JPH10339338A - 回転減速装置 - Google Patents

回転減速装置

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JPH10339338A
JPH10339338A JP14774797A JP14774797A JPH10339338A JP H10339338 A JPH10339338 A JP H10339338A JP 14774797 A JP14774797 A JP 14774797A JP 14774797 A JP14774797 A JP 14774797A JP H10339338 A JPH10339338 A JP H10339338A
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JP
Japan
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rotor
spring
rotation
lock
mounting portion
Prior art date
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Application number
JP14774797A
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English (en)
Inventor
Masaru Suzuki
勝 鈴木
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TOKAI RIKA HANBAI KK
TORIKA Ltd
Original Assignee
TOKAI RIKA HANBAI KK
TORIKA Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルを必要とせず、製造性が良好な回転減
速装置を提供する。 【解決手段】 便器の便座を便座軸6に連結し、カバー
をカバー軸7に連結する。便座がダウン方向へ回動する
際の回動速度は、第1のブレーキばね26とブレーキば
ね装着部15との間の摩擦力と、第1のバランスばね2
5のアップ方向へのばね力によって抑制され、カバーが
ダウン方向へ回動する際の回動速度は、第2のブレーキ
ばね44とブレーキばね装着部42との間の摩擦力と、
第2のバランスばね45のアップ方向へのばね力によっ
て抑制される。便座及びカバーの回動速度を制御するも
のとしては機械的なばねを用いており、オイルを用いる
ものとは違い、シール構造が不要で、製造性に優れたも
のとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば便器におけ
る便座などの回動体の回動速度を抑制するための回転減
速装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、便器において
は、回動体である便座及びカバー(便蓋)を開閉する際
に、これらが便器本体に当たって生ずる衝撃を緩和する
ために、回転減速装置を用いてそれら便座及びカバーの
回動速度を抑制することが行われている。
【0003】本出願人は、この種の回転減速装置とし
て、例えば特願平7−116854号(特開平8−31
2694号)を出願している。このものは、概略的に次
のような構成となっている。すなわち、第1及び第2の
ケースと、これら第1及び第2のケース内に回動可能に
設けられた第1及び第2のロータと、第1のケースと第
1のロータとの間に形成された第1の流体収容室と、第
2のケースと第2のロータとの間に第2の流体収容室
と、これら第1及び第2の流体収容室内にそれらを2分
割するように設けられた第1及び第2の弁機構とを備
え、第1及び第2の流体収容室内に制御流体としてオイ
ルを充填した構成となっている。
【0004】そして、第1のロータをカバーと一体に回
動するように連結すると共に、第2のロータを便座と一
体に回動するように連結し、これらカバー及び便座が第
1及び第2のロータと共に回動することに伴い、第1及
び第2の弁機構により、分割された分割室間を流れるオ
イルの通過量が制御されることにより、それらカバー及
び便座の回動速度が抑制されるようになっている。
【0005】しかしながら、上記した構成のものでは、
制御流体としてオイルを用いるようにしているため、そ
のオイルを流体収容室内に注入する際に、空気が入らな
いようにすることが難しく、また、オイルが漏れること
を防止するためのシール構造が必要であるが、そのシー
ル構造が難しいという問題点がある。特に、オイルとし
て、粘性が温度により影響を受けにくいシリコンオイル
を使用した場合、シリコンオイルは浸透性が良好なた
め、シール構造が一層難しくなる。このような事情があ
るため、製造性が劣り、ひいてはコストが高くなってし
まうという問題点がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、オイルを必要とせず、製造性が良好
な回転減速装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の回転減速装置
は、ボデーと、このボデーに固定状態に設けられ、円筒
状のロックばね装着部を有するロック部材と、前記ボデ
ーに軸心回りに回動可能に設けられ、軸部材を介して回
動体と共に回動されるように連結されるロータと、この
ロータに対して相対的に回動するように設けられ、前記
ロックばね装着部と隣り合う部位に円筒状のロックばね
