JP2529303Y2 - 回転ダンパー装置 - Google Patents

回転ダンパー装置

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JP2529303Y2 JP1992054197U JP5419792U JP2529303Y2 JP 2529303 Y2 JP2529303 Y2 JP 2529303Y2 JP 1992054197 U JP1992054197 U JP 1992054197U JP 5419792 U JP5419792 U JP 5419792U JP 2529303 Y2 JP2529303 Y2 JP 2529303Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、クラッチ機構を内蔵し
たオイル式の回転ダンパー装置に関し、例えばレコード
プレーヤやCDプレーヤに対して回転可能に枢着された
ダストカバーの開閉の一方向の回転を制動するのに使用
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転ダンパー装置として
は、実開昭59−121536号公報により、底部を有
するハウジングと、このハウジングの底部に粘性オイル
を介して、回転可能に収納されたクラッチ板と、このク
ラッチ板の一面に設けられた第1の歯部と、一方向の回
転により上記第1の歯部と噛合う第2の歯部を有する回
転板と、この回転板に一体に形成され、上蓋より外部に
突出する回転軸を備えた物が公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
の回転ダンパー装置は、ハウジングの底部とクラッチ板
との間の嵌合隙間に介在する粘性オイルの抵抗により回
転軸の回転を制動させる際、流動する粘性オイルが嵌合
隙間の上部に進入し、上蓋とハウジングとの間や回転軸
が貫通した穴から外部に漏出することがある。また、こ
のオイル漏れを防止するために従来のシール構造を採用
すると、構造が複雑になってしまう。このため、簡単な
構造で確実にオイル漏れを防止できる一方向性の回転ダ
ンパー装置の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は前記に
鑑み開発されたものであって、内外に回転可能に嵌合
し、その間の嵌合隙間に粘性オイルが介在する中空な内
側ロータと、該内側ロータを収容したハウジングと、ハ
ウジングの上面を塞ぐためハウジングに上から被さるキ
ャップとから成り、内側ロータの中空内部には、キャッ
プの外に突出した内外回転軸と、この内外回転軸と内側
ロータとの間で一方向のみ回転を伝達する一方向クラッ
チ機構とを内蔵し、内側ロータの上部外周面に環状凸部
を設けて該環状凸部上に環状段部を形成し、該環状段部
上にハウジングの内周との間でシールを行うOリングを
圧入し、且つキャップとハウジングを互いに係台する相
互係止手段で固定し、内側ロータ、一方向クラッチ機
構、Oリングがハウジングから脱出するのを阻止したた
ことを特徴とする。
【0005】
【作用】内外回転軸が一方に回転する際には一方向クラ
ッチ機構が回転力を伝達し、内側ロータとハウジングと
の嵌合隙間に介在する粘性オイルの抵抗により、内外回
転軸の回転を制動する。そして、内側ロータが回転して
粘性オイルが流動しても、この流動は、環状凸部が粘性
オイルの上昇を阻止しているので、環状凸部の下方にお
ける嵌合隙間内である。また、環状凸部を越して粘性オ
イルが流れても環状凸部上の環状段部に嵌めたOリング
が粘性オイル外部への流出を阻止する。従って、粘性オ
イルが漏れることがない。これに対して、内外回転軸が
逆回転すると、一方向クラッチ機構が回転力を伝達しな
いので、内外回転軸が自由に回転する。そして、ハウジ
ングに上から被せたキャップは、ハウジングとキャップ
に設けた相互係合手段で簡単に固定されるため、内側ロ
