WO2007148756A1 - スクリーン装置 - Google Patents

Abstract

　スクリーンがスクリーン取付枠部から取外自在とされ、スクリーンを長さ方向に複数箇所で貫通するスクリーン張力部材のスクリーンから引き出された一端に第１のコネクタが配設され、スライドガイド枠部の自由端付近に一端が連結され、スクリーン取付側に引き出されたジャンプ部材の他端に第２のコネクタが配設され、第１のコネクタと第２のコネクタとは着脱自在であり、スライドガイド枠部がスクリーン取付枠部内から引き出された状態において、スクリーンの交換が可能となっている。

Description

明 細 書

スクリーン装置

技術分野

[0001] 本発明は、汚れたり破れたりなどした際のスクリーンの交換が可能なスクリーン装置 に関する。

背景技術

[0002] カーテン、ブラインドなどの遮光および調光手段や網戸、間仕切りなどとして使用す る際の設置の制約を解消し、また、優れた操作性とスクリーンの形状安定性を実現す る装置として、本出願人は、図 7および図 8に示したようなスクリーン装置を提供してい る（特許文献 1)。

[0003] このスクリーン装置は、対向配置された、少なくとも一方力 Sスライド移動可能な一対 のスクリーン取付枠部 1を備え、両スクリーン取付枠部 1にスクリーン 2が、両スクリーン 取付枠部 1間に収縮および展開自在とされて取り付けられている。スクリーン 2は、布 、ネット、シートなどから形成され、スクリーン取付枠部 1の少なくとも一方のスライド移 動にともなって収縮および展開する。スクリーン 2には、プリーツが複数付けられたも のが好ましく適用される。

[0004] また、スクリーン装置は、スクリーン取付枠部 1への取付側でないスクリーン 2の端部 の少なくとも一方の近くに、スクリーン取付枠部 1のスライド移動をガイドするスライドガ イド枠部 3を備えている。スライドガイド枠部 3は、剛性ユニット 4が連設されて形成さ れている。剛性ユニット 4は、図 9に示したように、対向配置された一対の側壁部 5と両 側壁部 5を相互に繋ぐ架橋部 6とを有している。剛性ユニット 4は、たとえば、側壁部 5 の一端部側に外側に突出する突起 7を、また、突起 7に係合可能な貫通穴 8を他端 部側に備えることができ、隣接する剛性ユニット 4間において突起 7を貫通穴 8に側壁 部 5の裏面側より嵌め込むことにより剛性ユニット 4は連設可能となる。たとえばこのよ うな剛性ユニット 4から形成されるスライドガイド枠部 3は、剛性ユニット 4が隣接間で 回動自在となるため、スライドガイド枠部 3は屈曲性を有する。また、スライドガイド枠 部 3は、図 8に示したように、少なくとも一端が自由端 3aとなっており、スクリーン取付 枠部 1内への収納および引出しが可能になってレ、る。

[0005] その一方で、スライドガイド枠部 3は、スクリーン取付枠部 1のスライド移動にともなつ てスクリーン取付枠部 1内から引き出された時には、引き出された部分は直線性を保 持するようになっている。この直線性の保持のために、たとえば、剛性ユニット 4には、 架橋部 6の一端縁部に表面を切り欠いて段差 9を、他端縁部には裏面を切り欠き、段 差 10を設けることができる。スライドガイド枠部 3の直線性の保持は、隣接する剛性ュ ニット 4間において段差 10が段差 9の上に重なり合う時に剛性ユニット 4の回動が制 止されることにより実現される。また、剛性ユニット 4には、側壁部 5に、小突起 11を外 側に向けて突設し、小突起 11を受け入れ可能とした略三日月状の長穴 12を形成す ることもできる。この場合には、 P 接する剛性ユニット 4間において小突起 11を長穴 1 2に差し込み、長穴 12の一端に小突起 11が接触する時に剛性ユニット 4の回動が制 止され、スライドガイド枠部 3の直線性が保持される。

