JP4641632B2 - ロールスクリーン - Google Patents

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JP4641632B2
JP4641632B2 JP2001031352A JP2001031352A JP4641632B2 JP 4641632 B2 JP4641632 B2 JP 4641632B2 JP 2001031352 A JP2001031352 A JP 2001031352A JP 2001031352 A JP2001031352 A JP 2001031352A JP 4641632 B2 JP4641632 B2 JP 4641632B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、ロールスクリーンに関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、スクリーンを引き出す及び巻き取る際のスクリーンの停止位置を従来に比べ細かく設定することのできるロールスクリーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ブラインド、パーティション、映写用スクリーンなどとしてロールスクリーンが用いられている。ロールスクリーンは、正逆回転可能なローラーパイプと、このローラーパイプに一端が固定されたスクリーンとを備え、スクリーンのローラーパイプからの引出しと巻取りとが可能とされている。スクリーンの引出し及び巻取り方式の一つとしてスプリングドライブ方式が知られており、このスプリングドライブ方式では、コイルスプリングを備えた駆動ユニットがローラーパイプに内蔵されている。
【0003】
その原理は、スクリーンの引出し時にローラーパイプを正回転させることによりコイルスプリングをねじり、これによりローラーパイプを逆回転させるトルクを発生させ、そのトルクを解放させることによりスクリーンを自動的にローラーパイプに巻き取らせるというものである。
【0004】
このようなスプリングドライブ方式のロールスクリーンでは、トルク解放にともないスクリーンが急激に巻き上げられるため、巻取り時のスクリーンの巻上げ速度を調節するブレーキユニットが各種提供されており、この出願の出願人もすでに提案し、提供している(特願平1-244394、特開平3-107089、特許第2708240号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これまでのスプリングドライブ方式のロールスクリーンについては、操作紐で操作するハンドドライブ方式や電動モータ方式と比べると、スクリーンを引き出す及び巻き取る際のスクリーンの停止位置を細かく設定することができないという不都合があった。
【0006】
スプリングドライブ方式のロールスクリーンでは、スクリーンを引き出した又は巻き上げたその状態に保持しておくには、駆動ユニットが発生するトルクに抗してローラーパイプの逆回転を停止させなければならない。そのためのメカニズムとしてクラッチ機構が各種提案され、提供されているが、いずれのものもスクリーンの停止位置の間隔は比較的大きく、ユーザーの要求を充足させているとは必ずしもいい難い。
【0007】
この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、スクリーンを引き出す及び巻き取る際のスクリーンの停止位置を従来に比べ細かく設定することのできるロールスクリーンを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、前述の課題を解決するものとして、左右一対のブラケット間に固定軸が配設され、この固定軸を中心として、スクリーンの一端が固定されたローラーパイプが正逆回転可能に配設され、ローラーパイプには、コイルスプリングを備えた駆動ユニットが内蔵され、この駆動ユニットでは、スクリーン引出し時のローラーパイプの正回転にともなってコイルスプリングがねじられることによりローラーパイプを逆回転させるトルクが発生し、このトルクが解放されることによりローラーパイプは逆回転してスクリーンを自動的に巻き