している。レール部材40,41は、アッパーレール40a,41aと、アッパーレール40a,41aの左右上側にて係合されてアッパーレール40a,41aに対してスライド可能に取付けられるロアレール40b,41bとを有している。
アッパーレール40aの上側には、車両外寄りのクッションフレーム21が固定されており、アッパーレール41aの上側には、車両内寄りのクッションフレーム22が固定されている。
ウォークイン機構11は、図3に示すように一対の上側基材50,51と、一対のベース部材52,53と、四本のリンク部材60〜63と、四本の軸部材70〜73を有している。
上側基材50,51は、車両前後方向に延出する部材であって、ロアレール40b,41bの下面に固定されている。
ベース部材52,53は、車両フロア10に対してボルト等によって取付けられる部材であって、車両前後方向に延出している。
リンク部材60〜63は、上側基材50,51とベース部材52,53の間に配設されおり、リンク部材60〜63の上端部と上側基材50,51が揺動可能に取付けられている。そしてリンク部材60〜63の下端部とベース部材52,53が揺動可能に取付けられている。
軸部材70〜73は、図3に示すように車幅方向に延出している。
軸部材70の一端部は、上側基材50の前側寄りに形成された貫通孔に挿通されるとともに、リンク部材60の上端部に形成された貫通孔にも挿通されている。このため上側基材50とリンク部材60は、軸部材70を介して揺動可能に取付けられている。そしてリンク部材60は、軸部材70を軸中心に上側基材50に対して揺動する。
軸部材70の他端部は、上側基材51の前側寄りに形成された貫通孔に挿通され、かつリンク部材61の上端部に形成された貫通孔に挿通されている。このため上側基材51とリンク部材61が軸部材70を介して揺動可能に取付けられ、リンク部材61が軸部材70を軸中心に上側基材51に対して揺動する。
軸部材71は、ベース部材52,53の前側寄りに形成された貫通孔と、リンク部材60,61の下端部に形成された貫通孔に挿通されている。
軸部材72は、上側基材50,51の後側寄りに形成された貫通孔と、リンク部材62,63の上端部に形成された貫通孔に挿通されている。
軸部材73は、ベース部材52,53の後側寄りに形成された貫通孔と、リンク部材62,63の下端部に形成された貫通孔に挿通されている。
かくしてリンク部材60〜63によってベース部材52,53と上側基材50,51が揺動可能に連結されている。そして車両外寄りに設けられたリンク部材60(62)と車両内寄りに設けられたリンク部材61(63)が同じ軸部材70,71(72,73)を軸中心に揺動する。
車両内側寄り側のベース部材53と、クッションフレーム22の間には、図3に示すようにシートクッション2を後側位置(使用位置)にてロックするロック装置8と係止部材54が設けられている。
ロック装置8は、図4に示すようにブラケット80とロックアッシー81を有している。
ブラケット80は、図5に示すように上側基材51に取付けられたキャッチャ82に取付けられている。そのためブラケット80は、リンク部材の揺動に伴なって上側基材51とともにベース部材53に対して上下動する。
ブラケット80は、上側基材51側からベース部材53に向けて延出している。そしてブラケット80の下側先端部の一側面にロックアッシー81が取付けられている。
ベース部材53には、図5に示すように係止部材54が取付けられている。係止部材54は、ベース部材53から上方に突出しており、ロックアッシー81が下側から掛止められる構成になっている。したがって図3に示すようにシートクッション2の車両内寄りの後側は、係止部材54にロック装置8を係止させることで後方位置(使用位置)にてロックされる。
ロック装置8と係止部材54は、図4に示すようにクッションフレーム22の後端側の下側位置に設けられており、クッションフレーム22の後端部には、シートベルトアンカ22aが形成されている。そしてロック装置8と係止部材54がシートベルトアンカ22aの直下に設けられている。
シートベルトアンカ22aは、貫通孔状に形成されており、シートベルトのバックルを取付けるための取付部材が取付けられる。そしてシートベルトアンカ22aには、取付部材を介して衝撃伝達部材83が取付けられる。
衝撃伝達部材83の上端側には、取付部材が挿入される挿入孔83aが形成されており、下端側には、キャッチャ82側に張出す張出部83bが形成されている。一方、キャッチャ82には、衝撃伝達部材83の張出部83bの上方へ張出す規制部82aが形成されている。したがって衝撃伝達部材83は、キャッチャ82の規制部82aによって上方に大きく移動することが規制されている。