[0006] このようなスクリーン装置では、スクリーン取付枠部 1のスライド移動をガイドするスラ イドガイド枠部 3が、スクリーン取付枠部 1のスライド移動にともなつてスクリーン取付枠 部 1内から引き出され、また、収納されるため、スライドガイド枠部 3は常に定位置にあ る固定枠ではない。これが、カーテン、ブラインド等の遮光および調光手段や網戸、 間仕切りなどとして使用する際の設置の制約を解消する。また、スライドガイド枠部 3 は、剛性ユニット 4から形成されるため、剛性と屈曲性をバランスよく合わせ持っており 、優れた操作性とスクリーン 2の形状安定性を実現する。

[0007] さらに、スクリーン装置では、図 10に示したように、一対のスライドガイド枠部 3の自 由端 3aが、スクリーン取付枠部 1内に設けられた 8の字状のループを形成するスライ ドガイド枠部張力部材 13により相互に連結され、スライドガイド枠部張力部材 13の折 返点 14がスクリーン 2の取付側と反対側に配置されている。スライドガイド枠部張力 部材 13には、たとえば紐、ワイヤーなどが使用される。

[0008] このようなスライドガイド枠部張力部材 13および折返点 14によって、一対のスライド ガイド枠部 3の移動量がほぼ等しくなり、スクリーン取付枠部 1のスムーズな平行移動 が確実に実現される。

[0009] なお、図 10に示したスクリーン装置は、スライドガイド枠部 3の自由端 3aと反対側は 固定端 3bとされ、スクリーン取付枠部 1に固定されている力 スライドガイド枠部 3は 両端を自由端 3aとすることができ、その場合には、一対のスクリーン取付枠部 1の両 方の内部に 8の字状ループを形成するスライドガイド枠部張力部材 13を設け、スライ ドガイド枠部 3の自由端 3aに連結して折返点 14をスクリーン 2の取付側と反対側に配 置する。

特許文献 1 :特許第 3323461号

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0010] 以上のスクリーン装置では、図 11に示したように、スクリーン 2を支持して自立性を 確保し、また、スクリーン 2の面強度を高めるなどの目的で、紐、ワイヤーなどのスクリ ーン張力部材 15を、スクリーン 2を長さ方向に複数箇所で貫通させて一対のスクリー ン取付枠部 1間に複数本張設することがある。この場合、各スクリーン張力部材 15は 、スクリーン 2のスクリーン取付枠部 1への取付部において折り曲げ、さらに、スクリー ン取付枠部 1のスクリーン 2の取付側に設けた折返部 16において折り返して、所定の 張力が発生するようにしている。各スクリーン張力部材 15の一端は、スライドガイド枠 部 3の自由端 3a付近に固定されている。

[0011] このようなスクリーン張力部材 15が配設されたスクリーン装置には、次のような不都 合が見出された。

[0012] 使用によりスクリーン 2には汚れが生ずる。汚れは水や洗剤液を用いて拭き掃除す ることによりある程度まで落とすことができるが、拭き掃除によっても落とすことのでき ない汚れや破れなどが生じた場合には、スクリーン 2の交換が必要となる。し力 なが ら、スクリーン 2を取り外す際には、スクリーン張力部材 15の一端がスライドガイド枠部 3の自由端 3a付近に固定されているため、スライドガイド枠部 3を一度スクリーン取付 枠部 1から完全に引き出さなければならない。また、新品のスクリーン 2を取り付ける 際には、スクリーン張力部材 15をスクリーン取付枠部 1内において折返部 16に掛け 回し、スライドガイド枠部 3の自由端 3a付近に固定するという配線作業を行わなけれ ばならない。このようなスライドガイド枠部 3の引出しとスクリーン張力部材 15の配線と は、スクリーン装置の設置箇所において行えるものではないので、スクリーン装置全 体を取り外し、組立工場に運び込んでスクリーン 2の交換を行うしかなかった。このよう に、スクリーン 2の交換は手間の力かるものとなっていた。

[0013] 本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、スクリーンの交換が容 易で、スクリーン装置を取り外すことなく設置箇所においてスクリーンの交換が可能な スクリーン装置を提供することを課題としてレ、る。

