JP2599880Y2 - 粘性捩じり振動減衰装置 - Google Patents

粘性捩じり振動減衰装置

Info

Publication number
JP2599880Y2
JP2599880Y2 JP1993060451U JP6045193U JP2599880Y2 JP 2599880 Y2 JP2599880 Y2 JP 2599880Y2 JP 1993060451 U JP1993060451 U JP 1993060451U JP 6045193 U JP6045193 U JP 6045193U JP 2599880 Y2 JP2599880 Y2 JP 2599880Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
choke
fluid chamber
flywheel
viscous
slide member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993060451U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0729346U (ja
Inventor
恒三 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Exedy Corp filed Critical Exedy Corp
Priority to JP1993060451U priority Critical patent/JP2599880Y2/ja
Priority to US08/334,084 priority patent/US5569087A/en
Priority to DE4440233A priority patent/DE4440233C2/de
Publication of JPH0729346U publication Critical patent/JPH0729346U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2599880Y2 publication Critical patent/JP2599880Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/16Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using a fluid or pasty material
    • F16F15/161Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using a fluid or pasty material characterised by the fluid damping devices, e.g. passages, orifices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、粘性捩じり振動減衰装
置、特に、互いに相対回転自在に連結され、動力が伝達
される入力側回転体及び出力側回転体を備えた動力伝達
装置の粘性捩じり振動減衰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粘性捩じり振動減衰装置は、粘性流体が
チョーク等を通過する際の抵抗力を利用して捩じり振動
を減衰するものであり、たとえば自動車のエンジンとク
ラッチディスク組立体との間のフライホイールに使用さ
れる。この装置をフライホイールに用いる場合には、フ
ライホイールは2分割されており、粘性捩じり振動減衰
装置は両フライホイール間に配置されている。
【0003】このような粘性捩じり振動減衰装置におい
て、広い作動領域で効果的に捩じり振動を減衰するため
には、作動領域によって粘性流体の通過による抵抗力を
変えることが望ましい。すなわち、アイドリング時等に
異音の原因となる小さな捩じり振動は小さな抵抗力が効
果的であり、アクセルの急激な踏み込み及び離しで生じ
る低周波振動は大きな抵抗力が効果的である。そこで、
従来の粘性捩じり振動減衰装置では、第1フライホイー
ルと第2フライホイール間の捩じり角度が小さい範囲に
おいて小さな抵抗力を発生する第1減衰部と、捩じり角
度が大きい範囲で大きな抵抗力を発生する第2減衰部と
を備えている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記のような従来の構
造の粘性捩じり振動減衰装置では、アイドル時等の振動
を吸収するためには第1減衰部での抵抗力を極力小さく
する必要がある。一方、低周波振動を充分に吸収するた
めには第2減衰部での抵抗力を大きくしなければならな
い。このため従来装置では、第1減衰部から第2減衰部
に機能が移行する際に、抵抗力が急激に変化してしま
い、この変化点を含む範囲の捩じり振動が伝達される
と、ショックが生じることがある。
【0005】本考案の目的は、第1減衰部から第2減衰