装着部を有すると共に、このロックばね装着部と同心状
配置で円筒状のブレーキばね装着部を有した回動規制部
材と、前記ロック部材のロックばね装着部と前記回動規
制部材のロックばね装着部との間にわたって装着され、
回動規制部材が第1の方向へ回動されたときにはその回
動を許容し、回動規制部材が前記第1の方向とは反対の
第2の方向へ回動されたときにはその回動を阻止するコ
イルばねからなるロックばねと、一端部が前記ロータに
固定された状態で前記ブレーキばね装着部に装着され、
ロータが前記第1の方向へ回動されたときには、そのロ
ータ及び前記回動規制部材と共に第1の方向へ回動し、
ロータが前記第2の方向へ回動されたときには、前記ブ
レーキばね装着部に対して摺動しながらロータと共に第
2の方向へ回動するコイルばねからなるブレーキばね
と、一端部が前記ボデーに固定されると共に、他端部が
前記ロータに固定され、ロータが前記第2の方向へ回動
されることに伴い、そのロータに当該ロータを前記第1
の方向へ回動させるばね力を蓄積するバランスばねと、
を具備する構成としたところに特徴を有する。
【0008】上記した構成においては、軸部材を介して
ロータと連結される回動体の回動速度は、ブレーキばね
とブレーキばね装着部との間の摩擦力と、バランスばね
のばね力によって抑制されるようになっている。従っ
て、回動体の回動速度を制御するものとしては機械的な
ばねを用いており、オイルを用いるものとは違い、シー
ル構造が不要で、製造性に優れたものとなる。
【0009】この場合、ロータは、回動体と一体に回動
される軸部材と、バランスばねの他端部が固定された回
転伝達部材とから構成し、これら軸部材と回転伝達部材
との間に、軸部材が回転伝達部材に対して空転する空転
領域を形成することが好ましい(請求項2の発明)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につき図
面を参照して説明する。まず、図1には本発明の回転減
速装置1の縦断側面図が示され、図6にはこの回転減速
装置1に用いられる主な部品の斜視図が概略的に示され
ている。
【0011】図1において、ボデー2は、ベース3と、
このベース3にビスからなるねじ4により取付固定され
たケース5とから構成されている。ベース3には筒状を
なす便座軸6が軸心回りに回動可能に挿通され、この便
座軸6内に、第2の軸部材を構成するカバー軸7が回動
可能に挿通されている。これら便座軸6及びカバー軸7
は、図1中、左側の一部がベース3から突出しており、
また、カバー軸7は、便座軸6からさらに左側の一部が
突出している。
【0012】便座軸6の外周面には軸方向に延びる平面
部6aが形成されていて、この便座軸6の図1中右部の
外周部には、ケース5内に位置させて便座軸受8が装着
されている。これら便座軸6と便座軸受8とは平面部6
aを介して一体に回動する構成となっていて、これら便
座軸6と便座軸受8とにより第1の軸部材を構成してい
る。
【0013】ベース3の図1中、右側面側には、第1の
ロック部材10が固定状態に設けられている。この第1
のロック部材10は、便座軸受8を包囲するように円筒
状のロックばね装着部11を一体に有している。便座軸
受8は、この第1のロック部材10に対して軸心回り方
向への回動は可能であるが、爪部12により軸方向への
移動が規制されている。
【0014】便座軸受8の外周部には、第1の回動規制
部材13が回動可能に配設されている。この第1の回動
規制部材13は、それぞれ円筒状をなすロックばね装着
部14とブレーキばね装着部15とを一体に有した二重
筒状をなしていて、内側のロックばね装着部14が第1
のロック部材10のロックばね装着部11と軸方向に隣
り合うように配置され、外側のブレーキばね装着部15
がロックばね装着部14の外側にこれと同心状となるよ
うに配置されている。
【0015】第1のロック部材10のロックばね装着部
11の外周部と第1の回動規制部材13のロックばね装
着部14の外周部との間には、コイルばねからなる第1
のロックばね16が巻装されている。この第1のロック
ばね16は一方向に巻回されていて、内径寸法は、ロッ
クばね装着部11及び14の各外径寸法よりも若干小さ
くなるように設定されている。
【0016】この場合、第1の回動規制部材13が第1
の方向である図2中矢印A1方向(第1のロックばね1
6を巻き戻す方向)へ回動する際には、その回動が許容
されるが、第1の回動規制部材13が第1の方向とは反
対の第2の方向である図2中矢印A2方向(第1のロッ
クばね16を巻き締める方向)へ回動しようとした際に
は、第1のロックばね16が巻き締められ、当該第1の
ロックばね16がロックばね装着部11,14に食い付
くことにより、第1の回動規制部材13の矢印A2方向
への回動が阻止され、第1の回動規制部材13は第1の
ロックばね16を介して固定されるようになっている。
【0017】上記便座軸受8の右端部には、ケース5内
に位置させて第1の回転伝達部材を構成するリング状の
便座軸クラッチ20が配置されている。この便座軸クラ
ッチ20の便座軸受8側には、図3にも示すように、2
個の嵌合凹部21が設けられ、便座軸受8の端部には、
その嵌合凹部21に嵌合する嵌合凸部22が設けられて
いる。この場合、各嵌合凹部21は約135度の範囲に
わたって形成され、これに対して各嵌合凸部22は約1
11度の範囲にわたって形成されていて、これら嵌合凹
部21と嵌合凸部22との間に、回転方向に約24度の
空転領域23が形成されている。ここで、第1の軸部材
を構成する上記便座軸6及び便座軸受8と、第1の回転
