JP2000145334A - 幕体巻取り装置 - Google Patents

幕体巻取り装置

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JP2000145334A
JP2000145334A JP10318539A JP31853998A JP2000145334A JP 2000145334 A JP2000145334 A JP 2000145334A JP 10318539 A JP10318539 A JP 10318539A JP 31853998 A JP31853998 A JP 31853998A JP 2000145334 A JP2000145334 A JP 2000145334A
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shaft
winding
curtain
rotation
take
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JP10318539A
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English (en)
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Yoshizo Matsumoto
義三 松本
Kiyoshi Ueda
清 植田
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SM IND CO Ltd
Original Assignee
SM IND CO Ltd
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E06DOORS, WINDOWS, SHUTTERS, OR ROLLER BLINDS IN GENERAL; LADDERS
    • E06BFIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
    • E06B9/00Screening or protective devices for wall or similar openings, with or without operating or securing mechanisms; Closures of similar construction
    • E06B9/56Operating, guiding or securing devices or arrangements for roll-type closures; Spring drums; Tape drums; Counterweighting arrangements therefor
    • E06B9/80Safety measures against dropping or unauthorised opening; Braking or immobilising devices; Devices for limiting unrolling
    • E06B2009/807Brakes preventing fast screen movement
    • E06B2009/808Fluid brakes

Landscapes

  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】幕体巻取り時に於いて、巻取り軸の回動速度を
一定に保つことができ、幕体の巻取り作業が安定して行
える幕体巻取り装置を提供する。 【解決手段】バネに蓄積した弾性で巻取り軸を巻取り方
向に回転するとき、回動軸と制動器とを相対回動して、
相互に設けたギャの歯合により、制動器内に軸支した羽
根部を回転させ、その制動器内に封入された流体の流動
抵抗を羽根部に付与するので、巻取り軸に対してブレー
キ作用が働き、巻取り軸は、巻取り開始から巻取り終了
に至るまで予め設定された巻取り速度で回転する。巻取
り開始時及び巻取り停止時に於いて、幕体に付与される
衝撃が小さくなり、幕体が破損したり、装置が故障する
のを確実に防止することができると共に、幕体の巻取り
作業が安定且つスムースに行え、幕体全長を綺麗に揃え