部へと機能が移行する際に抵抗力を緩やかに変化させ、
ショックを抑えることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係る粘性捩じり
振動減衰装置は、入力側回転体と出力側回転体と流体室
と第1及び第2スライド部材と出力側回転体とを備えて
いる。前記流体室は、粘性流体を収容するとともに入力
側回転体とともに回転する。前記第1スライド部材は、
内部に収容部を有するとともに流体室内に円周方向に移
動自在に配置され、流体室との間に第1チョークを形成
するための部材である。前記第2スライド部材は、第1
スライド部材の収容部内に円周方向に移動自在に配置さ
れ、第1スライド部材との間に第1チョークより広い流
通面積を有する第2チョークを形成するとともに出力側
回転体との間に第2チョークより広い流通面積を有する
第3チョークを形成し、かつ出力側回転体に対する所定
の角度範囲以上の相対回転を禁止するための係合部を有
している。
【0007】
【作用】本考案に係る粘性捩じり振動減衰装置では、入
力側回転体と出力側回転体とが相対的に捩じれると、ま
ず第1〜第3チョークのうちの最も流通面積の広い第3
チョークを介して粘性流体が流通し、第2スライド部材
と出力側回転体との間に相対回転が生じる。この場合の
粘性流体による抵抗力は最も小さい。入力側と出力側と
の相対捩じれが大きくなると、第2スライド部材と出力
側回転体とが係合して一体的に回転する。すると、粘性
流体は第2スライド部材と第1スライド部材との間の第
2チョークを介して流通する。この場合は、先の抵抗力
に比較して大きい抵抗力が生じる。そしてさらに入力側
と出力側との相対回転が大きくなると、第1スライド部
材、第2スライド部材及び出力側回転体が一体的に回転
し、粘性流体は第1スライド部材と入力側回転体との間
の第1チョークを介して流通する。この場合には、粘性
流体による抵抗力は最大となる。
【0008】ここでは、抵抗力が徐々に変化するので、
抵抗力の変化に起因するショックを緩和できる。
【0009】
【実施例】第1実施例 図1に示す本考案の一実施例が採用されたフライホイー
ル組立体は、第1フライホイール1と、第1フライホイ
ール1に軸受2を介して回転自在に支持された第2フラ
イホイール3と、第1フライホイール1と第2フライホ
イール3との間に配置された粘性ダンパー機構4(以
下、単にダンパー機構と記す)とを有している。第1フ
ライホイール1はエンジンのクランク軸の軸端に固定さ
れるようになっており、また第2フライホイール3には
クラッチ5が装着されるようになっている。
【0010】第1フライホイール1は概ね円板状の部材
であり、第2フライホイール3側に突出する中心部のボ
ス部1aと外周環状壁1bとを有している。また、ボス
部1aと外周環状壁1bとの間にダンパー機構4を収容
するための環状凹部を有している。ボス部1aの外周に
は軸受2が装着される。軸受2は、ボス部1a端面にリ
ベット6によって固定されたプレート7により軸方向に
固定されている。軸受2は両側方にシール部材を有し、
潤滑剤密封型となっている。またボス部3aとの間に
は、クラッチ5側からの熱を遮断するための断熱部材1
1が配置されている。断熱部材11は、軸受2の外輪に
のみ接触し、内輪には当接していない。なお、ボス部1
aには、フライホイール組立体をクランク軸に固定する
ためのボルトが貫通する孔1cが形成されている。ま
た、第1フライホイール1の第2フライホイール3側端
面には、ダンパー機構4を第1フライホイール1内に装
着するためのストッパープレート8及びサブプレート9
が配置されており、これらのプレート8,9はリベット
10により第1フライホイール1の外周環状壁1bの端
面に固定されている。
【0011】第2フライホイール3は、概ね円板状の部
材であり、第1フライホイール1側に突出するボス部3
aを中心部に有している。そしてボス部3aの内周部に
軸受2が装着されている。ボス部3aにおいて、第1フ
ライホイール1側先端の外周部には、図2に示すよう
に、ダンパー機構4の出力部が連結される波型外歯12
が形成されている。また、ボス部3aの基部には、ボス
部3aとストッパープレート8内周部との間でダンパー
機構4内の粘性流体をシールするためのシール部材13
が配置されている。また、第2フライホイール3のクラ
ッチ側の端面は、クラッチディスクの摩擦部材が圧接す
る摩擦面3bとなっている。
【0012】次にダンパー機構4について説明する。ダ
ンパー機構4は、第1フライホイール1とサポートプレ
ート8と第2フライホイールボス部3aとにより形成さ
れかつ粘性流体が充填された空間内に配置されている。
ダンパー機構4は主に、軸方向に対向配置された1対の
ドライブプレート14と、1対のドライブプレート14
内に配置された1対のドリブンプレート15と、両プレ
ート14,15を弾性的に連結するトーションスプリン
グ16と、流体室を形成するための流体室ハウジング1
8とから構成されている。
【0013】ドライブプレート14はリング状の部材で