ータ、一方向クラッチ機構、Oリングがハウジングから
脱出するのをキャップによって確実に防止できる。
【0006】
【実施例】以下に本考案を図面に示した実施例に基づき
説明する。図中、1は回転ダンパー装置を示し、図2に
示すように、例えばレコードプレーヤのキャビネット2
に軸支されたダストカバー3が自重で閉じる動きを制動
するのに使用する。
【0007】上記回転ダンパー装置1は、図1,図3に
示すように、ハウジング4と、そのキャップ5と、ハウ
ジング4中からキャップ5の外に突出する内外回転軸6
と、ハウジング4中に収まる中空の内側ロータ7と、ハ
ウジング4と内側ロータ7との嵌合隙間8中に充填され
る、例えばシリコンオイル等の粘性オイル9と、その漏
れを防止するOリング10を備える。
【0008】そして、上記内側ロータ7の中空内部7′
には、図3に示すように、内外回転軸6と一体に回転す
る金属製の第1カラー11と、この第1カラー11と同
軸上に配設され、内側ロータ7と一体に回転する金属製
の第2カラー12と、一端部13aを第1カラー11の
外周に、他端部13bを第2カラーの外周に夫々嵌合し
たコイルスプリング13を一方向クラッチ機構として収
納する。また、14は、内外回転軸6の先端に嵌入する
歯車を示す。尚、ハウジング4、キャップ5、内外回転
軸6、内側ロータ7及び歯車14も、金属製でもよい
が、こゝではプラスチックで成形する。
【0009】前記ハウジング4は、図1,図3に示すよ
うに、円形の底壁4aと、この底壁4aの周囲から円筒
形に立上がった周壁4bとから成り、適度な弾性と剛性
を有する、例えばナイロン系樹脂で一体成形する。そし
て、上記底壁4aには、内側ロータ7の回転中心とな
る、ほゞ中央から円形な盲筒状に隆起した軸部15を形
成する。また、前記周壁4bの外周には、3方に放射状
に張出した3つの取付片16…を形成すると共に、その
上方には、取付片16の間隔内に夫々位置し、斜面1
7′を上に向けた鋸歯形断面形状の3つの爪17…を形
成する。
【0010】前記キャップ5は、円形の上壁5aと、こ
の上壁5aの周囲から環状に短く垂下して、前記ハウジ
ングの周壁4bの上端部の外周に嵌合する周縁部5bと
から成り、上記ハウジング4と同様に、適度な弾性と剛
性を有する、例えばナイロン系樹脂で一体成形する。そ
して、上記上壁5aには、そのほゞ中央に前記内外回転
軸6の環状隆起部6bが通る円形の通孔18を開設す
る。また、前記周縁部5bには、下向きに垂下する3つ
の舌片19…を一体に形成すると共に、この舌片19に
は、上記ハウジングの爪17が嵌り込んで引掛かる方形
の係止孔19′を開設する。
【0011】前記内外回転軸6は、内側ロータ7の内径
より一回り小さい環状の鍔部6aと、上記キャップ5の
通孔18に回転可能に嵌り込む、鍔部6aの上面から隆
起した環状隆起部6bと、この環状隆起部6bより更に
上に突出した突軸6cと、第1カラー11が下から嵌り
込む、鍔部6aの下面から垂下し、且つ下面が開放した
円筒形の嵌入部6dを備えて成り、比較的剛性の高い、
例えばPOM等で一体成形する。そして、上記突軸6c
は、非円形、こゝでは小判形断面に成形すると共に、背
向する平らな側面には、その高さの途中にコ字形断面の
横向きに延びた一対の横溝20,20を形成する。
【0012】これに対し、歯車14の軸孔14′も非円
形、こゝでは突軸6cの断面と同じに小判形断面に開設
すると共に、軸孔14′の内縁には、突軸6cの横溝2
0に嵌り込む、相対向して内向きに突出した一対の突条
21,21を突設する。
【0013】前記内外回転軸6の嵌入部6dには、図4
に示すように、その外周面に半径方向内向きに凹んだ4
つのキー溝22…を、円周方向に等間隔に放射状に形成
する。
【0014】これに対し、第1カラー11は、図3に示
すように、ほゞドーナツ形を成し、ほゞ中央には、上記
内外回転軸6の嵌入部6dの外周に嵌り込む、上下に貫
通した円形の開口23を有し、この開口23の内周に