規制部82aは、図4に示すように車両前後方向に延出している。そのため衝撃伝達部材83がクッションフレーム22とともに規制部82aに対して前後にスライドした際においても規制部82aは、常に衝撃伝達部材83の上方への移動を規制し得る。そして規制部82aの直下領域においてロック装置8と係止部材54が設けられている。
したがって図5に示すようにシートベルトアンカ22aに上方への大きな荷重が加わった際には、その荷重が衝撃伝達部材83、キャッチャ82、ブラケット80、および係止部材54に伝わる。あるいはクッションフレーム22、アッパーレール41a、ロアレール41b、キャッチャ82、ブラケット80、および係止部材54に伝わる。そして係止部材54に伝わった荷重がベース部材53を介して車両フロア10に伝わる。
かくしてシートベルトに加わった荷重は、シートベルトアンカ22aとロック装置8によって直線的に車両フロア10側に伝達される。そのため余分なトルクなどが発生することなく、シートベルトに加わった荷重が効率良く車両フロア10側で受け止められ得る。
車両内寄りの前側には、図3に示すようにシートクッション2の車両内寄りの前側をロックすることで、シートクッション2の後方位置におけるガタ付きを防止するロック装置86と係止部材55が設けられている。
ロック装置86は、ブラケット84とロックアッシー85を有している。ブラケット84は、上側基材51に固定されており、上側基材51からベース部材53に延出している。そしてブラケット84の下側裏面にロックアッシー85が取付けられている。
ベース部材53には、ロックアッシー85が係止される係止部材55が取付けられている。
車両外寄りの前側と後側には、図3に示すようにリンク部材60,62を後方から支持する支持部材42,43が設けられている。
支持部材42,43は、弾性に富む材料(例えばゴム材)から形成されており、略直方体に形成されている。支持部材43は、図6に示すようにベース部材52上のリンク部材62の後方位置に固定されている。一方、支持部材42は、図3に示すようにベース部材53上のリンク部材60の後方位置に固定されている。かくして支持部材42,43は、リンク部材62,63の後方への揺動量を規制することで、シートクッションを後方位置にて弾性支持する。
ベース部材52,53には、図3に示すように移動規制部材44,45が設けられている。
移動規制部材44(45)は、図2に示すようにリンク部材62(63)を前方へ揺動させた際に、リンク部材62(63)を前方から弾性的に支持することでシートクッション2を前方位置(大倒し位置)にて支持する部材である。移動規制部材44(45)は、弾性に富む材料(例えばゴム材)から形成されており、略直方体に形成されている。そして移動規制部材44,45は、図3に示すように移動規制部材44,45上のリンク部材62,63の前方位置に固定されている。
ベース部材52,53の前端部間には、図3に示すようにトーションバースプリング74が取付けられている。
トーションバースプリング74は、シートクッション2を前方へ付勢する部材であって、一端部74aがベース部材53に対して軸線周り方向に回動不能に取付けられている。そしてベース部材52を貫通した他端部74bがリンク部材60に取付けられている。
かくしてシートクッション2を後方位置(使用位置)から前方位置(大倒し位置)へ移動させる際には、その移動動作がトーションバースプリング74によって補助される。そしてシートクッション2を前方位置から後方位置への移動させる際には、シートクッション2の後方位置への勢いがトーションバースプリング74によって抑制される。
バックフレーム32の下端部には、図3に示すようにトリガー部38が設けられている。
トリガー部38は、シートバック3を前方へ傾倒させる力を利用してロック装置8,86を解除する部材であって、先端部にワイヤー34,35の一端が連結されている。そしてワイヤー34,35の他端がロックアッシー81,85に連結されている。
したがってシートバック3を前方に傾倒させることで、トリガー部38が傾倒し、ロックアッシー81,85とレールロック機構36が解除される。かくしてシートクッション2は、ウォークイン機構11によって前方へ大きく移動可能になる。
かくしてシートクッション2を図2に示すように前方位置(大倒し位置)へ移動させることができる。そしてシートクッション2を前方位置にすることで、シートの後方からの車両への乗降が容易になる。
図3に示すように外側のベース部材52の後端部には、ロック装置8が設けられていない。そしてベース部材52の後端は、内側のベース部材53の後端よりも車両前方に位置している。換言すると外側のベース部材52は、リンク部材62との連結部から後端までの長さが、内側のベース部材53とリンク部材63との連結部からベース部材53の後端までの長さよりも短い。そのため外側のベース部材52の後端後方に乗降用のスペース52cが確保される。
以上のようにしてシート1が形成されている。