あり、図2に示すように、所定の角度範囲で半径方向内
方に突出する突出部19を有している。隣接する突出部
19の間は、トーションスプリング16を収容するため
のスペースとなっている。ドライブプレート14には複
数の孔20が形成されている。孔20には、固定ピン2
1が挿入され、図1に示すように、1対のドライブプレ
ート14と、ストッパープレート8と、1対のドライブ
プレート14内に配置された流体室ハウジング18の堰
部(後述)とが固定されるようになっている。
【0014】ドリブンプレート15はリング状の部材で
あり、図2に示すように、その内周端に波型内歯22を
有している。この波型内歯22は第2フライホイール3
に形成された波型外歯12に噛み合っており、これによ
ってドリブンプレート15と第2フライホイール3とが
一体的に回転し得る。また、ドリブンプレート15に
は、回転方向の間隔を隔てて円周方向に延びる複数の窓
孔23が形成されている。この窓孔23は、ドライブプ
レート14の隣接する突出部19間のスペースに対応し
ており、これらによって形成されるスペース内にトーシ
ョンスプリング16が収容される。図2に示すように、
トーションスプリング16は、スプリングシート24を
介して窓孔23の円周方向両端面に当接している。但
し、ダンパー機構4の自由状態においては、図2のよう
に、スプリングシート24の内周端部のみが窓孔23の
両端面に当接している。すなわち、トーションスプリン
グ16は偏当たり状態で窓孔23内に収納されている。
【0015】また、ドリブンプレート15の外周部に
は、窓孔23の形成されていない部分に対応して、半径
方向外方に突出する複数の突起27が形成されている。
ドリブンプレート15の半径方向外方側には、前述した
流体室ハウジング18が1対のドライブプレート14に
よって挟持されて配置されている。流体室ハウジング1
8は、図2に示すように円周方向の間隔を隔てて複数の
堰部25を有している。堰部25には孔25aが形成さ
れており、孔25a内に固定ピン21が挿入されてい
る。また、流体室ハウジング18は、図3に示すよう
に、左右方向(軸方向)に2分割され得るとともに、円
周方向に5分割される。すなわち、流体室ハウジング1
8は、合計10枚の円弧型ハウジング部材18aから構
成されている。各ハウジング部材18aの円周方向両端
部には、それぞれ堰部25を形成するためのダム部分2
5cが形成されている。隣接する1対のハウジング部材
18aの対応するダム部分25cを重ね合わせ、固定ピ
ン21で結合することにより、流体室ハウジング18は
環状に組み立てられ、かつドライブプレート14に連結
されている。流体室ハウジング18の半径方向内方端部
には1対の環状突起26が形成されており、その環状突
起26がトリブンプレート15に形成された環状溝15
aに嵌合することにより流体室をシールしている。
【0016】図3に示すように、流体室ハウジング18
によって形成される流体室内には、第1スライダキャッ
プ30が円周方向に摺動自在に配置されている。第1ス
ライダキャップ30は内方側が開口する箱状に形成さ
れ、ドリブンプレート15の突起27を内部に収容する
ように配置されている。第1スライダキャップ30の半
径方向外方の外周壁は、流体室ハウジング18の内周側
壁面に沿う円弧状に形成されている。この第1スライダ
キャップ30と流体室ハウジング18との間には隙間δ
1 が確保され、この隙間δ1 が第1チョークとなってい
る。
【0017】第1スライダキャップ30の内部には、第
1スライダキャップ30と同様の形状の第2スライダキ
ャップ31が配置されている。第2スライダキャップ3
1は第1スライダキャップ30の内部で円周方向に摺動
自在である。また、この第2スライダキャップ31の内
部にドリブンプレート15の突起27が収容されてい
る。第2スライダキャップ31と第1スライダキャップ
30との間には隙間δ2が確保されており、この隙間δ
2 が第2チョークを形成している。隙間δ2 は隙間δ1
よりも大きく、このため第2チョークの流通面積は第1
チョークの流通面積よりも広い。さらに、第2スライダ
キャップ31とドリブンプレート15の突起27との間
には隙間δ3 が確保され、この隙間δ3 が第3チョーク
を形成している。隙間δ3 は隙間δ2 よりも大きく、こ
のため第3チョークの流通面積は第2チョークの流通面
積よりも広い。
【0018】流体室ハウジング18の軸方向両側には粘
性流体補給用切欠き42が形成されている。切欠き42
は、隣接する堰部25のほぼ中間に形成されており、エ
ンジン停止時においては、第1及び第2スライダキャッ
プ30,31及びドリブンプレート15の突起27に対
して中心に位置している。堰部25の半径方向内周端縁
とドリブンプレート15の外方端縁との間には、隣り合
う大分室40,41を連通する主チョークSが形成され
ている。主チョークSは、前記隙間δ1 とともに第1チ
ョークを形成する。この主チョークSを加えた第1チョ
ークの流通面積は第2チョークの流通面積よりも狭い。