課題を解決するための手段

[0014] 本発明のスクリーン装置は、上記の課題を解決するために、以下のことを特徴として いる。

[0015] 第 1に、対向配置された、少なくとも一方力 Sスライド移動可能な一対のスクリーン取 付枠部に、スクリーンが、両スクリーン取付枠部間に収縮および展開自在として取り 付けられ、スクリーン取付枠部への取付側でないスクリーンの両端部付近にスライド ガイド枠部が一対配設され、スライドガイド枠部は、対向配置された一対の側壁部とこ れを相互に繋ぐ架橋部とを有する剛性ユニットが隣接間で回動自在に連設されて形 成され、スライドガイド枠部は、屈曲性を有し、少なくとも一端が自由端とされてスクリ 一ン取付枠部内に収納および引出可能とされる一方、スクリーン取付枠部のスライド 移動にともなってスクリーン取付枠部内から引き出された時に、スライドガイド枠部の 引き出された部分は直線性を保持し、かつ一対のスライドガイド枠部の自由端が、ス タリーン取付枠部内に設けられた 8の字状のループを形成するスライドガイド枠部張 カ部材により相互に連結され、スライドガイド枠部張力部材の折返点がスクリーン取 付側と反対側に配置されているスクリーン装置において、スクリーン力スクリーン取付 枠部から取外自在とされ、スクリーンを長さ方向に複数箇所で貫通するスクリーン張 力部材のスクリーンから引き出された一端に第 1のコネクタが配設され、スライドガイド 枠部の自由端付近に一端が連結され、スクリーン取付側に引き出されたジャンプ部 材の他端に第 2のコネクタが配設され、第 1のコネクタと第 2のコネクタとは着脱自在 であり、スライドガイド枠部がスクリーン取付枠部内から引き出された状態において、 スクリーンの交換が可能となっている。

[0016] 第 2に、上記において、スクリーンのスクリーン取付枠部への取付部に第 1の折返部 が設けられ、スクリーン張力部材が第 1の折返部に掛け回され、方向転換し、スクリー ン取付枠部のスクリーン取付側に第 2の折返部が設けられ、ジャンプ部材が第 2の折 返部に掛け回され、方向転換し、結合した第 1および第 2のコネクタが第 1および第 2 の折返部間で移動可能となっている。

[0017] 第 3に、上記において、第 1の折返部が一箇所に設けられ、複数本のスクリーン張 力部材のすべてが第 1の折返部に向かって折り曲げられ、第 1の折返部に掛け回さ れている。

[0018] 第 4に、上記において、第 1の折返部は、取付高さを調節自在とされてスクリーンの スクリーン取付枠部への取付部に固定され、スクリーンと一体となっている。

発明の効果

[0019] 上記第 1の発明によれば、スクリーンはスクリーン取付枠部に取外自在に取り付けら れ、スクリーン張力部材の一端に配設された第 1コネクタと、スライドガイド枠部の自由 端付近に一端が連結され、スクリーン取付側に引き出されたジャンプ部材の他端に 配設された第 2のコネクタとが着脱自在であるため、スライドガイド枠部をスクリーン取 付枠部からある程度引き出した状態においてスクリーンの交換が可能となる。スクリー ンをスクリーン取付枠部から取り外し、第 1コネクタと第 2コネクタの結合を解除すれば 、スクリーンを取り外すことができる。新品のスクリーンを取り付ける際には、第 1コネク タと第 2コネクタとを結合させ、スクリーンをスクリーン取付枠部に取り付けるだけでよ レ、。スクリーンの交換は容易であり、スクリーン装置を取り外すことなく設置箇所にお いてスクリーンの交換が可能である。スクリーン装置のユーザーがスクリーンの交換を 行うこともできる。

[0020] 上記第 2の発明によれば、上記の発明の効果に加え、スクリーンのスクリーン取付 枠部への取付部に第 1の折返部が設けられ、スクリーン張力部材が第 1の折返部に 掛け回され、方向転換し、スクリーン取付枠部のスクリーン取付側に第 2の折返部が 設けられ、ジャンプ部材が第 2の折返部に掛け回され、方向転換しているので、スクリ 一ンの取付けに際して複雑な配線が不要であり、交換作業はさらに容易となる。しか も、結合した第 1および第 2のコネクタが第 1および第 2の折返部間で移動可能となつ ているため、第 1、第 2のコネクタをそれぞれ第 1、第 2の折返部に通過させる必要が なぐスクリーン張力部材およびジャンプ部材がスクリーンの収縮および展開にともな つてスムーズに移動する。