取り、また、ローラーパイプには、スクリーン巻取り時のローラーパイプが逆回転する際にその逆回転に対して制動力を作用させるブレーキユニットが内蔵され、このブレーキユニットは、ローラーパイプとともに回転するブレーキユニット本体と、その内部に配設され、ローラーパイプが逆回転する際にのみ作動する増速回転機構と、この増速回転機構の回転出力側に一端において回動自在に支持され、増速回転機構の回転により生ずる遠心力により外方へ向かう遠心駒と、この遠心駒に接触可能とされ、遠心駒との接触により制動力を発生させるブレーキドラムとを備えたロールスクリーンにおいて、前記遠心駒には、ブレーキドラムと接触しない部位にクラッチ爪が立設され、このクラッチ爪のかみ込みが可能とされたラチェットを備えたクラッチ本体が、前記ブレーキユニットのブレーキユニット本体と連結されていることを特徴とするロールスクリーン(請求項1)を提供する。
【0009】
またこの出願の発明は、ブラケットは、ブラケット本体と、ローラーパイプの左端、右端のそれぞれから突出する軸部の差込みを可能とする軸受部が形成され、ブラケット本体に対し回動及び固定可能に配設された受け部とを備えていること(請求項2)、ブラケット本体には、複数の歯を同一円周上に有する開口が形成され、受け部は、キャップ状であり、一端にフランジを有するとともに、前記開口の歯間に嵌合可能な突起を側面部に有し、この突起が形成された受け部側面部及び突起に対応する部位の前記フランジが、ブラケット本体に形成された開口直径方向の弾性変形が可能とされており、受け部は、開口内に挿入され、フランジがブラケット本体の外側面上に配置されてブラケット本体に装着され、突起が開口の歯間に嵌合することによりブラケット本体に固定され、その嵌合解除により受け部は、ブラケット本体に対して回動可能となること(請求項3)をそれぞれ好ましい態様として提供する。
【0010】
以下、図面に沿ってこの出願の発明のロールスクリーンについてさらに詳しく説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1<a><b>は、各々、この出願の発明のロールスクリーンの一実施形態を示した断面図、側面図である。
【0012】
たとえばこの図1<a><b>に示したように、この出願の発明のロールスクリーンでは、左右一対のブラケット(1)(2)間に固定軸(3)が配設され、この固定軸(3)を中心として、スクリーン(4)の一端が固定されたローラーパイプ(5)が正逆回転可能に配設されている。ローラーパイプ(5)には、コイルスプリング(6)を備えた駆動ユニット(7)が内蔵されている。
【0013】
駆動ユニット(7)では、スクリーン(4)の引出し時にローラーパイプ(5)が正回転する際にコイルスプリング(6)がねじられ、これによりローラーパイプ(5)を逆回転させるトルクが発生する。このトルクが解放されると、ローラーパイプ(5)は逆回転してスクリーン(4)を自動的に巻き取る。
【0014】
具体的には、この図1<a><b>に示したロールスクリーンでは、固定軸(3)の左端部がブラケット(1)に支承され、この固定軸(3)上に、コイルスプリング(6)の左端が接続されるコイルスプリングホルダー(8)が正逆回転可能に配設されている。コイルスプリング(6)の右端が接続されるコイルスプリングホルダー(9)は固定軸(3)に固定され、ピロー(10)によりローラーパイプ(5)内で安定に支持されている。
【0015】
また、コイルスプリングホルダー(8)の外側にはその外周部に嵌合して連結される回転子(11)が配設されている。回転子(11)は、ローラーパイプ(5)の内周部に嵌合し、ローラーパイプ(5)と連結されている。この回転子(11)は、ローラーパイプ(5)の左端部に位置している。
【0016】
なお、ローラーパイプ(5)の右端部にも回転子(12)が、ローラーパイプ(5)の内周部に嵌合して配設されている。この回転子(12)は、固定軸(3)とは無関係であるが、回転子(11)と同軸上に設けられており、右端部の軸部においてブラケット(2)に正逆回転自在に支持されている。
【0017】