伝達部材を構成する便座軸クラッチ20とにより、第1
のロータ24を構成している。
【0018】便座軸クラッチ20とケース5との間に
は、コイルばねからなる第1のバランスばね25が配設
されていて、この第1のバランスばね25は、一端部が
ケース5に固定され、他端部が便座軸クラッチ20に形
成された孔20aに挿入された状態で固定されている。
この場合、この第1のバランスばね25は、後述するよ
うに、図3に示す状態では、便座軸クラッチ20の嵌合
凹部21の一方の壁面21aが便座軸受8の嵌合凸部2
2により矢印A2方向へ押し付けられ、便座軸クラッチ
20を介して最もひねられた状態(矢印A1方向へのば
ね力が最大)となっており、便座軸クラッチ20が矢印
A1方向へ回動することに伴い、そのばね力が小さくな
るように構成されている。
【0019】上記第1の回動規制部材13のブレーキば
ね装着部15の外周部には、コイルばねからなる第1の
ブレーキばね26が巻装されていて、この第1のブレー
キばね26の一端部は、便座軸クラッチ20に固定され
るようになっている。この第1のブレーキばね26は、
上記第1のロックばね16とは反対方向に巻回されてい
て、内径寸法は、ブレーキばね装着部15の外径寸法よ
りも若干小さくなるように設定されている。
【0020】この場合、第1のブレーキばね26が便座
軸クラッチ20と共に図2中矢印A1方向(第1のブレ
ーキばね26を巻き締める方向)へ回動する際には、第
1の回動規制部材13を同矢印A1方向へ一体に回動さ
せ、第1のブレーキばね26が便座軸クラッチ20と共
に図2中矢印A2方向(第1のブレーキばね26を巻き
戻す方向)へ回動しようとした際には、第1のロックば
ね16により第1の回動規制部材13が固定されること
に伴い、第1のブレーキばね26が第1の回動規制部材
13のブレーキばね装着部15の外周面に対してブレー
キを掛けながら摺動するようになっている。
【0021】ケース5における図1中右側の内部には、
第2のロック部材30が固定状態に設けられている。こ
の第2のロック部材30は、円筒状のロックばね装着部
31を一体に有している。上記カバー軸7の右端部に
は、ケース5内に位置させて第2の回転伝達部材を構成
するカバー軸クラッチ32が配置されている。このカバ
ー軸クラッチ32は、第2のロック部材30に対して回
動は可能であるが、爪部33により軸方向への移動が規
制されている。
【0022】このカバー軸クラッチ32のカバー軸7側
には、図4にも示すように、2個の嵌合凹部34が設け
られ、カバー軸7の端部には、その嵌合凹部34に嵌合
する嵌合凸部35が設けられている。この場合、各嵌合
凹部34は約135度の範囲にわたって形成され、これ
に対して各嵌合凸部35は約111度の範囲にわたって
形成されていて、これら嵌合凹部34と嵌合凸部35と
の間に、回転方向に約24度の空転領域36が形成され
ている。ここで、第2の軸部材を構成する上記カバー軸
7と、第2の回転伝達部材を構成するカバー軸クラッチ
32とにより、第2のロータ37を構成している。
【0023】カバー軸クラッチ32の外周部には、第2
の回動規制部材40が回動可能に配設されている。この
第2の回動規制部材40は、それぞれ円筒状をなすロッ
クばね装着部41とブレーキばね装着部42を軸方向に
一体に有した円筒状をなしていて、右側のロックばね装
着部41が第2のロック部材30のロックばね装着部3
1と軸方向に隣り合うように配置され、左側のブレーキ
ばね装着部42がロックばね装着部41の左側にこれと
同心状となるように配置されている。
【0024】第2のロック部材30のロックばね装着部
31の外周部と第2の回動規制部材40のロックばね装
着部41の外周部との間には、コイルばねからなる第2
のロックばね43が巻装されている。この第2のロック
ばね43は、第1のロックばね16と同一方向に巻回さ
れていて、内径寸法は、ロックばね装着部31及び41
の各外径寸法よりも若干小さくなるように設定されてい
る。
【0025】この場合、第2の回動規制部材40が第1
の方向である図2中矢印A1方向(第2のロックばね4
3を巻き戻す方向)へ回動する際には、その回動が許容
されるが、第2の回動規制部材40が第1の方向とは反
対の第2の方向である図2中矢印A2方向(第2のロッ
クばね43を巻き締める方向)へ回動しようとした際に
は、第2のロックばね43が巻き締められることによ
り、第2の回動規制部材40の矢印A2方向への回動が
阻止され、第2のロックばね43を介して固定されるよ
うになっている。
【0026】第2の回動規制部材40のブレーキばね装
着部42の外周部には、コイルばねからなる第2のブレ
ーキばね44が巻装されていて、この第2のブレーキば
ね44の一端部は、カバー軸クラッチ32に固定される
ようになっている。この第2のブレーキばね44は、上
記第2のロックばね43とは反対方向に巻回されてい
て、内径寸法は、ブレーキばね装着部42の外径寸法よ
りも若干小さくなるように設定されている。
【0027】この場合、第2のブレーキばね44がカバ
ー軸クラッチ32と共に図2中矢印A1方向(第2のブ
レーキばね44を巻き締める方向)へ回動する際には、
第2の回動規制部材40を同矢印A1方向へ一体に回動
させ、第2のブレーキばね44がカバー軸クラッチ32
と共に図2中矢印A2方向(第2のブレーキばね44を
巻き戻す方向)へ回動しようとした際には、第2のロッ
クばね43により第2の回動規制部材40が固定される
ことに伴い、第2のブレーキばね44が第2の回動規制
部材40のブレーキばね装着部42の外周面に対してブ
