JPH0752991Y2 - 摩擦伝達機構 - Google Patents

摩擦伝達機構

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JPH0752991Y2
JPH0752991Y2 JP5367690U JP5367690U JPH0752991Y2 JP H0752991 Y2 JPH0752991 Y2 JP H0752991Y2 JP 5367690 U JP5367690 U JP 5367690U JP 5367690 U JP5367690 U JP 5367690U JP H0752991 Y2 JPH0752991 Y2 JP H0752991Y2
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JP
Japan
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side rotating
rotating body
viscous
output side
friction
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JP5367690U
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JPH0411954U (ja
Inventor
忠男 荒田
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Tanashin Denki Co Ltd
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Tanashin Denki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、互いに対向する入力側回転体と出力側回転体
の両対向面間に、環状突条と粘性体とよりなる摩擦体を
介装した摩擦伝達装置に関する。
(従来の技術と考案が解決しようとする課題) 従来、互いに対向して同軸に配置された入力側回転体
(プーリー)及び出力側回転体(リール台)の両対向面
をばねの付勢力で摩擦体を介して圧接させた摩擦伝達装
置は公知である(実公昭50-36489号公報)。
斯かる従来の摩擦伝達装置にあっては、摩擦体として、
例えばシリコンオイル等の粘性体を使用し、この粘性体
の流出を封止用ベルトによって防止しているので、封止
用ベルトも摩擦体としての機能を有する。ところが、封
止用ベルトは粘性体の含浸により摩擦係数が変化するの
で、入力側回転体から出力側回転体に伝達されるトルク
が変動し易い欠点があった。
また、粘性体の流出防止のために、封止用ベルトを要す
るので、その分構成部品が多くなると共に組立工数も増
える。
更に、封止用ベルトの封止機能が失われた場合には粘性
体が流出し、伝達トルクが極度に変動するという問題も
あった。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、長期に亘っ
て入力側回転体から出力側回転体に一定のトルクを確実
に伝達することができると共に、両回転体の対向面間に
粘性体を介装するものでありながら格別封止部材を設け
なくて済み、その分の部品点数及び組立工数を減少し得
る摩擦伝達装置を提供することを目的をしている。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため本考案は、合成樹脂よりなり且
つ互いに対向して同軸に配置された入力側回転体及び出
力側回転体の両対向面をばねの付勢力で摩擦体を介して
互いに圧接させた摩擦伝達装置において、前記入力側回
転体または出力側回転体の一方の対向面に、他方の対向
面に摺接する複数の同心環状突条を形成し、隣接する前
記突条間の各環状空間内に粘性体を充填したことを特徴
とするものである。
(作用) 各突条の接触抵抗を主とし、これと粘性体の粘性抵抗の
両方によって、入力側回転体から出力側回転体に一定ト
ルクが伝達される。
また、粘性体が充填される空間は、各突条により区画さ
れ、各突条が、粘性体の流出を防止する封止機能を兼ね
る。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。第1
図は本考案に係る摩擦伝達装置の縦断面図、第2図は同
要部の拡大図である。第1図中1はシャーシで、その上
面には軸2が回転不可能に突設されている。この軸2に
は出力側回転体3が回転自在に且つ軸線方向に所定範囲
移動自在に装着されている。この出力側回転体3は合成
樹脂よりなるもので、平歯車よりなる主体4の上面中央
部に円筒体5を一体に突設してなる。そして、この円筒
体5の中心孔5a内に軸2が遊嵌状態で挿通されている。
主体4の上面には入力側回転体6が回転自在に同軸配置
されている。この入力側回転体6は、合成樹脂製の平歯
車よりなり、その中心孔6aが、円筒体5に遊嵌状態で嵌
合されている。入力側回転体6の下面(出力側回転体3
の主体4との対向面)には、同心環状突条7が複数本
(例えば6本)一体に形成されている。これら突条7
は、第1図では多少誇張して示したが、実際には、第2
図に示す如く断面形状が例えば半径0.1mm程度の半円形
で、半径方向の間隔は0.4mm〜0.5mm程度に設定するのが
望ましい。そして、各突条7の頂点7aが出力側回転体3
の主体4の上面(入力側回転体6との対向面)に摺接し
ている。
このような摺接状態において、互いに隣接する突条7間
には環状空間8が画成されている。これら環状空間8内
には、シリコンオイルの如き粘性を有する液体、或いは
グリースやペースト状の粘性体9が充填されている。こ
の粘性体9は、出力側回転体3の円筒体5と入力側回転
体6の中心孔6aとの間の隙間にも入り込んでいる。この
粘性体9の粘性抵抗と各突条7の接触抵抗とにより、出
力側回転体3から入力側回転体6に一定トルクが伝達さ
れる。従って、各突条7と粘性体9とにより、摩擦体10
が構成されている。
出力側回転体3の主体4の上面と、入力側回転体6の下
面とは、コイル状のばね11の付勢力で、摩擦体10を介し
て圧接されている。このばね11は、内外二重円筒構造の
合成樹脂よりなるシール軸12の内外円筒部13,14相互間
内に圧縮状態で嵌装されている。ばね11の下端は入力側
回転体6の上面中心部に且つ上端はリール軸12の上端内
面にそれぞれ当接支承されている。
リール軸12は、その内円筒部13の下端部内周面が、出力
側回転体3の円筒体5の上端部外周面にスプライン嵌合
されて、この出力側回転体3と一体回転する。リール軸
12の内円筒部13の略中間部より上端側内周面にはパイプ
状の抜止体15が圧入嵌合されている。この抜止体15は、
下端側内周面に環状係合壁16が一体に突設され、この係
合壁16は、軸2の上端外周面に形成された環状係合溝17
内に回転自在に係合されている。これにより、リール軸
12と共に出力側回転体3が、軸2から抜け外れないよう
になっている。
上述の構成において、入力側回転体6が回転されると、
その回転力は、各突条7の接触抵抗を主として、これ
と、粘性体9の粘性抵抗とにより、出力側回転体3に伝
達されて、この出力側回転体3に一定の回転トルクが与
えられて、これと一体にリール軸12が回転する。
また、出力側回転体3に作用する負荷が所定値を越える
と、この出力側回転体3と入力側回転体6との対向面間
においてスリップを生じ、この出力側回転体3の回転が
停止する。
(考案の効果) 以上の如く本考案は、合成樹脂よりなり且つ互いに対向
して同軸に配置された入力側回転体及び出力側回転体の
両対向面をばねの付勢力で摩擦体を介して互いに圧接さ
せた摩擦伝達装置において、前記入力側回転体または出
力側回転体の一方の対向面に、他方の対向面に摺接する
複数の同心環状突条を形成し、隣接する前記突条間の各
環状空間内に粘性体を充填したことを特徴とするもので
ある。
従って、各突条の接触抵抗と粘性体の粘性抵抗とによ
り、入力側回転体から出力側回転体にトルクが伝達され
るが、突条の摩擦係数が粘性体との接触によって変化す
ることはなく、また、各突条が粘性体の流出を防止する
封止機能を有するので長期に亘って一定のトルクを伝達
することができる。しかも、封止部材を格別に設ける必
要がないので、その分、構成部品及び組立工数が減少す
る。更に、粘性体は互いに独立した複数の空間内に充填
されているので、万一、ある一つの空間を区画している
突条の封止機能が低下したとしても、その他の突条によ
って粘性体の流出を防止できるので、伝達トルクの極度
な変動は防止できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は本考案に係る
摩擦伝達装置の縦断面図、第2図は同要部の拡大図であ
る。 3……出力側回転体、6……入力側回転体、7……突
条、8……環状空間、9……粘性体、10……摩擦体、11
……ばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂よりなり且つ互いに対向して同軸
    に配置された入力側回転体及び出力側回転体の両対向面
    をばねの付勢力で摩擦体を介して互いに圧接させた摩擦
    伝達装置において、前記入力側回転体または出力側回転
    体の一方の対向面に、他方の対向面に摺接する複数の同
    心環状突条を形成し、隣接する前記突条間の各環状空間
    内に粘性体を充填したことを特徴とする摩擦伝達機構。
JP5367690U 1990-05-23 1990-05-23 摩擦伝達機構 Expired - Lifetime JPH0752991Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP5367690U JPH0752991Y2 (ja) 1990-05-23 1990-05-23 摩擦伝達機構

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JP5367690U JPH0752991Y2 (ja) 1990-05-23 1990-05-23 摩擦伝達機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0411954U JPH0411954U (ja) 1992-01-30
JPH0752991Y2 true JPH0752991Y2 (ja) 1995-12-06

Family

ID=31575069

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JP5367690U Expired - Lifetime JPH0752991Y2 (ja) 1990-05-23 1990-05-23 摩擦伝達機構

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JP2008215372A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Japan Servo Co Ltd スベリ機構及びスベリ機構を内臓した機器

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JPH0411954U (ja) 1992-01-30

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