JPH0729346U - 粘性捩じり振動減衰装置 - Google Patents

粘性捩じり振動減衰装置

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JPH0729346U
JPH0729346U JP060451U JP6045193U JPH0729346U JP H0729346 U JPH0729346 U JP H0729346U JP 060451 U JP060451 U JP 060451U JP 6045193 U JP6045193 U JP 6045193U JP H0729346 U JPH0729346 U JP H0729346U
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    • F16F15/16Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using a fluid or pasty material
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘性流体による抵抗力を緩やかに変化させ、
ショックを抑える。 【構成】 この装置は、ドライブプレート14と、ドリ
ブンプレート15と、粘性流体を収容し入力側の部材と
ともに回転する流体室と、流体室内に円周方向に移動自
在に配置され流体室との間に第1チョークを形成するた
めの第1スライダキャップ30と、第2スライダキャッ
プ31とを有している。第2スライダキャップ31は、
第1スライダキャップ30内に円周方向に移動自在に配
置され、第1スライダキャップ30との間に第1チョー
クより広い流通面積を有する第2チョークを形成すると
ともにドリブンプレート15との間に第2チョークより
広い流通面積を有する第3チョークを形成し、かつドリ
ブンプレート15に対する所定の角度範囲以上の相対回
転を禁止するための係合部を有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、粘性捩じり振動減衰装置、特に、互いに相対回転自在に連結され、 動力が伝達される入力側回転体及び出力側回転体を備えた動力伝達装置の粘性捩 じり振動減衰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
粘性捩じり振動減衰装置は、粘性流体がチョーク等を通過する際の抵抗力を利 用して捩じり振動を減衰するものであり、たとえば自動車のエンジンとクラッチ ディスク組立体との間のフライホイールに使用される。この装置をフライホイー ルに用いる場合には、フライホイールは2分割されており、粘性捩じり振動減衰 装置は両フライホイール間に配置されている。
【0003】 このような粘性捩じり振動減衰装置において、広い作動領域で効果的に捩じり 振動を減衰するためには、作動領域によって粘性流体の通過による抵抗力を変え ることが望ましい。すなわち、アイドリング時等に異音の原因となる小さな捩じ り振動は小さな抵抗力が効果的であり、アクセルの急激な踏み込み及び離しで生 じる低周波振動は大きな抵抗力が効果的である。そこで、従来の粘性捩じり振動 減衰装置では、第1フライホイールと第2フライホイール間の捩じり角度が小さ い範囲において小さな抵抗力を発生する第1減衰部と、捩じり角度が大きい範囲 で大きな抵抗力を発生する第2減衰部とを備えている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記のような従来の構造の粘性捩じり振動減衰装置では、アイドル時等の振動 を吸収するためには第1減衰部での抵抗力を極力小さくする必要がある。一方、 低周波振動を充分に吸収するためには第2減衰部での抵抗力を大きくしなければ ならない。このため従来装置では、第1減衰部から第2減衰部に機能が移行する 際に、抵抗力が急激に変化してしまい、この変化点を含む範囲の捩じり振動が伝 達されると、ショックが生じることがある。