レーキを掛けながら摺動するようになっている。
【0028】カバー軸クラッチ32とケース5との間に
は、コイルばねからなる第2のバランスばね45が配設
されており、この第2のバランスばね45は、一端部が
ケース5に固定され、他端部がカバー軸クラッチ32に
形成された孔32aに挿入された状態で固定されてい
る。この場合、この第2のバランスばね45は、第1の
バランスばね25と同様に、図4に示す状態では、カバ
ー軸クラッチ32の嵌合凹部34の一方の壁面34aが
カバー軸7の嵌合凸部35により矢印A2方向へ押し付
けられ、カバー軸クラッチ32を介して最もひねられた
状態(矢印A1方向へのばね力が最大)となっており、
カバー軸クラッチ32が矢印A1方向へ回動することに
伴い、そのはね力が小さくなるように構成されている。
【0029】一方、上記ベース3の内周部には、筒状を
なす節度カラー48が便座軸6と一体に回動するように
配設されている。この節度カラー48には、図5にも示
すように、節度用凹部49が2個形成されている。ベー
ス3側には、節度カラー48の外周部に対応する部位に
ボール収容部50が2個形成されていると共に、各ボー
ル収容部50にスチール製の節度用ボール51が収容さ
れている。各節度用ボール51は、ベース3の外周部に
ねじ52により取り付けられた板ばね53により節度カ
ラー48側に押し付けられている。
【0030】この場合、図5に示す状態では、各節度用
ボール51は節度カラー48の外周面に当接していて、
この状態から節度カラーが矢印A1方向へ約90度回動
され、各ボール収容部50が節度用ボール51と対応す
るようになると、節度用ボール51がボール収容部50
に嵌まり込むことにより節度が与えられるようになって
いる。
【0031】このように構成された回転減速装置1は、
図7に示すように、便器55における便器本体56にボ
デー2を取り付けることにより取付固定され、便座軸6
に、第1の回動体である便座57が連結され、カバー軸
7に、第2の回動体であるカバー58が連結されて使用
される。
【0032】次に上記構成の作用を説明する。まず、便
座57及びカバー58のうち、便座57のみを開閉操作
する場合について、図8ないし図10も参照して説明す
る。便座57がほぼ水平となる水平位置(角度0度)と
ほぼ垂直となる垂直位置(角度90度)との間で回動さ
れる場合、便座軸6にかかる、便座57の自重によるダ
ウン方向(矢印A2方向)への回転トルクT1は、図9
に実線で示すように、垂直位置(角度90度)では
「0」であり、そこから倒れることに伴い次第に大きく
なり、水平位置(角度0度)で最大となる。
【0033】便座57が水平位置にある状態では、図3
及び図10の(a)に示すように、便座軸受8の嵌合凸
部22が、便座軸クラッチ20の嵌合凹部21の一方の
壁面21aに対して、矢印A2方向(ダウン方向)から
押圧した状態となっていて、第1のバランスばね25は
便座軸クラッチ20を介して矢印A2方向に最大にねじ
られた状態となっている。従って、第1のバランスばね
25としては、矢印A2とは反対の矢印A1方向(アッ
プ方向)へのばね力F1が最も蓄積された状態となって
おり、この第1のバランスばね25のばね力F1の特性
線を図9に一点鎖線で示している。
【0034】図9には、便座57の自重による回転トル
クT1と、第1のバランスばね25のばね力F1とが共
にプラスの領域で示されているが、これら回転トルクT
1の作用方向(矢印A2方向)と、第1のバランスばね
25のばね力F1の作用方向(矢印A1方向)とは逆向
きである。なお、図9において、回転トルクT1と接す
るように破線で引かれたf1の線は、第1のバランスば
ね25のばね力F1を設定する際の仮のばね力であり、
第1のバランスばね25のばね力F1は、その仮のばね
力f1から、後述する第1のブレーキばね26と第1の
回動規制部材13のブレーキばね装着部15との間のブ
レーキ力(約4kgf ・cm)を引いた値となるように設定
している。
【0035】また、便座57が水平位置にある状態で
は、図5に示されているように、各節度用ボール51は
節度カラー48の外周面に当接した状態となっている。
【0036】便座57が水平位置にある状態から、この
便座57をアップ方向となる矢印A1方向へ回動させる
と、便座軸6と便座軸受8、及び節度カラー48が一体
に同矢印A1方向へ回動される。これに伴い、第1のバ
ランスばね25の矢印A1方向へのばね力F1により、
便座軸クラッチ20、第1のブレーキばね26及び第1
の回動規制部材13が矢印A1方向へ回動される。この
とき、第1の回動規制部材13のロックばね装着部14
に第1のロックばね16の一部が掛かっているが、当該
第1の回動規制部材13の矢印A1方向への回動は許容
される。
【0037】便座57が水平位置から66度まで回動さ
れると、第1のバランスばね25が自由状態となって矢
印A1方向へのばね力F1が0となり、便座軸クラッチ
20、第1のブレーキばね26及び第1の回動規制部材
13の回動が停止される(図10(b)参照)。この状
態から便座57がさらに矢印A1方向へ回動されると、
それら便座軸クラッチ20、第1のブレーキばね26及
び第1の回動規制部材13は停止したままで、便座軸6
と便座軸受8が矢印A1方向へ回動される。従って、こ
のとき、便座軸クラッチ20に対して、便座軸6と便座
軸受8とが空転領域23である24度分、空転状態で回
動されることになる。
【0038】便座57が垂直位置まで回動されると、図
10(c)に示すように、便座軸受8の嵌合凸部22