すなわち図3に示すように車両外寄り側のリンク部材60(62)と、車両内寄り側のリンク部材61(63)は、同じ軸部材70,71(72,73)を中心に揺動する構成になっている。
したがって車両フロア10の形状などが傾斜している場合などにおいても、シート1が車両フロア10に対して捩れた状態で取付けられることがなく、両リンク部材60,61(62,63)の揺動中心線の位置ズレが生じることがない。そのため車両外寄り側と車両内寄り側の間で同期ズレが生じることが防止され、リンク部材60,61(62,63)の揺動時の摺動抵抗が小さくなる。かくしてシートクッションを前後動させやすい構成になっている。
また従来の特許文献1に係るシートは、外側のリンク部材の揺動軸と、内側のリンク部材の揺動軸とを別々に有していた。さらに外側のリンク部材と内側のリンク部材とを連結する連結補強棒をも有していた。これに対して本形態に係るシート1は、これらの部材を共通化することで部品点数の軽減を図り得る構成にもなっている。
またウォークイン機構11は、図3に示すように前側に設けられた一対のリンク部材60,61と、後側に設けられた一対のリンク部材62,63とを有している。そのためウォークイン機構11は、揺動支点が多い。しかし対となっているリンク部材60,61およびリンク部材62,63は、軸部材70〜73によって同期ズレが生じにくい。かくしてシートクッション2を前後動させやすい。
また図3に示すように本実施の形態では、リンク部材60〜63を介して後方位置にされたシートクッション2を後方位置にてロックするロック装置8が車両内寄り側のみに設けられており、車両外寄り側に設けられていない。
したがってシート1は、車両外寄り側が車両内寄り側よりもロック機構等による突出する部分が抑制された構成になっている。そのため乗員は、車両外寄り側の後方を通って車両に対して乗降しやすい。
またシートクッション2を後方位置にした際に、ロック装置8が係止される係止部材54がベース部材53に設けられている。
したがって係止部材54とロック装置8の両部材がシート1側に設けられている。そのためシート1の車両フロア10への取付けが容易になっている。
また図3に示すように外側のベース部材52の後端が内側のベース部材53の後端よりも車両前方に位置している。
したがって外側のベース部材52は、リンク部材60〜63を揺動させてシートクッション2を前方位置にした際に確保されるシート後側の乗降用のスペース52cの邪魔にならない。かくして乗員は、広く確保された乗降用のスペース52cを利用することで容易に車両に対して乗降することができる。
またシート1は、図3に示すようにロック装置8,86と支持部材42,43を有している。
したがってシートクッション2は、車両内寄り側がロック装置8,86によってロックされ、車両外寄り側が支持部材42,43によって弾性的に支持される。そのためシートクッション2を後方位置にした際のシートクッション2は、ガタ付きが防止された状態にて車両フロア10に支持される。
(実施の形態2,3)
実施の形態2,3を図7にしたがって説明する。
実施の形態2,3は、実施の形態1とほぼ同様に形成されている。しかしシートクッション2を前方に付勢する部材が異なっている。すなわち実施の形態1に係るシートは、図3に示すようにトーションバースプリング74を有していた。これに代えて実施の形態2は、図7に示すようにスプリングバネ75とダンパー76、あるいはこれらの一方を有している。そして実施の形態3は、トーションバースプリングに代えてスパイラルスプリング77を有している。
実施の形態2に係るスプリングバネ75とダンパー76は、図7に示すように一端部が軸部材72に取付けられている。そして他端部が軸部材71に取付けられている。したがってスプリングバネ75とダンパー76は、軸部材72を介してシートクッション2を前方に付勢する。
実施の形態3に係るスパイラルスプリング77は、リンク部材60〜63の揺動支点のいずれか、あるいはすべての揺動支点に取付けられている。スパイラルスプリング77は、リンク部材60〜63を前方へ揺動付勢するために、一端部がリンク部材60〜63に取付けられ、他端部が上側基材50,51あるいはベース部材52,53に取付けられている。
(他の実施の形態)
本発明は、実施の形態1〜3に限定されず、以下の形態などであっても良い。
(1)実施の形態1〜3に係る支持部材42,43は、図3などに示すようにベース部材52に取付けられていた。しかし支持部材42,43がリンク部材60,62の後面側に取付けられる形態であっても良い。
(2)実施の形態1〜3に係る移動規制部材44,45は、図3などに示すようにベース部材52,53に取付けられていた。しかし移動規制部材44,45がリンク部材62,63の前面側に取付けられる形態であっても良い。
(3)実施の形態1〜3に係る係止部材(54,55)は、ベース部材に設けられていた。しかし係止部材が車両フロア側に取付けられる形態であっても良い。