て巻取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばカーテ
ン、ブラインド、映写スクリーン等の幕体を引出すと
き、巻取り軸に内蔵したバネに弾性を蓄積し、幕体を巻
取るとき、バネに蓄積した弾性で巻取り軸を逆転させて
幕体を巻取るような幕体巻取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述した幕体を巻取り軸から引出
して解除すればロックされる手段として、ロールを自重
で係合溝に落下させるロールクラッチを用いた手段があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のロール
クラッチは、ロールの動きが不安定であるため確実なロ
ック及びロック解除が得られず、何回もロック操作及び
ロック解除操作を行なわなければならなかった。
【0004】また、ロックを解除すると、バネに蓄積し
た弾性により巻取り軸が巻取り方向に回転し、幕体を巻
取ることができるが、バネの弾性が直接作用すると、幕
体が巻取られるのに伴い巻取り軸の回転速度が速くな
り、巻取り開始時には急加速され、巻取り終了時には急
停止されるため、巻取り軸に付与される衝撃が大きく、
急激な巻取りにより幕体が破損したり、装置が損傷又は
故障することがあるという問題点を有している。
【0005】さらに、巻取り軸の巻取り速度が変動する
ため、巻取り軸に対する幕体の巻取り状態が不規則とな
り、幕体の略全長を引出したり、巻取ったりすることが
困難となる。且つ、巻取り軸に付与される抵抗が大きく
なるため、幕体の引出し及び巻取りが安定して行えない
という問題点も有している。
【0006】この発明は、制動手段により流体の抵抗を
巻取り軸に付与して回動速度を一定に保つので、幕体の
巻取り作業が安定且つスムースに行え、巻取り軸に対し
て綺麗に揃えた状態に巻取ることができる幕体巻取り装
置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
幕体引出し時には巻取り軸に内蔵されたバネに弾性を蓄
積し、幕体巻取り時にはバネに蓄積した弾性で巻取り軸
を回動させて幕体を巻取りする幕体巻取り装置であっ
て、上記巻取り軸の内部に、該巻取り軸の回動を伝達す
る回動伝達機構を介して回動軸を回動可能に軸受し、上
記巻取り軸と回動軸との間に、該巻取り軸に対して流体
による抵抗を付与する制動手段を設けた幕体巻取り装置
であることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記回動軸と制動手段との間に、該回
動軸の回動を制動手段に対して伝達するギャを設けた幕
体巻取り装置であることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の構成と併せて、上記制動手段を、上記巻取り軸
の内側に該巻取り軸と一体的に回動する制動器を設け、
上記制動器の内部に、上記回動軸又はギャの回動が伝達
される回転体を回転可能に保持すると共に、該回転体に
対して回動抵抗を付与する流体を適量封入して構成した
幕体巻取り装置であることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の幕体巻取り装置は、バネに蓄積
した弾性で巻取り軸を巻取り方向に回動するとき、巻取
り軸の回動を回動伝達機構により回動軸に伝達すると共
に、制動手段により巻取り軸に対して流体による回動抵
抗を付与し、巻取り軸に制動作用(ブレーキ作用)を働
かせるので、巻取り軸が巻取り開始から巻取り終了に至
るまで一定の速度で回動され、巻取り開始時及び巻取り
停止時に付与される衝撃が小さくなり、幕体の巻取り作
業が安定且つスムースに行える。
【0011】請求項2記載の幕体巻取り装置は、上記請
求項1記載の作用と併せて、巻取り軸の回動をギャによ
り減速して回動軸に伝達するので、回動速度を一定に保
つのに必要なトルクが得られる。ギャ比を変更して制動
トルクを増減するので、巻取り軸に内蔵したバネの弾性
に応じて、巻取り軸を任意の巻取り速度に可変調節する
ことができる。
【0012】請求項3記載の幕体巻取り装置は、上記請
求項1又は2記載の作用と併せて、回動軸又はギャの回
動により回転体を回転させるとき、制動器内に封入した
流体の流動抵抗が回転体に付与されるので、回動軸又は