したがって、図1<a><b>に示したロールスクリーンでは、正逆回転可能なコイルスプリングホルダー(8)に連結された回転子(11)ともう一方の回転子(12)により、ブラケット(1)(2)に支持された状態においてそれら回転子(11)(12)に連結されたローラーパイプ(5)の正逆回転が可能とされる。スクリーン(4)を引き出す時にはローラーパイプ(5)は正回転し、ローラーパイプ(5)の逆回転によりスクリーン(4)は、ローラーパイプ(5)に巻き取られる。
【0018】
また、図1<a><b>に示したローラースクリーンでは、スクリーン(4)を引き出し、ローラーパイプ(5)を正回転させると、駆動ユニット(7)では、回転子(11)とともにコイルスプリングホルダー(8)が回転する一方、コイルスプリングホルダー(9)は、固定軸(3)に固定され、ピロー(10)に支持されており、回転しないため、ローラーパイプ(5)の正回転にともないコイルスプリング(6)はねじられる。その結果、駆動ユニット(7)には、ローラーパイプ(5)を逆回転させるトルクが発生する。したがって、このトルクを解放させると、引き出されたスクリーン(4)は、ローラーパイプ(5)の逆回転により自動的にローラーパイプ(5)に巻き取られる。
【0019】
また、この出願の発明のロールスクリーンでは、以上の駆動ユニット(7)とともに、スクリーン(4)の巻取り時にローラーパイプ(5)が逆回転する際にその逆回転に対して制動力を作用させるブレーキユニット(13)が、ローラーパイプ(5)に内蔵されている。
【0020】
このブレーキユニット(13)の一実施形態を示したのが図2、図3の断面図、分解斜視図である。
【0021】
たとえばこれら図2及び図3に示したように、ブレーキユニット(13)は、図1に示したローラーパイプ(5)とともに回転するブレーキユニット本体(14)と、その内部に配設され、ローラーパイプ(5)が逆回転する際にのみ作動する増速回転機構(15)と、この増速回転機構(15)の回転出力側に一端において回動自在に支持され、増速回転機構(15)の回転により生ずる遠心力により外方へ向かう遠心駒(16)と、この遠心駒(16)に接触可能とされ、遠心駒(16)との接触により制動力を発生させるブレーキドラム(17)とを備えている。このブレーキユニット(13)は、この出願前にこの出願の出願人により提案され、提供されたロールスクリーンの制動装置(特願平1-244394、特開平3-107089、特許第2708240号)を踏襲している。その概略は以下の通りである。
【0022】
すなわち、ステーター(18)の中心に配設されたシャフト(19)にリテーナー(20)が回転可能に配設され、このリテーナー(20)に平行ピン(21)が複数本立設され、これに遊星ギア(22)が回転可能に配設されている。この実施形態では、リテーナー(20)に3つの遊星ギア(22)が配設されているが、その数については特に制限はない。
【0023】
これら複数の遊星ギア(22)と歯合する太陽ギア(23)が、シャフト(19)に回転可能に配設されている。また、ブレーキユニット本体(14)の内周面には遊星ギア(22)と歯合する内周面ギア(24)が配設されている。ブレーキユニット本体(14)は、前述の通り、図1に示したローラーパイプ(5)とともに回転するため、ブレーキユニット本体(14)の回転により遊星ギア(22)を介して回転する太陽ギア(23)の回転は、ローラーパイプ(5)の回転よりも増速される。つまり、太陽ギア(23)の回転数はローラーパイプ(5)の回転数よりも高くなる。
【0024】
なお、ブレーキユニット本体(14)は、図1に示した回転子(11)(12)と同様に、たとえば外方に突出する嵌合部(14a)においてローラーパイプ(5)の内周部に嵌合させることができ、ローラーパイプ(5)と一体の回転を容易に実現することができる。また、ブレーキユニット本体(14)の外周部には、図2及び図3に示したように、Oリング(25)を設けることができる。このOリング(25)により、ローラーパイプ(5)を含め、巻き取られるスクリーン(4)などの荷重がブレーキユニット(13)に加わるのを防止することができ、軸心が安定したより滑らかな増速回転機構(15)の回転が実現される。
【0025】
