JP2003205775A - 車両用シート装置 - Google Patents

車両用シート装置

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JP2003205775A
JP2003205775A JP2002007610A JP2002007610A JP2003205775A JP 2003205775 A JP2003205775 A JP 2003205775A JP 2002007610 A JP2002007610 A JP 2002007610A JP 2002007610 A JP2002007610 A JP 2002007610A JP 2003205775 A JP2003205775 A JP 2003205775A
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seat
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regulation
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JP2002007610A
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English (en)
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Kazuhiro Tokuda
和宏 徳田
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Toyo Seat Co Ltd
Original Assignee
Toyo Seat Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの前後スライド量と左右スライド量の
拡大を、タイヤハウスとの干渉を回避しつつ実現し、も
って車室内での高い居住性と快適性の確保を可能とす
る。 【解決手段】 シート1を前後スライド機構4で前端位
置S11と後端位置S13の間でスライド自在とするととも
に、左右スライド機構8で内側位置S21と外側位置S23
の間でスライド自在としてなる車両用シート装置におい
て、前端位置S11と後端位置S13との間に前後規制位置
12を、内側位置S21と外側位置S23との間に左右規制
位置S22を設定し、シート1が前後規制位置S12と後端
位置S13のスライド範囲内にあるときにはその内側位置
21から外側位置S23側へのスライドを左右規制位置S
22で規制する一方、シート1が左右規制位置S22と外側
位置S23のスライド範囲内にあるときにはその前端位置
11から後端位置S13側へのスライドを前後規制位置S
12で規制するスライド規制機構15を備える。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、前後及び左右方
向へのスライドを可能とした車両用シート装置に関し、
さらに詳しくは当該シート装置におけるスライド規制構
造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】車両用シート装置においては、近時の車
体の大型化傾向あるいはシートアレンジの多様化等を背
景として、後席シートを前後スライド機構と左右スライ
ド機構とを介して車体フロア側に固定し、該シートを前
後方向と左右方向の二方向へスライド自在とするととも
に、前後方向のスライド量の拡大を図ったものが提案さ
れている。 【0003】例えば、図7に示すように、車両50の車
室スペース51の後部寄りで且つ荷室スペース52の前
方に位置する部位に左右二つのシート60,60を配置
したものにおいて、例えば、車両左側に位置するシート
60を前後スライド機構と左右スライド機構とを介して
車体フロア側に取付ける。そして、このシート60を、
実線図示する前端外側位置から符号60Aで示す前端内
側位置の間で左右スライドを可能とするとともに、符号
60Aで示す前端内側位置から符号60Dで示す後端内
側位置の間で前後スライドを可能とするものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
前後及び左右方向にスライド自在とし、且つ前後スライ
ド量及び左右スライド量を拡大した構成とした場合に
は、上記荷室スペース52の側部にはタイヤハウス54
が存在していることから、符号60Cで示すように上記
シート60を後端外側位置に設定すると、該シート60