[0021] 上記第 3の発明によれば、上記の発明の効果に加え、第 1の折返部が一箇所に設 けられ、複数本のスクリーン張力部材のすべてが第 1折返部に向かって折り曲げられ 、第 1の折返部に掛け回されているので、スクリーン張力部材の張設に関与しない部 分のスクリーンを容易に切断することが可能となり、メンテナンス用として用意するスク リーンのサイズを減らすことができる。

[0022] 上記第 4の発明によれば、上記の発明の効果に加え、第 1の折返部が取付高さを 調節自在とされてスクリーンのスクリーン取付枠部への取付部に固定され、スクリーン と一体となっているので、スクリーンと同時に第 1の折返部の交換が可能となる。第 1 の折返部がスクリーン下端部に配設される場合、砂泥などの影響で特に痛みやすい が、この場合に有効となる。

図面の簡単な説明

[0023] [図 1]図 1は、本発明のスクリーン装置の一実施形態を示した分解斜視図である。

[図 2]図 2は、図 1に示した実施形態におけるスクリーン取付枠部とスクリーン取付枠 部へのスクリーンの取付部とを示した要部断面図である。

[図 3]図 3は、図 1に示した第 1の折返部を拡大して示した斜視図である。

[図 4]図 4は、図 1に示した実施形態におけるスクリーン取付枠部とスクリーン取付枠 部へのスクリーンの取付部とを示した概略構成図である。

[図 5]図 5は、図 1に示した第 1のコネクタおよび第 2のコネクタを拡大して示した斜視 図である。

[図 6]図 6は、く a > < b > < c >は、それぞれ、本発明のスクリーン装置の別の実施 形態を概略的に示した要部断面図である。

[図 7]図 7は、本出願人が提供しているスクリーン装置を示した側面図である。

[図 8]図 8は、図 7に示したスクリーン装置の要部断面図である。

[図 9]図 9は、く a > < b > < c > < d >は、それぞれ、図 7および図 8に示したスクリー ン装置のスライドガイド枠部を形成する剛性ユニットを例示した正面図、側面図、底 面図、および A— A断面図である。

[図 10]図 10は、本出願人が提供しているスクリーン装置の要部を概略的に示した断 面図である。

[図 11]図 11は、図 10に示したスクリーン装置においてスクリーン張力部材が張設さ れる場合について示した要部断面図である。

符号の説明

[0024] 1 スクリーン取付枠部

2 スクリーン

2a 取付部

3 スライドガイド枠咅

3a 自由端

4 剛性ユニット

5 側壁部

6 架橋部

13 スライドガイド枠部張力部材

14 折返点

15 スクリーン張力部材

24 第 1の折返部

31 第 1のコネクタ

32 ジャンプ部材

33 第 2の折返部

34 第 2のコネクタ

発明を実施するための最良の形態

[0025] 図 1および図 2に示したスクリーン装置において、図 11に示したスクリーン装置と共 通する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。

[0026] スクリーン 2は、複数のプリーツが付けられ、アコーディオン状に収縮および展開自 在とされた布、ネット、シートなどから形成されたものである。スクリーン 2には、上下お よび中央においてスクリーン 2を長さ方向に貫通する 3本のスクリーン張力部材 15が 配設されている。スクリーン張力部材 15には、たとえば紐、ワイヤーなどの張力が発 生し、スクリーン 2を支持して自立性を確保し、面強度を高めることのできる適宜なも のを採用することができる。本数は、スクリーン 2の高さに応じて適宜に設定することが でき、 2本以上の複数とすることができる。

[0027] また、スクリーン 2は、スクリーン取付枠部 1に取外自在となっている。スクリーン 2の 左右両端部の取付部 2aの外側に、たとえば樹脂製などとすることができる取付板 17 力 Sスクリーン 2に接着、貼着などにより固定されている。取付板 17の高さ方向の一端 部には、図 2に示したように、断面略コ字型形状を有する係合部 18が形成されている 。係合部 18において対向する一方の係合片部 18aには、外側から内側に向かって 斜めに突出する爪 19が形成されている。また、取付板 17には、爪 19の裏面から表 面さらに係合部 18の内部に沿って係合部 18の外まで延びる取外片 20が設けられて いる。取外片 20は、係合部 18と重なり合う部分において取付板 17に接着、貼着など により固定されている。