さらに、増速回転機構(15)には、図2及び図3に示したように、太陽ギア(23)の遊星ギア(22)との歯合部と反対側に平行ピン(26)を立設し、遊星ギア(27)を回転自在に配設して、ブレーキユニット本体(17)の内周面ギア(24)に歯合させるとともに、この遊星ギア(27)と歯合する太陽ギア(28)をシャフト(19)に回転可能に配設することができる。このような遊星ギア(27)及び太陽ギア(28)の追加は、増速回転機構(15)の回転出力をより増速させるのに有効となる。図2及び図3に示した実施形態では、太陽ギア(28)の遊星ギア(27)との歯合部と反対側にピン(29)が立設され、このピン(29)に前述の遠心駒(16)が一端において回動自在に支持されている。
【0026】
ブレーキユニット本体(17)は、ローラーパイプ(5)とともに回転するため、以上の増速回転機構(15)の回転出力側に支持された遠心駒(16)は、増速回転機構(15)の回転により生ずる遠心力により外方へ向かい、ブレーキドラム(17)に接触する。この接触によりローラーパイプ(5)の回転力に対する制動力が発生する。増速回転機構(15)の作動は、前述の通り、スクリーン(4)の巻取り時のローラーパイプ(5)が逆回転する際のみであり、したがって、上記制動力は、ローラーパイプ(5)の逆回転に対して作用する。これを実現するために、この出願の発明のロールスクリーンでは、たとえば図1に示したように、ブレーキユニット(13)の一構成要素とすることも可能なステーター(18)をその左端部(18a)において駆動ユニット(7)の右側のコイルスプリングホルダー(9)に接続し、シャフト(19)を固定軸(3)の延長上に固定するとともに、ステーター(18)とリテーナー(20)との間にスプリングクラッチ(30)を介在させている。
【0027】
スプリングクラッチ(30)は、たとえば図2及び図3に示した一巻若しくは複数巻とすることのできるスプリング(31)と、リテーナー(20)の前端に所定間隔で立設することのできる2枚の接触片(32)から構成することができる。すなわち、スプリング(31)をステーター(18)の右端部(18b)に緩く巻き付け、その少なくとも一端部を立ち上げ、この立上り部(31a)をリテーナー(20)に設けた2枚の接触片(32)の間に挿入し、接触可能とする。このようなスプリングクラッチ(30)により、リテーナー(20)は、スプリング(31)を巻き締める方向には回転不能であり、巻き解く方向にのみ回転可能となる。したがって、ローラーパイプ(5)と一体に回転するブレーキユニット本体(14)の回転力が増速回転機構(15)を通じてリテーナー(20)に伝達された時、その回転方向がスプリング(31)を巻き解く方向に作用する場合にはリテーナー(20)も回転するため、増速回転機構(15)は作動しない。これが、スクリーン(4)を引き出す時のローラーパイプ(5)の正回転に相当する。一方、リテーナー(20)に伝達された回転力がスプリング(31)を巻き締める方向に作用する場合にはリテーナー(20)は回転せず、したがって、ブレーキユニット本体(14)の回転にともない増速回転機構(15)が作動し、遠心駒(16)及びブレーキドラム(17)の接触により制動力が発生する。これが、スクリーン(4)を巻き取る時のローラーパイプ(5)の逆回転に相当する。
【0028】
そして、この出願の発明のロールスクリーンでは、前述の課題を解決するために、図2及び図3に示したように、遠心駒(16)において、ブレーキドラム(17)と接触しない部位、具体的にはたとえば右側面部に、クラッチ爪(33)が立設され、このクラッチ爪(33)のかみ込みが可能とされたラチェット(34)を備えたクラッチ本体(35)が、ブレーキユニット(13)のブレーキユニット本体(14)と連結されている。
【0029】
このように、ブレーキユニット(13)における増速回転機構(15)の増速出力側に配設された遠心駒(16)にクラッチ爪(33)が立設されたことにより、これまでのクラッチ機構では一周当たり2〜4箇所程度の停止しか可能でなかったのに対し、その少なくとも倍以上の位置での停止が可能となり、スクリーン(4)を引き出す及び巻き取る際のスクリーンの停止位置を従来に比べ細かく設定することができる。ユーザーが閉めたい位置若しくは開けたい位置により近づけて、あるいはまさにその位置にスクリーン(4)を停止させることができる。操作性に優れ、使い勝手のよいロールスクリーンとなる。しかも、クラッチ爪(33)がラチェット(34)にかみ込む際に双方に加わる力は、クラッチ爪(33)が増速回転機構(15)の増速出力側に位置する遠心駒(16)に配設されているため、その力は1/増速倍となり、クラッチ機構への負担が軽減され、クラッチ機構の長寿命化に有効ともなる。
【0030】
なお、この出願の発明のロールスクリーンには、図1〜図3に示したように、前述のロールスクリーンの制動装置(特願平1-244394、特開平3-107089、特許第2708240号)に採用されているリミットストッパー(36)を付設することも可能である。このリミットストッパー(36)は、上記制動装置において回転停止機構と称されているものであり、その概略は、リミットストッパー本体(37)の内周部に突設されたガイド(38)にガイドされたトラベラー(39)を備え、このトラベラー(39)は、前述のシャフト(19)上に回転可能とされており、シャフト(19)の一部外周及びトラベラー(39)の内周にネジ(40)が切られている。
【0031】
このようなリミットストッパー(36)は、この出願の発明のロールスクリーンには、クラッチ本体(35)の右端に連結することができる。すなわち、リミットストッパー本体(37)においてクラッチ本体(35)と連結することができる。クラッチ本体(35)はブレーキ本体(13)と連結しているため、クラッチ本体(35)と連結するリミットストッパー本体(37)は、ローラーパイプ(5)とともに回転する。このリミットストッパー本体(37)の回転により、ガイド(38)にガイドされたトラベラー(39)も回転するが、その内周部及びシャフト(19)の一部外周部にはネジ(40)が切られているため、トラベラー(39)は、ガイド(38)に沿って移動し、ローラーパイプ(5)の逆回転に応じて、やがてクラッチ本体(35)若しくは太陽ギア(28)の右端部に接触する。この接触により、ブレーキ本体(14)の回転が停止される。つまり、ロールスクリーンは、スクリーン(4)をローラーパイプ(5)に完全に巻き取った時に確実に停止する。スクリーン(4)をローラーパイプ(5)から引き出し、正回転させると、その回転に応じた分トラベラー(39)は初期位置に向かって戻り、最終的、すなわちスクリーン(4)を完全に引き出した時には初期位置に復帰する。
【0032】
さらにこの出願の発明のロールスクリーンでは、図1<a>に示したように、ブラケット(1)(2)は、ブラケット本体(1a)(2a)と、ローラーパイプ(5)の左端、右端のそれぞれから突出する軸部、たとえば前述の固定軸(3)の左端部、回転子(12)右端部の軸部、の差込みを可能とする軸受部が形成され、ブラケット本体(1a)(2a)に対し回動及び固定可能に配設された受け部(1b)(2b)とを備えるようにし、ブラケットに対するローラーパイプ(5)の差込み方向を調節可能とすることができる。
【0033】
たとえばロールスクリーンがブラインドとして使用される場合、窓枠の内外に取り付けられたり、天窓などの傾斜窓に取り付けられるなど、各種の形態において取り付けられる。これに応じ、左右のブラケット(1)(2)は、天付け、壁付け、傾斜付けなどされ、所定間隔をあけて固定される。前記のように、固定軸(3)が、その左端部においてブラケット(1)に支承され、回転子(12)は、右端部の軸部においてブラケット(2)に支持される場合には、ローラーパイプ(5)の取付けは、先に固定軸(3)の左端部をブラケット(1)に差し込み、回転子(12)右端部の軸部をブラケット(2)に差し込むという手順となる。
【0034】
したがって、左側のブラケット(1)において受け部(1b)をブラケット本体(1a)に対し回動及び固定可能に配設すると、ローラーパイプ(5)停止時のスクリーン(4)を所望の位置に設定することが可能となり、また、右側のブラケット(2)において受け部(2b)をブラケット本体(2a)に対し回動及び固定可能に配設すると、受け部(2b)をローラーパイプ(5)の取付けに最も適当な位置に配置することが可能となり、回転子(12)右端部の軸部の差込みが容易となる。
【0035】
具体的には、図1<b>に対応して右側のブラケット(2)について例示すると、図4に示したように、ブラケット本体(2a)には、複数の歯(41)を同一円周上に有する開口(42)が形成されている。受け部(2b)は、キャップ状であり、図1<b>に示したように、一端にフランジ(43)を有するとともに、図4に示したように、ブラケット本体(2a)に形成された開口(42)の歯(41)の間に嵌合可能な突起(44)を側面部に有する。この突起(44)は、単数若しくは複数のいずれであってもよく、好ましくは、固定安定性や回動操作性などの面からすれば、図4に示したように対向位置に配設、すなわち複数とする。
【0036】
また、受け部(2b)では、突起(44)が形成された側面部及び突起(44)に対応する部位のフランジ(43)が、ブラケット本体(2a)に形成された開口(42)の直径方向の弾性変形が可能とされている。つまり、受け部(2b)では、突起(44)が形成された側面部若しくは突起(44)に対応する部位のフランジ(43)を開口(42)の直径内側方向に押圧すると、その押圧部分において受け部(2b)の外径が縮小され、押圧解除により初期状態に復帰することができる。
【0037】
このような受け部(2b)は、開口(42)内に挿入され、フランジ(43)がブラケット本体(2a)の外側面上に配置されてブラケット本体(2a)に装着される。そして、突起(44)が開口(42)の歯(41)間に嵌合することにより、受け部(2b)はブラケット本体(2a)に固定される。一方、突起(44)が形成された側面部若しくは突起(44)に対応する部位のフランジ(43)を開口(42)の直径内側方向に押圧し、受け部(2b)の外径を縮小させ、突起(44)の歯(41)間への嵌合を解除することにより、受け部(2b)は、ブラケット本体(2a)に対して回動可能となる。
【0038】
したがって、ブラケット(2)では、図1<b>に示したローラーパイプ(5)の右端部に配設された回転子(12)の軸受部(45)が形成された受け部(2b)を、ブラケット本体(2a)に対し所望の位置に調節して配置することができる。すなわち、受け部(2b)に形成される回転子(12)の軸受部(45)は、回転子(12)右端部の軸部の差込みを容易とするため、図4に示したように、受け部(2b)の側面部側からの差込みを可能とように、中央部の丸穴部から側面部に向かって切り欠かれている。したがって、受け部(2b)の回動にともない軸受部(45)の向きが変化し、ローラーパイプ(5)の差込み方向が調節可能となり、回転子(12)右端部の軸部の差込みが容易となる。
【0039】
図1<a>に示した左側のブラケット(1)も以上のブラケット(2)とほぼ同様の構成を採用している。唯一相違する点は、軸受部(45)の形状である。
固定軸(3)の左端には方形ピンが突設されており、この方形ピンの差込みを可能とするために、左側のブラケット(1)の受け部(1b)における軸受部(45)の形状は、方形となっている。この受け部(1b)のブラケット本体(1a)に対する回動は、前述の通り、この方形の軸受部(45)の向きの変化により、ローラーパイプ(5)停止時のスクリーン(4)の所望の位置への設定を可能とする。
【0040】
なお、これらのブラケット(1)(2)については、左右逆に配置してもかまわない。
【0041】
また、受け部(1b)(2b)には、図4に示したように、抜止め爪(46)を、ブラケット本体(1a)(2a)に装着された時に開口(42)の複数の歯(41)を跨って配置されるように側面部に突設することができる。この抜止め爪(46)は、ブラケット本体(1a)(2a)からの抜外れを防止するなどに有効となる。このような抜止め爪(46)の配設数、位置、形状などについては特に制限はない。たとえば、突起(44)と同様に、図1<b>に示したように、複数を開口(42)の直径方向に対向させて配置するなどが例示される。
【0042】
