JPH05340439A - 回転ダンパー - Google Patents
回転ダンパーInfo
- Publication number
- JPH05340439A JPH05340439A JP4171485A JP17148592A JPH05340439A JP H05340439 A JPH05340439 A JP H05340439A JP 4171485 A JP4171485 A JP 4171485A JP 17148592 A JP17148592 A JP 17148592A JP H05340439 A JPH05340439 A JP H05340439A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- rotor shaft
- rotary damper
- viscous fluid
- filling part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ハウジングの充填部に粘性流体と粒体とを封
入して、両者の絡みによって小型化を維持しつつ制動力
を大きくすると共に制動力のムラの発生を防止できる回
転ダンパーを提供する。 【構成】 内部に充填部1bが形成されたハウジング1
と、該ハウジングの開口部を覆うキャップ4と、前記ハ
ウジングの充填部に回転可能に収納され、前記キャップ
より軸部が突出するロータ軸2とにより構成された回転
ダンパーにおいて、前記充填部内に粒体8と粘性流体と
を充填したものであり、また、前記充填部内に収納され
るロータ軸に、等間隔で放射方向に突出する複数個の羽
根2bを形成したものである。
入して、両者の絡みによって小型化を維持しつつ制動力
を大きくすると共に制動力のムラの発生を防止できる回
転ダンパーを提供する。 【構成】 内部に充填部1bが形成されたハウジング1
と、該ハウジングの開口部を覆うキャップ4と、前記ハ
ウジングの充填部に回転可能に収納され、前記キャップ
より軸部が突出するロータ軸2とにより構成された回転
ダンパーにおいて、前記充填部内に粒体8と粘性流体と
を充填したものであり、また、前記充填部内に収納され
るロータ軸に、等間隔で放射方向に突出する複数個の羽
根2bを形成したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカセットテープレコー
ダ、ビデオテープレコーダ等の音響機器に回転可能に取
付けられる蓋板等の開閉を、所定の制動力の下で静粛
に、且つ緩やかに行わせるための回転ダンパーに関す
る。
ダ、ビデオテープレコーダ等の音響機器に回転可能に取
付けられる蓋板等の開閉を、所定の制動力の下で静粛
に、且つ緩やかに行わせるための回転ダンパーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来における回転ダンパーには、ハウジ
ング内の充填部に粘性流体を封入し、あるいは前記粘性
流体に代えて流体を充填部に封入し、該粘性流体あるい
は粒体中でロータ軸を回転させ、その粘性抵抗、あるい
は摩擦抵抗によって、該ロータ軸の回転に制動を与える
ものがあった。
ング内の充填部に粘性流体を封入し、あるいは前記粘性
流体に代えて流体を充填部に封入し、該粘性流体あるい
は粒体中でロータ軸を回転させ、その粘性抵抗、あるい
は摩擦抵抗によって、該ロータ軸の回転に制動を与える
ものがあった。
【0003】そして、前記粘性流体を封入した回転ダン
パーにあって制動力を大きくするには、ロータ軸とハウ
ジングとの隙間を小さくするか、あるいは、前記充填部
の容積を大きくして、ロータ軸に大きなものを使用する
と共に、粘性流体を大量に充填する。
パーにあって制動力を大きくするには、ロータ軸とハウ
ジングとの隙間を小さくするか、あるいは、前記充填部
の容積を大きくして、ロータ軸に大きなものを使用する
と共に、粘性流体を大量に充填する。
【0004】一方、前記粒体を封入した回転ダンパーに
あって制動力を大きくするには、充填部への粒体に小さ
なものを使用し、且つ量を多くするか、あるいは、充填
部の容積を大きくして、ロータ軸に大きなものを使用す
ると共に、粒体を大量に充填する。
あって制動力を大きくするには、充填部への粒体に小さ
なものを使用し、且つ量を多くするか、あるいは、充填
部の容積を大きくして、ロータ軸に大きなものを使用す
ると共に、粒体を大量に充填する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した粘
性流体を充填するものにあっては、ロータ軸とハウジン
グの隙間を小さくするにも限界がある。また、粒体を充
填するものにあっても粒体を充填部に満杯に充填すると
ロータ軸が回転できなくなる。その一方、空間が生じる
程度に粒体を充填すると制動力にムラが生じるという問
題がある。
性流体を充填するものにあっては、ロータ軸とハウジン
グの隙間を小さくするにも限界がある。また、粒体を充
填するものにあっても粒体を充填部に満杯に充填すると
ロータ軸が回転できなくなる。その一方、空間が生じる
程度に粒体を充填すると制動力にムラが生じるという問
題がある。
【0006】そこで、結局のところ、制動力を上げるた
めには、充填部の容量を大きくして粘性流体あるいは粒
体の量を多くすることに頼らざるを得ず、その結果、回
転ダンパーが大型化し、小型化の要求に応えることがで
きないという問題がある。
めには、充填部の容量を大きくして粘性流体あるいは粒
体の量を多くすることに頼らざるを得ず、その結果、回
転ダンパーが大型化し、小型化の要求に応えることがで
きないという問題がある。
【0007】本発明は前記問題点を解決しようとするも
ので、ハウジングの充填部に粘性流体と粒体とを封入
し、両者の絡みによって小型化を維持しつつ制動力を大
きくすると共に、制動力のムラの発生を防止できる回転
ダンパーを提供することを目的とする。
ので、ハウジングの充填部に粘性流体と粒体とを封入