が上記タイヤハウス54の前壁55あるいは側壁56と
干渉し、実際上、使用できないことになる。 【0005】このため、従来は、本来的には符号60C
で示す位置までシート60を後退させることが可能であ
るにもかかわらず、上記干渉を回避する必要上、上記シ
ート60の前後スライド量を抑えてその後端位置を符号
60Bで示す位置に設定したり、あるいは、これとは逆
に、図8に示すように、上記シート60の左右スライド
量を、上記タイヤハウス54と干渉しない範囲に抑える
ことで前後スライド量を確保する、等の構成を採用して
いた。 【0006】しかし、係る構成は、前後スライド量と左
右スライド量の何れかを犠牲とする消極的な対策である
ことから、何れの構成を採用した場合においても、前後
スライド量あるいは左右スライド量を拡大することによ
るシート使用上の利便性とか快適性の向上という効果が
十分に得られないという問題があった。 【0007】そこで本願発明では、シートの前後スライ
ド量と左右スライド量の拡大を、タイヤハウスとの干渉
を回避しつつ実現し、もってシート使用上における高い
利便性と快適性の確保を可能とした車両用シート装置を
提供することを目的としてなされたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本願発明では、シート1
を前後スライド機構4によって前端位置S11と後端位置
13の間で前後方向にスライド自在とするとともに、左
右スライド機構8によって内側位置S21と外側位置S23
の間で左右方向にスライド自在としてなる車両用シート
装置において、前後スライド方向における上記前端位置
11と上記後端位置S13との間に前後規制位置S12を、
左右スライド方向における上記内側位置S21と上記外側
位置S23との間に左右規制位置S22をそれぞれ設定する
とともに、上記シート1が前後方向において上記前後規
制位置S12と上記後端位置S13のスライド範囲内に位置
しているときには該シート1の上記内側位置S21から上
記外側位置S23側へのスライドを上記左右規制位置S22
で規制する一方、上記シート1が左右方向において上記
左右規制位置S22と上記外側位置S23のスライド範囲内
に位置しているときには該シート1の上記前端位置S11
から上記後端位置S 13側へのスライドを上記前後規制位
置S12で規制するスライド規制機構15を備えたことを
特徴としている。 【0009】 【発明の効果】本願発明にかかる車両用シート装置によ
れば、例えば上記シート1をその前端位置S11から後端
位置S13側へスライドさせる場合には、該シート1の左
右方向位置が上記左右規制位置S22から外側位置S23
間にあるときには該シート1の前後スライドが上記前後
規制位置S12で規制され、それ以上に後端位置S13側へ
スライドするのが規制される一方、上記シート1の左右
方向位置が上記内側位置S21と左右規制位置S22の間に
あるときには上記規制作用は働かず上記シート1は前端
位置S11から後端位置S13までの全前後スライド範囲に
おいてスライド自在とされる。 【0010】また、上記シート1をその内側位置S21
ら外側位置S23側へスライドさせる場合には、該シート
1の前後方向位置が上記前後規制位置S12から後端位置
13の間にあるときには該シート1の左右スライドが上
記左右規制位置S22で規制され、それ以上に外側位置S
23側へスライドするのが規制される一方、上記シート1
の前後方向位置が上記前端位置S11と前後規制位置S12
の間にあるときには上記規制作用は働かず上記シート1
は内側位置S21から外側位置S23までの全左右スライド
範囲においてスライド自在とされる。 【0011】従って、例えば上記前後規制位置S12をシ
ート1と車室の後方側部に位置するタイヤハウスとの干
渉を回避し得る前後方向限界位置に、また上記左右規制
位置S22をシート1と上記タイヤハウスとの干渉を回避
し得る左右方向限界位置に、それぞれ設定しておくと、
上記シート1を、上記タイヤハウスとの干渉範囲(即
ち、前後方向における前後規制位置S12から後端位置S
13までの範囲と、左右方向における左右規制位置S22
ら外側位置S23までの範囲とによって囲まれる領域)の
みを除き、前後方向においてはその前端位置S11から後
端位置S13までの全スライド範囲で、また左右方向にお
いてはその内側位置S21から外側位置S23までの全スラ
イド範囲で、任意にスライドさせてこれを利用すること
ができ、例えば従来のように、前後スライド量又は左右
スライド量が犠牲とされる構成とする場合に比して、前
後スライド及び左右スライドが規制される領域が少ない