ギャを介して、巻取り軸に対して制動作用が働き、巻取
り軸の回動速度を一定に保つことができる。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、巻取り軸を巻取り方
向に回動するとき、制動手段により流体の抵抗を巻取り
軸に付与するので、巻取り軸に対して制動作用が働き、
巻取り軸を巻取り開始から巻取り終了に至るまで一定の
速度で回動することができる。従来例のように巻取り軸
が巻取り開始時に加速回転したり、巻取り終了時に急停
止したりせず、巻取り開始時及び巻取り終了時に付与さ
れる衝撃が小さくなるため、幕体が破損したり、装置が
故障したりするのを確実に防止することができ、幕体の
巻取り作業が安定且つスムースに行え、耐久性が向上す
る。
【0014】しかも、巻取り軸の回動速度が一定してい
るため、従来例のように幕体の巻取り状態が不規則とな
るのを確実に防止することができ、巻取り軸に対して綺
麗に揃えた状態に巻取られるため、幕体を任意長さ引出
したり、巻取ったりする操作が常時安定して行える。
【0015】さらにまた、任意の流体が封入された制動
器を用いるので、従来例のような機械的制動構造よりも
装置全体をコンパクトに構成することができ、構造及び
構成が簡単となるため、組付け作業が容易に行え、安価
に製作することができる。
【0016】さらにまた、巻取り軸の回動をギャにより
減速して回動軸に伝達するので、回動速度を一定に保つ
のに必要なトルクが得られる。且つ、ギャ比を変更して
制動トルクを増減するので、巻取り軸に内蔵したバネの
弾性に応じて、巻取り軸の回動速度に可変調節すること
ができる。
【0017】さらにまた、制動器に封入した流体の抵抗
が巻取り軸に付与され、巻取り軸の回動速度を一定に保
つことができる。異なる粘性の流体又はその流体が封入
された制動器に交換するだけで、巻取り軸に付与される
抵抗を増減することができ、任意の回動速度に可変調節
することができる。
【0018】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて説
明する。
【0019】図面は幕体引出し時に、巻取り軸に内蔵し
たバネに弾性を蓄積し、幕体巻取り時に、バネに蓄積し
た弾性で巻取り軸を逆転させて幕体を巻取りする幕体巻
取り装置を示し、図1、図2に於いて、この幕体巻取り
装置1は、円筒状に形成した巻取り軸2は他端側にバネ
(図外)を内蔵し、その巻取り軸2の周面に幕体3の一
端を固定して巻取り、幕体3を展開方向に引出したと
き、上述のバネに弾性を蓄積し、幕体3の巻取り時に、
バネに蓄積された弾性により巻取る。
【0020】なお、バネに弾性を蓄積及び蓄積された弾
性を放出する動作に関する機構は周知であるためその説
明を省略する。
【0021】巻取り軸2の端部内側には、例えば合成樹
脂、合成ゴム等の材質で形成した筒状のハウジング4と
ギャケース5とが挿嵌され、ハウジング4及びギャケー
ス5は、巻取り軸2と一体的に回転する。
【0022】ギャケース5の外端側中心部には、固定軸
7が自由回転可能に軸受され、固定軸7の突出側端部に
形成した取付け部8を、取付け部材9に形成した取付け
孔10に対して回転不可に差込み固定する。取付け部8
及び取付け孔10は、例えば四角形、六角形等の互いに
合致される角形の断面形状に形成している。
【0023】なお、取付け部材9は、例えば窓部、壁部
等の適宜固定部に対して固定(又はブラケットを介し
て)される。
【0024】ギャケース5の内側中央部には遊星歯車差
動機構が設けられており、この機構は、固定軸7の内端
側に第1のキャリア11を連設し、このキャリア11の
軸心部には、支軸12の一端は自由回転可能に軸受して
いる。
【0025】第1のキャリア11には、プラネタリギャ
ー13がキャリア11に連設した軸14に軸支され、こ
のプラネタリギャー13に歯合するインターナルギャー
15は前述のギャケース5の内端側に連設されている。
【0026】また、プラネタリギャー13に歯合するサ
ンギャー16は前述の支軸12に対して自由回転自在に
軸受している。
【0027】サンギャー16の内端側には筒状部17が
連設され、この筒状部17の内部には、支軸12に挿通
されたカム軸26が挿通され、このカム軸26と筒状部
17との間には、サンギャー16からの幕体引出し方向
の回動をカム軸26に伝達する一方向クラッチ25(以