【0019】次に、上述の実施例の動作について説明す
る。捩じりトルクが発生すると、ドリブンプレート15
に対してドライブプレート14が回転方向前方あるいは
回転方向後方に捩じれる。このとき、小さな捩じり角の
範囲では、トーションスプリング16が偏当たり圧縮さ
れるので、この液体粘性ダンパー機構は小さな捩じり剛
性を示す。捩じり角が大きくなると、トーションスプリ
ング16が全当たり圧縮されるので、このダンパー機構
4は大きな捩じり剛性を示す。
【0020】捩じりトルクが発生すると、第1フライホ
イール1と第2フライホイール3との間に捩じり角度が
生ずるが、捩じり角度が小さい場合は、流通面積の最も
大きい第3チョークを介して粘性流体が流通する。すな
わち、流体室内の粘性流体が、ドリブンプレート15の
突起27と第2スライダキャップ31との間の隙間δ3
を介して流通する。この場合、流通面積が大きいので粘
性流体流通時の抵抗力は小さく、図6の角度範囲θ1内
に示されたような特性となる。
【0021】捩じりトルクが大きくなると、入力側と出
力側との間の捩じり角度も大きくなる。この場合には、
ドリブンプレート15の突起27が第2スライダキャッ
プ31に当接し、これらが一体的に回転する。この場合
には、第3チョークが閉じられたこととなる。そして、
第2スライダキャップ31とドリブンプレート15とが
一体的に回転すると、これらと第1スライダキャップ3
0との間で捩じれが発生する。すると、流体室内の粘性
流体は、第1スライダキャップ30と第2スライダキャ
ップ31との間の隙間δ2 、すなわち第2チョークを介
して流通する。第2チョークの流通面積は第3チョーク
の面積より狭いので、粘性流体流通時の抵抗力は大きく
なり、図6の角度範囲θ2内に示されたような特性とな
る。
【0022】さらに捩じりトルクが大きくなると、ドリ
ブンプレート15、第2スライダキャップ31が第1ス
ライダキャップ30の円周方向端部の側壁に当接し、こ
れらの3つの部材が一体的に回転する。ここでは、第2
チョークは閉じられた状態となる。すると、流体室内の
粘性流体は、第1スライダキャップ30と流体室ハジン
グ18との間の隙間δ3 及び主チョークS、すなわち第
1チョークを介して流通する。第1チョークの流通面積
は最も狭いので、この第1チョークを流通する際の粘性
流体の抵抗力は第2チョークを流通する場合に比較して
大きくなる。このため、図6の角度範囲θ3内に示され
たような特性となる。
【0023】なお、前記説明では、便宜上、第3チョー
クが閉じられた後に粘性流体が第2チョークを流通し、
さらに第2チョークが閉じられた後に粘性流体が第1チ
ョークを流通することとしたが、各チョークの流通面積
の設定によっては、第3チョークが閉じられる前に第2
チョークを粘性流体が流通し、第2チョークが閉じられ
る前に第1チョークを粘性流体が流通する場合もある。
【0024】このような実施例では、捩じり角度が大き
くなるにつれて、各チョークを流通する粘性流体の抵抗
力は緩やかに変化しながら大きくなる。このため、ショ
ックが生じにくくなっている。第2実施例 図7及び図8に示す第2実施例では、前記第1実施例の
ドリブンプレート15に代えてドリブンブロック50が
設けられている。そして、ドリブンブロック50と流体
室ハウジング51によって流体室が形成されている。流
体室ハウジング51は、一体の部材で構成してもよい
し、第1フライホイールと他の部材とを組み合わせて構
成してもよい。流体室ハウジング51の側壁にはシール
溝51aが形成されており、このシール溝51aにシー
ル部材52が挿入され、ドリブンブロック50との間が
シールされている。
【0025】流体室内には、スライダキャップ53が円
周方向に摺動自在に配置されている。このスライダキャ
ップ53は、前記第1実施例における第1スライダキャ
ップと同様の構成である。また、スライダキャップ53
の内部には、スライダブロック54が配置されている。
スライダブロック54の下面中央部には半径方向内方に
突出する突起部54aが形成されている。一方、ドリブ
ンブロック50の突起部54aと対向する位置には、凹
部50aが形成されており、この凹部50aにスライダ
ブロック54の突起部54aが円周方向に移動自在に挿
入されている。したがって、スライダブロック54は、
凹部50aが形成された角度範囲内で、円周方向に移動
自在である。
【0026】ここで、スライダキャップ53と流体室ハ
ウジング51との間には隙間δ4 が確保され、第 1チョ
ークを形成している。また、スライダキャップ53とス
ライダブロック54との間には隙間δ5 が確保され、第
2チョークを形成している。第2チョークの流通面積
は、第1チョークのそれより広く設定されている。ま
た、スライダブロック54とドリブンブロック50との
間には隙間δ6 が確保され、この隙間により第3チョー
クが形成されている。第3チョークの流通面積は、第2
チョークのそれよりさらに広く設定されている。
【0027】このような実施例においても、捩じり角度