ことから、上記シート1のシートアレンジの自由度が高
く、それだけ着座状態における利便性及び快適性の向上
が図れるものである。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。 【0013】図1及び図2には、本願発明の実施形態に
かかる車両用シート装置を示している。このシート装置
は、シート1を車体フロア34側に、前後方向(矢印a
−b方向)及び左右方向(矢印c−d方向)の二方向へ
スライド可能に取り付けて構成されるものであって、該
シート1の前後スライドを実現するために後述の前後ス
ライド機構4を、該シート1の左右スライドを実現する
ために後述の左右スライド機構8を、それぞれ設けてい
る。 【0014】さらに、このシート装置では、上記シート
1のスライドによってこれがタイヤハウス54(図6参
照)と干渉するのを防止しつつ、上記前後スライド機構
4と左右スライド機構8の全スライド範囲での作動を実
現するために後述のスライド規制機構15を備えてい
る。 【0015】以下、これら各構成要素の具体的構成等に
ついてそれぞれ説明する。 【0016】(a) シート1の構成 上記シート1は、シートクッション2と該シートクッシ
ョン2の後端部に取り付けられたシートバック3とを備
えて構成される。そして、このシート1は、上記シート
クッション2を次述の前後スライド機構4を介して後述
のタンブルユニット7に取り付けるとともに、さらにこ
のタンブルユニット7を後述の左右スライド機構8を介
して車体フロア34側に取り付けることで、前後方向及
び左右方向(車幅方向)にそれぞれスライド自在とされ
ている。 【0017】(b) 前後スライド機構4の構成 上記前後スライド機構4は、次述するタンブルユニット
7の上面側に固定配置されるロアレール5と該ロアレー
ル5に対してその軸方向に相対摺動自在に係入保持され
るとともに上記シートクッション2の下面側に固定され
たアッパーレール6とを備えて構成される。 【0018】この前後スライド機構4は、そのスライド
方向をシート前後方向に向けた状態で上記シートクッシ
ョン2の両側部にそれぞれ配置され、その作動によって
図1に符号「S11」で示す「前端位置」と、符号
「S13」で示す「後端位置」との間で上記シート1を前
後方向にスライド自在とする。この前端位置S11と後端
位置S13での位置規制は図示しないストッパーによって
それぞれ行われる。 【0019】また、上記シート1の前後方向へのスライ
ド範囲内には、上記前端位置S11と後端位置S13の中間
位置に、符号「S12」で示す「前後規制位置」が設定さ
れているが、この前後規制位置S12は、後述のように上
記シート1が前端位置S11から後端位置S13側へスライ
ドする場合において上記タイヤハウス54との干渉を回
避し得る最大後退位置であって、後述のスライド規制機
構15によって位置決めされるものである。 【0020】尚、上記前後スライド機構4には、上記前
端位置S11から後端位置S13までの範囲内の任意位置で
スライド動作を固定又は固定解除するためのスライドロ
ック機構(図示省略)が設けられていることは勿論であ
る。 【0021】(c) タンブルユニット7の構成 上記タンブルユニット7は、上記シート1を上記一対の
前後スライド機構4,4を介して支持し、これを後述の
左右スライド機構8によって左右方向へスライド可能と
するための中間支持部材であって、その上面側には上記
各前後スライド機構4,4を介して上記シート1が取り
付けられる一方、その下面側の前端部は後述する左右ス
ライド機構8のアッパーレール10に連結されている。
また、このタンブルユニット7の下面側の後端部は、車
体フロア34側に横設されたガイドバー11に対してそ
の軸方向(即ち、上記左右スライド機構8のスライド方
向)へ摺動自在に支持されている。尚、図1において符
号35は上記タンブルユニット7をシート前方側へ跳ね
上げる場合の回動支点軸であり、また符号36は上記タ
ンブルユニット7の後端部に設けられた回転ロック機構
12が掛止されるストライカー軸である。 【0022】(d) 左右スライド機構8の構成 上記左右スライド機構8は、上記車体フロア34側に横
設固定されたロアレール9と該ロアレール9に対して相
対摺動自在に係入配置されるとともに上記タンブルユニ
ット7側に連結されたアッパーレール10とを備えて構
成される。 【0023】従って、上記シート1は、図2に示すよう
に、上記左右スライド機構8の作動によって、上記タン
ブルユニット7と一体的に、符号「S21」で示す「内側
位置」と、符号「S23」で示す「外側位置」との間で左