が、便座軸クラッチ20の嵌合凹部21の他方の壁面2
1bに対して、矢印A1方向(アップ方向)から当接し
た状態となる。また、節度カラー48が90度回動され
ることに伴い、この節度カラー48の各節度用凹部49
が節度用ボール51と対応する状態となり、節度用ボー
ル51が節度用凹部49に嵌まり込むことにより、便座
軸6ひいては便座57が垂直位置に保持されるようにな
る。
【0039】垂直位置にある便座57をダウン方向とな
る矢印A2方向へ回動させると、便座軸6と便座軸受
8、及び節度カラー48が一体に同矢印A2方向へ回動
される。このうち、節度カラー48が矢印A2方向へ回
動されることに伴い、節度カラー48の節度用凹部49
の位置が節度用ボール51から外れ、節度用ボール51
が節度用凹部49から外れるようになる。また、便座軸
6と便座軸受8が矢印A2方向へ回動されても、空転領
域23の24度分は便座軸クラッチ20、第1のブレー
キばね26及び第1の回動規制部材13は停止したまま
であり、便座軸6と便座軸受8が矢印A2方向へ24度
分、空転状態で回動されることになる。
【0040】便座軸6と便座軸受8が矢印A2方向へ2
4度分回動されると、図10(b)に示すように、便座
軸受8の嵌合凸部22が、便座軸クラッチ20の嵌合凹
部21の一方の壁面21aに対して、矢印A2方向(ダ
ウン方向)から当接する状態となり、そして、便座軸6
と便座軸受8がさらに矢印A2方向へ回動されると、便
座軸受8の嵌合凸部22が、便座軸クラッチ20の嵌合
凹部21の一方の壁面21aを矢印A2方向へ押圧して
便座軸クラッチ20を矢印A2方向へ回動させるように
なる。
【0041】ここで、便座軸クラッチ20が矢印A2方
向へ回動しようとすると、第1のブレーキばね26を介
して第1の回動規制部材13も同矢印A2方向へ回動し
ようとする。ところが、この第1の回動規制部材13の
回動方向が第1のロックばね16の巻き締まり方向であ
るため、第1のロックばね16が、第1のロック部材1
0と第1の回動規制部材13の両ロックばね装着部1
1,14に対して食い付き、この第1の回動規制部材1
3の矢印A2方向への回動が阻止されるようになる。こ
のため、第1の回動規制部材13が第1のロックばね1
6により固定された状態で、第1のブレーキばね26
が、固定状態にある第1の回動規制部材13のブレーキ
ばね装着部15の外周面に対して、ブレーキを掛けなが
ら摺動して、便座軸クラッチ20と共に矢印A2方向へ
回動されるようになる。
【0042】また、便座軸クラッチ20が矢印A2方向
へ回動されることに伴い、第1のバランスばね25はね
じられ、矢印A2とは反対の矢印A1方向へのばね力F
1を蓄積するようになる。
【0043】従って、便座57は、第1のブレーキばね
26と第1の回動規制部材13のブレーキばね装着部1
5との間の摩擦力によるブレーキ力と、第1のバランス
ばね25の矢印A1方向へのばね力F1の作用により、
ゆっくりとダウン方向である矢印A2方向へ回動される
ことになる。
【0044】便座57が水平位置まで回動すると、便座
軸受8の嵌合凸部22と便座軸クラッチ20の嵌合凹部
21との関係は図10(a)の状態になり、第1のバラ
ンスばね25の矢印A1方向へのばね力F1は最大とな
る。また、便座57は便器本体56に受けられる。
【0045】次に、カバー58のみを開閉操作する場合
について説明するが、このカバー58のみを開閉操作す
る場合の作用は、上記した便座57のみを開閉する場合
とほぼ同様である。
【0046】カバー58がほぼ水平となる水平位置(角
度0度)とほぼ垂直となる垂直位置(角度90度)との
間で回動される場合、カバー軸7にかかる、カバー58
の自重によるダウン方向(矢印A2方向)への回転トル
クT2は、図9に実線で示すように、垂直位置(角度9
0度)では「0」であり、そこから倒れることに伴い次
第に大きくなり、水平位置(角度0度)で最大となる。
【0047】カバー58が水平位置にある状態では、図
4に示すように、カバー軸7の嵌合凸部35が、カバー
軸クラッチ32の嵌合凹部34の一方の壁面34aに対
して、矢印A2方向(ダウン方向)から押圧した状態と
なっていて、第2のバランスばね45はカバー軸クラッ
チ32を介して矢印A2方向に最大にねじられた状態と
なっている。従って、第2のバランスばね45として
は、矢印A1方向(アップ方向)へのばね力F2が最も
蓄積された状態となっており、この第2のバランスばね
45のばね力F2の特性線を図9に一点鎖線で示してい
る。
【0048】この場合も、図9には、カバー58の自重
による回転トルクT2と、第2のバランスばね45のば
ね力F2とが共にプラスの領域で示されているが、これ
ら回転トルクT2の作用方向(矢印A2方向)と、第2
のバランスばね45のばね力F2の作用方向(矢印A1
方向)とは逆向きである。なお、図9において、回転ト
ルクT2と接するように破線で引かれたf2の線は、第
2のバランスばね45のばね力F2を設定する際の仮の
ばね力であり、第2のバランスばね45のばね力F2
は、その仮のばね力f2から、後述する第2のブレーキ
ばね44と第2の回動規制部材40のブレーキばね装着
部42との間のブレーキ力(約1.5kgf・cm)を引い
た値となるように設定している。
【0049】カバー58が水平位置にある状態から、こ
のカバー58をアップ方向となる矢印A1方向へ回動さ
せると、カバー軸7が同矢印A1方向へ回動される。こ
れに伴い、第2のバランスばね45の矢印A1方向への
ばね力F2により、カバー軸クラッチ32、第2のブレ
ーキばね44及び第2の回動規制部材40が矢印A1方