(4)実施の形態1〜3に係るウォークイン機構は、シートクッションの前側を支持する二本のリンク部材と、シートクッションの後側を支持する二本のリンク部材とを有している形態であった。しかしウォークイン機構がシートクッションの後側を支持する二本のリンク部材と、シートクッションの前側をスライド可能に支持するレールを有する形態などであっても良い。
実施の形態1に係るシートの車両外側から左側面図である。 実施の形態1に係るシートの車両外側から左側面図である。 実施の形態1に係るウォークイン機構、スライド機構、およびクッションフレームの斜視図である。 図3の矢印A方向からのロック機構近傍のシートの一部拡大斜視図である。 図4の矢印B方向からのロック機構近傍のシートの一部拡大背面図である。 図3の矢印C方向からの支持部材近傍のシートの一部拡大斜視図である。 図3に相当する実施の形態2,3に係るウォークイン機構、スライド機構、およびフレームの斜視図である。
符号の説明
1…シート
2…シートクッション
8,86…ロック装置
10…車両フロア
11…ウォークイン機構
12…スライド機構
21,22…クッションフレーム
22a…シートベルトアンカ
40,41…レール部材
42,43…支持部材
44,45…移動規制部材
50,51…上側基材
52c…スペース
52,53…ベース部材
54,55…係止部材
60〜63…リンク部材
70〜73…軸部材
74…トーションバースプリング
80,84…ブラケット
81,85…ロックアッシー
82…キャッチャ
83…衝撃伝達部材


Claims (7)

  1. 車両フロア側に取付けられるベース部材と、そのベース部材に対して前後方向に揺動可能に取付けられるリンク部材と、そのリンク部材の揺動によって前記ベース部材に対して前後動するシートクッションとを有し、前記リンク部材が車両外寄り側と車両内寄り側のそれぞれに設けられているウォークイン機構付きシートであって、
    車両外寄り側の前記リンク部材と、車両内寄り側の前記リンク部材の間には、車幅方向に延出する軸部材が設けられており、前記両リンク部材が同軸部材を介して前記ベース部材または/および前記シートクッション側の部材に対して揺動可能に取付けられ、前記両リンク部材が同軸部材を中心に揺動する構成になっていることを特徴とするウォークイン機構付きシート。
  2. 請求項1に記載のウォークイン機構付きシートであって、
    前記リンク部材が、前記シートクッションの車両外寄り側の前側と後側、および車両内寄り側の前側と後側のそれぞれに設けられており、
    前側に設けられた一対の前記リンク部材が、一の軸部材を介して前記ベース部材または/および前記シートクッション側の部材に対して揺動可能に取付けられ、後側に設けられた一対の前記リンク部材が、他の軸部材を介して前記ベース部材または/および前記シートクッション側の部材に対して揺動可能に取付けられていることを特徴とするウォークイン機構付きシート。
  3. 請求項1または2に記載のウォークイン機構付きシートであって、
    前記リンク部材を介して後方位置にされたシートクッションを該後方位置にてロックするロック装置を車両内寄り側のみに有していることを特徴とするウォークイン機構付きシート。
  4. 請求項3に記載のウォークイン機構付きシートであって、
    シートクッションを後方位置にした際に、前記ロック装置が係止される係止部材が、前記ベース部材に設けられていることを特徴とするウォークイン機構付きシート。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のウォークイン機構付きシートであって、
    車両外寄り側の前記リンク部材が揺動可能に取付けられる外側のベース部材と、車両内寄り側の前記リンク部材が取付けられる内側のベース部材とを有しており、
    前記外側のベース部材の後端が、前記内側のベース部材の後端よりも車両前方に位置していることを特徴とするウォークイン機構付きシート。
  6. 請求項3または4に記載のウォークイン機構付きシートであって、
    前記シートクッションのクッションフレームには、シートベルトが取付けられるシートベルトアンカが設けられており、そのシートベルトアンカの直下に前記ロック装置が設けられていることを特徴とするウォークイン機構付きシート。
  7. 請求項3に記載のウォークイン機構付きシートであって、
    シートクッションを後方位置にした際に、車両外寄り側の前記リンク部材を後方側から弾性的に支持する支持部材が車両外寄り側の前記リンク部材と前記ベース部材の車両外寄り側の間に設けられていることを特徴とするウォークイン機構付きシート。

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