は、上記各キー溝22に夫々嵌り込む、半径方向内向き
に突出した4つのキー24…を突設する。また、第2カ
ラー12も、上記第1カラー11と同一構造とし、実施
例では共通部品とする。
【0015】前記コイルスプリング13は、その内径を
両カラー11,12の外周にほゞ等しく、こゝでは左巻
きに巻回する。尚、巻き方向を逆にすることで、制動時
の回転方向と非制動時の回転方向とを逆転できる。
【0016】前記内側ロータ7は、図3,図5,図6に
示すように、ハウジング4の底壁4aより一回り小さな
下壁7aと、この下壁7aの周囲から円筒形に立上がっ
た筒壁7bとから成り、上記ハウジング4やキャップ5
と同様に、適度な弾性と剛性を有する、例えばナイロン
系樹脂で一体成形する。
【0017】そして、内側ロータ7の中空内部7′の下
壁7aには、そのほゞ中央に、前記第2カラー12の開
口23が上から嵌り込むと共に、ハウジング4の底壁4
aの軸部15が下から突入する円形の盲筒状に隆起した
嵌入部25と、上記嵌入部25の上面から更に上に同心
状に隆起して、前記内外回転軸6の円筒形の嵌入部6d
中に浅く突入する直径の小さな円筒形の嵌合部26を有
する。上記嵌入部25の外周には、前記内外回転軸6の
嵌入部6dと同様に、第2カラー12の4つのキー24
が夫々嵌り込む、半径方向内向きに凹んだ4つのキー溝
27を形成する。
【0018】また、内側ロータ7の外面には、下壁7a
の下面に開口する嵌入部25の円形の開放面25′を中
心に、円周方向に等間隔で四方に放射状に延び、且つそ
の周縁から筒壁7bに沿ってL字形に立上がり、筒壁7
bの高さの途中迄延びたコ字形断面の4本の溝28…を
形成する。
【0019】前記筒壁7bの上縁には、Oリング10が
上から嵌り込む環状段部29を形成すると共に、この環
状段部29の下側には、筒壁7bの外周面から半径方向
外向きに少し隆起した環状凸部30を形成する。このよ
うに、環状凸部30は、環状段部29を形成すると共
に、前述の溝28の上端を閉じる。
【0020】次に、上記構成による各部品の組立て手順
を説明すると、先ず、ハウジング4中に適量の粘性オイ
ル9を注入して置き、次にその開口上面から内側ロータ
7を嵌め込む。このとき、ハウジング4の底壁4aの軸
部15が、図1に示すように、内側ロータ7の盲筒であ
る嵌入部25の開放面25′から内部に突入し、回転時
の内側ロータ7の揺動を防止する。また、内側ロータ7
は、その下壁7aの下面から突出した小突起7a′によ
り、ハウジング4の底壁4aの上面より少し上に浮く。
そして、注入した粘性オイル9は、ハウジング4と内側
ロータ7との嵌合隙間8中に満ちる。
【0021】こうして、内側ロータ7を装着後、その環
状段部29にシールリングとしてのOリング10を圧入
し、Oリング10によりハウジング4と内側ロータ7と
の嵌合隙間8をシールする。また、内側ロータ7の環状
段部29の下の環状凸部30は、粘性オイル9の上昇を
防止する。
【0022】また、内側ロータ7の溝28は、粘性オイ
ル9の注入時に混入したエア溜りであり、内側ロータ7
をハウジング4中で回転させることで、混入したエアが
溝28内に溜る。従って、エアの拡散が防止され、拡散
したエアによるトルクのばら付きを未然に防止すること
ができる。
【0023】次に、内側ロータ7の嵌入部25に、第2
カラー12の開口23を上から嵌め込む。この時、第2
カラー12の4つのキー24を、嵌入部25の各キー溝
27に夫々合せて嵌め込むことで、共回りを防止する。
【0024】一方、内外回転軸6の嵌入部6dにも、同
様に第1カラー11を下から嵌め込んで置き、この第1
カラー11の外周にコイルスプリング13の一端を嵌め
込み、他端を上記第2カラー12の外周に嵌め込み、内
側ロータ7と内外回転軸6をコイルスプリング13を介
して相互に連結する。このとき、内側ロータ7の嵌入部
25から上に突出した嵌合部26が、内外回転軸6の円