向へ回動される。このとき、第2の回動規制部材40の
ロックばね装着部41に第2のロックばね43の一部が
掛かっているが、当該第2の回動規制部材40の矢印A
1方向への回動は許容される。
【0050】カバー58が水平位置から66度まで回動
されると、第2のバランスばね45が自由状態となって
矢印A1方向へのばね力F2が0となり、カバー軸クラ
ッチ32、第2のブレーキばね44及び第2の回動規制
部材40の回動が停止される。この状態からカバー58
がさらに矢印A1方向へ回動されると、それらカバー軸
クラッチ32、第2のブレーキばね45及び第2の回動
規制部材40は停止したままで、カバー軸7が矢印A1
方向へ回動される。従って、このとき、カバー軸クラッ
チ32に対して、カバー軸7が空転領域36である24
度分、空転状態で回動されることになる。
【0051】カバー58が垂直位置まで回動されると、
カバー軸7の嵌合凸部35が、カバー軸クラッチ32の
嵌合凹部34の他方の壁面34bに対して、矢印A1方
向(アップ方向)から当接した状態となる。
【0052】垂直位置にあるカバー58をダウン方向と
なる矢印A2方向へ回動させると、カバー軸7が同矢印
A2方向へ回動される。カバー軸7が矢印A2方向へ回
動されても、24度分はカバー軸クラッチ32、第2の
ブレーキばね44及び第2の回動規制部材40は停止し
たままであり、カバー軸7が矢印A2方向へ24度分、
空転状態で回動されることになる。
【0053】カバー軸7が矢印A2方向へ24度分回動
されると、カバー軸7の嵌合凸部35が、カバー軸クラ
ッチ32の嵌合凹部34の一方の壁面34aに対して、
矢印A2方向(ダウン方向)から当接する状態となり、
そして、カバー軸7がさらに矢印A2方向へ回動される
と、嵌合凸部35が嵌合凹部34の一方の壁面34aを
矢印A2方向へ押圧してカバー軸クラッチ32を矢印A
2方向へ回動させるようになる。
【0054】ここで、カバー軸クラッチ32が矢印A2
方向へ回動しようとすると、第2のブレーキばね44を
介して第2の回動規制部材40も同矢印A2方向へ回動
しようとする。ところが、この第2の回動規制部材40
の回動方向が第2のロックばね43の巻き締まり方向で
あるため、第2のロックばね43が、第2のロック部材
30と第2の回動規制部材40の両ロックばね装着部3
1,41に対して食い付き、この第2の回動規制部材4
0の矢印A2方向への回動が阻止されるようになる。こ
のため、第2の回動規制部材40が第2のロックばね4
3により固定された状態で、第2のブレーキばね44
が、固定状態にある第2の回動規制部材40のブレーキ
ばね装着部42の外周面に対して、ブレーキを掛けなが
ら摺動して、カバー軸クラッチ32と共に矢印A2方向
へ回動されるようになる。
【0055】また、カバー軸クラッチ32が矢印A2方
向へ回動されることに伴い、第2のバランスばね45は
ねじられ、矢印A2とは反対の矢印A1方向へのばね力
F2を蓄積するようになる。
【0056】従って、カバー58は、第2のブレーキば
ね44と第2の回動規制部材40のブレーキばね装着部
42との間の摩擦力によるブレーキ力と、第2のバラン
スばね45の矢印A1方向へのばね力F2の作用によ
り、ゆっくりとダウン方向である矢印A2方向へ回動さ
れることになる。
【0057】上記した実施例によれば、便座軸6に連結
される便座57がダウン方向へ回動される際の回動速度
は、第1のブレーキばね16と第1の回動規制部材13
のブレーキばね装着部15の外周面との間の摩擦力と、
第1のバランスばね25のばね力F1によって抑制さ
れ、また、カバー軸7に連結されるカバー58がダウン
方向へ回動される際の回動速度は、第2のブレーキばね
44と第2の回動規制部材40のブレーキばね装着部4
2の外周面との間の摩擦力と、第2のバランスばね45
のばね力F2によって抑制されるようになっている。従
って、回動体である便座57及びカバー58の回動速度
を制御するものとしてはそれぞれ機械的なばね(第1の
ブレーキばね16、第1のバランスばね25、第2のブ
レーキばね44、第2のバランスばね45)を用いてお
り、オイルを用いるものとは違い、シール構造が不要
で、製造性に優れたものとなる。
【0058】ところで、便座57の自重による回転トル
クT1及びカバー58の自重による回転トルクT2は、
図9に示すように、直線とはならず、曲線となってい
る。これに対して、第1及び第2のバランスばね25及
び45のばね力F1,F2は、直線状となる。また、第
1及び第2のブレーキばね26,44とブレーキばね装
着部15,42との間の摩擦力(ブレーキ力)は、一定
となる。そして、第1,第2のバランスばね25,45
の矢印A1方向へのばね力F1,F2が、対応する回転
トルクT1,T2よりも大きくなった場合には、便座5
7或いはカバー58を持っている手を放した際に、それ
ら便座57或いはカバー58が矢印A1方向(アップ方
向)へ回動してしまい、閉まらないという事情がある。
【0059】そこで、本実施例においては、便座57に
対応する第1のロータ24は、便座57と一体に回動さ
れる便座軸6及び便座軸受8と、第1のバランスばね2
5の端部が固定された便座軸クラッチ20とから構成
し、これら便座軸受8と便座軸クラッチ20との間に、
便座軸6及び便座軸受8が便座軸クラッチ20に対して
空転する空転領域24を形成することにより、便座57
の自重による回転トルクT1に対して、第1のバランス
ばね25のばね力F1と、第1のブレーキばね26によ
るブレーキ力とを良好に設定することができるようにな