下クラッチと略称する)を介装している。このクラッチ
25は周知のロールクラッチで構成されている。
【0028】カム軸26の内端には、図2、図3に示す
ように、筒状部17の内側面に対向させた円盤状のカム
磁石23が固定され、このカム磁石23は永久磁石で形
成され、その外周面を等分した3個所の位置には、後述
するロックローラ20を収納する凹部24…を形成して
いる。
【0029】カム磁石23の内側面には、このカム磁石
23の外周面上を等分した位置であって、凹部24…の
数と対応する3個のロックローラ20を、当該外周面よ
り半径方向に出入り可能に保持して回動するロールホル
ダ18を対設し、さらに、上述のカム磁石23の内側面
と対向する位置には送り磁石27を固定し、この送り磁
石27は永久磁石で形成されている。
【0030】カム磁石23と送り磁石27との対向端面
には、円周方向に対して等分割された複数(例えば12
個)のN極とS極とが隣接磁石同士が異極となるように
配設されている。そのため、カム磁石23と送り磁石2
7とが相対回動するとき、略30度毎の回動操作で、異
極と同極とが交互に対向して、吸引と反発が繰返し行な
われる。これはカム磁石23と送り磁石27とが60度
の相対回動をして停止するとき、略60度の相対回動を
誤差なく、的確に行なわせるためである。
【0031】筒状部17とロールホルダ18との間に
は、ロックローラ20が1回の突出または収納を行なう
ための回動(略60度の回動)を許容する遊びを有する
係合部を構成し、この係合部は、筒状部17の外周面の
等分した3個所の位置に形成した比較的円周方向に範囲
が広い凹溝17a…と、この凹溝17aと対向するロー
ルホルダ18の側面に連設して、上述の凹溝17aと遊
びを有した状態で係合する突起18a…とで構成されて
いる。
【0032】ロールホルダ18の外周面と、ギャーケー
ス4の内端部との間には、ロックリング21が挿通さ
れ、このロックリング21の内周面には、前述のロック
ローラ20がロールホルダ18より突出状態にあると
き、相互が係合する係合部22…が形成され、またロッ
クリング21の外周面とギャーケース4との間には、巻
取り軸2からの幕体巻取り方向の回動をロックリング2
1に伝達する一方向クラッチ29(以下クラッチと略称
する)が介装されている。このクラッチ29は周知のス
プリングラクッチによって構成されている。
【0033】ロールホルダ18の内端側中心部には、支
軸12に挿通された回動軸37が挿通され、このロール
ホルダ18と回動軸37との対向周面間には、巻取り軸
2の巻取り方向の回動を伝達する一方向クラッチ41
(以下クラッチと略称する)を介装している。このクラ
ッチ41は周知のロールクラッチで構成されている。
【0034】回動軸37の内端側には駆動ギャ38が連
設され、駆動ギャ38と歯合する制動ギャ39は、後述
するケース36の内端側壁部に固定した制動器45(オ
イルダンパー)に軸支されている。なお、回動軸37
を、後述する制動器45の回転体50に直結してもよ
い。
【0035】固定軸7の外端側内部には、支軸12の一
端(又は両端)と対向してボール40を収納保持し、そ
のボール40を、例えばスプリング(図示省略)の弾性
により支軸12の一端に押圧して、支軸12に対して回
転抵抗を付与してもよい。
【0036】一方、ケーシング4の内端側外周部にはケ
ース36が固定され、このケース36の内端側中心部に
は回動軸37に挿通した支軸12の他端が支持されてい
る。
【0037】ケース36の内端側内壁部には、後述する
制動器45(オイルダンパー)が支軸12を中心として
略対向又は任意角度に偏心して複数固定(例えば2個)
されている。なお、制動器45を何れか一方に1個固定
してもよく、実施例の個数に限定されるものではない。
【0038】上述した制動器45は、図4、図5に示す
ように、本体47とカバー48とを密封状態に嵌合固定
し、その本体47とカバー48との対向面間に形成した
密封室49内に、例えばオイル、液体等の粘性を有する
液状(又はゲル状、膠化状、糊状)の流体Bを適量封入
している。また、流体Bの代わりに、例えば水銀等の金
属流体、グリース等の半液状流体を封入してもよい。
【0039】本体47の周縁部に形成した取付け部47
aには、ケース41の内端側壁部に対して回転転制動器
