JPH0589993U - ワンウエイダンパ - Google Patents

ワンウエイダンパ

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JPH0589993U
JPH0589993U JP3295992U JP3295992U JPH0589993U JP H0589993 U JPH0589993 U JP H0589993U JP 3295992 U JP3295992 U JP 3295992U JP 3295992 U JP3295992 U JP 3295992U JP H0589993 U JPH0589993 U JP H0589993U
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clutch
clutch plate
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実 荒木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造工程の簡素化及び重量の軽減を図ること
のできるワンウエイダンパを提供すること。 【構成】 本体ケース12の内部にローター28を配設
し、本体ケース12とローター28との間にシリコング
リスを封入する。ローター28に第2のクラッチ板44
を取り付け、第2のクラッチ板44の上に第1のクラッ
チ板50を配設する。第2のクラッチ板44及び第1の
クラッチ板50の対向する面にそれぞれ鋸状歯48を互
いに反対向きに設ける。圧縮コイルスプリング78以外
の構成部品は樹脂製とする。第1のクラッチ板50に平
歯車82の取り付けられた回転力伝達軸60を取り付け
る。所定方向に平歯車82を回転させると、鋸状歯48
同士が噛み合ってシリコングリスの抵抗を受けたロータ
ー28が回転され、平歯車82の回転が制動される。反
対方向に平歯車82を回転させると、鋸状歯48同士が
噛み合わないので抵抗なく平歯車82が回転される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はオーデイオ機器のカセツト蓋、TVのつまみの蓋、OA機器等の開閉 蓋の開放速度を制動するためのワンウエイダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
カセツト蓋、TVのつまみの蓋等はイジェクトボタン等が操作されると、スプ リングに付勢されて自動的に開放されるようになっている。このような蓋には、 閉じる時には蓋を軽く押すことによって閉じることができ、また、イジェクトボ タンを押して開放する際にはスムーズに蓋が開くようにワンウエイダンパが備え られている。
【0003】 図5に示すように、このワンウエイダンパ100の本体ケース102の内部に は、ローター104が回転可能に挿入されており、本体ケース102とローター 104との間には、図示されない高粘度のシリコングリス等が充填されている。
【0004】 ローター104の軸芯には支持軸106が立設されており、この支持軸106 の基部に設けられたボス108の凹部110には焼結金属製のクラッチリング1 12の凸部114が係合して固定されている。
【0005】 このクラッチリング112の上側には、同様にクラッチリング112が同軸的 に配され、これらのクラッチリング112の外周側にはクラッチスプリング11 2が配設されている。
【0006】 クラッチスプリング112は断面矩形の線材が円筒状に密着して半時計回り方 向に巻かれたものであり、内周面が両方のクラッチリング112の外周に密着し て所定の力で巻き締めている。
【0007】 上側のクラッチリング112の上部には回転力伝達軸118が配設されており 、回転力伝達軸118の凹部120に上側のクラッチリング112の凸部114 が係合して固定されている。回転力伝達軸118の長手方向中間部には、円板状 のフランジ部122が設けられ、このフランジ部122の上側には軸部124が 設けられている。軸部124は、本体ケース102の開口部を閉塞するキャプ1 26に形成された軸受孔128へ回転可能に支持されている。
【0008】 軸部124の先端には、断面小判型の嵌合部130が設けられており、この嵌 合部130に、平歯車140の嵌合孔142が嵌合して回転力伝達軸118と平 歯車140とが一体化している。
【0009】 このワンウエイダンパ100は、平歯車140が図示しないカセツト蓋、TV つまみの蓋等の回転支持軸に取付られた歯車に噛み合わせて用いられるようにな っており、蓋が閉められる際に、平歯車140が時計回り方向とは反対方向に回 転されるように取付られる。
【0010】 蓋が閉められる際には、平歯車140に連結された上側のクラッチリング11 2がクラッチスプリング112と摺動しながら反時計回り方向へ回転され、クラ ッチスプリング112には時計回り方向とは反対方向の回転力が作用する。とこ ろで、クラッチスプリング112の巻き方向は時計回り方向とは反対方向である ため、時計回り方向とは反対方向回転力が作用するとクラッチスプリング112 には捩じられて拡径する力が作用する。このため、上側のクラッチリング112 とクラッチスプリング112との間の摩擦力が減少し上側のクラッチリング11 2はクラッチスプリング112に対して空転する。したがって、蓋は軽微な力で 閉じることができる。
【0011】 一方、イジェクトボタンが押され、蓋がスプリングの力で開かれる際には、平 歯車140が、時計回り方向に回転される。このとき、平歯車140に連結され た上側のクラッチリング112、クラッチスプリング112及び下側のクラッチ リング112は一体化した状態で回転される。クラッチスプリング112に時計 回り方向の回転力が作用した場合には、クラッチスプリング112は捩じられて 縮径する力が作用する。このため、クラッチリング112を巻き締める力が増大 し、クラッチスプリング112とクラッチリング112とは互いに滑ることなく 平歯車140の回転力が下側のクラッチリング112に伝達される。ここで、下 側のクラッチリング112と一体化されたローター104はシリコングリスの粘 性抵抗を受け、蓋の開放速度が緩和される。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このワンウエイダンパ100では、クラッチスプリング112とク ラッチリング112との間の接触面積を大きくして摩擦力を増大しなければなら ないため、全体の大きさを考慮すると通常の円断面の線材を使用することが出来 ず、クラッチスプリング112に高価な矩形断面の線材を使用しなければならな い。しかも、クラッチスプリング112とクラッチリング112との間の接触面 積を大きくするためには線材の平面部分を揃え、かつ密着させて巻かなければな らず、製造工程が煩雑であり、コスト高の原因となっている。
【0013】 一方、クラッチリング112は、摩擦力が大きく、また、スプリング112と の摩擦によって摩滅することの少ない材料で製作しなければならず、樹脂材料を 使用することができない。このため、クラッチリング112は焼結金属等の金属 材料で形成せざるを得なく、重量軽減、コスト低減にも限界があった。
【0014】 さらに、クラッチスプリング112に時計回り方向の大きな回転力が作用する と、クラッチリング112とクラッチリング112との間に縮径したクラッチス プリング112が入り込む不具合があり、クラッチスプリング112を傷める原 因ともなる。
【0015】 本考案は上記事実を考慮し、製造工程の簡素化及び重量の軽減を図り、しかも 、不用意に大きな回転力が作用した場合であっても、部品を傷める恐れのないワ ンウエイダンパを提供することが目的である。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、回転力伝達部材と、前記回転力伝達部材に連結される 回転抵抗受け部材と、前記回転抵抗受け部材を回転可能に支持する支持部材と、 を備え、前記回転抵抗受け部材と前記支持部材との間隙に粘性体を介在させてな るワンウエイダンパであって、前記回転力伝達部材と前記回転抵抗受け部材との 間に設けられると共に前記回転力伝達部材に連結され第1の鋸状歯が形成された 第1のクラッチ手段と、前記回転力伝達部材と前記回転抵抗受け部材との間に設 けられると共に前記回転抵抗受け部材に連結され前記回転力伝達部材が所定方向 に回転する際に前記第1の鋸状歯と噛み合う第2の鋸状歯が形成された第2のク ラッチ手段と、を有することを特徴としている。
【0017】 請求項2記載の考案は、請求項1記載のワンウエイダンパにおいて、前記第1 のクラッチ手段を前記第2のクラッチ手段へ付勢する付勢手段を設けたことを特 徴としている。
【0018】
【作用】
請求項1記載の考案のワンウエイダンパによれば、回転力伝達部材を所定方向 に回転させると、第1のクラッチ手段の第1の鋸状歯と第2のクラッチ手段の第 2の鋸状歯とが噛み合って、回転力伝達部材の回転が回転抵抗受け部材へ伝達さ れる。ここで、回転抵抗受け部材は回転抵抗受け部材と支持部材との間隙に介在 された粘性体の抵抗を受けるため、回転力伝達部材の回転が制動される。
【0019】 一方、回転力伝達部材を所定方向とは反対方向に回転させた場合には、第1の クラッチ手段の第1の鋸状歯と第2のクラッチ手段の第2の鋸状歯とが噛み合わ ないので、回転力伝達部材は抵抗を受けることなく空回りすることができる。
【0020】 請求項2記載の考案のワンウエイダンパによれば、第1のクラッチ手段を第2 のクラッチ手段へ付勢する付勢手段が設けられているため、第1のクラッチ手段 の第1の鋸状歯が第2のクラッチ手段の第2の鋸状歯へ押圧されて回転力伝達部 材を所定方向に回転させた場合、第1の鋸状歯と第2の鋸状歯との噛み合わせが 確実に行われる。
【0021】
【実施例】
本考案の一実施例を図1乃至図4にしたがって説明する。
【0022】 図1に示すように、本実施例のワンウエイダンパ10は、樹脂のインジェクシ ョン成形等により形成された支持部材としての本体ケース12を備えている。本 体ケース12は円筒部14の下部が底壁16によって閉塞されており、円筒部1 4の外周には、複数の取付用の脚部18が周回り方向に所定の間隔をおいて一体 的に設けられている。
【0023】 図2に示すように、本体ケース12の開口部は、樹脂のインジェクション成形 等により形成されたキャップ20によって閉塞されている。図1に示すように、 キャップ20の外周には、本体ケース12の外周を軸線に沿って突出する係止部 22が所定の間隔をおいて複数個設けられている。これらの係止部22にはそれ ぞれ矩形孔24が形成されており、図2に示すように、円筒部14の外周に設け られた爪26が矩形孔26に係合され、本体ケース12とキャップ20とが互い に固定されている。
【0024】 本体ケース12の内方には、樹脂のインジェクション成形等により形成された 回転抵抗受け部材としてのローター28が配設されている。このローター28は 外径が本体ケース12の内径よりも若干小径とされた円筒部30と、円筒部30 の下部を閉塞する底板32とを有している。
【0025】 ローター28の底板32には、本体ケース12の底壁16側の軸芯部に環状の 溝穴34が設けられている。この溝穴34には本体ケース12の底壁16の軸芯 に立設された円筒状のボス36が挿入されており、これによって、ローター28 はボス36の軸芯回りに回転可能となっている。
【0026】 本体ケース12とローター28との隙間には、図示されない高粘度のシリコン グリスが充填されており、本体ケース12とローター28との間の相対回転運動 に際して、粘性による制動力がローター28に作用するようになっている。
【0027】 図1及び図2に示すように、ローター28の底板32には、軸芯部に支持軸3 8が立設されている。支持軸38の基部には、支持軸38よりも大径とされた円 柱状のボス40が設けられており、ボス40の外周には、90°の間隔で凹部4 2が形成されている。
【0028】 ボス40の外方には、樹脂のインジェクション成形等により形成された第2の クラッチ手段としての第2のクラッチ板44が配設されている。この第2のクラ ッチ板44の内周には、90°の間隔で突起部46が形成されており、これらの 突起部46がボス40の凹部42に係合している。これによって、第2のクラッ チ板44とローター28とが一体的に回転される。
【0029】 図1に示すように、第2のクラッチ板44には、本体ケース12の底壁16側 とは反対側の端部に鋸状歯48が軸回りに複数個形成されている。この鋸状歯4 8は、時計回り方向側(矢印CW方向側)が軸線と平行とされた垂直面48Aと され、反対側が傾斜面48Bとされている。
【0030】 この第2のクラッチ板44の鋸状歯48側には、同軸的に第1のクラッチ手段 としての第1のクラッチ板50が配設されている。この第1のクラッチ板50に は、第2のクラッチ板44側の端部に第2のクラッチ板44の鋸状歯48と同形 状の鋸状歯48が第2のクラッチ板44の鋸状歯48と同数個設けられている。 この第1のクラッチ板50の鋸状歯48は、時計回り方向側が傾斜面48Bとさ れ、反対側が垂直面48Aとされている。なお、第1のクラッチ板50も第2の クラッチ板44と同様に樹脂のインジェクション成形等により形成されている。
【0031】 第1のクラッチ板50の第2のクラッチ板44側とは反対側には、樹脂のイン ジェクション成形等により形成された回転力伝達部材としての回転力伝達軸60 が配設されている。
【0032】 回転力伝達軸60の長手方向中央部にはフランジ部62が設けられており、フ ランジ部62よりも第1のクラッチ板50側の軸部64には軸線を挟んで両側に それぞれ突起部66が形成されている。これらの突起部66は、第1のクラッチ 板50の中央に形成された異形孔68の凹部70に挿入されており、回転力伝達 軸60と第1のクラッチ板50とは一体的に回転でき、しかも、回転力伝達軸6 0と第1のクラッチ板50とは軸線方向に相対移動可能となっている。
【0033】 図2に示すように、軸部64の軸芯には、ローター28側に軸受孔72が形成 されている。この軸受孔72にローター28の支持軸38が挿入され、回転力伝 達軸60は回転可能に支持されている。さらに、回転力伝達軸60は、フランジ 部62を挟んで軸部64側とは反対側の軸部74が、キャップ20の軸芯部に形 成された軸受孔76に回転可能に支持されている。
【0034】 回転力伝達軸60の軸部64の半径方向外側には、フランジ部62と第1のク ラッチ板50との間にピアノ線等の通常のばね材で形成された付勢手段としての 圧縮コイルスプリング78が配設されている。この圧縮コイルスプリング78は 、一方が回転力伝達軸60のフランジ部62に当接され、他方が第1のクラッチ 板50へ当接され、第1のクラッチ板50を第2のクラッチ板44側へ付勢して いる。なお、この圧縮コイルスプリング78を第1のクラッチ板50を第2のク ラッチ板44へ軽く押圧するだけのばね力を有していればよい。
【0035】 図1に示すように、回転力伝達軸60の軸部74の先端には、断面小判状の嵌 合部80が設けられている。図2に示すように、この嵌合部80はキャップ20 の外側へ突出しており、この嵌合部80に平歯車82の異形孔84が嵌合して平 歯車82が、固定されている。
【0036】 なお、本体ケース12の内周及びローター28の外周には、それぞれキャップ 20側に溝12A、溝28Aが形成されている。これらの溝12A、溝28Aお よびキャップ20との間に設けられた環状の隙間には、本体ケース12、ロータ ー28及びキャップ20に密着してオーリング86が配設されており、本体ケー ス12とローター28との間に充填されたシリコングリスの外部へ流出を防止し ている。
【0037】 図3に一例として示すように、オーディオ機器等の開閉蓋88は回転軸90を 中心として矢印A方向及び矢印A方向とは反対方向に開閉されるようになってお り、図示しなイジェクトボタンを操作するとスプリング92の付勢力によって矢 印A方向に開放される。開閉蓋88には、回転軸90を中心とする扇型のセクタ ーギヤ94が取り付けられており、このセクターギヤ94にワンウエイダンパ1 0の平歯車82が噛み合わされている。本実施例では、ワンウエイダンパ10の 脚部18が図示しない螺子等によってオーディオ機器等の本体に取り付けられて いる。
【0038】 次に、本実施例の作用を説明する。 開閉蓋88が閉じられる場合には(矢印A方向とは反対方向)、平歯車82は 時計回り方向とは反対方向(矢印CW方向とは反対方向)に回転される(図3参 照)。このとき、第1のクラッチ板50も同時に時計回り方向とは反対方向に回 転されるが、第1のクラッチ板50の鋸状歯48の垂直面48Aは第2のクラッ チ板44の鋸状歯48の垂直面48Aから離れ、第1のクラッチ板50は第2の クラッチ板44に対して、殆ど抵抗無く空回りをすると共に第1のクラッチ板5 0が回転力伝達軸60に対して軸線方向に鋸状歯48の歯丈分だけ往復運動をす る(図4参照)。なお、このとき第2のクラッチ板44はローター28の粘性抵 抗を受けているため、動くことはない。
【0039】 一方、開閉蓋88がスプリング92の付勢力を受けて開かれる場合には(矢印 A方向)、平歯車82は時計回り方向(矢印CW方向)に回転される。この際、 第1のクラッチ板50も同時に時計回り方向に回転されるが、このとき第1のク ラッチ板50の鋸状歯48の垂直面48Aは第2のクラッチ板44の鋸状歯48 の垂直面48Aに当接し、平歯車82、回転力伝達軸60、第2のクラッチ板4 4、第1のクラッチ板50及びローター28は一体化した状態で回転される。こ こで、ローター28はシリコングリスの粘性抵抗を受けるため、開閉蓋88の開 放速度が緩和され、緩やかな開放動作となる。
【0040】 また、本実施例のワンウエイダンパ10は従来使用されていたコストの高く、 重量の大きい金属製の部品を使用しておらず、圧縮コイルスプリング78以外は 全て樹脂の成形品とされているため、全体の重量が軽量であり、構成部品の製造 工程を簡略することができる。これによって、本実施例のワンウエイダンパ10 は従来のワンウエイダンパに対して材料コスト、製造コスト共に大幅に低減する ことができる。
【0041】 なお、本実施例では、開閉蓋88の動きをセクターギヤ94及び平歯車82を 介して回転力伝達軸60に伝達する構成としたが、本考案はこれに限らず、開閉 蓋88の支持軸38と回転力伝達軸60とを図示しないカップリング等によって 直接連結する構成としてもよい。
【0042】 また、前述したように圧縮コイルスプリング78は 第1のクラッチ板50を 第2のクラッチ板44へ軽く押圧するのみでよいため、材料もピアノ線等の通常 のばね材料を使用することができる。しかも、線径も比較的細く、巻き数も少な くてすむため、使用材料は少量でよく、さらに、工作精度も特に高精度を必要と するものではない。
【0043】 また、本実施例の圧縮コイルスプリング78はピアノ線等の通常のばね材料を 使用する構成としたが、圧縮コイルスプリング78は金属製に限らず、樹脂で形 成されていてもよい。また、圧縮コイルスプリング78に代えて他の付勢手段、 例えば、ウエーブワッシャー等を用いる構成としてもよい。
【0044】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のワンウエイダンパは、上記構成としたので、回 転力伝達部材の所定方向の回転に制動力を付与することができ、所定方向とは反 対方向の回転には制動力を付与しない。
【0045】 さらに、本考案のワンウエイダンパは、第1の鋸状歯と第2の鋸状歯との噛み 合わせにより回転を伝達する構成としており、従来のワンウエイダンパのように 摩擦力によって回転を伝達する構成としていないため、重量のある金属材料を用 いて摩擦力によるクラッチ機構を構成する必要がない。このため、構成部品に軽 量な樹脂成形品を使用することができ、軽量化及び製造工程の簡素化をはかるこ とができ、さらに、従来のワンウエイダンパのようにクラッチスプリングでクラ ッチリングを巻き締める構成としていないため、クラッチスプリングを噛み込む 等の不具合も発生しないという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るワンウエイダンパの分
解斜視図である。
【図2】本考案の一実施例に係るワンウエイダンパの軸
線に沿った断面図である。
【図3】本考案の一実施例に係るワンウエイダンパが適
用された開閉蓋の側面図である。
【図4】本考案の一実施例に係り、第2のクラッチ板が
空回りした状態を示すワンウエイダンパの軸線に沿った
断面図である。
【図5】従来例に係るワンウエイダンパの分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 ワンウエイダンパ 12 本体ケース(支持部材) 28 ローター(回転抵抗受け部材) 44 第2のクラッチ板(第2のクラッチ手段) 48 鋸状歯(第1の鋸状歯) 48 鋸状歯(第2の鋸状歯) 50 第1のクラッチ板(第1のクラッチ手段) 60 回転力伝達軸(回転力伝達部材) 78 圧縮コイルスプリング(付勢手段)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転力伝達部材と、前記回転力伝達部材
    に連結される回転抵抗受け部材と、前記回転抵抗受け部
    材を回転可能に支持する支持部材と、を備え、前記回転
    抵抗受け部材と前記支持部材との間隙に粘性体を介在さ
    せてなるワンウエイダンパであって、 前記回転力伝達部材と前記回転抵抗受け部材との間に設
    けられると共に前記回転力伝達部材に連結され第1の鋸
    状歯が形成された第1のクラッチ手段と、 前記回転力伝達部材と前記回転抵抗受け部材との間に設
    けられると共に前記回転抵抗受け部材に連結され前記回
    転力伝達部材が所定方向に回転する際に前記第1の鋸状
    歯と噛み合う第2の鋸状歯が形成された第2のクラッチ
    手段と、を有することを特徴とするワンウエイダンパ。
  2. 【請求項2】 前記第1のクラッチ手段を前記第2のク
    ラッチ手段へ付勢する付勢手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載のワンウエイダンパ。
JP3295992U 1992-05-19 1992-05-19 ワンウエイダンパ Pending JPH0589993U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6313927A (ja) * 1986-07-05 1988-01-21 Nifco Inc 回転ダンパ−装置

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