【0005】 本考案の目的は、第1減衰部から第2減衰部へと機能が移行する際に抵抗力を 緩やかに変化させ、ショックを抑えることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る粘性捩じり振動減衰装置は、入力側回転体と出力側回転体と流体 室と第1及び第2スライド部材と出力側回転体とを備えている。 前記流体室は、粘性流体を収容するとともに入力側回転体とともに回転する。 前記第1スライド部材は、内部に収容部を有するとともに流体室内に円周方向に 移動自在に配置され、流体室との間に第1チョークを形成するための部材である 。前記第2スライド部材は、第1スライド部材の収容部内に円周方向に移動自在 に配置され、第1スライド部材との間に第1チョークより広い流通面積を有する 第2チョークを形成するとともに出力側回転体との間に第2チョークより広い流 通面積を有する第3チョークを形成し、かつ出力側回転体に対する所定の角度範 囲以上の相対回転を禁止するための係合部を有している。
【0007】
【作用】
本考案に係る粘性捩じり振動減衰装置では、入力側回転体と出力側回転体とが 相対的に捩じれると、まず第1〜第3チョークのうちの最も流通面積の広い第3 チョークを介して粘性流体が流通し、第2スライド部材と出力側回転体との間に 相対回転が生じる。この場合の粘性流体による抵抗力は最も小さい。入力側と出 力側との相対捩じれが大きくなると、第2スライド部材と出力側回転体とが係合 して一体的に回転する。すると、粘性流体は第2スライド部材と第1スライド部 材との間の第2チョークを介して流通する。この場合は、先の抵抗力に比較して 大きい抵抗力が生じる。そしてさらに入力側と出力側との相対回転が大きくなる と、第1スライド部材、第2スライド部材及び出力側回転体が一体的に回転し、 粘性流体は第1スライド部材と入力側回転体との間の第1チョークを介して流通 する。この場合には、粘性流体による抵抗力は最大となる。
【0008】 ここでは、抵抗力が徐々に変化するので、抵抗力の変化に起因するショックを 緩和できる。
【0009】
【実施例】
第1実施例 図1に示す本考案の一実施例が採用されたフライホイール組立体は、第1フラ イホイール1と、第1フライホイール1に軸受2を介して回転自在に支持された 第2フライホイール3と、第1フライホイール1と第2フライホイール3との間 に配置された粘性ダンパー機構4(以下、単にダンパー機構と記す)とを有して いる。第1フライホイール1はエンジンのクランク軸の軸端に固定されるように なっており、また第2フライホイール3にはクラッチ5が装着されるようになっ ている。
【0010】 第1フライホイール1は概ね円板状の部材であり、第2フライホイール3側に 突出する中心部のボス部1aと外周環状壁1bとを有している。また、ボス部1 aと外周環状壁1bとの間にダンパー機構4を収容するための環状凹部を有して いる。ボス部1aの外周には軸受2が装着される。軸受2は、ボス部1a端面に リベット6によって固定されたプレート7により軸方向に固定されている。軸受 2は両側方にシール部材を有し、潤滑剤密封型となっている。またボス部3aと の間には、クラッチ5側からの熱を遮断するための断熱部材11が配置されてい る。断熱部材11は、軸受2の外輪にのみ接触し、内輪には当接していない。な お、ボス部1aには、フライホイール組立体をクランク軸に固定するためのボル トが貫通する孔1cが形成されている。また、第1フライホイール1の第2フラ イホイール3側端面には、ダンパー機構4を第1フライホイール1内に装着する ためのストッパープレート8及びサブプレート9が配置されており、これらのプ レート8,9はリベット10により第1フライホイール1の外周環状壁1bの端 面に固定されている。
【0011】 第2フライホイール3は、概ね円板状の部材であり、第1フライホイール1側 に突出するボス部3aを中心部に有している。そしてボス部3aの内周部に軸受 2が装着されている。ボス部3aにおいて、第1フライホイール1側先端の外周 部には、図2に示すように、ダンパー機構4の出力部が連結される波型外歯12 が形成されている。また、ボス部3aの基部には、ボス部3aとストッパープレ ート8内周部との間でダンパー機構4内の粘性流体をシールするためのシール部 材13が配置されている。また、第2フライホイール3のクラッチ側の端面は、 クラッチディスクの摩擦部材が圧接する摩擦面3bとなっている。
【0012】 次にダンパー機構4について説明する。 ダンパー機構4は、第1フライホイール1とサポートプレート8と第2フライ ホイールボス部3aとにより形成されかつ粘性流体が充填された空間内に配置さ れている。ダンパー機構4は主に、軸方向に対向配置された1対のドライブプレ ート14と、1対のドライブプレート14内に配置された1対のドリブンプレー ト15と、両プレート14,15を弾性的に連結するトーションスプリング16 と、流体室を形成するための流体室ハウジング18とから構成されている。
