JPH09291952A - 被動回転体の回動トルクリミッター装置 - Google Patents

被動回転体の回動トルクリミッター装置

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JPH09291952A
JPH09291952A JP12923896A JP12923896A JPH09291952A JP H09291952 A JPH09291952 A JP H09291952A JP 12923896 A JP12923896 A JP 12923896A JP 12923896 A JP12923896 A JP 12923896A JP H09291952 A JPH09291952 A JP H09291952A
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JP
Japan
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shaft
limiter device
driven
torque limiter
wing
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Pending
Application number
JP12923896A
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English (en)
Inventor
Taro Kawahara
太郎 川原
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Waki Seisakusho KK
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Waki Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単且つ小型な構成によって被動回転体に無
作為に加えられる回動トルクを効果的に適正値に規制し
得るようにする。 【解決手段】 軸端部に非円形の翼状鍔部13を設けて
被動回転体10を支持する回転軸部材11と、内部に翼
状鍔部13を可回転的に受け入れる制動空間部51を形
成して回転軸部材11を回転可能に枢支する軸殻部材2
1とを備え、制動空間部51内には、翼状鍔部13の回
動トルクを所定値以内に制動規制するための適度の流動
性を有する粘性媒体52を充填して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被動回転体に作用
する回動トルクを適正に規制するための被動回転体の回
動トルクリミッター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、任意の被動回転体を単に回転可
能に軸支させたままの状態では、この被動回転体に対し
て回動トルクが加えられると、該被動回転体は、枢支部
における枢支抵抗の影響の下で加えられる回動トルクに
比例して回転する。そして、前記回動トルクが適正値を
越えて無作為に加えられたとき、被動回転体は、回転に
伴う慣性作用のために必要以上に回転が継続されること
になる。即ち、被動回転体として、例えば、ロール状に
巻き取られたペーパーの単体を適当な支持ホルダーに回
転可能に枢支させた場合、ペーパー端部に加える引出し
力が適切な値でないときには、該ペーパーの単体に作用
する回転慣性によって必要以上に引出されてしまうこと
が知られている。
【0003】そこで、このような被動回転体に対する回
動トルクを適正値に維持するため、従来においては、こ
の種の回動トルクリミッター装置における回動トルク規
制手段として、例えば、回転部に連繋して配置されるバ
ネの弾性制動力を利用する構成や、同様に磁性体の磁気
制動力を利用する構成などが種々に提案実施されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来におけるバネないしは磁性体を用いる回動トルクリミ
ッター装置の場合には、装置構成に付加する回動トルク
規制機構が比較的煩雑化することが多く、この結果、装
置全体の大型化を避けられないという致命的な問題点を
有するほか、装置自体の製造費も高価になるものであっ
た。
【0005】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、その目的とするところは、
簡単且つ小型な構成によって被動回転体に無作為に加え
られる回動トルクを効果的に適正値に規制し得るように
した被動回転体の回動トルクリミッター装置を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1に記載の被動回転体の回動ト
ルクリミッター装置は、軸端部に非円形の翼状鍔部を設
けて外部の被動回転体を支持する回転軸部材と、内部に
前記翼状鍔部を可回転的に受け入れる制動空間部を形成
して前記回転軸部材を回転可能に枢支する軸殻部材とを
備え、前記制動空間部内には、前記翼状鍔部の回動トル
クを所定値以内に制動規制するための適度の流動性を有
する粘性媒体を充填して構成したことを特徴としてい
る。
【0007】従って、本発明の被動回転体の回動トルク
リミッター装置においては、被動回転体に適正値を越え
る回動トルクが無作為に加えられた場合でも、該被動回
転体の回転、ひいては非円形の翼状鍔部の回転が、該翼
状鍔部の回動範囲に介在される粘性媒体の制動力で規制
され、結果的に被動回転体に作用する回動トルクを常に
適正値以内に維持し得る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る被動回転体の
回動トルクリミッター装置の実施形態例につき、図1お
よび図2を参照して詳細に説明する。
【0009】図1は、本実施形態例を適用した回動トル
クリミッター装置の概要構成を示す縦断面図であり、図
2は、同上図1におけるA−A線部の横断面図である。
【0010】これらの各図において、本実施形態例によ
る被動回転体の回動トルクリミッター装置は、任意の被
動回転体、この場合は、適正値を越える回動トルクが無
作為に加えられる被動回転体10を一方の露出軸端部1
2aで支持する半径r1 の支持軸部12を設けた回転軸
部材11と、該回転軸部材11を回転可能に枢支する軸
殻部材21とを有しており、別に、該軸殻部材21の開
口端部側を外部から閉じて一体化する閉塞部材31を設
ける。
【0011】ここで、前記回転軸部材11は、前記露出
軸端部11aの反対側相当の他方の軸端部にあって、回
転方向に対して非円形にされた異形状、即ち、この場合