り、特に便座57がダウン方向へ回動する際の回動速度
を良好に設定できるようになる。
【0060】また、カバー58に対応する第2のロータ
37も、第1のロータ24と同様に、カバー58と一体
に回動されるカバー軸7と、第2のバランスばね45の
端部が固定されたカバー軸クラッチ32とから構成し、
これらカバー軸7とカバー軸クラッチ32との間に、カ
バー軸7がカバー軸クラッチ32に対して空転する空転
領域36を形成することにより、カバー58の自重によ
る回転トルクT2に対して、第2のバランスばね45の
ばね力F2と、第2のブレーキばね44によるブレーキ
力とを良好に設定することができるようになり、特にカ
バー58がダウン方向へ回動する際の回動速度を良好に
設定できるようになる。
【0061】本発明は、上記した実施例にのみ限定され
るものではなく、次のように変形または拡張することが
できる。便座軸6の回動に節度を与えるための節度機構
(節度カラー48、節度用ボール51、板ばね53)
は、必ずしも必要なものではなく、必要に応じて設けれ
ばよい。第1及び第2のバランスばね25,45は、コ
イルばねに限られず、板ばねなどによって構成すること
もできる。
【0062】上記した実施例においては、回転減速装置
1としては、便座57とカバー58の2個の回動体に対
応する構成であるが、回動体として1個の蓋のみに対応
させる構成とすることもできる。この場合には、軸部材
としては1本のみで良く、また、これに伴いロック部
材、回動規制部材、ロックばね、ブレーキばね、バラン
スばねなども1個ずつで良い。
【0063】
【発明の効果】請求項1の回転減速装置によれば、回動
体の回動速度を制御するものとしては機械的なばねを用
いており、オイルを用いるものとは違い、シール構造が
不要で、製造性に優れたものとなる。また、回動体の回
動速度を、ロックばね、ブレーキばね及びバランスばね
により、良好に制御することができる。
【0064】請求項2の回転減速装置によれば、回動体
の回転トルクに対して、バランスばねのばね力と、ブレ
ーキばねによるブレーキ力とを良好に設定することがで
きるようになり、回動体の回動速度を一層良好に設定で
きるようになる。
【0065】請求項3の回転減速装置によれば、請求項
1の場合と同様に、回動体の回動速度を制御するものと
しては機械的なばねを用いており、オイルを用いるもの
とは違い、シール構造が不要で、製造性に優れたものと
なる。また、第1及び第2の2個の回動体の回動速度を
良好に制御できるので、例えば便器の便座とカバーの回
動速度を制御する場合に好適するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断側面図
【図2】正面図
【図3】図1中、イ−イ線に沿って示す縦断面図
【図4】図1中、ロ−ロ線に沿って示す縦断面図
【図5】図1中、ハ−ハ線に沿って示す縦断面図
【図6】主な構成部品の斜視図
【図7】便器の斜視図
【図8】便座を回動させる際の作用を説明するための図
【図9】便座及びカバーの回転トルクと、第1及び第2
のバランスばねのばね力と、便座及びカバーの回動角度
との関係を示す特性線図
【図10】便座を回動させる際の空転領域部分の作用を
説明する図
【符号の説明】
1は回転減速装置、2はボデー、3はベース、5はケー
ス、6は便座軸(第1の軸部材)、7はカバー軸(第2
の軸部材)、8は便座軸受(第1の軸部材)、10は第
1のロック部材、11はロックばね装着部、13は第1
の回動規制部材、14はロックばね装着部、15はブレ
ーキばね装着部、16は第1のロックばね、20は便座
軸クラッチ(第1の回転伝達部材)、23は空転領域、
24は第1のロータ、25は第1のバランスばね、26
は第1のブレーキばね、30は第2のロック部材、31
はロックばね装着部、32はカバー軸クラッチ(第2の
回転伝達部材)、36は空転領域、37は第2のロー
タ、40は第2の回動規制部材、41はロックばね装着
部、42はブレーキばね装着部、43は第2のロックば
ね、44は第2のブレーキばね、45は第2のバランス
ばね、55は便器、57は便座(第1の回動体)、58
はカバー(第2の回動体)を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボデーと、 このボデーに固定状態に設けられ、円筒状のロックばね
    装着部を有するロック部材と、 前記ボデーに軸心回りに回動可能に設けられ、軸部材を
    介して回動体と共に回動されるように連結されるロータ
    と、 このロータに対して相対的に回動するように設けられ、
    前記ロックばね装着部と隣り合う部位に円筒状のロック
    ばね装着部を有すると共に、このロックばね装着部と同
    心状配置で円筒状のブレーキばね装着部を有した回動規
    制部材と、 前記ロック部材のロックばね装着部と前記回動規制部材
    のロックばね装着部との間にわたって装着され、回動規
    制部材が第1の方向へ回動されたときにはその回動を許
    容し、回動規制部材が前記第1の方向とは反対の第2の
    方向へ回動されたときにはその回動を阻止するコイルば
    ねからなるロックばねと、 一端部が前記ロータに固定された状態で前記ブレーキば
    ね装着部に装着され、ロータが前記第1の方向へ回動さ
    れたときには、そのロータ及び前記回動規制部材と共に
    第1の方向へ回動し、ロータが前記第2の方向へ回動さ
    れたときには、前記ブレーキばね装着部に対して摺動し
    ながらロータと共に第2の方向へ回動するコイルばねか