右方向(車幅方向)にスライド自在とされる。この前端
位置S11と後端位置S13での位置規制は図示しないスト
ッパーによってそれぞれ行われる。 【0024】また、上記シート1の左右方向へのスライ
ド範囲内には、上記内側位置S21と外側位置S23の中間
位置に、符号「S22」で示す「左右規制位置」が設定さ
れているが、この左右規制位置S22は、後述のように上
記シート1が内側位置S21から外側位置S23側へスライ
ドする場合において上記タイヤハウス54との干渉を回
避し得る最大外側位置であって、後述のスライド規制機
構15によって位置決めされるものである。 【0025】尚、上記左右スライド機構8には、上記内
側位置S21から外側位置S23までの範囲内の任意位置で
スライド動作を固定又は固定解除するためのスライドロ
ック機構(図示省略)が設けられていることは勿論であ
る。 【0026】(e) スライド規制機構15 上記スライド規制機構15は、上述のように、上記シー
ト1の前後方向及び左右方向へのスライドを適宜規制し
て該シート1がタイヤハウス54に干渉するのを未然に
回避させるためのものであるが、ここでは、以下の説明
の都合上、先ず図6を参照してスライド規制の基本思想
を説明し、しかる後、このスライド規制機構15の具体
的構成について説明する。 【0027】図6に示すように、車両50の車室スペー
ス51の後部寄りで且つ荷室スペース52の前部寄り部
位に左右一対のシート1,1を配置したもので、例えば
これら二つのシート1,1のうち、車幅方向左側に位置
するシート1に本願発明のシート装置を適用した場合を
想定する。このシート1は、上記前後スライド機構4と
左右スライド機構8とを備えることで前後方向と左右方
向の両方向へそれぞれスライド自在とされる。 【0028】ここで、図6において、符号1で示すシー
ト位置は上記前端位置S11であって且つ上記外側位置S
23であり、符号1Aで示すシート位置は上記前端位置S
11であって且つ上記内側位置S21であり、符号1Bで示
すシート位置は上記上記後端位置S13であって且つ上記
内側位置S21であり、符号1Cで示すシート位置は上記
後端位置S13であって且つ上記外側位置S23である。 【0029】従って、このシート1は、上記前後スライ
ド機構4と左右スライド機構8の機能によって上記四つ
の位置の何れにも位置設定できるものである。 【0030】ところが、上記車室スペース51と荷室ス
ペース52の境界部分の車幅方向両側部にはそれぞれ後
輪53を収容するタイヤハウス54が設けられており、
しかも、上記前後スライド機構4及び左右スライド機構
8のスライド量の拡大を図った結果として、上記タイヤ
ハウス54の側壁56は外側位置S23に設定されたシー
ト1の側部よりも車幅方向内側に位置しており、またタ
イヤハウス54の前壁55は後端位置S13に設定された
シート1の後部よりも前方に位置している。 【0031】このため、上記シート1が符号1Dで示す
位置、即ち、後端位置S13で且つ外側位置S23に設定さ
れた状態では、これが上記タイヤハウス54の前壁55
及び前壁55と干渉し、実際上、位置設定ができないこ
とになる。しかし、そうだからとして、例えば上記シー
ト1の最大後退位置を、左右方向スライド位置に関係な
く、上記タイヤハウス54の前壁55との干渉を回避し
得る位置、即ち、上記前後規制位置S12に一律に設定す
るとか、逆に、上記シート1の最大外側位置を、前後方
向スライド位置に関係なく、上記タイヤハウス54の側
壁56との干渉を回避し得る位置、即ち、上記左右規制
位置S22に一律に設定すると、上記前後スライド機構4
及び左右スライド機構8のスライド量の拡大を図ったに
も拘わらずこれによる効果が十分に得られないという問
題のあることは既述の通りである。 【0032】そこで、この実施形態においては、本願発
明を適用して、次述のスライド規制機構15によって上
記前後スライド機構4と左右スライド機構8とを作動的
に連係させ、上記シート1の上記タイヤハウス54との
干渉の惧れのあるような位置へのスライドを規制するよ
うにしている。具体的には、シート1が前後方向におい
て上記後端位置S13に設定されている状態では、該シー
ト1の内側位置S21から外側位置S23側へのスライドを
上記左右規制位置S22で規制し、これ以上に外側位置S
23側へスライドするのを阻止する(図6において符号1
Dで示す位置)一方、上記シート1が左右方向において
上記外側位置S23に設定されている状態では、該シート
1の前端位置S11から後端位置S13側へのスライドを上
記前後規制位置S12で規制し、これ以上に後端位置S13