し、両者の絡みによって小型化を維持しつつ制動力を大
きくすると共に、制動力のムラの発生を防止できる回転
ダンパーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして、本発明の回転ダ
ンパーは、内部に充填部が形成されたハウジングと、該
ハウジングの開口部を覆うキャップと、前記ハウジング
の充填部に回転可能に収納され、前記キャップより軸部
が突出するロータ軸とにより構成された回転ダンパーに
おいて、前記充填部内に粒体と粘性流体とを充填したこ
とを特徴とし、また、そのような回転ダンパーにおい
て、前記充填部内に収納されるロータ軸に、等間隔で放
射方向に突出する複数個の羽根を形成したことを特徴と
する。
ンパーは、内部に充填部が形成されたハウジングと、該
ハウジングの開口部を覆うキャップと、前記ハウジング
の充填部に回転可能に収納され、前記キャップより軸部
が突出するロータ軸とにより構成された回転ダンパーに
おいて、前記充填部内に粒体と粘性流体とを充填したこ
とを特徴とし、また、そのような回転ダンパーにおい
て、前記充填部内に収納されるロータ軸に、等間隔で放
射方向に突出する複数個の羽根を形成したことを特徴と
する。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る回転ダンパーの実施例を
図面を参照して説明する。1は中央部に軸受1aが内方
に向かって突出し、その周囲が充填部1bとなっている
ハウジング、2は前記軸受1aに対して回転自在に軸支
される軸孔2aが形成され、該軸孔2aの外周面に図2
に示すように等間隔で放射方向に突出する複数個(実施
例にあっては4枚)の羽根2bが形成されたロータ軸で
ある。
図面を参照して説明する。1は中央部に軸受1aが内方
に向かって突出し、その周囲が充填部1bとなっている
ハウジング、2は前記軸受1aに対して回転自在に軸支
される軸孔2aが形成され、該軸孔2aの外周面に図2
に示すように等間隔で放射方向に突出する複数個(実施
例にあっては4枚)の羽根2bが形成されたロータ軸で
ある。
【0010】そして、このロータ軸2は、図1に示す実
施例にあっては上面に非円形状の突起2cが形成され、
図3に示す実施例にあっては外周面にギヤ部2dが形成
されている。さらに、図1において、3は前記ロータ軸
2の前記突起2cに嵌合される非円形状の孔3aが形成
された歯車である。
施例にあっては上面に非円形状の突起2cが形成され、
図3に示す実施例にあっては外周面にギヤ部2dが形成
されている。さらに、図1において、3は前記ロータ軸
2の前記突起2cに嵌合される非円形状の孔3aが形成
された歯車である。
【0011】4はキャップであり、このキャップは図1
においては前記ハウジング1における開口部の外周面に
嵌合固着され、また、図3においてはハウジング1にお
ける内周面に嵌合固着される。また、このキャップ4に
は、図1の実施例では歯車3のギヤ部3bが挿通される
軸孔4aが、また、図3の実施例ではロータ軸2のギヤ
部2が挿通される軸孔4aが形成されている。
においては前記ハウジング1における開口部の外周面に
嵌合固着され、また、図3においてはハウジング1にお
ける内周面に嵌合固着される。また、このキャップ4に
は、図1の実施例では歯車3のギヤ部3bが挿通される
軸孔4aが、また、図3の実施例ではロータ軸2のギヤ
部2が挿通される軸孔4aが形成されている。
【0012】なお、図1の5、及び図3の6、7は、夫
々、Oリング等の封止部材であり、図1においては前記
ハウジング1の開口部と前記歯車3の外周部との間に、
また、図3においては前記ハウジング1の底部と前記キ
ャップ4の開口部との間、および前記キャップ4の底部
と前記ロータ軸2の円板部2eとの間に介在する。
々、Oリング等の封止部材であり、図1においては前記
ハウジング1の開口部と前記歯車3の外周部との間に、
また、図3においては前記ハウジング1の底部と前記キ
ャップ4の開口部との間、および前記キャップ4の底部
と前記ロータ軸2の円板部2eとの間に介在する。
【0013】8は粒体であり、この粒体は図1の実施例
にあってはキャップ4の充填部4b内に、図3の実施例
にあってはハウジング1の充填部1a内にグリス、オイ
ル等の粘性流体と共に充填される。なお、粒体8は、例
えば、耐摩耗性が大きく、破損し難いアルミナを材料と
し、その大きさは0.5mm φ程度である。また、粒体8と
粘性流体との混合比は、例えば80〜90%を粒体と
し、残りを粘性流体にする。
にあってはキャップ4の充填部4b内に、図3の実施例
にあってはハウジング1の充填部1a内にグリス、オイ
ル等の粘性流体と共に充填される。なお、粒体8は、例
えば、耐摩耗性が大きく、破損し難いアルミナを材料と
し、その大きさは0.5mm φ程度である。また、粒体8と
粘性流体との混合比は、例えば80〜90%を粒体と
し、残りを粘性流体にする。
【0014】このように構成した回転ダンパーは、図3
においてロータ軸2が外力によって回転したとすると、
その羽根2bは粒体8と粘性流体とによって制動を加え
られつつ回転する。また、この場合、粘性流体は充填部
1b,4bとの境界は速度0、ロータ軸2の羽根2bと
の境界はロータ軸2と同じ速度、羽根2bと充填部1
b,4bを形成する壁面との間は剪断されるように回転
する。
においてロータ軸2が外力によって回転したとすると、
その羽根2bは粒体8と粘性流体とによって制動を加え
られつつ回転する。また、この場合、粘性流体は充填部
1b,4bとの境界は速度0、ロータ軸2の羽根2bと
の境界はロータ軸2と同じ速度、羽根2bと充填部1
b,4bを形成する壁面との間は剪断されるように回転
する。
【0015】一方、粒体8は先ず羽根2bに押され、次
々と連接する粒体8を押しながら、かつ、粘性流体の影
響を受けながら羽根2bに比べると遅い速度で回転す
る。従って、粒体8と粘性流体は移動速度が相違し、粒