【0013】 ドライブプレート14はリング状の部材であり、図2に示すように、所定の角 度範囲で半径方向内方に突出する突出部19を有している。隣接する突出部19 の間は、トーションスプリング16を収容するためのスペースとなっている。 ドライブプレート14には複数の孔20が形成されている。孔20には、固定 ピン21が挿入され、図1に示すように、1対のドライブプレート14と、スト ッパープレート8と、1対のドライブプレート14内に配置された流体室ハウジ ング18の堰部(後述)とが固定されるようになっている。
【0014】 ドリブンプレート15はリング状の部材であり、図2に示すように、その内周 端に波型内歯22を有している。この波型内歯22は第2フライホイール3に形 成された波型外歯12に噛み合っており、これによってドリブンプレート15と 第2フライホイール3とが一体的に回転し得る。また、ドリブンプレート15に は、回転方向の間隔を隔てて円周方向に延びる複数の窓孔23が形成されている 。この窓孔23は、ドライブプレート14の隣接する突出部19間のスペースに 対応しており、これらによって形成されるスペース内にトーションスプリング1 6が収容される。図2に示すように、トーションスプリング16は、スプリング シート24を介して窓孔23の円周方向両端面に当接している。但し、ダンパー 機構4の自由状態においては、図2のように、スプリングシート24の内周端部 のみが窓孔23の両端面に当接している。すなわち、トーションスプリング16 は偏当たり状態で窓孔23内に収納されている。
【0015】 また、ドリブンプレート15の外周部には、窓孔23の形成されていない部分 に対応して、半径方向外方に突出する複数の突起27が形成されている。ドリブ ンプレート15の半径方向外方側には、前述した流体室ハウジング18が1対の ドライブプレート14によって挟持されて配置されている。 流体室ハウジング18は、図2に示すように円周方向の間隔を隔てて複数の堰 部25を有している。堰部25には孔25aが形成されており、孔25a内に固 定ピン21が挿入されている。また、流体室ハウジング18は、図3に示すよう に、左右方向(軸方向)に2分割され得るとともに、円周方向に5分割される。 すなわち、流体室ハウジング18は、合計10枚の円弧型ハウジング部材18a から構成されている。各ハウジング部材18aの円周方向両端部には、それぞれ 堰部25を形成するためのダム部分25cが形成されている。隣接する1対のハ ウジング部材18aの対応するダム部分25cを重ね合わせ、固定ピン21で結 合することにより、流体室ハウジング18は環状に組み立てられ、かつドライブ プレート14に連結されている。流体室ハウジング18の半径方向内方端部には 1対の環状突起26が形成されており、その環状突起26がトリブンプレート1 5に形成された環状溝15aに嵌合することにより流体室をシールしている。
【0016】 図3に示すように、流体室ハウジング18によって形成される流体室内には、 第1スライダキャップ30が円周方向に摺動自在に配置されている。第1スライ ダキャップ30は内方側が開口する箱状に形成され、ドリブンプレート15の突 起27を内部に収容するように配置されている。第1スライダキャップ30の半 径方向外方の外周壁は、流体室ハウジング18の内周側壁面に沿う円弧状に形成 されている。この第1スライダキャップ30と流体室ハウジング18との間には 隙間δ1 が確保され、この隙間δ1 が第1チョークとなっている。
【0017】 第1スライダキャップ30の内部には、第1スライダキャップ30と同様の形 状の第2スライダキャップ31が配置されている。第2スライダキャップ31は 第1スライダキャップ30の内部で円周方向に摺動自在である。また、この第2 スライダキャップ31の内部にドリブンプレート15の突起27が収容されてい る。第2スライダキャップ31と第1スライダキャップ30との間には隙間δ2 が確保されており、この隙間δ2 が第2チョークを形成している。隙間δ2 は隙 間δ1 よりも大きく、このため第2チョークの流通面積は第1チョークの流通面 積よりも広い。さらに、第2スライダキャップ31とドリブンプレート15の突 起27との間には隙間δ3 が確保され、この隙間δ3 が第3チョークを形成して いる。隙間δ3 は隙間δ2 よりも大きく、このため第3チョークの流通面積は第 2チョークの流通面積よりも広い。