筒形の嵌入部6dの開口面6d′から内部に浅く突入
し、内側ロータ7に対する内外回転軸6の回転時の揺動
を防止する。
【0025】次に、キャップ5の通孔18を、内外回転
軸6の突軸6cの先端に合せて、ハウジング4の上縁に
被着する。このとき、キャップ5の3つの舌片19を、
ハウジング4の爪17に合せて上から押込むと、舌片1
9が爪17の斜面17′に押されて外向きに撓み、爪1
7が舌片19の係止孔19′に達すると、舌片19が復
元して係止孔19′に爪17が嵌り込み、キャップ5が
外れなくなる(図1,図7)。このとき、内外回転軸6
の環状隆起部6bは、キャップ5の通孔18に嵌り込
み、突軸6cはキャップ5の上壁5aから上に突出す
る。尚、ハウジング4とキャップ5を、例えば超音波溶
着してもよい。
【0026】最後に、内外回転軸6の突軸6cの先端よ
り、歯車14の軸孔14′を合せて圧入すると、突軸6
cの横溝20に歯車14の突条21が嵌り込み、歯車1
4が上方に抜けなくなる(図1,図7,図8)。
【0027】一方、組立てた回転ダンパー装置1の使用
例を、図2に基づいて説明すると、レコードプレーヤの
キャビネット2の側面には、ダストカバー3の枢軸3′
を中心に円弧状に屈曲した金属製の弧状ラック31を固
定し、対するカバー3の側面には、弧状ラック31の外
歯31′に噛合う金属製のアイドルギヤ32を軸支する
と共に、このアイドルギヤ32に歯車14が噛合う位置
に回転ダンパー装置1を固定する。
【0028】尚、回転ダンパー装置1を固定するには、
そのハウジング4の取付片16の孔16′にビス(図示
せず)を通して止着する。
【0029】また、アイドルギヤ32を省いて、金属製
の弧状ラック31に対して回転ダンパー装置1のプラス
チック製の歯車14を噛合わせることも可能であるが、
特にカバー3の重量が重い場合には、ラック31が弧状
であるため、これと噛合う歯車14に無理な力が掛り易
く、変形や摩耗し易いので、金属製のアイドルギヤ32
を介在させることが好ましい。
【0030】次いで、その動作について説明すると、開
いているカバー3を伏せて閉める際は、回転ダンパー装
置1による制動力が働く。即ち、カバー3を閉じると、
図2に置いて、アイドルギヤ32は弧状ラック31の外
歯31′に噛合いながら時計回りに回転し、更にアイド
ルギヤ32と噛合う回転ダンパー装置1の歯車14が反
時計回りに回転する。このため、コイルスプリング13
を左巻きに巻回していることから、歯車14と一体に内
外回転軸6と第1カラー11が回転すると、第1カラー
11に巻付いたコイルスプリング13が巻締められ、第
2カラー12を介して内側ロータ7に回転力を伝達す
る。このため、内側ロータ7はハウジング4中で回転
し、その回転はハウジング4との嵌合隙間8に介在する
粘性オイル9の粘性により制動される。
【0031】従って、開いているカバー3を、少し倒し
て手を離せば、あとは自重で枢軸3′及び内側ロータ7
を回動して、ゆっくりと静粛に閉じる。
【0032】上記制動されて閉まる速度は、カバー3の
重量に対し、歯車14とアイドルギヤ32及び弧状ラッ
ク31との間のギヤ比、粘性オイル9の粘性とその量、
内側ロータ7とハウジング4の嵌合面積により定まる。
従って、カバー3の重量に応じて、ギヤ比、使用する粘
性オイル9の粘度や量、内側ロータ7とハウジング4の
直径や高さを適宜に変更することで、カバー3の閉じる
速度を自由に設定できる。
【0033】これに対し、閉じた状態のカバー3を上方
に起して開く際には、回転ダンパー装置1による制動力
が作用せず、カバー3は軽快に且つ素早く開く。即ち、
カバー3を開く時には、歯車14と一体に内外回転軸6
と第1カラー11が時計回りに回転するため、コイルス
プリング13が巻解く。このため、コイルスプリング1
3と第1カラー11の外周乃至はコイルスプリング13
と第2カラー12の外周との間で滑りを生じ、回転力の
伝達を遮断する。
【0034】従って、閉じた状態のカバー3を上方に持