の小さい範囲では、粘性流体が第3チョークを流通する
ことにより小さい抵抗力が発生し、捩じり角度が大きく
なるにしたがって、粘性流体が第2チョーク、第1チョ
ークを流通することとなり、抵抗力が徐々に大きくな
る。したがって、前記第1実施例と同様の効果が得られ
る。
【0028】〔他の実施例〕 前記各実施例では、粘性流体による抵抗力を合計3段階
で変化させたが、例えばさらに多くのスライダキャップ
を設けることによって、4段階以上で抵抗力を変化させ
るようにしてもよい。
【0029】
【考案の効果】以上のように本考案では、粘性流体によ
る抵抗力が緩やかに移行するので、ショックが生じにく
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の断面図。
【図2】図1の側面部分図。
【図3】流体室ハウジングの分解斜視部分図。
【図4】図1の部分拡大図。
【図5】図2の拡大部分図。
【図6】第1実施例の動的特性を示す粘性捩じり特性線
図。
【図7】第2実施例の図5に相当する図。
【図8】第2実施例の図4に相当する図。
【符号の説明】
1 第1フライホイール 3 第2フライホイール 4 粘性ダンパー機構 14 ドライブプレート 15 ドリブンプレート 18 流体室ハウジング 27 突起 30 第1スライダキャップ 31 第2スライダキャップ 50 ドリブンブロック 51 流体室ハウジング 53 スライダキャップ 54 スライダブロック

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側回転体と、 前記入力側回転体と相対回転自在に配置された出力側回
    転体と、 粘性流体を収容するとともに前記入力側回転体とともに
    回転する流体室と、 内部に収容部を有するとともに前記流体室内に円周方向
    に移動自在に配置され、前記流体室との間に第1チョー
    クを形成するための第1スライド部材と、 前記第1スライド部材の収容部内に円周方向に移動自在
    に配置され、前記第1スライド部材との間に前記第1チ
    ョークより広い流通面積を有する第2チョークを形成す
    るとともに前記出力側回転体との間に前記第2チョーク
    より広い流通面積を有する第3チョークを形成し、かつ
    前記出力側回転体に対する所定の角度範囲以上の相対回
    転を禁止するための係合部を有する第2スライド部材
    と、 を備えた粘性捩じり振動減衰装置。
JP1993060451U 1993-11-10 1993-11-10 粘性捩じり振動減衰装置 Expired - Fee Related JP2599880Y2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993060451U JP2599880Y2 (ja) 1993-11-10 1993-11-10 粘性捩じり振動減衰装置
US08/334,084 US5569087A (en) 1993-11-10 1994-11-04 Torsional vibration dampening device having multiple slider mechanisms to provide multiple dampening force levels
DE4440233A DE4440233C2 (de) 1993-11-10 1994-11-10 Torsionsschwingungsdämpfungsvorrichtung mit mehreren Gleitmechanismen zur Bereitstellung mehrerer Ebenen einer Dämpfungskraft

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993060451U JP2599880Y2 (ja) 1993-11-10 1993-11-10 粘性捩じり振動減衰装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0729346U JPH0729346U (ja) 1995-06-02
JP2599880Y2 true JP2599880Y2 (ja) 1999-09-20

Family

ID=13142657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993060451U Expired - Fee Related JP2599880Y2 (ja) 1993-11-10 1993-11-10 粘性捩じり振動減衰装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5569087A (ja)
JP (1) JP2599880Y2 (ja)