もちろん、この出願の発明は、以上の実施形態によって限定されるものではない。固定軸をはじめ、ローラーパイプ、回転子、受け部の軸受部の構造、形状ななどの細部については様々な態様が可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この出願の発明によって、スクリーンを引き出す及び巻き取る際のスクリーンの停止位置を従来に比べ細かく設定することができ、ユーザーが閉めたい位置若しくは開けたい位置により近づけて、あるいはまさにその位置にスクリーンを停止させることができる。操作性に優れ、使い勝手のよいロールスクリーンとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】<a><b>は、各々、この出願の発明のロールスクリーンの一実施形態を示した断面図、側面図である。
【図2】この出願の発明のロールスクリーンにおけるブレーキユニットの一実施形態を示した断面図である。
【図3】図2に対応するブレーキユニットの分解斜視図である。
【図4】図1<b>に対応するブラケットを示した斜視図である。
【符号の説明】
1、2 ブラケット
1a、2a ブラケット本体
1b、2b 受け部
3 固定軸
4 スクリーン
5 ローラーパイプ
6 コイルスプリング
7 駆動ユニット
8、9 コイルスプリングホルダー
10 ピロー
11、12 回転子
13 ブレーキユニット
14 ブレーキユニット本体
14a 嵌合部
15 増速回転機構
16 遠心駒
17 ブレーキドラム
18 ステーター
18a 左端部
18b 右端部
19 シャフト
20 リテーナー
21、26 平行ピン
22、27 遊星ギア
23、28 太陽ギア
24 内周面ギア
25 Oリング
29 ピン
30 スプリングクラッチ
31 スプリング
31a 立上り部
32 接触片
33 クラッチ爪
34 ラチェット
35 クラッチ本体
36 リミットストッパー
37 リミットストッパー本体
38 ガイド
39 トラベラー
40 ネジ
41 歯
42 開口
43 フランジ
44 突起
45 軸受部
46 抜止め爪

Claims (3)

  1. 左右一対のブラケット間に固定軸が配設され、この固定軸を中心として、スクリーンの一端が固定されたローラーパイプが正逆回転可能に配設され、ローラーパイプには、コイルスプリングを備えた駆動ユニットが内蔵され、この駆動ユニットでは、スクリーン引出し時のローラーパイプの正回転にともなってコイルスプリングがねじられることによりローラーパイプを逆回転させるトルクが発生し、このトルクが解放されることによりローラーパイプは逆回転してスクリーンを自動的に巻き取り、また、ローラーパイプには、スクリーン巻取り時のローラーパイプが逆回転する際にその逆回転に対して制動力を作用させるブレーキユニットが内蔵され、このブレーキユニットは、ローラーパイプとともに回転するブレーキユニット本体と、その内部に配設され、ローラーパイプが逆回転する際にのみ作動する増速回転機構と、この増速回転機構の回転出力側に一端において回動自在に支持され、増速回転機構の回転により生ずる遠心力により外方へ向かう遠心駒と、この遠心駒に接触可能とされ、遠心駒との接触により制動力を発生させるブレーキドラムとを備えたロールスクリーンにおいて、前記遠心駒には、ブレーキドラムと接触しない部位にクラッチ爪が立設され、このクラッチ爪のかみ込みが可能とされたラチェットを備えたクラッチ本体が、前記ブレーキユニットのブレーキユニット本体と連結されていることを特徴とするロールスクリーン。
  2. ブラケットは、ブラケット本体と、ローラーパイプの左端、右端のそれぞれから突出する軸部の差込みを可能とする軸受部が形成され、ブラケット本体に対し回動及び固定可能に配設された受け部とを備えている請求項1記載のロールスクリーン。
  3. ブラケット本体には、複数の歯を同一円周上に有する開口が形成され、受け部は、キャップ状であり、一端にフランジを有するとともに、前記開口の歯間に嵌合可能な突起を側面部に有し、この突起が形成された受け部側面部及び突起に対応する部位の前記フランジが、ブラケット本体に形成された開口直径方向の弾性変形が可能とされており、受け部は、開口内に挿入され、フランジがブラケット本体の外側面上に配置されてブラケット本体に装着され、突起が開口の歯間に嵌合することによりブラケット本体に固定され、その嵌合解除により受け部は、ブラケット本体に対して回動可能となる請求項2記載のロールスクリーン。
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