【0018】 流体室ハウジング18の軸方向両側には粘性流体補給用切欠き42が形成され ている。切欠き42は、隣接する堰部25のほぼ中間に形成されており、エンジ ン停止時においては、第1及び第2スライダキャップ30,31及びドリブンプ レート15の突起27に対して中心に位置している。 堰部25の半径方向内周端縁とドリブンプレート15の外方端縁との間には、 隣り合う大分室40,41を連通する主チョークSが形成されている。主チョー クSは、前記隙間δ1 とともに第1チョークを形成する。この主チョークSを加 えた第1チョークの流通面積は第2チョークの流通面積よりも狭い。
【0019】 次に、上述の実施例の動作について説明する。 捩じりトルクが発生すると、ドリブンプレート15に対してドライブプレート 14が回転方向前方あるいは回転方向後方に捩じれる。このとき、小さな捩じり 角の範囲では、トーションスプリング16が偏当たり圧縮されるので、この液体 粘性ダンパー機構は小さな捩じり剛性を示す。捩じり角が大きくなると、トーシ ョンスプリング16が全当たり圧縮されるので、このダンパー機構4は大きな捩 じり剛性を示す。
【0020】 捩じりトルクが発生すると、第1フライホイール1と第2フライホイール3と の間に捩じり角度が生ずるが、捩じり角度が小さい場合は、流通面積の最も大き い第3チョークを介して粘性流体が流通する。すなわち、流体室内の粘性流体が 、ドリブンプレート15の突起27と第2スライダキャップ31との間の隙間δ 3 を介して流通する。この場合、流通面積が大きいので粘性流体流通時の抵抗力 は小さく、図6の角度範囲θ1内に示されたような特性となる。
【0021】 捩じりトルクが大きくなると、入力側と出力側との間の捩じり角度も大きくな る。この場合には、ドリブンプレート15の突起27が第2スライダキャップ3 1に当接し、これらが一体的に回転する。この場合には、第3チョークが閉じら れたこととなる。そして、第2スライダキャップ31とドリブンプレート15と が一体的に回転すると、これらと第1スライダキャップ30との間で捩じれが発 生する。すると、流体室内の粘性流体は、第1スライダキャップ30と第2スラ イダキャップ31との間の隙間δ2 、すなわち第2チョークを介して流通する。 第2チョークの流通面積は第3チョークの面積より狭いので、粘性流体流通時の 抵抗力は大きくなり、図6の角度範囲θ2内に示されたような特性となる。
【0022】 さらに捩じりトルクが大きくなると、ドリブンプレート15、第2スライダキ ャップ31が第1スライダキャップ30の円周方向端部の側壁に当接し、これら の3つの部材が一体的に回転する。ここでは、第2チョークは閉じられた状態と なる。すると、流体室内の粘性流体は、第1スライダキャップ30と流体室ハジ ング18との間の隙間δ3 及び主チョークS、すなわち第1チョークを介して流 通する。第1チョークの流通面積は最も狭いので、この第1チョークを流通する 際の粘性流体の抵抗力は第2チョークを流通する場合に比較して大きくなる。こ のため、図6の角度範囲θ3内に示されたような特性となる。
【0023】 なお、前記説明では、便宜上、第3チョークが閉じられた後に粘性流体が第2 チョークを流通し、さらに第2チョークが閉じられた後に粘性流体が第1チョー クを流通することとしたが、各チョークの流通面積の設定によっては、第3チョ ークが閉じられる前に第2チョークを粘性流体が流通し、第2チョークが閉じら れる前に第1チョークを粘性流体が流通する場合もある。
【0024】 このような実施例では、捩じり角度が大きくなるにつれて、各チョークを流通 する粘性流体の抵抗力は緩やかに変化しながら大きくなる。このため、ショック が生じにくくなっている。 第2実施例 図7及び図8に示す第2実施例では、前記第1実施例のドリブンプレート15 に代えてドリブンブロック50が設けられている。そして、ドリブンブロック5 0と流体室ハウジング51によって流体室が形成されている。流体室ハウジング 51は、一体の部材で構成してもよいし、第1フライホイールと他の部材とを組 み合わせて構成してもよい。流体室ハウジング51の側壁にはシール溝51aが 形成されており、このシール溝51aにシール部材52が挿入され、ドリブンブ ロック50との間がシールされている。
【0025】 流体室内には、スライダキャップ53が円周方向に摺動自在に配置されている 。このスライダキャップ53は、前記第1実施例における第1スライダキャップ と同様の構成である。また、スライダキャップ53の内部には、スライダブロッ ク54が配置されている。スライダブロック54の下面中央部には半径方向内方 に突出する突起部54aが形成されている。一方、ドリブンブロック50の突起 部54aと対向する位置には、凹部50aが形成されており、この凹部50aに スライダブロック54の突起部54aが円周方向に移動自在に挿入されている。 したがって、スライダブロック54は、凹部50aが形成された角度範囲内で、 円周方向に移動自在である。
【0026】 ここで、スライダキャップ53と流体室ハウジング51との間には隙間δ4 が 確保され、第 1チョークを形成している。また、スライダキャップ53とスライ ダブロック54との間には隙間δ5 が確保され、第2チョークを形成している。 第2チョークの流通面積は、第1チョークのそれより広く設定されている。また 、スライダブロック54とドリブンブロック50との間には隙間δ6 が確保され 、この隙間により第3チョークが形成されている。第3チョークの流通面積は、 第2チョークのそれよりさらに広く設定されている。
【0027】 このような実施例においても、捩じり角度の小さい範囲では、粘性流体が第3 チョークを流通することにより小さい抵抗力が発生し、捩じり角度が大きくなる にしたがって、粘性流体が第2チョーク、第1チョークを流通することとなり、 抵抗力が徐々に大きくなる。したがって、前記第1実施例と同様の効果が得られ る。
【0028】 〔他の実施例〕 前記各実施例では、粘性流体による抵抗力を合計3段階で変化させたが、例え ばさらに多くのスライダキャップを設けることによって、4段階以上で抵抗力を 変化させるようにしてもよい。
【0029】
【考案の効果】
以上のように本考案では、粘性流体による抵抗力が緩やかに移行するので、シ ョックが生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の断面図。
【図2】図1の側面部分図。
【図3】流体室ハウジングの分解斜視部分図。
【図4】図1の部分拡大図。
【図5】図2の拡大部分図。
【図6】第1実施例の動的特性を示す粘性捩じり特性線
図。
【図7】第2実施例の図5に相当する図。
【図8】第2実施例の図4に相当する図。
【符号の説明】
1 第1フライホイール 3 第2フライホイール 4 粘性ダンパー機構 14 ドライブプレート 15 ドリブンプレート 18 流体室ハウジング 27 突起 30 第1スライダキャップ 31 第2スライダキャップ 50 ドリブンブロック 51 流体室ハウジング 53 スライダキャップ 54 スライダブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F16D 3/80 9030−3J F16F 15/30 E

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側回転体と、 前記入力側回転体と相対回転自在に配置された出力側回
    転体と、 粘性流体を収容するとともに前記入力側回転体とともに
    回転する流体室と、 内部に収容部を有するとともに前記流体室内に円周方向
    に移動自在に配置され、前記流体室との間に第1チョー
    クを形成するための第1スライド部材と、 前記第1スライド部材の収容部内に円周方向に移動自在
    に配置され、前記第1スライド部材との間に前記第1チ
    ョークより広い流通面積を有する第2チョークを形成す
    るとともに前記出力側回転体との間に前記第2チョーク
    より広い流通面積を有する第3チョークを形成し、かつ
    前記出力側回転体に対する所定の角度範囲以上の相対回
    転を禁止するための係合部を有する第2スライド部材
    と、 を備えた粘性捩じり振動減衰装置。
JP1993060451U 1993-11-10 1993-11-10 粘性捩じり振動減衰装置 Expired - Fee Related JP2599880Y2 (ja)

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