[0028] スクリーン 2をスクリーン取付枠部 1に取り付ける際には、スクリーン取付枠部 1の対 向する一方の壁部の内壁面から内側に突設された対向するニ条の係止片 21間に、 取付板 17の平板状の一端部において取付部 2aを差し込み、次いで取付板 17を橈 ませ、爪 19を、スクリーン取付枠部 1の他方の壁部の内面から内側に突設された一 条の係合片 22を乗り越えさせ、係合部 18の内部に係合片 22を係合させる。スクリー ン 2をスクリーン取付枠部 1から取り外す際には、取外片 18をスクリーン 2の長さ方向 に引っ張ることにより、係合部 18周辺が橈み、爪 19が係合片 22を乗り越え、係合部 18と係合片 22との係合が解除される。この後、係止片 21に係止されていた取付板 1 7の平板状の一端部側の取付部 2aを引き抜く。

[0029] このように、スクリーン 2は、スクリーン取付枠部 1に取付けおよび取外しが自在であ り、取付けおよび取外しは容易である。

[0030] スクリーン張力部材 15がスクリーン 2の取付部 2aにおいて貫通する部分には、図 2 に示したように、円筒状のガイドピース 23が、取付板 17および取付板 17に固定され たスクリーン 2の端部の表裏を貫通させて取り付けられている。スクリーン張力部材 15 は、ガイドピース 23において 3本とも図 1に示したように下側に折り曲げられ、スクリー ン 2から引き出されている。ガイドピース 23は、スクリーン張力部材 15との摩擦ができ る限り低減されるように、内面および内縁が滑らかな面に仕上げられている。ガイドピ ース 23も樹脂製とすることができる。

[0031] スクリーン 2から引き出された 3本のスクリーン張力部材 15は、取付部 2aの下端部 に設けられた第 1の折返部 24に掛け回され、下から上へと方向転換している。

[0032] 図 3に示したように、第 1の折返部 24は固定片 25を備えている。固定片 25の左右 両側からは、上端から中央にかけて対向する一対の支持片 26が延設されている。支 持片 26より下側の固定片 25にはねじ孔 27が形成されている。両支持片 26間には口 一ラー 28が軸支され、ローラー 28は回転自在とされている。ローラー 28と固定片 25 との間にはスクリーン張力部材 15を揷通することのできる間隔があけられている。

[0033] このような第 1の折返部 24は、図 1に示したように、スクリーン 2の取付部 2aに固定さ れた取付板 17に固定片 25を当接させ、支持片 26が外側に向力 ように配置され、 取付板 17の裏側からねじ孔 27に向けてねじ 29を螺着させて固定されている。取付 部 2aには、下端部に長穴 30がスクリーン 2の高さ方向に形成されており、第 1の折返 部 24の取付高さが調節自在とされている。ねじ止めによって第 1の折返部 24はスクリ ーン 2と一体となっている。

[0034] 3本のスクリーン張力部材 15は、第 1の折返部 24において、固定片 25とローラー 2 8との間に挿通され、ローラー 28の外周に掛け回され、下から上へと方向転換してい る。そして、図 1に示したように、 3本のスクリーン部材 15の先端は、一まとめにされ、 第 1のコネクタ 31が配設されている。

[0035] 一方、スクリーン取付枠部 1の内部には、図 4に示したように、 8の字状のループを 形成するスライドガイド枠部張力部材 13により相互に連結された一対のスライドガイド 枠部 3の内の上側のスライドガイド枠部 3の自由端 3a付近にジャンプ部材 32が連結 されている。一端がスライドガイド枠部 3の自由端 3a付近に連結され、他端はスクリー ン 2の取付側に引き出されている。ジャンプ部材 32は、たとえば紐、リボン、ワイヤー などの線材とすることができ、材質は特に制限されない。