側へスライドするのを阻止する(図6において符号1E
で示す位置)ようにしたものである。 【0033】このようなスライド規制によれば、上記シ
ート1は符号1Cで示す位置(即ち、タイヤハウス54
と干渉する位置)に位置設定できないだけで、それ以外
の位置には全て位置設定でき、この結果、上記シート1
の上記タイヤハウス54との干渉を回避しつつ、上記前
後スライド機構4と左右スライド機構8のスライド量を
拡大した効果(即ち、着座状態における使用上の快適性
とか快適性の向上)を最大限享受できるものである。 【0034】続いて、上述の如き基本思想に基づくスラ
イド規制を具現化するための上記スライド規制機構15
の具体的構成等を説明する。 【0035】上記スライド規制機構15は、図1及び図
2に示すように、上記前後スライド機構4側に前後作動
部材16と第1制御部材25を、上記左右スライド機構
8側に左右作動部材17と第2制御部材26を、それぞ
れ設けるとともに、上記前後作動部材16と左右作動部
材17とをケーブル30によって連動可能に連結して構
成される。 【0036】(イ) 前後作動部材16 上記前後作動部材16は、図1及び図3〜図5に示すよ
うに、略L形の板部材で構成され、その一端には次述の
第1制御部材25に掛止可能な掛止部16aが設けられ
ている。そして、この左右作動部材17は、上記掛止部
16aをシート後方側で且つ上方に向けた状態で、上記
前後スライド機構4のロアレール5に固定されたブラケ
ット19に対して枢支ピン18によって枢支されてい
る。また、この前後作動部材16は、図示しないリター
ンスプリングによって矢印e方向(上記掛止部16aが
上動する方向)へ回動するように常時付勢されるととも
に、その他端側にはケーブル30のケーブルインナー3
1の一端がシート後方側から連結されている。尚、上記
ケーブル30のケーブルアウター32の一端は、ブラケ
ット19に固定されている。 【0037】(ロ) 第1制御部材25 上記第1制御部材25は、所定長さの直板材で構成さ
れ、上記前後スライド機構4のアッパーレール6側に該
アッパーレール6の軸方向(即ち、上記前後スライド機
構4のスライド方向)に向けて取り付けられている。そ
して、この第1制御部材25のシート後方寄りの端部は
掛止端25aとされ、またその下面(上記前後作動部材
16寄りの面)は係合面25bとされている。 【0038】上記第1制御部材25の上記前後作動部材
16との相対的な位置関係は以下のように設定されてい
る。 【0039】即ち、上下方向においては、例えば図3に
示すように、上記第1制御部材25は上記前後作動部材
16に近接してその上方側に位置している。 【0040】また、スライド方向(前後方向)において
は、上記第1制御部材25は、図1に示すように、上記
シート1が前端位置S11に位置しているときには上記前
後作動部材16よりもシート前方側に所定間隔をもって
離間し(符号「P11」で示す位置)、上記シート1が前
後規制位置S12に位置しているときには上記前後作動部
材16の直上に位置し(符号「P12」で示す位置)且つ
図4に示すようにその掛止端25aが上記前後作動部材
16の掛止部16aと掛止可能とされ、上記シート1が
後端位置S13に位置しているときには上記前後作動部材
16よりもシート後方側に所定間隔をもって離間する
(符号「P13」で示す位置)、ような位置に設定されて
いる。 【0041】(ハ) 第2制御部材26 上記第2制御部材26は、図3に示すように、略L形断
面をもつ直板材で構成され、上記左右スライド機構8の
ロアレール9側に該ロアレール9の軸方向(即ち、上記
左右スライド機構8のスライド方向)に向けて取り付け
られている。そして、この第2制御部材26のシート前
方寄りの端部は掛止端26aとされ、またその上面は係
合面26bとされている。 【0042】(ニ) 左右作動部材17 上記左右作動部材17は、図2及び図3〜図5に示すよ
うに、略短冊形の板部材で構成され、上記左右スライド
機構8のアッパーレール10に固定されたブラケット2
1に対して枢支ピン20によって枢支され、矢印g−h
方向に回動自在とされている。さらに、この左右作動部
材17には、上記ケーブル30のケーブルインナー31
の他端がシート後方側から連結されている。また、上記
ケーブル30のケーブルアウター32の他端は、上記ブ
ラケット21に固定されている。 【0043】上記左右作動部材17の上記第2制御部材
26との相対的な位置関係は以下のように設定されてい
る。 【0044】即ち、上下方向においては、例えば図3に
示すように、上記左右作動部材17は上記第2制御部材