ち上げるだけで、軽快に且つ素早く開くことができる。
尚、開いたカバー3は、周知のロック機構により開状態
に固定され、再度閉じる際に、ロック機構が解除され
る。
【0035】図9は、回転ダンパー装置1の他の使用例
を示すもので、こゝでは、回転ダンパー装置1の内外回
転軸6を、カバー3の枢軸3′に直結させてある。従っ
て、カバー3を閉じる際には、内外回転軸6が反時計回
りに回転し、制動力が働き、カバー3を開く際には、時
計回りに逆回転し、制動力は働かない。尚、図面に示し
た実施例では、回転ダンパー装置1によりカバー3の閉
じる動きを制動させたが、この回転ダンパー装置1は、
他の種々の用途に活用できる。
【0036】例えば、自動車のグローブボックスや灰皿
等がその自重で下方に回動して開くのを制動したり、家
具や電子機器等の扉が開方向の付勢力により開くのを制
動したり、或いは、ハウジング4に対して前後に移動す
るスライド機構が突出方向の付勢力で突出するのを制動
してもよい。
【0037】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、内
側ロータの環状凸部が粘性オイルの上昇を阻止し、粘性
オイルが環状凸部を越して上昇しても環状凸部上に形成
した環状段部に嵌めたシールリングが粘性オイルの外部
への流出を阻止する。従って、簡単な構造によって粘性
オイルの漏れるのを防止できる一方向性の回転ダンパー
装置を提供することができる。更に、ハウジングに上か
ら被せたキャップは、ハウジングとキャップに設けた相
互係合手段で簡単に固定されるため、内側ロータ、一方
向クラッチ機構、Oリングがハウジングから脱出するの
をキャップによって確実に防止できると共に、組立てに
手数がかゝらず、短時間で組立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転ダンパー装置の縦断面図である。
【図2】回転ダンパー装置の使用例を示す側面図であ
る。
【図3】回転ダンパー装置の分解斜視図である。
【図4】内外回転軸の底面図である。
【図5】内側ロータの一半を断面にした側面図である。
【図6】内側ロータの底面図である。
【図7】回転ダンパー装置の組立状態を示す側面図であ
る。
【図8】回転ダンパー装置の組立状態の平面図である。
【図9】回転ダンパー装置の他の使用例を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 回転ダンパー装置 4 ハウジング 6 内外回転軸 7 内側ロータ 8 嵌合隙間 9 粘性オイル 11 一方向クラッチ機構の一部を構成する第1カラ
ー 12 一方向クラッチ機構の一部を構成する第2カラ
ー 13 一方向クラッチ機構の一部を構成するコイルス
プリング 29 環状段部 30 環状凸部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外に回転可能に嵌合し、その間の嵌合
    隙間に粘性オイルが介在する中空な内側ロータと、該内
    側ロータを収容したハウジングと、ハウジングの上面を
    塞ぐためハウジングに上から被さるキャップとから成
    り、内側ロータの中空内部には、キャップの外に突出し
    た内外回転軸と、この内外回転軸と内側ロータとの間で
    一方向のみ回転を伝達する一方向クラッチ機構とを内蔵
    し、内側ロータの上部外周面に環状凸部を設けて該環状
    凸部上に環状段部を形成し、該環状段部上にハウジング
    の内周との間でシールを行うOリングを圧入し、且つキ
    ャップとハウジングを互いに係合する相互係止手段で固
    定し、内側ロータ、一方向クラッチ機構、Oリングがハ
    ウジングから脱出するのを阻止したたことを特徴とする
    回転ダンパー装置。
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