45を固定するための取付け孔47bを設けている。
【0040】密封室49の内部には、複数枚(例えば2
枚)の羽根部51が形成された回転体50を回転可能に
収納保持している。
【0041】羽根部51は、密封室47内に挿入された
回転軸54の基端側軸周面に形成され、その密封室47
の対向内壁面と平行して径方向に形成すると共に、対向
内壁面間と略同等又は以下の厚みに形成している。
【0042】回転体50の後面側中心部に形成した凹部
52には、本体47の収納側中心部に形成した凸部53
が回転可能に係合され、前面側中心部に形成した回転軸
54は、カバー48の前面側中心部に形成した軸受孔5
5に対して回転可能に軸受されている。
【0043】その軸受孔55側に突出した回転軸54の
突出側端部は、上述した制動ギャ39の中心部に対して
固定されている。
【0044】回転軸54と軸受孔55との対向周面には
シールリング56を嵌着され、軸受孔55から流体Bが
漏洩するのを防止している。
【0045】駆動ギャ39の回転力を制動ギャ38に伝
動するとき、制動ギャ38の回転力を駆動ギャ39に伝
動するとき、回転軸47に形成した羽根部51を、密封
室49に封入された流体B中を回転移動させ、その羽根
部51に対して流体Bの流動抵抗を付与する。この流動
抵抗は、クラッチ41が伝動状態となる幕体3の巻取り
方向時に制動作用される。
【0046】なお、羽根部51の枚数を増減したり、そ
の大きさ及び形状を変更してもよく、回転時に於いて、
羽根部51に付与される流動抵抗(制動作用)を可変設
定することができる。
【0047】また、流体Bを、例えば粘性の小さい流
体、粘性の大きい流体に入れ替えたり、或いは、任意の
流体が封入された制動器45に取り替えてもよく、その
流体Bの粘性に略対応して流動低坑を可変設定すること
ができる。
【0048】さらにまた、ギャ38,39を、任意の歯
数差(ギャ比)に変更してもよく、制動器45のトルク
が増減されるため、巻取り軸2の巻取り速度を可変調節
することができる。
【0049】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、幕体開閉装置1により幕体3を開閉するとき
の動作を説明する。先ず、幕体3が巻取り軸2に内蔵さ
れたバネの弾力で巻取られている場合、図2に示すよう
に、ロックローラ20はカム磁石23の凹部24に位置
してロック解除状態にあり、さらに、カム磁石23と送
り磁石27とが吸引状態に対向され、筒状部17の凹溝
17aはロールホルダ18の突起18aを巻取り方向の
回動力が伝達するように当接させている。
【0050】この状態で幕体3を引出したとき、巻取り
軸2、ハウジング4、ギャーケース5、プラネタリギャ
ー13、インターナルギャー15を介してサンギャー1
6に回動伝達される。
【0051】なお、サンギャー16は、プラネタリギャ
ー13の介装によって巻取り軸2とは逆回転となる。た
だし、このサンギャー16の逆回転も幕体3の引出し方
向に連動した回動には変りない。
【0052】引出し開始時に於いて、上述のサンギャー
16の回動はクラッチ25を介してカム軸18に伝達さ
れるため、カム磁石23が回動する。
【0053】サンギャー16は、筒状部17の凹溝17
aとロールホルダ18の突起18aとの遊び方向に回動
するため、直接には、ロールホルダ18に回動が伝達さ
れず停止状態にあり、さらに、ロールホルダ18は送り
磁石27と回動軸37とによるブレーキ負荷が掛かって
いるため、負荷を有した状態で停止されている。
【0054】その結果、筒状部17の凹溝17aとロー
ルホルダ18の突起18aとが係合する間、カム磁石2
3とロールホルダ18との間に、カム磁石23と送り磁
石27の吸引に抗して略60度の相対回動が生じ、この
回動でカム磁石23はロールホルダ18に保持されたロ
ックローラ20に対し、凹部24から外周面に乗り移
り、ロックローラ20の一部をロールホルダ18の外周
面より外方に押出す。
【0055】ロックローラ20の一部がロールホルダ1
8から突出すると、ロックローラ20はロックリング2
1の係合部22と係合する。このロックリング21は、
クラッチ29が幕体3の引出し方向に対してフリーであ
るため、幕体3の引出しが可能である。
【0056】従って、幕体3の引出し操作でロックロー
ラ20が突出した後、このロックローラ20を突出した