[0036] また、スクリーン取付枠部 1の内部には、スクリーン 2の取付側の上部に第 2の折返 部 33が設けられ、ジャンプ部材 32は、第 2の折返部 33に掛け回され、上から下へ方 向転換し、先端に第 2のコネクタ 34が配設されている。第 2のコネクタ 34は第 1のコネ クタ 31と着脱自在となっている。したがって、スクリーン張力部材 15は、第 1のコネク タ 31と第 2のコネクタ 34との着脱によりスライドガイド枠部 3にジャンプ部材 32を介し て連結および解除が可能になっており、連結および解除は容易である。結合した第 1 のコネクタ 31および第 2のコネクタ 34は第 1の折返部 24と第 2の折返部 33との間に 位置し、両折返部 24、 33間での移動が自在となっている。

[0037] 図 5に示したように、第 1のコネクタ 31は、略円筒形状を有する係合体 35を備えて いる。嵌合体 35の上部中央部から内部中央部にかけて凹部 36が形成されている。 凹部 36の底面からは嵌合体 35を貫通する貫通孔 37が形成され、スクリーン張力部 材 15を貫通孔 37を通じて凹部 36に通し、玉結び 37を作り、スクリーン張力部材 15 の先端に第 1のコネクタ 31を配設している。

[0038] 第 2のコネクタ 34は、板状の本体 38を備えている。本体 38の上端部には、本体 38 の表裏を貫通する貫通孔 39が形成され、貫通孔 39にジャンプ部材 32が裏側より表 側に向かって通され、玉結び 40によってジャンプ部材 32の先端に第 2のコネクタ 34 が配設されている。本体 39の下端部には、第 1のコネクタ 31の係合体 35の外径と略 同一またはやや小さめの内径を有する円形状の嵌合孔 41が形成され、嵌合孔 41の 下端から本体 38の下端まで切欠 42が形成されている。

[0039] これらの第 1のコネクタ 31および第 2のコネクタ 34は、ともにたとえば樹脂製とするこ とができる。第 1のコネクタ 31と第 2のコネクタ 34を結合させる際には、嵌合体 35を嵌 合孔 41に圧入する。切欠 42の間隔が広がり、それにつれて嵌合孔 41が外側に向か つて変形し、嵌合体 35が嵌合孔 41に嵌合する。第 1のコネクタ 31と第 2のコネクタ 34 はワンタッチ式に、し力もしつかりと結合する。結合を解除する際には、嵌合体 35を嵌 合孔 41から押し出す。容易に結合は解除される。

[0040] 以上のスクリーン装置では、スクリーン 2はスクリーン取付枠部 1に取外自在に取り 付けられ、スクリーン張力部材 15の一端に配設された第 1コネクタと 31、スライドガイ ド枠部 3の自由端 3a付近に一端が連結され、スクリーン 2の取付側に引き出されたジ ヤンプ部材 32の他端に配設された第 2のコネクタ 34とが着脱自在であるため、スライ ドガイド枠部 3をスクリーン取付枠部 1からある程度引き出した状態においてスクリーン 2の交換が可能となる。スクリーン 2をスクリーン取付枠部 1から取り外し、第 1コネクタ 31と第 2コネクタ 34の結合を解除すれば、スクリーン 2を取り外すことができる。新品 のスクリーン 2を取り付ける際には、第 1コネクタ 31と第 2コネクタ 34とを結合させ、スク リーン 2をスクリーン取付枠部 1に取り付けるだけでよい。スクリーン 2の交換は容易で あり、スクリーン装置を取り外すことなく設置箇所においてスクリーン 2の交換が可能 である。スクリーン装置のユーザーがスクリーン 2の交換を行うこともできる。

[0041] また、スクリーン 2のスクリーン取付枠部 1への取付部 2aに第 1の折返部 24が設けら れ、スクリーン張力部材 15が第 1の折返部 24に掛け回され、方向転換し、スクリーン 取付枠部 1のスクリーン 2の取付側に第 2の折返部 33が設けられ、ジャンプ部材 32が 第 2の折返部 33に掛け回され、方向転換しているので、スクリーン 2の取付けに際し て複雑な配線が不要であり、交換作業はさらに容易となる。し力も、結合した第 1のコ ネクタ 31および第 2のコネクタ 34が第 1の折返部 24と第 2の折返部 33との間で移動 可能となっているため、第 1のコネクタ 31、第 2のコネクタ 34をそれぞれ第 1の折返部 24、第 2の折返部 33に通過させる必要がなぐスクリーン張力部材 15およびジャンプ 部材 32がスクリーン 2の収縮および展開にともなってスムーズに移動する。

[0042] さらに、第 1の折返部 24が、スクリーン 2の取付部 2aの下端部の一箇所に設けられ 、 3本のスクリーン張力部材 15のすべてが第 1折返部 24に向かって折り曲げられ、第 1の折返部 24に掛け回されているので、スクリーン張力部材 15の張設に関与しない 部分のスクリーン 2を容易に切断することが可能となり、メンテナンス用として用意する スクリーン 2のサイズを減らすことができる。

[0043] さらにまた、第 1の折返部 24が取付高さを調節自在とされてスクリーン 2の取付部 2 aに固定され、スクリーン 2と一体となっているので、スクリーン 2と同時に第 1の折返部 24の交換が可能となる。第 1の折返部 24がスクリーン 2の下端部に配設されていると 、砂泥などの影響で特に痛みやすいが、第 1の折返部 24の交換も行える。

[0044] 図 6く a > < b > < c >に示したスクリーン装置において、図 4に示したスクリーン装 置と共通する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。

[0045] 図 6 < a >に示したスクリーン装置では、第 1の折返部 24がスクリーン 2の取付部 2a の上端部に設けられ、第 1の折返部 24のローラー 28の外周に掛けまわされるスクリ ーン張力部材 15が上から下へと方向転換し、また、スクリーン取付枠部 1の内部にお いて、下側のスライドガイド枠部 3の自由端 3a付近にジャンプ部材 32の一端が連結 され、スクリーン 2の取付側の下端部に第 2の折返部 33が設けられ、ジャンプ部材 32 が下から上へ方向転換している点において、図 4に示した実施形態と異なっている。 だ力 図 6 < a >に示したスクリーン装置も図 4に示したスクリーン装置と同様の効果を 奏する。

[0046] 図 6 < b >に示したスクリーン装置では、スクリーン張力部材 15を 3本まとめずに、そ れぞれの先端に第 1のコネクタ 31が設けられ、ジャンプ部材 32もスクリーン張力部材 15と同数の 3本設けられ、それぞれの先端に第 2のコネクタ 34が設けられ、第 1のコ ネクタ 31と第 2のコネクタ 34との着脱が個別に行われるようにしている。第 1のコネク タ 31と第 2のコネクタ 34との着脱に若干の手間力 Sかかる力 それ以外を除くと、図 6 < b >に示したスクリーン装置も図 4に示したスクリーン装置と同様な効果を奏する。

[0047] 図 6 < c >に示したスクリーン装置では、スクリーン 2の取付部 2aに第 1の折返部 24 が設けられず、スクリーン取付枠部 1の内部のスクリーン 2の取付側の上下に第 3の折 返部 43が設けられ、スクリーン 2を上部および中央部を貫通する 2本のスクリーン張 カ部材 15が上側の第 3の折返部 43に掛け回され、上から下へ方向転換し、 2本一ま とめにして先端に第 1のコネクタ 31が設けられている。スクリーン 2の下部を貫通する 1本のスクリーン張力部材 15は、下側の第 3の折返部 43に掛け回され、下から上へ 方向転換し、先端に第 1のコネクタ 31が設けられている。

[0048] また、スクリーン取付枠部 1の内部のスクリーン 2の取付側の上下に第 2の折返部 33 力 S設けられ、上側のスライドガイド枠部 3の自由端 3aに一端が連結されたジャンプ部 材 32が上側の第 2の折返部 33に掛け回され、上から下へ方向転換し、先端に第 2の コネクタ 34が配設されている。下側のスライドガイド枠部 3の自由端 3aに一端が連結 されたジャンプ部材 32は下側の第 2の折返部 33に掛け回され、下から上へ方向転 換し、先端に第 2のコネクタ 34が配設されている。

[0049] 図 6 < c >に示したスクリーン装置では、スクリーン 2の交換に際して、第 1のコネクタ 31と第 2のコネクタ 34の着脱を 2箇所で行うとともに、スクリーン張力部材 15を第 3の 折返部 43に掛け回し、配線したり、第 3の折返部 43から外したりするという作業が必 要となるが、スライドガイド枠部 3をスクリーン取付枠部 1からある程度引き出した状態 において、スクリーン 2の交換が可能となる。スクリーン装置を取り外すことなく設置箇 所においてスクリーン 2の交換が可能である。また、結合した第 1のコネクタ 31および 第 2のコネクタ 34が第 1の折返部 24と第 2の折返部 33との間で移動可能となってい るため、第 1のコネクタ 31、第 2のコネクタ 34をそれぞれ第 1の折返部 24、第 2の折返 部 33に通過させる必要がなぐスクリーン張力部材 15およびジャンプ部材 32がスクリ ーン 2の収縮および展開にともなってスムーズに移動する。

[0050] なお、以上の実施形態は、横引式のスクリーン装置である力 本発明のスクリーン 装置は縦引式のものであってもよぐその場合、横引式のスクリーン装置とまったく同 様に構成することができる。

産業上の利用可能性

[0051] 本発明によって、スクリーンの交換が容易で、スクリーン装置を取り外すことなく設置 箇所においてスクリーンの交換が可能なスクリーン装置が提供される。

Claims

請求の範囲

[1] 対向配置された、少なくとも一方力 sスライド移動可能な一対のスクリーン取付枠部に

、スクリーンが、両スクリーン取付枠部間に収縮および展開自在として取り付けられ、 スクリーン取付枠部への取付側でなレ、スクリーンの両端部付近にスライドガイド枠部 がー対配設され、スライドガイド枠部は、対向配置された一対の側壁部とこれを相互 に繋ぐ架橋部とを有する剛性ユニットが隣接間で回動自在に連設されて形成され、 スライドガイド枠部は、屈曲性を有し、少なくとも一端が自由端とされてスクリーン取付 枠部内に収納および引出可能とされる一方、スクリーン取付枠部のスライド移動にと もなつてスクリーン取付枠部内から引き出された時に、スライドガイド枠部の引き出さ れた部分は直線性を保持し、かつ一対のスライドガイド枠部の自由端力 スクリーン 取付枠部内に設けられた 8の字状のループを形成するスライドガイド枠部張力部材 により相互に連結され、スライドガイド枠部張力部材の折返点がスクリーン取付側と反 対側に配置されているスクリーン装置において、スクリーンがスクリーン取付枠部から 取外自在とされ、スクリーンを長さ方向に複数箇所で貫通するスクリーン張力部材の スクリーンから引き出された一端に第 1のコネクタが配設され、スライドガイド枠部の自 由端付近に一端が連結され、スクリーン取付側に引き出されたジャンプ部材の他端 に第 2のコネクタが配設され、第 1のコネクタと第 2のコネクタとは着脱自在であり、スラ イドガイド枠部がスクリーン取付枠部内から引き出された状態において、スクリーンの 交換が可能となっていることを特徴とするスクリーン装置。

[2] スクリーンのスクリーン取付枠部への取付部に第 1の折返部が設けられ、スクリーン 張力部材が第 1の折返部に掛け回され、方向転換し、スクリーン取付枠部のスクリー ン取付側に第 2の折返部が設けられ、ジャンプ部材が第 2の折返部に掛け回され、方 向転換し、結合した第 1および第 2のコネクタが第 1および第 2の折返部間で移動可 能となっていることを特徴とする請求項 1に記載のスクリーン装置。

[3] 第 1の折返部が一箇所に設けられ、複数本のスクリーン張力部材のすべてが第 1の 折返部に向かって折り曲げられ、第 1の折返部に掛け回されていることを特徴とする 請求項 2に記載のスクリーン装置。

[4] 第 1の折返部は、取付高さを調節自在とされてスクリーンのスクリーン取付枠部への 取付部に固定され、スクリーンと一体となっていることを特徴とする請求項 2または 3に 記載のスクリーン装置。