    らなるブレーキばねと、 一端部が前記ボデーに固定されると共に、他端部が前記
    ロータに固定され、ロータが前記第2の方向へ回動され
    ることに伴い、そのロータに当該ロータを前記第1の方
    向へ回動させるばね力を蓄積するバランスばねと、 を具備したことを特徴とする回転減速装置。
  2. 【請求項2】 ロータは、回動体と一体に回動される軸
    部材と、バランスばねの他端部が固定された回転伝達部
    材とから構成され、 これら軸部材と回転伝達部材との間に、軸部材が回転伝
    達部材に対して空転する空転領域が形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の回転減速装置。
  3. 【請求項3】 ボデーと、 このボデーに固定状態に設けられ、円筒状のロックばね
    装着部を有する第1のロック部材と、 前記ボデーに軸心回りに回動可能に設けられ、第1の軸
    部材を介して第1の回動体と共に回動されるように連結
    される第1のロータと、 この第1のロータに対して相対的に回動するように設け
    られ、第1のロータの前記ロックばね装着部と隣り合う
    部位に円筒状のロックばね装着部を有すると共に、この
    ロックばね装着部と同心状配置で円筒状のブレーキばね
    装着部を有した第1の回動規制部材と、 前記第1のロック部材のロックばね装着部と前記第1の
    回動規制部材のロックばね装着部との間にわたって装着
    され、第1の回動規制部材が第1の方向へ回動されたと
    きにはその回動を許容し、第1の回動規制部材が前記第
    1の方向とは反対の第2の方向へ回動されたときにはそ
    の回動を阻止するコイルばねからなる第1のロックばね
    と、 一端部が前記第1のロータに固定された状態で前記第1
    の回動規制部材のブレーキばね装着部に装着され、第1
    のロータが前記第1の方向へ回動されたときには、その
    第1のロータ及び第1の回動規制部材と共に第1の方向
    へ回動し、第1のロータが前記第2の方向へ回動された
    ときには、第1の回動規制部材のブレーキばね装着部に
    対して摺動しながら第1のロータと共に第2の方向へ回
    動するコイルばねからなる第1のブレーキばねと、 一端部が前記ボデーに固定されると共に、他端部が前記
    第1のロータに固定され、第1のロータが前記第2の方
    向へ回動されることに伴い、その第1のロータに当該第
    1のロータを前記第1の方向へ回動させるばね力を蓄積
    する第1のバランスばねと、 前記ボデーに固定状態に設けられ、円筒状のロックばね
    装着部を有する第2のロック部材と、 前記ボデーに軸心回りに回動可能に設けられ、第2の軸
    部材を介して第2の回動体と共に回動されるように連結
    される第2のロータと、 この第2のロータに対して相対的に回動するように設け
    られ、前記第2のロック部材のロックばね装着部と隣り
    合う部位に円筒状のロックばね装着部を有すると共に、
    このロックばね装着部と同心状配置で円筒状のブレーキ
    ばね装着部を有した第2の回動規制部材と、 前記第2のロック部材のロックばね装着部と前記第2の
    回動規制部材のロックばね装着部との間にわたって装着
    され、第2の回動規制部材が第1の方向へ回動されたと
    きにはその回動を許容し、第2の回動規制部材が前記第
    1の方向とは反対の第2の方向へ回動されたときにはそ
    の回動を阻止するコイルばねからなる第2のロックばね
    と、 一端部が前記第2のロータに固定された状態で前記第2
    の回動規制部材のブレーキばね装着部に装着され、第2
    のロータが前記第1の方向へ回動されたときには、その
    第2のロータ及び第2の回動規制部材と共に第1の方向
    へ回動し、第2のロータが前記第2の方向へ回動された
    ときには、第2の回動規制部材のブレーキばね装着部に
    対して摺動しながら第2のロータと共に第2の方向へ回
    動するコイルばねからなる第2のブレーキばねと、 一端部が前記ボデーに固定されると共に、他端部が前記
    第2のロータに固定され、第2のロータが前記第2の方
    向へ回動されることに伴い、その第2のロータに当該第
    2のロータを前記第1の方向へ回動させるばね力を蓄積
    する第2のバランスばねとを具備し、 前記第1のロータは、前記第1の回動体と一体に回動さ
    れる第1の軸部材と、前記第1のバランスばねの他端部
    が固定された第1の回転伝達部材とから構成され、これ
    ら第1の軸部材と第1の回転伝達部材との間に、第1の
    軸部材が第1の回転伝達部材に対して空転する空転領域
    が形成され、 前記第2のロータは、前記第2の回動体と一体に回動さ
    れる第2の軸部材と、前記第2のバランスばねの他端部
    が固定された第2の回転伝達部材とから構成され、これ
    ら第2の回動軸と第2の回転伝達部材との間に、第2の
    軸部材が第2の回転伝達部材に対して空転する空転領域
    が形成されていることを特徴とする回転減速装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR100678719B1 (ko) 2006-02-28 2007-02-02 신상욱 좌변기 커버의 변좌/덮개용 댐퍼
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