JP2581201Y2 - ワンウェイクラッチの外輪の固定構造 - Google Patents
ワンウェイクラッチの外輪の固定構造Info
- Publication number
- JP2581201Y2 JP2581201Y2 JP1992076738U JP7673892U JP2581201Y2 JP 2581201 Y2 JP2581201 Y2 JP 2581201Y2 JP 1992076738 U JP1992076738 U JP 1992076738U JP 7673892 U JP7673892 U JP 7673892U JP 2581201 Y2 JP2581201 Y2 JP 2581201Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer ring
- spline
- housing
- way clutch
- fixed structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ワンウェイクラッチ
の外輪とハウジングとの固定構造に関する。
の外輪とハウジングとの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車やその他一般の機械の駆動装置内
でトルク伝達、バックストップ等の部品としてワンウェ
イクラッチが広く使用されている。
でトルク伝達、バックストップ等の部品としてワンウェ
イクラッチが広く使用されている。
【0003】この考案の理解を容易にするために、図5
にワンウェイクラッチの一例の側断面図、図6に図5の
X−X断面図を示して説明すれば、10は外輪、20は
内輪、60は外輪10の側面に取り付けられた側板であ
って、外輪10の外周面に設けられたスプライン突起1
2がハウジング30の内周面に設けられたスプライン溝
32に嵌合し、両者は固定されている。なお、100は
ハウジング30と外輪10との軸方向の位置決めを行う
ためのスナップリングである。ワンウェイクラッチの機
構の一例としては、図5で側板60の一部を破断して示
すように、外輪10の内周にある内方カム面14と、内
輪20の外周面との間に多数介在されたローラ50、ロ
ーラ50の空転側に接するスプリング70、スプリング
70の取付板80等を有するものがある。
にワンウェイクラッチの一例の側断面図、図6に図5の
X−X断面図を示して説明すれば、10は外輪、20は
内輪、60は外輪10の側面に取り付けられた側板であ
って、外輪10の外周面に設けられたスプライン突起1
2がハウジング30の内周面に設けられたスプライン溝
32に嵌合し、両者は固定されている。なお、100は
ハウジング30と外輪10との軸方向の位置決めを行う
ためのスナップリングである。ワンウェイクラッチの機
構の一例としては、図5で側板60の一部を破断して示
すように、外輪10の内周にある内方カム面14と、内
輪20の外周面との間に多数介在されたローラ50、ロ
ーラ50の空転側に接するスプリング70、スプリング
70の取付板80等を有するものがある。
【0004】またハウジング30は鋳造品であり、必ず
しも精密な寸法は望めないので、スプライン突起12と
スプライン溝32との間には、円周方向に若干の隙間を
設けておく。図ではスプライン溝32の側面A1とスプ
ライン突起12の側面A2との間の隙間をa1、反対側
の側面B1,B2との間の隙間をa2で表している(な
お、a1+a2をaとする)。
しも精密な寸法は望めないので、スプライン突起12と
スプライン溝32との間には、円周方向に若干の隙間を
設けておく。図ではスプライン溝32の側面A1とスプ
ライン突起12の側面A2との間の隙間をa1、反対側
の側面B1,B2との間の隙間をa2で表している(な
お、a1+a2をaとする)。
【0005】図7は空転時の状態を示し、内輪20が矢
印R1の如く時計方向に回転すれば、ロック作用は行わ
れず、内輪20は時計方向に空転するが、ローラ50の
引きずりトルクによって外輪10も時計方向に回動し、
スプライン突起の側面B2がスプライン溝32の側面B
1に衝突し、その反対の面A1,A2の間はa1+a2
のaだけの隙間を作る。
印R1の如く時計方向に回転すれば、ロック作用は行わ
れず、内輪20は時計方向に空転するが、ローラ50の
引きずりトルクによって外輪10も時計方向に回動し、
スプライン突起の側面B2がスプライン溝32の側面B
1に衝突し、その反対の面A1,A2の間はa1+a2
のaだけの隙間を作る。
【0006】図8は内輪20が反時計方向(R2方向)
に回転するロック時を示し、このときは側面B1とB2
の間にaだけの隙間を作る。
に回転するロック時を示し、このときは側面B1とB2
の間にaだけの隙間を作る。
【0007】
【解決すべき課題】前述のように、空転状態とロック状
態を繰り返すと、スプライン突起12の側面と、スプラ
イン溝32の側面とがaだけの隙間を介して相互に衝突
し、異常音や振動の発生の問題が生じる。
態を繰り返すと、スプライン突起12の側面と、スプラ
イン溝32の側面とがaだけの隙間を介して相互に衝突
し、異常音や振動の発生の問題が生じる。
【0008】そこで、外輪とハウジングの間にバネを介
装し、その摩擦力で外輪とハウジングを固定することが
考案されていたが、ユーザーにとってバネを組付ける工
数が増加するという不具合が生ずる。
装し、その摩擦力で外輪とハウジングを固定することが
考案されていたが、ユーザーにとってバネを組付ける工
数が増加するという不具合が生ずる。
【0009】また、バネは成形後、調質するが、大きな
径のものでは変形が生ずることが多く、材料の歩留が悪
かった。
径のものでは変形が生ずることが多く、材料の歩留が悪
かった。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案では前記の課題
を解決するために、外輪の外周面にあるスプライン突起
にスリット又は溝孔を設け、弾性体と組み合わせること
により、弾力から生ずるハウジングとの間の摩擦力によ
って外輪を固定しようとするものである。
を解決するために、外輪の外周面にあるスプライン突起
にスリット又は溝孔を設け、弾性体と組み合わせること
により、弾力から生ずるハウジングとの間の摩擦力によ
って外輪を固定しようとするものである。
【0011】
【実施例】図1はこの考案の一例の側面図、図2は平面
図、図3は図1のA−A矢視図、図4はスプライン突起
部分の斜視図であって、外輪10のスプライン突起12
がハウジング30のスプライン溝32に前述の如く隙間
を存して嵌入されている。
図、図3は図1のA−A矢視図、図4はスプライン突起
部分の斜視図であって、外輪10のスプライン突起12
がハウジング30のスプライン溝32に前述の如く隙間
を存して嵌入されている。
【0012】スプライン突起12には軸方向にスリット
12aが設けられている。そして、板バネ40の一端の
折り曲げ部41をスリット12a中に嵌め込み、他端4
2はスプライン突起の外側を巻回して、スプライン溝3
2中で、スプライン突起12とハウジング30の間の隙
間に介在している。
12aが設けられている。そして、板バネ40の一端の
折り曲げ部41をスリット12a中に嵌め込み、他端4
2はスプライン突起の外側を巻回して、スプライン溝3
2中で、スプライン突起12とハウジング30の間の隙
間に介在している。
【0013】そのため板バネ40の弾力によりスプライ
ン突起12はハウジング30中のスプライン溝32の壁
面との間に図1,図2,図4で矢印Rで示す方向にバネ
力による力が作用し、スプライン突起12はスプライン
溝の壁面に弾性的に押しつけられ、そのため外輪は固定
される。
ン突起12はハウジング30中のスプライン溝32の壁
面との間に図1,図2,図4で矢印Rで示す方向にバネ
力による力が作用し、スプライン突起12はスプライン
溝の壁面に弾性的に押しつけられ、そのため外輪は固定
される。
【0014】
【効果】この考案は前記のような構成であって、簡単な
構造で外輪を弾性的に固定することができる。
構造で外輪を弾性的に固定することができる。
【図1】この考案の一例の側面図である。
【図2】この考案の一例の平面図である。
【図3】図1のA−A矢視図である。
【図4】スプライン突起の部分の斜視図である。
【図5】ワンウェイクラッチの構成の一例の側面図であ
る。
る。
【図6】図5のX−X断面図である。
【図7】空転状態を示す図である。
【図8】ロック状態を示す図である。
10 外輪 12 スプライン突起 14 カム面 20 内輪 30 ハウジング 32 スプライン溝 40 板バネ 41 折り曲げ部 42 他端 50 ローラ 60 側板 70 スプリング 80 スプリング取付板
Claims (1)
- 【請求項1】 ワンウェイクラッチの外輪とハウジング
との固定構造において、外輪10の外周面に設けられた
スプライン突起12の中央に、軸方向にスリット12a
を形成し、板バネ40の一端の屈曲部41をスリット1
2a内に嵌め込み、板バネの他端42をスプライン突起
12とハウジング30との間の隙間に介在するように構
成したことを特徴とするワンウェイクラッチの外輪の固
定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992076738U JP2581201Y2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | ワンウェイクラッチの外輪の固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992076738U JP2581201Y2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | ワンウェイクラッチの外輪の固定構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0630536U JPH0630536U (ja) | 1994-04-22 |
JP2581201Y2 true JP2581201Y2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=13613944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992076738U Expired - Lifetime JP2581201Y2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | ワンウェイクラッチの外輪の固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2581201Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019019905A (ja) * | 2017-07-18 | 2019-02-07 | 株式会社ジェイテクト | 一方向クラッチ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58163731U (ja) * | 1982-04-28 | 1983-10-31 | 三菱電機株式会社 | 電磁クラツチ・ブレ−キ装置 |
JPS5917333U (ja) * | 1982-07-23 | 1984-02-02 | 日産自動車株式会社 | ワンウエイクラツチの固定構造 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP1992076738U patent/JP2581201Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0630536U (ja) | 1994-04-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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