体8が粘性流体の中を移動する時に粘性抵抗が生じて制
動力が発生するものである。
々と連接する粒体8を押しながら、かつ、粘性流体の影
響を受けながら羽根2bに比べると遅い速度で回転す
る。従って、粒体8と粘性流体は移動速度が相違し、粒
体8が粘性流体の中を移動する時に粘性抵抗が生じて制
動力が発生するものである。
【0016】
【発明の効果】本発明は前記したように、ハウジングの
充填部に粘性流体と粒体とを封入し、ロータ軸の羽根が
回転する時に粒体を粘性流体内を移動させて粘性抵抗を
発生させることによって制動力を得るようにしたので、
充填部の容積が小さいものであっても十分に大きな制動
力を得ることができ、従って、回転ダンパーとして小型
化が図れると共に、また、粒体のみによって制動力を得
るものに比して制動ムラがないスムースな制動力を得る
ことができる等の効果を有するものである。
充填部に粘性流体と粒体とを封入し、ロータ軸の羽根が
回転する時に粒体を粘性流体内を移動させて粘性抵抗を
発生させることによって制動力を得るようにしたので、
充填部の容積が小さいものであっても十分に大きな制動
力を得ることができ、従って、回転ダンパーとして小型
化が図れると共に、また、粒体のみによって制動力を得
るものに比して制動ムラがないスムースな制動力を得る
ことができる等の効果を有するものである。
【図1】本発明の回転ダンパーの縦断面図である。
【図2】同上のA−A線断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の縦断面図である。
1 ハウジング 1b 充填部 2 ロータ軸 2b 羽根 4 キャップ 4b 充填部 8 粒体
Claims (2)
- 【請求項1】 内部に充填部が形成されたハウジング
と、該ハウジングの開口部を覆うキャップと、前記ハウ
ジングの充填部に回転可能に収納され、前記キャップよ
り軸部が突出するロータ軸とにより構成された回転ダン
パーにおいて、前記充填部内に粒体と粘性流体とを充填
したことを特徴とする回転ダンパー。 - 【請求項2】 前記充填部内に収納されるロータ軸に、
等間隔で放射方向に突出する複数個の羽根を形成したこ
とを特徴とする前記請求項1記載の回転ダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4171485A JPH05340439A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 回転ダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4171485A JPH05340439A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 回転ダンパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05340439A true JPH05340439A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15923979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4171485A Pending JPH05340439A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 回転ダンパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05340439A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19523966A1 (de) * | 1994-06-30 | 1996-01-25 | Samsung Electronics Co Ltd | Schwingungsisolierende Vorrichtung für einen Roboter |
JP2015183360A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | アイシン精機株式会社 | 保持力発生装置 |
WO2018193642A1 (ja) * | 2017-04-19 | 2018-10-25 | Kyb株式会社 | ロータリーダンパ |
JP2019065502A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | Kyb株式会社 | 回転操作部材 |
-
1992
- 1992-06-08 JP JP4171485A patent/JPH05340439A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19523966A1 (de) * | 1994-06-30 | 1996-01-25 | Samsung Electronics Co Ltd | Schwingungsisolierende Vorrichtung für einen Roboter |
JP2015183360A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | アイシン精機株式会社 | 保持力発生装置 |
WO2018193642A1 (ja) * | 2017-04-19 | 2018-10-25 | Kyb株式会社 | ロータリーダンパ |
JP2018179229A (ja) * | 2017-04-19 | 2018-11-15 | Kyb株式会社 | ロータリーダンパ |
JP2019065502A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | Kyb株式会社 | 回転操作部材 |
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