は、両外周面13aが半径r2 の円弧状にされると共
に、両側面13bが欠円された所要厚さの翼状鍔部13
を一体的に形成し、且つ該翼状鍔部13面を含む軸端面
の枢支軸線上に枢支孔14を穿設してある。
【0012】また、前記軸殻部材21は、前記被動回転
体10の支持側で前記支持軸部12を受け入れて可回転
的に挿通する半径r3(r1+Δra)の挿通孔22を形
成すると共に、該挿通孔22との間に段部を介してOリ
ングなどの軸シール部材41を嵌着させる軸シール部2
3を形成し、且つ該軸シール部23を隔てて反対側に開
口する所要半径および所要深さの受入れ部24を形成し
てあって、該受入れ部24の内周面隅角部に対しては、
一連の係合周溝25を周設してある。
【0013】さらに、前記閉塞部材31は、前記枢支孔
14内に中心部の枢支軸部33を嵌挿して回転可能に枢
支する基盤32を有し、該基盤32の外周部には、前記
受入れ部24の内周面内に外周面を被嵌させ、且つ前記
係合周溝25に該外周面の係合隆条35を係着させて一
体化結合する周壁34を周設してあり、該周壁34の内
周面34aは、前記翼状鍔部13を受け入れるための半
径r4(r2+Δrb)に設定されている。一方、前記軸
殻部材21に本閉塞部材31を被嵌して閉塞且つ係着さ
せるときは、周壁34内にあって、前記翼状鍔部13を
受け入れる制動空間部51が形成されることになる。
【0014】本実施形態例の場合には、前記軸殻部材2
1に対して、各図に示す如く、前記回転軸部材11を回
転可能に枢支させると共に、該軸殻部材21の開口側を
前記閉塞部材31で閉塞して装置全体を組み上げ構成す
る。即ち、より一層具体的には、前記軸殻部材21の軸
シール部23内にOリングなどの軸シール部材41を介
した上で、該軸シール部材41および挿通孔22を通し
て前記回転軸部材11の支持軸部12を受け入れると共
に、前記受入れ部24内、ひいては制動空間部51内に
対して翼状鍔部13を受け入れた状態とし、且つ該制動
空間部51内に適度の流動性を有する粘性媒体52を充
填させ、さらに、前記軸殻部材21の開口側に前記閉塞
部材31を被嵌させることにより、前記支持軸部12の
枢支孔14を枢支軸部33で回転可能に枢支させ、且つ
制動空間部51を閉塞するのである。
【0015】ここで、前記軸シール部材41は、前記制
動空間部51内に充填される粘性媒体52の外部への漏
出による逸損を防止し、併せて、外部からの塵埃などの
浸入を阻止する役割りを果たす。また、前記粘性媒体5
2としては、例えば、シリコンゲル、ウレタンゲルなど
の極めて低弾性率で衝撃吸収性が高く、且つ粘性に優れ
た資質のものを用いることができ、該資質による粘性媒
体52は、常に十分な粘性抵抗を保持し、例えば、−2
0℃〜90℃程度の温度範囲内で適度の流動性と効果的
な併合凝集性とを有しており、前記翼状鍔部13の回転
で撹拌されても粘性を失なわずに円滑な充填性を保持し
て、該翼状鍔部13の回動トルク、ひいては前記回転軸
部材11の回動トルクを適正値以内に制動規制する。
【0016】従って、上記構成の本実施形態例による回
動トルクリミッター装置では、前記被動回転体10に対
して無作為に加えられる回動トルクが適正値もしくは適
正値以内であれば、そのままの回転を許容し、適正値を
越えて加えられる場合には、前記翼状鍔部13に働く粘
性媒体52の制動作用によって該回動トルクを常に適正
値以内に抑制できるもので、結果的に被動回転体10に
作用する回動トルクを常に適正値以内に維持し得るので
ある。
【0017】
【発明の効果】以上、実施形態例によって詳述したよう
に、本発明の回動トルクリミッター装置によれば、被動
回転体を支持する回転軸部材に設けた非円形の翼状鍔部
を制動空間部内に受入れると共に、該制動空間部内に適
度の流動性をもつ粘性媒体を介在させて構成したから、
翼状鍔部に作用する回動トルクを所定の適正値以内に容
易に制動規制し得るのであり、しかも、構造的にも極め
て簡単で小型コンパクトに構成でき、装置構成の安価な
提供が可能であるなどの実用上優れた種々の特長を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例を適用した被動回転体の回
動トルクリミッター装置の概要構成を示す縦断面図であ
る。
【図2】同上図1におけるA−A線部の横断面図であ
る。
【符号の説明】
10 被動回転体 11 回転軸部材 12 回転軸部 12a 回転軸部の露出軸端部 13 翼状鍔部 13a 翼状鍔部の外周面 13b 翼状鍔部の側面 14 枢支孔 21 軸殻部材 22 挿通孔 23 軸シール部 24 受入れ部 25 係合周溝 31 閉塞部材 32 基盤 33 枢支軸部 34 周壁 34a 周壁の内周面 35 係合隆条 41 軸シール部材 51 制動空間部 52 粘性媒体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸端部に非円形の翼状鍔部を設けて外部
    の被動回転体を支持する回転軸部材と、内部に前記翼状
    鍔部を可回転的に受け入れる制動空間部を形成して前記
    回転軸部材を回転可能に枢支する軸殻部材とを備え、前
    記制動空間部内には、前記翼状鍔部の回動トルクを所定
    値以内に制動規制するための適度の流動性を有する粘性
    媒体を充填して構成したことを特徴とする被動回転体の
    回動トルクリミッター装置。
  2. 【請求項2】 前記翼状鍔部の回転軌跡円半径に対し
    て、前記制動空間部の内周面半径を適正値相当分だけ大
    きく形成させた請求項1に記載の被動回転体の回動トル
    クリミッター装置。
  3. 【請求項3】 前記粘性媒体が、外的要因によって変化
    することの少ないシリコンゲルもしくはウレタンゲルで
    ある請求項1に記載の被動回転体の回動トルクリミッタ
    ー装置。
JP12923896A 1996-04-26 1996-04-26 被動回転体の回動トルクリミッター装置 Pending JPH09291952A (ja)

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ID=15004610

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS507431U (ja) * 1973-05-22 1975-01-25

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS507431U (ja) * 1973-05-22 1975-01-25

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