状態で幕体3は引出され、またカム磁石23は送り磁石
27と吸引状態になるので、ロックローラ20は突出状
態に保持される。
【0057】幕体3を引出しを解除すると、巻取り軸2
は内蔵されたバネに蓄積の弾力によって巻取り方向に回
動される。
【0058】巻取り開始時に於いて、サンギャー16は
プラネタリギャー13の介装で巻取り軸2に対して逆回
転となり、カム磁石23はサンギャー16との間のクラ
ッチ25がフリーとなるため、その回動力はカム磁石2
3には伝達されない。
【0059】同時にロールホルダ18は、サンギャー1
6の筒状部17との間の遊び分の回動が伝達されないの
で停止状態となり、この遊び分の回動時にはカム磁石2
3がロールホルダ18の送り磁石27に吸引されている
ので、カム磁石23はロールホルダ18と共に停止状態
となっている。
【0060】その結果、カム磁石23はロックローラ2
0を突出した状態に保持され、このロックローラ20は
ロックリング21の係合部22に当接される。
【0061】一方、ロックリング21は、クラッチ29
が伝動状態となるため、巻取り方向に回動され、前述の
ロックローラ20(ロールホルダ18)の回動方向とは
相反する方向となる。
【0062】その結果、図3に示すように、ロックリン
グ21の係合部22とロックローラ20とが相反する回
動で当接することにより、相互の回動が阻止され、巻取
り軸2はロック状態となり、幕体3は引出された位置か
ら若干巻取られた位置でロックされて停止する。
【0063】次に、幕体3を巻取る場合、幕体3を引下
げ操作してロック解除する。引出し開始時に於いて、ク
ラッチ29がフリーとなるため、ロックリング21およ
びロールホルダ18は停止状態又はロック時の付勢力の
慣性で巻取り軸2の幕体引出し方向と同じ方向に少し回
動する。
【0064】一方、サンギャー16はプラネタリギャー
13の介装で回動自体が巻取り軸2とは逆回転となり、
ロールホルダ18との遊び分回動する。同時にカム磁石
23はクラッチ25が伝動状態となるので、サンギャー
16と同期して回動する。
【0065】カム磁石23とロールホルダ18との間に
は、カム磁石23と送り磁石27との吸引に抗して相対
回動が生じ、ロックローラ20はカム磁石23に吸着さ
れてその凹部24に収納され、ロックが解除される。
【0066】一旦引下げた幕体3の牽引を解除すると、
幕体3は内蔵のバネに蓄積された弾力で巻取られる。こ
の時、クラッチ41が巻取り方向の回動を回動軸37に
伝達するので、この回動軸37に連設した駆動ギャ38
が回動される。
【0067】回動軸37は、プラネタリギャー13の介
装で巻取り軸2とは逆回転し、巻取り軸2と連動するケ
ース36の制動器45との間に相対回動が生じる。
【0068】その駆動ギャ38の回動により制動器45
の制動ギャ39が回転され、制動ギャ39は、回転軸5
4を介して、制動器45に収納した回転体50を回転す
る。
【0069】回転体50に形成した羽根部51が密封室
49に封入された流体B中を回転移動するとき、その羽
根部51に対して流体Bの流動抵抗が付与されるため、
相互の回動に制動作用(ブレーキ作用)が働き、巻取り
軸2の巻取り方向に制動力が付与され、巻取り軸2は、
制動器45により予め設定された巻取り速度で回動し、
幕体3が巻取られる。
【0070】その結果、幕体3を任意位置に引出して操
作解除すれば、幕体3は自動的にロックされ、巻取り時
には、幕体3を一旦引下げてロック解除すれば巻取ら
れ、巻取り時には、制動器45によりブレーキ作用が付
与される。
【0071】従って、幕体3はブレーキ作用を受けて予
め設定された速度で巻取られ、引出し時には、上述のク
ラッチ41がフリーとなるため、巻取り軸2の回動に対
してブレーキは作用しない。
【0072】上述のように、この実施例では、幕体3を
任意位置まで引出して解放すれば、幕体3は自動的にロ
ックされ、また巻取るときは、幕体3を一旦引下げてロ
ック解除することで、幕体3が巻取られ、この巻取り時
にはブレーキが作用されて、一定の速度で巻取ることが
できる。
【0073】以上のように、制動器45に封入した流体
Bの抵抗を巻取り軸2に付与するので、巻取り軸2に対
して制動作用が働き、巻取り軸2を巻取り開始から巻取
り終了に至るまで一定の速度で回動することができる。
従来例のように巻取り軸2が巻取り開始時に加速回転し
たり、巻取り終了時に急停止したりせず、巻取り開始時
及び巻取り終了時に付与される衝撃が小さくなるため、
幕体3が破損したり、装置が故障したりするのを確実に
防止することができ、幕体3の巻取り作業が安定且つス
ムースに行え、耐久性が向上する。
【0074】しかも、巻取り軸2の回動速度が一定して
いるため、従来例のように幕体3の巻取り状態が不規則
となるのを確実に防止することができ、巻取り軸2に対
して綺麗に揃えた状態に巻取られるため、幕体3を任意
長さ引出したり、巻取ったりする操作が常時安定して行
える。
【0075】さらにまた、流体Bが封入された制動器4
5を用いるので、従来例のような機械的制動構造よりも
装置全体をコンパクトに構成することができ、構造及び
構成が簡単となるため、組付け作業が容易に行え、安価
に製作することができる。
【0076】さらにまた、回動軸37の駆動ギャ38
と、制動器45の制動ギャ39との歯合により巻取り軸
2の回動を減速するので、回動速度を一定に保つのに必
要なトルクが得られる。且つ、ギャ比を変更して制動ト
ルクを増減するので、巻取り軸2に内蔵したバネの弾性
に応じて、巻取り軸2の回動速度を可変調節することが
できる。
【0077】さらにまた、制動器45に封入した流体B
の抵抗が巻取り軸2に付与され、巻取り軸2の回動速度
を一定に保つことができる。異なる粘性の流体B又はそ
の流体Bが封入された制動器45に交換するだけで、巻
取り軸2に付与される抵抗を増減することができ、任意
の回動速度に可変調節することができる。
【0078】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の回動伝達機構は、実施例の遊星歯
車差動機構を構成するプラネタリギャー13と、インタ
ーナルギャー15と、サンギャー16と、ロールホルダ
18と、ロックローラ20と、ロックリング21と、カ
ム磁石23と、送り磁石27と、クラッチ25,41に
対応し、以下同様に、制動手段は、制動器45に対応す
るも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定され
るものではない。
【0079】上述した実施例の幕体巻取り装置1は、例
えばカーテン、ブラインド等の幕体3を巻取りする巻取
り装置にも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 幕体巻取り装置の断面側面図。
【図2】 図1に示すAーA線矢視断面図。
【図3】 要部の拡大平面図。
【図4】 制動器の分解状態を示す斜視図。
【図5】 制動器の内部構造を示す縦断側面。
【符号の説明】
B…流体 1…幕体巻取り装置 2…巻取り軸 3…幕体 13…プラネタリギャー 15…インターナルギャー 16…サンギャー 17…筒状部 18…ロールホルダ 20…ロックローラ 21…ロックリング 23…カム磁石 25,41…クラッチ 27…送り磁石 36…ケース 37…回動軸 38…駆動ギャ 39…制動ギャ 45…制動器 49…密封室 50…回転体 51…羽根部 54…回転軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幕体引出し時には巻取り軸に内蔵されたバ
    ネに弾性を蓄積し、幕体巻取り時にはバネに蓄積した弾
    性で巻取り軸を回動させて幕体を巻取りする幕体巻取り
    装置であって、上記巻取り軸の内部に、該巻取り軸の回
    動を伝達する回動伝達機構を介して回動軸を回動可能に
    軸受し、上記巻取り軸と回動軸との間に、該巻取り軸に
    対して流体による抵抗を付与する制動手段を設けた幕体
    巻取り装置。
  2. 【請求項2】上記回動軸と制動手段との間に、該回動軸
    の回動を制動手段に対して伝達するギャを設けた請求項
    1記載の幕体巻取り装置。
  3. 【請求項3】上記制動手段を、上記巻取り軸の内側に該
    巻取り軸と一体的に回動する制動器を設け、上記制動器
    の内部に、上記回動軸又はギャの回動が伝達される回転
    体を回転可能に保持すると共に、該回転体に対して抵抗
    を付与する流体を適量封入して構成した請求項1又は2
    記載の幕体巻取り装置。
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