26に係合可能なる如く該第2制御部材26に近接して
いる。 【0045】また、スライド方向(前後方向)において
は、図2に示すように、上記左右作動部材17は、上記
シート1が内側位置S21に位置しているときには上記第
2制御部材26よりも車幅方向内側においてこれと所定
間隔をもって離間し(符号「P21」で示す位置)、上記
シート1が左右規制位置S22に位置しているときには上
記第2制御部材26の上記掛止端26aに対応するよう
に位置し(符号「P12」で示す位置)D、上記シート1
が外側位置S23に位置しているときには上記第2制御部
材26に摺接するようにその上方に位置する(符号「P
23」で示す位置)、ように設定されている。 【0046】(ホ) 前後作動部材16と左右作動部材
17の相対関係 上記ケーブル30を介して連結された上記前後作動部材
16と左右作動部材17の相対関係は次の通りである。 【0047】即ち、図3に示すように、上記左右作動部
材17が垂下して上記第2制御部材26の掛止端26a
と係合可能な姿勢(以下、この時の左右作動部材17の
姿勢を「垂下姿勢」という)にあるときには、上記前後
作動部材16はその掛止部16aが上記枢支ピン18よ
りも下方へ位置するように傾動した姿勢(以下において
は、このときの前後作動部材16の姿勢を「非係合姿
勢」という)とされ、図4に示すように、上記左右作動
部材17がシート前方側へ傾動した状態で上記第2制御
部材26の係合面26b上に摺接している姿勢(以下、
この時の左右作動部材17の姿勢を「摺接姿勢」とい
う)にあるときには、上記前後作動部材16はその掛止
部16aが上動してこれが上記第1制御部材25の掛止
端25aに掛止可能な姿勢(以下、このときの前後作動
部材16の姿勢を「掛止姿勢」という)にあり、図5に
示すように、上記左右作動部材17が垂下姿勢において
上記第2制御部材26の掛止端26aと係合し、所定量
だけ垂下姿勢から矢印h方向へ回動した姿勢(以下、こ
の時の左右作動部材17の姿勢を「係合姿勢」という)
にあるときには、上記前後作動部材16はその掛止部1
6aが上記第1制御部材25の係合面25bに当接しそ
れ以上に矢印e方向へ回動するのが規制された姿勢(以
下においては、このときの前後作動部材16の姿勢を
「回動規制姿勢」という)にある、ように適宜設定され
ている。 【0048】(ヘ) スライド規制機構15の作動説明 続いて、上記スライド規制機構15の作動を、上記シー
ト1のスライド操作に対応させつつ説明する。 【0049】(ヘー1) 第1のスライド形態 第1のスライド形態は、シート1が、左右方向において
は内側位置S21と左右規制位置S22の範囲内で、前後方
向においては前端位置S11と前後規制位置S12の範囲内
で、スライドされる場合である。 【0050】この場合には、図3に示すように、上記左
右作動部材17は上記第2制御部材26に対して非係合
で垂下姿勢に設定され、従って上記前後作動部材16は
非係合姿勢に設定されている。このため、この状態では
上記前後作動部材16及び左右作動部材17による規制
作用を受けることなく上記シート1は左右方向において
は内側位置S21と左右規制位置S22の範囲内で、また前
後方向においては前端位置S11と前後規制位置S12の範
囲内で、それぞれ自由にスライドすることができる。 【0051】(ヘー2) 第2のスライド形態 第2のスライド形態は、シート1が、前後方向において
前端位置S11から前後規制位置S12の範囲内にある状態
で、左右方向においては外側位置S23までスライドさせ
る場合である。 【0052】この場合には、図4に示すように、上記シ
ート1が左右規制位置S22を越えて外側位置S23までス
ライドしていることで、上記左右作動部材17は摺接姿
勢にあり、上記第2制御部材26の係合面26bに当接
している。この左右作動部材17の作動に連動して、上
記前後作動部材16は上記ケーブル30によって矢印e
方向へ回動されて掛止姿勢に設定されている。従って、
上記シート1が後退動して前端位置S11から前後規制位
置S12に達すると、上記第1制御部材25の掛止端25
aに上記前後作動部材16の掛止部16aが掛止され、
該前後作動部材16と第1制御部材25の相対移動、即
ち、上記シート1の後端位置S13側へのスライドが規制
される。 【0053】この結果、上記シート1が上記タイヤハウ
ス54と干渉するのが確実に回避されるものである。 【0054】(ヘー3) 第3のスライド形態 第3のスライド形態は、シート1が、前後方向において
前後規制位置S12から後端位置S13の範囲内にある状態
で、左右方向においてはこれを外側位置S23までスライ