DE (1) DE4440233C2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19750407C1 (de) * 1997-11-14 1999-02-11 Voith Turbo Kg Elastische Kupplung, insbesondere Zweimassenschwungrad für eine Brennkraftmaschine
JP2000055132A (ja) * 1998-08-07 2000-02-22 Ntn Corp フライホイールダンパ支持構造
US6267213B1 (en) 1998-12-18 2001-07-31 Exedy Corporation Lock-up damper of torque converter
US7335107B2 (en) * 2004-08-27 2008-02-26 Caterpillar Inc. Torsional coupling
DE102009025642B4 (de) * 2009-06-17 2013-04-18 Voith Patent Gmbh Elastische Kupplung in Scheibenbauweise
CN104728341B (zh) * 2015-04-14 2016-10-05 重庆大学 离合器磁流变扭转减振器及其离合器
US20170284484A1 (en) * 2016-03-30 2017-10-05 Nlb Corp. Electromagnetic clutch for high-pressure pump

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0645728Y2 (ja) * 1989-12-22 1994-11-24 株式会社大金製作所 液体粘性ダンパー
US5355747A (en) * 1991-09-04 1994-10-18 Kabushiki Kaisha Daikin Seisakusho Flywheel assembly
DE4235519C2 (de) * 1991-10-21 2002-03-21 Exedy Corp Schwungradausbildung
JPH05133438A (ja) * 1991-11-08 1993-05-28 Daikin Mfg Co Ltd 液体粘性ダンパー機構
US5386896A (en) * 1992-07-06 1995-02-07 Kabushiki Kaisha Daikin Seisakusho Torsional vibration damping device and lock-up clutch in torque converter

Also Published As

Publication number Publication date
US5569087A (en) 1996-10-29
DE4440233A1 (de) 1995-05-11
DE4440233C2 (de) 2001-06-13
JPH0729346U (ja) 1995-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5249659A (en) Viscous-fluid disc damper
JPH0645728Y2 (ja) 液体粘性ダンパー
US5353664A (en) Torsional vibration damping device
JP2599880Y2 (ja) 粘性捩じり振動減衰装置
US5513731A (en) Torsional vibration damping device of torque converter
JPH0727174A (ja) 粘性捩じり振動減衰装置
JP3717091B2 (ja) 摩擦抵抗発生機構
JPH0949531A (ja) 粘性抵抗発生機構
JP2643681B2 (ja) フライホイール組立体
JP3264294B2 (ja) 捩じり振動減衰装置
US5713796A (en) Flywheel assembly and its method of assembly
JP2527996Y2 (ja) 液体粘性ダンパーディスク組立体
JPH0626524A (ja) 軸 受
JP2676997B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置のダンパ機構
JP2607354Y2 (ja) フライホイール組立体
CN213870932U (zh) 减震装置
JP3605507B2 (ja) ダンパー機構
JP3429526B2 (ja) フライホイール組立体
JP7148419B2 (ja) ダンパ装置
JP3264293B2 (ja) 捩じり振動減衰装置及び動力伝達装置
JPH0752441Y2 (ja) フライホイール
JPH05133439A (ja) 液体粘性ダンパー機構
JP2576598Y2 (ja) フライホイール
JP3585328B2 (ja) 粘性ダンパー機構
JPH08320050A (ja) 自動車用フライホイール組立体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees