JPH026295Y2 - - Google Patents

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JPH026295Y2
JPH026295Y2 JP15837983U JP15837983U JPH026295Y2 JP H026295 Y2 JPH026295 Y2 JP H026295Y2 JP 15837983 U JP15837983 U JP 15837983U JP 15837983 U JP15837983 U JP 15837983U JP H026295 Y2 JPH026295 Y2 JP H026295Y2
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cam
pulley
plate
cam mechanism
driven pulley
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動二輪車に使用されるVベルト自動
変速装置に関し、特にこの変速装置に使用される
カム機構の改良に関する。
一般にVベルト自動変速装置は、それぞれ断面
をV字形状の溝を形成した一対のドライブおよび
ドリブンプーリーと、このプーリー間に巻回させ
たVベルトとからなり、変速比は、前記各プーリ
ーの溝幅を一方は遠心力によつて作動するローラ
ーウエイト、他方はバネとカム機構(これを一般
にトルクセンサーカムと言う)によつてそれぞれ
可変させ、これによつてVベルトが巻回する各プ
ーリーの巻回直径を相対的に変化させ得るように
している。
第1図は上述した従来のVベルト自動変速装置
(以下単に変速装置と言う)のドリブンプーリー
1を示す要部一部破断面図である。
このドリブンプーリー1は、軸2に対し回動自
在に支承された第1のプーリープレート3と第2
のプーリープレート4とからなり、この第1およ
び第2のプーリー3−4間にはVベルト5が巻回
される。これらの第1および第2のプーリープレ
ート3,4は第1図のAA断面図である第2図に
示すように、クラツチプレート6のボス部6aを
介して軸2に回動自在に支承されている。このク
ラツチプレート6は一端に遠心クラツチ7のクラ
ツチシユー8を配置している。そして、第1のプ
ーリープレート3はスプラインによつて、第2の
プーリープレート4はカム機構9によつてクラツ
チプレート6のボス部6aに係止されている。し
たがつて、これら第1および第2のプーリープレ
ート3,4とプレート6とは一体に回転すること
となる。また、第2のプーリープレート4は、該
第2のプーリープレートと前記プレート6との間
に配置されたコイルスプリング10によつて、軸
2のスラスト方向に押圧され常時、ドリブンプー
リー1の溝幅Sを狭めるように働いている。また
さらに、この第2のプーリープレート4の一端に
は、第1図に示すように該第2のプーリープレー
ト4のボス部4a周面に形成された三日月形状の
カム溝孔4bと、相対応するプレート6のボス部
6a周面に植設され、前記カム溝孔4b内に嵌挿
するピン11とからなるカム機構9が形成されて
いる。このカム機構9(一般にこのカム機構9を
トルクセンサーカムと称している)は、軸2の負
荷に応じて第2のプーリープレート4に働らくV
ベルト6のトルクを軸2のスラスト方向(矢印
B)に働くスラスト力に変換させ、この第2のプ
ーリープレート4を軸2のスラスト方向に移動さ
せて、ドリブンプーリー1の巻回直径lを大きく
させるようにしている。なお、第1図および第2
図で符号12は遠心クラツチ7のクラツチハウジ
ングで、このクラツチハウジング12はスプライ
ン13によつて軸2に嵌合し、さらにナツト14
によつて固定されている。また符号15は変速装
置を収容する図示せぬハウジングの一部に形成さ
れた軸受部である。
ところで上述した従来の変速装置によると、第
2のプーリープレート4がカム機構9によつて軸
2の負荷に応じたVベルト5のトルクで軸2のス
ラスト方向に移動するに際し、ピン11を案内す
るカム溝孔4bの形状が、これを展開した際に直
線形状であるためピン11がカム溝孔4b内の中
間で停止する場合もある(言い換えればカム溝孔
4bの中間位置も使用される)。したがつて第2
のプーリープレート4はVベルト6の小さなトル
ク変動でも容易に移動を開始し、このため変速比
が目まぐるしく変動して落着きのない乗車感とな
る欠点があつた。
本考案は上述した従来のVベルト自動変速装置
における問題点に鑑み、変速比の変動を節度ある
ものにして、安定した乗車感を得るようにしたV
ベルト自動変速装置を提供することを目的とする
もので、その特徴とする所は、カム機構のカム溝
形状を該カム溝に沿つてカムが移動した際に、該
カムは途中で停止することなくカム溝の終端まで
移動する形状に形成し、もつてカム機構が小さな
トルク変動では作動せず、また一旦動作すると途
中で停止することなく最後まで動作するようにし
たものである。
以下、本考案に係わるVベルト自動変速装置の
一実施例を詳述する。
第3図は本考案に係るVベルト自動変速装置の
ドリブンプーリーに形成されるカム機構のカム溝
形状を決定する際の、該カム溝に加わる力関係を
示すグラフで、縦軸はカム溝に加わるスラスト
力、横軸はカムストロークである。またグラフで
実線はカム機構に加わるコイルスプリング力の傾
きで、このコイルスプリングのバネ定数Ksを表
し、2本の点線はカム機構によるスラスト力の傾
きで、ドリブンプーリーに加わるトルクの大小に
よつて2本の点線の間を往復する。ところで、カ
ム機構が一旦作動すると途中で停止することなく
カムストロークの最後まで作動させる、言い換え
ればカム機構にON,OFF的な動きをさせるため
には、コイルスプリングとカム機構とのスラスト
力の差、即ちドリブンプーリーに加わるスラスト
力F2が常に増大するようにさせるようにすれば
よい、即ちF2′>F2……(1)とすれば良い。
次に(1)式を満足させるようなカム溝形状を表わ
す式の一例を以下に示す。
第4図はカム機構に加わる力とカム溝形状との
関係を示すグラフである。
このグラフでx軸はカムの回転方向を示し、y
軸はカムのストローク方向を示している。また
F1はドリブンプーリーに加わる回転力、F2はド
リブンプーリーに加わるスラスト力を示し、さら
にf(x)はカム溝形状を表わす関数を示してい
る。
ここで、F1はVベルトを介したエンジントル
クによるものであるから一定とすると、 F1=const ……(2) またdy/dx=F2/F1→F2=F1dy/dx ……(3) さらにカムスラスト力の傾きK,K=dF2/dy… …(4)はコイルスプリングのバネ定数Ksよりも大
でなければならないので、 K>Ks ……(5) ここで、(3)式を(4)式に代入すると、 d/dyF1dy/dx=K→d/dy・dy/dx=K/F1……(6
)となる。
この(6)式を両辺についてyで積分すると dy/dx=K/F1y→f′(x)=K/F1f(x)……(
7)とな る。
またf(x)=AeBXとおき両辺を微分すると f′(x)=ABeBX=Bf(x)……(8)となる。
したがつて(7),(8)式からB=K/F1 ∴f(x)=AeK/F1X+C(積分定数)……(9)とな
る。
また初期条件:x=0のときf(x)=0なの
で、これを(9)式に代入すると、C=−A……(10)と
なり、これを(9)式に代入すると、f(x)=AeK/F1
−A……(11)となる。また第3図に示すグラフよ
りy=0,x=0の時Q2<F2となればカムは作
動するので、(3),(11)式より F2=F1dy/dx=F1・A・K/F1eK/F1X=AKeK/F1X, ここでx=0とすると、F2=AK,∴AK>Q2
……(12)となる。
したがつて、上述した(5),(11),(12)式よりK>
Ks,かつAK>Q2の各条件を満した関数f(x),
即ちf(x)=AeK/F1X−A……(11)が求めるカム溝
の形状となる。
次に、上述した(11)式を満すカム溝形状を形成し
たVベルト自動変速装置のドリブンプーリー20
の一実施例を詳述する。
第5図および第6図はそれぞれ本考案に係るV
ベルト自動変速装置のドリブンプーリー20を示
す要部一部破断面図、およびそのCC断面図で第
1図および第2図と同一部分を同一符号で示す。
第6図において、クラツチシユー8を配置した
プレート21のボス部21aには、その周面にス
ライド部材であるスリーブ22が嵌挿している。
このスリーブ22の一端には第5図に示すように
前記(11)式に示した関数f(x)からなる指数関数
形状のカム溝22aが形成されている。一方、こ
のスリーブ22を覆うようにプレート21の一方
の面に突出形成された円筒形の壁部21bには、
ピン11がその内周面に突出するように植設され
ており、このピン11を前記カム溝22a内に嵌
挿させて本願に係るカム機構30が構成されてい
る。また前記スリーブ22の他端には該スリーブ
22の軸方向に沿つて第6図に示すような案内溝
22bが形成され、この溝22b内にはピン24
が嵌挿している。なおこのピン24はドリブンプ
ーリー20の一方を構成する第2のプーリープレ
ート23のボス部23aに植設されている。また
前記スリーブ22の周面に立設したフランジ部2
2cと前記第2のプーリープレート23との間に
はコイルスプリング10が配置され、前記スリー
ブ22と第2のプーリープレート23はこのコイ
ルスプリング10の弾発力によつて軸2のスラス
ト方向に常時押圧されている。したがつて、上述
した構成によると、第6図に示すように第2のプ
ーリープレート23はピン24によつてスリーブ
22に係止され、スリーブ22はカム機構30に
よつてプレート21に係止されているので、これ
ら第1および第2のプーリープレート3,23と
スリーブ22およびプレート21とは一体に回転
することとなる。またスリーブ22はカム溝22
aに沿つて軸2のスラスト方向に所定長移動する
と、第2のプーリープレート23はコイルスプリ
ング10を介し、スリーブ22の案内溝に沿つて
軸2のスラスト方向(矢印B)に移動する。
上述した、構造のドリブンプーリー20による
と、登り坂等の要因によつて軸2の負荷が変動す
ると、巻回するVベルト6のトルクによつてカム
機構30が作動し、一旦カム機構30が作動する
と、スリーブ22はカム溝22aに沿つて該カム
溝22aの終端まで移動し、さらに、カム溝22
aの移動に伴なつてスリーブ22は軸2のスラス
ト方向(矢印B)に移動してコイルスプリング1
0を押し締め、このコイルスプリング10のセツ
ト荷重を変化させる。このコイルスプリング10
のセツト荷重が変化すると、このセツト荷重の変
化に応じてコイルスプリング10が第2のプーリ
ープレート23を押圧し、この第2のプーリープ
レート23を軸2のスラスト方向(矢印B)に移
動させることとなる。
なお上記実施例ではスリーブ22を軸2のスラ
スト方向に移動させるカム機構30をカム溝22
aとピン11とによつて構成したが、勿論本考案
は上記実施例に限定されることなく第5図と同一
部分を同一符号で示す第7図に示すように、プレ
ート21の壁部21bに第(11)式で示す関数f(x)
からなる形状のカム面21cを形成し、さらにス
リーブ22のフランジ部22cに前記カム面21
cに沿つて移動する従節22dを形成し、これら
カム面と従節22dとからカム機構30を構成す
るようにしても良い。
なお、第7図に示すVベルト自動変速機構にあ
つては第7図のDD断面で示す第8図のように、
第2のプーリープレート23とスリーブ22とガ
スプライン40によつて、ボス部21aに対しス
ライド可能、回転不可能に配置されており、また
プレート21はボス部21aとは別体に形成さ
れ、かつ該ボス部21aに遊嵌し、カム面21c
に沿つて所定回転角度回動し得るように配置され
ている。
本考案は上述したように、カム機構を一旦動作
させると途中で停止することのないように構成し
たため、変速比が目まぐるしく変動することがな
く、このため節度ある変速比が得られて乗車感が
安定する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来のドリブンプーリー
を示す要部一部破断面図、第3図および第4図は
それぞれ本考案に係るカム機構のカム溝形状を示
めるグラフ、第5図および第6図は本考案に係る
ドリブンプーリーを示す要部一部破断面図、およ
びそのBB断面図、第7図および第8図はそれぞ
れ本考案に係わるドリブンプーリーの他の実施例
を示す要部一部破断面図およびそのDD断面図で
ある。 3……第1のプーリープレート、20……ドリ
ブンプーリー、23……第2のプーリープレー
ト、30……カム機構、21c……カム面、22
a……カム溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 第1のプーリープレートと第2のプーリープレ
    ートからなるドリブンプーリーの、前記第1のプ
    ーリープレートと第2のプーリープレートとの間
    にカム機構を介在させ、このカム機構によつて前
    記ドリブンプーリーを支承する軸のスラスト方向
    に前記第2のプーリープレートを移動させ、ドリ
    ブンプーリーに巻回するVベルトの巻回直径を変
    化させるようにしたVベルト自動変速装置におい
    て、 前記カム機構のカム溝形状を、該カム溝に沿つ
    てカムが移動した際に、該カムは途中で停止する
    ことなくカム溝の終端まで移動する形状に形成し
    たことを特徴とするVベルト自動変速装置。
JP15837983U 1983-10-13 1983-10-13 Vベルト自動変速装置 Granted JPS6065465U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15837983U JPS6065465U (ja) 1983-10-13 1983-10-13 Vベルト自動変速装置

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JP15837983U JPS6065465U (ja) 1983-10-13 1983-10-13 Vベルト自動変速装置

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Publication Number Publication Date
JPS6065465U JPS6065465U (ja) 1985-05-09
JPH026295Y2 true JPH026295Y2 (ja) 1990-02-15

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0788892B2 (ja) * 1986-07-22 1995-09-27 バンドー化学株式会社 プ−リ式変速装置
JPH0679057B2 (ja) * 1988-02-26 1994-10-05 富士電機株式会社 誘導電動機の2次磁束,励磁インダクタンスおよび2次時定数の演算回路

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JPS6065465U (ja) 1985-05-09

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