ドさせる場合である。 【0055】この場合には、図5に示すように、上記前
後作動部材16が上記第1制御部材25に対応して回動
規制姿勢にあり、該第1制御部材25によって矢印e方
向への回動が規制されている。従って、上記シート1を
左右規制位置S22からさらに外側位置S23側へスライド
させようとしても、上記左右作動部材17が係合姿勢に
あり、且つその矢印h方向への回動が上記前後作動部材
16側の回動規制に連動して規制されているので、該左
右作動部材17が上記第2制御部材26の掛止端26a
に掛止され、上記シート1の外側位置S23側へのスライ
ドが規制される。 この結果、上記シート1が上記タイ
ヤハウス54と干渉するのが確実に回避されるものであ
る。 【0056】以上のように、この実施形態の車両用シー
ト装置においては、上記スライド規制機構15によって
上記前後スライド機構4と左右スライド機構8の作動が
相互に関連づけられ、上記シート1が上記タイヤハウス
54に干渉するという事態の発生が確実に防止され、そ
の使用上の信頼性が確保されるものである。さらに、上
記スライド規制機構15によるスライド規制は、上記シ
ート1が上記タイヤハウス54と干渉する惧れのあるよ
うなスライド範囲においてのみ有効となり、それ以外の
場合には上記前後スライド機構4及び上記左右スライド
機構8の全スライド範囲でのスライドが許容されること
から、シートアレンジの自由度が高く、それだけ着座状
態における利便性及び快適性の向上が図れるものであ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本願発明に係る車両用シート装置の要部側面図
である。 【図2】図1のII−II矢視図である。 【図3】スライド規制機構の第1の作動形態の説明図で
ある。 【図4】スライド規制機構の第2の作動形態の説明図で
ある。 【図5】スライド規制機構の第3の作動形態の説明図で
ある。 【図6】本願発明に係る車両用シート装置のスライド形
態の説明図である。 【図7】従来の車両用シート装置のスライド形態の説明
図である。 【図8】従来の車両用シート装置のスライド形態の説明
図である。 【符号の説明】 1はシート、2はシートクッション、3はシートバッ
ク、4は前後スライド機構、5はロアレール、6はアッ
パーレール、7はタンブルユニット、8は左右スライド
機構、9はロアレール、10はアッパーレール、11は
ガイドバー、12は回転ロック機構、15はスライド規
制機構、16は前後作動部材、17は左右作動部材、1
8は枢支ピン、19はブラケット、20は枢支ピン、2
1はブラケット、25は第1制御部材、26は第2制御
部材、30はケーブル、31はケーブルインナー、32
はケーブルアウター、34は車体フロア、35は回動支
点軸、36はアンカー、50は車両、51は車室スペー
ス、52は荷室スペース、53は後輪、54はタイヤハ
ウス、55はタイヤハウス前壁、56はタイヤハウス側
壁である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 シート(1)を前後スライド機構(4)
    によって前端位置(S11)と後端位置(S13)の間で前
    後方向にスライド自在とするとともに、左右スライド機
    構(8)によって内側位置(S21)と外側位置(S23
    の間で左右方向にスライド自在としてなる車両用シート
    装置であって、 前後スライド方向における上記前端位置(S11)と上記
    後端位置(S13)との間に前後規制位置(S12)を、左
    右スライド方向における上記内側位置(S21)と上記外
    側位置(S23)との間に左右規制位置(S22)をそれぞ
    れ設定するとともに、 上記シート(1)が前後方向において上記前後規制位置
    (S12)と上記後端位置(S13)のスライド範囲内に位
    置しているときには該シート(1)の上記内側位置(S
    21)から上記外側位置(S23)側へのスライドを上記左
    右規制位置(S 22)で規制する一方、上記シート(1)
    が左右方向において上記左右規制位置(S22)と上記外
    側位置(S23)のスライド範囲内に位置しているときに
    は該シート(1)の上記前端位置(S11)から上記後端
    位置(S13)側へのスライドを上記前後規制位置
    (S12)で規制するスライド規制機構(15)を備えた
    ことを特徴とする車両用シート装置。
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